JP2979472B2 - 露光方法、半導体素子製造方法及び露光装置 - Google Patents

露光方法、半導体素子製造方法及び露光装置

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JP2979472B2 JP9120516A JP12051697A JP2979472B2 JP 2979472 B2 JP2979472 B2 JP 2979472B2 JP 9120516 A JP9120516 A JP 9120516A JP 12051697 A JP12051697 A JP 12051697A JP 2979472 B2 JP2979472 B2 JP 2979472B2
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  • Lasers (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【本発明の属する技術分野】本発明は、適宜の感応物体
に対する照射エネルギー量の制御にかかるものであり、
例えば、露光パルスエネルギーとしてエキシマ等のパル
スレーザ光を使用する露光量制御に好適な露光方法、半
導体素子製造方法及び露光装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来のエネルギー量制御装置、例えば半
導体素子製造用の露光装置における露光光の制御手段装
置としては、特開昭60−169136号公報に開示さ
れているものがある。この装置は、感応体(レジスト付
きウェハ等)へ与える露光エネルギーを、適正露光量よ
りわずかに少ない露光エネルギーを与える粗露光と、残
りの必要とされる露光エネルギーを与える修正露光との
2段階に分けることにより、全体として露光エネルギー
のばらつきを抑制するようにしたものである。 【0003】すなわち、複数パルスで1ショットの露光
を行う場合、エネルギー量を小さくした最終パルスによ
って露光量を制御することにより、最適露光量を得るよ
うにしている。尚、ここで1ショットとは一括露光方式
の場合は、マスクを介してウェハ全体に露光エネルギー
が照射されることであり、ステップアンドリピート方式
の場合は、ウェハ上の部分的な領域に露光エネルギーが
照射されることである。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような手段では、最終パルスに含まれるエネルギー量の
誤差(ばらつき)に対して何ら配慮をされていないた
め、要求される精度に応じて、適切な露光を行なうこと
ができないという不都合がある。また、上記公報に指摘
されているように、半導体素子製造のフォトリソグラフ
ィ工程における露光量の変動は、解像力や線幅の再現性
に重大な影響を与えるおそれがある。そして、他方で
は、集積回路の集積度は近年増々向上しており、解像度
等もより良いものが要求されるに至っている。従って、
露光エネルギーの制御にも、増々高い精度が必要とされ
ている。 【0005】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
ものであり、露光光量などのエネルギー量を、要求され
る精度に応じて制御することができる露光方法、半導体
素子製造方法及び露光装置を得ることを目的とするもの
である。 【0006】 【問題点を解決する為の手段】かかる問題点を解決する
ために本発明では、エネルギー発生源から射出された複
数のパルスエネルギーを基板に照射し、該基板上に所定
のパターンを形成する露光方法において、少なくともパ
ルスエネルギーのばらつきとパルスエネルギー量の制御
精度とを利用して求められた必要パルス数に基づいて、
基板に照射される露光パルス数の適否を判定する判定工
程と、判定工程の判定結果に基づいて、パルスエネルギ
ー量を調整する制御工程とを有することとした。 【0007】また本発明では、エネルギー発生源から射
出された複数のパルスエネルギーを基板に照射し、該基
板上に所定のパターンを形成する露光方法を用いた半導
体素子製造方法において、少なくともパルスエネルギー
のばらつきとパルスエネルギー量の制御精度とを利用し
て求められた必要パルス数以上のパルスエネルギーが基
板に照射されるか否かを確認する確認工程と、確認結果
に基づいて、パルスエネルギー量を調整する工程とを有
することとした。 【0008】複数のパルスエネルギーを射出するエネル
ギー発生源と、該複数のパルスエネルギーを基板に照射
する照射部材とを有する露光装置において、基板上に照
射されるパルスエネルギー量を調整するエネルギー量制
御手段と、基板に照射される露光パルス数が、少なくと
もパルスエネルギーのばらつきとパルスエネルギー量の
制御精度とを利用して求められた必要パルス数以上とな
るように、エネルギー量制御手段を制御する制御系とを
有することとした。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明によるエネルギー制
御装置の実施の形態の一例を、添付図面を参照しながら
詳細に説明する。図1は、本例のエネルギー量制御装置
の構成を示してある。また、図2には、主要部分の詳細
な構成例が示されている。 【0010】これら図1及び図2において、露光光源で
あるエキシマレーザなどの外部トリガ可能なパルスレー
ザ10から出力されたレーザ光は、拡大レンズ12、対
物レンズ14を各々透過して、エネルギー量調整手段1
6に入射するようになっている。エネルギー量調整手段
16は、図2に示されているように、斜線部にレーザ光
があたり、回転制御装置18によって制御される回転位
置により、その透過エネルギー量が制御される。なお、
回転量は、図示しないエンコーダなどによって検出され
るようになっている。 【0011】エネルギー量調整手段16を透過したレー
ザ光は、ビームスプリッター20に入射するようになっ
ている。ここでレーザ光は分割され、一方は集光レンズ
22を透過して光量計測用の受光素子24に入射し、他
方は可干渉除去装置26に入射した後、更に光学的なイ
ンテグレータ(フライアイレンズ等)28、コンデンサ
レンズ30を透過してレチクル(マスクと同義)32に
入射し、その後不図示の投影レンズを介して感光基板の
露光に使用されるようになっている。感光基板はxy方
向に移動可能なステージ上に載置されている。 【0012】次に、上述した受光素子24の出力は、ア
ンプ34を介して、積算光量記憶装置36に入力され、
ここで積算により得られた光量は、制御装置38に入力
されるようになっている。制御装置38は、入力された
データあるいは予め設定されたデータに基づいて、エネ
ルギー量調整手段16の回転制御装置18およびパルス
レーザ10に制御指令を行なう機能を有する。 【0013】すなわち、レチクル32に達するレーザ光
量は、制御装置38の指令により、パルスレーザ10自
身に含まれるエネルギー変更手段(図示せず)と、エネ
ルギー量調整手段16の回転量によって調整されるよう
に構成されている。ここで、エネルギー量調整手段16
の具体例としては、調整量を連続的に設定できるものと
して偏光板があげられる。レーザ光が直線偏光である場
合、偏光板の回転量によって透過する光量は理想的には
0〜100%の間で変化する。図3には、偏光板の回転
量と、透過光量との関係の一例が示されており、透過光
量変化は、偏光板の回転角度位置に関してCOSカーブ
になる。 【0014】また、エネルギー量調整手段16の別の具
体例としては、調整量を離散的に設定するものとして数
種類の荒さの異なるメッシュフィルタを切換可能な構造
にすることがあげられる。数種類のメッシュフィルタを
組み込んだエネルギー量調整手段16の一例を図4に、
このときのエネルギー量調整手段16の回転量と透過光
量の関係を図5に示す。図4において、円板16’には
円周方向に6つの円形開口部が形成され、開口16'aは
単なる透過孔で透過率は100%であり、角度2πの位
置に対応する。そして荒さの異なるメッシュフィルタ1
6’b、16’c、16’d、16’e、16’fが設
けられ、夫々の透過光量は図5のように角度π/3毎に
順次小さくなるように定められる。 【0015】次に、エネルギー積算量を制御目標範囲に
制御するための手法について述べる。通常、パルス発光
型のレーザにおいては、パルスごとのエネルギー量はあ
る平均値のまわりにばらつく。今、露光位置(例えば投
影像面)でエネルギー量のパルス間平均値(例えば10
0パルスの平均値)をPa、そのばらつき量をδPとお
く。適正エネルギー量はNを粗露光平均パルス数として
N・Paで表現できるものとする。また、修正露光パル
ス数をn、エネルギー量の目標制御精度をA(1%の場
合、A=0.01)とおく。本実施例においては、修正
露光時の積算エネルギー量のばらつきは、適正エネルギ
ー量(目標値)に対するばらつきにそのまま効く。そこ
で、修正露光エネルギー量の最大値P’は、 【0016】 【数1】 【0017】であり、これをnパルスにわけて修正露光
したときのばらつき量SP’は、 【0018】 【数2】 【0019】で表わされる。さらにエネルギー量制御精
度がA以下であることにより、式(2)から、 【0020】 【数3】 【0021】これを整理すると式(3)が得られる。 【0022】 【数4】 【0023】エキシマレーザの場合、普通(δP/P
a)=10%程度であり、また、Aを1%(0.01)
とすると、式(3)より修正露光パルス数nが1のと
き、Nは10以上、nが2のとき、Nは8以上となる。
すなわち、粗露光平均パルス数Nを大きくとれば、粗露
光完了時での積算エネルギー量のばらつきが少く修正露
光パルス数nは小さな値でよい。一方、スループットの
観点からは、総パルス数が小さい方がよいので、修正パ
ルス数nを複数パルスにしてNを小さく押えることは意
味がある。ここで図6の1ショットにおける適正露光量
を得るまでの露光の様子を示す。この図に示すように本
実施例においては、粗露光時は受光素子24、アンプ3
4を介して積算光量記憶装置36で1パルス毎に積算光
量を計算レスト1パルスのエネルギー量のばらつきを考
慮して、次の1パルスによって積算値が制御目標値を超
える可能性が生じるところまで行なう。 【0024】具体的には適正露光量N・Paで規格化し
た粗露光終了判定レベルRcを次の(4)式のように定
める。 【0025】 【数5】 【0026】そして実測した積算光量をN・Paで割り
算した値が判定レベルRcを越えるまで粗露光を行なう
ようにする。この判定レベルRcに対応する積算値が本
発明における目標値よりも小さい所定値に相当する。こ
の粗露光の場合はエネルギー量調整手段16(又は1
6’)の回転角を調整して、100%(すなわち最大)
の透過率が得られるようにしておくとよい。そして最適
な粗露光パルス数N(N≧1)が得られるようにパルス
レーザ10の出力エネルギー量を調整しておく。このよ
うにすれば、Nを小さく押えることができる。粗露光が
終了すると、それまでの光量積算値、制御目標値、精度
A及びパルスエネルギーのばらつきδP/Paに応じて
式(3)に基づいて修正パルス数と修正パルスのエネル
ギー量を決定する。エネルギー量に関しては調整手段1
6(又は16’)を回転させて所定の透過率が得られる
ように設定する。そして、所定のパルス数で修正露光が
行なわれる。 【0027】具体的には、図3に示した回転偏光板16
の場合は、先の式(3)により確認を行った上で修正パ
ルス数nを固定して、エネルギー量(透過率)を適切に
調整してやればよい。また図4に示した数種類のメッシ
ュフィルタを有する回転板16’の場合には、修正露光
時のエネルギー調整量が図5のように離散的であるか
ら、制御精度Aを達成するために、制御目標値と粗露光
終了時点の積算光量値の差(不足の露光量)に応じて、
メッシュフィルタの透過率と修正パルス数との適切な組
み合わせが存在することになる。この場合も、残りの修
正露光量をnパルスで行なうとして、先の式(3)によ
り確認を行なうとよい。 【0028】ここで、修正露光時のエネルギー調整量a
と修正パルス数nの決定式について述べる。ここでエネ
ルギー調整量aとは、粗露光時のパルス間平均エネルギ
ー(Pa)に対する修正露光時のパルス間平均エネルギ
ーの比である。今、粗露光終了時の積算光量をIとおく
と、 【0029】 【数6】 【0030】かつ、 【0031】 【数7】 【0032】を満たすa、nであれば、修正露光後の積
算光量は、適宜露光量N・Paに対し、±Aの制御精度
が保証されることになる。以上、本実施例により、各パ
ルスのエネルギー量の積算値を要求される精度に正確に
制御することができる。次に、露光装置として本発明を
適用した場合の具体的なシーケンスについて図7を用い
て説明する。 【0033】まず、ステップ100で適正露光量がオペ
レータにより入力される。次に、ステップ102で露光
面上での1パルスの平均エネルギーPaの測定を行な
う。これは、図1、図2では不図示の感光基板が載置さ
れるべきXYステージ上に設置された光電センサ(照度
測定計)によりおこなわれ、複数パルスの平均により、
1パルスのエネルギーのばらつきの寄与を消去するもの
とする。この光電センサは予め較正されているものとす
れば、オペレータにより入力された適正露光量とから、
直ちに、粗露光平均パルス数Nが求まる(ステップ10
4)。次に、Nが(3)式を満たしているか否かと判断
し(ステップ106)、満たしていない場合は、ステッ
プ108でエネルギー量調整手段16(又は16’)あ
るいはレーザ10自体により、露光面でのエネルギーを
減衰させたのち、再度Pの測定に戻る。さて、Nが
(3)式を満たしている場合には、(4)式により、粗
露光終了判定レベルRcが求まる(ステップ110)。
そして、次にXYステージが移動して感光基板を所定位
置にアライメント後、粗露光が開始される。粗露光時は
1パルスごとに積算光量Iのチェックがおこなわれ(ス
テップ112、114)、粗露光終了判定レベルRcを
越えた時点で、修正露光に入る。この時、すでに露光量
制御精度が満たされているか否かを判断し(ステップ1
16)、満たされていれば、修正露光は不要であるから
この位置での露光を終了し、次のステップ118に進
む。また、修正露光が必要な場合には、(5)(6)式よ
り、エネルギー調整量aとパルス数nを決定後(ステッ
プ120)、修正露光をおこなう(ステップ122)。
次に、ステップ118において感光基板上の別の場所で
同様な露光をおこなうと判断された場合は、ステップ1
24でaを1.0(100%)にインシャライズ後、次
の露光に入る。また、感光基板上の必要な場所すべてで
露光が終了したときは、一連のシーケンスが終了するこ
ととなる。 【0034】以上により、図7のようなフローチャート
に従えば、能率よく、要求された露光量制御精度でもっ
て露光をおこなうことができる。ところでエネルギー源
がレーザ光の場合、レーザ光の持つ可干渉性により露光
面においてスペックルと呼ばれる照度むらが生じること
がある。照度むらは半導体素子製造のフォトリソグラフ
ィ工程におけるパターン線幅のコントロールに重大な影
響を与える。そこで特開昭59−226317号公報に
開示されているような手法でスペックを低減させること
も考えられている。本発明によるエネルギー量制御は、
このようなスペックル低減策と組み合わせて用いるとよ
り効果的である。 【0035】上記公報におけるスペックル低減策(イン
コヒーレント化)では、レーザ光を振動ミラー等により
一定周期で2次元振動(ラスタースキャン)させて、レ
ーザ光の照明光路をわずかにずらしていくものであり、
空間的にコヒーレンシィを低減させていくものである。
このような手法の照明系にエキシマレーザ光のようなパ
ルスエネルギーを通す場合は、ミラー等による2次元走
査に同期させて複数のパルスを照射することになる。通
常エキシマレーザの発振パルス幅は20nSec程度と
極めて短く、ミラー数を数十Hz程度で振動させたとし
てもエキシマレーザの1パルスはミラーの2次元振動周
期中は、あたかも静止しているようにふるまう。図8
は、先の特開昭59−226317号公報に開示された
手法を用いたときに、レーザ光(パルス光)をスキャン
させて生じる投影レンズの瞳面での光源像(レーザスポ
ット)の様子を示す平面図である。投影レンズの瞳面e
pにはオプチカルインテグレータ28の射出端の像が形
成され、所謂ケーラー照明が行なわれるものとする。オ
プチカルインテグレータ28に入射するパルスエネルギ
ーを平行光とし、その入射角がわずかに変化するように
ミラー等で偏向すると、インテグレータ28を構成する
複数のレンズ素子(ロッドレンズ等)の各々の射出面に
できるスポット光SPの位置も2次元的に変化する。ミ
ラー等の偏向角は極めて小さいため、小ミラーをピエゾ
素子でドライブする程度で十分である。図9はインテグ
レータ28の1つのレンズ素子28’の拡大図であり、
2次元走査の軌道SLに沿って適宜パルス発光させ、1
回の走査中にスポット光SPの位置を変えて点在させ
る。図9は模式的に示したものであり、実際のスポット
光SPの大きさはレンズ素子28’の端面の大きさ程度
に近づくこともある。図9では1回の走査で11パルス
の発光がおこなわれている。またパルス発光の1走査期
間中の位置はレンズ素子28’の端面中で規則的な位
置、ランダムな位置のいずれであってもよい。 【0036】このような手法の場合、ミラーによる1走
査の間に複数のパルスが打たれることで、レチクル32
(又は感光基板)上で生じるスペックル縞が移動し、そ
の複数のパルスの積算後には照明むらが低減されるとい
うものである。このスペックル低減策と本実施例のエネ
ルギー量制御方式とを組み合わせる場合は、図6中の粗
露光動作時に行なうと効果的である。すなわち図6の粗
露光時の1パルス分のエネルギー量を、1回の2次元走
査中に打つ複数のパルスの合計エネルギー量に置き換え
て考えればよい。従って、この場合は1回の走査中に打
たれる各パルス毎のエネルギー量は図6の粗露光中のパ
ルスエネルギー量よりも十分小さくする必要がある。ま
たミラーによる2次元走査も複数回行なわれることもあ
る。 【0037】そして修正露光時は照度むらに与える影響
は少ないので、粗露光時のような置き換えは行なわず、
図6中の修正露光時の1パルスは走査期間中の1パルス
と同じに扱えばよい。このようにするとスループットの
点で有利である。また、オプチカルインテグレータとビ
ームスキャンによりレーザ光をインコヒーレント化する
場合、特開昭58−147708号公報に開示されてい
るように、オプチカルインテグレータを2段配置にする
とよい。このようにすると、1段のインテグレータに含
まれるレンズ素子をm個とすると、投影レンズの瞳面で
はm×m個の2次光源像(レーザのスポット光)がで
き、照度均一性がより高精度になるからである。 【0038】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、露光パル
ス数とパルスエネルギーとの設定を最適にできるので、
能率よく、要求されたエネルギー量制御精度でもって露
光を行うことができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】、 【図2】本発明の実施例によるエネルギー制御装置の構
成を表わす図。 【図3】エネルギーの連続的な調整手段の回転量と透過
光量の関係を表わすグラフ。 【図4】エネルギーの離散的な調整手段としてのメッシ
ュフィルタの構成を示す平面図。 【図5】図4に示した調整手段の回転量と透過光量の関
係を表わすグラフ。 【図6】本実施例における露光の様子を示すタイミング
チャート図。 【図7】実際の露光動作時の具体的なシーケンスを表わ
すフローチャート図。 【図8】オプチカルインテグレータの瞳面での様子を示
す平面図。 【図9】インテグレータの1つの素子の端面でのビーム
スキャンの様子を示す平面図。 【主要部分の符号の説明】 10 パルスレーザ 16 エネルギー調整手段 20 ハーフミラー 18 エネルギー調整手段回転制御装置 24 受光素子 36 積算光量記憶装置 38 制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 21/30 502G 527 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/027 G03F 7/20

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.エネルギー発生源から射出された複数のパルスエネ
    ルギーを基板に照射し、該基板上に所定のパターンを形
    成する露光方法において、 少なくとも前記パルスエネルギーのばらつきと前記パル
    スエネルギー量の制御精度とを利用して求められた必要
    パルス数に基づいて、前記基板に照射される露光パルス
    数の適否を判定する判定工程と; 前記判定工程の判定結果に基づいて、前記パルスエネル
    ギー量を調整する制御工程とを有することを特徴とする
    露光方法。 2.前記判定工程は、前記パルスエネルギー量の積算値
    の目標値と前記パルスエネルギー量とに基づいて、前記
    基板に照射される露光パルス数を算出する工程を含むこ
    とを特徴とする請求項1記載の露光方法。 3.前記露光パルス数の適否の判定は、前記露光パルス
    数が前記必要パルス数以上か否かの判定を含むことを特
    徴とする請求項1または請求項2記載の露光方法。 4.前記制御工程は、前記パルスエネルギー量を連続的
    または段階的に調整することを特徴とする請求項1から
    請求項3のいずれか1項記載の露光方法。 5.エネルギー発生源から射出された複数のパルスエネ
    ルギーを基板に照射し、該基板上に所定のパターンを形
    成する露光方法を用いた半導体素子製造方法において、 少なくとも前記パルスエネルギーのばらつきと前記パル
    スエネルギー量の制御精度とを利用して求められた必要
    パルス数以上のパルスエネルギーが基板に照射されるか
    否かを確認する確認工程と; 前記確認結果に基づいて、前記パルスエネルギー量を調
    整する工程とを有することを特徴とする半導体素子製造
    方法。 6.複数のパルスエネルギーを射出するエネルギー発生
    源と、該複数のパルスエネルギーを基板に照射する照射
    部材とを有する露光装置において、 前記基板上に照射されるパルスエネルギー量を調整する
    エネルギー量制御手段と; 前記基板に照射される露光パルス数が、少なくとも前記
    パルスエネルギーのばらつきと前記パルスエネルギー量
    の制御精度とを利用して求められた必要パルス数以上と
    なるように、前記エネルギー量制御手段を制御する制御
    系とを有することを特徴とする露光装置。 7.前記エネルギー量制御手段は、前記パルスエネルギ
    ー量を連続的又は段階的に調整することを特徴とする請
    求項7記載の露光装置。 8.前記エネルギー量制御手段は、連続的に減衰特性が
    異なる減衰部を含むことを特徴とする請求項6または請
    求項7記載の露光装置。 9.前記エネルギー量制御手段は、離散的に減衰特性が
    異なる複数の減衰部を含むことを特徴とする請求項6記
    載または請求項7記載の露光装置。 10.前記制御系は、露光パルス数が前記必要パルス数
    以上となるように、前記パルスエネルギーと前記減衰部
    との相対位置を調整することを特徴とする請求項8また
    は請求項9記載の露光装置。 11.前記エネルギー量制御手段は、前記エネルギー発
    生源を含むことを特徴とする請求項6記載の露光装置。 12.前記制御系は、前記パルスエネルギー量の積算値
    の目標値と、前記パルスエネルギー量とに基づいて、前
    記露光パルス数を算出することを特徴とする請求項6か
    ら請求項11のいずれか1項記載の露光装置。 13.前記制御系は、前記パルスエネルギー量を計測す
    るセンサを有し、該センサの計測結果に基づいて前記露
    光パルス数を算出することを特徴とする請求項12記載
    の露光装置。
JP9120516A 1997-05-12 1997-05-12 露光方法、半導体素子製造方法及び露光装置 Expired - Lifetime JP2979472B2 (ja)

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