JP2978551B2 - データ通信方法 - Google Patents

データ通信方法

Info

Publication number
JP2978551B2
JP2978551B2 JP2288222A JP28822290A JP2978551B2 JP 2978551 B2 JP2978551 B2 JP 2978551B2 JP 2288222 A JP2288222 A JP 2288222A JP 28822290 A JP28822290 A JP 28822290A JP 2978551 B2 JP2978551 B2 JP 2978551B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
slave
master
communication
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2288222A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04160944A (ja
Inventor
浩 下間
保直 郷
仁克 伊形
俊之 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
PAIONIA KK
Original Assignee
PAIONIA KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by PAIONIA KK filed Critical PAIONIA KK
Priority to JP2288222A priority Critical patent/JP2978551B2/ja
Priority to DE69115642T priority patent/DE69115642T2/de
Priority to EP91309897A priority patent/EP0482952B1/en
Publication of JPH04160944A publication Critical patent/JPH04160944A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2978551B2 publication Critical patent/JP2978551B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、バス方式のネットワークを用いたデータ通
信方法に係り、特に車載用のAV(オーディオ・ビジュア
ル)システムに好適なデータ通信方法に関する。
〔従来の技術〕
近年、車載用オーディオシステムは、単に音楽を聞く
だけのシステムから視覚的な要素を含むシステムへと発
展しつつある。このように、オーディオのみならずビジ
ュアルな機能をもったシステムはAVシステムとして知ら
れている。
車載用のAVシステムは、多種多様な要素によって構築
されている。例えば、オーディオ要素としては、カセッ
トテープデッキ、ラジオチューナ、CD(コンパクトディ
スク)プレーヤ等があり、ビジュアル要素としては、TV
(テレビジョン)チューナやナビゲーション装置等が含
まれている。これらの各要素から出力されるオーディオ
再生信号はアンプを介して車内に搭載されたスピーカか
ら再生され、画像再生信号は同様に車内に搭載されたデ
ィスプレイ上に映像出力される。今日、これらの各要素
はディジタル技術によって制御されており、その制御は
マイクロコンピュータを用いたコントローラによって行
われる。
上記各要素をシステマチックに動作させるためには、
各要素を統括的にコントロールする必要がある。そこ
で、車載用AVシステムでは、上記各要素のコントローラ
をバス方式のネットワークにより接続し、互の制御デー
タを上記ネットワークを構成する通信バスを介して送受
するようになっている。
従来のネットワークでは、各コントローラの制御をポ
ーリング方式で行なっている。ポーリング方式とは、各
コントローラのうちのいずれかに優先的地位を与えてそ
のコントローラをマスタとし、残る他のコントローラを
スレーブとして主従関係を定め、マスタがスレーブから
データを収集する場合に常にマスタ側からスレーブ側に
アクセスする方式である。
この従来のポーリング方式によりマスタがスレーブに
通信データを送信しアクセスしたりスレーブ側からマス
タにデータを返信する場合に、各コントローラの識別あ
るいは特定を行う必要がある。そこで、各コントローラ
には当該コントローラを示すアドレスを割当てている。
従来のアドレスの割当て方式は、各コントローラに対
しそれぞれ固有のアドレスを割当てている。そして、制
御データは各コントローラ固有のアドレスデータにその
コントローラに対する命令データを付加した状態で生成
される。
このようなAVシステムにおいては、スレーブであるソ
ース機器(例えば、テープデッキ、チューナ等)の起動
・停止あるいは切換え操作をマスタから通信バスを介し
て送信される制御命令(以下、コマンドという。)によ
って制御するようになっている。
ところで、マスタからスレーブに対し何らかのコマン
ド(例えば、ソース機器の起動命令)を発行した場合、
送信の信頼性を高めるため、スレーブからはそのコマン
ドが正しく受信されたか否かを示す肯定応答信号および
コマンドの実行終了を示す応答信号が返信されるように
なっている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、従来では肯定応答信号とコマンド実行
終了信号の2つの意味を1つのフラグで表現する信号を
応答信号としていた。そして、マスタ装置は返信された
応答信号に含まれているデータ内容から次にどのような
処理をするかを自ら判断する必要があった。例えは、マ
スタがソース機器の起動命令を送り、スレーブがその起
動命令に応答して受信確認の応答信号を返信し、次いで
マスタが応答信号を受信したのちピー音を発生させると
いうような動作シーケンスがあった場合、マスタは応答
信号を受けたのち自らピー音を発生すべきことを判断し
なければピー音発生処理に移れない等の問題があった。
本発明の目的は、制御命令と応答信号の送受に伴なう
マスタ装置の負担軽減を図りうるデータ通信方法を提供
することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するために、本発明は第1図に示すよ
うに、一つのマスタ装置(M)と一つまたはそれ以上の
スレーブ装置(S1〜Sn)が同一通信バス(B)を介して
接続されてなるバス型ネットワークにおいて、前記通信
バス(B)を介して送信される前記マスタ装置(M)か
らの制御命令(DT)に応答して前記スレーブ装置(S1
Sn)から応答信号を返送するデータ通信方法であって、
前記スレーブ装置(S1〜Sn)から前記マスタ装置(M)
に対して前記制御命令(DT)を受信したことを示し、か
つ、受信確認音の発生要求コマンドを含む第1の応答信
号(ACK)を送信し、次いで、前記制御命令(DT)の内
容の実行を完了したことを示す第2の応答信号(FIN)
を送信するよう構成する。
〔作用〕
本発明によれば、マスタ装置(M)からの制御命令
(DT)に応答してスレーブ装置(S1〜Sn)からは第1の
応答信号(ACK)と第2の応答信号(FIN)に分離された
応答信号が返却される。第1の応答信号(ACK)は制御
命令(DT)の受信確認用であり、受信確認音(ピー音)
の発生要求コマンドを含んでいる。第2の応答信号(FI
N)は制御命令(DT)の実行完了を示す信号である。
第1の応答信号(ACK)は確認音(ピー音)の出力コ
マンドデータを含んでいるためマスタ装置はその第1の
応答信号(ACK)を参照するだけで当該確認音出力コマ
ンドの処理に移れるため、マスタ装置の処理が軽減され
る。
〔実施例〕
次に、本発明の好適な実施例を図面に基づいて説明す
る。
AVシステムの電源系統 本発明は、好適な態様では、車載用のAVシステムに適
用される。第2図に示すように、AVシステム103はACCス
イッチ102を介してカーバッテリ101から電源供給を受け
る。ACCスイッチ102は自動車のエンジンキーに連動する
スイッチであり、エンジンキーをACCスイッチ102のボジ
ションに回動させることにより、車内のアクセサリー類
に電源が供給されるようになっている。したがって、一
般に、AVシステム103にはエンジンキーを回すたびに電
源供給のON/OFFが繰返されることになる。
AVシステムの構成例 第3図に、本発明が適用されるAVシステムの構成例を
示す。第3図の例では、オーディオ再生装置として、カ
セットテープイチから録音信号を再生するテープデッキ
6、アンテナ2で受信したラジオ電波を発生するFM等の
チューナ7、CD3から記録信号を再生するCDプレーヤ8
およびマルチCD4の各CDから記録信号を再生するオート
チェンジャ5を含むマルチCDプレーヤ9を備えている。
ビジュアル再生装置としては、アンテナ2で受信したTV
電波を再生するTVチューナ(チューナ7に内蔵されてい
るものとする。)、あるいは、CDプレーヤ8がCD−ROM
である場合にその記録静止画像をCDプレーヤ8を介して
画像出力するディスプレイ12などを含んでいる。CD−RO
Mを使う典型的な例は、ナビゲーション装置である。外
部コマンダ10は外部から各種操作命令を入力するための
キーボードからなる。入力装置13は外部コマンダ10に組
込むこともできる。
以上の各装置は自らの動作を制御するためのコントロ
ーラを有しており、各コントローラは通信BUS14を介し
て互に接続され、バス方式の制御ネットワークが形成さ
れている。このネットワークの構成は第4図に示されて
おり、その詳細は後述する。
一方、オーディオ再生装置の再生信号はセレクタ15を
介して選択的にディジタルアンプ16に入力され、所定量
だけ増幅されたのちスピーカ17から放射される。ディジ
タルアンプ16内に含まれるディジタル信号系の回路も内
蔵するコントローラによって制御され、このコントロー
ラも通信BUS14に接続されている。
AVシステムの制御ネットワーク 第4図に、AVシステムの制御ネットワークの例を示
す。ここで、説明の便宜のため、第3図において通信BU
S14に接続されている各装置を一般的な表現として「ユ
ニット」と称することとする。第4図に示すように、通
信BUS14には各ユニットが並列的に接続されている。各
ユニットのうち、いずれか一つは当該ネットワークを統
括的に制御するために「マスタ」とされ、これをマスタ
ユニット200で示す。他の残りのユニットはすべて「ス
レーブ」であり、これらをスレーブユニット200-1〜200
-nで示す。
マスタユニット200に内蔵されるマスタコントローラ1
8は、通信インターフェイスIC25を介して通信BUS14に接
続されている。この例では、マスタコントローラ18はテ
ープデッキ6およびチューナ7のコントロールを兼用す
るようになっている。さらに、マスタコントローラ18の
テープデッキ6のコントロール部分はオートチェンジャ
5のコントロールをも行う。スレーブユニット200-1〜2
00-nに内蔵される各スレーブコントローラ19〜24も同様
に通信インターフェイスIC25〜31を介して通信BUS14に
接続されている。
第5図に、マスタユニット200とスレーブユニット200
-nとの接続状態の具体例を示す。第5図に示すように、
マスタユニット200とスレーブユニット200-nとは通信BU
S14により接続されている。通信BUS14は2本の線からな
るツイストペア線が使用されている。通信BUS14を経由
して送受される通信データDTはマスタユニット200およ
びスレーブユニット200-nの通信インターフェイスIC25
および通信インターフェイスIC31により送受される。通
信インターフェイスIC25は、通信ドライバ/レシーバ32
と通信コントロールIC33に分離されており、同様に通信
インターフェイスIC31は通信ドライバ/レシーバ35と通
信コントロールIC36に分離されている。この点、従来で
は1つのIC内に一体で設けられていた。通信コントロー
ルIC33はCMOSトランジスタで形成され、通信ドライバ/
レシーバ32は電流駆動能力の高いバイポーラトランジス
タで形成されている。通信ドライバ/レシーバ35、通信
コントロールIC36についても同様である。
このように、通信インターフェイスIC25についていえ
ば、通信コントロールIC33と通信ドライバ/レシーバ32
に分離することにより、通信BUS14の伝送媒体の変更に
対応することが可能となる。例えば、第5図の例では、
差動伝送のために通信BUS14としてツイストペア線を用
いているが、第6図に示すように、通信BUS14として光
通信ケーブル40を用いる場合、通信ドライバ/レシーバ
32に代えて電/光変換器38を用いることで他の構成を変
えることなく対応することができる。また、マスタユニ
ット200において発生する動作不良は通信BUS14から混入
する外乱ノイズによるところが大きいのであり、何らか
の原因で過大信号が混入したとしても通信ドライバ/レ
シーバ32のみの故障で済むことが多く、通信ドライバ/
レシーバ32のみを交換することにより現状復帰を簡単に
行える等、メンテナンス上有利となる。特に、車載用の
AVシステムの場合、自動車のエンジン系統から発生する
ノイズの混入の機会が多いため、有効である。
また、ICの製造面からすれば、Bi−CMOS ICの構成と
するよりも、製造プロセスの異なるCMOSトランジスタと
バイポーラトランジスタのICに分離した方が製造が容易
であり、コスト的にも有利となる。
なお、以上の説明は、通信インターフェイスIC25につ
いて説明したが、他のスレーブユニット200-1〜200-n
通信インターフェイスIC26〜31についても同様に通信コ
ントロールICと通信ドライバ/レシーバに分離されてい
る。
ところで、上記マスタユニット200は、各スレーブユ
ニット200-1〜200-nに対して統一動作命令(以下、統一
コマンドデータという。)を送信したとき、その統一コ
マンドの内容を表わすマスタ・ステータス・データMST
を生成し、常時(あるいは、周期的に)通信バス14上に
発行するようになっている。この動作プログラムはマス
タコントローラ18内に設定されているものとする。マス
タ・ステータス・データMSTについては後述する。一
方、各スレーブユニット200-1〜200-nは、通信バス14上
に発行されたマスタ・ステータス・データMSTの内容に
従って動作するよう設定されている。この動作プログラ
ムは各スレーブコントローラ19〜24内に設定されている
ものとする。
通信データDTの伝送フォーマット 次に、本発明で用いられる通信データDTの伝送フォー
マットについて説明する。
第7図に、通信データDTの転送フォーマットの例を示
す。第7図に示すように、通信データDTは、先頭からマ
スタユニット200のアドレスを示すマスタアドレスデー
タMA、スレーブニット200-1〜200-nのアドレスを示すス
レーブアドレスSA、データDの電文長を表わす電文長デ
ータN、データDの種類を表わす分類データTPおよび転
送内容を示すデータDからなる。
データDの構成は、通信データDTの内容、すなわち、
分類データTPによって異なり、大別して3種類のフォー
マット構成となる。第10図に示すように、第1のフォー
マットは接続確認のためのフォーマットであり、第2の
フォーマットはキーや表示データ等のフォーマットであ
り、第3のフォーマットはチェックサムCSの結果を送出
するフォーマットである。さらに、接続確認のためのフ
ォーマットは通信データDTをスレーブユニット200-1〜2
00-nからマスタユニット200に転送する場合と、その逆
の転送の場合とで異なっている。なお、第10図におい
て、キーや表示データのフォーマットにおいて、データ
構成のうちフィジカル・ステータス・データPS〜ロジカ
ル・モード・データLMまでは全て同じであるため、図示
が省略されている。
分類データTPは、通信データDTの先頭に配置され、分
類データTPにつづくデータDの種類を表わすデータ領域
である。分類データTPは大分類データと小分類データと
で構成される。大分類データは、第8図に示すように、
データDの種類を表わす。ビット配分は、分類データTP
全体が8ビットである場合、上位4ビットが割当てられ
る。小分類データは、第9図に示すように、主にデータ
Dのフォーマットを識別するために用いられ、下位4ビ
ットが割当てられる。
物理アドレスデータPAは、第11図、第12図に示すよう
に、通信BUS14上における各マスタユニット200〜スレー
ブユニット200-1〜200-nの通信インターフェイスIC25〜
31を特定するための通信上のアドレスであり、当該マス
タユニット200、スレーブユニット200-1〜200-nを示す
アドレスである。この物理アドレスデータPAのうち、マ
スタユニット200を特定する物理アドレスデータPAは常
に固定されている。物理アドレスデータPAは基本的には
1つのユニットには1つの物理アドレスデータPAが割当
てられる。第15図に、第4図のユニット構成に対応付け
て物理アドレスデータPAを割当てた例を示す。なお、第
15図において、マスタコントローラ18〜24にも物理アド
レスデータPAが設定されているが、これは、マスタ装置
Mのように、1つのコントローラマスタコントローラ18
にテープデッキ6、チューナ7の2つの機能要素が接続
される場合を考慮したものである。1つのコントローラ
に1つの機能という組み合わせでは、スレーブコントロ
ーラ19〜24のように、物理アドレスデータPAと論理アド
レスデータLAは同一アドレスとなる。
フィジカル・ステータス・データPSは、マスタユニッ
ト200、スレーブユニット200-1〜200-nの当該ユニット
に関するステータス情報であり、当該ユニットがもつ機
能アドレス(すなわち、後述する論理アドレスデータL
A)の数を示すデータを含んでいる。
第14図に、フィジカル・ステータス・データPSの詳細
フォーマットの例を示す。第14図(a)、(b)に示す
ように、フィジカル・ステータス・データPSには、マス
タユニット200が発行するステータス・データ(以下、
マスタ・ステータス・データMSTという。)とスレーブ
ユニット200-1〜200-nが発行するステータス・データ
(以下、スレーブ・ステータス・データSSTという。)
の2種類がある。
マスタ・ステータス・データMSTは、第14図(a)に
示すように、上位4ビットは論理アドレスLAの数を表わ
すビットに割当てらて、下位ビットにそれぞれ図示する
ように、ステータス拡張ビット、動作許可フラグENF、
マスクON/OFFフラグMOF、ミュートON/OFFフラグMUFが割
当てられている。ステータス拡張ビットは追加ステータ
スがあった場合に用いられる。動作許可フラグENFは、
マスタユニット200がすでにイネーブルONコマンドの発
行を終了し、動作可能状態になっている場合にフラグ
“1"が立てられる。マスクON/OFFフラグMOFは全てのス
レーブユニット200-1〜200-nに対するマスク状態を示
し、マスクONでフラグ“1"が立てられる。マスクとは、
マスタユニット200ならびにスレーブユニット200-1〜20
0-nがACCスイッチ101のON/OFFを検出することをしない
(マスク)命令である。ミュートON/OFFフラグMUFは、
全てのスレーブユニット200-1〜200-nに対し、当該AVシ
ステム全体としてミェート状態に入っていることを示す
フラグであり、ミュートONでフラグ“1"となる。
スレーブ・ステータス・データSSTは、第14図(b)
に示すように、上位4ビットに論理アドレスLAの数を表
わすビットに割り当てられ、下位ビットにはステータス
拡張ビット、ミュート機能有/無フラグMBFが割当てら
れている。ミュート機能有/無フラグMBFは当該スレー
ブニユット200-1〜200-nがミュート機能をもっているか
否かを示すフラグで、もっている場合に、フラグ“1"が
立つ。ミュート機能は全てのスレーブユニットが200-1
〜200-nがもっている訳ではない。音声信号系はたいて
い有しており、表示機能を扱うディスプレイなどはもっ
ていない。
論理アドレスデータLAは、第13図に示すように、マス
タユニット200、スレーブユニット200-1〜200-nの当該
ユニットがもつ機能(すなわち、チューナ、テープデッ
キのこと)を示すデータであり、各機能ごとに割当てら
れる。この論理アドレスデータLAの数は物理アドレスデ
ータPAで定まるコントローラが受けもつ機能の数だけ、
LA1、LA2…というように付加されるので一定した数では
ない。第15図に、第4図のユニット構成に対応付けて論
理アドレスデータLAを割当てた例を示す。
トーカ・アドレス・データTLは、通信データDTを送信
する送信元(話し手)のアドレスを示す。
リスナ・アドレス・データLNは、通信データDTを受信
する送信先(聞き手)のアドレスを示す。
ロジカル・ステータス・データLSは、各論理アドレス
LAに対応した機能の状態を表す。
ロジカル・モード・データLMは、各論理アドレスに対
応した機能の動作状態(モード)を表わす。
チェックサムデータCSは、データDの信頼性を向上さ
せるために、付加されたエラー検出用のデータである。
通信動作 以上説明したAVシステムにおいて、マスタユニット20
0とスレーブユニット200-1〜200-nとの間で通信データD
Tを通信する場合の動作を以下に説明する。
第16図にその具体例を示す。第16図は、TV/FMチュー
ナを含むスレーブユニットとマスタユニットとの間でス
レーブユニット側から自己のAVシステムへの接続確認の
アクセスを行う場合の接続確認シーケンスの例を示した
ものである。
このネットワークにおいては、従来のポーリング方式
と異なり、すべてスレーブユニット側からマスタユニッ
トへ自己のユニットの自己申告を行う。マスタユニット
はスレーブユニット側に対して積極的なアクセス動作は
行わない。
いま、第16図において、スレーブユニットが接続確認
依頼(自己申告)のため、通信データDT1を発行して通
信BUS14を経由してマスタユニットに送信を行う。この
とき通信データDT1は自己の物理アドレスデータPAを“1
23H"(Hは16進法のヘキサ)相手先のマスタユニットの
物理アドレスデータPAを“100H"とし、自己のスレーブ
ユニットがTVチューナおよびFM/AMチューナを含む構成
であることを論理アドレスデータLA1=05、論理アドレ
スデータLA2=07で示している(第13図参照)。この通
信データDT1によりマスタユニットMはPA=123HでLA1
05、LA2=07の機能をもつユニットが通信BUS14に接続さ
れたことを登録し、以後このユニットはAVシステム構成
メンバとして取扱うことになる。マスタユニットは、通
信データDT1が送信されたとき、当該通信データDT1を受
信したことを示すため、リターンデータRDT1をスレーブ
ユニットに返信する。次いで、新たに接続されたスレー
ブユニットに対し、当該AVシステムの構成メンバを知ら
しめるため、システム接続情報DT2をスレーブユニット
側に送信する。このシステム接続情報DT2を受信したス
レーブユニットは受信確認のため、リターンデータRDT2
をマスタユニット側に返信する。次いで、所定時間経過
後、スレーブユニットは再び接続確認依頼(自己申告)
の通信データDT1をマスタユニット側に送信する。所定
時間経過後に、再び接続確認依頼の通信データDT1を送
信するのは、車載用AVシステムの場合、その電源供給の
ON/OFFはACCスイッチのON/OFFに依存するため、定期的
に接続確認を行う必要があるからである。
このように、通信データDTには必ず物理アドレスデー
タPAと論理アドレスデータLAが含まれており、しかも物
理アドレスデータPAと論理アドレスデータLAとは互に独
立したデータであるため、任意の組合せによって任意の
相手先に通信データDTを送信することができる。
上記動作例は、スレーブユニットとマスタユニットと
の間の通信の例について述べたが、他のスレーブユニッ
ト同士においても同様に通信が可能である。
また、通信データDTのフォーマットならびに各ユニッ
トへのアドレスの割当てを上述したように物理アドレス
PAと論理アドレスLAとに分離して行ったことにより、物
理アドレスPAが不明であっても論理アドレルLAが明確に
設定されていれば、新たなユニットを接続することが可
能であり、当該新たなユニットと既接続のユニットとの
交信が可能である。
すなわち、第17図に示すように、通信BUS14に新たな
スレーブユニット200-mが接続されたとする。この場
合、スレーブユニット200-mの物理アドレスデータPAが
想定されていない物理アドレスデータPA=101であった
としても、その機能が「表示機能」の場合には、すでに
スレーブユニット200内に登録された同じ機能が論理ア
ドレスデータLA=01で存在するため、その論理アドレス
データLAに対してアクセスすることができるから、スレ
ーブユニット200-mの接続が可能である。このことは、A
Vシステムの拡張性の向上に資することとなる。
さらに、本発明においては、上述したように、マスタ
ユニット200は、通信データDTを各スレーブユニット200
-1〜200-nに送信する際フィジカル・ステータス・デー
タPSを含ませている。一方、スレーブユニット200-1〜2
00-nは受信した通信データDT内のフィジカル・ステータ
ス・データPSの内容に従って動作するようになってい
る。その結果、例えば、マスタ200がスレーブユニット2
00-1〜200-nに対してミュートONの統一コマンド・デー
タを発行した場合マスタユニット200は第14図(a)に
示すマスタ・ステータス・データMSTを生成し、通信バ
ス14上に発行する。すでにミュートONの統一コマンド・
データを受信したスレーブユニットはミュートON動作を
行うが、このとき通信バス14上に接続されていなかった
新たなスレーブユニットあるいはミュートONの統一コマ
ンドの受信失敗を行なったスレーブユニットはコマンド
を受信していないので、ミュートONの動作に入れない。
しかし、マスタユニット200は、常に(すなわち通信デ
ータDTの発行のたびに)、フィジカル・ステータス・デ
ータPSを送信することになるので、新たなスレーブユニ
ットは、マスタユニット200のステータス(換言すれ
ば、当該AVシステムがあるべきステータス)に追従して
すみやかにミュートON動作に入ることができる。したが
って、AVシステムとして統一的な動作モードとなる。
さらに、本発明においては、ソース機器の切換えシー
ケンスに関し、以下のような制御手順が用いられる。ソ
ース機器の切換えシーケンスの一例としてテープデッキ
6からチューナ7(第3図参照)に切換えする例を第18
図〜第20図に示す。
まず、ソース機器の切換えはマスタユニット200がタ
イミングを管理して行う。マスタユニット200は基本的
には切換前のソース機器(テープデッキ6)のOFF処理
を先に行ない、そのOFF処理の完了を待って切換えるべ
き後のソース機器(チューナ7)のON処理を行う。第18
図は上記切換シーケンスの概要を示したものである。マ
スタユニット200は、テープデッキのOFFコマンドをテ
ープデッキ6に発行する。テープデッキ6は自らの動
作のOFF処理を行う。テープデッキ6のOFF処理が完了
した時点で、テープデッキ6は動作完了信号FINをマス
タ200に返信する。次いで、マスタ200はチューナ7に
ONコマンドを発行する。チューナ7は自らをON処理
し、ON処理の完了時点で動作完了信号FINをマスタ200
に返信する。以上のシーケンスを要約すると、第19図に
示す通りである。
次に、第20図にチューナON時の切換えシーケンスの例
を示す。マスタ200は、スレーブであるチューナにONコ
マンドCMD=02を含む通信データDTを送信する。次い
で、この通信データDTのチェックサムデータCSが正しい
場合、スレーブユニットからリターンデータRDTaが返信
される。次いで、スレーブユニットはマスタユニットか
らのONコマンドCMDの受信確認を知らせるための第1の
応答信号ACKが送信される。この第1の応答信号ACKには
受信確認音(ピー音)の発生要求ステータス・データLS
1=07が含まれている。次いで、マスタユニットは第1
の応答信号ACKに対するリターンデータRDTbをスレーブ
ユニットに返信する。次いで、スレーブユニットは通信
データDTのONコマンドCMDによて命令された動作(ON動
作)が完了した時点で第2応答信号である動作完了信号
FINをマスタユニットに送信する。マスタユニットはそ
の動作完了信号FINに対するリターンデータRCTcを返信
する。
このように、第1応答信号ACKに受信確認音の発生要
求ステータス・データLS1が含まれているため、マスタ
はこのステータス・データLS1を参照することにより、
次になすべき処理(すなわち、受信確認音の発生処理)
に移ることができる。因みに、従来では第1応答信号AC
Kと第2応答信号FINが混在する応答信号であったため、
マスタユニットは、その応答信号の発信元等を考慮して
次の処理を判断していた。本発明では、この判断の処理
が不要となり、マスタユニットの負担が軽減される。
〔発明の効果〕
以上の通り、本発明によれば、マスタ装置からの制御
命令に応答してスレーブ装置から返信される応答信号
を、制御命令受信確認用であり、受信確認音の発生要求
コマンドを含む第1の応答信号と、制御命令の実行完了
を示す第2の応答信号とに分けたことにより、マスタ装
置は第1の応答信号を参照するだけで受信確認音の出力
コマンドの処理に移ることができ、従来のように応答信
号を受けてからその応答信号の発信元に合せて次になす
べき処理をマスタ装置が判断する必要がないのでマスタ
装置の負担が軽減される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の原理説明図、 第2図はAVシステムの電源系統図、 第3図はAVシステムの全体構成図、 第4図はAVシステムの制御ネットワークのブロック図、 第5図はマスタユニットとスレーブユニットの接続状態
の具体例を示すブロック図、 第6図はマスタユニットとスレーブユニットの接続状態
の他の例を示すブロック図、 第7図は通信データの転送フォーマットを示す説明図、 第8図は分類データ(大分類)の内容を示す説明図、 第9図は分類データ(小分類)の内容を示す説明図、 第10図はデータ基本フォーマットを示す説明図、 第11図は物理アドレスの例を示す説明図、 第12図は物理アドレスの例を示す説明図、 第13図は物理アドレスの例を示す説明図、 第14図はフィジカル・ステータス・データの詳細フォー
マット例を示す説明図、 第15図は物理アドレスおよび論理アドレスの割当て例を
示すブロック図、 第16図は通信動作の例を示す説明図、 第17図は追加スレーブユニットを接続した場合のブロッ
ク図、 第18図はソース機器の切換えシーケンスの例を示す説明
図、 第19図はソース機器の切換えシーケンスのタイムチャー
ト、 第20図はソース機器切換えシーケンスの具体例を示すタ
イムチャートである。 ACK……第1応答信号 ADR……アドレスデータ B……通信BUS CS……チェックサムデータ D……データ DT……通信データ ENF……動作許可フラグ FIN……第2応答信号 LA、LA1〜LAn……論理アドレスデータ M……マスタ装置 MST……マスタ・ステータス・データ MOF……マスクON/OFFフラグ MUF……ミュートON/OFFフラグ MBF……ミュート有/無フラグ PA、PA1〜PAn……物理アドレスデータ PS……フィジカル・ステータス・データ RDT、RDTa〜RDTc……リターンデータ S1〜Sn……スレーブ装置 SST……スレーブ・ステータス・データ TP……分類データ 101……カーバッテリ 102……ACCスイッチ 103……AVシステム 200……マスタユニット 200-1〜200-n……スレーブユニット 1……カセットテープ 2……アンテナ 3……CD 4……マルチCD 5……オートチェンジャ 6……テープデッキ 7……チューナ 8……CDプレーヤ 9……マルチCDプレーヤ 10……外部コマンダ 11……ディスプレイ 12……ディスプレイ 13……入力装置 14……通信BUS 15……セレクタ 16、16A……ディジタルアンプ 17……スピーカ 18……マスタコントローラ 19……スレーブコントローラ 20……スレーブコントローラ 21……スレーブコントローラ 22……スレーブコントローラ 23……スレーブコントローラ 24……スレーブコントローラ 25……通信インターフェイスIC 26……通信インターフェイスIC 27……通信インターフェイスIC 28……通信インターフェイスIC 29……通信インターフェイスIC 30……通信インターフェイスIC 31……通信インターフェイスIC 32……通信ドライバ/レシーバ 33……通信コントロールIC 34……被制御部 35……通信ドライバ/レシーバ 36……通信コントロールIC 37……被制御部 38……電/光変換器 39……電/光変換器
フロントページの続き (72)発明者 木村 俊之 埼玉県川越市大字山田字西町25番地1 パイオニア株式会社川越工場内 (56)参考文献 特開 昭54−77040(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04L 12/40

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一つのマスタ装置と一つまたはそれ以上の
    スレーブ装置が同一通信バスを介して接続されてなるバ
    ス型ネットワークにおいて、前記通信バスを介して送信
    される前記マスタ装置からの制御命令に応答して前記ス
    レーブ装置から応答信号を返送するデータ通信方法であ
    って、 前記スレーブ装置から前記マスタ装置に対して前記制御
    命令を受信したことを示し、かつ、受信確認音の発生要
    求コマンドを含む第1の応答信号を送信し、次いで、前
    記制御命令の内容の実行を完了したことを示す第2の応
    答信号を送信することを特徴とするデータ通信方法。
JP2288222A 1990-10-25 1990-10-25 データ通信方法 Expired - Fee Related JP2978551B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2288222A JP2978551B2 (ja) 1990-10-25 1990-10-25 データ通信方法
DE69115642T DE69115642T2 (de) 1990-10-25 1991-10-25 Verfahren zur Datenübertragung in einem Kraftfahrzeugübertragungsnetz
EP91309897A EP0482952B1 (en) 1990-10-25 1991-10-25 Method of data communication in communication network on automobile

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2288222A JP2978551B2 (ja) 1990-10-25 1990-10-25 データ通信方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04160944A JPH04160944A (ja) 1992-06-04
JP2978551B2 true JP2978551B2 (ja) 1999-11-15

Family

ID=17727407

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2288222A Expired - Fee Related JP2978551B2 (ja) 1990-10-25 1990-10-25 データ通信方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2978551B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04160944A (ja) 1992-06-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5351041A (en) Method of data communication in communication network on automobile
JPH04326897A (ja) 車載用データ通信システム
JPH04326834A (ja) 車載用データ通信システム
US5280281A (en) Method of and system for data communication in communication network on automobile
JP3007407B2 (ja) データ通信システム
JP3100975B2 (ja) データ通信システム
JP3026359B2 (ja) 車載用通信ネットワークにおけるデータ通信方法
JP2978551B2 (ja) データ通信方法
JPH04326898A (ja) 車載用データ通信システム
JP3090463B2 (ja) データ通信システム
JP3065651B2 (ja) 車載用通信ネットワークにおけるデータ通信方法
JP3065652B2 (ja) 車載用通信ネットワークにおけるデータ通信方法
JP2966502B2 (ja) 車載用通信ネットワークにおけるデータ通信方法
EP0482952B1 (en) Method of data communication in communication network on automobile
JPH04326900A (ja) 車載用データ通信システム
JP3100997B2 (ja) 車載用データ通信システム
JPH04326896A (ja) 車載用データ通信システム
JPH04326899A (ja) 車載用データ通信システム
JP3045326B2 (ja) 車載用データ通信システム
JPH04326835A (ja) 車載用データ通信システム
JPH04160943A (ja) オーディオシステムにおけるデータ通信方法
EP0482951B1 (en) Method of and system for data communication in communication network on automobile
JPH04160937A (ja) データ通信システム
JPH04160932A (ja) 通信インターフェイス装置
JPH04160934A (ja) 車載用データ通信システム

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070910

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080910

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090910

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100910

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees