JP2978317B2 - エアバッグ用ガス発生器 - Google Patents
エアバッグ用ガス発生器Info
- Publication number
- JP2978317B2 JP2978317B2 JP3346941A JP34694191A JP2978317B2 JP 2978317 B2 JP2978317 B2 JP 2978317B2 JP 3346941 A JP3346941 A JP 3346941A JP 34694191 A JP34694191 A JP 34694191A JP 2978317 B2 JP2978317 B2 JP 2978317B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- combustion chamber
- shell
- annular
- inner cylindrical
- airbag
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Air Bags (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、衝撃から乗員を保護す
るエアバッグ用のガス発生器に関し、特にそのハウジン
グ内の燃焼室に配設されるキャニスタ容器のクッション
部材に関する。
るエアバッグ用のガス発生器に関し、特にそのハウジン
グ内の燃焼室に配設されるキャニスタ容器のクッション
部材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のガス発生器において、ディフュー
ザシェルとクロージャシェルからなるハウジング内に燃
焼室が形成され、この燃焼室内にガス発生剤を充填した
キャニスタ容器が配設され、このキャニスタ容器を外部
の衝撃から保護するためにクロージャシェルとキャニス
タ容器の間にクッション部材が配置されるものがある。
クッション部材の材料として、従来は、例えば金属、ゴ
ム等が使用されていた。
ザシェルとクロージャシェルからなるハウジング内に燃
焼室が形成され、この燃焼室内にガス発生剤を充填した
キャニスタ容器が配設され、このキャニスタ容器を外部
の衝撃から保護するためにクロージャシェルとキャニス
タ容器の間にクッション部材が配置されるものがある。
クッション部材の材料として、従来は、例えば金属、ゴ
ム等が使用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の材料は、耐
熱性又は断熱性の何れかの特性は有するが、しかしなが
ら両方の特性を有するものではなかった。そのために、
ガス発生器を組立てる際の溶接工程において、溶接熱に
よりクッション材料が変質しクッション性が失われた
り、またキャニスタ容器に溶接熱が伝わり、内部のガス
発生剤が加熱されるといった不具合があった。
熱性又は断熱性の何れかの特性は有するが、しかしなが
ら両方の特性を有するものではなかった。そのために、
ガス発生器を組立てる際の溶接工程において、溶接熱に
よりクッション材料が変質しクッション性が失われた
り、またキャニスタ容器に溶接熱が伝わり、内部のガス
発生剤が加熱されるといった不具合があった。
【0004】よって、本発明は、上記従来技術の有する
問題点を解消する新規なガス発生器を提供することを目
的とする。
問題点を解消する新規なガス発生器を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のエアバッグ用ガ
ス発生器は、ディフューザシェルとクロージャシェルか
らなるハウジングと、該ハウジング内の燃焼室に配設さ
れガス発生剤を充填したキャニスタ容器と、ハウジング
とエアバッグとを連通する開口とを有し、衝撃により燃
焼室で発生するガスをエアバッグ内に導入して衝撃から
乗員を保護するガス発生器において、前記ガス発生器
は、前記クロージャシェルと前記キャニスタ容器の間に
耐熱性及び断熱性を有するクッション部材を備えること
を特徴とする。
ス発生器は、ディフューザシェルとクロージャシェルか
らなるハウジングと、該ハウジング内の燃焼室に配設さ
れガス発生剤を充填したキャニスタ容器と、ハウジング
とエアバッグとを連通する開口とを有し、衝撃により燃
焼室で発生するガスをエアバッグ内に導入して衝撃から
乗員を保護するガス発生器において、前記ガス発生器
は、前記クロージャシェルと前記キャニスタ容器の間に
耐熱性及び断熱性を有するクッション部材を備えること
を特徴とする。
【0006】クッション部材は、耐熱性と断熱性の両方
の特性を有する。クッション部材が耐熱性を有すること
により、クッション部材自体が溶接熱に耐えることがで
き、従ってクッション部材は溶接後も変質することなく
クッション性を維持することができる。また、クッショ
ン部材が断熱性を有することにより、溶接熱がクッショ
ン部材を介してキャニスタ容器に伝わらないから、キャ
ニスタ容器が加熱される危険性が回避できる。
の特性を有する。クッション部材が耐熱性を有すること
により、クッション部材自体が溶接熱に耐えることがで
き、従ってクッション部材は溶接後も変質することなく
クッション性を維持することができる。また、クッショ
ン部材が断熱性を有することにより、溶接熱がクッショ
ン部材を介してキャニスタ容器に伝わらないから、キャ
ニスタ容器が加熱される危険性が回避できる。
【0007】クッション部材の材料として、例えばグラ
スウール、ロックウール、セラミックファイバ等を使用
することができる。
スウール、ロックウール、セラミックファイバ等を使用
することができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づき説明
する。
する。
【0009】図1は、本ガス発生器の断面図である。デ
ィフューザシェル1は、周壁部1cと、この周壁部1c
の先端部に一体形成され半径方向に延在するフランジ部
1aとを有する。更に、ディフューザシェル1は、円形
部1bと、前記周壁部1cと同心に円形部の中央部に形
成される内筒部1dとを有する。
ィフューザシェル1は、周壁部1cと、この周壁部1c
の先端部に一体形成され半径方向に延在するフランジ部
1aとを有する。更に、ディフューザシェル1は、円形
部1bと、前記周壁部1cと同心に円形部の中央部に形
成される内筒部1dとを有する。
【0010】クロージャシェル3は、環状部3aと、こ
の環状部3aの外周部に形成される周壁部3bと、ディ
フューザシェルの内筒部1dが嵌合する中心孔3cとを
有する。ディフューザシェルのフランジ部1aの下面に
円周突起1eが一体形成され、この円周突起1eの内側
にクロージャシェルの周壁部3b先端部が嵌合し、この
ようにして、クロージャシェル3は、ディフューザシェ
ル1と共に空所2を形成している。
の環状部3aの外周部に形成される周壁部3bと、ディ
フューザシェルの内筒部1dが嵌合する中心孔3cとを
有する。ディフューザシェルのフランジ部1aの下面に
円周突起1eが一体形成され、この円周突起1eの内側
にクロージャシェルの周壁部3b先端部が嵌合し、この
ようにして、クロージャシェル3は、ディフューザシェ
ル1と共に空所2を形成している。
【0011】空所2内は内筒部1dにより円周方向に画
定され、内筒部内側には点火装置収容室4が、その外側
には燃焼室5が、更にこの燃焼室5を囲繞してクーラン
ト・フィルタ室19が形成されている。
定され、内筒部内側には点火装置収容室4が、その外側
には燃焼室5が、更にこの燃焼室5を囲繞してクーラン
ト・フィルタ室19が形成されている。
【0012】点火装置収容室4内には雷管11と伝火薬
6が収容され、また燃焼室5内には環状のキャニスタ容
器10が配設されている。このキャニスタ容器10は、
アルミニウム製の薄肉容器で、蓋部10aにより内部が
密閉され、その内部にガス発生剤15を充填する。更に
クーラント・フィルタ室19内はリテーナ16により上
段・下段に画定され、上段にフィルタ12が、下段にク
ーラント13がそれぞれ収容されている。
6が収容され、また燃焼室5内には環状のキャニスタ容
器10が配設されている。このキャニスタ容器10は、
アルミニウム製の薄肉容器で、蓋部10aにより内部が
密閉され、その内部にガス発生剤15を充填する。更に
クーラント・フィルタ室19内はリテーナ16により上
段・下段に画定され、上段にフィルタ12が、下段にク
ーラント13がそれぞれ収容されている。
【0013】点火装置収容室4と燃焼室5の間には、伝
火薬6の火炎を燃焼室5に伝えるための通路7が設けら
れ、また燃焼室5とクーラント・フィルタ室19間に
は、燃焼室5で発生したガスを導入するための開口8が
円周方向に複数設けられ、更にまたクーラント・フィル
タ室19とエアバッグ(図示せず)間には、クーラン
ト、フィルタを通過したガスを導入するための排出口9
が円周方向に複数設けられている。
火薬6の火炎を燃焼室5に伝えるための通路7が設けら
れ、また燃焼室5とクーラント・フィルタ室19間に
は、燃焼室5で発生したガスを導入するための開口8が
円周方向に複数設けられ、更にまたクーラント・フィル
タ室19とエアバッグ(図示せず)間には、クーラン
ト、フィルタを通過したガスを導入するための排出口9
が円周方向に複数設けられている。
【0014】キャニスタ容器の蓋部10aに近接すると
ころ、すなわちディフューザシェルの内筒部1dとクロ
ージャシェルの環状部3aとが交差する外面領域におい
て、円周方向に溶接部18が形成されている。また、ク
ーラント13に近接するところ、すなわちディフューザ
シェルの円周突起1eとクロージャシェルの周壁部3b
とが嵌合する外面領域において、円周方向に溶接部20
が形成されている。
ころ、すなわちディフューザシェルの内筒部1dとクロ
ージャシェルの環状部3aとが交差する外面領域におい
て、円周方向に溶接部18が形成されている。また、ク
ーラント13に近接するところ、すなわちディフューザ
シェルの円周突起1eとクロージャシェルの周壁部3b
とが嵌合する外面領域において、円周方向に溶接部20
が形成されている。
【0015】キャニスタ容器の蓋部10aとクロージャ
シェルの環状部3aとの間にはクッション部材17が押
圧された状態で配設されている。このクッション部材1
7は、耐熱性及び断熱性を有する材料(例えばグラスウ
ール、ロックウール、セラミックファイバ等)からなっ
ている。クッション部材17は、緩衝並びに保持部材と
して、外部の衝撃からキャニスタ容器10を保護すると
共に、振動等によりキャニスタ容器10が運動しないよ
うにキャニスタ容器を燃焼室5内に固定している。ま
た、クッション部材17は、耐熱並びに断熱部材とし
て、溶接熱にそれ自体が耐えると共に、溶接熱がキャニ
スタ容器10に伝わらないようにしている。溶接熱は溶
接部18,20で発生し、クロージャシェル3は加熱さ
れる。しかしながら、クロージャシェル3とキャニスタ
容器10の間に断熱部材17を配設することにより、キ
ャニスタ容器10への熱の流れを遮断することができ
る。
シェルの環状部3aとの間にはクッション部材17が押
圧された状態で配設されている。このクッション部材1
7は、耐熱性及び断熱性を有する材料(例えばグラスウ
ール、ロックウール、セラミックファイバ等)からなっ
ている。クッション部材17は、緩衝並びに保持部材と
して、外部の衝撃からキャニスタ容器10を保護すると
共に、振動等によりキャニスタ容器10が運動しないよ
うにキャニスタ容器を燃焼室5内に固定している。ま
た、クッション部材17は、耐熱並びに断熱部材とし
て、溶接熱にそれ自体が耐えると共に、溶接熱がキャニ
スタ容器10に伝わらないようにしている。溶接熱は溶
接部18,20で発生し、クロージャシェル3は加熱さ
れる。しかしながら、クロージャシェル3とキャニスタ
容器10の間に断熱部材17を配設することにより、キ
ャニスタ容器10への熱の流れを遮断することができ
る。
【0016】衝撃によりセンサ(図示せず)が作動する
と、雷管11が発火し、これにより伝火薬6が着火す
る。これにより発生する高圧、高温の火炎は通路7を通
り、キャニスタ容器10の壁を破り内部のガス発生剤1
5を着火させる。燃焼室5内で発生したガスは、開口8
を通り、クーラント13、フィルタ12を通過して排出
口9を経てエアバッグ内に流入するようになっている。
と、雷管11が発火し、これにより伝火薬6が着火す
る。これにより発生する高圧、高温の火炎は通路7を通
り、キャニスタ容器10の壁を破り内部のガス発生剤1
5を着火させる。燃焼室5内で発生したガスは、開口8
を通り、クーラント13、フィルタ12を通過して排出
口9を経てエアバッグ内に流入するようになっている。
【0017】
【発明の効果】本発明は、以上の通り構成されているの
で、ガス発生器を組立てる際の溶接工程において、溶接
熱によりクッション材料が変質しクッション性が失われ
たり、またキャニスタ容器に溶接熱が伝わり、内部にガ
ス発生剤を充填したキャニスタ容器が加熱されるといっ
た不具合が解消される。
で、ガス発生器を組立てる際の溶接工程において、溶接
熱によりクッション材料が変質しクッション性が失われ
たり、またキャニスタ容器に溶接熱が伝わり、内部にガ
ス発生剤を充填したキャニスタ容器が加熱されるといっ
た不具合が解消される。
【図1】本ガス発生器の断面図である。
1 ディフューザシェル 3 クロージャシェル 5 燃焼室 9 排出口 10 キャニスタ容器 17 クッション部材
Claims (1)
- 【請求項1】 ディフューザシェルとクロージャシェル
からなるハウジングと、該ハウジング内の燃焼室に配設
されガス発生剤を充填したキャニスタ容器と、ハウジン
グとエアバッグとを連通する排出口とを有し、衝撃によ
り燃焼室で発生するガスをエアバッグ内に導入して衝撃
から乗員を保護するガス発生器において、ディフューザ
シェル(1)は円形部(1b)と周壁部(1c)と該周
壁部と同心に円形部の中央部に形成される内筒部(1
d)とを有し、又クロージャシェル(3)は環状部(3
a)と該環状部の外周部に形成される周壁部(3b)と
中心孔(3c)とを有し、該中心孔(3c)にディフュ
ーザシェルの前記内筒部(1d)が嵌合し内筒部外側に
これを囲撓して環状の燃焼室(5)が形成され、燃焼室
内には蓋部(10a)により内部が密閉されガス発生剤
(15)を充填した環状のキャニスタ容器(10)が配
設され、ディフューザシェルの内筒部(1d)に対しク
ロージャシェルの環状部先端が周方向に熱溶接により結
合され、この溶接部(18)に近接するキャニスタ容器
の蓋部(10a)とクロージャシェルの環状部(3a)
との間に耐熱性及び断熱性を有する材料からなるクッシ
ョン部材(17)が押圧された状態で配設されてなるこ
とを特徴とするエアバッグ用ガス発生器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3346941A JP2978317B2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | エアバッグ用ガス発生器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3346941A JP2978317B2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | エアバッグ用ガス発生器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05178153A JPH05178153A (ja) | 1993-07-20 |
JP2978317B2 true JP2978317B2 (ja) | 1999-11-15 |
Family
ID=18386857
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3346941A Expired - Lifetime JP2978317B2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | エアバッグ用ガス発生器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2978317B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1996010495A1 (fr) * | 1994-09-30 | 1996-04-11 | Sensor Technology Co., Ltd. | Generateur de gaz pour coussin gonflable de securite |
-
1991
- 1991-12-27 JP JP3346941A patent/JP2978317B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05178153A (ja) | 1993-07-20 |
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