JP2976491B2 - イオン注入装置 - Google Patents

イオン注入装置

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JP2976491B2
JP2976491B2 JP2159134A JP15913490A JP2976491B2 JP 2976491 B2 JP2976491 B2 JP 2976491B2 JP 2159134 A JP2159134 A JP 2159134A JP 15913490 A JP15913490 A JP 15913490A JP 2976491 B2 JP2976491 B2 JP 2976491B2
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良剛 石原
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は半導体集積回路の製造工程で用いられるイオ
ン注入装置に関し、特に2次電子を放出させてウェハー
のチャージアップを抑制する機構に関する。
〔従来の技術〕
従来、たとえば半導体集積回路の製造工程で用いられ
るイオン注入装置は、イオンビームによる正のチャージ
アップでウェハに形成される半導体素子がダメージを受
けることがあった。この対策として第4図に示すよう
に、エレクトロンシャワー機能をもっているのが普通で
ある。
フィラメント4から出た1次電子2は、リフレクター
電源7で負に印加されたリフレクター板6により円筒状
のターゲットブロック5に向かって放出される。この1
次電子2は、高エネルギーをもっているためイオンビー
ム1に捕獲されにくい。そのため1次電子2は、ターゲ
ットブロック5に衝突し低エネルギーの2次電子を発生
させる。この低エネルギーの2次電子3は、イオンビー
ム1に捕獲されイオンビーム1を中和する。このためデ
ィスク10に保持されたウェハ11上のチャージアップを防
ぐことができる。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述した従来のイオン注入装置におけるエレクトロン
シャワー部は、1次電子を放出するフィラメント4と、
1次電子との衝突により2次電子を放出するターゲット
ブロック5で構成されている。このターゲットブロック
5は、ウェハ11を保持するディスク10の前方に設けられ
たステンレス製の円筒が用いられているため、フィラメ
ント4とターゲットブロック5の位置関係により、2次
電子3がイオンビーム1に捕獲される確率の分布は決定
されていた。
さらにイオンビーム1の断面は、引出電極の位置やビ
ームエネルギー、アーク電流等で変化する。一方2次電
子は、強弱の変化しか与えられない。イオンビームによ
る2次電子の捕獲される領域は決定されているので、単
に2次電子を強くすると捕獲されきれない2次電子がウ
ェハ11にふりかかることもあり、2次電子による負のチ
ャージアップがウェハ11に起きるという欠点があった。
〔課題を解決するための手段〕
本発明のイオン注入装置は、フィラメントと、このフ
ィラメントからの1次電子の照射によりイオンビームを
中性化するための2次電子を放出するターゲットブロッ
クとからなるエレクトロンシャワー部を有するイオン注
入装置において、前記ターゲットブロックの1次電子が
照射される部分にターゲットブロックと同質の材料から
なる回転板を設けたものである。
〔実施例〕
次に、本発明について図面を参照して説明する。
第1図は本発明の一実施例のエレクトロンシャワー部
の断面図、第2図は回転板の平面図である。
第1図において、フィラメント4とリフレクター板6
をステンレス製の円筒状のターゲットブロック5の一方
の側面に設け、このフィラメント4と対向するターゲッ
トブロック5の他方の側面にはモーター14により回転す
る回転軸13に取付けられたステンレス製の回転板12が設
けてある。この回転板12は第2図に示したように、中心
部から放射状に形成されたひだ状の凹部15A及び凸部15B
が形成されており、1次電子2の衝突により発生する2
次電子3が広範囲に散乱するようになっている。フィラ
メント4にはフィラメント電流源9により電流を供給す
る。リフレクター板6には、負のバイアスを加える向き
にリフレクター電源7を接続する。ターゲットブロック
5には、1次電子2が衝突するようなバイアス電源8で
正の印加電圧を加える。
このように構成することにより、フィラメント4から
出た1次電子2は、リフレクター板6の負電位のため回
転板12に向かって飛ぶ。1次電子2は回転板12に衝突し
2次電子3を放出する。回転板12を回転することで放出
する2次電子3は広くビームラインに散乱されるので、
イオンビーム1に捕獲される確率が上がり、イオンビー
ム1の中性化が促進される。更に、2次電子3の量を増
しても、イオンビームに捕獲されないい2次電子3の増
加は少なくなり、2次電子自身によるウェハ11の負のチ
ャージアップをなくすことができる。
第3図は本発明の第2の実施例の断面図である。
ターゲットブロック5の側面に3ケの回転板12を配置
し、それぞれの回転板12を回転させるように回転軸13を
介してモーター14を接続する。フィラメント4Aは、横に
長い構造となっているため、1ケの回転板12よりも複数
個の回転板12で、2次電子を散乱させることができる。
従って、効率よく2次電子を散乱させることができるた
め、イオンビームに捕獲される確率をより上げることが
できる利点がある。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明は、フィラメントとフィラ
メントからの1次電子の照射により2次電子を放出する
ターゲットブロックからなるエレクトロンシャワー部を
有するイオン注入装置において、このターゲットブロッ
ク1次電子が照射される部分に回転板を設けることによ
り、イオンビームがイオン源パラメータの変更により変
化し、2次電子を増す必要がある場合でも、イオンビー
ムに2次電子を捕獲させる確率をより高く上げイオンビ
ームを中性化することができる。このためウェハのチャ
ージアップを精度よく抑制することができる。またイオ
ンビームに捕獲されなかった2次電子が減少するため、
2次電子自身によるウェハ等被イオン注入物のチャージ
アップを防ぐことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例のエレクトロンシャワー
部の断面図、第2図は第1の実施例の回転板の上面図、
第3図は本発明の第2の実施例のエレクトロンシャワー
部の断面図、第4図は従来のイオン注入装置のエレクト
ロンシャワー部の断面図である。 1……イオンビーム、2……1次電子、3……2次電
子、4……フィラメント、5……ターゲットブロック、
6……リフレクター板、7……リフレクター電源、8…
…バイアス電源、9……フィラメント電流源、10……デ
ィスク、11……ウェハ、12……回転板、13……回転軸、
14……モーター、15A……ひだ状凹部、15B……ひだ状凸
部。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィラメントと、このフィラメントからの
    1次電子の照射によりイオンビームを中性化するための
    2次電子を放出するターゲットブロックとからなるエレ
    クトロンシャワー部を有するイオン注入装置において、
    前記ターゲットブロックの1次電子が照射される部分に
    ターゲットブロックと同質の材料からなる回転板を設け
    たことを特徴とするイオン注入装置。
  2. 【請求項2】回転板は中心部から放射状に形成されたひ
    だ状の凹凸を有する請求項1記載のイオン注入装置。
JP2159134A 1990-06-18 1990-06-18 イオン注入装置 Expired - Lifetime JP2976491B2 (ja)

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JPH0451442A JPH0451442A (ja) 1992-02-19
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