JP2979256B2 - 電気かみそり - Google Patents
電気かみそりInfo
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Description
備えた電気かみそりに関する。
特公平2−48267号公報や特公平2−18105号
公報に示されるようにかみそり主刃を備えた本体ケース
に対し、きわぞり刃ユニットを本体ケース外に突出させ
る姿勢と本体ケース側に倒す退入収納姿勢とにわたって
軸まわりに回動自在に備え、操作ノブときわぞり刃ユニ
ットをロッドやプレートなどの連結部材で連結し、操作
ノブをスライド操作またはプッシュ操作することによ
り、きわぞり刃ユニットを手動で突出・退入回動させる
ものがある。
例ではきわぞり刃ユニットの突出回動および退入回動の
いずれも手動操作で行われるものとなっているため、そ
の操作が面倒であった。そこで本発明は、新素材である
形状記憶合金に着目し、上記のような、きわぞり刃ユニ
ット出退回動機構を備えた電気かみそりにおいて、きわ
ぞり刃ユニットの出退回動機構の駆動源(アクチュエー
タ)として形状記憶合金を使用することにより、その回
動操作の簡便化を図ることを目的とする。
は、図1に例示するように、本体ケース1に備えたきわ
ぞり刃ユニット9の出退回動機構23の少なくとも突出
回動の駆動源を形状記憶合金駆動素子25と、該駆動素
子25をスイッチ操作により選択的に加熱できる加熱手
段とから構成したものである。きわぞり刃ユニット出退
回動機構23の突出回動のみならず、その退入回動の駆
動源をも形状記憶合金駆動素子25で構成することもで
きる。形状記憶合金駆動素子25は形状記憶合金自体に
一方向形状記憶効果をもたせるもの、二方向形状記憶効
果をもたせるものの何れを使用することもできる。
りきわぞり刃ユニット9を自動的に突出回動させること
ができる。
回動が形状記憶合金駆動素子25の形状記憶効果を利用
することにより自動的に行えるので、その突出回動操作
を手動で行っていた従来のものに比べ、使い勝手が頗る
良い。
基づき説明する。図1および図2において、これの本体
ケース1の上部には往復動式の内刃2と外刃3からなる
かみそり主刃4と、その内刃2を左右に往復動させる内
刃駆動機構5と、固定くし刃6と可動くし刃7を有する
きわぞり刃ユニット9とが装備される。かみそり主刃4
の外刃3は本体ケース1の上に外刃ホルダ10を介して
着脱可能に装着され、この外刃3の内面に内刃2が摺接
するものとなっている。
れるモータ12の軸13上に偏心カム14を固着し、該
偏心カム14に植設した偏心ピン15を振動子16に係
合して振動子16が左右に振動するものとし、振動子1
6から立設した駆動軸17に内刃2を内刃ホルダ19を
介して支持する構造となっており、内刃2は外刃3の内
面を左右方向に一定ストロークで往復摺動する。そし
て、振動子16の側面にきわぞり刃ユニット駆動用の突
起20を突設されている。
定くし刃6を固着し、該固定くし刃6の面上に可動くし
刃7を左右往復動自在に重ね合わせており、本体ケース
1に対しホルダ21の左右側面の上端部が軸22をもっ
て回動自在に枢支し、図1の(B)に示す如く軸22を
中心にほぼ90度上向きに回動することによりケース外
に突出する姿勢と、同図1の(A)に示す如くケース側
に倒れる退入収納姿勢とに切換え可能なきわぞり刃ユニ
ット出退回動機構23を有する。きわぞり刃ユニット9
が突出姿勢にあるときにのみ、可動くし刃7から突設し
た受動片24がケース内方側に向いて上記振動子16の
突起20と係合し、可動くし刃7が内刃駆動機構5に連
結されて往復駆動可能な状態になる。
の突出回動および退入回動の駆動源として、一方向形状
記憶合金駆動素子25を用いる。その形状記憶合金駆動
素子25は突出回動用の駆動素子25aと退入回動用の
駆動素子25bからなる。突出回動用の駆動素子25a
は線状または帯板状の形状記憶合金をほぼL字状に、ま
た退入回動用の駆動素子25bは線状または帯板状の形
状記憶合金をV字状にそれぞれ成形加工し、それぞれの
形で形状記憶処理しており、きわぞり刃ユニット9のホ
ルダ21の一側面と本体ケース1との間に掛けるととも
に、各駆動素子25a・25bの両端は図3の回路図に
示すように上記電池11にスイッチ26・27を介して
結線する。
あるとき、突出回動用の駆動素子25aのスイッチ26
を入れて突出回動用の駆動素子25aに電流を流すこと
により自己発熱でその駆動素子25aの温度が高まり、
マルテンサイト相からオーステナイト用への逆変態を起
こし、そのときに強い力を発生しながら元のL字形(拡
張した形)に戻る。この拡張力によりきわぞり刃ユニッ
ト9を軸22まわりに突出回動させる。前記スイッチ2
6を切り、退入回動用の駆動素子25bのスイッチ27
を入れると、突出回動用の駆動素子25aは放熱してマ
ルテンサイト変態を起こし、退入回動用の駆動素子25
bは自己発熱でマルテンサイト相からオーステナイト相
への逆変態を起こし、そのときに強い力を発生しながら
元のV字形(収縮した形)に回復する。この収縮力がマ
ルテンサイト変態にある突出回動用の駆動素子25aの
力に打ち勝ってきわぞり刃ユニット9を収納姿勢に回動
させる。すなわち、本実施例の場合、突出回動用の駆動
素子25a及び退入回動用の駆動素子25b自体を、ス
イッチ操作で選択的に電流を流すことによる自己発熱を
利用して加熱する加熱手段とし活用したものである。
ンサで、これは、使用者によりスイッチ26・27が押
し続けられることにより形状記憶合金駆動素子25が過
熱して形状記憶特性を劣化するのを防止するために、1
回の突出・収納回動させるに必要な容量だけを持たして
いる。このコンデンサ29はきわぞり刃ユニット9の不
使用時はモータ12への電源の平滑回路となる。30は
モータ12のメインスイッチである。
上記スイッチ26・27は三方切換えスイッチ31に代
えることができ、またコンデンサ29は単一にすること
ができる。
の加熱手段としては、自己発熱に代えて、ヒータコイル
を形状記憶合金駆動素子25に巻いてそれを間接的に変
態点以上に加熱することもできる。もっとも、何れの加
熱方式を採るにしても、形状記憶合金駆動素子25の少
なくとも周辺の本体ケース1は耐熱性材料で構成するこ
とになる。
を示しており、突出回動用の駆動素子25aおよび退入
回動用の駆動素子25bのいずれも縮み状態の形状に成
形加工し、その形で形状記憶処理したものである。
通り形状記憶合金駆動素子25aを用いるが、退入回動
用としては通常のばね材料で成形したバイアスばねを用
いるといった、形状記憶合金駆動素子とバイアスばねの
組み合わせできわぞり刃ユニット出退回動機構23の駆
動源を構成することもできる。また、きわぞり刃ユニッ
ト9は形状記憶合金駆動素子25で自動突出させるが、
それを収納回動させるには手できわぞり刃ユニット9を
押し込むようにすることもできる。
施例のごとく一方向形状記憶合金を用いるに代えて、高
温と低温の切換えに応じて形状が可逆的に変形する可逆
形状記憶合金を用いることもできる。この場合、可逆形
状記憶合金の加熱手段としては上記実施例の場合と同様
に自己発熱またはヒータコイルによる間接加熱とする
が、その冷却手段としてはペルチエ効果を利用した電子
冷却素子を可逆形状記憶合金にはりつけることにより冷
却すればよい。
形実施例を示しており、突出回動用の駆動素子25aを
「く」の字の形状に、退入回動用の駆動素子25bをV
の字の形状にそれぞれ成形加工し、その形で形状記憶処
理したものである。
ライド自在に備えたスライドケース32上にきわぞり刃
ユニット9を軸22まわりに出退回動自在に備えたもの
にも同様に適用できる。
Claims (1)
- 【請求項1】 本体ケース1に、固定くし刃6と可動
くし刃7を有するきわぞり刃ユニット9と、該きわぞり
刃ユニット9を本体ケース1外に突出させる姿勢と本体
ケース1側に倒す退入収納姿勢とにわたって軸22まわ
りに回動させるきわぞり刃ユニット出退回動機構23を
備えている電気かみそりにおいて、上記きわぞり刃ユニ
ット出退回動機構23の少なくとも突出回動の駆動源を
形状記憶合金駆動素子25と、該駆動素子25をスイッ
チ操作により選択的に加熱できる加熱手段とから構成し
てあることを特徴とする電気かみそり。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3033659A JP2979256B2 (ja) | 1991-02-01 | 1991-02-01 | 電気かみそり |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3033659A JP2979256B2 (ja) | 1991-02-01 | 1991-02-01 | 電気かみそり |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04253889A JPH04253889A (ja) | 1992-09-09 |
JP2979256B2 true JP2979256B2 (ja) | 1999-11-15 |
Family
ID=12392580
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3033659A Expired - Fee Related JP2979256B2 (ja) | 1991-02-01 | 1991-02-01 | 電気かみそり |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2979256B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
RU2700885C2 (ru) * | 2014-09-26 | 2019-09-23 | Конинклейке Филипс Н.В. | Бритвенный прибор для волос |
DE102016003599A1 (de) | 2016-03-27 | 2017-09-28 | Eto Magnetic Gmbh | Elektrischer linearer repetitiver Impulsantrieb |
-
1991
- 1991-02-01 JP JP3033659A patent/JP2979256B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04253889A (ja) | 1992-09-09 |
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