JP2979461B2 - 軽合金の射出成形方法および射出成形機 - Google Patents

軽合金の射出成形方法および射出成形機

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JP2979461B2
JP2979461B2 JP7185025A JP18502595A JP2979461B2 JP 2979461 B2 JP2979461 B2 JP 2979461B2 JP 7185025 A JP7185025 A JP 7185025A JP 18502595 A JP18502595 A JP 18502595A JP 2979461 B2 JP2979461 B2 JP 2979461B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固体状の軽合金射出材
料を射出成形機のシリンダバレル内で外部から加える熱
と、スクリュウを回転駆動するときに生じる摩擦熱、剪
断熱等により溶融してシリンダバレルの前方に計量し、
そしてスクリュウを油圧ピストン・シリンダ機構により
軸方向に駆動して計量された溶融状態の軽合金射出材料
を射出する射出形成方法およびこの方法の実施に直接使
用される射出成形機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】射出成形機は、文献名を挙げるまでもな
く従来周知で、一般に図2に示されているように、外周
部にヒータaが設けられているシリンダバレルb、この
シリンダバレルb内で回転および軸方向に駆動されるス
クリュウc、このスクリュウcを軸方向に駆動する油圧
ピストン・シリンダ機構d、油圧回路等から構成されて
いる。したがって、切換弁vを切り換えて油圧モータ
d’によりスクリュウcを回転駆動すると共に、ホッパ
eから軽合金射出材料をシリンダバレルbに供給する
と、固体状の軽合金射出材料はスクリュウcの回転によ
る摩擦熱、剪断熱、ヒータaから加える熱等により混練
・溶融され、そしてシリンダバレルbの前方に送られ計
量される。必要なときは、切換弁w、v”を切り換えて
油室kに圧油を適宜供給してサックバックする。所定量
計量したら、切換弁v’、v”を切り換える。そうする
と、油圧ポンプjから吐出される圧力油と、アキュムレ
ータhからの圧力油とが同時に油圧ピストン・シリンダ
機構dの油圧室fに供給され、計量された溶融状態の軽
合金射出材料は高速で金型gのキャビテイに射出され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
射出成形機の油圧ピストン・シリンダ機構dの油圧室f
側には、アキュムレータhが接続されているので、比較
的容量の小さい油圧ポンプjで射出以外の工程中に圧油
をアキュムレータhに貯え、そして射出時には貯えた圧
力油を一気に油圧室fへ放出することにより、高速でス
クリュウcを射出方向に駆動するとこができる。ところ
で、このように高速でスクリュウcを駆動すると、油圧
ピストン・シリンダ機構dの油室k側の背圧も大きくな
る。そこで、油室kには比較的大径の排出管mが設けら
れている。そして、この排出管mからは複数本の排出分
岐管n、n、…が分岐している。したがって、油室k中
の作動油を背圧が大きくならないようにしてタンクpへ
排出することはできる。しかしながら、多量の作動油を
短時間に排出しなければならないので、複数本の排出分
岐管n、n、…を必要とし、配管系が複雑になってい
る。また、油圧ピストン・シリンダ機構dは、シリンダ
バレルbの先端部の射出ノズルrの移動にともない移動
するのに対し、タンクpは移動しないので、移動する排
出分岐管n、n、…から移動しないタンクpへ作動油を
排出するためには、排出分岐管n、n、…に可撓性のホ
ースq、q、…を接続しなければならず、配管系は一層
複雑になっている。複雑になっているので、保守管理の
点でも問題が生じている。また、軽合金の射出材料の粘
性は樹脂材料のそれに比較して低いので、計量時に計量
室の圧力が高くなると、軽合金の射出材料が射出ノズル
の先端から漏れることがある。したがって、計量時の圧
力を高くすることができず、スクリュウがスムーズに後
退し難いという問題もある。本発明は、上記したような
従来の欠点あるいは問題点を解決した軽合金の射出成形
方法および射出成形機を提供しようとするもので、具体
的には油圧ピストン・シリンダ機構により、計量時に軽
合金の射出材料の漏れがなく安定した計量ができると共
に、高速でスクリュウを射出方向に駆動することがで
、また油圧ピストン・シリンダ機構に格別に背圧が生
じることなく、しかも配管系が簡単になり、したがっ
て、装置がコンパクトになる軽合金の射出成形方法およ
びこの方法の実施に直接使用される射出成形機を提供す
ることを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、固体状の軽合金射出材料を、射出成形機
のシリンダバレル内で外部から加える熱と、スクリュウ
を回転駆動するときに生じる摩擦熱、剪断熱等により溶
融して前記シリンダバレルの前方に計量し、そして油圧
ピストン・シリンダ機構の油圧室に圧油を供給して、前
記スクリュウを軸方向に駆動し、計量された溶融状態の
軽合金射出材料を金型に射出して金属成形品を得ると
き、計量するときは、前記油圧ピストン・シリンダ機構
の他方の油室に作動油を供給してサックバックし、
出するときは、油圧ピストン・シリンダ機構の油圧室に
第1アキュムレータからの圧油も供給すると共に、前記
油圧ピストン・シリンダ機構の他方の油室の作動油を、
前記シリンダバレルと共に移動する第2アキュムレータ
に蓄積するように構成される。請求項2に記載の発明
は、固体状の軽合金射出材料を、射出成形機のシリンダ
バレル内で外部から加える熱と、スクリュウを回転駆動
するときに生じる摩擦熱、剪断熱等により溶融して前記
シリンダバレルの前方に計量し、そして油圧ピストン・
シリンダ機構の油圧室に圧油を供給して、前記スクリュ
ウを軸方向に駆動し、計量された溶融状態の軽合金射出
材料を金型に射出して金属成形品を得るとき、計量する
ときは、前記油圧ピストン・シリンダ機構の他方の油室
に作動油を供給してサックバックし、射出するときは、
油圧ピストン・シリンダ機構の油圧室に第1アキュムレ
ータからの圧油も供給すると共に、前記油圧ピストン・
シリンダ機構の他方の油室の作動油を、前記シリンダバ
レルと共に移動する第2アキュムレータに蓄積し、蓄積
した作動油を次の射出工程までに絞弁を介して徐々にタ
ンクに放出するように構成される。請求項3に記載の発
明は、外部に加熱体が設けられているシリンダバレル
と、該シリンダバレル内で回転および軸方向に駆動され
るように設けられているスクリュウと、前記スクリュウ
を軸方向に駆動する油圧ピストン・シリンダ機構とを備
え、前記油圧ピストン・シリンダ機構の、前記スクリュ
ウを射出方向に駆動するための油圧室には第1アキュム
レータが接続されていると共に、前記スクリュウをサッ
クバックする方向に駆動するための油室にはタンクへ連
なって いる排出管が接続され、該排出管は切換弁を介し
て油圧源に接続されていると共に、前記シリンダバレル
と共に移動する第2アキュムレータが接続されている。
そして請求項4に記載の発明は、請求項3記載の油圧ピ
ストン・シリンダ機構の油室と第2アキュムレータとの
間には、切換弁が設けられていると共に、前記第2アキ
ュムレータからタンクへ向かう管路には絞弁が設けられ
ている。
【0005】
【作用】固体状の軽合金射出材料を、射出成形機のシリ
ンダバレルに供給する。そして、従来周知のようにスク
リュウを回転駆動する。そうすると、外部から加える熱
と、スクリュウが回転するときに生じる摩擦熱、剪断熱
等により軽合金射出材料は、混練・溶融されてシリンダ
バレルの前方に計量される。計量中に油圧ピストン・シ
リンダ機構の油室に圧油を供給し、サックバックする。
上記のようにして計量を完了するまでに、第1アキュム
レータに圧油を貯える。計量が終わったら、第1アキュ
ムレータに貯えた圧油を油圧ピストン・シリンダ機構の
油圧室に供給する。そうすると、スクリュウは所定速度
で駆動され、計量された溶融状態の軽合金射出材料が金
型に射出される。射出するとき、油圧ピストン・シリン
ダ機構の油室中の作動油は第2アキュムレータに蓄積さ
れる。蓄積された作動油は次の射出工程までにタンクに
適宜放出しておく。請求項2記載の発明では絞弁を介し
て徐々に放出される。請求項4記載の発明では、切換弁
により油圧ピストン・シリンダ機構の油室と第2アキュ
ムレータとの間を閉鎖して、油室に作動油を供給してサ
ックバックする。
【0006】
【実施例】以下、図1により本発明の射出成形機の実施
例を説明する。本実施例に係わる射出成形機は、従来周
知のように、シリンダバレル1、このシリンダバレル1
内に軸方向と回転方向とに駆動自在に設けられているス
クリュウ10、このスクリュウ10を軸方向に駆動する
油圧ピストン・シリンダ機構20、この油圧ピストン・
シリンダ機構20に関連して設けられている第1、2の
アキュムレータ30、50、スクリュウ10を回転方向
に駆動する油圧モータ12等から構成されている。
【0007】シリンダバレル1は周知の構造を有し、図
において左方の後端部寄りに開口があけられ、この開口
にホッパ2が取り付けられている。そして前方に射出ノ
ズル3が設けられている。シリンダバレル1および射出
ノズル3の外周部には、周知のように個々に精密に温度
制御されるヒータ4、4、…が設けられている。
【0008】本実施例に係わる射出成形機も、図には示
されていないが射出台を備え、この射出台に固定盤5が
取り付けられている。そして、この固定盤5には周知の
ように、可動金型7と対をなす固定金型6が取り付けら
れている。固定盤5のシリンダバレル1側には駆動棒8
が固定されている。この駆動棒8は、図において左方の
後端部に向かって延びシリンダバレル1に固定されてい
るピストン・シリンダ装置9のピストンロッドに機械的
に接続されている。したがって、ピストン・シリンダ装
置9に圧油を給排すると、シリンダバレル1すなわち射
出ノズル3が金型6へタッチする方向へ、あるいは金型
6から離間する方へ駆動されることになる。
【0009】スクリュウ10は、従来周知のような形状
をし、その後端部はシリンダバレル1から外方へ延びス
クリュウ軸11となっている。油圧ピストン・シリンダ
機構20は、シリンダ21、このシリンダ21内に摺動
自在に設けられているピストン22、ピストン22が取
り付けられているピストンロッド23等から構成されて
いる。そしてシリンダ21はシリンダバレル1の後端部
に取り付けられ、スクリュウ軸11はピストンロッド2
3と機械的に接続されている。ピストンロッド23は、
油圧ピストン・シリンダ機構20のシリンダ21を軸方
向に貫通し、シリンダ21の外部において油圧モータ1
2に接続されている。なお、油圧モータ12は第3の電
磁切換弁39”を介して油圧ポンプ37の圧力油が供給
されるようになっている。
【0010】油圧ピストン・シリンダ機構20の、ピス
トン22を射出方向に駆動する油圧室25には、比較的
大径の圧油供給管34が接続されている。この圧油供給
管34には第1の電磁切換弁35が介装され、油圧ポン
プ37の吐出管36に接続されている。そしてこの吐出
管36に第1のアキュムレータ30が設けられている。
第1のアキュムレータ30は、周知のように、ピストン
31を備え、ピストン31の上側がガス室32となり、
下側の蓄圧室33に吐出管36が接続されている。
【0011】油圧ピストン・シリンダ機構20の、ピス
トン22をサックバックする方向に駆動する油室26に
は、比較的大径の排出管38が接続されている。この排
出管38には、第2の電磁切換弁39および絞弁41が
介装され、そして可撓性のホース42によりタンク43
に接続されている。第2の電磁切換弁39と絞弁41と
の間の管路40からは分岐管51が分岐し、この分岐管
51に、第2のアキュムレータ50が設けられている。
これらの排出管38、第2の電磁切換弁39、第2のア
キュムレータ50等は、図1においては油圧ピストン・
シリンダ機構20から離れて示されているが、排出管3
8は短く、第2のアキュムレータ50は油圧ピストン・
シリンダ機構20あるいはシリンダバレル1と一体構造
になるようにして接近して設けられている。なお、油圧
ポンプと排出管38とを結ぶ管路にはクローズトセン
タ型の電磁方向切換弁39’が介装され、この電磁方向
切換弁39’の一方のポートは圧油供給管34に接続さ
れている。
【0012】次に、上記実施例の射出成形機を使用した
軽合金射出材料の射出方法を説明する。射出材料には樹
脂も適用することができるが、本実施例では軽合金が適
用される。軽合金としては、融点が650゜C以下の金
属元素単体もしくはこれらの金属を基にした合金を称す
る。実際的な例としては例えばアルミニウム、マグネシ
ウム、亜鉛、錫、鉛、ビスマス、テルビウム、テルル、
カドミウム、タリウム、アスタチン、ポロニウム、セレ
ン、リチウム、インジウム、ナトリウム、カリウム、ル
ビジュウム、セシウム、フランシウム、ガリウム等を挙
げることできるが、特にアルミニウム、マグネシウム、
鉛、亜鉛、ビスマス、錫の単体およびこれらの金属を基
にした合金が望ましい。これらの金属材料は、いずれも
上記実施例の射出成形機で混練溶融し、そして射出成形
できる金属元素あるいは合金である。
【0013】第3の電磁切換弁39”を励磁してAポジ
ションに切り換える。また、クローズトセンタ型の電磁
方向切換弁39’をCポジションに切り換える。そうす
ると、油圧モータ12が回転しスクリュウ10が回転駆
動される。そしてホッパ2から固体状の軽合金射出材料
をシリンダバレル1に供給する。このときヒータ4、
4、…の発熱温度は適宜設定しておく。そうすると、軽
合金射出材料は、シリンダバレル1内でヒータ4、4、
…から加える熱と、スクリュウ10を回転駆動するとき
に生じる摩擦熱、剪断熱等により溶融されてシリンダバ
レルの前方に計量される。計量の進行と共に、スクリュ
ウ10は計量される溶融状態の軽合金射出材料の圧力に
より後退する。このとき、油圧室25の作動油は、クロ
ーズドセンタ型の電磁方向切換弁39’を介して油室2
6の方へ還流する。軽合金射出材料はスクリュウ10に
噛み込みにくいので、必要なときは、第2の電磁切換弁
39をBポジションにすると共に、クローズドセンタ型
の電磁方向切換弁39’を励磁してAポジションに切り
換え、油室26に圧油を適宜供給してサックバックす
る。
【0014】第1の電磁方向切換弁35を消磁してBポ
ジションにし、油圧ポンプ37を駆動する。そうする
と、油圧ポンプ37から圧力油が吐出管36を介して第
1のアキュムレータ30の蓄圧室33に供給される。圧
力油はピストン31を押し上げ、蓄圧室33に貯えられ
る。所定量計量したら、ピストン・シリンダ装置9に圧
油を供給して射出ノズル3を金型6にタッチさせる。そ
して第1の電磁方向切換弁35を励磁してAポジション
に切り換える。また、クローズドセンタ型の電磁方向切
換弁39’をBポジションに切り換えておく。第2の電
磁切換弁39をAポジションに切り換える。そうする
と、油圧ポンプ37から吐出される圧力油と、第1のア
キュムレータ30からの圧力油とが同時に圧油供給管3
4から油圧ピストン・シリンダ機構20の油圧室25に
供給される。圧力油の供給量は多いので、ピストン22
すなわちスクリュウ10は高速で駆動され、計量された
溶融状態の軽合金射出材料は高速で金型6、7のキャビ
テイに射出される。
【0014】第1の電磁方向切換弁35を消磁してBポ
ジションにし、油圧ポンプ37を駆動する。そうする
と、油圧ポンプ37から圧力油が吐出管36を介して第
1のアキュムレータ30の蓄圧室33に供給される。圧
力油はピストン31を押し上げ、蓄圧室33に貯えられ
る。所定量計量したら、ピストン・シリンダ装置9に圧
油を供給して射出ノズル3を金型6にタッチさせる。そ
して第1の電磁方向切換弁35を励磁してAポジション
に切り換える。また、クローズドセンタ型の電磁方向切
換弁39’をBポジションに切り換えておく。そうする
と、油圧ポンプ37から吐出される圧力油と、第1のア
キュムレータ30からの圧力油とが同時に圧油供給管3
4から油圧ピストン・シリンダ機構20の油圧室25に
供給される。圧力油の供給量は多いので、ピストン22
すなわちスクリュウ10は高速で駆動され、計量された
溶融状態の軽合金射出材料は高速で金型6、7のキャビ
テイに射出される。
【0015】上記のようにして射出するとき、油圧ピス
トン・シリンダ機構20の油室26の作動油は、排出管
38から第2の電磁切換弁39、絞弁41および可撓性
のホース42を通ってタンク43に排出される。このと
き、油室26から排出される作動油は、絞弁41により
背圧が与えられているので、絞弁41から全量は排出さ
れず、残りの作動油は第2のアキュムレータ50に蓄圧
状態で一時的に貯えられる。そして次の射出のために計
量しているときに、分岐管51、絞弁41および可撓性
のホース42を通ってタンク43に蓄圧された圧力によ
り徐々に排出される。射出が終わったら、冷却固化を待
つ。その間に前述したようにして計量し、そして射出す
る。
【0016】
【発明の効果】以上のように本発明によると、固体状の
軽合金射出材料を、射出成形機のシリンダバレル内で外
部から加える熱と、スクリュウを回転駆動するときに生
じる摩擦熱、剪断熱等により溶融してシリンダバレルの
前方に計量するときは、油圧ピストン・シリンダ機構の
他方の油室に作動油を供給してサックバックするので、
溶融状態で粘性の小さい軽合金射出材料も例えば射出ノ
ズルの先端部から漏れることなくスクリュウはスムーズ
に後退し、正確に計量できる、そして射出するときは、
油圧ピストン・シリンダ機構の油圧室に第1アキュムレ
ータからの圧油も供給するので、冷却固化の早い軽合金
射出材料も支障なく射出成形できる、また射出するとき
は油圧ピストン・シリンダ機構の他方の油室の作動油
を、シリンダバレル共に移動する第2アキュムレータに
蓄積するので、従来のように油圧ピストン・シリンダ機
構の他方の油室に、配管系が複雑になる複数本の排出
管、可撓性のホース等を接続しなくても、油圧ピストン
・シリンダ機構に背圧が生じるようなことはない、また
油圧ピストン・シリンダ機構の他方の油室の作動油は、
第2アキュムレータに蓄積されるので、第2アキュムレ
ータから下流側のタンクに到る配管の径を小さくするこ
とができる、さらには第2アキュムレータはシリンダバ
レルと共に移動する構造になっていると共に、配管系が
簡単になっているので、装置がコンパクトになる、とい
う本発明に特有の数々の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を一部破断して模式的に示す側
面図である。
【図2】従来例を一部破断して模式的に示す側面図であ
る。
【符号の説明】
1 シリンダバレル 3 射出ノズル 6、7 金型 10 スクリュウ 20 油圧ピストン・シリンダ機構 25 油圧室 26 油室 30 第1アキュムレータ 39 第2電磁切換弁 41 絞弁 50 第2アキュムレータ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B22D 17/20,17/30 B29C 45/47,45/54,45/82

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固体状の軽合金射出材料を、射出成形機
    のシリンダバレル(1)内で外部から加える熱と、スク
    リュウ(10)を回転駆動するときに生じる摩擦熱、剪
    断熱等により溶融して前記シリンダバレル(1)の前方
    に計量し、そして油圧ピストン・シリンダ機構(20)
    の油圧室(25)に圧油を供給して、前記スクリュウ
    (10)を軸方向に駆動し、計量された溶融状態の軽合
    金射出材料を金型(6、7)に射出して金属成形品を得
    るとき、 計量するときは、前記油圧ピストン・シリンダ機構(2
    0)の他方の油室(26)に作動油を供給してサックバ
    ックし、 射出するときは、油圧ピストン・シリンダ機構(20)
    の油圧室(25)に第1アキュムレータ(30)からの
    圧油も供給すると共に、前記油圧ピストン・シリンダ機
    構(20)の他方の油室(26)の作動油を、前記シリ
    ンダバレル(1)と共に移動する第2アキュムレータ
    (50)に蓄積することを特徴とする軽合金の射出成形
    方法。
  2. 【請求項2】 固体状の軽合金射出材料を、射出成形機
    のシリンダバレル(1)内で外部から加える熱と、スク
    リュウ(10)を回転駆動するときに生じる摩擦熱、剪
    断熱等により溶融して前記シリンダバレル(1)の前方
    に計量し、そして油圧ピストン・シリンダ機構(20)
    の油圧室(25)に圧油を供給して、前記スクリュウ
    (10)を軸方向に駆動し、計量された溶融状態の軽合
    金射出材料を金型(6、7)に射出して金属成形品を得
    るとき、 計量するときは、前記油圧ピストン・シリンダ機構(2
    0)の他方の油室(26)に作動油を供給してサックバ
    ックし、 射出するときは、油圧ピストン・シリンダ機構(20)
    の油圧室(25)に第1アキュムレータ(30)からの
    圧油も供給すると共に、前記油圧ピストン・シリンダ機
    構(20)の他方の油室(26)の作動油を、前記シリ
    ンダバレル(1)と共に移動する第2アキュムレータ
    (50)に蓄積し、蓄積した作動油を次の射出工程まで
    に絞弁(41)を介して徐々にタンク(43)に放出す
    ることを特徴とする軽合金の射出成形方法。
  3. 【請求項3】 外部に加熱体(4、4、…)が設けられ
    ているシリンダバレル(1)と、該シリンダバレル
    (1)内で回転および軸方向に駆動されるように設けら
    れているスクリュウ(10)と、前記スクリュウ(1
    0)を軸方向に駆動する油圧ピストン・シリンダ機構
    (20)とを備え、 前記油圧ピストン・シリンダ機構(20)の、前記スク
    リュウ(10)を射出方向に駆動するための油圧室(2
    5)には第1アキュムレータ(30)が接続されている
    と共に、前記スクリュウ(10)をサックバックする方
    向に駆動するための油室(26)にはタンク(43)へ
    連なっている排出管(38)が接続され、該排出管(3
    8)は切換弁(39’)を介して油圧源(7)に接続さ
    れていると共に、前記シリンダバレル(1)と共に移動
    する第2アキュムレータ(50)が接続されていること
    を特徴とする軽合金の射出成形機。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の油圧ピストン・シリンダ
    機構(20)の油室(26)と第2アキュムレータ(5
    0)との間には、切換弁(39)が設けられていると共
    に、前記第2アキュムレータ(50)からタンク(4
    3)へ向かう管路(40)には絞弁(41)が設けられ
    ている軽合金の射出成形機。
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