JP2977168B2 - 超電導マグネット装置 - Google Patents

超電導マグネット装置

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JP2977168B2
JP2977168B2 JP3147724A JP14772491A JP2977168B2 JP 2977168 B2 JP2977168 B2 JP 2977168B2 JP 3147724 A JP3147724 A JP 3147724A JP 14772491 A JP14772491 A JP 14772491A JP 2977168 B2 JP2977168 B2 JP 2977168B2
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JP
Japan
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refrigerant
superconducting magnet
magnet device
small refrigerator
heat shield
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芳直 眞田
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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  • Containers, Films, And Cooling For Superconductive Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、単結晶引上装置やMR
I装置等で使用される低熱侵入型の超電導マグネット装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、単結晶引上装置、MRI装置等で
使用される超電導マグネット装置は、極低温冷媒の蒸発
を極力少なくするために、図3に示すような構成になっ
ている。すなわち、極低温冷媒1と、超電導コイル
(2)を収納する冷媒容器(3)と、この冷媒容器
(3)を覆うとともに、冷媒容器(3)との間に真空断
熱層を形成する真空容器(4)と、断熱層内に設けられ
た熱シールド(5a,5b)と、一端が冷媒容器(3)
に通じるとともに、他端が前記真空断熱層、熱シールド
(5)および真空容器(4)の壁を貫通して常温部に位
置するように設けられたポート(6)とで構成される。
【0003】熱シールド(5a,5b)は、真空容器
(4)に設けられた小型冷凍機(7)の冷却ステージ
(8a,8b)により約80K,20Kまで冷却され、
冷媒容器(3)への侵入熱は数十mW程度まで抑えられ
ている。また、熱シールド(5a,5b)には多層断熱
(スーパーインシュレーション)が施こされており、極
力入力熱量を押えている。このため、小型冷凍機(7)
の冷凍能力は第2段ステージ(8a)で数W、第1段ス
テージ(8b )で数十W程度の小型のもので十分であ
る。
【0004】このような構成の超電導マグネット装置
は、常温で各構成要素が組立られ、小型冷凍機(7)で
熱シールドを冷却し、極低温冷媒(1)で超電導コイル
(2)及びこれを収納する冷媒容器(3)を冷却し、定
常状態まで初期予冷を行った後、使用に供される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の極低温冷媒で冷
却された状態で使用される超電導マグネット装置におい
ては、熱シールドを冷却する小型冷凍機は、定常時の侵
入熱に相当する冷却能力のものが採用されている場合が
多く、重量が数百kgの熱シールドを常温(300k)
から80又は20kに冷却する初期予冷時間が2〜3時
間を要する。また、図示していない圧縮機は、小型冷凍
機が定常になった場合に最大の能力が出るように製作さ
れている場合が多く、高い温度(例えば、200Kの程
度)では、十分な能力が出ない。さらに、小型冷凍機は
一定の期間使用した後に部品交換等の保守が必要であ
り、保守期間は、熱シールドの冷却が不可能となり、熱
シールドの温度上昇による冷媒容器への侵入熱の増加を
まねく。小型冷凍機が故障した場合も同様の不具合が発
生する。
【0006】そこで本発明は、初期予冷時間を短縮する
とともに、小型冷凍機の保守、故障時にも高価な極低温
冷媒の蒸発を抑制できる超電導マグネット装置を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の超電導マグネッ
ト装置は、熱シールドに真空容器の外部より低温冷媒を
供給する配管と、冷媒容器の上部からバルブを介して、
前記配管に接続したガス配管を有する構成とする。
【0008】
【作用】このような構成にすると、熱シールドに供給す
る冷媒と小型冷凍機とで初期予冷することが可能にな
り、初期予冷時を大幅に短縮することが出来る。さらに
定常状態で超電導マグネット装置を使用している場合の
小型冷凍機を停止する保守期間は、冷媒容器上部からの
ガス配管のバルブを開にして、熱シールドを冷却するこ
とが可能なため、冷媒容器への侵入熱の増加を防止する
ことが出来る。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図1は、本発明の一実施例に係わる超電導マ
グネット装置を示すものである。また、図2は、冷却系
のフローを示すものである。
【0010】図1において、超電導マグネット装置は、
超電導コイル(2)と液体ヘリウムを収納する冷媒容器
(3)と、直空容器(4)の間に設けられる熱シールド
(5a,5b)へ、真空容器(4)の外部より液体窒素
を供給する配管(10)を設ける。さらに、熱シールド
(5a,5b)にパイプを取付けた構成の熱交換器(1
1a,11b)を設け、極低温冷媒を供給及び回収する
バルブ(12)の設けられた供給配管(10a)、回収
配管(10b)に接続する。一方、冷媒容器(3)より
バルブ(13)を介して蒸発ガスを供給するヒーターを
取付けたガス配管(14)を、前記の極低温冷媒の供給
配管10aに接続する。
【0011】この様に構成した本実施例の冷却系のフロ
ーは、図2に示すようになる。初期予冷時は、実線矢印
15の様な冷媒の流れになり、バルブ(13)は閉の状
態にしておく。小型冷凍機(7)が保守等で停止してい
る場合は、切換バルブ(13)を開にして、蒸発ガスが
破線の矢印(16)の様に流れる。
【0012】この様にして、超電導マグネット装置を初
期予冷する場合、小型冷凍機に加えて、外部からの極低
温冷媒を熱シールドに供給することにより、予冷時間を
大幅に短縮できる。このため、性能試験に必要な日数が
減少し、試験工程が短縮される。特に、量産化された場
合、試験工程、試験員の大幅な低減が可能となる。
【0013】また、バルブ(13)を開にすることによ
り、小型冷凍機が保守等で停止した状態でも、極低温冷
媒の蒸発ガスで熱シールドが冷却され、冷媒容器への侵
入熱の増加を防ぐために、高価な極低温冷媒の消費量を
低減する。
【0014】バルブ(13)は、窒素ガスが固化されつ
まってしまう可能性があるが、ガス配管(14)に取付
けたヒーターに通電することにより、固化したものをガ
ス体にして、つまりを防止する。
【0015】また、他の実施例として、バルブ(13)
を自動バルブ構成にして、小型冷凍機が停止した場合の
信号により自動的に開にする方式がある。この場合は、
夜間又は休日のように保守員のいない場合に小型冷凍機
が停止した場合でも有効である。
【0016】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の超電導マグ
ネット装置によれば、初期予冷時間が大幅に短縮される
ため、性能試験における試験工数の減少が可能となる。
この効果は、量産化され製作台数が増加するほど、大き
くなる。また、熱シールドを冷却している小型冷凍機停
止時においても、高価な極低温冷媒の消費量の増加を防
止することが可能な運転コストの少ない超電導マグネッ
ト装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の超電導マグネット装置の
図。
【図2】上記実施例の冷却系を示すフロー図。
【図3】従来の超電導マグネット装置を示す図。
【符号の説明】
1,極低温冷媒 2,超電導コイル 3,冷媒容器 4,真空容器 5a,5b,熱シールド 6,ポート 7,小型冷凍機 8a,8b,冷却ス
テージ 10a,10b,冷媒配管 11a,11b,熱
交換部 12,13,バルブ 14,ガス配管 15,16,冷媒の流れの方向

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空容器内に超電導コイルを収納する
    冷媒容器とそれを覆い小型冷凍機で冷却される熱シール
    ドを有する超電導マグネット装置において、前記熱シー
    ルドに設けられた熱交換部に真空容器の外部から前記超
    電導マグネット装置の初期予冷時または前記小型冷凍機
    の停止時に低温冷媒を供給、回収する配管を接続し、冷
    媒容器上部から前記小型冷凍機の停止の信号により開放
    動作をするようにした自動バルブを介して前記低温冷媒
    供給配管に接続されたガス配管を有することを特徴とす
    る超電導マグネット装置。
JP3147724A 1991-06-20 1991-06-20 超電導マグネット装置 Expired - Lifetime JP2977168B2 (ja)

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JPH04370983A JPH04370983A (ja) 1992-12-24
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