JP2977812B1 - 床荷重支持具およびその製造方法 - Google Patents

床荷重支持具およびその製造方法

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JP2977812B1 JP25948098A JP25948098A JP2977812B1 JP 2977812 B1 JP2977812 B1 JP 2977812B1 JP 25948098 A JP25948098 A JP 25948098A JP 25948098 A JP25948098 A JP 25948098A JP 2977812 B1 JP2977812 B1 JP 2977812B1
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Abstract

【要約】 【課題】 パイプ胴の防錆処理が簡素化されるととも
に、生産性も向上できる床荷重支持具およびその製造方
法を提供する。 【解決手段】 予め防錆処理がなされた定尺の鋼管材を
所定寸法に切断してパイプ胴本体11を得てそのパイプ
胴本体11の上端部11aおよび下端部11bにそれぞ
れ上部接合部12および下部接合部13を形成し、そし
て上部接合部12に床受け部材20を接合し、また下部
接合部にベースプレート30を接合してなる床荷重支持
具1である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパイプ胴を有する床
荷重支持具およびその製造方法に関する。さらに詳しく
は、防錆処理が簡素化されかつ製造も簡易になし得るパ
イプ胴を有する床荷重支持具およびその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、図32および図33に示すよ
うに厚肉パイプpの両端部に絞り加工を施し、ついで一
方の絞り部内面に、例えば右ねじmをタップにより形成
し、他方の絞り部内面に前記と反対の左ねじnをタップ
により形成してなるパイプ式ターンバックル胴aの一端
に床受け部材bを螺着し、他端に底部部材cを螺着して
なる鋼製束dが知られている。
【0003】 しかるに、この従来の鋼製束dは、パイ
プp内面にタップによりねじm,nを形成しているパイ
プ式ターンバックル胴aを用いているため、次のような
問題がある。
【0004】 鋼製束dは通気性の悪い床下に使用され
るため、防錆処理、例えば溶融亜鉛めっきがなされてい
る。パイプ式ターンバックル胴aにおけるこの溶融亜鉛
めっきは、両端部の絞り加工後になされ、そしてこの溶
融亜鉛めっきがなされた後にパイプ式ターンバックル胴
aの一端に右ねじmの雌ねじ加工がなされ、他端に左ね
じnの雌ねじ加工がなされる。このように、溶融亜鉛め
っきをなした後に雌ねじ加工をなすのは次のような理由
による。
【0005】 一般的に溶融亜鉛めっき後には、遠心分
離機による余分な溶融亜鉛の振り切り、いわゆるたれ切
れがなされるが、パイプ式ターンバックル胴aの長さ
は、絞り加工された後の両端部の口径に比して比較的長
く、また余分な溶融亜鉛の排出口である両端部には絞り
加工がなされているので、本来的に排出がしにくいとこ
ろにおいて、両端部に雌ねじを形成すると、雌ねじの山
谷による両端部内面の凹凸のために溶融亜鉛の排出が妨
げられるばかりでなく、その凹部に溶融亜鉛が滞留して
ねじ溝を埋めることになる。このような状態になるとボ
ルトとの螺合ができなくなるので、再タップを実施しな
ければならなくなる。そこで、2度にわたるねじ加工を
避けるため、溶融亜鉛めっき後にねじ加工がなされてい
るのである。
【0006】 このような加工手順の関係から、雌ねじ
部の防錆は、この雌ねじに螺合するボルトの溶融亜鉛め
っきの亜鉛特有の犠牲的防食作用、すなわち周囲の亜鉛
が陽イオンとなって電気化学的に鉄の腐食を防止する作
用に依存しなければならない。そのため、ボルトと雌ね
じとの接合部が耐久性に劣るという問題がある。
【0007】 また、そのめっきは、パイプ式ターンバ
ックル胴a同士が接触した状態では充分になし得ないの
で、パイプ式ターンバックル胴aを専用治具に一本一本
手差しにより保持させて所定の間隔を保った状態で、溶
融亜鉛めっき槽に浸漬することによりなされる。そのた
め、鋼製束dの生産性の低下およびコストの増大を招来
しているという問題がある。
【0008】 さらに、パイプ式ターンバックル胴aを
用いた鋼製束dは、パイプ式ターンバックル胴aの両端
にボルトを螺合させた構造であるため、必然的に基礎側
の部分がパイプ式ターンバックル胴aよりも細くなり、
安定性に欠けるという問題もある。
【0009】 さらにまた、パイプ式ターンバックル胴
aを用いた鋼製束dは、上下にボルトが螺合された構成
とされているため、緩み対策も上下にしなければならな
いので、施工性が悪いという問題もある。
【0010】 なお、特開平9ー291684号公報に
は、図34に示すように、パイプの両端部にナット部材
が離脱不能に装着されてなるパイプ式ターンバックル胴
101を用いてなる鋼製束100であって、パイプ式タ
ーンバックル胴101の一端に床裏面部材との接続部を
有する床受け部材110が螺着され、他端に基礎部材と
の接続部を有する底部部材120が螺着されてなるもの
が提案されている。
【0011】 しかしながら、前記公報は前述した防錆
処理に関する問題点、およびその解決について何等教え
てはいない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる従来技
術の課題に鑑みなされたものであって、パイプ胴の防錆
処理が簡素化されるとともに防錆が劣る箇所もなく、し
かも生産性および施工性も向上されてなる床荷重支持具
およびその製造方法を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の床荷重支持具
第1形態は、パイプ胴を有する床荷重支持具であって、
前記パイプ胴本体は、予め防錆処理がなされた鋼管材を
所定寸法に切断したものとされ、前記パイプ胴が、床受
け部材が接合される上部接合部と、ベースプレートが接
合される下部接合部とを有し、前記上部接合部は、上部
接合部材を前記 パイプ胴本体上端に回転不能かつ離脱不
自在に装着することにより形成され、前記上部接合部材
が、上端部に鍔を有しかつ外周に所要数の凹部を環状に
有してなる所定形状の筒状外側部材と、ナットと該ナッ
ト下面に一体的に形成された円筒体とを有する内側部材
とを備え、前記円筒体は、外径が前記外側部材に回転可
能に嵌入される大きさとされ、内径が前記ナットに螺合
されるボルトの進退に支障のない大きさとされ、長さが
同円筒体が前記外側部材に嵌入された際に外側部材の下
面から所定量突出する大さとされ、その突出している部
分を外方に折り曲げて外側部材の下面に当接させること
により、内側部材が外側部材に回転可能かつ離脱不能に
装着され、前記上部接合部材の回転不能かつ離脱不自在
の装着が、同上部接合部材をパイプ胴本体上端部に嵌入
させた状態で、前記凹部にパイプ胴本体が圧入されるこ
とによりなされることを特徴とする。
【0014】 本発明の床荷重支持具の第形態は、パ
イプ胴を有する床荷重支持具であって、前記パイプ胴本
体は、予め防錆処理がなされた鋼管材を所定寸法に切断
したものとされ、前記パイプ胴が、床受け部材が接合さ
れる上部接合部と、ベースプレートが接合される下部接
合部とを有し、前記上部接合部は、上部接合部材を前記
パイプ胴本体上端に回転不能かつ離脱不自在に装着する
ことにより形成され、前記上部接合部材が、上端部に鍔
を有してなる所定形状の筒状外側部材と、ナットと該ナ
ット下面に一体的に形成された円筒体とを有する内側部
材とを備え、前記円筒体は、外径が前記外側部材に回転
可能に嵌入される大きさとされ、内径が前記ナットに螺
合されるボルトの進退に支障のない大きさとされ、長さ
が同円筒体が前記外側部材に嵌入された際に外側部材の
下面から所定量突出する大さとされ、その突出している
部分を外方に折り曲げて外側部材の下面に当接させるこ
とにより、内側部材が外側部材に回転可能かつ離脱不能
に装着され、前記上部接合部材の回転不能かつ離脱不自
在の装着が、同上部接合部材がパイプ胴本体上端部に圧
入されることによりなされることを特徴とする。
【0015】 本発明の床荷重支持具の第1形態および
第2形態においては、鍔の付け根にパイプ胴本体上端が
差し込まれる環状溝が形成されてなるのが好ましい
【0016】 本発明の床荷重支持具の第3形態は、パ
イプ胴を有する床 荷重支持具であって、前記パイプ胴本
体は、予め防錆処理がなされた鋼管材を所定寸法に切断
したものとされ、前記パイプ胴が、床受け部材が接合さ
れる上部接合部と、ベースプレートが接合される下部接
合部とを有し、前記上部接合部は、上部接合部材を前記
パイプ胴本体上端に回転不能かつ離脱不自在に装着する
ことにより形成され、前記上部接合部材が、上端部に鍔
を有してなる所定形状の筒状外側部材と、ナットと該ナ
ット下面に一体的に形成された円筒体とを有する内側部
材とを備え、前記円筒体は、外径が前記外側部材に回転
可能に嵌入される大きさとされ、内径が前記ナットに螺
合されるボルトの進退に支障のない大きさとされ、長さ
が同円筒体が前記外側部材に嵌入された際に外側部材の
下面から所定量突出する大きさとされ、その突出してい
る部分を外方に折り曲げて外側部材の下面に当接させる
ことにより、内側部材が外側部材に回転可能かつ離脱不
能に装着され、前記上部接合部材の回転不能かつ離脱不
自在の装着が、同上部接合部材をパイプ胴本体上端部に
嵌入した状態で、前記鍔を内側に折り曲げてパイプ胴本
体上端部に圧着することによりなされることを特徴とす
【0017】 本発明の床荷重支持具の第3形態におい
は、前記外側部材の下端部外周に案内用突起が形成さ
れてなるのが好ましい
【0018】 本発明の床荷重支持具の第1形態〜第3
形態においては、鍔を押圧してナットの回転をロックす
るロック袋ナットを有してなるのが好ましい。
【0019】 本発明の床荷重支持具の第形態は、
イプ胴を有する床荷重支持具であって、前記パイプ胴本
体は、予め防錆処理がなされた鋼管材を所定寸法に切断
したものとされ、前記パイプ胴が、床受け部材が接合さ
れる上部接合部と、ベースプレートが接合される下部接
合部とを有し、前記上部接合部が、上面中央部にナット
を有する上部接合部材を、ナットをパイプ胴本体上端の
上方に位置させてパイプ胴本体上端部に回転可能かつ離
脱不能に装着し、前記パイプ胴本体上端および上部接合
部材上面を押圧してナットの回転をロックし、かつ同パ
イプ胴本体上端の広がりを押えるスカートを有するロッ
ク袋ナットを有してなることを特徴とする。
【0020】 本発明の床荷重支持具の第形態は、
記第1形態〜第4 形態における床荷重支持具において、
前記下部接合部が、ベースプレート保持部を有する下部
接合部材をそのベースプレート保持部をパイプ胴本体下
端の下方に位置させてパイプ胴本体下端部に回転不能か
つ離脱不能に装着してなることを特徴とする。
【0021】 本発明の床荷重支持具の第形態の第1
態様は、前記下部接合部材が、下端部に鍔を有しかつ外
周に所要数の凹部を環状に有してなる所定形状の柱体か
らなり、前記下部接合部材の回転不能かつ離脱不能の装
着が、同下部接合部材をパイプ胴本体下端部に嵌入させ
た状態で前記凹部にパイプ胴本体が圧入されることに
よりなされることを特徴とする。
【0022】 本発明の床荷重支持具の第5形態の第2
態様は、前記下部接合部材が、下端部に鍔を有してなる
所定形状の柱体からなり、前記下部接合部材の回転不能
かつ離脱不能の装着が、同下部接合部材がパイプ胴本体
が圧入されることによりなされることを特徴とする。
【0023】 本発明の床荷重支持具の第1形態および
形態の第態様においては、前記凹部の数が一条と
されてもよい
【0024】 また、本発明の床荷重支持具の第5形態
の第1および第2態様においては、鍔の付け根に、パイ
プ胴本体下端が差し込まれる環状溝が形成されてなるの
が好ましい
【0025】 本発明の床荷重支持具の第形態の第
態様は、前記下部接合部材が、下端部に鍔を有してなる
所定形状の柱体からなり、前記下部接合部材の回転不能
かつ離脱不能の装着が、同下部接合部材をパイプ胴本体
下端部に嵌入させた状態で前記鍔を内側に折り曲げてパ
イプ胴本体下端部に圧着することによりなされることを
特徴とする
【0026】 本発明の床荷重支持具の第形態の第3
態様においては、前記柱体の上端部外周に案内用突起が
形成されてなるのが好ましい
【0027】 本発明の床荷重支持具においては、ロッ
ク袋ナットのナットの二面幅が前記ナットの二面幅と同
一とされてなるのが好ましく、またナットの雌ねじに防
錆処理がなされてなるのが好ましい。ここで、前記防錆
処理は、例えば溶融亜鉛めっきとされる
【0028】 また、本発明の床荷重支持具において
は、前記パイプは、例えば丸パイプとされる
【0029】 一方、本発明の床荷重支持具の製造方法
の第1形態は、パイプ胴を有する床荷重支持具の製造方
法であって、予め防錆処理がなされた鋼管材を所定寸法
に切断してパイプ胴本体を得る手順と、前記パイプ胴本
体上端部に床受け部材が接合される上部接合部を形成す
る手順と、前記パイプ胴本体下端部にベースプレートが
接合される下部接合部を形成する手順とを含み、前記上
部接合部の形成は、上部接合部材を前記パイプ胴本体上
端に回転不能かつ離脱不自在に装着することによりなさ
れ、前記上部接合部材は、上端部に鍔を有しかつ外周に
所要数の凹部を環状に有してなる所定形状の筒状外側部
材と、ナットと該ナット下面に一体的に形成された円筒
体とを有する内側部材とを備え、前記円筒体は、外径が
前記外側部材に回転可能に嵌入される大きさとされ、内
径が前記ナットに螺合されるボルトの進退に支障のない
大きさとされ、長さが同円筒体が前記外側部材に嵌入さ
れた際に外側部材の下面から所定量突出する大きさとさ
れ、その突出している部分を外方に折り曲げて外側部材
の下面に当接させることにより、内側部材が外側部材に
回転可能かつ離脱不能に装着され、前記上部接合部材の
回転不能かつ離脱不自在の装着が、同上部接合部材をパ
イプ胴本体上端部に嵌入させた状態で、前記凹部にパイ
プ胴本体が圧入されることによりなされることを特徴と
する。
【0030】 本発明の床荷重支持具の製造方法の第
形態は、パイプ胴を有する床荷重支持具の製造方法であ
って、予め防錆処理がなされた鋼管材を所定寸法に切断
してパイプ胴本体を得る手順と、前記パイプ胴本体上端
部に床受け部材が接合される上部接合部を形成する手順
と、前記パイプ胴本体下端部にベースプレートが接合さ
れる下部接合部を形成する手順とを含み、前記上部接合
部の形成は、上部接合部材を前記パイプ胴本体上端に回
転不能かつ離脱不自在に装着することによりなされ、前
記上部接合部材は、上端部に鍔を有してなる所定形状の
筒状外側部材と、ナットと該ナット下面に一体的に形成
された円筒体とを有する内側部材とを備え、前記円筒体
は、外径が前記外側部材に回転可能に嵌入される大きさ
とされ、内径が前記ナットに螺合されるボルトの進退に
支障のない大き さとされ、長さが同円筒体が前記外側部
材に嵌入された際に外側部材の下面から所定量突出する
大きさとされ、その突出している部分を外方に折り曲げ
て外側部材の下面に当接させることにより、内側部材が
外側部材に回転可能かつ離脱不能に装着され、前記上部
接合部材の回転不能かつ離脱不自在の装着が、同上部接
合部材をパイプ胴本体上端部に圧入することによりなさ
ることを特徴とする。
【0031】 本発明の床荷重支持具の製造方法の第
形態は、パイプ胴を有する床荷重支持具の製造方法であ
って、予め防錆処理がなされた鋼管材を所定寸法に切断
してパイプ胴本体を得る手順と、前記パイプ胴本体上端
部に床受け部材が接合される上部接合部を形成する手順
と、前記パイプ胴本体下端部にベースプレートが接合さ
れる下部接合部を形成する手順とを含み、前記上部接合
部の形成は、上部接合部材を前記パイプ胴本体上端に回
転不能かつ離脱不自在に装着することによりなされ、前
記上部接合部材が、上端部に鍔を有してなる所定形状の
筒状外側部材と、ナットと該ナット下面に一体的に形成
された円筒体とを有する内側部材とを備え、前記円筒体
は、外径が前記外側部材に回転可能に嵌入される大きさ
とされ、内径が前記ナットに螺合されるボルトの進退に
支障のない大きさとされ、長さが同円筒体が前記外側部
材に嵌入された際に外側部材の下面から所定量突出する
大きさとされ、その突出している部分を外方に折り曲げ
て外側部材の下面に当接させることにより、内側部材が
外側部材に回転可能かつ離脱不能に装着され、前記上部
接合部材の回転不能かつ離脱不自在の装着が、同上部接
合部材をパイプ胴本体上端部に嵌入させた状態で、前記
鍔を内側に折り曲げてパイプ胴本体上端部に圧着するこ
とによりなされることを特徴とする。
【0032】 本発明の床荷重支持具の製造方法の第
形態は、前記第1形態〜第3形態において、前記下部接
合部の形成が、下端部に鍔を有しかつ外周に所要数の凹
部を環状に有してなる所定形状の柱体とされた下部接合
部材を、パイプ胴本体下端部に嵌入し、ついで前記凹部
にパイプ胴本体を圧入して前記下部接合部材をパイプ胴
本体に回転不能かつ離脱不能に装着することによりなさ
れることを特徴とする
【0033】 本発明の床荷重支持具の製造方法の第5
形態は、前記第1形態〜第3形態において、前記下部接
合部の形成が、下端部に鍔を有してなる所 定形状の柱体
とされた下部接合部材を、パイプ胴本体下端部に圧入し
て前記下部接合部材をパイプ胴本体に回転不能かつ離脱
不能に装着することによりなされることを特徴とする
【0034】 本発明の床荷重支持具の製造方法の第6
形態は、前記第1形態〜第3形態において、前記下部接
合部の形成が、下端部に鍔を有してなる所定形状の柱体
とされた下部接合部材を、パイプ胴本体下端部に嵌入
し、ついで前記鍔を内側に折り曲げてその鍔をパイプ胴
本体下端部に圧着することにより、下部接合部材をパイ
プ胴本体ヘ回転不能かつ離脱不能に装着することにより
なされることを特徴とする
【0035】 本発明の床荷重支持具の製造方法の第
形態および第4形態においては、前記凹部の数が一条と
されていてもよい
【0036】 本発明の床荷重支持具の製造方法の第1
形態〜第3形態においては、ナットの雌ねじに防錆処理
をなす手順が付加されていてもよい。ここで、前記防錆
処理は、例えば溶融亜鉛めっきとされる
【0037】 また、発明の床荷重支持具の製造方法
おいては、前記パイプは、例えば丸パイプとされる
【0038】
【作用】このように、本発明においてパイプ胴本体は、
予め溶融亜鉛めっきなどの防錆処理がなされた鋼管材を
所定長さに切断してなるものを用いているので、パイプ
胴本体の防錆処理か著しく簡素化され、それに伴い床荷
重支持具の生産性も飛躍的に向上する。
【0039】 本発明の好ましい形態においては、パイ
プ胴にベースプレートが接合されているので、ベースプ
レート側が不安定となることもない。
【0040】 また、本発明の別の好ましい形態におい
ては、ボルトとナットによる接合個所が上部一カ所であ
るため、その緩み止めも一カ所でよくなるため、施工性
も向上する。
【0041】 さらに、本発明の別の好ましい形態にお
いては、ナットの雌ねじにも防錆処理がなされいるの
で、ボルトとナットとの接合部が耐久性に劣ることもな
い。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明を実施の形態に基づいて説明するが、本発明はかか
る実施の形態のみに限定されるものではない。
【0043】 実施の形態1 本発明の実施の形態1の床荷重支持具を図1および図2
に示し、この床荷重支持具1は、パイプ胴10と、この
パイプ胴10の一端に装着されている、床裏面部材との
接続部を有する床受け部材20と、他端に装着されてい
るベースプレート30と、ロック袋ナット40とを主要
構成要素として備えてなる。
【0044】 パイプ胴10は、パイプからなる本体1
1と、この本体(以下パイプ胴本体ということもある)
11の一端(上端)に形成されている上部接合部12
と、この本体11の他端(下端)に形成されている下部
接合部13とを備えてなるものとされ、この上部接合部
12に床受け部材20が装着され、また下部接合部13
にベースプレート30が装着される。
【0045】 本体11は、外面および内面に予め防錆
処理、例えば溶融亜鉛めっきされた定尺のパイプを所定
長さに切断したものとされる。この場合、切断された端
面には防錆処理はなされていないが、この端面は後述す
るように溶融亜鉛めっきされた上部接合部材14あるい
は下部接合部材17に設けられた環状溝12a、13a
に嵌合されるので、環状溝12a、13aに存在する溶
融亜鉛めっきの犠牲的防食作用により端面の防錆が図ら
れる。そのため、端面に対して特段の防錆処理を施す必
要はない。
【0046】 上部接合部12は、図3に示すように、
上部接合部材14を本体11の上端部11aに嵌合して
構成される。
【0047】 上部接合部材14は、本体11と嵌合さ
れる外側部材15とこの外側部材15の内側に配設され
た内側部材16とからなるものとされる。
【0048】 外側部材15は、溶融亜鉛めっきがされ
た上端部に鍔15aが設けられた本体11に圧入可能な
外径の円筒体とされ、その鍔15aの付け根には、本体
11の上端と嵌合する環状溝(凹部)12aが形成さ
れ、またその外周にも数条の環状溝(図示例では2条の
環状溝)15bが波形状に形成されている。なお、溶融
亜鉛めっきの際にこれらの環状溝12a、15bに溶融
亜鉛が進入して滞留するが、この滞留した溶融亜鉛は、
遠心分離機によるたれ切りの際に除去される。
【0049】 内側部材16は、ナット16aと、この
ナット16aの下面16bの内縁近傍に一体的に設けら
れた円筒体16cとからなるものとされる。この内側部
材16も同様に溶融亜鉛めっきがなされている。この場
合、内側部材16のナット16aの雌ねじの谷に溶融亜
鉛が滞留するが、内側部材16には絞り加工がなされて
いないこと、および内側部材16の長さがナット16a
内径に対して比較的短いことにより、遠心分離機による
たれ切りの際にナット16aの雌ねじの谷に滞留してい
る溶融亜鉛は除去されるので、再タップを行う必要はな
い。
【0050】 円筒体16cの外径は、それ自体が外側
部材15に嵌め込まれた状態で回転可能なように、円筒
状の外側部材15の内径より若干小さくされ、またその
内径はナット16aに螺着されるボルトの昇降に支障の
ない大きさとされ、さらにその長さはナット16aが外
側部材上面15cに載置された状態で下端が外側部材下
面15dから若干突出する長さとされている。そして、
外側部材15に内側部材16の円筒体16cを遊嵌し、
ついで外側部材下面15dから突出している円筒体16
cの下端を外方に押し広げて外側部材下面15dにかし
めることにより、外側部材15に内側部材16が回転可
能かつ離脱不能に装着される。これにより、上部接合部
材14が形成される。
【0051】 そして、かかる構成とされた上部接合部
材14が、前記環状溝12aに本体11上端が差し込ま
れた状態で本体上端部11aに嵌入され、ついで前記環
状溝15bに本体上端部11aが、プレスなどにて押し
込まれることにより、上部接合部材14が本体上端部1
1aに嵌合される。つまり、上部接合部材14が本体上
端部11aに回転不能かつ離脱不能に装着される。な
お、上部接合部材14の本体上端部11aへの差し込み
を容易とするため、この実施の形態1では、外側部材1
5の下面15d外周部は先細のテーパとされている。
【0052】 下部接合部13は、図4に示すように、
下部接合部材17を本体11の下端部11bに嵌合して
構成される。この下部接合部材17は、ベースプレート
保持部18が下面17aに形成され、かつ下端部に鍔1
7bが設けられた本体11に圧入可能な外径の円柱体と
されている。この鍔17bの付け根には、本体11の下
端と嵌合する環状溝13aが形成されている。また、こ
の円柱体の外周には、数条の環状溝(図示例では2条の
環状溝)17cが波形状に形成されている。そして、下
部接合部材17が、前記環状溝13aに本体11下端が
差し込まれた状態で本体下端部11bに嵌入され、つい
で前記環状溝17cに本体下端部11bが、プレスなど
にて押し込まれることにより、下部接合部材17が本体
下端部11bに嵌合される。つまり、下部接合部材17
が本体下端部11bに回転不能かつ離脱不能に装着され
る。一方、ベースプレート保持部18は、下面中央に凹
部18aが形成された円柱体に形成されている。この下
部接合部材17にも溶融亜鉛めっきがなされる。
【0053】 床受け部材20は、図5に示すように、
平板をL字型に折り曲げ成形してなる本体21の水平部
22中央下面にボルト頭部26aを接合してなるものと
される。また、本体21には、押出し加工により下方に
向けた線状の突出部23が所定配列にて形成されてい
る。この突出部23は、平板の曲げ剛性を向上させるた
めのものであるので、突出部23の配列はこの目的に沿
ったものとされればよく、図示の配列に限定されるもの
ではない。例えば、突出部23を縦列状に配列してもよ
い。この床受け部材20にも従来と同様にして溶融亜鉛
めっきがなされる。なお、本体21は、図5に示すよう
なL字型のものに限定されるものではなく、図6に示す
ように平板状とされてもよく、また図7に示すようにU
字状とされてもよい。
【0054】 ベースプレート30は、図8に示すよう
に、中央部に円形状の凸部31が形成され、その外周に
山形状の突起32が形成された長方形の平板とされる。
また、このベースプレート30には、図8に示すよう
に、所要数の空気抜き孔33が散点状に設けられてい
る。この空気抜き孔33のいくつかはコンクリート釘用
孔としても利用される。円形状の凸部31の上面31a
は、前記下部接合部材17の下面17aが載置できる広
さとされ、またその中央には前記ベースプレート保持部
18が嵌合される透孔34が形成されている。このベー
スプレート30の下部接合部13への接合は、前記ベー
スプレート保持部18を前記透孔34に嵌合した状態
で、ベースプレート保持部18の外縁部18bを外方に
押し広げ、ついでその外縁部18bを前記上面31aの
裏面にかしめることによりなされる。このベースプレー
ト30にも、同様にして溶融亜鉛めっきがなされる。
【0055】 ロック袋ナット40は、図9に示すよう
に、下部に収納空間41を有し、かつ上部にナット42
が形成されたものとされ、その収納空間41は、前記内
側部材16のナット16aを若干の余裕をもって収納で
きる大きさとされ、それにより上部接合部材14の内側
部材16のナット16aの遊びが吸収される。また、こ
のロック袋ナット40は、作用する荷重を正確に受ける
とともに緩みを生じさせないため、端部にセレイト加工
などの緩み・戻り防止加工がなされているフランジを有
するのが好ましい。このロック袋ナット40のナット4
2の二面幅は、上部接合部材14のナット16aの二面
幅と同一とされている。これにより、スパナの共用化が
可能となる。そして、このロック袋ナット40にも同様
に、溶融亜鉛めっきがなされる。しかして、このロック
袋ナットは、床受け部材20のボルト26に螺着され
る。
【0056】 次に、図10〜図16を参照しながら、
かかる構成とされている床荷重支持具1の製作手順の一
例について説明する。
【0057】(1)溶融亜鉛めっきがなされている定尺
のパイプPを所定長さに切断してパイプ胴本体11を得
る(図10参照)。
【0058】(2)外側部材15に内側部材16を上方
から嵌入し、ついで内側部材16の外側部材15の下面
15dから突出している部分をかしめる(図11(a)
〜図11(c)参照)。これにより、上部接合部材14
が完成する。
【0059】(3)上部接合部材14および下部接合部
材17をそれぞれ本体11の上端部11aおよび下端部
11bに嵌入して作業台Jに載置する(図12参照)。
【0060】(4)本体11を両端から所定圧力で押圧
した状態で回転させながら、上部接合部12側を外側部
材15の外周に形成されている、波形状の環状溝15b
に対応した凸部Raを有する転造ローラーRにより、ま
た下部接合部13側を、下部接合部材17の外周に形成
されている、波形状の環状溝17cに対応した凸部Ra
を有する転造ローラーRにより、それぞれローラーかけ
をする(図13参照)。つまり、本体11の前記波形の
凹部15b,17cに対応する部分をその凹部15b、
17cに押し込む。これにより、上部接合部材14およ
び下部接合部材17が、それぞれ本体11の上端部11
a、および下端部11bに嵌合されて、上部接合部12
および下部接合部13が形成される(図14参照)。
【0061】(5)下部接合部材17のベースプレート
保持部18にベースプレート30を嵌合させ、ついでベ
ースプレート保持部18のベースプレート30の裏面に
突出している部分の周縁部18bをかしめてベースプレ
ート30をベースプレート保持部18に保持させる(図
15参照)。つまり、ベースプレート30を下部接合部
13に接合する。
【0062】(6)ロック袋ナット40が螺着された床
受け部材20のボルト26を内側部材16のナット16
aに螺着する(図16参照)。これにより、床荷重支持
具1が完成する。
【0063】 なお、前記製作手順では、下部接合部材
17が装着されたパイプ胴10にベースプレート30を
接合するようにしているが、下部接合部材17にベース
プレート30を接合してその下部接合部材17を溶融亜
鉛めっきし、ついでその下部接合部材17をパイプ胴本
体11に装着するようにしてもよい。また、そうするこ
とにより、溶融亜鉛めっきの効率化が図られる。
【0064】 次に、かかる構成とされている床荷重支
持具1の施工について説明する。
【0065】(1)床荷重支持具1,1,1,…を所定
位置にセットし、床受け部材20、20、20,…を大
引(図示省略)の下面に当接させる。
【0066】(2)床受け部材20の本体21の裏面よ
り大引に木ねじを打ち込む。
【0067】(3)ベースプレート30,30,30,
…を接着剤およびコンクリート釘により固定する。
【0068】(4)内側部材16のナット16aを所定
方向に回転させて、床受け部材20を昇降させる。
【0069】(5)床受け部材20が大引を完全に支持
し、かつレベル調整が終了した時点で、ボルト26に螺
着されているロック袋ナット40を降下させ、その端面
により外側部材15の上面15cを押圧して内側部材1
6のナット16aをロックする。すなわち、ロック袋ナ
ット40の押し付け力によりボルト26に引張応力が作
用した状態として内側部材16のナット16aの緩みを
防止する。
【0070】 これにより、床荷重支持具1の施工が完
了する。なお、何らかの事情により、この施工された床
荷重支持具1をレベル調整をする場合は、ロック袋ナッ
ト40を上昇させてロックを解除し、内側部材16のナ
ット16aを所定方向に回転させ、それにより床受け部
材20を上昇あるいは降下させてレベル調整を行う。
【0071】 このように、この実施の形態1において
は、パイプ胴本体11は、予め防錆処理がなされた定尺
のパイプPを所定長さに切断したものとされているの
で、パイプ胴本体11の防錆処理が著しく簡素化される
とともに、パイプ胴10の長さを所望長さとできる。ま
た、上部接合部12は、ナット16aを有する内側部材
16が回転可能に装着された外側部材15からなる上部
接合部材14を、本体上端部11aに嵌合してなるもの
とされているので、床荷重支持具1の昇降機構が著しく
簡素化される。さらに、下部接合部13はベースプレー
ト保持部18を有する下部接合部材17をパイプ胴本体
下部11bに嵌合してなるものとされ、そしてそのベー
スプレート保持部18に、ベースプレート30をかしめ
により保持させているので、下部接合部13の構成が著
しく簡素化される。ナット16a,42の雌ねじにも防
錆処理がなされているので、ボルト26とナット16
a,42との接合部の耐食性が劣ることもない。ボルト
26とナット16aとのロックが一カ所でよいため、施
工性がよい。パイプ胴10にベースプレート30が直接
接合されているので、基礎側が不安定となることもな
い。しかして、かかる構成上の特徴から実施の形態1の
床荷重支持具1は、生産性が高く、またそれにより製造
コストおよび施工コストも低減される。
【0072】 実施の形態2 本発明の実施の形態2に係る床荷重支持具1を図17お
よび図18に示し、この実施の形態2は実施の形態1を
改変してなるものである。以下、この実施の形態2の実
施の形態1と異なる点についてのみ説明する。
【0073】 図17および図18に示すように、上部
接合部材14の外側部材15の外周面は、実施の形態1
の外側部材の外周面に設けられていた波形状の凹部15
bが1条しか設けられておらず、また下部接合部材17
の外周面も同様に波形状の凹部17cが1条しか設けら
れていない。そして、かかる構成とされている上部接合
部材14および下部接合部材17が、それぞれ本体11
の上端部11aおよび下端部11bに圧入されてパイプ
胴10が形成される。
【0074】 このように、この実施の形態2によれ
ば、上部接合部材14および下部接合部材17に設けら
れている波形状の凹部15b,17cが1条であるた
め、上部接合部材14および下部接合部材17をパイプ
胴本体11に装着した際に芯ずれが生ずるおそれが少な
い。
【0075】 実施の形態3 本発明の実施の形態3に係る床荷重支持具1を図19お
よび図20に示し、この実施の形態3は実施の形態1を
改変してなるものである。以下、この実施の形態3の実
施の形態1と異なる点についてのみ説明する。
【0076】 図19および図20に示すように、上部
接合部材14の外側部材15の外周面は、実施の形態1
の外側部材15の外周面に設けられていた波形状の凹部
15bが設けられておらず、フラットとされている。ま
た、下部接合部材17の外周面も同様にフラットとされ
ている。そして、かかる構成とされている上部接合部材
14および下部接合部材17が、それぞれ本体11の上
端部11aおよび下端部11bに圧入されてパイプ胴1
0が形成される。
【0077】 このように、この実施の形態3によれ
ば、本体11の上端部11aおよび下端部11bのそれ
ぞれに上部接合部材14および下部接合部材15を圧入
するという簡単な作業によりパイプ胴10の製作がなし
得るので、床荷重支持具1の生産性がより一層向上す
る。また、それに加えて、上部接合部材14の外側部材
15および下部接合部材17ともに、その外周に波形状
の凹部が形成されていないので、床荷重支持具1のコス
トも著しく低減される。
【0078】 実施の形態4 本発明の実施の形態4の床荷重支持具1を図21〜図2
2に示し、この実施の形態4は実施の形態1を改変して
なるものである。以下、この実施の形態4の実施の形態
1と異なる点についてのみ説明する。
【0079】 上部接合部材14は、図23に示すよう
に外側部材15と、この外側部材15に回転可能に装着
される内側部材16とからなり、この内側部材16は実
施の形態1の内側部材16と同様とされている。また、
内側部材16の外側部材15への装着は、図24に示す
ように、内側部材16を上方から外側部材15に嵌入さ
せ(図24(a)および(b)参照)、ついで内側部材
16の外側部材15の下面15fから突出している部分
を、外側部材下面15fに向けてかしめることによりな
される(図24(c)参照)。
【0080】 外側部材15は、図23および図24に
示すように、上端部に幅広の鍔15hを有する円筒体と
され、その外径は外側部材15が本体上端部11aに嵌
入された際に本体11内面と所定の隙間ができるように
調整されている。また、円筒体の下端部外周には、全周
にわたってこの外側部材15を本体上端部11aに嵌入
した際の案内部15iが突出形成されている。この案内
部15iの形状は、後述する圧入工程において本体上端
部11aが円滑に円筒体外周に圧着されるようにされて
いる。例えば、滑らかな曲面に形成されている。
【0081】 下部接合部材17は、図25に示すよう
に、下端部に幅広の鍔17gを有する円柱体とされ、そ
の外径は下部接合部材17が本体下端部11bに嵌入さ
れた際に本体11内面と所定の隙間ができるように調整
されている。また、円柱体の端部外周には、全周にわた
ってこの下部接合部材17を本体下端部11bに嵌入し
た際の案内部17iが突出形成されている。この案内部
17iの形状は、後述する圧入工程において本体下端部
11bが円滑に円柱体外周に圧着されるようにされてい
る。例えば、滑らかな曲面に形成されている。
【0082】 次に、図26〜図28を参照しながら、
この実施の形態4に係るパイプ胴10の製作について、
実施の形態1と異なる点についてのみ説明する。
【0083】(1)上部接合部材14および下部接合部
材17が装着された本体11を治具(図示省略)に垂直
にセットする(図26参照)。
【0084】(2)上部接合部材14の外側部材15の
鍔15hおよび下部接合部材17の鍔17gを圧入ダイ
スDにより上下方向から同時に圧入して、本体上端部1
1aおよび下端部11bをそれぞれ外側部材15の円筒
体外周面および下部接合部材17の円柱体外周面に圧着
するとともに、外側部材15の鍔15hおよび下部接合
部材17の鍔17gをそれぞれ本体上端部11aおよび
下端部11bに圧着する(図27および図28参照)。
つまり、上部接合部材14を本体上端部11aに回転不
能かつ離脱不能に装着するとともに、下部接合部材17
を本体下端部11bに回転不能かつ離脱不能に装着す
る。これにより、パイプ胴10が完成する。
【0085】 このように、この実施の形態4によれ
ば、上部接合部材14の外側部材15の鍔15hを圧入
して本体上端部11aを鍔15hと円筒体により圧着保
持させるとともに、下部接合部材17の鍔17gを圧入
して本体下端部11bを鍔17gと円柱体により圧着保
持させているので、実施の形態1よりも簡便にパイプ胴
10の製作がなし得る。また、本体上端部11aおよび
下端部11bがそれぞれ上部接合部材14および下部接
合部材17に圧着保持されているので、実施の形態3に
比較して、上部接合部12および下部接合部13の接合
強度が大きい。
【0086】 実施の形態5 本発明の実施の形態5の床荷重支持具1を図29および
図30に示し、この実施の形態5は実施の形態1を改変
してなるものである。以下、実施の形態5の実施の形態
1と異なる点についてのみ説明する。
【0087】 図31に示すように、上部接合部材14
は上面中央部にナット14aが突出形成された一体部材
により構成され、そして本体上端部11aにナット14
aを本体上端より突出させて回動自在に嵌合されてい
る。かかる上部接合部材14の回転可能な嵌合は、専用
器具を用いてなされる。また、ロック袋ナット40は、
収納空間41はロック袋ナット40の回転を確保するた
め、ナット14aと若干の隙間を有するようにそのサイ
ズが調整され、その端面43は本体11上端面および上
部接合部材上面14bに当接できる大きさとされ、さら
に端面43の外周には本体上端外周の広がりを抑えるス
カート44が形成されている。なお、図中の符号14c
は環状凹部を示す。
【0088】この実施の形態5においては、上部接合部
材14の構成が簡素化されているので、床荷重支持具1
のより一層の生産性の向上および製造コストの低減が図
られる。
【0089】以上、本発明を実施の形態に基づいて説明
してきたが、本発明はかかる実施の形態のみに限定され
るものではなく、種々改変が可能である。例えば、実施
の形態ではパイプ胴本体に丸パイプが用いられている
が、パイプ胴本体は丸パイプに限定されるものではな
く、種々形状のパイプとすることができ、例えば四角形
のパイプや六角形のパイプとされてもよい。また、防錆
処理としては、溶融亜鉛めっきに限定されるものではな
く、各種めっきとすることができ、例えばクロムメッキ
とすることもできる。
【0090】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば床
荷重支持具の防錆処理が著しく簡素化されるので、床荷
重支持具の生産性が飛躍的に向上するという優れた効果
が得られる。また、それにより床荷重支持具のコストも
著しく低減できるという優れた効果も得られる。さら
に、本発明によれば、パイプ胴本体は、予め防錆処理が
なされた定尺のパイプを所定長さに切断したものとされ
ているので、胴の長さを所望長さとできるという優れた
効果が得られる。その上、下部接合部はベースプレート
保持部を有する下部接合部材を本体下部に嵌合してなる
ものとされ、そしてそのベースプレート保持部に、ベー
スプレートをかしめにより保持させているので、下部が
不安定になることもないという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の床荷重支持具の正面
図である。
【図2】 同縦断面図である。
【図3】 同上部接合部の断面図である。
【図4】 同下部接合部の断面図である。
【図5】 同床荷重支持具に用いられている床受け部材
の一例の図であって、同(a)は平面図を示し、同
(b)は正面図を示す。
【図6】 同床荷重支持具に用いられている床受け部材
の他の例の図であって、同(a)は平面図を示し、同
(b)は正面図を示す。
【図7】 同床荷重支持具に用いられている床受け部材
のさらに他の例の図であって、同(a)は平面図を示
し、同(b)は正面図を示す。
【図8】 同床荷重支持具に用いられているベースプレ
ートの図であって、同(a)は平面図を示し、同(b)
は断面図を示す。
【図9】 同床荷重支持具に用いられているロック袋ナ
ットの半断面図である。
【図10】 本発明の実施の形態1の床荷重支持具の製
作手順の説明図であって、定尺のパイプを所定長さに切
断して本体を得た状態を示す。
【図11】 本発明の実施の形態1の床荷重支持具の製
作手順の説明図であって、同(a)は内側部材を外側部
材の上方に位置させた状態を示し、同(b)は内側部材
を外側部材に嵌入させた状態を示し、同(c)は内側部
材の外側部材の下面から突出している部分をかしめた状
態を示す。
【図12】 本発明の実施の形態1の床荷重支持具の製
作手順の説明図であって、上部接合部材および下部接合
部材が嵌入された本体を作業台に載置した状態を示す。
【図13】 本発明の実施の形態1の床荷重支持具の製
作手順の説明図であって、本体の上端部および下端部を
それぞれ上部接合部材および下部接合部材の凹部に圧入
している状態を示す。
【図14】 本発明の実施の形態1の床荷重支持具の製
作手順の説明図であって、パイプ胴が完成した状態を示
す。
【図15】 本発明の実施の形態1の床荷重支持具の製
作手順の説明図であって、下部接合部にベースプレート
を接合している状態を示す。
【図16】 本発明の実施の形態1の床荷重支持具の製
作手順の説明図であって、床荷重支持具が完成した状態
を示す。
【図17】 本発明の実施の形態2の床荷重支持具の正
面図である。
【図18】 同縦断面図である。
【図19】 本発明の実施の形態3の床荷重支持具の正
面図である。
【図20】 同縦断面図である。
【図21】 本発明の実施の形態4の床荷重支持具の正
面図である。
【図22】 同縦断面図である。
【図23】 同上部接合部の縦断面図である。
【図24】 同上部接合部材の製作手順の説明図であっ
て、同(a)は内側部材を外側部材の上方に位置させた
状態を示し、同(b)は内側部材を外側部材に嵌入させ
た状態を示し、同(c)は内側部材の外側部材の下面か
ら突出している部分をかしめた状態を示す。
【図25】 同下部接合部の断面図である。
【図26】 本発明の実施の形態4の床荷重支持具の製
作手順の説明図であって、上部接合部材および下部接合
部材が嵌入された本体を治具にセットした状態を示す。
【図27】 本発明の実施の形態4の床荷重支持具の製
作手順の説明図であって、圧入ダイスにより圧入してい
る状態を示す。
【図28】 本発明の実施の形態4の床荷重支持具の製
作手順の説明図であって、パイプ胴が完成した状態を示
す。
【図29】 本発明の実施の形態5の床荷重支持具の正
面図である。
【図30】 同縦断面図である。
【図31】 同要部拡大断面図である。
【図32】 従来の鋼製束の正面図である。
【図33】 同鋼製束に用いられているパイプ式ターン
バックル胴の縦断面図である。
【図34】 特開平9ー291684号に提案されてい
る鋼製束の断面図である。
【符号の説明】
1 床荷重支持具 10 パイプ胴 11 パイプ胴本体(本体) 12 上部接合部 13 下部接合部 14 上部接合部材 15 外側部材 16 内側部材 17 下部接合部材 18 ベースプレート保持部 20 床受け部材 26 ボルト 30 ベースプレート 40 ロック袋ナット P パイプ J 作業台 D ダイス

Claims (29)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パイプ胴を有する床荷重支持具であっ
    て、 前記パイプ胴本体は、予め防錆処理がなされた鋼管材を
    所定寸法に切断したものとされ、 前記パイプ胴が、床受け部材が接合される上部接合部
    と、ベースプレートが接合される下部接合部とを有し、 前記上部接合部は、上部接合部材を前記パイプ胴本体上
    端に回転不能かつ離脱不自在に装着することにより形成
    され、 前記 上部接合部材が、上端部に鍔を有しかつ外周に所要
    数の凹部を環状に有してなる所定形状の筒状外側部材
    と、ナットと該ナット下面に一体的に形成された円筒体
    とを有する内側部材とを備え、 前記円筒体は、外径が前記外側部材に回転可能に嵌入さ
    れる大きさとされ、内径が前記ナットに螺合されるボル
    トの進退に支障のない大きさとされ、長さが同円筒体が
    前記外側部材に嵌入された際に外側部材の下面から所定
    量突出する大さとされ、その突出している部分を外方に
    折り曲げて外側部材の下面に当接させることにより、内
    側部材が外側部材に回転可能かつ離脱不能に装着され、 前記上部接合部材の回転不能かつ離脱不自在の装着が、
    同上部接合部材をパイプ胴本体上端部に嵌入させた状態
    前記凹部にパイプ胴本体が圧入されることによりな
    されることを特徴とする床荷重支持具。
  2. 【請求項2】 パイプ胴を有する床荷重支持具であっ
    て、 前記パイプ胴本体は、予め防錆処理がなされた鋼管材を
    所定寸法に切断したものとされ、 前記パイプ胴が、床受け部材が接合される上部接合部
    と、ベースプレートが接合される下部接合部とを有し、 前記上部接合部は、上部接合部材を前記パイプ胴本体上
    端に回転不能かつ離脱不自在に装着することにより形成
    され、 前記上部接合部材が、上端部に鍔を有してなる所定形状
    の筒状外側部材と、ナットと該ナット下面に一体的に形
    成された円筒体とを有する内側部材とを備え、 前記円筒体は、外径が前記外側部材に回転可能に嵌入さ
    れる大きさとされ、内径が前記ナットに螺合されるボル
    トの進退に支障のない大きさとされ、長さが同円筒体が
    前記外側部材に嵌入された際に外側部材の下面から所定
    量突出する大さとされ、その突出している部分を外方に
    折り曲げて外側部材の下面に当接させることにより、内
    側部材が外側部材に回転可能かつ離脱不能に装着され、 前記上部接合部材の回転不能かつ離脱不自在の装着が、
    同上部接合部材がパイプ胴本体上端部に圧入されること
    によりなされることを特徴とする床荷重支持具。
  3. 【請求項3】 鍔の付け根にパイプ胴本体上端が差し込
    まれる環状溝が形成されてなることを特徴とする請求項
    1または2記載の床荷重支持具。
  4. 【請求項4】 パイプ胴を有する床荷重支持具であっ
    て、 前記パイプ胴本体は、予め防錆処理がなされた鋼管材を
    所定寸法に切断したものとされ、 前記パイプ胴が、床受け部材が接合される上部接合部
    と、ベースプレートが接合される下部接合部とを有し、 前記上部接合部は、上部接合部材を前記パイプ胴本体上
    端に回転不能かつ離脱不自在に装着することにより形成
    され、 前記 上部接合部材が、上端部に鍔を有してなる所定形状
    の筒状外側部材と、ナットと該ナット下面に一体的に形
    成された円筒体とを有する内側部材とを備え、 前記円筒体は、外径が前記外側部材に回転可能に嵌入さ
    れる大きさとされ、内径が前記ナットに螺合されるボル
    トの進退に支障のない大きさとされ、長さが同円筒体が
    前記外側部材に嵌入された際に外側部材の下面から所定
    量突出する大きさとされ、その突出している部分を外方
    に折り曲げて外側部材の下面に当接させることにより、
    内側部材が外側部材に回転可能かつ離脱不能に装着さ
    れ、 前記上部接合部材の回転不能かつ離脱不自在の装着が、
    同上部接合部材をパイプ胴本体上端部に嵌入した状態
    前記鍔を内側に折り曲げてパイプ胴本体上端部に圧
    着することによりなされることを特徴とする床荷重支持
    具。
  5. 【請求項5】 前記外側部材の下端部外周に案内用突起
    が形成されてなることを特徴とする請求項記載の床荷
    重支持具。
  6. 【請求項6】 鍔を押圧してナットの回転をロックする
    ロック袋ナットを有してなることを特徴とする請求項
    1、2、、4または5記載の床荷重支持具。
  7. 【請求項7】 パイプ胴を有する床荷重支持具であっ
    て、 前記パイプ胴本体は、予め防錆処理がなされた鋼管材を
    所定寸法に切断したものとされ、 前記パイプ胴が、床受け部材が接合される上部接合部
    と、ベースプレートが接合される下部接合部とを有し、 前記上部接合部が、上面中央部にナットを有する上部接
    合部材を、ナットをパイプ胴本体上端の上方に位置させ
    てパイプ胴本体上端部に回転可能かつ離脱不能に装着
    し、 前記パイプ胴本体上端および上部接合部材上面を押圧し
    てナットの回転をロックし、かつ同パイプ胴本体上端の
    広がりを押えるスカートを有するロック袋ナットを有し
    てなることを特徴とする床荷重支持具。
  8. 【請求項8】 前記下部接合部が、ベースプレート保持
    部を有する下部接合部材をそのベースプレート保持部を
    パイプ胴本体下端の下方に位置させてパイプ胴本体下端
    部に回転不能かつ離脱不能に装着してなることを特徴と
    する請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の床荷重
    支持具。
  9. 【請求項9】 前記下部接合部材が、下端部に鍔を有し
    かつ外周に所要数の凹部を環状に有してなる所定形状の
    柱体からなり、 前記下部接合部材の回転不能かつ離脱不能の装着が、同
    下部接合部材をパイプ胴本体下端部に嵌入させた状態
    前記凹部にパイプ胴本体が圧入されることによりな
    されることを特徴とする請求項記載の床荷重支持具。
  10. 【請求項10】 前記下部接合部材が、下端部に鍔を有
    してなる所定形状の柱体からなり、 前記下部接合部材の回転不能かつ離脱不能の装着が、同
    下部接合部材がパイプ胴本体が圧入されることによりな
    されることを特徴とする請求項8記載の床荷重支持具。
  11. 【請求項11】 前記凹部の数が一条とされてなること
    を特徴とする請求項または記載の床荷重支持具。
  12. 【請求項12】 鍔の付け根にパイプ胴本体下端が差
    し込まれる環状溝が形成されてなることを特徴とする請
    求項9または10記載の床荷重支持具。
  13. 【請求項13】 前記下部接合部材が、下端部に鍔を有
    してなる所定形状の柱体からなり、 前記下部接合部材の回転不能かつ離脱不能の装着が、同
    下部接合部材をパイプ胴本体下端部に嵌入させた状態で
    前記鍔を内側に折り曲げてパイプ胴本体下端部に圧着す
    ることによりなされることを特徴とする請求項記載の
    床荷重支持具。
  14. 【請求項14】 前記柱体の上端部外周に案内用突起が
    形成されてなることを特徴とする請求項13記載の床荷
    重支持具。
  15. 【請求項15】 ロック袋ナットのナットの二面幅が前
    記ナットの二面幅と同一とされてなることを特徴とする
    請求項または記載の床荷重支持具。
  16. 【請求項16】 ナットの雌ねじに防錆処理がなされて
    なることを特徴とする請求項1、2、4、6または
    載の床荷重支持具。
  17. 【請求項17】 防錆処理が溶融亜鉛めっきであること
    を特徴とする請求項1ないし請求項16のいずれかに
    載の床荷重支持具。
  18. 【請求項18】 前記パイプは丸パイプとされてなるこ
    とを特徴とする請求項1ないし請求項17のいずれかに
    記載の床荷重支持具。
  19. 【請求項19】 パイプ胴を有する床荷重支持具の製造
    方法であって、 予め防錆処理がなされた鋼管材を所定寸法に切断してパ
    イプ胴本体を得る手順と、前記パイプ胴本体上端部に床
    受け部材が接合される上部接合部を形成する手順と、前
    記パイプ胴本体下端部にベースプレートが接合される下
    部接合部を形成する手順とを含み、 前記上部接合部の形成は、上部接合部材を前記パイプ胴
    本体上端に回転不能かつ離脱不自在に装着することによ
    りなされ、 前記上部接合部材は、上端部に鍔を有しかつ外周に所要
    数の凹部を環状に有してなる所定形状の筒状外側部材
    と、ナットと該ナット下面に一体的に形成された円筒体
    とを有する内側部材とを備え、 前記円筒体は、外径が前記外側部材に回転可能に嵌入さ
    れる大きさとされ、内径が前記ナットに螺合されるボル
    トの進退に支障のない大きさとされ、長さが同円筒体が
    前記外側部材に嵌入された際に外側部材の下面から所定
    量突出する大きさとされ、その突出している部分を外方
    に折り曲げて外側部材の下面に当接させることにより、
    内側部材が外側部材に回転可能かつ離脱不能に装着さ
    れ、 前記上部接合部材の回転不能かつ離脱不自在の装着が、
    同上部接合部材をパイプ胴本体上端部に嵌入させた状態
    で、前記凹部にパイプ胴本体が圧入されることによりな
    され ることを特徴とする床荷重支持具の製造方法。
  20. 【請求項20】 パイプ胴を有する床荷重支持具の製造
    方法であって、 予め防錆処理がなされた鋼管材を所定寸法に切断してパ
    イプ胴本体を得る手順と、前記パイプ胴本体上端部に床
    受け部材が接合される上部接合部を形成する手順と、前
    記パイプ胴本体下端部にベースプレートが接合される下
    部接合部を形成する手順とを含み、 前記上部接合部の形成は、上部接合部材を前記パイプ胴
    本体上端に回転不能かつ離脱不自在に装着することによ
    りなされ、 前記上部接合部材は、上端部に鍔を有してなる所定形状
    の筒状外側部材と、ナットと該ナット下面に一体的に形
    成された円筒体とを有する内側部材とを備え、 前記円筒体は、外径が前記外側部材に回転可能に嵌入さ
    れる大きさとされ、内径が前記ナットに螺合されるボル
    トの進退に支障のない大きさとされ、長さが同円筒体が
    前記外側部材に嵌入された際に外側部材の下面から所定
    量突出する大きさとされ、その突出している部分を外方
    に折り曲げて外側部材の下面に当接させ ることにより、
    内側部材が外側部材に回転可能かつ離脱不能に装着さ
    れ、 前記上部接合部材の回転不能かつ離脱不自在の装着が、
    同上部接合部材をパイプ胴本体上端部に圧入することに
    よりなされ ることを特徴とする床荷重支持具の製造方
    法。
  21. 【請求項21】 パイプ胴を有する床荷重支持具の製造
    方法であって、 予め防錆処理がなされた鋼管材を所定寸法に切断してパ
    イプ胴本体を得る手順と、前記パイプ胴本体上端部に床
    受け部材が接合される上部接合部を形成する手順と、前
    記パイプ胴本体下端部にベースプレートが接合される下
    部接合部を形成する手順とを含み、 前記上部接合部の形成は、上部接合部材を前記パイプ胴
    本体上端に回転不能かつ離脱不自在に装着することによ
    りなされ、 前記上部接合部材が、上端部に鍔を有してなる所定形状
    の筒状外側部材と、ナットと該ナット下面に一体的に形
    成された円筒体とを有する内側部材とを備え、 前記円筒体は、外径が前記外側部材に回転可能に嵌入さ
    れる大きさとされ、内径が前記ナットに螺合されるボル
    トの進退に支障のない大きさとされ、長さが同円筒体が
    前記外側部材に嵌入された際に外側部材の下面から所定
    量突出する大きさとされ、その突出している部分を外方
    に折り曲げて外側部材の下面に当接させることにより、
    内側部材が外側部材に回転可能かつ離脱不能に装着さ
    れ、 前記上部接合部材の回転不能かつ離脱不自在の装着が、
    同上部接合部材をパイプ胴本体上端部に嵌入させた状態
    で、前記鍔を内側に折り曲げてパイプ胴本体上端部に圧
    着することによりなされ ることを特徴とする床荷重支持
    具の製造方法。
  22. 【請求項22】 前記下部接合部の形成が、下端部に鍔
    を有し、かつ外周に所要数の凹部を環状に有してなる所
    定形状の柱体とされた下部接合部材を、パイプ胴本体下
    端部に嵌入し、ついで前記凹部にパイプ胴本体を圧入し
    て前記下部接合部材をパイプ胴本体に回転不能かつ離脱
    不能に装着することによりなされることを特徴とする請
    求項19、20または21記載の床荷重支持具の製造方
    法。
  23. 【請求項23】 前記下部接合部の形成が、下端部に鍔
    を有してなる所定形状の柱体とされた下部接合部材を、
    パイプ胴本体下端部に圧入して前記下部接合部材をパイ
    プ胴本体に回転不能かつ離脱不能に装着することにより
    なされることを特徴とする請求項19、20または21
    記載の床荷重支持具の製造方法。
  24. 【請求項24】 前記下部接合部の形成が、下端部に鍔
    を有してなる所定形状の柱体とされ下部接合部材を
    パイプ胴本体下端部に嵌入し、ついで前記鍔を内側に折
    り曲げてその鍔をパイプ胴本体下端部に圧着することに
    より、下部接合部材をパイプ胴本体ヘ回転不能かつ離脱
    不能に装着することによりなされることを特徴とする請
    求項19、20または21記載の床荷重支持具の製造方
    法。
  25. 【請求項25】 前記凹部の数が一条とされてなること
    を特徴とする請求項19または22記載の床荷重支持治
    具の製造方法。
  26. 【請求項26】 ナットの雌ねじに防錆処理をなす手順
    が付加されてなることを特徴とする請求項19、20
    たは21記載の床荷重支持具の製造方法。
  27. 【請求項27】 防錆処理が溶融亜鉛めっきであること
    を特徴とする請求項19ないし請求項26のいずれかに
    記載の床荷重支持具の製造方法。
  28. 【請求項28】 前記パイプは丸パイプとされてなるこ
    とを特徴とする請求項19ないし請求項27のいずれか
    記載の床荷重支持具の製造方法。
  29. 【請求項29】 請求項1ないし請求項18記載の床荷
    重支持具により床部材が支持されてなることを特徴とす
    る住宅。
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