JP2977140B2 - 薬液回収装置を備えた薬品処理装置を利用する連続物体の洗浄方法 - Google Patents
薬液回収装置を備えた薬品処理装置を利用する連続物体の洗浄方法Info
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Description
等の連続処理物体を云うが、以下、帯鋼の酸洗処理で説
明する。しかし、この塩酸処理に限定されないものであ
る。)の薬液回収装置(塩酸回収装置とする。)を備え
た連続酸洗装置(CPL)に於て、湿潤状態の吸液機能
を備えた繊維不織布構造体のポーラスな弾性ロールを利
用することと、前記装置の洗浄工程より排出される洗浄
装置排水を、塩酸回収装置に必要とする補給水より少量
とする拭い取り工程を組入れた塩酸回収装置を備えた薬
品処理装置を利用する連続物体の洗浄方法に関する。
えば、帯鋼の連続酸洗装置としては、図5に示す洗浄方
式が採用されていた。
くる帯鋼14は、酸洗装置1によって酸洗された後、こ
の帯鋼の表面に余分に付着する塩酸を、一対のリンガー
ロール2により除去し、単段若しくは多数段の洗浄装置
3〜3n(3〜3nは、総称して3とする。)に持込ま
れる塩酸の量を最小にする。
く、帯鋼14の表面に残留する塩酸量は、相当ある。
れた拭い取り塩酸17aは、配管等17により前工程の
酸洗装置1に戻され、再利用される。
若しくは多数段(通常2〜5段である。以下、原則とし
て同じ)の洗浄装置3に導かれ、それぞれの洗浄装置3
で、順次洗浄され、残留する塩酸が、要求される濃度ま
で洗浄希釈化される。
置排水8aは、配管8及び連結配管10を介して、その
一部は前記塩酸回収装置6に導かれる。
浄装置排水8aが、前記塩酸回収装置6の必要とする補
給水9(補給水量)より多い。
は、配管16を介して、外部に放出するか、若しくは廃
液処理装置に導かれる。
が多量で、通常前記塩酸回収装置6が必要とする補給水
9より、その量が多いことから、特別の場合を除き、補
給水9は殆ど供給されなくてすむ。
た帯鋼14は、一対のリンガーロール4に導かれ、この
一対のリンガーロール4を介して、前記帯鋼14の表面
に付着する希釈化された塩酸は、拭い取られる。
水18aとして、配管等18を通って前段の、例えば洗
浄装置3nに戻される。
ール4を介して拭い取られるが、その拭い取り量は、不
十分であり、今だ相当量残るので、後段に配設したドラ
イヤー5で、完全乾燥する。
常帯鋼14の出口側方向から、入口側方向に洗浄水ガス
ケート配管15等を介して供給される。
酸12aとして配管12によって塩酸回収装置6に送ら
れて再生され、回収塩酸12bとなり、配管13を介し
て再び酸洗装置1に送られる。
と同時、又は個別に配管13を介して酸洗装置1に送ら
れる。
3等を利用する洗浄方式により、実施した一例を説明す
る。
0l/hr 洗浄装置排水量 11、000〜13、00
0l/hr 塩酸回収装置使用水量 3、000〜 4、00
0l/hr 酸洗装置出口塩酸濃度 約 15% 前記出口に於ける付着塩酸水量即ち洗浄装置持込み塩
酸水量 約 560l/hr (帯鋼付着水量10cc/m2) 洗浄装置出口塩酸濃度 < 3ppm 洗浄装置出口に於ける付着持ち出し水量 約 560l/hr 排水量〓洗浄装置排水量−塩酸回収装置使用水量 〓8、000〜9、000l/hrとなった。
放出又は排水処理装置(図示せず)にて処理されねばな
らない。
は、酸洗装置後の残留塩酸の拭き取りが不十分であるの
で、次工程の洗浄装置での使用洗浄水量が多量となり、
同時にこの洗浄装置からの排水量が多量となり、排水処
理装置の付設、或いはこの排水に起因する公害の問題、
又は洗浄装置の大型化若しくは装置数の増大による処理
装置の複雑化、並びに設備費及び維持管理費の増大等の
課題があり、その改良が大いに叫ばれる処である。
を備えた薬品処理装置を利用する連続物体の洗浄方法に
於て、酸洗装置後の残留塩酸の拭い取り率の向上を図
り、これによって、洗浄工程での、洗浄水の使用量の減
少、換言すれば、洗浄装置全体からの排水量の大幅な減
少、又は洗浄装置全体からの排水を、殆ど0にするこ
と。
率の向上を介して、洗浄装置の縮小一槽の小型化も、可
能である。)を達成すること、又は処理装置全体の、簡
略化及び設備費の減少を図ること。
した。
等)の洗浄工程から排出される洗浄装置排水を、塩酸回
収装置で補給水として利用する塩酸回収工程、及び塩酸
が拭い取られた塩酸処理済みの連続物体を、単段若しく
は多数段で水洗する洗浄工程から構成される酸洗処理等
各種の薬品処理をなす薬品処理工程に於て、前記薬品処
理工程で処理された前記連続物体に付着する処理液を、
先ず一対のゴムロール、エアナイフ等の塩酸排除手段を
介して拭い取る強制拭取り工程と、この強制拭取り工程
で処理された前記連続物体に付着する残留処理液を、続
いて、湿潤状態に管理されている、一対の吸液機能を備
えた繊維不織布若しくは繊維不織布にバインダーを合浸
したシートをディスク状に打ち抜き、これを積層して形
成してなるポーラスな弾性ロールに導き、このポーラス
な弾性ロールのポーラス部に含有する処理液又は水を介
しての水分誘導機能、及びロール本体部の吸引負圧機能
を介し、前記残留処理液を、ロール本体部に吸引した
後、配管又はパイプ等の管路を介してポーラスな弾性ロ
ール外に強制排液する液体誘導、吸引工程と、場合によ
り、前記の液体誘導、吸引工程の後段工程として、強制
拭取り工程、及びポーラスな弾性ロール外に強制排液す
る液体誘導、吸引工程と、前記強制拭取り工程、及び一
回又は二回の当該液体誘導、吸引工程とによる数段回方
式の拭い取りを介して、前記洗浄工程から排出される洗
浄装置排水を、塩酸回収装置に於ける必要とする補給水
より少なく規制できる塩酸回収工程と、で構成される塩
酸回収装置を備えた塩酸処理装置を利用する連続物体の
洗浄方法である。
酸洗について説明する。
は、酸洗装置21によって酸洗された後、この帯鋼の表
面に余分に付着する塩酸を、先ず、一対のリンガーロー
ル22で積極的に拭い取り、帯鋼34に付着する塩酸を
拭い取る。
鋼34は、続いて、一対の湿潤状態にある吸液機能を備
えた繊維不織布構造体のポーラスな弾性ロール22aに
導かれる(逆洗浄を介して湿潤状態にすることも可能で
ある。以下同じ)。
は、吸液機能を備えた繊維不織布構造体のポーラスな弾
性ロール22aに含有する水分又は塩酸による液体誘導
と、ポーラスな空隙を介して毛管作用とにより、軸本体
51の円周部に設けた透孔54を介し、この軸本体51
の空洞部53に吸引され、この後、吸液機能を備えた繊
維不織布構造体のポーラスな弾性ロール22a外に、強
制的に拭い取り排液される。
酸45aとして、配管等45を介して前工程の酸洗装置
21に戻す。
造体のポーラスな弾性ロール22aによる、ほぼ完全に
近い塩酸吸収を達成し、後述する多段の洗浄装置23〜
23n(23〜23nは、総称して23とする。)に、
帯鋼34に付着して持込まれる塩酸の量を極度に減少す
ることができる。
塩酸の量が、非常に少なくなったため、目的とする濃度
まで希釈する洗浄水27の量が、非常に少なくなり、当
時に洗浄装置排水28aも少なくなる。
酸32aは、配管32を通って塩酸回収装置26に戻さ
れ、再生される。
後、配管33を介して再び酸洗装置21に送られる。
酸量が、極度に少ない状態に処理された帯鋼34は、単
段若しくは多段数の洗浄装置23に導かれ、それぞれの
洗浄装置23で、順次洗浄され、僅かに残留する塩酸
は、目的とされる濃度まで希釈除去される。
付着塩酸量が、極度に少ないので、必要とする洗浄水2
7の量も極めて少なくてすみ、同時に洗浄装置排水28
aも少なくなる。
は、通常帯鋼34の出口側B方向から、入口側A方向に
洗浄水カスケード配管35等を介して供給される。
る補給水である。したがって、後述する実施例に於ける
の排水量の(−)に相当する。
れる洗浄装置排水28aが、少ないことから(即ち、洗
浄装置排水28aの排水量は、塩酸回収装置26が必要
とする補給水より、少なくなる。)、洗浄装置排水28
aのほぼ全部が、塩酸回収装置26に導かれ、ここで補
給水29として再利用される。即ち補給水29は不要と
なる。
酸洗装置外への排水量を、略々0にすることができる。
た帯鋼34は、その後、一対のリンガーロール24及び
ドライヤー25で、その水分がほぼ完全に拭い取らせ
る。
ロール24と、吸液機能を備えた繊維不織布構造体のポ
ーラスな弾性ロール24a(前記、吸液機能を備えた繊
維不織布構造体のポーラスな弾性ロール22aと、同じ
構造、又はほぼ同じ機能である。)及び/又はドライヤ
ー25を介して水分除去をなす場合もあり得る。
で、ドライヤー25の負荷は、非常に低くなる利点があ
り、また場合により、ドライヤー25は不用となる。
浄装置23の装置出口側Cのそれぞれ又は数装置に、一
対のリンガーロール44及び/又は吸液機能を備えた繊
維不織布構造体のポーラスなゴム弾性ロール44a(前
記、吸液機能を備えた繊維不織布構造体のポーラスなゴ
ム弾性ロール22aと、同じ構造、又はほぼ同じ機能で
ある。)を設けて、洗浄装置23を更に簡略化するこ
と、又は使用する洗浄水27の大幅な、減少が可能と思
われる。
繊維不織布構造体のポーラスな弾性ロール22a、24
a及び44aを説明すると、図4に於て図中51は両端
に軸受部52、52aを有する筒状の軸本体で、この軸
本体51にはその軸方向に向かう空洞部53が開設され
ており、かつその周面部には前記空洞部53に連通する
多数の透孔54が開設されている。また軸本体51の少
なくとも一方は開口55とされ、この開口55は前記空
洞部53と連通するとともに、一方の軸受部52の軸方
向に開設された貫通孔56とも連通している。
の貫通孔56に嵌合されたロータリージョイント57及
びホース(図示せず)を介してポンプ、シリンダー等の
吹出、吸引手段(図示せず)に連通されている。
織布構造体のポーラスな弾性シート素材で、具体的に
は、ポリエステル系繊維、又はポリアミド系繊維等の繊
維不織布をディスク状に裁断した構造、或いは前記不織
布にポリウレタン弾性体をバインダーとしたシート、若
しくは前記ポリエステル系繊維、又はポリアミド系繊維
等が、バンドル状に形成された繊維構造体に、ウレタン
弾性体を含浸湿式凝固されてなる繊維シートをディスク
状に裁断した構造で、その見掛密度は、約0,25で7
5%の空隙率を有するものを一例とする。
は、毛細管作用が強くなり好ましい一例であり、また構
成される繊維の間隔が、細くなる構成が、一層好まし
い。
造体のポーラスな弾性シート素材58は、軸本体51の
一端に止着された側板60を介して、この軸本体51に
順次挿嵌していき、所定の幅になった処でプレス成形で
圧着又は圧締し、前記ディスク状に形成された繊維不織
布構造体のポーラスな弾性シート素材58の全体を、略
均一に所定の体積圧縮率に保持、仮圧締固定する。
構造体のポーラスな弾性シート素材58の、他端側に他
方の側板61を止着する。
された多数枚の繊維不織布構造体のポーラスな弾性シー
ト素材58を、本圧締固定すると、ここに、吸液機能を
備えた繊維不織布構造体のポーラスな弾性ロール素材
(図示せず。以下同じ)が形成される。
構造体のポーラスな弾性ロール素材の外周面を、均一に
研磨する。
備えた繊維不織布構造体のポーラスな弾性ロール22
a、24a及び44aが構成される。
構造体のポーラスな弾性ロール22a等は、所定の径又
は軸長を備え、かつ小さい圧力で容易に変形する弾性特
性を有していることと、ポーラスで液体が通過し得る構
造である。
ついて、具体的に説明すると、帯鋼製造装置より搬送さ
れてくる帯鋼34は、酸洗装置21によって酸洗された
後、この帯鋼34の表面に余分に付着する塩酸を、先
ず、一対のリンガーロール22で積極的に拭い取られ
る。
鋼34は、続いて、一対の湿潤状態にある吸液機能を備
えた繊維不織布構造体のポーラスな弾性ロール22aに
導かれる。
は、吸液機能を備えた繊維不織布構造体のポーラスな弾
性ロール22aに含有する水分又は塩酸による液体誘導
と、ポーラスな空隙を介して吸液機能を備えた繊維不織
布構造体のポーラスな弾性ロール22aの毛管作用とに
より、該吸液機能を備えた繊維不織布構造体のポーラス
な弾性ロール22aのロール本体部に、負圧吸引され
る。
透孔54を介して、この軸本体51の空洞部53に吸引
される。
は、その後、いわゆる拭い取り塩酸45aとして取り扱
われ、軸本体の開口55、及び軸受部52の貫通孔5
6、並びに配管等45を介して酸洗装置21に導かれ
る。
造体のポーラスな弾性ロール22aによる、ほぼ完全に
塩酸吸収を達成し、後述する多段数の洗浄装置23に持
込まれる塩酸の量を最小又は略々0とする。
体のポーラスな弾性ロール22aに吸引された拭い取り
塩酸の一部が、必ずこの表層部122aを中心として残
留するように構成する。
維不織布構造体のポーラスな弾性ロール24a全体に、
適度の湿り気が残留するように、維持管理することが基
本である。
な空隙を介して毛管作用との、相乗吸引作用が、続いて
連続搬送されてくる帯鋼34に、確実に機能するように
自動管理制御される。
廃塩酸32aは、配管32を通って塩酸回収装置26に
戻され、再生される。
廃塩酸32aは、ここで再生され、いわゆる回収塩酸3
2bとして、配管33を介して、前記酸洗装置21に供
給されて、酸洗装置21の処理薬品として、使用され
る。
数の洗浄装置23に導かれ、それぞれの段で順次希釈さ
れ目的とする濃度まで希釈される。
は、通常帯鋼34の出口側B方向から、入口側A方向に
洗浄水カスケード配管35等を介して供給される。
洗浄装置排水28aは、配管28を介して、前記塩酸回
収装置26に導かれ、そのほぼ全部が前記塩酸回収装置
26に導かれ、補給水として再利用される。また連続酸
洗装置外に排出する量を、ほぼ0となし得る。
る補給水である。したがって、後述する実施例に於ける
の排水量の(−)に相当する。
れる洗浄装置排水28aが、少ないことから(即ち、洗
浄装置排水28aの排水量は、塩酸回収装置26が必要
とする補給水より、少なくなる。)、洗浄装置排水28
aのほぼ全部が、塩酸回収装置26に導かれ、ここで補
給水として再利用される。
た帯鋼34は、その後、一対のリンガーロール24及び
ドライヤー25で、その水分がほぼ完全に取り除かれ
る。
一対のリンガーロール24による強制水分除去と、吸液
機能を備えた繊維不織布構造体のポーラスなゴム弾性ロ
ール24aの、残留水による液体誘導と、ポーラスな空
隙を介して毛管作用とによる水分除去とを、連続又はそ
れぞれ単独でなす場合もあり得る。
で、ドライヤー25の負荷は、非常に低くてすむか、又
は場合により、ドライヤー25は不用となる。
ー(条件設定の、概算値)を、書すると下記のように考
えられる。
hr 洗浄装置排水量 約 360〜 450
l/hr 塩酸回収装置使用水量 約3、000〜4、000
l/hr 酸洗装置出口塩酸濃度 約 15% 前記出口に於ける付着塩酸水量即ち洗浄装置持込み塩
酸水量 約 16、9l/hr (帯鋼付着水量0、3cc/m2) 洗浄装置出口塩酸濃度 < 3ppm 洗浄装置出口に於ける付着持ち出し水量水量 約 16、9l/hr 排水量〓洗浄装置排水量−塩酸回収装置使用水量 〓−2、640〜−3、560l/hr いわゆる、洗浄装置排水量<塩酸回収装置使用水量
となり、無排水が可能となる。
は、補給水29で補填する。
に装備された、リンガーロール24による強制水分拭い
取りと、吸液機能を備えた繊維不織布構造体のポーラス
な弾性ロール24aの、残留水による液体誘導と、ポー
ラスな空隙を介して毛管作用とによる拭い取り除去され
た洗浄排水で、この洗浄排水46aは、洗浄水用の配管
等46を介して前工程の、洗浄装置23nに戻される。
ており、この例では、洗浄水27が配管を介して、各洗
浄装置23に供給される。
8aが、それぞれ配管28aを介して塩酸回収装置26
に導かれる構成となっている。
3の後工程にそれぞれ装備された、リンガーロール24
による強制水分拭い取りと、吸液機能を備えた繊維不織
布構造体のポーラスな弾性ロール24aの、残留水によ
る液体誘導と、ポーラスな空隙を介して毛管作用とによ
る拭い取り除去された洗浄排水で、この洗浄排水47
a、48aは、洗浄水用の配管等47、48を介して前
工程の、洗浄装置23又は図示しない洗浄装置に戻され
る。
された洗浄装置23の装置出口側Cに、一対のリンガー
ロール44及び/又は吸液機能を備えた繊維不織布構造
体のポーラスな弾性ロール44aを設けて、例えば最初
の洗浄装置23、23aの、洗浄初期段階で、例えば次
の洗浄装置23bに持込む塩酸の量を最小になし得る。
化又は洗浄水、即ち、洗浄排水の低減が可能となる。
は図3の多数段カスケード方式より、装置の簡略化は期
待できるが、前記多数段カスケード方式より、幾分使用
洗浄水27及び洗浄装置排水28の排水量は増えるもの
である。
各洗浄装置23、又は選択された洗浄装置23の装置出
口側Cに、一対のリンガーロール44及び/又は吸液機
能を備えた繊維不織布構造体のポーラスなゴム弾性ロー
ル44aを設けて、最初の洗浄装置23の、洗浄初期段
階で、十分な洗浄効果を挙げ得る構造とする。
化することが可能と思われる。但し、この多数段カスケ
ード方式では、ポンプ(図示せず)の配備を要し、前記
多数段並列方式に比して、幾分装置が複雑となるが、そ
の使用洗浄水27の量はかなり少なくなる。
薬液の代表例としたが、その他、例えば硫酸、硝酸等の
薬液を、拭い取り、かつ薬液回収装置を組入れた連続物
体の洗浄方法にも、本発明の技術内容を採用できる。
浄装置23等の装置は、個別に装着された場合、又は在
来の装置を組入れる等して構成され薬液処理装置にも、
本発明を採用できることは、勿論である。
は、本発明の技術的範囲に含まれるものである。
置後の残留塩酸の除去率の向上を図り、もって、洗浄装
置への塩酸の持込み量を減少できることから、下記の効
果が挙げられる。
量を、大幅に減少し得る。
塩酸回収装置の補給水として再利用し得る効果がある。
水量を、大幅に減少又は略々0となる効果と、及び排水
に起因する公害の問題の解消、又は設備の省略に大いに
役立つ発明である。
達成される。更に第五に、洗浄装置数の減少が、期待で
きる。
いは装置数の減少を介して、処理装置の簡略化、又は設
備費及び維持管理費の大幅な減少を図り得る。
はドライヤーの廃止も十分可能である。
す説明図である。
ある。
す説明図である。
構造体のポーラスなゴム弾性ロールの拡大断面図であ
る。
図である。
スな弾性ロール 23 洗浄装置 23n 洗浄装置 24 リンガーロール 24a 吸液機能を備えた繊維不織布構造体のポーラ
スな弾性ロール 25 ドライヤー 26 塩酸回収装置 27 洗浄水 28 配管 28a 洗浄装置排水 29 補給水 31 補給塩酸 32 配管 32a 廃塩酸 32b 回収塩酸 33 配管 33a 再生塩酸 34 帯鋼 35 洗浄水カスケード配管 36 非常用排水管 44 リンガーロール 44a 吸液機能を備えた繊維不織布構造体のポーラ
スな弾性ロール 45 配管等 45a 拭い取り塩酸 46 配管等 46a 洗浄排水 47 配管等 47a 洗浄排水 48 配管等 48a 洗浄排水 51 軸本体 52 軸受部 52a 軸受部 53 空洞部 54 透孔 55 開口 56 貫通孔 57 ロータリージョイント 58 繊維不織布構造体のポーラスな弾性シート素
材 60 側板 61 側板 122a 表層部 A 入口側 B 出口側 C 装置出口側
Claims (2)
- 【請求項1】 連続物体(帯鋼、線材等)に酸洗処理等
各種の薬品処理をなす薬品処理工程、及びこの薬品処理
工程から搬送され、かつ薬液を拭い取られた薬液処理済
みの連続物体を、単段若しくは多数段で水洗する洗浄工
程、並びに洗浄工程から排出される洗浄装置排水を、薬
液回収装置で補給水として利用する薬液回収工程から構
成される連続物体の洗浄方法に於て、 前記薬品処理工程で処理された前記連続物体に付着する
処理液を、先ず一対のゴムロール、エアナイフ等の薬液
排除手段を介して拭い取る強制拭取り工程と、 この強制拭取り工程で処理された前記連続物体に付着す
る残留処理液を、続いて、湿潤状態に管理されている、
一対の吸液機能を備えた繊維不織布若しくは繊維不織布
にバインダーを合浸したシートをディスク状に打ち抜
き、これを積層して形成してなるポーラスな弾性ロール
に導き、このポーラスな弾性ロールのポーラス部に含有
する処理液又は水を介しての水分誘導機能、及びロール
本体部の吸引負圧機能を介し、前記残留処理液を、ロー
ル本体部に吸引した後、配管又はパイプ等の管路を介し
て当該ポーラスな弾性ロール外に拭い取り排液する液体
誘導、吸引工程と、 前記強制拭取り工程、及び該液体誘導、吸引工程の、二
回の拭い取りを介して、前記洗浄工程から排出される洗
浄装置排水を、薬液回収装置に於ける必要とする補給水
より少なく規制できる薬液回収工程と、 で構成される薬液回収装置を備えた薬品処理装置を利用
する連続物体の洗浄方法。 - 【請求項2】 連続物体(帯鋼、線材等)に酸洗処理等
各種の薬品処理をなす薬品処理工程、及びこの薬品処理
工程から搬送され、かつ薬液を拭い取られた薬液処理済
みの連続物体を、単段若しくは多数段で水性するカスケ
ード方式、多数段並列方式等の洗浄工程、並びに洗浄工
程から排出される洗浄装置排水を、薬液回収装置で補給
水として利用する薬液回収工程から構成される連続物体
の洗浄方法に於て、 前記薬品処理工程で処理された前記連続物体に付着する
処理液を、先ず一対のゴムロール、エアナイフ等の薬液
排除手段を介して拭い取る強制拭取り工程と、 この強制拭取り工程で処理された前記連続物体に付着す
る残留処理液を、続いて、湿潤状態に管理されている、
一対の吸液機能を備えた繊維不織布若しくは繊維不織布
にバインダーを合浸したシートをディスク状に打ち抜
き、これを積層して形成してなるポーラスな弾性ロール
に導き、このポーラスな弾性ロールのポーラス部に含有
する処理液又は水を介しての水分誘導機能、及びロール
本体部の吸引負圧機能を介し、前記残留処理液を、ロー
ル本体部に吸引した後、配管又はパイプ等の管路を介し
て当該ポーラスな弾性ロール外に拭い取り排液する液体
誘導、吸引工程と、 前記強制拭取り工程、及び該液体誘導、吸引工程の、二
回の拭い取りを介して、前記洗浄工程から排出される洗
浄装置排水を、薬液回収装置に於ける必要とする補給水
より少なく規制できる薬液回収工程と、 前記洗浄工程の各段後工程として、 この洗浄工程の洗浄処理された連続物体の水分を、先ず
一対のゴムロール、エアナイフ等の薬液排除手段を介し
て拭い取る強制拭取り工程と、 この強制拭取り工程で処理された前記連続物体に付着す
る残留僅かの薬液及び水分を、続いて、湿潤状態に管理
されている、一対の吸液機能を備えた繊維不織布若しく
は繊維不織布にバインダーを合浸したシートをディスク
状に打ち抜き、 これを積層して形成してなるポーラスな弾性ロールに導
き、このポーラスな弾性ロールのポーラス部に含有する
処理液又は水を介しての水分誘導機能、及びロール本体
部の吸引負圧機能を介し、前記残留処理液を、ロール本
体部に吸引した後、配管又はパイプ等の管路を介して当
該ポーラスな弾性ロール外に拭い取り排液する液体誘
導、吸引工程と、 で構成される薬液回収装置を備えた薬品処理装置を利用
する連続物体の洗浄方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3164745A JP2977140B2 (ja) | 1991-07-05 | 1991-07-05 | 薬液回収装置を備えた薬品処理装置を利用する連続物体の洗浄方法 |
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JP3164745A JP2977140B2 (ja) | 1991-07-05 | 1991-07-05 | 薬液回収装置を備えた薬品処理装置を利用する連続物体の洗浄方法 |
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JPH059766A JPH059766A (ja) | 1993-01-19 |
JP2977140B2 true JP2977140B2 (ja) | 1999-11-10 |
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ID=15799109
Family Applications (1)
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JP3164745A Expired - Lifetime JP2977140B2 (ja) | 1991-07-05 | 1991-07-05 | 薬液回収装置を備えた薬品処理装置を利用する連続物体の洗浄方法 |
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JP (1) | JP2977140B2 (ja) |
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JP2005264313A (ja) * | 2004-03-15 | 2005-09-29 | Kowa Co Ltd | ロール |
-
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- 1991-07-05 JP JP3164745A patent/JP2977140B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JPH059766A (ja) | 1993-01-19 |
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