JP2977054B2 - ドライエッチング方法 - Google Patents
ドライエッチング方法Info
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Description
エッチング方法に関する。
製造工程において、ドライエッチングは微細なパターン
を形成するために欠くことのできない技術となってい
る。このエッチングは、真空中で反応ガスを用いてプラ
ズマを生成し、プラズマ中のイオン、中性ラジカル、原
子、分子などを用いて対象物を除去していく方法であ
る。
去られた後においてもエッチングが継続されると、下地
材料が不必要に削られていったり、或いはエッチング形
状が変ってしまうため、これを防止するためにエッチン
グの終点を正確に検出することは非常に重要な事項であ
る。このため従来エッチングの終点を検出する代表的な
方法としては、エッチングによる生成物の発光強度を監
視し、この発光強度の変化を基に終点を判断していた。
例えば二酸化珪素をCF系のエッチングガスによりエッ
チングする場合には、反応生成物である一酸化炭素の発
光強度を監視し、この発光強度変化を基に終点を判断す
る方法が提案されている(特開昭63−81929号公
報、特開平1−230236号公報等)。即ち、反応生
成物はエッチング中には反応容器内に存在するがエッチ
ング対象物がなくなると生成されなくなるので、反応生
成物の発光強度は急激に減少する。従って、反応生成物
に由来する特定波長の光強度の減少を捉えればエッチン
グの終点を検出することができる。
プラズマの安定化を図るために、或いは下地膜やレジス
トに対する選択性を大きくするために、エッチングガス
以外の添加ガスを、エッチングガスに比べて多量に加え
ることが行なわれている。例えばプラズマの安定化を図
るためにCF系ガスにアルゴンを添加することがある
が、このアルゴンガス自体の発光スペクトルは帯状に広
がっており、このスペクトル中に反応生成物である一酸
化炭素のスペクトルが重なって埋れてしまうことがあ
る。
要請から発光強度は約300〜900nmの範囲内で監
視されており、特に一酸化炭素のスペクトルのピークが
認められる482.0nmが好適に用いられている。し
かし、このような波長の範囲はアルゴンの強い発光波長
範囲である300〜800nmと非常に近似しているた
め、上述のように一酸化炭素の発光スペクトルは、プラ
ズマ自体の発光スペクトル中に埋れてしまい、一酸化炭
素の発光強度を正確に検出することができない。
てエッチング対象領域が非常に小さくなる傾向にあり、
例えばエッチング対象物の全面積に対するエッチング対
象領域の面積の比率即ち開口率が10%以下、場合によ
っては2、3%程度になっている。このため、発生する
一酸化炭素のガス量は導入するアルゴンガス量に比べて
微量、例えば100分の1以下となり、一酸化炭素の発
光強度を正確に検出することできずエッチングの終点を
特定することが困難であった。一般にプラズマ反応系か
らの発光スペクトルの強度は、電源出力のわずかな変
動、質量流用コントローラの影響、処理圧力の変動、プ
ラズマに起因する基板温度の上昇等により絶えずゆらい
でおり、このゆらぎが原因でさらに生成ガス等の発光強
度の変化を監視することは困難であった。
中はほぼ一定であるがエッチングの終了に伴い増加する
と考えられるので、生成物の発光強度とともにエッチャ
ントの発光強度を監視し、これら発光強度の差又は比を
監視する方法(特開昭63−91929号公報)等も提
案されている。しかし、エッチングガスや生成ガスは必
ずしもエッチング中一定ではなく、エッチング装置の種
類によっては、エッチング中にその光量が減少すること
がある。この原因としては排気系の条件、温度変化等が
考えられるが定かではなく、この場合単純に2つの発光
強度と差や比の変化を監視していても正確にエッチング
終点を求めることはできない。
経過に伴い徐々に減少する系において、その変化量がエ
ッチング終点に起因する変化量より大きい場合には、こ
れらの変化を判別することが困難であり、開口率が小さ
い場合には後者の変化の絶対値が小さいためさらに困難
になっている。本発明はこのような従来の問題点を解決
するためになされたもので、シリコンまたはシリコン化
合物をドライエッチングするに際し、正確にエッチング
終点を検出することができるドライエッチング方法を提
供することを目的とする。特に開口率の小さいエッチン
グにおいても、確実にエッチング終点を検出することが
でき、オーバーエッチング等のコントロール、深さが2
段の2層配線へのエッチング等にも適用できるドライエ
ッチング方法を提供することを目的とする。
るため本発明のドライエッチング方法は、被処理体をエ
ッチングガスをプラズマ化してドライエッチングするに
際し、エッチングガスの活性種の第1の発光スペクトル
の発光強度と反応生成物の第2の発光スペクトルの発光
強度の比を用いてドライエッチングの終点を判定するド
ライエッチング方法であって、終点前の所定期間におい
て第1の発光スペクトルの発光強度の第1変化曲線と第
2の発光スペクトルの発光強度の第2変化曲線とを一致
させる変換係数を求める工程と、第1の発光スペクトル
の発光強度または第2の発光スペクトルの発光強度の一
方を前記変換係数を使用して変換する工程と、変換され
た一方の発光スペクトルの発光強度と変換されなかった
他方の発光スペクトルの発光強度との比を求める工程
と、比に基づいてドライエッチングの終点を判定する工
程とを有する。
係数は、所定期間における第1変化曲線の傾きと第2変
化曲線の傾きとを一致させる係数と、所定期間における
第1変化曲線と第2変化曲線とを一致させる平均値とか
らなる。このドライエッチング方法において、傾きを一
致させる係数は、第1変化曲線 の近似的な傾きと第2変
化曲線の近似的な傾きの比である。
量はエッチングの経過に伴い、漸次ゆらぎを生じながら
変化しており、これに伴い発光強度が変化する。所定の
波長のスペクトル強度の変化を監視することによりこれ
ら活性種及び反応生成物に対応する発光強度の変化を求
める。両者の発光強度の変化曲線は、アルゴン等添加ガ
スの寄与率、分光器の精度、その他の原因によって傾き
が異なる。
曲線の傾きを一致させる演算を行ない、一致させるため
の変換係数を求め、しかる後にこの変換係数で演算した
発光強度の比を求めた場合、比が一定の値を示しエッチ
ングの終了により、急激に変化した後また他の一定値を
取ることを見出した。従って、一定期間発光強度の変化
を監視して、これらの変化曲線から所定の変換係数を求
め、以後はその変換係数に基づき発光強度を演算して比
を求め、比の値の変化を監視することにより、エッチン
グ終点を確実に検出することができる。またエッチング
終了後も比の値は一定であるので、この値を監視してオ
ーバーエッチングの時間を制御することができる。ま
た、深さが2段の2層配線へのエッチングの場合にも、
比の値が段階的に一定値をとるので、それぞれ段階での
終点を検出できる。
て図面を参照して説明する。図1は本発明のドライエッ
チング方法が適用されるエッチング装置1を示す図で、
主としてエッチャントを導入してプラズマを発生させ被
処理体2例えば半導体基板をエッチングするための真空
チャンバ3と、真空チャンバ3に対向して設置された一
対の電極4、5と、真空チャンバ3内の発光スペクトル
を監視するための制御部6とから成る。エッチングは、
被処理体2例えばシリコンウェハ上に形成された二酸化
珪素膜を選択的にエッチングするものとする。
て、また必要に応じてロードロック室8を介して被処理
体2を収納する図示しないカセットチャンバに連結され
ており、ゲートバルブ7を開いて搬送機構により被処理
体2を搬送することができる。また真空チャンバ3は、
エッチャント例えばCHF3、CF4等のCF系ガス及び
アルゴン、ヘリウム等の不活性ガスを導入するガス導入
管9及び余剰ガスや反応生成ガス等を排気するための排
気管10が接続され、所定の真空度、例えば200mTo
rr程度に真空チャンバ3内を保つことができる。
り、一方例えば上部電極4が接地され、他方の下部電極
5がコンデンサ11を介して高周波電源12に接続され
ており、両電極間に高周波電圧を印加する。また下部電
極5には被処理体2が載置され、この被処理体2を確実
に固定するために、例えばクランバ等が設けられてい
る。
5間に発生したプラズマの発光を外部に透過させるため
に石英等から成る窓13が形成されている。この窓13
に近接して、窓13を透過した光を集光するためのレン
ズ14が設置される。レンズ14で集光された光は光フ
ァイバ15を通して2つに分岐されて制御部6に送付さ
れる。200nm付近までの低い波長の発光を検出する
ために、ガラスに代って石英から成る窓13、レンズ1
4及び光ファイバ15を用いる。
光する分光器61、62と、分光器61、62によって
得られた特定波長の光を電気に変換する光電変換器6
3、64と、増幅器65、66と、上記特定波長の光に
対応する電気信号の所定の演算を行なうとともに演算結
果からエッチング終点を判定する判定部67とから成
る。
エッチャント例えばCF1やCF2ラジカル用の系でCF
2ラジカルであれば240〜350nmの範囲の波長、
例えば255.06nm、259.5nm、262.8
nm、271.1nm等の光を監視する。CF2の発光
波長帯の240nm〜350nmでは添加ガスのアルゴ
ンの発光が特に少ない。またCF2はエッチングガスで
あるからその発光は反応生成物の発光よりはるかに強い
ので、分解能が比較的悪い安価な干渉フィルタを使って
この波長帯の光を分光することができる。特に干渉フィ
ルタの透過中心波長を260nm〜270nmとし半値
幅10nm〜20nmのものを使用すれば高感度で高価
なフォトマルを使用せずに安価なシリコンフォトダイオ
ードで光電変換することができる。
生成ガス例えば一酸化炭素用の系で、従来のように48
2.7nmの波長でもよいが、好適には210nm〜2
36nmの範囲内の所望波長から選ばれた特定波長、更
に好適には219.0nm、230.0nm、211.
2nm、232.5nm及び224〜229nmのいず
れかを監視する。210nm〜236nmの範囲の光
は、アルゴンの発光スペクトルとエッチャントCF1と
の重なりが比較的少なく、またエッチャントCF2の発
光とは重ならないため、開口率が小さく生成ガスが少な
い場合でも正確に変化を監視することができる。
nmにおける発光スペクトルを示す。なお図中、太線は
ベアウェハを、細線は全面二酸化珪素膜付ウェハを、そ
れぞれ高周波電力600W、250mTorr(mt)、アル
ゴン400SCCM、CHF320SCCM、CF420SCCMの条
件でエッチングした時のスペクトルを示す。また、点線
はベアウェハを用いて、高周波電力600W、250mT
orr(mt)、アルゴン400SCCMでアルゴンプラズマを
同一チャンバで行なった結果を示す。図6から240n
m〜350nmは、CF2の発光のピークにアルゴンの
発光がのっているのがわかる。また200nm〜240
nmではCF1とベタウェハからのCOが確認できる。
分光器61、62は、300nm以下の光に対する感度
の良好なものを用いることが好ましい。判定部67は、
例えばA/D変換器やCPUなどから成り、発光強度を
監視してその変化を捉え、後述するような演算を行な
い、エッチングの終点を検出する。次に以上のように構
成されるエッチング装置1における本発明に係るドライ
エッチング方法について説明する。
しない搬送機構によってロードロック室8から搬送され
下部電極5に載置される。この半導体基板の二酸化珪素
膜上には所定のパターン形状のマスクが露光工程を経て
形成されている。次いでバルブ7を閉じ排気管10を介
して真空チャンバ3内を所定の真空度に真空引きした
後、ガス導入管9からエッチングガスとしてCF系ガ
ス、例えばCF3ガス及びCF4系ガスとアルゴンガス等
の不活性ガスを所定の流量で導入して所定のガス圧に維
持するとともに両電極4、5間に所定周波数例えば1
3.56MHz、所定電力値例えば数100wの高周波
電力を印加しながら、プラズマを発生させて被処理体2
表面の二酸化珪素膜部分をエッチングする。
は、プラズマ中で解離して多種類の活性種を発生し、こ
れがエッチング反応に関与する。例えば活性種としてC
F2ガスを例にとると、このCF2ラジカルによる反応は
次のように進行し、2CF2+SiO2→SiF4+2C
O一酸化炭素、CO+イオン、水素ラジカル、フッ素ラ
ジカル等の生成物が発生する。
イオン、またプラズマ安定化ガスであるアルゴンガス、
エッチングガスであるCFガスはそれぞれ特有のスペク
トルをもって発光するが、この発光は真空チャンバ3の
窓13及びレンズ14を通して光ファイバ15を介して
制御部6に送付されここで検出される。分光器61、6
2は送付された光を分光し、スペクトルとして表示し特
定波長の光をそれぞれ光電変換器63、64に送付す
る。ところで得られる発光スペクトルは上記複数のガス
のそれぞれの発光スペクトルの合成されたものである
が、一酸化炭素やCO+イオンの発光スペクトルは35
0〜860nmの範囲では最も多量に存在するアルゴン
ガスのスペクトルとほぼ完全に重なってしまう。しかし
210nm〜236nmの範囲では、特に波長219.
0nm、230.0nm、211.2nm、232.5
nm及び224〜229nmのところでは一酸化炭素又
はCO+イオンに由来する発光が認められる。一方、活
性種であるCF2ガスは、アルゴンガスのスペクトル領
域から外れた波長255nm及び259.5nm等に発
光ピークを有している。従って、これらのいずれかの波
長における発光を追跡することによりエッチング終点に
おける生成ガスの変動を検出することができる。
に、また分光器62は210nm〜236nmの範囲内
の所望波長から選ばれた特定波長に設定されており、光
電変換器63、64はこれら分光器61、62からの光
をそれら光強度に対応する強さの電気に変換する。この
ようなエッチングガスの活性種及び生成ガスの変化に伴
う発光強度の変化は、光電変換器63、64から出る電
気信号の大きさとして増幅器65、66を介して判定部
64に送出され、判定部64はこの電気信号に基づき所
定の演算を行ない、エッチング終点を判定する。即ち両
者の発光強度の変化曲線の傾きを一致させる演算を行な
い、係数を求める。次いで得られる発光強度にこの係数
を用いて所定の演算を行なった後、発光強度の比を求
め、比の値が所定量変化したところをエッチング終点と
判定する。
する。分光器61、62によって得られる光の発光強度
はエッチングの経過とともに図2に示すような変化曲線
を描いて漸次変化する。図2(a)は活性種に関する発
光強度の変化(光電変換器63の出力Ch0)及び生成
ガスに関する発光強度の変化(光電変換器64の出力C
h1)を示したものである。判定部67は、まず、 (1)このような変化曲線の指定された区間の平均値Av
e0、Ave1を計算し、 (2)指定区間内のN個の測定値Ch0、Ch1と平均値A
ve0、Ave1との差の絶対値を計算し指定区間平均A
0、A1をとる(面積計算)。
び比Rを演算した後、これら変換係数である係数を基に
光電変換器63の出力Ch0に対し、以下のような演算
を行ない、求められた計算値と光電変換器64の出力C
h1との比を計算する。
1の曲線の傾きが一致する。
りCh1の曲線と一致する。 Ch'''0=Ch''0+Ave1 (7)計算値Ch'''0と出力Ch1との比rを計算する。そ
して比の値が予め設定された所定の閾値以上に変化しと
きを判定し、これをエッチング終点とする。
よって変換するようにしたが、出力Ch1を変換しても
よいことはいうまでもない。また、判定部64の演算
は、上述した方法に限定されるものではなく、例えば両
出力の変化曲線の近似曲線を求め、これら近似曲線の傾
きを一致させて比を求めるなど適当な変更を加えること
ができる。
に或いは手動でエッチングを終了する。また、被処理体
によってオーバーエッチングが必要な場合には判定部6
4が終点を判定したときから、所定のオーバーエッチン
グ時間の後、エッチングを終了する。 実施例1 エッチングガスとしてCHF3を60SCCM、CF4を60
SCCM及びアルゴンガスを800SCCMで真空チャンバ内に
導入し、750mTorr(mt)、RF13.56MHz、
600W、ウェハ温度−25℃でプラズマエッチングを
行なった。被処理体は、シリコン上に10000オング
ストロームの酸化シリコン膜を形成したウェハ(開口率
10%及び2.5%)である。
71nmにおける発光強度の変化及び219nmにおけ
る発光強度の変化率を監視した。また、エッチング経過
60秒から100秒の区間についてこれら発光強度を平
均値及び比Rを求め、以後求めた係数に基づき測定値に
所定の演算を行ない、発光強度の比rを求めた。図3に
結果を示す。図中、実線aは255nmにおける発光強
度、実線bは219nmにおける発光強度、及び実線c
は演算後の両者の比rを示す。図3からも明らかなよう
に両波長において発光強度はエッチング開始から漸次減
少し、約120秒経過した時点から219nmにおける
発光強度が急速に減少し、255nmにおける発光強度
はその減少が緩やかになる。これらの曲線ではゆらぎが
見られ、変化を捉えにくい。これに対し、所定の演算を
して両者の比をとったもの(実線c)は、約120秒ま
ではほぼ一定であるが、この時点を過ぎると急に上昇
し、また一定になることがわかる。なお、図中光強度お
よび比の値は100秒における値を100として規格化
した値を示した。
rの変化を示したもので、60秒から100秒の指定区
間における値を100としたときの変化率を示した。図
からもわかるようにCF2に関して271nmにおける
発光強度の変化を監視したものでは、開口率10%のと
き5.2%(実線b)、開口率2.5%のときには1.
2%(実線d)の変化が得られた。また、CF2に関し
て255nmにおける発光強度の変化を監視したもので
は、開口率10%のとき5.9%(実線a)、開口率
2.5%のときには1.7%(実線c)の変化が得られ
た。これらの値はいずれも安定に終点を判定できる変化
量であった。なお、指定区間における比rの変動はわず
かに0.13%以内であった。
SCCM及びアルゴンガスを400SCCMで真空チャンバ内に
導入し、250mTorr(mt)、RF13.56MHz、
600W、ウェハ温度−25℃でプラズマエッチングを
行なった。被処理体は、シリコン上に10000オング
ストロームの酸化シリコン膜を形成したウェハ(開口率
2.5%)である。
発光強度の変化及び219nmにおける発光強度の変化
率を監視するとともに、エッチング経過60秒から10
0秒の区間についてこれら発光強度を平均値及び比Rを
求め、以後求めた係数の基づき測定値に所定の演算を行
ない、発光強度の比rを求めた。図5に結果を示す。図
中、実線aは255nmにおける発光強度、実線bは2
19nmにおける発光強度、及び実線cは演算後の両者
の比rを示す。図5からも明らかなように、実施例1と
同様に所定の演算をして両者の比をとったもの(実線
c)は、約140秒まではほぼ一定であるが、この時点
を過ぎると急に上昇し、また150秒を過ぎると一定に
なることがわかる。なお、図中光強度および比の値は1
20秒における値を100として規格化した値を示し
た。
の発光強度を所定の演算をした後それらの比をとること
により、1つの発光強度を監視する場合に比較してエッ
チング終点が極めて明確に検出可能となる。また、エッ
チング終点を過ぎた後でも比の値が一定であるので、オ
ーバーエッチング時間の制御ができ、さらに深さが2段
の2層配線へのエッチングの場合にも、それぞれの段階
で終点を検出することが可能である。
チングする場合について説明したが、本発明はこれらの
エッチングに限定されるものではなく、ポリシリコン膜
や、アルミニウム合金膜などをエッチングする場合に適
用してもよく、また被エッチング膜の下地である材質と
しては、単結晶シリコン以外の材質、例えばポリシリコ
ンなどであってもよい。
カソードカップリング形、陽極側に被処理体を置いたア
ノードカップリング形のいずれのエッチング装置にも適
用できるし、別途熱電子源などによって反応性ガスプラ
ズマを放電室で発生させ、これをエッチング領域に導く
といったエッチング方法にも適用できる。
のドライエッチング方法によれば、エッチングの際にエ
ッチングガスと生成物に対応する2つの発光強度の変化
を監視するとともに、これらに所定の演算を行なって比
を求めるようにしたので、発光強度のゆらぎ等の影響を
受けることなく、また開口率が小さく検出すべき生成ガ
ス量が少ない場合でも、さらに終点における変化量がエ
ッチング進行時の全体変化より少ない場合でも、極めて
正確にエッチングの終点を検出することができる。これ
により下地材料が不必要に削られていったり、或いはエ
ッチング形状が変ってしまう等の過剰エッチングを防止
することができる。また、必要に応じオーバーエッチン
グのコントロールが可能である。
ッチング装置の一実施例を示す図。
一例を説明する図。
度の変化及びこれら発光強度の所定の演算後の比を示す
図。
図。
度の変化及びこれら発光強度の所定の演算後の比を示す
図。
をベアウェハ(太線)、全面二酸化珪素膜付ウェハ(細
線)をAr、CHF3、CF4で処理中に測定した場合
と、ベアウェハ(点線)をAr単独で処理中の測定した
場合についての比較を示す図。
Claims (3)
- 【請求項1】被処理体をエッチングガスをプラズマ化し
てドライエッチングするに際し、前記エッチングガスの
活性種の第1の発光スペクトルの発光強度と反応生成物
の第2の発光スペクトルの発光強度の比を用いてドライ
エッチングの終点を判定するドライエッチング方法であ
って、 終点前の所定期間において前記第1の発光スペクトルの
発光強度の第1変化曲線と前記第2の発光スペクトルの
発光強度の第2変化曲線とを一致させる変換係数を求め
る工程と、 前記第1の発光スペクトルの発光強度または前記第2の
発光スペクトルの発光強度の一方を前記変換係数を使用
して変換する工程と、 変換された一方の発光スペクトルの発光強度と変換され
なかった他方の発光スペクトルの発光強度との比を求め
る工程と、 前記比に基づいてドライエッチングの終点を判定する工
程とを有することを特徴とするドライエッチング方法。 - 【請求項2】前記変換係数は、前記所定期間における前
記第1変化曲線の傾きと前記第2変化曲線の傾きとを一
致させる係数と、前記所定期間における前記第1変化曲
線と前記第2変化曲線とを一致させる平均値とからなる
ことを特徴とする請求項1記載のドライエッチング方
法。 - 【請求項3】前記傾きを一致させる係数は、前記第1変
化曲線の近似的な傾きと前記第2変化曲線の近似的な傾
きの比であることを特徴とする請求項2記載のドライエ
ッチング方法。
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1991
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JPH05102086A (ja) | 1993-04-23 |
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