JP2979365B2 - 基準信号補正装置 - Google Patents

基準信号補正装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種の電子機器の校正
に必要な基準信号をその電子機器に対して出力する標準
器について、それが出力する基準信号を補正するための
基準信号補正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】各種の測定量(アナログ情報)を対象に
して測定し表示する電子機器は、その精度を高い状態に
維持するために、半年とか1年おきといった具合に一定
期間ごとに定期的校正を行うことが必要である。ここ
で、「校正」とは、計器または測定システムによって指
示される値とそれに対応する既知の値との関係を、特定
の条件下で確認する一連の操作のことである。
【0003】校正されるべき電子機器をAとし、より精
度の高い高位の電子機器である標準器(当該標準器)を
Bとする。当該標準器Bから校正されるべき電子機器A
に対して基準信号S1 を出力する。この基準信号S1
測定対象として入力した電子機器Aは、その基準信号S
1 の測定を行い、何らかの値を表示する。当該標準器B
から出力される基準信号S1 として既知の値の信号を用
い、それを真の値とみなし、電子機器Aが表示する値と
の関係を調べる。これが校正である。必要に応じて、校
正データとして履歴を記録したり、電子機器Aが表示す
る値が真の値により近くなるように電子機器Aを調整し
たりする。
【0004】校正用の基準信号S1 を出力する当該標準
器Bも電子機器である。その基準信号S1 の精度を維持
するために、この当該標準器Bも当然より高位の国家標
準または国際標準としての標準器(高位標準器)Cによ
って定期的に校正が行われる。すなわち、電子機器Aに
対して基準信号S1 を出力する当該標準器Bをさらに精
度の高い高位標準器C(例えば公的機関JMI,JEM
ICの標準器)によって定期的に校正することにより、
BR>当該標準器Bが出力する基準信号S1 の精度を明確
に把握するようにしている。高位標準器Cが当該標準器
Bに対して出力する基準信号S0 と、それに対応した当
該標準器Bの基準信号S1 とを比較して誤差ΔCBを求め
る。
【0005】求めた誤差ΔCBが当該標準器Bにおける許
容差の範囲内であれば、当該標準器Bの調整は行わず、
校正データを履歴ファイルに残すようにしている。誤差
ΔCBが許容差の範囲内であった場合には、引き続いて電
子機器Aを校正する際には、もとのままの基準信号S1
を電子機器Aに出力するようにしている。
【0006】つまり、基準信号S1 を出力する当該標準
器Bを高位標準器Cを用いて校正し、高位標準器Cの基
準信号S0 と当該標準器Bの基準信号S1 との差である
誤差ΔCBを把握してはいるが、その誤差ΔCBが当該標準
器Bの許容差の範囲内であるときには、誤差ΔCBを無視
してもよく、当該標準器Bの調整を行うことなしに、現
状の基準信号S1 の値を真の値と見なして校正されるべ
き電子機器Aに出力しているのが実情である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本来、
校正に用いる基準信号S1 は真の値により近い値を用い
るべきである。本発明者は、高位標準器Cを用いて行っ
た当該標準器Bの校正において知りえた誤差ΔCBは、そ
れがたとえ小さなものであっても、原則的に補正すべき
ものであると考える。
【0008】当該標準器Bを用いて電子機器Aの校正を
行うことの本来の目的が電子機器Aの精度をより良くす
ることであってみれば、誤差ΔCBがあるにもかかわら
ず、補正されることのない基準信号S1 をもとのまま出
力する当該標準器Bを用いて電子機器Aを校正すること
は、真の意味での厳密性に欠けるものとなる。そのよう
な電子機器Aによる測定結果は信頼性が充分に高いとは
言いがたいのである。
【0009】また、当該標準器Bが出力する基準信号S
1 はドリフトし経時変化するものであり、校正によって
得られた結果である誤差ΔCBは、毎回の校正の都度、相
違するものである。校正によって求めた誤差ΔCBが許容
差の範囲を超えている場合、当該標準器Bを調整してそ
の基準信号S1 を真の値により近い値に補正することに
なる。
【0010】しかし、一度、当該標準器Bを調整する
と、調整前に出力していた基準信号S1 の値が判らなく
なってしまい、調整前の基準信号S1 を用いて校正され
た電子機器Aによる実験等の測定データと、調整後の基
準信号S1 を用いて校正された上記と同じ電子機器Aに
よる測定データとでは、おのずと値が相違するようにな
ってしまうことになり、しかも、両者の間の相関関係が
不明になってしまう。
【0011】つまり、基準信号S1 の値を真の値により
近い値に近づけるために当該標準器Bを調整しても、当
該標準器Bの表示値は変化せず、基準信号S1 の量が変
化していることから、その変化した基準信号S1 を用い
て校正された電子機器Aの状態は変わってしまい、結果
として、以前に測定したデータの信頼度が薄れてしまう
という問題もあった。
【0012】本発明は、このような事情に鑑みて創案さ
れたものであって、当該標準器が出力する基準信号に係
る問題の解決を図り、基準信号を校正した校正データに
基づいて基準信号を補正してさらに精度の高い基準信号
に変換させるとともに、過去に使用した基準信号を再現
させるなど、これまで以上に基準信号の信頼性を上げ、
信頼性の高い校正が行える基準信号補正装置を提供する
ことを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係る基準信号補
正装置は、基準信号を出力して電子機器の校正を行う当
該標準器からの前記基準信号を補正する装置であって、
当該標準器に対して高位標準器から基準信号を出力した
ときの当該標準器の校正結果である誤差を予め登録して
おく基準信号校正履歴データファイル装置と、前記基準
信号とこれに対応して前記基準信号校正履歴データファ
イル装置から読み出した校正履歴データの誤差とに基づ
いて補正値を演算する補正演算部と、前記基準信号と前
記補正値とに基づいてより真の値に近い基準信号の値を
演算する信号演算部と、この補正後の基準信号を当該標
準器から出力させる補正処理部と、前記基準信号校正履
歴データファイル装置より過去の任意の時期の誤差を読
み出す手段と、その過去の誤差に基づいて当時の基準信
号の値を演算し再現して出力する手段と、を備えたこと
を特徴とするものである。
【0014】
【0015】
【作用】本発明の基準信号補正装置によれば、過去にお
ける当該標準器に対する高位標準器による校正結果であ
る誤差を基準信号校正履歴データファイル装置に登録し
ておき、当該標準器から基準信号を出力するときにその
基準信号に対応した誤差を基準信号校正履歴データファ
イル装置から読み出してより真の値に近い値をもつ基準
信号に自動的に補正して出力する。しかも、いつでも過
去の任意の時期の基準信号を再現することができるた
め、誤差発生原因の究明が可能となる。
【0016】
【0017】
【実施例】以下、本発明に係る基準信号補正装置の一実
施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1は基準信号
補正装置の機能的構成を示すブロック線図である。図に
おいて、Aは何らかの物理量を測定し表示する電子機器
であって、この電子機器Aは定期的に当該標準器Bによ
って校正される。その校正は、当該標準器Bからアナロ
グの基準信号S1 を出力し、その基準信号S1 を入力し
た電子機器Aが基準信号S1 に基づく表示値を表示し、
基準信号S1 の値と表示値とを比較し、誤差を確認する
ことである。当該標準器Bは基準信号発生部10を主要
素として有している。電子機器Aの校正に使用される当
該標準器Bは、高い精度に維持しておく必要があるた
め、半年とか1年とかの一定期間ごとの定期的校正を行
うことが必要である。
【0018】当該標準器Bの校正は、信頼のおける公的
機関に依頼してより高い精度の高位標準器Cがもつ国家
標準との照らし合わせで行われる。校正の結果、経時変
化等によって常に変化している当該標準器Bの現在の状
態がどの程度の精度をもっているのかを把握することが
できる。つまり、当該標準器Bを設定して出力させる基
準信号S1 の値が高位の標準器Cの基準信号S0 と比較
してどの程度の誤差をもっているのかを確認することに
なる。基準信号S1 としては、真の値をもつのが理想で
はあるが、実際問題としては不可能なことである。高位
の標準器Cの基準信号S0 の値に少しでも近づけること
で真の値により近い値とすることが望ましい。そのた
め、校正によって得られた結果に基づいて、当該標準器
Bの設定により出力される基準信号S1 を補正し、真の
値により近い値の基準信号S1 とするのである。
【0019】従来においては、公的機関に校正を依頼し
て得られた校正結果を目視し、当該標準器Bが使用でき
る状態の精度であるかどうかを判断していただけであ
り、設定によって出力していた基準信号S1 はそのまま
使用するものであった。これでは、その基準信号S1
校正される電子機器Aによって得られた測定データの信
頼性は低いままとなる。
【0020】そこで、基準信号S1 を真の値により近い
値に補正するために、次のような構成を採用する。
【0021】まず、基準信号校正履歴データファイル装
置11を設ける。この基準信号校正履歴データファイル
装置11は、公的機関によって国家標準と照らし合わせ
た結果、すなわち、当該標準器Bにおいて設定した値で
出力された基準信号S1 の値と、より精度の高い高位標
準器Cから出力された国家標準の基準信号S0 の値と、
その両者の差である誤差ΔCBとを基準信号校正履歴デー
タとして登録しておくものである。基準信号校正履歴デ
ータファイル装置11は、当該標準器Bから基準信号S
1 を出力させるときの設定値iによって検索され、該当
する校正履歴データとして誤差ΔCBのデータを出力する
ようになっている。
【0022】校正履歴データの登録については、半年ま
たは1年ごとの定期的に実施している校正結果を順次に
登録しておくものとし、過去のデータを常に呼び出すこ
とができるようにしておく。これは、校正履歴データを
呼び出して補正を行う場合に、いつの基準信号S1 であ
っても、また、何年も前に使用した基準信号S1 であっ
ても、自由にさかのぼって再現できるようにするためで
ある。このように再現させる狙いは、電子機器Aによっ
て過去に測定した実験データと、現在において同一の電
子機器Aにより同じ条件で測定した実験データとを比較
し、一定の関係をもって突き合わせることができるよう
にするためである。
【0023】従来においては、電子機器Aを校正したと
きに用いた基準信号S1 がその時々によって相違するた
め、当然、電子機器Aの状態自体が変わっており、その
電子機器Aを用いて測定した現在のデータも変わってし
まうことになる。今までは、このような状況があること
は判ってはいたが、経時変化ということでどうすること
もできないと考えられていたのである。
【0024】基準信号校正履歴データファイル装置11
における校正履歴データの登録例として、例えば次のよ
うなものを挙げることができる。なお、登録のフォーマ
ットについては自由である。
【0025】標準器校正日: 92年10月 図1に戻って、当該標準器Bにおいて基準信号発生部1
0から基準信号S1 を出力させるために設定した値を基
準信号設定値iとして記憶させる第1の記憶部12を設
けてある。また、基準信号校正履歴データファイル装置
11を基準信号設定値iによって検索して呼び出した誤
差ΔCBのデータを記憶させる第2の記憶部13を設けて
ある。さらに、補正演算部14と、信号演算部15と、
補正処理部16とを設けてある。
【0026】補正演算部14は、第1の記憶部12より
基準信号設定値iを読み出し、第2の記憶部13より誤
差ΔCBを読み出し、それらに基づいて基準信号設定値i
による基準信号S1 に対応した補正値αを算出し、信号
演算部15に送出するものである。信号演算部15は、
第1の記憶部12より基準信号設定値iを読み出し、補
正演算部14より補正値αを入力し、それら2つの値
(i,α)に基づいて、基準信号設定値iに対応した基
準信号S1 に対してより真の値に近い値である正確な基
準信号S1 ′の値を算出するものである。補正処理部1
6は、補正後の基準信号S1 ′を当該標準器Bから出力
させるために当該標準器Bにおける基準信号発生部10
の基準信号設定値をiからi′に修正するものであり、
基準信号発生部10に対する修正指令はGP−IBなど
のインターフェイスを介して行われる。この新たな基準
信号設定値i′の設定に基づいて、当該標準器Bからは
より真の値に近い値をもつ基準信号S1 ′が電子機器A
に出力されるようになる。
【0027】上記の基準信号校正履歴データファイル装
置11,第1の記憶部12,第2の記憶部13,補正演
算部14,信号演算部15および補正処理部16が本発
明に係る基準信号補正装置Xを構成している。
【0028】つまり、基準信号設定値iと補正値αとに
基づいて得られた補正後の基準信号S1 ′は、補正値α
が基準信号校正履歴データファイル装置11に登録され
ているところの当該標準器Bとより高位の標準器Cとの
誤差ΔCBを加味して算出されたものであることから、正
確に真の値により近い値の基準信号に補正されたことに
なる。しかも、オペレータとしては基準信号S1 を出力
しようとして基準信号設定値iを設定するだけであり、
あとは、当該の基準信号補正装置Xが自動的に演算処理
を行って補正後の基準信号設定値i′を決定し、それに
基づいてより真の値に近い値をもつ補正後の基準信号S
1 ′を電子機器Aに対して出力することとなる。
【0029】図2は基準信号の自動補正をコンピュータ
で行う場合のブロック線図である。
【0030】コンピュータ20は演算部21と内部メモ
リ22とからなる。演算部21は、図1における補正演
算部14,信号演算部15および補正処理部16を含
む。内部メモリ22は、図1における第1の記憶部12
および第2の記憶部13を含む。
【0031】23は基準信号校正履歴データファイル装
置、24は複数の当該標準器B1 ,B2 ,B3 からなる
標準器群、Aは校正されるべき電子機器、S1 ,S2
3 は各当該標準器B1 ,B2 ,B3 から電子機器Aに
対して個別的に出力される基準信号、25はコンピュー
タ20と標準器群24とを接続するGP−IB(General
Purpose Interface Bus) などのインターフェイスであ
る。
【0032】コンピュータ20は、当該標準器B1 ,B
2 ,B3 のいずれかを指定し、電子機器Aに対する基準
信号S1 ,S2 ,S3 のいずれかを選択し、出力する。
コンピュータ20は、内部のプログラムに従ってファイ
ル装置23から校正履歴データを読み出し、その内部メ
モリ22に転送格納する。そして、演算部21によっ
て、出力している基準信号Sj (jは1,2または3)
に対して真の値により近い値の基準信号Sj ′を校正履
歴データに基づいて補正し、その補正した基準信号
j ′が当該標準器Bj から電子機器Aに出力されるよ
うに当該標準器Bj の設定を修正する。
【0033】具体的な動作を図3のフローチャートに基
づいて説明する。ステップn1において電子機器Aの校
正に必要ないずれかの種類の基準信号Sj を選択し、ス
テップn2でその基準信号Sj (jは1,2または3)
を発生する当該標準器Bj を電子機器Aに接続する。ス
テップn3では電子機器Aに入力すべき基準信号Sj
値を設定する。ステップn4では、従来方式と同様に設
定値そのままで出力するのかそれとも本発明に係る補正
を行うかの選択を行う。つまり、校正履歴データを必要
とするのか否かの判断を行う。校正履歴データを必要と
しないときはステップn14にスキップして基準信号S
j をそのまま電子機器Aに出力する。
【0034】しかし、校正履歴データを必要とするとき
はステップn5に進んでファイル装置23におけるファ
イルをオープンさせ、ステップn6で基準信号Sj の種
類や設定値などに応じてファイル装置23から誤差ΔCB
のデータを読み込む。そして、ステップn7において、
読み込んだ誤差ΔCBのデータに基づいて補正値αを演算
し、ステップn8では補正値αに基づいてより真の値に
近い値をもつ基準信号Sj ′を演算する。そして、ステ
ップn9において最初に設定した基準信号Sの値と演
算によって求められた基準信号S′の値とを比較
し、ステップn10では両者の差が一定以上で新たに補
正を行うべきかどうかを判断する。補正を行う必要のな
い程度のわずかな差であればステップn14に進んで最
初に設定した基準信号Sj がより真の値に近いものとみ
なしてその基準信号Sj を電子機器Aに出力する。
【0035】補正を行う必要があると判断したときはス
テップn11に進み補正処理を行う。すなわち、補正後
の基準信号Sj ′を出力するように標準器Bj の設定を
修正する。そして、ステップn12で実際の補正後の基
準信号Sj ′の値とより真の値に近い値とを比較し、ス
テップn13で比較結果が一致するかどうかを判断す
る。不一致のときはステップn11に戻って一致するま
で補正処理を繰り返し、一致するとステップn14に進
んで最終的に確定された補正後の基準信号Sj ′として
電子機器Aに出力する。
【0036】以上のようにして、当該標準器Bj から基
準信号Sj を出力したときには、常に、自動的により真
の値に近い値をもつ基準信号Sj ′に補正して出力する
ので、電子機器Aの校正に必要な基準信号として国家標
準の精度なみの真の値にきわめて近い基準信号を用いる
ことができる。したがって、そのような基準信号で校正
されかつ修正された電子機器Aによって測定されたデー
タの精度はきわめて高いものとなる。本発明による基準
信号補正装置Xは、実験データの信頼性を向上する上で
非常に有用であり、幅広い利用が考えられる。
【0037】もし、ステップn6において、年度別に過
去の任意の時期の誤差データを読み込むようにすれば、
当時の校正に用いた基準信号を演算によって求めること
ができる。つまり、いつでも必要なときに過去の任意の
時期における正確な基準信号の値を再現して補正処理す
ることで、過去の測定データがどのようなものであった
かの確認も行える。
【0038】
【発明の効果】本発明の基準信号補正装置によれば、当
該標準器から基準信号を出力すると、自動的に、より真
の値に近い値をもつ基準信号に補正するように構成して
あるので、当該標準器の経時変化に影響されることな
く、常に、電子機器の校正に際して信頼性のきわめて高
い基準信号を使用することができ、それだけ、その電子
機器による測定データの精度を向上させることができ
る。また、補正が自動的に行われるので、従来のような
人為作業による面倒な当該標準器の調整を不要化でき
る。さらに、この効果に加えて、過去の任意の時期の基
準信号を再現することにより、現在の測定データと過去
の測定データとの関係や、過去における複数の時期の測
定データどうしの相互関係を明確にすることができ、誤
差発生原因の究明が可能となる。
【0039】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る基準信号補正装置の機
能的構成を示すブロック線図である。
【図2】本発明において基準信号の自動補正をコンピュ
ータで行う場合の実施例の電気的構成を示すブロック線
図である。
【図3】実施例の動作説明に供するフローチャートであ
る。
【符号の説明】
A……電子機器、B,B1 ,B2 ,B3 ……当該標準
器、X……基準信号補正装置、S1 ,S2 ,S3 ……当
該標準器からの基準信号、S1 ′,Sj ′……補正後の
基準信号、S0 ……高位標準器からの基準信号、i……
基準信号設定値、i′……補正後の基準信号設定値、Δ
CB……誤差、α……補正値、10……基準信号発生部、
11……基準信号校正履歴データファイル装置、12…
…第1の記憶部、13……第2の記憶部、14……補正
演算部、15……信号演算部、16……補正処理部、2
0……コンピュータ、21……演算部、22……内部メ
モリ、23……基準信号校正履歴データファイル装置、
24……標準器群、25……インターフェイス(GP−
IB)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準信号を出力して電子機器の校正を行
    う当該標準器からの前記基準信号を補正する装置であっ
    て、 当該標準器に対して高位標準器から基準信号を出力した
    ときの当該標準器の校正結果である誤差を予め登録して
    おく基準信号校正履歴データファイル装置と、前記基準
    信号とこれに対応して前記基準信号校正履歴データファ
    イル装置から読み出した校正履歴データの誤差とに基づ
    いて補正値を演算する補正演算部と、前記基準信号と前
    記補正値とに基づいてより真の値に近い基準信号の値を
    演算する信号演算部と、 この補正後の基準信号を当該標準器から出力させる補正
    処理部と、前記基準信号校正履歴データファイル装置より過去の任
    意の時期の誤差を読み出す手段と、 その過去の誤差に基づいて当時の基準信号の値を演算し
    再現して出力する手段と、 を備えたことを特徴とする基準信号補正装置。
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