JP2976733B2 - アンチスキッド制御装置 - Google Patents

アンチスキッド制御装置

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JP2976733B2
JP2976733B2 JP4324912A JP32491292A JP2976733B2 JP 2976733 B2 JP2976733 B2 JP 2976733B2 JP 4324912 A JP4324912 A JP 4324912A JP 32491292 A JP32491292 A JP 32491292A JP 2976733 B2 JP2976733 B2 JP 2976733B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電動モータの正・逆両
方向の回転によりブレーキシリンダの液圧を増減させる
形式のアンチスキッド制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より電動モータを備えたアンチスキ
ッド制御装置が知られている。例えば、特開平4─16
6463号公報には、(1) 正・逆両方向に回転可能な電
動モータと、(2) その電動モータの回転によって移動さ
せられる可動部材と、(3) その可動部材の移動により容
積が変化させられ、車輪の回転を抑制するブレーキシリ
ンダに連通させられた液室と、(4) 前記車輪のスリップ
状態量と前記電動モータへの供給電流量との予め定めら
れた関係である供給電流量制御特性に基づいて前記電動
モータへの供給電流量を制御することによってブレーキ
シリンダ圧を変化させるモータ制御装置とを備えたアン
チスキッド制御装置が記載されている。ここで、スリッ
プ状態量は、スリップ量,スリップ率等車輪のスリップ
の状態に関連する量であり、その一例として、後述する
ように、車輪のスリップ量とそれの変化率との関数とす
ることもできる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報に記
載のアンチスキッド制御装置においては、電動モータへ
の供給電流量の増加が開始されても可動部材の移動が速
やかに開始されないという問題が生じる。
【0004】例えば、上記公報に記載のアンチスキッド
制御装置において、電動モータと可動部材との間にクラ
ッチが設けられた場合にこの問題が生じる。クラッチ
は、電動モータによって可動部材を移動させることがで
きるが、可動部材側から電動モータを回転させることは
できないようにするために設けられるのであるが、この
種のクラッチは電動モータの回転を可動部材に伝達し得
る状態(以下、伝達状態と称する)になるのに、設定量
以上のトルクが必要であることが多い。例えば、クラッ
チがスプリングクラッチであり、スプリングが電動モー
タの回転によって巻き締められることによって伝達状態
になるようにされている場合には、電動モータに電流の
供給が開始されても、スプリングを巻き締め得る回転ト
ルクが生じるまでは、可動部材の移動が開始されないの
である。
【0005】電動モータへの電流の供給開始に対する可
動部材の移動開始の遅れは、上記クラッチが設けられて
いなくても、電動モータ,可動部材およびそれらの間の
伝達部材の慣性や摩擦抵抗等によっても生じる。停止中
の電動モータに回転を開始させる場合、電動モータに電
流の供給を開始しても慣性や摩擦抵抗によって電動モー
タの回転が妨げられ、可動部材が速やかに移動を開始し
ないのである。
【0006】そのため、モータ制御装置が、例えば図1
4のグラフが表す供給電流量制御特性を備え、スリップ
量とそれの変化率との関数であるスリップ状態量が、設
定値A以上である場合には増圧制御の要求があることを
表し、設定値B以下である場合には減圧制御の要求があ
ることを表している場合に、ブレーキ液圧を正確にスリ
ップ状態量の要求に合わせて制御することができない。
すなわち、スリップ状態量が設定値AあるいはBに達
し、電動モータへの供給電流量の増加が開始されても、
可動部材の移動が速やかに開始されないため増圧制御や
減圧制御の開始が遅れるのである。
【0007】本発明は、以上の事情を背景として、電動
モータへの供給電流量の増加開始に対する可動部材の移
動開始の遅れを小さくし、液圧制御精度を向上させ得る
アンチスキッド制御装置を得ることを課題としてなされ
たものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、前記
(1) 電動モータと、(2) 可動部材と、(3) 液室と、(4)
モータ制御装置とを備えたアンチスキッド制御装置にお
いて、前記モータ制御装置の供給電流量制御特性に電流
量ジャンプ特性を与えたことにある。
【0009】
【作用】本発明のアンチスキッド制御装置において、電
動モータに供給される電流量は予め定められた供給電流
量制御特性に基づいて決められる。その供給電流量制御
特性が電流量ジャンプ特性を備えているため、電動モー
タへの供給電流量はスリップ状態量の変化に伴って常に
漸変させられるわけではなく、ジャンプさせられる時期
がある。
【0010】例えば、モータ制御装置が図12のグラフ
が表す供給電流量制御特性を備えている場合には、スリ
ップ状態量が正の設定値Aaに達した時点において、電
動モータに供給される電流量がジャンプさせられ、電流
量Qa(デューティ制御比)が供給される。その後はス
リップ状態量が増大しても供給電流量はQaに保たれ、
スリップ状態量が設定値Aに達してから電動モータへの
供給電流量の増加が開始される。スリップ状態量が負の
場合も同様である。ここで、設定値Aaは0以上A以下
の値、設定値Baは0以下B以上の値である。また、モ
ータ制御装置が図13のグラフが表す供給電流量制御特
性を備えている場合には、スリップ状態量が設定値Ab
に達した時点において、電動モータへの供給電流量がジ
ャンプさせられて電流量Qbが供給され、同時にスリッ
プ状態量の増加に伴う供給電流量の増加が開始される。
設定値AbはA以上でA近傍の値、設定値BbはB以上
でB近傍の値である。
【0011】図12あるいは図13のグラフが表す供給
電流量制御特性を有するモータ制御装置を、前述のよう
に、電動モータに設定量以上の電流量が供給され、設定
量以上のトルクが与えられた場合に伝達状態になるクラ
ッチを備えたアンチスキッド制御装置に適用した場合を
例としてさらに具体的に説明する。
【0012】例えば、図12において、電流量Qaを上
記設定電流量より僅かに小さい値とすれば、スリップ状
態量が正で増加中に電流量Qaが供給されても可動部材
の移動は開始されないが、設定値Aに達し、電動モータ
への供給電流量の増加が開始されれば、クラッチが速や
かに伝達状態になり、可動部材の移動が速やかに開始さ
れる。
【0013】また、図13において、電流量Qbを上記
設定電流量より多少大きい値とすれば、スリップ状態量
が正で増加中に設定値Abに達し、電動モータに電流量
Qbが供給されると同時に供給電流量の増加が開始され
れば、可動部材の移動が殆ど遅れることなく開始され
る。
【0014】以上、本発明のアンチスキッド制御装置が
クラッチを備えている場合について説明したが、クラッ
チを備えていないアンチスキッド制御装置に、上記図1
2あるいは図13のグラグが表す供給電流量制御特性を
備えたモータ制御装置を適用した場合にも、電動モータ
への供給電流量の増加の開始に伴う可動部材の移動が速
やかに開始される。例えば、電流量Qaを、停止中の電
動モータの回転を開始させるのに必要な電流量より僅か
に小さい値,電流量Qbを上記必要な電流量より多少大
きい値とすれば、前記慣性や摩擦抵抗による可動部材の
移動開始遅れを小さくし得るのである。
【0015】
【発明の効果】本発明のアンチスキッド制御装置によれ
ば、電動モータへの供給電流量の増加開始に対する可動
部材の移動開始の遅れを小さくすることができる。ま
た、モータ制御装置が図12および図13のグラフに例
示する供給電流量特性を有する場合に、液圧制御の開始
要求に対する可動部材の移動開始の遅れを小さくできる
ため、スリップ状態量の表すブレーキ液圧の変更要求に
合った液圧制御が可能となり、液圧制御精度を向上させ
ることができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例のアンチスキッド制
御装置を車両に搭載した場合を図面に基づいて詳細に説
明する。図2において10はマスタシリンダであり、こ
のマスタシリンダ10にバキュームブースタ(以下、単
にブースタという)12を介してブレーキペダル14が
連結されている。マスタシリンダ10は2個の加圧ピス
トン18,20を直列に備えたタンデム型であり、ブレ
ーキペダル14の踏込みに応じて2個の独立した加圧室
22,24にほぼ同じ高さの液圧を発生させる。符号2
6はブレーキ液を大気圧で収容するリザーバである。ブ
ースタ12はブレーキペダル14に加えられる踏力を倍
力し、その倍力した踏力をプッシュロッド28を介して
加圧ピストン20に伝達するものである。
【0017】マスタシリンダ10の一方の加圧室22に
発生した液圧は主液通路30,31,32および34に
より右前輪36,左後輪38の各ブレーキのブレーキシ
リンダ40,42に伝達され、他方の加圧室24に発生
した液圧は主液通路46,47,48および50により
左前輪52,右後輪54の各ブレーキのブレーキシリン
ダ56,58に伝達される。主液通路32と34との
間、48と50との間にはそれぞれプロポーショニング
バルブ60,62が設けられている。本ブレーキシステ
ムはX配管式なのである。
【0018】前記液通路30と液通路31との間には液
圧制御装置88が設けられており、液通路46と液通路
47との間には液圧制御装置90が設けられている。液
圧制御装置88と液圧制御装置90とは同じものである
ため、ここでは液圧制御装置90について説明する。図
3に示すように、液圧制御装置90のハウジング92内
には有底のシリンダボア94が形成されている。シリン
ダボア94には液圧制御ピストン96が液密かつ軸方向
に摺動可能に嵌合され、その液圧制御ピストン96の後
方に液室98が形成されている。液室98は、ポート1
00によって液通路46に接続されるとともにポート1
06によって液通路47に接続されている。上記ポート
100と液室98との間には開閉弁110が設けられて
いる。開閉弁110は弁子112,弁座114,スプリ
ング116等を備えており、弁子112はスプリング1
16により弁座114に着座する方向に付勢されてい
る。
【0019】液圧制御ピストン96が後退端に位置する
場合には、制御ピストン96の端面に設けられた突部1
20が弁子112をスプリング116の弾性力に抗して
弁座114から離間させることによって、液通路46と
液通路47とを連通させる。液圧制御ピストン96が僅
かに前進すれば、突部120が弁子112から離れ、開
閉弁110が閉じて液通路46と液通路47とを遮断す
る。
【0020】一方、ハウジング92には、スプライン孔
130が同心に形成され、ナット132がその外周面に
形成されたスプライン134において軸方向に移動可能
かつ回転不能に嵌合されている。このナット132には
ボールねじ136が螺合されている。
【0021】ボールねじ136の液圧制御ピストン96
側とは反対側の端部140は軸受142,144を介し
てハウジング92により回転可能かつ軸方向に移動不能
に支持されている。この端部140の軸受142と14
4との間の部分にはギヤ146が相対回転不能に取り付
けられるとともに、ピニオン148に噛み合わされてい
る。ピニオン148はクラッチ150を介して直流サー
ボモータ160(以下、単にモータと称する)に接続さ
れている。クラッチ150は、モータ160の正・逆両
方向の回転のピニオン148への伝達は許容する伝達状
態と、ピニオン148の正,逆両方向の回転のモータ1
60への伝達は阻止する非伝達状態とに切り換え可能と
されている。クラッチ150については、後述する。
【0022】ボールねじ136はギヤ146,ピニオン
148を介してモータ160により回転させられ、それ
によりナット132が前進,後退させられる。また、ナ
ット132が前進させられれば、それに伴って、液圧制
御ピストン96も液室98の液圧の作用によって前進さ
せられ、開閉弁110は閉じる。その後、液室98の容
積が増大し、液室98の液圧が減少させられるとともに
ホイールシリンダ56,58の液圧が減少させられる。
この場合には、ボールねじ136は、液圧制御ピストン
96に形成された有底孔162に収容される。ナット1
32が後退させられれば、液圧制御ピストン96もナッ
ト132の端面に押されて後退させられる。液室98の
容積が減少し、液室98の液圧が増大する。液圧制御ピ
ストン96が後退端に達すれば、開閉弁110が開かれ
る。
【0023】また、シリンダボア94の開口部に設けら
れた皿ばねから成るストッパ164と、ベアリング14
2と段部166との間に配設されたは皿ばねおよびワッ
シャから成るストッパ168とによってナット132の
後退端および前進端がそれぞれ規定されており、ナット
132が、これらストッパ164あるいは168に当接
すれば、モータ160の回転が強制的に阻止される。
【0024】前述のクラッチ150は、図4に示すよう
にハウジング172と、原動部材174と、従動部材1
75と、スプリング176とを備えている。ハウジング
172は、概して円筒状をなし、モータ160のケーシ
ングに固定されている。このハウジング172の内側に
スプリング176が配設され、スプリング176は、外
周部がハウジング172の内周面178に密着し、内周
部と原動部材174および従動部材175との間に隙間
179が形成された状態、すなわち、弾性的に縮径させ
られた状態で配設されている。
【0025】スプリング176を拡径させようとする
と、スプリング176の外周部のハウジング172の内
周面178への接触力が増し、スプリング176のハウ
ジング172に対する相対回転が不能となる。逆に、ス
プリング176を縮径させれば、スプリング176の内
周面178への接触力が弱められ、スプリング176が
相対回転可能となる。また、スプリング176を形成し
ているコイルの端部180,182は、それぞれ中心側
に曲げられ、原動部材174の切欠部内に位置してい
る。
【0026】原動部材174は、概して円柱状を成して
おり、その中心部にはスプライン穴184が形成され、
そのスプライン穴184においてモータ160の出力軸
186が相対回転不能に嵌合されて、モータ160によ
り回転させられるようになっている。また、原動部材1
74の外周部の一部が切り欠かれ、その切欠部内に前述
のスプリング176の端部180,182および従動部
材175が配置されている。
【0027】従動部材175は部分円筒状をなし、ピニ
オン148と同心かつ一体に形成されている。ピニオン
148は原動部材174と一体の支持軸190に相対回
転可能に支持されている。支持軸190は一端が軸受け
192に、他端が原動部材174,出力軸186を介し
て軸受け194に支持され、回転可能、かつ軸方向に移
動不能とされている。
【0028】モータ160が正方向に回転させられ、原
動部材174が図4の矢印Sの方向に回転させられるこ
とによって、切欠部の一方の端面196がスプリング1
76の端部180に当接する。さらに回転するにつれ
て、スプリング176が縮径させられ、ハウジング17
2に対して相対回転可能となる。その後、原動部材17
4がスプリング176の端部180を介して従動部材1
75に当接し、原動部材174,従動部材175および
スプリング176が一体的に回転する。その結果、ピニ
オン148,146が回転させられ、液圧制御ピストン
96が後退させられ、液室98の容積が減少させられ、
ホイールシリンダ56,58の液圧が増加させられる。
【0029】同様に、モータ160が逆方向に回転させ
られ、原動部材174が矢印Tの方向に回転させられる
と、切欠部の他方の端面198がスプリング176の端
部182に当接し、スプリング176が縮径させられ
る。スプリング176がハウジング172に対して相対
回転可能となり、原動部材174がスプリング176の
端部182を介して従動部材175に当接し、原動部材
174,従動部材175およびスプリング176が一体
的に回転する。その結果、液圧制御ピストン96が前進
させられ、液室98の容積が増加させられ、ホイールシ
リンダ56,58の液圧が減少させられる。このよう
に、モータ160が回転し、スプリング178が縮径さ
せられると、クラッチ150はモータ160の回転のピ
ニオン148への伝達を許容し得る伝達状態になる。ま
た、このクラッチ150が伝達状態になるのに必要なモ
ータ160の回転トルク、すなわち、モータ160への
供給電流量はスプリング178の弾性係数等によって決
まる。
【0030】また、液室98の液圧はナット132を前
進させる向きに作用する。すなわち、ピニオン148を
矢印Tの方向に回転させようとする力が作用するのであ
る。しかし、従動部材175が矢印Tの方向に回転し、
スプリング176の端部180に当接すれば、スプリン
グ176が拡径しようとして、その外周部のハウジング
172の内周面178への接触力が大きくなるため、そ
の従動部材175の矢印T方向への回転は許容されず、
当然、原動部材174やモータ160を回転させること
ができない。
【0031】モータ160は、図2に示すように、アン
チスキッド制御ユニット(以下、単にユニットという)
270により制御される。ユニット270は、図示しな
いCPU,ROM,RAM,入力部,出力部およびそれ
らを接続するバスを有するコンピュータを主体とするも
のである。ユニット270の入力部には、左右前輪5
2,36の回転速度をそれぞれ検出する回転速度センサ
272,274の出力信号,左右後輪38,54の回転
速度を検出する回転速度センサ276,277の出力信
号,ブレーキペダル14が踏み込まれているか否かを検
出するブレーキスイッチ279の検出結果が供給されて
いる。また、ROMには推定車体速度,スリップ率等を
演算するプログラム、図6〜9にフローチャートで示す
プログラム,図1,10に示すテーブル等が格納されて
いる。
【0032】ユニット270の出力部には、モータ制御
回路280を介してモータ160が、モータ制御回路2
81を介して図示しないモータがそれぞれ接続されてい
る。上記プログラムの演算結果に基づいてモータ160
等が制御され、車輪36,38,52,54のスリップ
率ができる限り適正値に近い値に制御される。
【0033】モータ制御回路280は図5に示すよう
に、主回路282,デューティ制御回路284,フィー
ドバック回路286等を備えている。モータ制御回路2
81はモータ制御回路280と同様の構造であるため、
図示および説明を省略する。主回路282は電流供給方
向切換用のMOS型FET288および電流量制御用の
MOS型FET290を直列に有する逆転用回路292
と、電流供給方向切換用のMOS型FET294および
電流量制御用のMOS型FET296を直列に有する正
転用回路298とを備えている。逆転用回路292およ
び正転用回路298は直流電源300,モータ160,
抵抗器302を共通に含む閉回路となっている。
【0034】逆転用回路292のFET288は、ユニ
ット270から出力された逆転指令信号LINが増幅器に
よって増幅された信号がハイレベル(以下、ユニット2
70が逆転指令信号H−LINを出力したと略称する)の
とき導通し、モータ160を逆方向に回転させる向きP
に電流が流れることを許容する。また、同様に、正転用
回路298のFET294は、正転指令信号RINが増幅
された信号がハイレベル(以下、ユニット270が正転
指令信号H−RINを出力したときと略称する)のとき導
通し、モータ160を正方向に回転させる方向Qに電流
が流れることを許容する。
【0035】デューティ制御回路284は、差動増幅器
304,PWM発生回路306,AND回路,増幅器等
を含んでおり、ユニット270から出力される電流値指
令信号RPWM ,LPWM が差動増幅器304,PWM発生
回路306,AND回路,増幅器等を経て電流量制御用
のMOS型FET290,296に供給される。直流電
源300の電流は、電流量制御用のMOS型FET29
0あるいは296を介してモータ160に供給され、そ
の回転速度が制御されるのである。
【0036】また、フィードバック回路286は抵抗器
302の両端子間の電圧差を検出する検出回路,差動増
幅器308等を備えており、検出回路によって検出され
た信号が差動増幅器308により増幅されて差動増幅器
304にフィードバック信号として供給されるようにな
っている。差動増幅器304はユニット270から出力
された電流値指令信号RPWM あるいはLPWM とフィード
バック信号との差に応じた信号をPWM発生回路306
に供給する。したがって、FET290,296には出
力信号RPWM ,LPWM がフィードバック信号により補正
された信号が供給されるのである。
【0037】ユニット270から出力される電流値指令
信号RPWM ,LPWM 、すなわち、デューティ制御比Dpw
m は図1のグラフが示すテーブル(特許請求の範囲に記
載された供給電流量制御特性)に基づいて求められる。
図から明らかなように、スリップ状態量Ws が正の場合
には、デューティ制御比Dpwm が正とされ、スリップ状
態量Ws が負の場合には、デューティ制御比Dpwm が負
とされる。スリップ状態量Ws の絶対値が0近傍である
場合には、デューティ制御比Dpwm は、クラッチ150
が伝達状態になるのに必要な大きさより僅かに小さい値
(DQ%)とされるが、スリップ状態量Ws が正あるい
は負でその絶対値が大きくなればデューティ制御比Dpw
m は正あるいは負でその絶対値が大きくされる。ここ
で、正のデューティ制御比Dpwm は増圧制御を示し、負
のデューティ制御比Dpwm は減圧制御を示しており、負
の場合には、符号を反転させて正の信号として出力する
ようになっている。
【0038】本実施例におけるスリップ状態量Ws は、
特開平3─50059号公報に記載の発明におけると同
様に次式から求められ、車輪のスリップ量と、車輪加速
度と推定車体加速度との差とによって決まる。 Ws =Ka ・(Vw −Vs )+Kb ・(Gw −Gs ) ただし、Vw は車輪速度,Vs は目標車輪速度,Gw は
車輪加速度,Gs は推定車体加速度,Ka ,Kb は定数
であって加速度1Gが速度差2km/hに相当するよう
に決定されている。制動時には、通常、推定車体速度V
soは一般的に直線的に減少するため推定車体加速度Gs
はほぼ一定の負の値となり、第2項のかっこ内は車輪加
速度Gw にほぼ一定値を加えた大きさとなる。そのた
め、スリップ状態量Ws は第1項のかっこ内のスリップ
量に車輪加速度を加味した値であると考えることがで
き、スリップ状態量の時間に対する減少,増加等変化は
第1項のそれとほぼ同じであるが、第1項より早い時点
で生じる。
【0039】スリップ状態量Ws が正であるということ
は、スリップ量あるいはスリップ率(目標車輪速度Vs
の決め方で変わる)自体とそれの増大の兆候との和が小
さいということで、ブレーキシリンダ圧が不足している
ことを示しており、負であるということは、上記和が大
きく、ブレーキシリンダ圧が過大であることを示してい
る。また、正負いずれの場合においてもスリップ状態量
Ws の絶対値が大きければ、ブレーキシリンダ圧を急激
に制御して変化速度を大きくする必要があることを示し
ている。また、スリップ状態量Ws が正で増加傾向にあ
るということは、ブレーキシリンダ圧の不足傾向が増し
つつあることを示しているため、増圧勾配を増す必要が
あり、減少傾向にあるということはブレーキシリンダ圧
の不足傾向が減少しつつあることを示しているため、増
圧勾配を減少させる必要がある。それに対して、スリッ
プ状態量Ws が負でその絶対値が増加傾向にあるという
ことは、ブレーキシリンダ圧の過大傾向が増しつつある
ことを示しているため、減圧勾配を増す必要があり、減
少傾向にあるということはブレーキシリンダ圧の過大傾
向が減少しつつあることを示しているため、減圧勾配を
減少させる必要がある。つまり、スリップ状態量Ws は
ブレーキシリンダ圧変更要求量であり、ブレーキシリン
ダ圧をスリップ状態量Ws の要求通りに制御できれば、
制動性能を向上させることができるのである。
【0040】モータ制御回路280におけるユニット2
70の制御は表1に基づいて行われる。
【0041】
【表1】
【0042】スリップ状態量Ws が正の場合には、増圧
モードが設定される。ユニット270が正転指令信号H
−RINを出力するとともに、図1の供給電流量制御特性
を有するテーブルから求められたデューティ制御比Dpw
m の絶対値(この場合は、もともと正の値であるから求
められたままの値)を電流値指令信号RPWM として出力
する。その結果、正転用回路298によって矢印Qの方
向に電流が流れさせられ、モータ160はFET296
に制御された回転速度で正方向に回転させられる。原動
部材174は、矢印Sの方向に回転させられ、液圧制御
ピストン96が後退させられて液室98の容積が減少さ
せられ、ホイールシリンダ56,58の液圧が増加させ
られる。
【0043】図1の供給電流量制御特性は、スリップ状
態量Ws が0の時期に供給電流量がジャンプさせられる
ものであり、スリップ状態量Ws が負から正に変化した
とき、電流値指令信号RPWM の大きさが0%からDQ%
にジャンプさせられる。後に詳述するように、スリップ
状態量Ws が負の側から増大する際、0に達する前にデ
ューティ制御比が0%にされているため、その0%から
DQ%にジャンプさせられるのである。その結果、原動
部材174が矢印Sの方向に回転させられ、スプリング
176を縮径させようとするため、スプリング176の
外周部のハウジング172の内周面178への接触力が
弱められ、クラッチ150は伝達状態寸前の状態とな
る。しかし、デューティ制御比DQ%の電流量はクラッ
チ150が伝達状態になるのに必要な電流量より僅かに
小さいため、デューティ制御比DQ%の電流値指令信号
RPWM が出力されても、クラッチ150は伝達状態には
ならない。その後、スリップ状態量Ws が増して設定値
E以上となり、図1の供給電流量制御特性に従ってデュ
ーティ制御比Dpwm が増大させられれば、クラッチ15
0は速やかに伝達状態となり、ピニオン148が回転を
開始し、液圧制御ピストン96の後退が開始される。
【0044】スリップ状態量Ws が正で、減少中であっ
て、後述するしきい値Wsdになった場合には、増圧制動
保持モードが設定される。ユニット270によって、逆
転指令信号H−LINとデューティ制御比0%の電流値指
令信号LPWM とが出力されることによって発電制動が行
われ、モータ160の正方向の回転が抑制される。増圧
制動保持モードが設定されることによって、モータ16
0が電源300から切り離されて閉回路310が形成さ
れる。その結果、モータ160は発電機として作用する
ことになるため、閉回路310にはその逆起電力によっ
て矢印Rの方向に電流が流れさせられる。この方向R
は、モータ160を逆方向に回転させる場合に流れる電
流の方向Pと同じであり、発電によるエネルギは閉回路
310内で消費されて、モータ160の回転が抑制され
る。このように、モータ160の正方向の回転が抑制さ
れることによってホイールシリンダ56,58の増圧勾
配が緩やかにされる。いいかえれば、増圧勾配を緩やか
にするためには、電流値指令信号RPWM の値を小さくし
ても、モータ160の慣性のため、一旦速くなった回転
速度を小さくすることは直ちにはできないため、回転を
抑制することによって回転速度を小さくし、増圧勾配を
緩やかにするのである。
【0045】スリップ状態量Ws が負の場合には、ユニ
ット270は逆転指令信号H−LINを出力するととも
に、図1の供給電流量制御特性に従ったデューティ制御
比Dpwm の絶対値(負の符号を除いた値)を電流値指令
信号LPWM として出力する。その結果、逆転用回路29
2には矢印Pの方向の電流が流れさせられ、モータ16
0は逆方向にFET290に制御された速度で回転させ
られる。これにより液圧制御ピストン96が前進させら
れてホイールシリンダ56,58の液圧は減少させられ
る。
【0046】スリップ状態量Ws が正から負に切り換わ
った時点において、電流値指令信号LPWM の大きさが0
%からDQ%(デューティ制御比Dpwm が0%から−D
Q%)にジャンプさせられる。その結果、原動部材17
4が矢印Tの方向に回転させられ、クラッチ150が伝
達状態寸前の状態となる。したがって、スリップ状態量
Ws の絶対値が設定値F以上となり、図1のテーブルに
沿ってデューティ制御比Dpwm の絶対値が増大させられ
れば、クラッチ150が容易に伝達状態になり、液圧制
御ピストン96の前進が速やかに開始される。
【0047】スリップ状態量Ws が負で、かつ、減少傾
向から増加傾向に転じた場合には、減圧制動モードが設
定され、それまでとは逆方向、すなわち正方向に回転さ
せる方向の電圧がモータ160に与えられる。ユニット
270は正転指令信号H−RIN,デューティ制御比10
0%の電流値指令信号RPWM を出力する。その結果、正
転用回路298に矢印Qの方向に電流を流れさせる向き
に電圧が印加され、モータ160の回転は抑制される。
すなわち、減圧勾配が緩められるのである。
【0048】減圧制動モードが設定されてから設定時間
経過後に、減圧制動保持モードが設定される。ユニット
270によって、正転指令信号H−RINとデューティ制
御比0%の電流値指令信号RPWM とが出力される。減圧
制動保持モードが設定されることによって閉回路310
が形成され、前述のように、モータ160の回転が抑制
される。
【0049】上記減圧制動モードの実行時間は、図10
に示すように、それまでモータ160が逆方向に連続し
て回転していた時間に応じて設定される。図から明らか
なように、減圧時間が長くモータ160が定常状態に達
していた場合には、減圧制動モードの実行時間が長く設
定され、減圧時間が短く定常状態に達していなかった場
合には短く設定される。
【0050】本実施例においては、モータ160が停止
したことを確認してから減圧制動モードから減圧制動保
持モードに切り換えるのではなく、上記設定時間経過後
に、モータ160の回転が停止していなくても減圧制動
保持モードに切り換えるのである。設定時間が長すぎる
とモータ160が正方向に回転してしまう恐れがあるた
め、設定時間は、モータ160の回転を停止させるのに
必要な時間よりやや短めに設定される。
【0051】アンチスキッド制御が終了した場合には、
制御終了モードが設定される。すなわち、液圧制御ピス
トン96を後退端位置に移動させる処理である。この際
には速度制御を行う必要はないが、液圧制御ピストン9
6のストッパ164への衝突を緩和するために、デュー
ティ制御比40%とした場合の増圧モードとされてい
る。アンチスキッド制御終了処理完了後、すなわち、制
御が終了し、上記液圧制御ピストン96が後退端位置に
戻された後には、非制御モードが設定され、ユニット2
70から信号は出力されない状態となる。
【0052】以上のように構成された液圧ブレーキ装置
においては、通常は、ブレーキペダル14が踏み込まれ
れば、加圧ピストン18,20が前進させられて加圧室
22,24に液圧が発生し、その液圧がそのままホイー
ルシリンダ40,42,56,58に伝達されて車輪の
回転が抑制される。
【0053】ブレーキペダル14の踏込み力が路面の摩
擦係数との関係で過大となり、車輪のスリップ率が適正
範囲を超えた場合には、アンチスキッド制御が行われ
る。ユニット270はモータ160を制御することによ
って液圧制御装置88,90の液圧制御ピストンを作動
させ、ブレーキシリンダ圧を適正なスリップ率が得られ
るように制御するのである。アンチスキッド制御は液圧
制御装置88,90それぞれに対して独立に行われる
が、以下、液圧制御装置90における制御について、図
6ないし9のフローチャートに基づいて説明する。液圧
制御装置88における制御についての説明は液圧制御装
置90における制御と同様であるため省略する。
【0054】図6のフローチャートに示すメインルーチ
ンは常時繰り返し実行される。このメインルーチンは液
圧制御装置88,90に共通のルーチンである。まず、
ステップ1(以下、S1と略称する。他のステップにつ
いても同じ)において、ユニット270のRAMに設け
られている各フラグ,カウンタ等をクリアする等の初期
化が行われる。S2において、回転速度センサ272〜
277の出力値Vw**(**:FL,FR,RL,RR )が読み
込まれ、推定車体速度Vsoが演算される。通常は最大車
輪速度が車体速度を表すとし、その最大車輪速度の減速
度が1.2Gを越えた場合は減速度を1.2Gに固定し
て車体速度を演算することが行われるのである。
【0055】S3において、式Vs =Vso−Kso・ΔV
から目標車輪速度Vs が求められ、S4において、推定
車体加速度Gs が式Gs =Kso(Vso(n) −Vso(n-1)
)/ΔTから求められ、車輪加速度Gw が式Gw =Kw
(Vw(n)−Vw(n-1))/ΔTから求められる。ここ
で、Kso,ΔV,Kw ,Ksoは定数,添字n,n−1は
今回演算値,前回演算値をそれぞれ示している。
【0056】S5において、予めROMに記憶されてい
る値Vso,Vs ,Gw ,Gs の妥当範囲が読み込まれ、
S6において、S2〜S4で求められたこれらの値Vs
o,Vs ,Gw ,Gs とS5において読み込まれた範囲
とが比較され、求められた値が妥当であるか否かが判定
される。異常であると判定された場合には、S7におい
て異常フラグがセットされ、運転者に警告が発せられ
る。S8において、液圧制御ピストン96を後退端に移
動させることによって、マスタシリンダ12の加圧室2
4とホイールシリンダ56,58とが連通させられ、非
制御モードが設定され、S2に戻される。異常であると
判定された場合には、割り込み信号が発せられても、割
り込みルーチンが実行されないようになっている。ま
た、異常でないと判定されれば、そのままS2に戻され
る。
【0057】メインルーチンの実行中に割り込み信号が
発せられれば、図7のフローチャートに示す割り込みル
ーチンが実行される。割り込み信号は、例えば5ms毎
に発せられ、1回の実行が終わる毎にメインルーチンに
戻される。液圧制御装置90は、左前輪52,右後輪5
4のスリップ率が適正範囲内になるよう制御されるもの
であるが、ここでは、左前輪52に対して制御される場
合について説明する。
【0058】S20において、スリップ状態量Ws が、
左前輪52の車輪速度VwFL ,目標車輪速度Vs ,車輪
加速度GwFL ,車体加速度Gs から前述の式Ws =Ka
・(VwFL −Vs )+Kb ・(GwFL −Gs )に基づい
て演算される。S21において、アンチスキッド制御フ
ラグFsta が1か否かが判定される。
【0059】本ルーチンが最初に実行される場合には、
アンチスキッド制御フラグFsta は0であるため、NO
と判定され、S22,23においてアンチスキッド制御
開始条件が満たされたか否かが判定される。S22にお
いて、ブレーキスイッチ179の出力信号が読み込ま
れ、S23において、ブレーキスイッチ179の出力信
号がONで、かつ、S20で演算されたスリップ状態量
Ws が負の値であってその絶対値が設定値より大きいか
否かが判定されるのである。上記条件が満たされる場合
には、アンチスキッド制御が開始され、S24において
アンチスキッド制御フラグFsta が1にセットされ、S
25以降が実行される。上記条件が満たされない場合に
は、アンチスキッド制御は開始されず、そのままメイン
ルーチンに戻される。
【0060】アンチスキッド制御中であり、S21にお
いてYESと判定された場合には、S26,27におい
て、アンチスキッド制御終了条件を満たすか否かが判定
される。S26において、ブレーキスイッチ279の出
力信号が読み込まれ、S27において、ブレーキスイッ
チ279の出力信号がOFFであるか否か、S2で演算
された推定車体速度Vsoが5km/h以下であるか否か
が判定されるのである。上記2条件の少なくとも一方が
満たされる場合には、S29以降が実行され、アンキス
キッド制御が終了させられる。いずれの条件も満たさな
い場合には、アンチスキッド制御が続けられ、S28に
おいて終了カウンタTend がクリアされ、S25以降が
実行される。
【0061】このように、本ルーチンの制御は上記非ア
ンチスキッド制御時,アンチスキッド制御終了時,アン
チスキッド制御中に分けられており、まず、簡単なアン
チスキッド制御終了時における制御について説明する。
S29において、制御終了モードが設定され、液圧制御
ピストン96が後退端位置に向かって移動させられる。
モータ160が正回転させられることによって、ナット
132が後退させられ、液圧制御ピストン96が液室9
8の液圧に抗して後退させられるのである。S30にお
いて終了カウンタのカウント値Tend がカウントアップ
され、S31において終了カウンタのカウント値Tend
が設定カウント値Tend0以上であるか否かが判定され
る。
【0062】最初にS31が実行される場合には、終了
カウンタのカウント値Tend は1であるためNOと判定
され、メインルーチンに戻される。終了カウンタのカウ
ント値Tend が設定カウント値Tend0以上になりYES
と判定されれば、S32,S33においてアンチスキッ
ド制御フラグFsta が0とされるとともに終了カウン
タ,増圧カウンタ,減圧カウンタ等すべてのカウンタの
カウント値が0にされる。S34において、非制御モー
ドに設定され、メインルーチンに戻される。
【0063】上記設定カウント値Tend0は制御ピストン
96が前進端位置から後退端位置に移動するまでに必要
なカウント数であり、50〜100msecに相当する
カウント数である。終了カウンタのカウント値Tend が
設定カウント値Tend0に達したときには、制御終了時に
液圧制御ピストン96がどの位置にあっても後退端への
復帰が保証される。制御終了時には、通常、液圧制御ピ
ストンが前進端と後退端との途中にあるため、終了カウ
ンタのカウント値Tend が設定カウント値Tend0に達す
る以前に液圧制御ピストン96が後退端に達し、ナット
132がストッパ164に当接することによって、モー
タ160の回転が強制的に停止させられる。液圧制御ピ
ストン96が後退端に戻されることによって液通路46
と液通路47とが連通させられ、通常の液圧ブレーキに
なる。
【0064】次に、アンチスキッド制御中あるいはアン
チスキッド制御開始時における制御について説明する。
S25において、スリップ状態量Wsに基づいて図1の
テーブルからデューティ制御比Dpwm が求められ、S3
5において、デューティ制御比Dpwm が負であるか否か
が判定される。デューティ制御比Dpwm が負であり、Y
ESと判定された場合には、S36において減圧処理が
行われ、0以上であり、NOと判定された場合にはS3
7において増圧処理が行われる。
【0065】アンチスキッド制御開始時には、スリップ
状態量Ws は負でその絶対値が大きいため、デューティ
制御比Dpwm が負の値となり、S35においてYESと
判定され、S36において減圧処理が行われる。この減
圧処理について図8のフローチャートに基づいて説明す
る。S50において、今回のスリップ状態量Ws(n)が前
回のスリップ状態量Ws(n-1)に設定値Vupを加えた大き
さより大きいか否かが判定される。設定値Vupは0.5
km/h以下の正の値である。振動等によってスリップ
状態量Ws が変化するため、単純にスリップ状態量Ws
(n)が前回のスリップ状態量Ws(n-1)より大きいか否か
を判定すると、判定を誤ってしまうことがある。これを
回避するために設定値Vupが加えられるのである。今回
のスリップ状態量Ws(n)が前回のスリップ状態量Ws(n-
1)より小さくて減少傾向にあるか、あるいはほぼ等しい
場合にはNOと判定され、S51以降において減圧制御
が実行される。今回のスリップ状態量Ws(n)が前回のス
リップ状態量Ws(n-1)より設定値Vup以上大きく、増加
傾向にある場合にはYESと判定され、S55以降にお
いて、制動制御が行われる。
【0066】アンチスキッド制御の開始時には、スリッ
プ状態量Ws が減少中であり、最初は前回のスリップ状
態量Ws(n-1)は0で、今回のスリップ状態量Ws(n)は負
である。そのため、S50の判定はNOとなり、S51
において、減圧モードが設定され、モータ160がFE
T290に制御された回転速度で逆方向に回転させられ
る。ナット132が前進させられ、液圧制御ピストン9
6が液室98の液圧によって前進させられる。開閉弁1
10が閉状態となり、液室98の容積の増大に伴って、
ホイールシリンダ56,58の液圧が低下させられる。
S52において減圧カウンタのカウント値Tdwn がアッ
プされ、S53において、減圧カウンタTdwn のカウン
ト値から図10に基づいて制動時間Tstp が求められ
る。S54において、増圧カウンタ, 制動カウンタがク
リアされ、メインルーチンに戻される。
【0067】また、アンチスキッド制御の途中におい
て、スリップ状態量Ws が減少傾向にあり、正の値から
負の値に切り換わった場合には、S50においてNOと
判定され、S51において減圧モードが設定されるので
あるが、スリップ状態量Ws が0の時点において、出力
される電流量供給指令信号LPWM のデューティ制御比が
0%から−DQ%にジャンプさせられる。モータ160
は逆方向に回転させられるとともに原動部材174は矢
印T方向に回転させられ、クラッチ150が伝達状態寸
前の状態となる。したがって、スリップ状態量Ws(n)が
負の設定値F以下になり、デューティ制御比Dpwm の絶
対値が漸増させられるのに伴って、液圧制御ピストン9
6の前進が速やかに開始される。
【0068】スリップ状態量Ws が減少傾向にあるか、
あるいは変動しない間はS50の判定がNOとなって減
圧処理が行われるが、スリップ状態量Ws が増加傾向に
転じ、S50においてYESと判定された場合には、S
55において制動カウンタのカウント値Thld が制動時
間Tstp に相当する値より大きいか否かが判定される。
最初にこのステップが実行される場合には、制動カウン
タのカウント値Thldは0であるためNOと判定され、
S56において減圧制動モードが設定され、逆方向に回
転していたモータ160に正方向回転の電圧が印加され
る。S57,58において制動カウンタがカウントアッ
プされ、減圧カウンタがクリアされ、メインルーチンに
戻される。
【0069】制動カウンタのカウント値Thld が制動時
間Tstp に相当する値に達すれば、S55においてYE
Sと判定され、S59において減圧制動保持モードが設
定される。その結果、破線に示す回路310が形成され
る。S56〜58の実行によってモータ160が停止さ
せられれば、減圧制動保持モードが設定されることによ
ってモータ160は保持状態に保たれる。モータ160
が停止させられなければ、逆起電力によって停止させら
れ、その後は保持状態に保たれる。S60において制動
カウンタがカウントアップされ、メインルーチンに戻さ
れる。
【0070】次に、図1によるデューティ制御比Dpwm
が0以上で、S37において増圧処理が行われる場合に
ついて、図9のフローチャートに基づいて説明する。通
常のアンチスキッド制御においては、減圧処理が行われ
ることによってスリップ状態量Ws が増加傾向に転じ、
0以上に達した時点においてデューティ制御比Dpwm が
DQ%となり増圧処理が開始されるのである。
【0071】S70において、今回のスリップ状態量W
s(n)が前回のスリップ状態量Ws(n-1)に設定値Vdwn を
加えた大きさより大きいか否かが判定される。設定値V
dwnは0.5km/h以下の正の値であり、S50にお
ける設定値Vupと同様に、振動等によるスリップ状態量
Ws の変化による誤判定を回避するために加えられる値
である。今回のスリップ状態量Ws(n)が前回のスリップ
状態量Ws(n-1)より設定値Vdwn 以上大きく、増加傾向
にある場合にはYESと判定され、S71以降が実行さ
れる。今回のスリップ状態量Ws(n)が前回のスリップ状
態量Ws(n-1)より小さく減少傾向に転じたか、あるいは
ほぼ等しい場合にはNOと判定され、S76以降が実行
される。
【0072】最初にS70が実行される場合は、スリッ
プ状態量が負の値から正の値に切り換わった時点であ
る。S70においてYESと判定され、S71において
増圧モードが設定される。図1に示すように、出力され
る電流値指令信号RPWM のデューティ制御比Dpwm は0
%からDQ%にジャンプさせられる。モータ160が正
方向に回転させられるとともに原動部材174が矢印S
の方向に回転させられる。その結果、スプリング176
が縮径させられ、スプリング176の外周部のハウジン
グ172の内周面178への押付力が弱められ、クラッ
チ150が伝達状態寸前の状態となる。したがって、ス
リップ状態量Ws が設定値E以上となり、それに伴って
デューティ制御比Dpwm が漸増させられると、ピニオン
148の回転が速やかに開始され、液圧制御ピストン9
6の後退が速やかに開始される。また、前述のように、
増圧処理は減圧処理が行われた後に行われるのである
が、S36における減圧処理の終了時には、モータ16
0の回転が抑制されているため、S71において減圧制
動保持モードから増圧モードに切り換えられた際、モー
タ160が速やかにかつ常に同じ傾向で正方向の回転を
開始する。
【0073】次に、S72,S73において、増圧カウ
ンタのカウント値Tupがアップされ、減圧カウンタのカ
ウント値Tdwn がクリアされる。その後、S74におい
て今回のスリップ状態量Ws が最大スリップ状態量Wsp
とされ、S75において最大スリップ状態量Wspに係数
Kd を掛けることによってしきい値Wsdが求められ、メ
インルーチンに戻される。本実施例において、係数Kd
は0.4である。
【0074】スリップ状態量Ws の増加中においては、
今回のスリップ状態量が順次、最大スリップ状態量Wsp
とされ、しきい値Wsdが順次求められる。したがって、
しきい値Wsdはスリップ状態量Ws の増加に伴って増加
することになる。一方、最大スリップ状態量Wspが大き
ければ、モータ160の正方向の回転速度も大きくされ
るため、しきい値Wsdは、モータ160の最大回転速
度、すなわち慣性が大きいほど大きい値とされるのであ
る。
【0075】スリップ状態量Ws が増加傾向から減少傾
向に転じれば、S70においてNOと判定され、S76
において今回のスリップ状態量Wsが前回S75におい
て求められたしきい値Wsdより大きいか否かが判定され
る。ここで、しきい値Wsdは、スリップ状態量Ws の極
大値Wspの40%の大きさとされている。S76が最初
に実行される場合には、YESと判定され、S77,S
78において引き続き増圧モードが設定され、増圧カウ
ンタのカウント値Tupがアップされる。
【0076】スリップ状態量Ws がしきい値Wsd以下と
なり、S76においてNOと判定されれば、S79にお
いて増圧制動保持モードが設定される。ユニット270
は信号H−LINを出力するのみとなり、モータ160に
は、正方向に回転させる電流も、逆方向に回転させる電
流も流れさせられず、閉回路310が形成される。モー
タ160は発電機として作用することになるため、発電
制動によってモータ160の回転が抑制される。その
後、S80において増圧カウンタのカウント値Tupがア
ップされる。
【0077】スリップ状態量Ws がしきい値Wsd以下に
なったということは、近い将来にモータ160の正方向
の回転を停止させ、あるいは逆方向の回転を開始させる
必要が生じるということであるため、本実施例において
は、スリップ状態量Ws がしきい値Wsd以下になった時
点においてモータ160の回転が抑制されることによっ
て増圧勾配が積極的に緩められるのである。
【0078】以下、実際の制御の一例を図11に基づい
て説明する。時間t0 において、アンチスキッド制御が
開始され、減圧モードが設定される。スリップ状態量W
s が減少傾向から増加傾向に転じると(時間t1 )、減
圧モードから減圧制動モードに切り換えられ、さらに設
定時間Tstp 経過後に減圧制動保持モードに切り換えら
れる。次に、スリップ状態量Ws が正の値になると(時
間t2 )、増圧モードが設定され、デューティ制御比D
pwm DQ%の電流値指令信号RPWM が出力される。スリ
ップ状態量Ws が正の設定値E以上になると(時間t
3 )、デューティ制御比Dpwm の値も増大させられ、そ
れに伴って液圧制御ピストン96の後退が速やかに開始
される。スリップ状態量Ws が増加傾向にあるため、ス
リップ状態量Wsが順次最大スリップ状態量Wspとさ
れ、しきい値Wsdが順次求められ、極大値Wsp1 の40
%の大きさがしきい値Wsd1 とされる。
【0079】スリップ状態量Ws が減少傾向に転じ、ス
リップ状態量Ws がしきい値Wsd1まで低下すると(時
間t4 )、増圧制動保持モードに切り換えられる。さら
に、スリップ状態量Ws が減少し、0以下の値になると
(時間t5 )、減圧モードに設定される。デューティ制
御比Dpwm −DQ%の電流値指令信号LPWM が出力され
る。スリップ状態量Ws が負の設定値F以下になると
(時間t6 )、電流値指令信号LPWM の値も増大させら
れ、それに伴って液圧制御ピストン96の前進が速やか
に開始される。
【0080】以下、同様の制御が行われるのであるが、
時間t9 付近のように、スリップ状態量Ws が減少中で
あっても、しきい値Wsd以下にならない場合には、増圧
制動保持モードに切り換えられない。
【0081】以上のように、本実施例のアンチスキッド
制御装置においては、スリップ状態量Ws が0の時点に
デューティ制御比Dpwm の値がジャンプさせられる。す
なわち、スリップ状態量Ws が負から正に切り換わった
時点(時間t2 )において、デューティ制御比Dpwm の
値が0%からDQ%に変えられ、スリップ状態量Wsが
正から負に切り換わった時点(時間t5 )において、デ
ューティ制御比Dpwmの値が0%から−DQ%に変えら
れる。その後、スリップ状態量Ws が設定値Eあるいは
Fに達し、増圧制御あるいは減圧制御を行う必要が生じ
た場合に(時間t3 ,t6 )、電流値指令信号の増大が
開始される。
【0082】スリップ状態量Ws が設定値F〜設定値E
の範囲内にある場合には、クラッチ150が伝達状態に
切り換えられているわけではないため、液圧制御ピスト
ン96の移動は開始されない。スリップ状態量Ws が設
定値EあるいはFとなり、出力されるデューティ制御比
Dpwm の絶対値が増大するのに伴って、液圧制御ピスト
ン96の移動が速やかに開始され、ホイールシリンダ5
6,58の液圧制御が速やかに開始されるのである。し
たがって、デューティ制御比Dpwm の増加の開始に対す
る液圧制御ピストン96の移動開始遅れを小さくするこ
とができ、液圧制御の開始遅れを小さくすることができ
る。その結果、車両の安定性を向上させることができ、
制動効率を向上させることができる。また、スリップ状
態量Ws の要求に沿った制御を行うことができるため、
液圧制御精度を向上させることができる。
【0083】さらに、クラッチ150が原因となる液圧
制御ピストン96の移動開始遅れは、クラッチ150を
電磁クラッチとすることによって解決されるのである
が、電磁クラッチは高価であるため、アンチスキッド制
御装置全体のコストが高くなる等の問題が生じる。それ
に対し、本実施例のアンチスキッド制御装置におけるよ
うに供給電流量制御特性に電流量ジャンプ特性を備える
ことによってコストアップを回避しつつ移動開始遅れを
小さくすることが可能である。
【0084】なお、上記実施例においては、出力される
電流値指令信号RPWM,LPWM の大きさが図1のグラフが
表すテーブル(供給電流量制御特性)に基づいて決めら
れていたが、図12,13のグラフが表すテーブルに基
づいて決められるようにしてもよい。〔作用〕の項にお
いて説明したように、デューティ制御比Dpwm の大きさ
がいずれのテーブルに基づいて決められるようにして
も、電流値指令信号の大きさとしてのデューティ制御比
の増加開始に伴う液圧制御ピストン96の移動開始遅れ
を小さくすることができ、液圧制御精度を向上させるこ
とができる。
【0085】さらに、上記実施例においては、クラッチ
150はスプリング式の摩擦クラッチであったが、スプ
リング式に限らず、他の形式のクラッチ等であってもよ
い。また、クラッチが設けられていなくても、上記供給
電流量制御特性を備えたモータ制御装置を適用すること
によって液圧制御ピストン96の移動開始遅れを小さく
することができ、液圧制御精度を向上させることができ
る。
【0086】その他、いちいち例示することはしない
が、特許請求の範囲を逸脱することなく当業者の知識に
基づいて種々の変形,改良を施した態様で本発明を実施
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるアンチスキッド制御装
置のユニットの供給電流量制御特性を示すグラフであ
る。
【図2】上記実施例のアンチスキッド制御装置の全体図
である。
【図3】上記実施例における液圧制御装置の断面図であ
る。
【図4】上記液圧制御装置のMM断面図である。
【図5】上記実施例におけるモータ駆動回路の回路図で
ある。
【図6】上記ユニットに格納されたメインプログラムを
示すフローチャートである。
【図7】上記ユニットに格納されたメインプログラムの
割り込みルーチンを示すフローチャートである。
【図8】上記ユニットに格納された減圧処理サブルーチ
ンを示すフローチャートである。
【図9】上記ユニットに格納された増圧処理サブルーチ
ンを示すフローチャートである。
【図10】上記ユニットに格納されている減圧カウンタ
のカウント値と制動時間との関係を表すグラフである。
【図11】上記実施例のアンチスキッド制御装置の制御
例を表すグラフである。
【図12】上記実施例とは別の実施例のユニットの供給
電流量制御特性を表すグラフである。
【図13】さらに別の実施例のユニットの供給電流量制
御特性を表すグラフである。
【図14】従来のモータ制御装置の供給電流量制御特性
を表すグラフである。
【符号の説明】
10 マスタシリンダ 30,31,46,47 液通路 36,38,52,54 車輪 40,42,56,58 ホイールシリンダ 88,90 液圧制御装置 96 液圧制御ピストン 150 クラッチ 160 直流サーボモータ(モータ) 176 スプリング 270 アンチスキッド制御ユニット(ユニット) 280 モータ制御回路 288,290,294,296 FET 300 電源 304 PWM発生回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60T 8/00 - 8/96

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正・逆両方向に回転可能な電動モータ
    と、その電動モータの回転によって移動させられる可動
    部材と、その可動部材の移動により容積が変化させら
    れ、車輪の回転を抑制するブレーキシリンダに連通させ
    られた液室と、前記車輪のスリップ状態量と前記電動モ
    ータへの供給電流量との予め定められた関係である供給
    電流量制御特性に基づいて前記電動モータへの供給電流
    量を制御することによってブレーキシリンダ圧を変化さ
    せるモータ制御装置とを備えたアンチスキッド制御装置
    において、 前記モータ制御装置の前記供給電流量制御特性に電流量
    ジャンプ特性を与えたことを特徴とするアンチスキッド
    制御装置。
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