JP2979078B2 - 漏電検出器 - Google Patents

漏電検出器

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JP2979078B2
JP2979078B2 JP7354589A JP35458995A JP2979078B2 JP 2979078 B2 JP2979078 B2 JP 2979078B2 JP 7354589 A JP7354589 A JP 7354589A JP 35458995 A JP35458995 A JP 35458995A JP 2979078 B2 JP2979078 B2 JP 2979078B2
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英志 大久保
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に大電流導線に
於ける漏電を小形かつ安価な装置で検出することを可能
とした漏電検出器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の一般の漏電検出器は零相変流器を
主体としたものとなされているのであって、具体的には
環状鉄心の内孔に直接電力線を一括して貫通させ、これ
を一次側導線となすと共に、同鉄心に比較的細い導線か
らなるコイルを巻き付け、これを二次側導線となし、こ
のコイルに零相電流に対応した漏電検出信号としての電
流を得るものとなされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の漏電検
出器では、電力線が大電流用のものであるときはその断
面が極めて大きいものとなるため、環状鉄心の内孔径を
それに応じて大きくする必要があって、全体形状が大形
かつ高価となり、最近の省スペースかつ省資源化傾向に
反するものとなるのであり、本発明は斯かる問題点を解
決し得るものとした漏電検出器を提供することを目的と
している。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明では、電力を負荷に供給するための各電力線の電
流を分流させるための分流導線を設け、この分流導線を
一次側導線として配設された特定形状の鉄心を設けると
共に、この鉄心には二次側導線としてのコイルを配設す
るようになす。
【0005】これによれば、電力線に漏電が生じない状
態では複数の電力線の合成電流は零であるから二次側導
線のコイルには電流は流れない。一方、電力線に漏電が
生じた状態では電力線の合成電流が零とならないためコ
イルに漏電検出信号としての電流が流れるものとなる。
【0006】上記発明を簡易に実現させるには、例え
ば、電力を負荷に供給するための各電力線の電流を分流
させるものとした概略同一形状の分流導線と、これらの
分流導線を一括して囲むものとした環状鉄心と、この環
状鉄心に巻かれたコイルとからなるものとなす。
【0007】このさい、電力線を平板状となし、これの
側縁に例えば図1に示すような張出状の分流導線を付設
するか或いは、これの平面部に例えば図3に示すような
空隙を設けて一部を分流導線となす。
【0008】所要の電力線においてはこれとその分流導
線との抵抗比を任意に変更調整するものとした抵抗調整
手段を設けるのがよいのであり、また一般には各電力線
とその分流導線との電力損失比及び表面放熱比は概略等
しいものとなす。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は基本的な実施例の説明図で
Aは側面図、Bは正面視断面図である。図に於いて、1
及び1は単相の大電流を負荷に供給するための一次側導
線としての二本の電力線、2は各電力線1に設けられた
比較的断面積の小さい分流導線、3は環状鉄心、4は二
次側導線としてのコイルである。
【0010】このさい一般には各電力線1毎における電
力線1及びその分流導線2は、同一材料かつ同一形状と
なして分流比を一定となすほか、仮想縦線に対し対称状
に配置してある。
【0011】また環状鉄心3は電力線1と同様に前記仮
想縦線に対し対称状に配置し、且つ二つの分流導線2、
2を一括して囲むものとなしている。
【0012】二本の電力線1、1を通じて負荷に電力が
供給されると、正常な使用状態では各電力線1には逆向
きで同一大きさの電流が流れる。したがって、二本の分
流導線2、2を流れる分流電流の合成値は零となり、な
んら零相電流は流れるものとならない。
【0013】一方、分流導線2よりも負荷側の電力線1
部分で漏電が生じると、各電力線1に流れる電流の大き
さに大小を生じ、分流導線2を流れる分流電流の合成値
は零とならず、零相電流が流れるものとなって鉄心3に
沿った磁束を生じさせるのであり、この磁束との関連で
コイル4に起電力が発生するものとなる。
【0014】このさい、分流導線2を電力線1に比べ断
面積の小さいものとなしておけば、零相電流も相応に小
さいものとなり、このことが各部の小形化を可能とな
す。
【0015】図2は第二実施例の説明図でAは側面図、
Bは正面視断面図であり、この実施例に於いては、二本
の板状の電力線1、1の各々の側縁に長方形の窓5を明
けて二本の分流導線2、2を形成し、これらの分流導線
2、2を先の実施例と同様に環状鉄心3に関連させて配
置してある。
【0016】図3は第三実施例の説明図でAは側面図、
Bは正面視断面図であり、この実施例に於いては、二本
の板状の電力線1、1の巾中央部に二つの欠円形の窓
6、6を明けて二本の斜状の分流導線2、2を形成し、
これらの分流導線2、2を基本の実施例と同様に環状鉄
心3に関連させて配置してある。
【0017】このものでは分流導線2、2を流れる分流
電流の大きさは分流導線2の電力線1に対する角度θに
よっても変化するものとなる。
【0018】図4は分流比に関する説明図で、自己加熱
による分流比の変化は次のように説明できる。
【0019】同図に示すように、電力線1の巾及び厚さ
をa、bとし、分流導線2のそれらをa、b
し、また電力線1及び分流導線2の各電流をI、I
とすると、分流比Krは次のように表される。即ち、
【0020】
【数1】・・・・・・・(1)
【0021】
【数1】
【0022】ここに、R及びRは電力線1及び分流
導線2の抵抗であり、l及びρは電力線1及び分流導線
2の長さ及び抵抗率である。
【0023】また分流導線2及び電力線1の電力損失比
kpは、次のように表される。即ち、
【0024】
【数2】・・・・・・・・(2)
【0025】ここで(1)式を(2)式に代入すれば、
電力損失比kpは結局次のようになる。即ち、
【0026】
【数3】・・・・・・・・(3)、となる。
【0027】
【数2】
【0028】
【数3】
【0029】一方、分流導線2及び電力線1の放熱は各
々の表面積に比例するので、これらの放熱比Ksは次の
ように表される。このさい、分流導線2の表面積S
【数4】であり、電力線1の表面積S
【数5】である。
【0030】
【数4】
【0031】
【数5】
【0032】したがって、
【数6】・・・・・・・・(4)、となる。
【0033】
【数6】
【0034】ここで、自己加熱による抵抗変化に起因す
る分流比Krが変化しない条件は、
【数7】・・・・・・・(5)、が成立することであ
る。
【0035】
【数7】
【0036】即ち、分流比Krと電力損失比Kpと放熱
比Ksの三つを等しくすればよい。これを満足する最も
簡単な加工法としては、図4に於いて板状電力線1の厚
さb、bを薄くし、次のような関係とする。即ち、
【数8】とする。
【0037】
【数8】
【0038】このようにすれば、(3)及び(4)式は
次のようになる。即ち、
【数9】となるのであり、(5)式を満足するものとな
って、分流導線2の自己加熱による分流比Krの変化は
生じないのである。したがって、各電力線1とその分流
導線2との関係はこのようなものとなすのが極めて好ま
しい。
【0039】
【数9】 しかし、本発明では各分流導線2の分流電流の絶対値の
正確性を必要とするものではなく、単に各々の分流電流
の大きさの相似性が確保できればよいのであって、特に
上記実施例では電力線1の電流の大きさが等しいか否か
を判別できればよいものであるから、各電力線1の分流
比Krが他の電力線1のそれと同じ割合で変化すること
で足りるのであり、それ程厳密に分流導線2の自己加熱
を問題とする必要はない。
【0040】図5は第四実施例を示す斜視図であり、三
相の電力を供給するための三本の電力線1の各々に前述
同様な分流導線2を形成し、これらの分流導線2を環状
鉄心3に対し対称状に配置している。
【0041】この場合にも各分流導線2を流れる分流電
流の合成値は正常な使用状態では零となるべきである
が、電力線1に漏電が発生すると、やはり零相電流が流
れ、コイル4に漏電検出信号としての電流が流れるもの
となる。
【0042】この実施例に於いても全ての電力線1の電
流の合成が零であるか否かを判別できればよいものであ
るから、やはり、各電力線1の分流比Krが他の電力線
1のそれと同じ割合で変化することで足りるのである。
【0043】図6は分流比Krの変更調整手段の一例を
示しているのであって、電力線1又は分流導線2の一部
を図のようなP点又はP’点で削除し、抵抗を変化させ
るようになすものであり、具体的には二本の電力線1、
1に同一大きさの電流を逆方向へ流し、コイル4に電流
が流れない状態のものとする。
【0044】
【発明の効果】上記の如く構成した本発明によれば、分
流導線を一次側導線とした変流器により漏電検出信号を
得るものであるから、分流導線を流れる分流電流の分流
比を大きく設定することにより、大電流用の電力線につ
いても極めて小形となすことができて安価となり、最近
の省スペースかつ省資源化傾向に寄与するものとなる。
【0045】また簡易な構造で正確に機能するものとな
るのであり、また最近の高い加工精度の下で正確な分流
比の分流導線を得ることができるのであり、また製作誤
差や材料の特性の差異を簡易に解消することのできるも
のであり、更に各分流導線の自己加熱が同じとなるた
め、各分流導線は相互間で温度上昇のバラツキに起因し
た抵抗変化の差異を生じるものとならず、各分流導線の
分流比のバラツキが防止できるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本的な実施例の説明図でAは側面
図、Bは正面視断面図である。
【図2】本発明の第二実施例の説明図でAは側面図、B
は正面視断面図である。
【図3】本発明の第三実施例の説明図でAは側面図、B
は正面視断面図である。
【図4】分流比に関する説明図である。
【図5】本発明の第四実施例を示す斜視図である。
【図6】本発明に係る、分流比の変更調整手段の一例を
示す図である。
【符号の説明】
1 電力線 2 分流導線 3 鉄心 4 コイル 5 空隙(窓6を含む) p及びp’ 抵抗調整手段 Kp 電力損失比 Ks 表面放熱比

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力を負荷に供給するため各電力線本体
    を平板状となし、これの側縁に張出状の分流導体を付設
    し、この分流導体全てを一括して囲む鉄心に検出信号を
    得る二次コイルを設け、上記分流導体を一次側とする分
    流電流の零相変流器となし、また前記電力線本体と上記
    分流導体との抵抗比を任意に変更調整することを可能と
    する抵抗調整手段を設け、前記分流導体及び電力線本体
    側の導体との電力損失比と表面積比とを概略等しくする
    ことを特徴とした漏電検出器。
  2. 【請求項2】 電力を負荷に供給するため各電力線本体
    を平板状となし、平面部に空隙を設けて一部を分流導体
    となし、この分流導体全てを一括して囲む鉄心に検出信
    号を得る二次コイルを設け、前記分流導体を一次側とす
    る分流電流の零相変流器となし、また前記電力線本体と
    前記分流導体との抵抗比を任意に変更調整することを可
    能とする抵抗調整手段を設け、前記分流導体及び電力線
    本体側の導体との電力損失比と表面積比とを概略等しく
    することを特徴とした漏電検出器。
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