JP3730880B2 - 表示制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、背面表示器を備えた携帯機器の表示技術に係り、特に携帯機器の状態に関わらず、使用者にとって常に同じ方向に背面表示器の表示の向きを保つことができる表示制御装置及び表示制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、背面側液晶表示装置10(背面表示器の一形態)を備えた折り畳み型携帯電話機1は、図4(a)及び図4(b)に示すように、表面側(通常、機体を開いたときにユーザ側に向く面側、換言すれば、閉じたときにテンキー面16側と会合する面側)に表面側液晶表示装置50を備えるとともに、背面側(表面側液晶表示装置50の設けられている面と反対側の機体外側表面側、通常、アンテナ11が設けられている上蓋15の外表面側)に背面側液晶表示装置10を備えている。
【0003】
図4(a)に示す背面側液晶表示装置10は、図4(c)に示すように、機体の折り畳み時に上面(アンテナ11が設けられている上蓋15の外表面)となる部分に形成されている。このような背面側液晶表示装置10においては、時計表示(図4(a)、図4(c)では時計が表示されている)、電話・メールの着信状況、電池残量、電界強度等の各種の情報が、図4(a)や図4(c)に示すようにアンテナ11側を上側とし、かつ、ヒンジ13側を下側という向き設定の基で表示される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の折り畳み型携帯電話機1を図5に示す卓上ホルダ2にセットした場合(換言すれば、折り畳み型携帯電話機1の充電端子12を卓上ホルダ2の充電端子ピン22に接触させるとともに、折り畳み型携帯電話機1の磁気センサー14を卓上ホルダ2のマグネット21に対向(会合)させるように折り畳み型携帯電話機1を卓上ホルダ2に挿入した場合)、図2(c)に示すように、折り畳み型携帯電話機1の上側が卓上ホルダ2の正面17側に向けてセットされるため、背面側液晶表示装置10の向きが通常使用する場合と上下反対となり、その結果、背面側液晶表示装置10における表示の向きが上下逆さまになってしまうという問題点があった。
【0005】
本発明は斯かる問題点を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、携帯機器の状態に関わらず、使用者にとって常に同じ方向に背面表示器の表示の向きを保つことができる表示制御装置及び表示制御方法を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1に記載の発明の要旨は、折り畳み型携帯電話機の機体外側表面側に設けられた背面側液晶表示装置と、前記折り畳み型携帯電話機の機体の状態に合わせて前記背面側液晶表示装置の表示の向き及び内容を変化させるように、当該背面側液晶表示装置の駆動制御信号を切り替える表示切り替え回路と、前記折り畳み型携帯電話機の充電端子を卓上ホルダの充電端子ピンに接触するとともに、折り畳み型携帯電話機に設けられている磁気センサーを卓上ホルダに設けられているマグネットに対向するように折り畳み型携帯電話機が卓上ホルダに挿入されたことを検出するとともに、当該検出した折り畳み型携帯電話機の動作状態を特定するための状態検出信号を前記表示切り替え回路に与える状態検出回路を有することを特徴とする表示制御装置に存する。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明は、背面表示器(後述する背面側液晶表示装置10)及び状態検出回路(後述する状態検出回路30)、表示切り替え回路(後述する表示切り替え回路40)を有し折り畳み型携帯電話機1(携帯機器の一形態)に内蔵された表示制御装置(後述する表示制御装置60)であって、状態検出回路が携帯機器の動作状態(取り付け、充電、開閉等)を検出し当該検出した携帯機器の動作状態を特定する信号(後述する状態検出信号)を表示切り替え回路に与え、表示切り替え回路が背面表示器の駆動制御信号を切り替える点に特徴を有している。以下、本発明の各種実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0008】
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施の形態にかかる表示制御装置60を説明するための機能ブロック図、図4は折り畳み型携帯電話機1の外観斜視図、そして、図5は卓上ホルダ2の外観斜視図である。
【0009】
図1を参照すると、本実施の形態の表示制御装置60は、背面側液晶表示装置10(背面表示器の一形態)及び状態検出回路30、表示切り替え回路40で構成されている。背面側液晶表示装置10は駆動制御信号に応じて液晶ディスプレイ上に文字情報や画像を表示する機能を備えている。状態検出回路30は折り畳み型携帯電話機1(後述)の動作状態(取り付け、充電、開閉等)を検出する機能を備えている。表示切り替え回路40は、背面側液晶表示装置10の駆動制御信号を切り替える機能を備えている。
【0010】
図2は第1の実施の形態の表示制御装置60を備えた折り畳み型携帯電話機1(図4(a)、図4(b)、図4(c)参照)を卓上ホルダ2(図5参照)に取り付けた状態の斜視図である。本実施の形態では、図4に示す折り畳み型携帯電話機1を図5の卓上ホルダ2に取り付けると、図4(a)に示す折り畳み型携帯電話機1の磁気センサー14と図5に示す卓上ホルダ2のマグネット21が対向(会合)し、さらに、図4(a)に示す折り畳み型携帯電話機1の充電端子12と図5に示す卓上ホルダ2の充電端子ピン22が接触する構造となっている。
【0011】
本実施の形態の背面側液晶表示装置10を備えた折り畳み型携帯電話機1は、図4(a)及び図4(b)に示すように、表面側(通常、機体を開いたときにユーザ側に向く面側、換言すれば、閉じたときにテンキー面16側と会合する面側)に表面側液晶表示装置50を備えるとともに、背面側(表面側液晶表示装置50の設けられている面と反対側の機体外側表面側、通常、アンテナ11が設けられている上蓋15の外表面側)に背面側液晶表示装置10を備えている。
【0012】
図4(a)に示す背面側液晶表示装置10は、図4(c)に示すように、機体の折り畳み時に上面(アンテナ11が設けられている上蓋15の外表面)となる部分に形成されている。
【0013】
このような背面側液晶表示装置10においては、時計表示(図4(a)、図4(c)では時計が表示されている)、電話・メールの着信状況、電池残量、電界強度等の各種の情報が、図4(a)や図4(c)に示すようにアンテナ11側を上側とし、かつ、ヒンジ13側を下側という向き設定の基で表示される。
【0014】
また、図2に示すように、図5の卓上ホルダ2に取り付けた状態で、図5に示す卓上ホルダ2のマグネット21と対向する位置には磁気センサー14が設けられ、図5に示す卓上ホルダ2との電気的な接点である充電端子12が卓上ホルダ2の充電端子ピン22と接触する位置に形成されている構造となっている。
【0015】
図5の卓上ホルダ2は、図2に示すように、図4の折り畳み型携帯電話機1を取り付けた状態で、図4(a)に示す折り畳み型携帯電話機1の磁気センサー14と対向する位置にマグネット21が設けられ、図4(a)に示す折り畳み型携帯電話機1の充電端子12と接触する位置に折り畳み型携帯電話機1との電気的な接点となる充電端子ピン22が設けられた構造となっている。
【0016】
これにより、折り畳み型携帯電話機1の充電端子12を卓上ホルダ2の充電端子ピン22に接触させるとともに、折り畳み型携帯電話機1の磁気センサー14を卓上ホルダ2のマグネット21に対向(会合)させるように折り畳み型携帯電話機1を卓上ホルダ2に挿入してセットすることができる。
【0017】
次に折り畳み型携帯電話機1の動作(表示制御方法)について説明する。本実施の形態では、状態検出回路30が磁気センサー14とマグネット21で構成されているとして以下の説明を行う。
【0018】
図4(a)に示す背面側液晶表示装置10は、図4(c)に示すように、折り畳み時に上面となる部分に形成されており、時計表示、電話・メールの着信情報、電池残量、電界強度等の情報が、図4(a)や図4(c)に示すようにアンテナ11側が上、ヒンジ13側が下という向きにて表示される。この折り畳み型携帯電話機1を図5に示す卓上ホルダ2に取り付けた場合、図2(c)に示すように使用者にとって表示の向きが上下方向(紙面上下方向)逆さまとなってしまう(上記従来技術の問題点)。
【0019】
そこで、本実施の形態では、図2(a)に示すように、折り畳み型携帯電話機1が卓上ホルダ2に取り付けられたとき、折り畳み型携帯電話機1の磁気センサー14を用いて卓上ホルダ2のマグネット21を感知することで、状態検出回路30が折り畳み型携帯電話機1が卓上ホルダ2に取り付けられたという状態を検出して状態検出信号を生成・出力するとともに、当該状態検出信号を表示切り替え回路40に与える。
【0020】
これに応じて表示切り替え回路40は、背面側液晶表示装置10の表示の向きが通常の表示の向きに対して180°回転するように、背面側液晶表示装置10の駆動制御信号を切り替える。その結果、背面側液晶表示装置10では、図2(d)に示すように、ヒンジ13側が上、アンテナ11側が下という向きで表示制御が実行されるようになる。
【0021】
また、折り畳み型携帯電話機1を卓上ホルダ2から取り外した場合、状態検出回路30が折り畳み型携帯電話機1が卓上ホルダ2から取り外されたという状態を検出して状態検出信号を生成・出力するとともに、当該状態検出信号を表示切り替え回路40に与える。
【0022】
これに応じて表示切り替え回路40は、背面側液晶表示装置10の表示の向きが通常の向きとなるように、背面側液晶表示装置10の駆動制御信号を切り替える。その結果、背面側液晶表示装置10は、図4(c)に示すように、アンテナ11側が上、ヒンジ13側が下という向きで表示制御が実行されるようになる。
【0023】
以上説明したように第1の実施の形態によれば、状態検出回路30が折り畳み型携帯電話機1の動作状態(取り付け状態、充電状態、開閉状態等)を検出し、その検出した信号を基に表示切り替え回路40が背面側液晶表示装置10の表示の向きを変化させることができる。これにより、機器の状態に関わらず、使用者にとって常に同じ方向に背面側液晶表示装置10の表示の向きを保つことができるようになるといった効果を奏する。
【0024】
(第2の実施の形態)
以下、本発明の第2の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、上記第1の実施の形態において既に記述したものと同一の部分については、同一符号を付し、重複した説明は省略する。図3は第2の実施の形態の形態の表示制御装置60を備えた折り畳み型携帯電話機1を卓上ホルダ2に取り付けた状態の斜視図である。
【0025】
図2のように折り畳み型携帯電話機1が卓上ホルダ2に取り付けられた状態では、背面側液晶表示装置10は、図2(d)に示すように、ヒンジ13側が上、アンテナ11側が下という向きにて表示される。この状態で、図2(b)に示すように、折り畳み型携帯電話機1を開き、アンテナ11側の筐体(上蓋15)を起こすと、図3(a)に示すように、卓上ホルダ2の背面18側から見た場合に使用者にとって背面側液晶表示装置10の表示の向きが逆さまとなってしまうケースが考えられる。
【0026】
そこで、第2の実施の形態では、図2(b)に示すように、折り畳み型携帯電話機1が卓上ホルダ2に取り付けられた状態であっても、状態検出回路30が折り畳み型携帯電話機1が開かれていることを検出した場合に、表示切り替え回路40が、背面側液晶表示装置10の駆動出力を切り替え、図3(b)に示すように、アンテナ11側を上、ヒンジ13側を下という向きに背面側液晶表示装置10の表示を制御するようにした点に特徴を有している。
【0027】
さらに、本実施の形態では、図2のように折り畳み型携帯電話機1が卓上ホルダ2に取り付けられ、折り畳み型携帯電話機1の充電端子12(図4(a)参照)と卓上ホルダ2の充電端子ピン22(図5参照)が接触して充電中となると、状態検出回路30が当該充電中を検出し、これに応じて表示切り替え回路40が背面側液晶表示装置10に図2(e)に示すように「充電中」と表示させることも可能である。以上説明したように第2の実施の形態によれば、上記第1の実施の形態に記載の効果と同様の効果を奏する。
【0028】
なお、本発明が上記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、上記各実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また上記構成部材の数、位置、形状等は上記各実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。また、各図において、同一構成要素には同一符号を付している。
【0029】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成されているので、状態検出回路が機器の動作状態(取り付け状態、充電状態、開閉状態等)を検出し、その検出した信号を基に表示切り替え回路が背面側液晶表示装置の表示の向きを変化させることができる。これにより、機器の状態に関わらず、使用者にとって常に同じ方向に背面側液晶表示装置の表示の向きを保つことができるようになるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる表示制御装置を説明するための機能ブロック図である。
【図2】第1の実施の形態の表示制御装置を備えた折り畳み型携帯電話機を卓上ホルダに取り付けた状態の斜視図である。
【図3】第2の実施の形態の形態の表示制御装置を備えた折り畳み型携帯電話機を卓上ホルダに取り付けた状態の斜視図である。
【図4】折り畳み型携帯電話機の外観斜視図である。
【図5】卓上ホルダの外観斜視図である。
【符号の説明】
1…折り畳み型携帯電話機
2…卓上ホルダ
10…背面側液晶表示装置
11…アンテナ
12…充電端子
13…ヒンジ
14…磁気センサー
15…上蓋
16…テンキー面
17…正面
18…背面
21…マグネット
22…充電端子ピン
30…状態検出回路
40…表示切り替え回路
50…表面側液晶表示装置
60…表示制御装置
Claims (1)
- 折り畳み型携帯電話機の機体外側表面側に設けられた背面側液晶表示装置と、
前記折り畳み型携帯電話機の機体の状態に合わせて前記背面側液晶表示装置の表示の向き及び内容を変化させるように、当該背面側液晶表示装置の駆動制御信号を切り替える表示切り替え回路と、
前記折り畳み型携帯電話機の充電端子を卓上ホルダの充電端子ピンに接触するとともに、折り畳み型携帯電話機に設けられている磁気センサーを卓上ホルダに設けられているマグネットに対向するように折り畳み型携帯電話機が卓上ホルダに挿入されたことを検出するとともに、当該検出した折り畳み型携帯電話機の動作状態を特定するための状態検出信号を前記表示切り替え回路に与える状態検出回路を有することを特徴とする表示制御装置。
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