JP2000249507A - ひずみ測定システム - Google Patents

ひずみ測定システム

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JP2000249507A
JP2000249507A JP11053506A JP5350699A JP2000249507A JP 2000249507 A JP2000249507 A JP 2000249507A JP 11053506 A JP11053506 A JP 11053506A JP 5350699 A JP5350699 A JP 5350699A JP 2000249507 A JP2000249507 A JP 2000249507A
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bridge
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卓郎 小澤
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    • GPHYSICS
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    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C11/00Photogrammetry or videogrammetry, e.g. stereogrammetry; Photographic surveying
    • G01C11/02Picture taking arrangements specially adapted for photogrammetry or photographic surveying, e.g. controlling overlapping of pictures

Abstract

(57)【要約】 【課題】ひずみゲージをブリッジ回路に組み込むための
リード線の抵抗値やその変化の影響を排除した精度のよ
いひずみ測定を行う処理を簡単な構成で自動的に効率よ
く行うことができる1ゲージ3線法のひずみ測定システ
ムを提供する。 【解決手段】ひずみゲージ1を貼着した物体のひずみ測
定の開始時におけるブリッジ回路8の出力電圧e0 及び
リード線3の電圧er0と、抵抗体7を有する辺の電圧V
4 と、ひずみ測定時におけるブリッジ回路8の出力電圧
e及びリード線3の電圧er とを電圧検出手段35を介
して検出する。これらの検出データから次式の演算によ
り、リード線2,3の抵抗値rやその変化の影響を排除
して物体のひずみεを求める(V:ブリッジ回路8の電
源電圧、K:ひずみゲージ1のゲージ率)。 【数1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ひずみ測定システ
ムに関し、より詳しくは1ゲージ3線法によるひずみ測
定システムに関する。
【0002】
【従来の技術】物体に生じるひずみの測定方法として
は、ひずみに応じた抵抗値変化を生じるひずみゲージを
物体に貼着すると共に、このひずみゲージと複数の抵抗
体とにより該ひずみゲージを一辺に有し、且つ残りの三
辺に抵抗体を有するブリッジ回路(詳しくはホイートス
トンブリッジ回路)を構成し、このブリッジ回路を用い
てひずみ測定を行うものが一般に知られている。尚、物
体に生じるひずみと応力とは周知の如く比例関係にある
ので、本明細書では、特にことわらない限り、「ひず
み」は本来の意味でのひずみの他、応力も含むものと
し、本来の意味でのひずみには、原則として参照符号ε
(添え字付を含む)を付するものとする。
【0003】上記のように物体に貼着されるひずみゲー
ジを一辺に組み込んだブリッジ回路を用いるひずみ測定
手法としては、例えば1ゲージ3線法が知られている。
【0004】図1は、この1ゲージ3線法による測定手
法を説明するための回路図である。この手法では、物体
に貼着されるひずみゲージ1の両端にあらかじめ一対の
リード線2,3が結線されると共に、さらにひずみゲー
ジ1の一端(図ではリード線3側)にもう一つのサブリ
ード線4が結線されている(このために3線法といわれ
る)。
【0005】そして、測定に際しては、ひずみゲージ1
が、図示のように抵抗体5,6,7を相互に接続してな
る抵抗回路に前記リード線2,3を介して接続され、こ
れにより、ひずみゲージ1を一辺に有し、且つ残りの3
辺に抵抗体5,6,7をそれぞれ有するブリッジ回路8
が構成される。
【0006】尚、ブリッジ回路8の3辺の抵抗体5,
6,7は、基本的には、それぞれの抵抗値R2 ,R3
4 が測定対象の物体に生じるひずみとは無関係に一定
となるような抵抗素子(例えば固定抵抗値の抵抗素子)
により構成される。また、通常、抵抗体5,6,7の抵
抗値R2 ,R3 ,R4 は、ひずみゲージ1のひずみを生
じていない状態における基準抵抗値(ひずみゲージ1の
公称抵抗値)をR0 としたとき、R0 =R2 =R3 =R
4 とされる。
【0007】このブリッジ回路8を用いたひずみ測定に
際しては、前記リード線2と抵抗体6との接続部位もし
くはこれと同電位の部分と、前記抵抗体5と抵抗体7と
の接続部位もしくはこれと同電位の部分とを一対の電源
入力部I1 ,I2 として、これらの電源入力部I1 ,I
2 間にブリッジ回路8の電源電圧Vが付与される。
【0008】また、ブリッジ回路8の電源入力部I1
2 間に電源電圧Vを付与した状態で、ひずみゲージ1
のサブリード線4を結線した一端と、前記抵抗体6と抵
抗体7との接続部位もしくはこれと同電位の部分とを、
ブリッジ回路8の一対の出力部O1 ,O2 として、前記
出力部O1 ,O2 間に生じる出力電圧eが図示を省略す
る増幅回路やA/D変換回路等を介して検出される。
尚、この場合、出力部O 1 (ひずみゲージ1の一端)の
電位はサブリード線4を介して抽出される。
【0009】このとき、ひずみゲージ1を貼着した物体
に生じるひずみε(本来の意味でのひずみ)と、ブリッ
ジ回路8の出力電圧eとの間には、ある相関関係が成立
する。
【0010】例えば、ブリッジ回路8に組み込まれるひ
ずみゲージ1のリード線2,3のそれぞれの抵抗値
1 ,r2 が無視できる程、十分に小さいと共に、ひず
みゲージ1のひずみを生じていない状態におけるブリッ
ジ回路8の出力電圧eがe=0もしくは十分に微小なも
のである場合には、周知のように、ひずみゲージ1を貼
着した後に物体に生じるひずみεと、ブリッジ回路8の
出力電圧eとの間には、次の関係式(6)により表され
る相関関係が成立する。
【0011】
【数6】
【0012】ここで、式(6)中のKはひずみゲージ1
のゲージ率である。
【0013】従って、このような相関関係に基づいて、
ブリッジ回路8の出力電圧eから物体のひずみεを測定
することができる。尚、物体のひずみεと応力σとの間
には、σ=E・ε(但しE:物体のヤング率)なる関係
が成り立つので、ひずみεの測定値に物体のヤング率E
を乗算することで、物体の応力の測定値が得られる。こ
れが、1ゲージ3線法によるひずみ測定の手法である。
【0014】このような1ゲージ3線法によるひずみ測
定手法は、所謂、1ゲージ2線法等の測定手法に比し
て、測定環境の温度変化に起因したひずみゲージ1のリ
ード線2,3の抵抗値r1 ,r2 の変化の影響を受けに
くいことから、温度変化の生じやすい環境でのひずみ測
定や、長期的なひずみ測定に適した測定手法として一般
的に用いられている。
【0015】また、前述のような1ゲージ3線法による
ひずみ測定を行うシステムにあっては、ひずみゲージ1
と併せてブリッジ回路8を構成するための抵抗体5,
6,7をあらかじめ回路基板上で回路パターン等により
相互に接続した抵抗回路や、ブリッジ回路8にその電源
電圧Vを付与する電源回路、ブリッジ回路8の出力電圧
を検出するための増幅回路、A/D変換回路等を具備し
たひずみ測定装置が用いられ、この装置にひずみゲージ
1のリード線2,3及びサブリード線4を接続すること
で、前記ブリッジ回路8を含む測定回路を構成する。そ
して、この装置によって得られたブリッジ回路8の出力
電圧の検出データから、該装置に備えたマイクロコンピ
ュータや、該装置とは別のパーソナルコンピュータ等に
よって前述したような演算処理を行うことで、ひずみ測
定が行われる。
【0016】ところで、このような1ゲージ3線法によ
るひずみ測定おいて、ひずみゲージ1を抵抗体5,6,
7の抵抗回路に接続するリード線2,3の抵抗値r1
2が比較的大きい場合には、ブリッジ回路8の出力電
圧eは該リード2,3の抵抗値r1 ,r2 の影響を受
け、ブリッジ回路8の出力電圧eの検出データだけから
ひずみ測定を行うようにしても精度の良い測定を行うこ
とができない。一方、リード線2,3は通常、同じ線種
で同じ長さのもの(同じ抵抗値のもの)が使用されてい
る。このとき、前記1ゲージ3線法にあっては、リード
線2,3のそれぞれの抵抗値r1 ,r2 をr1 =r2
rとおくと、この抵抗値rを用いた次式(7)により求
まる補正係数xを、ブリッジ回路8の出力電圧eにより
把握されるひずみの測定値に乗算して該測定値を補正す
ることで、リード線2,3の抵抗値r1 ,r2 (=r)
の影響(より詳しくは、リード線2,3の抵抗値rに起
因した感度低下)を排除することが従来より一般的に行
われている。
【0017】
【数7】
【0018】ここで、式(7)中のR0 はひずみゲージ
1の前記基準抵抗値である。
【0019】このようにしてリード線2,3の抵抗値r
1 ,r2 の影響(感度低下)を排除するために、従来の
1ゲージ3線法による測定手法では、リード線2,3の
一方の抵抗値r1 又はr2 (=r)を該リード線2,3
の線種や長さ等に基づき求め、さらにその求めた抵抗値
rを用いて前記式(7)の演算により前記補正係数xを
求めるようにしていた。あるいは、リード線2,3の線
種や長さ等からあらかじめ作成された換算表を用いて前
記補正係数xを求めるようにしていた。そして、このよ
うにして求めた補正係数xを、ひずみ測定器によってブ
リッジ回路8の出力電圧eに基づき得られたひずみ測定
値に乗算することで、リード線2,3の抵抗値r1 ,r
2 の影響(感度低下)を排除したひずみ測定値を得るよ
うにしていた。
【0020】しかしながら、上記のようにしてリード線
2,3の抵抗値r1 ,r2 の影響を排除するためのひず
み測定値の補正作業は人的作業に負うところが大きく、
手間暇を要するものとなっていた。特に、物体の多数部
位あるいは多数の物体についての多点ひずみ測定を行う
場合には、それぞれの測定点については、通常、各測定
点のひずみゲージ1の両端に結線されたリード線2,3
の長さや線種を同じとし、そのリード線2の抵抗値r1
とリード線3の抵抗値r2 とが同一(r1 =r 2 =r)
とされるものの、その一対のリード線2,3の長さを測
定点同士で比較すると、その長さが測定点毎に異なる場
合も多々ある。つまり、各測定点に対応するリード線2
及び3の抵抗値rが、測定点同士で互いに異なる場合も
多々ある。そして、このような場合には、測定点毎に各
別の補正係数xによるひずみ測定値の補正を行わなけれ
ばならず、リード線2,3の抵抗値r1 ,r2 の影響
(感度低下)を排除するための補正作業に多大な労力を
要するものとなっていた。
【0021】このような不都合を解消するために、本願
出願人は、次のような技術を特願平9−357752号
にて先に提案している。この技術では、ひずみゲージ1
のリード線2,3及びサブリード線4を接続する測定装
置によって、あらかじめひずみゲージ1のひずみを生じ
ていない状態において前記ブリッジ回路8に電源電圧V
を付与する。そして、このときサブリード線4側のリー
ド線3に生じる電圧とブリッジ回路8の出力電圧とを測
定装置に備えた検出回路によって検出し、それらの検出
データを用いることで、リード線2,3の抵抗値r1
2 (r1 =r 2 =r)を用いることなく、前記式
(7)により表される補正係数xを求める。そして、こ
の補正係数xを、ひずみ測定時のブリッジ回路8の出力
電圧に基づき把握されるひずみ測定値に乗算すること
で、リード線2,3の抵抗値r1 ,r2の影響(感度低
下)を排除したひずみ測定値を得る。
【0022】このような技術によれば、リード線2,3
の抵抗値r1 ,r2 の影響(感度低下)を排除するため
の補正処理を測定装置において自動的に効率よく行うこ
とができる。
【0023】しかるに、かかる技術では、リード線2,
3の抵抗値r1 ,r2 が経時的に変化しないことを前提
としており、環境温度の変化が生じやすい測定環境や、
長期的なひずみ測定を行うような状況等、リード線2,
3の抵抗値r1 ,r2 の経時的な変化が生じやすい測定
環境下では、高精度なひずみ測定を行うことが困難なも
のとなっていた。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる背景に
鑑み、1ゲージ3線法によるひずみ測定システムにおい
て、ひずみゲージをブリッジ回路に組み込むためのリー
ド線の抵抗値やその経時的な変化の影響を排除した精度
のよいひずみ測定を行う処理を簡単な構成で自動的に効
率よく行うことができるひずみ測定システムを提供する
ことを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】まず、本発明を説明する
前に、本発明の基本的な考え方を前記図1を参照して説
明しておく。尚、以下の説明では、ひずみゲージ1の抵
抗値の変化は、これを貼着する物体のひずみのみに応じ
て生じるものとする。また、ひずみゲージ1に結線され
たリード線2,3の抵抗値r1 ,r2 は互いに等しい
(r1 =r2 )ものとし、この関係は、それらの抵抗値
1 ,r2 が環境温度の変化によって変化しても成立す
るものとする。つまり、リード線2,3の抵抗値r1
2 はそれらが環境温度の変化に応じて変化しても、そ
の変化量は、各リード線2,3について同一であるとす
る。さらに、ブリッジ回路8の抵抗体5〜7のそれぞれ
の抵抗値R2 〜R4 は一定で、変化しないものとする。
【0026】図1を参照して、ひずみゲージ1を貼着し
た物体のひずみ測定の開始時点におけるひずみゲージ1
の抵抗値をRG0、リード線2,3の互いに等しい抵抗値
をr 0 (=r1 =r2 )とおく。さらに、この測定開始
時点において、ブリッジ回路8の電源入力部I1 ,I2
間に電源電圧Vを付与したときに、該ブリッジ回路8の
出力部O1 ,O2 間に発生する出力電圧をe0 、ひずみ
ゲージ1のリード線2又は3に生じる電圧をer0(これ
は各リード線2,3について同一である)、ひずみゲー
ジ1に流れる電流をi0 とおく。
【0027】ここで、ひずみ測定の開始時点というの
は、測定しようとする物体のひずみ値(これは物体のあ
る状態を基準とした相対値である)の基準とする時点、
すなわち、物体のひずみを「0」と見なす時点である。
つまり、測定しようとするひずみ値は、当該開始時点以
後に物体に生じるひずみである。このひずみ測定の開始
時点は、通常的には、ひずみゲージ1を物体に貼着した
当初の時点であるが、その貼着後の任意の時点でもよ
い。
【0028】上記のようにひずみ測定の開始時点におけ
るひずみゲージ1の抵抗値RG0等を定義したとき、次式
(8)〜(10)の関係式が成立する。
【0029】
【数8】
【0030】
【数9】
【0031】
【数10】
【0032】ここで、式(8)を変形し、さらに式
(9)、(10)を適用すると、次式(11)が得られ
る。
【0033】
【数11】
【0034】また、式(9)を変形すると、次式(1
2)が得られる。
【0035】
【数12】
【0036】そして、式(11)の左辺、右辺をそれぞ
れ式(12)の左辺、右辺により除算して整理すると、
次式(13)が得られる。
【0037】
【数13】
【0038】次に、ひずみ測定の開始時点以後(開始時
点を含む)における物体のひずみ測定時における物体の
ひずみに応じたひずみゲージ1の抵抗値をRG 、リード
線2,3の抵抗値をr(=r1 =r2 )とおく。さら
に、このひずみ測定時において、ブリッジ回路8の電源
入力部I1 ,I2 間に電源電圧Vを付与したときに、該
ブリッジ回路8の出力部O1 ,O2 間に発生する出力電
圧をe、ひずみゲージ1のリード線2又は3に生じる電
圧をer 、ひずみゲージ1に流れる電流をiとおく。
【0039】このとき、前記式(8)〜(10)で、R
G0、r0 、e0 、er0、i0 をそれぞれ上記のように定
義したRG 、r、e、er 、iに置き換えた式が成立す
るので、ひずみ測定の開始時点に関する場合と同様の考
察によって、前記式(13)に対応する次式(14)が
得られる。
【0040】
【数14】
【0041】また、上記のひずみ測定時における物体の
ひずみ(本来の意味でのひずみで、ひずみ測定の開始時
点を基準としたひずみ)をεとおくと、このひずみε
と、ひずみゲージ1の測定開始時点における抵抗値RG0
及びひずみ測定時における抵抗値RG との間には、次の
関係式(15)が成立する。ここで、式(15)中のK
はひずみゲージ1のゲージ率である。
【0042】
【数15】
【0043】そして、この式(15)に前記式(1
3)、(14)を適用すると、物体のひずみεは、ひず
み測定の開始時点におけるブリッジ回路8の出力電圧e
0 、リード線2又は3の電圧er0、並びにひずみ測定時
におけるブリッジ回路8の出力電圧e、リード線2又は
3の電圧er を用いて次式(16)により表される。
【0044】
【数16】
【0045】つまり、ブリッジ回路8の出力電圧e0
eと、リード線2又は3の電圧er0,er とを検出すれ
ば、それらの検出値から式(16)の演算によって物体
のひずみεを測定することができる。そして、この式
(16)は、リード線2,3の抵抗値rによらずに成立
することはもちろん、該抵抗値rが経時的に変化しても
成立するものである。
【0046】一方、前記ブリッジ回路8を構成するため
の抵抗体5〜7から成る抵抗回路等を具備した1ゲージ
3線法によるひずみ測定装置では、リード線3と共にひ
ずみゲージ1の一端に結線されたサブリード線4が該装
置に接続されるので、リード線3のひずみゲージ1側の
一端(これはブリッジ回路8の出力部O1 である)の電
位を、該装置の内部においてサブリード線4を介して抽
出することができる。また、前記抵抗回路に接続するリ
ード線3の他端(リード線3と抵抗体5との接続部位)
の電位は該抵抗回路から抽出することができる。従っ
て、リード線2,3のうち、サブリード線4側のリード
線3に生じる電圧er0,er は、ひずみゲージ1に新た
なリード線を結線したりすることなく、リード線2,3
及びサブリード線4を接続するひずみ測定装置側でサブ
リード線4を介して検出することができる。また、ひず
み測定の開始時点及びひずみ測定時におけるブリッジ回
路8の出力電圧e0 ,eは、従来と同様にひずみ測定装
置側で検出できることはもちろんである。
【0047】そして、このように、ひずみ測定の開始時
におけるリード線3の電圧er0及びブリッジ回路8の出
力電圧e0 と、ひずみ測定時におけるリード線3の電圧
r及びブリッジ回路8の出力電圧eとを検出すれば、
それらの検出値を用いて式(16)の演算を行うこと
で、リード線2,3の抵抗値rやその変化によらない適
正なひずみ測定値εを得ることができる。また、この式
(16)により求まるひずみ測定値εに物体のヤング率
を乗算すれば、リード線2,3の抵抗値rやその変化に
よらない適正な物体の応力の測定値を得ることができ
る。
【0048】尚、式(16)の演算に必要な抵抗体6の
抵抗値R3 や抵抗体7の抵抗値R4は、例えばこれらの
抵抗体6,7を構成する抵抗素子の公称抵抗値や、該抵
抗体6,7のあらかじめ計測してなる抵抗値を使用すれ
ばよい。また、式(16)中の電源電圧Vは、ブリッジ
回路8に付与すべき電圧としてあらかじめ定めた値、あ
るいは、該電源電圧Vのあらかじめ計測してなる値を使
用すればよい。また、式(16)中のゲージ率Kは、使
用すべきひずみゲージ1のゲージ率としてあらかじめ定
めた値、あるいは該ひずみゲージ1のゲージ率の公称値
を使用すればよい。
【0049】以上説明したことを基礎として本発明を以
下に説明する。尚、以下の本発明の説明において、括弧
( )内の参照符号は、本発明の理解の便宜のために付
した図1の参照符号である。
【0050】本発明のひずみ測定システムは、物体に生
じるひずみに応じた抵抗値変化を生じるように該物体に
貼着されるひずみゲージ(1)の両端に結線された一対
のリード線(2,3)が接続され、その接続状態で該ひ
ずみゲージ(1)を一辺に有し、且つ他の三辺に所定抵
抗値の抵抗体(5,6,7)を有するブリッジ回路
(8)を形成する抵抗回路と、該抵抗回路に前記ひずみ
ゲージ(1)を接続して成る前記ブリッジ回路(8)に
その電源電圧を付与すべく該抵抗回路に接続されたブリ
ッジ電源回路と、前記ひずみゲージ(8)の一方のリー
ド線(3)側の一端に結線されたサブリード線(4)が
接続されると共に前記抵抗回路に接続され、前記ブリッ
ジ電源回路から電源電圧を付与した前記ブリッジ回路
(8)の出力電圧を前記サブリード線(4)を介して検
出するブリッジ出力検出手段とを備え、該ブリッジ出力
検出手段により検出された前記ブリッジ回路(8)の出
力電圧に基づき前記物体のひずみ測定を行う1ゲージ3
線法によるひずみ測定システムにおいて、前記ひずみゲ
ージ(1)を前記抵抗回路に接続してなる前記ブリッジ
回路(8)にその電源電圧を前記ブリッジ電源回路から
付与した状態で前記一対のリード線(2,3)のうちの
前記サブリード線(4)側の一方のリード線(3)に生
じる電圧を該サブリード線(4)を介して検出するリー
ド線電圧検出手段と、前記物体のひずみ測定の開始時点
において前記ブリッジ出力検出手段及び前記リード線電
圧検出手段によりそれぞれ検出された前記ブリッジ回路
(8)の出力電圧e0 及び前記一方のリード線(3)の
電圧er0と前記物体のひずみ測定の開始時点以後におけ
る前記物体のひずみ測定時に前記ブリッジ出力検出手段
及び前記リード線電圧検出手段によりそれぞれ検出され
た前記ブリッジ回路(8)の出力電圧e及び前記一方の
リード線(3)の電圧er とを用いて前記の式(16)
の演算を行う演算処理手段とを備え、該演算処理手段に
より求められた値εに基づき前記リード線(2,3)の
抵抗値及びその変化の影響を排除した前記物体のひずみ
測定を行うことを特徴とするものである。
【0051】ここで、式(16)で用いる前記電圧
0 ,er0,e,er 以外のパラメータを改めて定義す
ると、次の通りである。
【0052】V:前記ブリッジ回路(8)の電源電圧、
3 :前記ブリッジ回路(8)の各辺のうち、前記ひず
みゲージ(1)を有する辺に該ひずみゲージ(1)の他
端側のリード線(2)を介して隣接する辺に存する抵抗
体(6)の抵抗値、R4 :前記ブリッジ回路(8)の各
辺のうち、前記ひずみゲージ(8)を有する辺の対辺に
存する抵抗体(7)の抵抗値。
【0053】尚、前記演算処理手段は、例えばマイクロ
コンピュータやパーソナルコンピュータにより構成すれ
ばよい。
【0054】かかる本発明によれば、前記物体のひずみ
測定の開始時点において、前記ブリッジ出力検出手段及
び前記リード線電圧検出手段により、それぞれ前記ブリ
ッジ回路(8)の出力電圧e0 と前記サブリード線
(4)側の一方のリード線(3)の電圧er0を検出する
と共に、前記物体のひずみ測定時に、前記ブリッジ出力
検出手段及び前記リード線電圧検出手段により、それぞ
れ前記ブリッジ回路(8)の出力電圧eと前記サブリー
ド線(4)側の一方のリード線(3)の電圧er を検出
する。そして、これらの検出値を用いて前記演算処理手
段が前記式(16)の演算を行うことで、ひずみゲージ
(1)のリード線(2,3)の抵抗値r1 ,r2 (=
r)によらず、しかもその抵抗値の変化にもよらない適
正なひずみ測定値ε(本来の意味でのひずみ)が得られ
る。このため、リード線(2,3)の抵抗値r1 ,r2
(=r)を別途把握したり、それに応じて測定結果の補
正処理を別途行ったりすることなく、式(16)の演算
により求まる値εに基づいて、リード線(2,3)の抵
抗値やその変化の影響を適正に排除したひずみ測定を行
うことができる。
【0055】また、この場合、このようなひずみ測定を
行うために必要なリード線(3)の電圧er0,er の検
出は、1ゲージ3線法のひずみ測定においてひずみゲー
ジ(1)に結線されている前記サブリード線(4)を介
して行うので、該電圧er0,er の検出のために、ひず
みゲージ(1)に新たなリード線を結線したりする必要
が無く、従来の1ゲージ3線法によるひずみ測定におい
て用いていたひずみゲージをそのまま本発明で使用する
ことができる。そして、本発明のひずみ測定システム
は、従来の1ゲージ3線法のひずみ測定に用いていたひ
ずみ測定装置に、リード線(3)の電圧er0,er を検
出するための回路構成を追加し、また、演算処理のため
のプログラム等を変更するだけけで、構築することがで
きる。
【0056】従って、本発明のひずみ測定システムによ
れば、ひずみゲージをブリッジ回路に組み込むためのリ
ード線の抵抗値やその経時的な変化の影響を排除した精
度のよいひずみ測定を行う処理を簡単な構成で自動的に
効率よく行うことができ、また、そのシステムを安価に
提供することができる。
【0057】本発明のように前記ブリッジ回路(8)を
用いた1ゲージ3線法によるひずみ測定では、従来よ
り、ブリッジ回路(8)の電源電圧Vを2[V]とし、
前記抵抗回路の各辺の抵抗体(5〜7)の抵抗値(R2
〜R4 )を同一とするのが通例である。そして、この場
合には、前記式(16)は、次式(17)に書き換える
ことができる。
【0058】
【数17】
【0059】そこで、本発明では、前記ブリッジ回路の
電源電圧Vが略2[V]であると共に、前記ブリッジ回
路の各辺のうちの前記ひずみゲージを有する辺に該ひず
みゲージの他端側のリード線を介して隣接する辺に存す
る抵抗体の抵抗値R3 と前記ひずみゲージを有する辺の
対辺に存する抵抗体の抵抗値R4 とが略同一である場合
において、前記演算処理手段は前記式(16)の演算を
次式(17)により行う。
【0060】このようにすることで、従来の1ゲージ3
線法のひずみ測定で用いていた既存のひずみ測定装置の
回路構成をなるべく流用しつつ、本発明のひずみ測定シ
ステムを構築することができ、本発明のひずみ測定シス
テムをより安価に構成することができる。
【0061】また、本発明において、前記式(16)の
右辺の分母及び分子に現れるV・R 3 /(R3 +R4
は、ブリッジ回路(8)に電源電圧Vを付与したとき
に、該ブリッジ回路(8)の前記抵抗値R3 の抵抗体
(6)を有する辺に生じる電圧V 3 である。同様に、式
(16)の右辺の分母及び分子に現れるV・R4 /(R
3+R4 )は、ブリッジ回路(8)の前記抵抗値R4
抵抗体(7)を有する辺に生じる電圧V4 である。ま
た、上記電圧V3 ,V4 の総和(=V3 +V4 )が、ブ
リッジ回路(8)の電源電圧Vである。
【0062】そして、こららの電圧V3 ,V4 を用いれ
ば、前記式(16)は、次式(18)〜(20)のいず
れかに書き換えることができる。
【0063】
【数18】
【0064】
【数19】
【0065】
【数20】
【0066】そこで、本発明では、前記ブリッジ電源回
路から前記ブリッジ回路にその電源電圧を付与した状態
で、前記ブリッジ回路の各辺のうち、前記ひずみゲージ
を有する辺に該ひずみゲージの他端側のリード線を介し
て隣接する辺に生じる電圧V 3 と、前記ひずみゲージを
有する辺の対辺に生じる電圧V4 とのいずれか一方を検
出する辺電圧検出手段を具備し、前記演算処理手段は、
前記式(16)の演算を、前記辺電圧検出手段により検
出された前記電圧V3 及び/又はV4 を用いた次式(1
8)〜(19)のいずれか一つの式により行う。
【0067】このように前記辺電圧検出手段によって、
前記電圧V3 及び/又はV4 を検出するようにすること
で、それらの電圧V3 ,V4 を検出するブリッジ回路
(8)の辺に存する抵抗体(6,7)の抵抗値R3 ,R
4 が判らなかったり、該抵抗体(6,7)の抵抗値
3 ,R4 の精度が低いような場合でも、式(18)〜
(20)のいずれかの演算によって、リード線(2,
3)の抵抗値やその変化によらないひずみ測定値ε(本
来の意味でのひずみの測定値)を適正に得ることができ
る。また、上記抵抗体の抵抗値R3 ,R4 の精度があま
り要求されないことから、それらの抵抗体を安価なもの
にすることができる。
【0068】また、前述の如くブリッジ出力検出手段及
びリード線電圧検出手段を備えた本発明では、それらの
検出手段を各別に構成してもよいが、好ましくは、前記
ブリッジ出力検出手段と前記リード線電圧検出手段とを
共通の電圧検出手段により構成し、前記ブリッジ回路の
出力電圧と、前記一方のリード線に生じる電圧とを切換
自在の前記電圧検出手段に入力するスイッチ回路を具備
する。
【0069】同様に、ブリッジ出力検出手段及びリード
線電圧検出手段に加えてさらに、前記辺電圧検出手段を
備えた本発明にあっては、それらの検出手段を各別に構
成してもよいが、好ましくは、前記ブリッジ出力検出手
段と前記リード線電圧検出手段と前記辺電圧検出手段と
を共通の電圧検出手段により構成し、前記ブリッジ回路
の出力電圧と、前記一方のリード線に生じる電圧と、前
記ブリッジ回路の辺に生じる電圧とを切換自在に前記電
圧検出手段に入力するスイッチ回路を具備する。
【0070】このように前記スイッチ回路を備えて、ブ
リッジ出力検出手段や、リード線電圧検出手段、辺電圧
検出手段を共通の電圧検出手段により構成することで、
回路構成をより安価で簡略なものとすることができる。
【0071】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施形態を前記図
1並びに、図2及び図3を参照して説明する。図2は本
実施形態のひずみ測定システムとしてのひずみ測定装置
の回路構成図、図3は図2のひずみ測定装置による演算
処理を示すフローチャートである。尚、本実施形態の説
明において図1と同一構成部分については、図1と同一
の参照符号を用いる。
【0072】図2を参照して、本実施形態のひずみ測定
装置10には、図示しない物体に貼着するひずみゲージ
1の両端にあらかじめ結線されたリード線2,3と、リ
ード線3と共にひずみゲージ1の一端にあらかじめ結線
されたサブリード線4とをそれぞれ接続する接続端子1
1,12,13が備えられている。尚、リード線2,3
はその線種(材質や径)や長さが同一のものとされ、リ
ード線2,3のそれぞれの抵抗値r1 ,r2 は同一(r
1 =r2 =r)とされている。そして、これらのリード
線2,3は互いに沿わせて配線されている。このため、
これらのリード線2,3の抵抗値r1 ,r2 は、その値
rが環境温度の変化等に起因して変化しても、その変化
は、基本的には、各リード線2,3について同じように
発生し、r1 =r2 の関係が維持される。
【0073】このひずみ測定装置10は、その構成を大
別すると測定ユニット14とコントロールユニット15
とにより構成されている。尚、測定ユニット14とコン
トロールユニット15とは、必ずしも一体的に構成する
必要はなく、別体に構成してもよい。
【0074】測定ユニット14は、前記ひずみゲージ1
と併せてブリッジ回路8を構成するための抵抗体5,
6,7を有する抵抗回路を具備している。この抵抗回路
は、ひずみゲージ1のリード線2,3をそれぞれ接続端
子11,12に接続したとき、図1に示したブリッジ回
路8が構成されるように、抵抗体5,6,7を、図示し
ない回路基板に形成された回路パターンによって相互に
接続すると共に接続端子11,12に接続している。
尚、抵抗体5,6,7は、例えば固定抵抗値の抵抗素子
により構成さたものである。
【0075】また、測定ユニット14には、ブリッジ回
路8の一対の電源入力部I1 ,I2に付与する電源電圧
Vを外部から入力するための一対の電源入力端子16,
17と、電源電圧Vの付与時にブリッジ回路8の一対の
出力部O1 ,O2 間に発生する出力電圧e等を外部に出
力するための一対の出力端子18,19と、出力端子1
8に接続された一対のスイッチ素子20,21、並びに
出力端子19に接続された一対のスイッチ素子22,2
3により構成されたスイッチ回路24とが備えられてい
る。
【0076】この場合、電源入力端子16,17は、そ
れぞれブリッジ回路8の電源入力部I1 ,I2 に接続さ
れている。
【0077】また、一対の出力端子18,19のうち、
出力端子18は、ブリッジ回路8の一つの出力部O1
あるひずみゲージ1の一端がサブリード線4を介して接
続される接続端子13と、ブリッジ回路8の電源入力部
2 とにそれぞれ前記スイッチ回路24のスイッチ素子
20,21を介して接続されている。
【0078】さらに、出力端子19は、ブリッジ回路8
の他方の出力部O2 と、リード線3が接続される接続端
子12とにそれぞれスイッチ回路24のスイッチ素子2
2,23を介して接続されている。
【0079】このような回路構成によって、ブリッジ回
路8の電源入力部I1 ,I2 間に電源電圧Vを付与した
状態で、次の表1に示すようにスイッチ素子20〜23
のON/OFF状態の切換えを行うことで、出力端子1
8,19間には、ブリッジ回路8の出力電圧eと、リー
ド線3に生じる電圧er2と、ブリッジ回路8の抵抗体7
を有する辺に生じる電圧V4 とが切換自在に発生する。
【0080】
【表1】
【0081】すなわち、スイッチ素子20〜23をそれ
ぞれON状態、OFF状態、ON状態、OFF状態にす
ると、出力端子18にはブリッジ回路8の出力部O1
あるひずみゲージ1の一端の電位がサブリード線4及び
スイッチ素子20を介して付与され、出力端子19には
出力部O2 の電位がスイッチ素子22を介して付与され
る。このため、出力端子18,19間にはブリッジ回路
8の出力電圧eが発生する。
【0082】また、スイッチ素子20〜23をそれぞれ
ON状態、OFF状態、OFF状態、ON状態にする
と、出力端子18にはブリッジ回路8の出力部O1 であ
るひずみゲージ1の一端の電位がサブリード線4及びス
イッチ素子20を介して付与され、出力端子19にはリ
ード線3が接続された接続端子12の電位(リード線3
と抵抗体5との接続箇所の電位)がスイッチ素子23を
介して付与される。このため、出力端子18,19間に
はリード線3に生じる電圧er (この電圧er はリード
線2に生じる電圧に等しい)が発生する。
【0083】さらに、スイッチ素子20〜23をそれぞ
れOFF状態、ON状態、ON状態、OFF状態にする
と、出力端子18にはブリッジ回路8の電源入力部I2
の電位がスイッチ素子21を介して付与され、出力端子
19には出力部O2 の電位がスイッチ素子22を介して
付与される。このため、出力端子18,19間にはブリ
ッジ回路8の抵抗体7を有する辺に生じる電圧V4 が発
生する。
【0084】尚、25はスイッチ素子20〜23の断接
動作を行わしめる制御信号を後述するコントロールユニ
ット15の制御回路29からスイッチ回路24に付与す
るための制御端子である。
【0085】コントロールユニット15は、測定ユニッ
ト14の一対の電源入力端子16,17に接続されて、
該電源入力端子16,17を介してブリッジ回路8の電
源入力部I1 ,I2 間に付与する電源電圧V(定電圧)
を生成するブリッジ電源回路26と、測定ユニット14
の一対の出力端子18,19に接続されて、該出力端子
18,19間に発生する電圧(e又はer 又はV4 )を
増幅する増幅回路27と、この増幅回路27の出力をA
/D変換するA/D変換回路28と、後述の各種データ
処理や制御処理を行う制御回路29(演算処理手段)
と、後述の各種データや制御回路29が行う処理に必要
なプログラム等を記憶保持する記憶回路30と、制御回
路29により表示回路31を介して駆動され、ひずみ測
定値等を表示する表示器32と、制御回路29がコント
ロールユニット15の外部の図示しない操作器やパーソ
ナルコンピュータ等との間で各種データの授受を行うた
めのインターフェース回路33と、コントロールユニッ
ト15全体の電源電圧を商用電源や電池等から生成する
主電源回路34とを備えている。
【0086】尚、制御回路29はマイクロプロセッサ等
により構成され、また記憶回路30はROM、RAM、
EEPROM等により構成されたものである。また、本
発明の構成に対応させると、前記増幅回路27及びA/
D変換回路28は、ブリッジ出力検出手段、リード線電
圧検出手段及び辺電圧検出手段を共通化した電圧検出手
段35を構成するものであり、増幅回路27は、その入
力インピーダンスが十分に高いものとされている。
【0087】この場合、コントロールユニット15の制
御回路29は、ひずみゲージ1を貼着する図示しない物
体のひずみ測定の開始時点において後述の如く検出する
ブリッジ回路8の出力電圧e0 、リード線3の電圧
r0、及びブリッジ回路8の抵抗体7を有する辺に生じ
る電圧V4 の検出データ、並びに物体のひずみ測定時に
検出するブリッジ回路8の出力電圧e及びリード線3の
電圧er の検出データ等を用いて前記式(19)の演算
処理を行うようにしている。そして、この演算処理によ
り、ひずみゲージ1を貼着する物体のひずみε(本来の
意味でのひずみ)の測定値を求めるようにしている。
【0088】そして、本実施形態では、このような演算
処理を制御回路29に行わしめるために、図3のフロー
チャートで示すような演算処理手順が記憶回路30にプ
ログラムされている。
【0089】次に、本実施形態のひずみ測定装置10の
作動を説明する。
【0090】本実施形態のひずみ測定装置10では、ひ
ずみ測定に先立って、あらかじめ、使用するひずみゲー
ジ1のゲージ率Kの値と、ブリッジ電源回路26からブ
リッジ回路8に付与する電源電圧Vの値とが、ひずみ測
定装置10の外部の適宜の操作器等から前記インターフ
ェース回路33及び制御回路29を介して記憶回路30
に入力され、該記憶回路30に記憶保持される。
【0091】この場合、記憶回路30に記憶保持させる
ひずみゲージ1のゲージ率Kの値は、ひずみ測定装置1
0で使用すべきひずみゲージのゲージ率としてあらかじ
め定められた値や、使用するひずみゲージ1のゲージ率
の公称値である。また、記憶回路30に記憶保持させる
ブリッジ回路8の電源電圧Vの値は、ブリッジ電源回路
26からブリッジ回路8の電源入力部I1 ,I2 に付与
する電源電圧としてあらかじめ定められた値や、該電源
電圧Vをあらかじめ実測してなる値である。
【0092】尚、電源電圧Vは、ひずみ測定装置10に
固有のものとなるので、ひずみ測定装置10の製造段階
で、記憶回路30のROMに記憶保持させておくように
してもよい。また、ひずみ測定装置10で使用すべきひ
ずみゲージのゲージ率があらかじめ定められているよう
な場合には、ゲージ率Kの値もひずみ測定装置10の製
造段階で、記憶回路30のROMに記憶保持させておく
ようにしてもよい。
【0093】次に、ひずみ測定に際しては、ひずみゲー
ジ1を図示しない測定対象の物体に貼着すると共に、リ
ード線2,3及びサブリード線4をそれぞれ接続端子1
1〜13に接続した後、所望の測定開始タイミングで、
ひずみ測定装置10の所定の操作等によりコントロール
ユニット15を動作させる。
【0094】このとき、コントロールユニット15の制
御回路29は、まず、ブリッジ電源回路26を起動し
て、該ブリッジ電源回路26からブリッジ回路8の電源
入力部I1 ,I2 に定電圧の電源電圧Vを付与させる。
【0095】この状態において、制御回路29は、測定
ユニット14のスイッチ素子20〜23をそれぞれON
状態、OFF状態、ON状態、OFF状態に制御するこ
とで、ブリッジ回路8の出力部O1 ,O2 間に発生する
出力電圧eを前記出力端子18,19を介して増幅回路
27に入力させる。そして、制御回路29は、この時ブ
リッジ回路8が生成した出力電圧eを、増幅回路27及
びA/D変換回路28を介して与えられるデータによっ
て認識し、その認識した出力電圧eの値を物体のひずみ
測定の開始時点における出力電圧e0 (以下、初期出力
電圧e0 という)として記憶回路30に記憶保持させ
る。
【0096】これに続いて、制御回路29は、スイッチ
素子20〜23をそれぞれON状態、OFF状態、OF
F状態、ON状態に制御し、リード線3に生じる電圧e
r を出力端子18,19を介して増幅回路27に入力さ
せる。そして、制御回路29は、この電圧er を、増幅
回路27及びA/D変換回路28を介して与えられるデ
ータによって認識し、その認識した電圧er の値をひず
み測定の開始時点におけるリード線3の電圧er0(以
下、リード線3の初期電圧er0という)として記憶回路
30に記憶保持させる。
【0097】尚、リード線3の初期電圧er0の検出及び
その記憶保持は、ブリッジ回路8の初期出力電圧e0
検出及びその記憶保持の前に行うようにしてもよい。
【0098】上記のようにブリッジ回路8の初期出力電
圧e0 及びリード線3の初期電圧e r0を記憶回路30に
記憶保持させた後、制御回路29はさらに、スイッチ素
子20〜23をそれぞれOFF状態、ON状態、ON状
態、OFF状態に制御し、ブリッジ回路8の抵抗体7を
備えた辺に生じる電圧V4 (以下、単にブリッジ回路8
の辺電圧V4 という)を増幅回路27に入力させる。そ
して、制御回路29は、この辺電圧V4 を、増幅回路2
7及びA/D変換回路28を介して与えられるデータに
よって認識し、その認識した辺電圧V4 の値を記憶回路
30に記憶保持させる。尚、上記辺電圧V4 の検出及び
その記憶保持は、ブリッジ回路8の初期出力電圧e0
びリード線3の初期電圧er0の検出及びその記憶保持の
前に行うようにしてもよく、あるいは、ひずみゲージ1
を物体に貼着する前や、ひずみゲージ1をひずみ測定装
置10に接続する前に行うようにしてもよい。さらに
は、後述するひずみ測定時に行うようにしてもよい。
【0099】以上のようにして、ブリッジ回路8の初期
出力電圧e0 、リード線3の初期電圧er0及びブリッジ
回路8の辺電圧V4 の検出及びその記憶保持を行った
後、制御回路29は、測定者の所定の操作等により指示
されたタイミングや、あらかじめ設定されたタイムスケ
ジュールに従って、次のようにひずみ測定の処理を行
う。
【0100】制御回路29は、ひずみ測定の処理を行う
タイミングにおいて、ブリッジ回路8の前記初期出力電
圧e0 を検出した場合と同様にして、ブリッジ電源回路
26からブリッジ回路8の電源入力部I1 ,I2 に電源
電圧Vを付与せしめた状態で、測定ユニット14のスイ
ッチ素子20〜23をそれぞれON状態、OFF状態、
ON状態、OFF状態に制御し、ブリッジ回路8の出力
電圧eを増幅回路27に入力させる。そして、制御回路
29は、この出力電圧eの値を、該増幅回路27及びA
/D変換回路28を介して与えられるデータによって認
識し、その認識した出力電圧e(以下、測定時出力電圧
eという)の値を記憶回路30に記憶保持させる。
【0101】これに続いて、制御回路29は、スイッチ
素子20〜23をそれぞれON状態、OFF状態、OF
F状態、ON状態に制御し、リード線3に生じる電圧e
r を出力端子18,19を介して増幅回路27に入力さ
せる。そして、制御回路29は、この電圧er を、増幅
回路27及びA/D変換回路28を介して与えられるデ
ータによって認識し、その認識した電圧er (以下、測
定時電圧er という)の値を記憶回路30に記憶保持さ
せる。
【0102】尚、このひずみ測定時において、ブリッジ
回路8の測定時出力電圧eの検出及び記憶保持と、リー
ド線3の測定時電圧er の検出及び記憶保持との順序を
逆にしてもよいことは、ひずみ測定の開始時の場合と同
様である。
【0103】そして、制御回路29は、記憶回路30に
あらかじめプログラムされた図3のフローチャートの処
理を行うことで、当該ひずみ測定時における物体のひず
みε(本来の意味でのひずみ)を求める。
【0104】すなわち、制御回路29は、前述の如く記
憶回路30に記憶保持された、ひずみゲージ1のゲージ
率K、ブリッジ回路8の電源電圧V、ブリッジ回路8の
初期出力電圧e0 、リード線3の初期電圧er0、ブリッ
ジ回路8の辺電圧V4 、並びに、ブリッジ回路8の測定
時出力電圧e及びリード線3の測定時リード線電圧e r
のデータを記憶回路30から読み込む。
【0105】そして、読み込んだ上記の各データの値を
用いて、前記式(19)の演算を行うことで、ひずみε
を求める。
【0106】尚、制御回路29は、求めたひずみεの値
を表示回路31を介して表示器33に表示させる。
【0107】また、このひずみεの値と、これに対応し
たブリッジ回路8の測定時出力電圧e及びリード線3の
測定時電圧er のデータとは、一組として記憶回路30
に記憶保持され、ひずみ測定を行う毎に、該記憶回路3
0に時系列的に記憶保持される。そして、それらの各組
のデータは、必要に応じて随時、表示器31に表示させ
たり、インターフェース回路33を介して外部のパーソ
ナルコンピュータ等に転送できるようになっている。
【0108】かかる本実施形態のひずみ測定装置10で
は、ひずみ測定の開始時にブリッジ回路8の初期出力電
圧e0 、リード線3の初期電圧er0及びブリッジ回路8
の辺電圧V4 を検出しておき、これらの検出データと、
ブリッジ回路8の測定時出力電圧e及びリード線3の測
定時電圧er のデータを用いて制御回路29により前記
式(19)の演算を行うことで、リード線2,3のそれ
ぞれの抵抗値rの大きさや、その経時的な変化によらず
に精度のよいひずみεの測定値を自動的に効率よく行う
ことができる。
【0109】また、式(19)の演算を行うために必要
なブリッジ回路8の初期出力電圧e 0 や、リード線3の
初期電圧er0、ブリッジ回路8の測定時出力電圧e、リ
ード線3の測定時リード線電圧er 、ブリッジ回路8の
辺電圧V4 は、スイッチ回路24のスイッチ素子20〜
23の切換制御だけで、共通の増幅回路27及びA/D
変換回路28を介して検出することができるので、それ
らの検出のための回路構成を簡単で安価なものとするこ
とができる。
【0110】さらに、式(19)の演算を行うために必
要なリード線3の初期電圧er0や、測定電圧er は、ひ
ずみゲージ1に結線されているサブリード線4を介して
検出するので、ひずみゲージ1に新たなリード線を結線
したりする必要がないと共に、ひずみ測定装置10は、
1ゲージ3線法による従来のひずみ測定装置の回路構成
の僅かな変更(リード線3の電圧er0,er や、辺電圧
4 を検出するための回路構成の追加)と演算処理プロ
グラムの変更とを行うだけで構築することができる。こ
の結果、本実施形態のひずみ測定装置10を簡素で安価
なものとすることができる。
【0111】また、本実施形態のひずみ測定装置10で
は、ブリッジ回路8の辺電圧V4 を検出し、その検出し
た辺電圧V4 を用いて式(19)の演算を行うことで、
抵抗体6,7の抵抗値の精度が比較的低いような場合で
あっても、リード線2,3の抵抗値rの大きさやその変
化の影響を排除したひずみ測定を精度よく行うことがで
きる。
【0112】尚、本実施形態では、ブリッジ回路8の抵
抗体7を有する辺の電圧V4 を検出するようにしたが、
これに代えて抵抗体6を有する辺の電圧V3 を検出し、
前記式(18)の演算によりひずみεを求めるようにし
てもよい。この場合には、図2のひずみ測定装置10に
おいて、ブリッジ回路8の電源入力部I1 をスイッチ素
子を介して測定ユニット14の出力端子18に接続し、
そのスイッチ素子と、図2のスイッチ素子22とをON
状態にすれば増幅回路27及びA/D変換回路28を介
して抵抗体6を有する辺の電圧V3 を検出することがで
きる。
【0113】さらに、ブリッジ回路8の抵抗体7を有す
る辺の電圧V4 と、抵抗体6を有する辺の電圧V3 との
両者を検出し、それらの検出データを用いて前記式(2
0)の演算を行うことで、ひずみεを求めるようにして
もよい。
【0114】次に、本発明の第2の実施形態を図4を参
照して説明する。図4は本実施形態のひずみ測定システ
ムとしてのひずみ測定装置による演算処理を示すフロー
チャートである。
【0115】尚、本実施形態のひずみ測定装置は、図2
に示した第1の実施形態のひずみ測定装置10と回路構
成は同一で、制御回路29による演算処理のみが第1の
実施形態のひずみ測定装置10と相違するものであるの
で、本実施形態のひずみ測定装置の構成については、図
2の参照符号を用いて詳細な説明は省略する。
【0116】本実施形態のひずみ測定装置10は、前記
式(17)の演算により、ひずみゲージ1を貼着する物
体のひずみεを求めるようにしたものである。このた
め、本実施形態では、ブリッジ回路8の電源電圧Vは2
[V]に定められ、また、抵抗体6,7の抵抗値R3
4 は互いに同一の抵抗値(例えばひずみゲージ1の無
ひずみ状態における基準抵抗値R0 と同じ抵抗値)とさ
れている。そして、記憶回路30には、前記式(17)
の演算を行うために、図4のフローチャートに示すよう
な演算処理手順があらかじめプログラムされている。
【0117】その他の構成は、第1の実施形態と同一で
ある。
【0118】尚、本実施形態では、ブリッジ回路8の抵
抗体7を有する辺の電圧V4 を検出する必要がないの
で、スイッチ回路24のスイッチ素子21を除去しても
よい。
【0119】かかる本実施形態のひずみ測定装置10で
は、ひずみ測定に先立って、あらかじめ、使用するひず
みゲージ1のゲージ率Kの値が、前述の第1の実施形態
の場合と全く同様に、記憶回路30に入力されて記憶保
持される。
【0120】そして、ひずみ測定に際しては、ひずみゲ
ージ1を図示しない測定対象の物体に貼着した後、所望
の測定開始タイミングで、ひずみ測定装置10の所定の
操作等によりコントロールユニット15を動作させる。
【0121】このとき、コントロールユニット15の制
御回路29は、前記第1の実施形態と同様に、ブリッジ
電源回路26からブリッジ回路8に電源電圧Vを付与さ
せつつ、スイッチ回路24のスイッチ素子20〜23を
前述の如くON/OFF制御することで、ブリッジ回路
8の初期出力電圧e0 の検出及び記憶保持の処理と、リ
ード線3の初期電圧er0の検出及び記憶保持の処理とを
順次行う。
【0122】尚、本実施形態では、ブリッジ回路8の辺
電圧V4 を検出する必要はないので、該電圧V4 の検出
及び記憶保持の処理は省略される。
【0123】このようにして、ブリッジ回路8の初期出
力電圧e0 及びリード線3の初期電圧er0の検出及びそ
の記憶保持を行った後、制御回路29は、前記第1の実
施形態と同様に測定者の所定の操作等により指示された
タイミングや、あらかじめ設定されたタイムスケジュー
ルに従って、ひずみ測定を行う。
【0124】すなわち、制御回路29は、ひずみ測定を
行うタイミングにおいて、前記第1の実施形態の場合と
全く同様に、ブリッジ電源回路26からブリッジ回路8
に電源電圧Vを付与させつつ、スイッチ回路24のスイ
ッチ素子22〜23をON/OFF制御することで、ブ
リッジ回路8の測定時出力電圧eの検出及び記憶保持の
処理と、リード線3の測定時電圧er の検出及び記憶保
持の処理とを順次行う。
【0125】そして、制御回路29は、記憶回路30に
あらかじめプログラムされた図4のフローチャートの処
理を行うことで、物体のひずみεを求める。
【0126】すなわち、制御回路29は、前述の如く記
憶回路30に記憶保持されたひずみゲージ1のゲージ率
K、ブリッジ回路8の初期出力電圧e0 、リード線3の
初期電圧er0、並びに、ブリッジ回路8の測定時出力電
圧e及びリード線3の測定時電圧er のデータを記憶回
路30から読み込む。
【0127】そして、読み込んだ上記の各データの値を
用いて、前記式(17)の演算を行うことで、ひずみε
を求める。
【0128】尚、制御回路29は、求めたひずみεの値
を表示回路31を介して表示器33に表示させる。
【0129】かかる本実施形態のひずみ測定装置におい
ても、前記第1の実施形態と同様に、リード線2,3の
それぞれの抵抗値rの大きさや、その経時的な変化によ
らずに精度のよいひずみεの測定値を自動的に効率よく
行うことができる。
【0130】また、式(17)の演算を行うために必要
なブリッジ回路8の初期出力電圧e 0 や、リード線3の
初期電圧er0、ブリッジ回路8の測定時出力電圧e、リ
ード線3の測定時電圧er は、スイッチ回路24のスイ
ッチ素子20〜23の切換制御だけで、共通の増幅回路
27及びA/D変換回路28を介して検出することがで
きるので、それらの検出のための回路構成を簡単で安価
なものとすることができる。
【0131】さらに、式(17)の演算を行うために必
要なリード線3の初期電圧er0や、測定時電圧er は、
ひずみゲージ1に結線されているサブリード線4を介し
て検出するので、ひずみゲージ1に新たなリード線を結
線したりする必要がないと共に、ひずみ測定装置10
は、1ゲージ3線法による従来のひずみ測定装置の回路
構成の僅かな変更と演算処理プログラムの変更とを行う
だけで構築することができる。特に、本実施形態では、
ブリッジ回路8の電源電圧を2[V]とし、抵抗体6,
7の抵抗値R3 ,R4 を同一としているため、従来のひ
ずみ測定装置の構成の多くを流用したひずみ測定装置1
0の構築が容易である。この結果、本実施形態のひずみ
測定装置10を簡素で安価なものとすることができる。
【0132】次に、本発明の第3の実施形態を図5及び
図6を参照して説明する。図5は本実施形態のひずみ測
定システムのシステム構成図、図6は図5のシステムの
要部の処理を示すフローチャートである。
【0133】図5を参照して、本実施形態のひずみ測定
システムは、前記図2に示したひずみ測定装置10(よ
り詳しくは前記第1の実施形態で説明したもの)と、パ
ーソナルコンピュータ36(以下、パソコン36とい
う)とにより構成したものであり、パソコン36は、ひ
ずみ測定装置10のコントロールユニット15と通信可
能なように、該コントロールユニット15の前記インタ
ーフェース回路33(図2参照)に通信ケーブル37を
介して接続される。尚、パソコン36としては、通常的
なパソコンの他、所謂ワークステーションを使用しても
よい。
【0134】この場合、ひずみ測定装置10のコントロ
ールユニット15の制御回路29(図2参照)は、前記
第1の実施形態で説明したように記憶回路30に記憶保
持されるブリッジ回路8の初期出力電圧e0 、リード線
3の初期電圧er0、ブリッジ回路8の辺電圧V4 、並び
にブリッジ回路8の測定時出力電圧e及びリード線3の
測定時電圧er のデータを、パソコン36との通信によ
って該パソコン36に受け渡すようにしている。
【0135】尚、本実施形態では、ひずみ測定装置10
においてひずみεの算出を行う必要はなく、従って、前
記記憶回路30に、前記式(19)の演算処理のための
プログラムや、その演算処理に使用するブリッジ回路8
の電源電圧V、ひずみゲージ1のゲージ率Kの値をあら
かじめ記憶保持しておく必要はない。
【0136】パソコン36は、通常のパソコンと同様、
ディスプレイ38、キーボード39、フロッピディスク
の装填スロット40(以下、FDスロット40)等を備
えており、ひずみ測定装置10から通信ケーブル37を
介してブリッジ回路8の初期出力電圧e0 、リード線3
の初期電圧er0、ブリッジ回路8の辺電圧V4 、並びに
ブリッジ回路8の測定時出力電圧e及びリード線3の測
定時電圧er のデータを入力可能とされている他、キー
ボード56の操作によって、ブリッジ回路8の電源電圧
Vやひずみゲージ1のゲージ率K等のデータを入力可能
とされている。
【0137】また、図中、41はフロッピディスクであ
り、このフロッピディスク41には、パソコン36にひ
ずみ測定の解析処理を行わしめるために、例えば図6の
フローチャートに示すような処理を含むアプリケーショ
ンプログラムがあらかじめ記録されている。尚、本実施
形態では、フロッピディスクのアプリケーションプログ
ラムは、前述の第1の実施形態で用いた前記式(19)
の演算処理をパソコン36に後述するように行わしめて
ひずみεを求めるようにしている。そして、本発明の構
成に対応させると、パソコン36は、上記アプリケーシ
ョンプログラムを記録したフロッピディスク41と併せ
て演算処理手段42を構成するものである。
【0138】かかるひずみ測定システムでは、前記第1
の実施形態で説明したひずみ測定装置10を用いた測定
処理、すなわち、ひずみ測定の開始時におけるブリッジ
回路8の初期出力電圧e0 、リード線3の初期電圧
r0、ブリッジ回路8の辺電圧V 4 の検出及びその記憶
保持、並びにひずみ測定時におけるブリッジ回路8の測
定時出力電圧e、リード線3の測定時電圧er の検出及
びその記憶保持の終了後に、ひずみ測定装置10を通信
ケーブル37を介してパソコン36に接続する。そし
て、前記フロッピディスク41をパソコン36のFDス
ロット40に装填して、該フロッピディスク41のアプ
リケーションプログラムを起動する。
【0139】このとき、該アプリケーションプログラム
は、パソコン36に次のような処理を行わしめる。
【0140】すなわち図6を参照して、該アプリケーシ
ョンプログラムは、パソコン36に、ひずみゲージ1の
ゲージ率K及びブリッジ回路8の電源電圧Vのデータの
入力要求をディスプレイ38上で行わしめる(STEP
1)。
【0141】この入力要求に応じて上記のデータがキー
ボード39を介して入力されると、次に、上記アプリケ
ーションプログラムは、ひずみ測定装置10の記憶回路
30に記憶されている初期出力電圧e0 、初期電圧
r0、及び辺電圧V4 のデータを通信ケーブル37を介
してパソコン36に取り込ませる(STEP2)。
【0142】さらに、該アプリケーションプログラム
は、ブリッジ回路8の測定時出力電圧e及びリード線3
の測定時電圧er の組からなるデータ(この場合、この
組データは、ひずみ測定装置10によるひずみ測定の処
理を行った回数分の個数の時系列データである)を記憶
回路30からパソコン36に取り込ませる(STEP
3)。
【0143】そして、該アプリケーションプログラム
は、STEP1でパソコン36に入力されたデータと、
STEP2,3でパソコン36に取り込まれたデータと
から、前記式(19)の演算処理をパソコン36に行わ
しめることで、測定時出力電圧e及び測定時電圧er
各組のデータに対応するひずみεを算出させる(STE
P4)。
【0144】その後は、該アプリケーションプログラム
は、算出したひずみεのデータの所定の解析処理や、デ
ィスプレイ38への表示処理等をパソコン36に行わし
める。
【0145】かかる本実施形態のひずみ測定装置におい
ては、前記第1の実施形態と同様の効果を奏することが
できる他、前述のような演算処理をパソコン36に行わ
しめるためのアプリケーションプログラムを携帯自在な
フロッピディスク41に記録しておくことで、パソコン
36を使用したひずみ測定の汎用性を高めることができ
る。
【0146】尚、本実施形態では、前記のアプリケーシ
ョンプログラムをフロッピディスク41に記録しておく
ようにしたが、パソコン36がアクセス可能なものであ
れば、CD−ROM等の他の記録媒体にアプリケーショ
ンプログラムを記録しておくようにしてもよい。
【0147】また、本実施形態では、ひずみ測定装置1
0からパソコン36への初期出力電圧e0 等のデータの
受け渡しを通信によって行うようにしたが、ひずみ測定
装置10側で、パソコン36に受け渡すべきデータをフ
ロッピディスク等の記録媒体に記録しておくことができ
るようにし、その記録媒体を介して該データをパソコン
36に受け渡すようにしてもよい。
【0148】さらに、ひずみ測定装置10側でブリッジ
回路8の抵抗体6を有する辺の電圧V3 を検出して、そ
の検出データをパソコン36に受け渡すような場合に
は、式(18)あるいは式(20)の演算処理によって
ひずみεを求めるようにしてもよい。
【0149】また、前述した第1〜第3の各実施形態で
は、抵抗体6,7の抵抗値R3 ,R 4 を直接的には使用
しない式(19)あるいは式(17)の演算処理により
ひずみεを求めるようにしたが、第1あるいは第2の実
施形態でひずみ測定装置10の記憶回路30に抵抗体
6,7の抵抗値R3 ,R4 をあらかじめ記憶保持させた
り、第3の実施形態でそれらの抵抗値R3 ,R4 をパソ
コン36に入力するようにした場合には、前記式(1
6)の演算処理によってひずみεを求めるようにしても
よい。この場合、記憶回路30に記憶保持させ、あるい
はパソコン36に入力する抵抗値R3 ,R4 は、それら
のあらかじめ実測してなる抵抗値を用いればよい。ある
いは、抵抗体6,7が高精度な抵抗値を有するものであ
る場合には、それらの公称抵抗値を用いてもよい。
【0150】また、前述の各実施形態では、単一のひず
みゲージ1を物体に貼着してひずみεの単点測定を行う
ものを示したが、物体の複数箇所もしくは複数の物体
(以下、これらを測定点と称する)についての多点ひず
み測定を行う場合にも、本発明を適用することができ
る。この場合には、例えば各測定点に貼着するひずみゲ
ージ1を測定ユニット14の抵抗体5,6,7の抵抗回
路等に適宜のスイッチ素子を介して切換自在に接続して
おき、その切換接続を行うことで、各測定点毎にブリッ
ジ回路8を構成させる。そして、各測定点毎に、前述し
た各実施形態の場合と同様に、ひずみ測定の開始タイミ
ングにおいて、ブリッジ回路8の初期出力電圧e0 やリ
ード線3の初期電圧er0を検出しておく。さらに、前記
式(19)の演算を用いる場合には、ブリッジ回路8の
辺電圧V4 (これは、各測定点について共通である)を
検出しておく。そして、これらの検出データと、各測定
点毎のひずみ測定時におけるブリッジ回路8の測定時出
力電圧e及びリード線3の測定時電圧er の検出データ
とを用いて、制御回路29やパソコン36によって前述
の各実施形態と同様の演算処理を行うことで、各測定点
毎にひずみεを求めるようにすればよい。
【0151】また、前述の各実施形態では、本来の意味
でのひずみεを測定するものを示したが、このひずみε
に測定対象の物体のヤング率Eを乗算することで、物体
の応力測定を行うようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】1ゲージ3線法によるひずみ測定手法を説明す
るための回路図。
【図2】本発明のひずみ測定システムの第1の実施形態
としてのひずみ測定装置の回路構成図。
【図3】図2のひずみ測定装置による演算処理を示すフ
ローチャート。
【図4】本発明の第2の実施形態を説明するためのフロ
ーチャート。
【図5】本発明の第3の実施形態のひずみ測定システム
のシステム構成図。
【図6】図5のシステムの要部の演算処理を示すフロー
チャート。
【符号の説明】
1…ひずみゲージ、2,3…リード線、4…サブリード
線、5,6,7…抵抗体、8…ブリッジ回路、10…ひ
ずみ測定装置、29…制御回路(演算処理手段)、35
…電圧検出手段(ブリッジ出力検出手段、リード線電圧
検出手段、辺電圧検出手段)、42…演算処理手段。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】物体に生じるひずみに応じた抵抗値変化を
    生じるように該物体に貼着されるひずみゲージの両端に
    結線された一対のリード線が接続され、その接続状態で
    該ひずみゲージを一辺に有し、且つ他の三辺に所定抵抗
    値の抵抗体を有するブリッジ回路を形成する抵抗回路
    と、該抵抗回路に前記ひずみゲージを接続して成る前記
    ブリッジ回路にその電源電圧を付与すべく該抵抗回路に
    接続されたブリッジ電源回路と、前記ひずみゲージの一
    方のリード線側の一端に結線されたサブリード線が接続
    されると共に前記抵抗回路に接続され、前記ブリッジ電
    源回路から電源電圧を付与した前記ブリッジ回路の出力
    電圧を前記サブリード線を介して検出するブリッジ出力
    検出手段とを備え、該ブリッジ出力検出手段により検出
    された前記ブリッジ回路の出力電圧に基づき前記物体の
    ひずみ測定を行う1ゲージ3線法によるひずみ測定シス
    テムにおいて、 前記ひずみゲージを前記抵抗回路に接続してなる前記ブ
    リッジ回路にその電源電圧を前記ブリッジ電源回路から
    付与した状態で前記一対のリード線のうちの前記サブリ
    ード線側の一方のリード線に生じる電圧を該サブリード
    線を介して検出するリード線電圧検出手段と、 前記物体のひずみ測定の開始時点において前記ブリッジ
    出力検出手段及び前記リード線電圧検出手段によりそれ
    ぞれ検出された前記ブリッジ回路の出力電圧e 0 及び前
    記一方のリード線の電圧er0と、前記物体のひずみ測定
    の開始時点以後における前記物体のひずみ測定時に前記
    ブリッジ出力検出手段及び前記リード線電圧検出手段に
    よりそれぞれ検出された前記ブリッジ回路の出力電圧e
    及び前記一方のリード線の電圧er とを用いて次式
    (1)の演算を行う演算処理手段とを備え、 該演算処理手段により求められた値εに基づき前記リー
    ド線の抵抗値及びその変化の影響を排除した前記物体の
    ひずみ測定を行うことを特徴とするひずみ測定システ
    ム。 【数1】 但し、上式(1)において、V:前記ブリッジ回路の電
    源電圧、R3 :前記ブリッジ回路の各辺のうち、前記ひ
    ずみゲージを有する辺に該ひずみゲージの他端側のリー
    ド線を介して隣接する辺に存する抵抗体の抵抗値、
    4 :前記ブリッジ回路の各辺のうち、前記ひずみゲー
    ジを有する辺の対辺に存する抵抗体の抵抗値。
  2. 【請求項2】前記ブリッジ回路の電源電圧Vは略2
    [V]であると共に、前記ブリッジ回路の各辺のうちの
    前記ひずみゲージを有する辺に該ひずみゲージの他端側
    のリード線を介して隣接する辺に存する抵抗体の抵抗値
    3 と前記ひずみゲージを有する辺の対辺に存する抵抗
    体の抵抗値R4 とは略同一であり、前記演算処理手段は
    前記式(1)の演算を次式(2)により行うことを特徴
    とする請求項1記載のひずみ測定システム。 【数2】
  3. 【請求項3】前記ブリッジ電源回路から前記ブリッジ回
    路にその電源電圧を付与した状態で、前記ブリッジ回路
    の各辺のうち、前記ひずみゲージを有する辺に該ひずみ
    ゲージの他端側のリード線を介して隣接する辺に生じる
    電圧V3 と、前記ひずみゲージを有する辺の対辺に生じ
    る電圧V4 とのいずれか一方を検出する辺電圧検出手段
    を具備し、前記演算処理手段は、前記式(1)の演算
    を、前記辺電圧検出手段により検出された前記電圧V3
    又はV4 を用いた次式(3)〜(5)のいずれか一つの
    式により行うことを特徴とする請求項1記載のひずみ測
    定システム。 【数3】 【数4】 【数5】
  4. 【請求項4】前記ブリッジ出力検出手段と前記リード線
    電圧検出手段とは共通の電圧検出手段により構成され、
    前記ブリッジ回路の出力電圧と、前記一方のリード線に
    生じる電圧とを切換自在の前記電圧検出手段に入力する
    スイッチ回路を具備したことを特徴とする請求項1又は
    2記載のひずみ測定システム。
  5. 【請求項5】前記ブリッジ出力検出手段と前記リード線
    電圧検出手段と前記辺電圧検出手段とは共通の電圧検出
    手段により構成され、前記ブリッジ回路の出力電圧と、
    前記一方のリード線に生じる電圧と、前記ブリッジ回路
    の辺に生じる電圧とを切換自在に前記電圧検出手段に入
    力するスイッチ回路を具備したことを特徴とする請求項
    3記載のひずみ測定システム。
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