JP2976375B1 - 先端チャック式シャ−プペンシル - Google Patents

先端チャック式シャ−プペンシル

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JP2976375B1 JP27657198A JP27657198A JP2976375B1 JP 2976375 B1 JP2976375 B1 JP 2976375B1 JP 27657198 A JP27657198 A JP 27657198A JP 27657198 A JP27657198 A JP 27657198A JP 2976375 B1 JP2976375 B1 JP 2976375B1
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  • Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 先端チャック式シャ−プペンシルにおいて、
芯のねじ切りやかみ切りを生じないようにする。 【解決手段】 口金(2)の先端と協同して芯(3)を
把持する先チャック(4)の後部を内筒(20)に着脱可能
に取り付ける。上記先チャック(4)に芯を歩進供給す
る後チャック(27)を上記内筒(20)内に設ける。後チャッ
ク(27)の後部にはチャックガイド(30)が固着される。芯
タンク(26)の前部には押具(38)が固着され、この押具(3
8)の前部には上記チャックガイド(30)に当接する段部(4
0)とチャックガイド(30)に回転可能に差し込まれる筒状
部(42)がある。上記押具(38)に形成された係止突起(46)
は、口金(2)の連結筒(35)に設けた受溝(45)内に入
り、軸方向に移動可能に係合する。上記チャックガイド
(30)と押具(38)は、回転可能かつ軸方向後方に分離可能
に独立して形成されているので、芯のねじ切りやかみ切
りを生じない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、芯を歩進供給する
ようにしたノック式シャ−プペンシルに関し、特に短く
なった芯を充分に活用できるよう口金の先端部でも芯を
把持するようにした先端チャック式シャ−プペンシルに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常のノック式シャ−プペンシルは、軸
筒内に設けたチャック機構により芯を把持しているの
で、使用によって芯の長さが口金の先端とチャック部の
長さよりも短かくなると芯を把持することができなくな
り、残芯は破棄されている。そこで、そのような無駄を
なくすよう口金の先端にも先チャックを設けて短い芯で
も把持できるようにした先端チャック式シャ−プペンシ
ルが知られている。
【0003】一般に、先端チャック式シャ−プペンシル
は、軸筒の前部に形成した口金の先端と協同して芯を把
持する先チャックと、該先チャックの後方に設けられ芯
タンクを前進動させることにより上記先チャックへ芯を
歩進供給するようにした後チャックを有しており、該後
チャックに芯タンクが直結され、芯を前後の2点で把持
している。そのため、芯タンクの後端に取付けた消ゴム
を使用したり、消ゴム受台やカバ−を回動したり、取り
外したり、芯タンクを強く引いたりすると、芯タンクに
作用する回転力や軸方向への引張力が後チャックにも連
動して直接伝えられ、芯がねじ切れたり、かみ切れたり
しやすく、チャック機構内部に極めて短い折れ芯等が発
生することがあった。
【0004】そのような芯のねじ切れを防止するよう芯
タンクの回転を阻止するようにした各種の提案がなされ
ているが、構造が複雑であり、特に軸筒と芯タンクのノ
ック頭部間に回転防止機構を設けたものでは分解途中に
新たな芯折れを生じるおそれがあり、満足すべきものと
は言えなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の解決課題は、
上記のように芯を先チャックと後チャックで把持するよ
うにした先端チャック式シャ−プペンシルにおいて、使
用時や分解時に上記後チャックを操作する芯タンクに回
転力や強い引張力が作用しても芯がねじ切れたり、かみ
切れたりしないようにした先端チャック式シャ−プペン
シルを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するに
は、芯タンクに作用する回転力や引張力が後チャックに
直接伝達しないようにすればよい。そのため、本発明に
よれば、従来のように芯タンクと後チャックを直結させ
ないで、回転力や引張力が直接伝達されないように芯タ
ンクと後チャックを独立して形成し、分離可能に接続し
たことを特徴とする先端チャック式シャ−プペンシルが
提供され、上記課題が解決される。
【0007】すなわち、本発明によれば、軸筒の前部に
形成した口金の先端と協同して芯を把持する先チャック
と該先チャックの後方に設けられ芯タンクを前進動させ
ることにより上記先チャックへ芯を歩進供給するように
した後チャックを有する先端チャック式シャ−プペンシ
ルにおいて、上記芯タンクの前部に押具を形成し、該押
具を後方への移動量が規制された範囲で軸方向に移動す
るよう上記口金に係合し、上記芯タンクを前進させた
際、上記押具が上記後チャックに当接して該後チャック
を前進動するよう該押具と上記後チャックを独立して形
成し分離可能に接続したことを特徴とする先端チャック
式シャ−プペンシルが提供され、上記課題が解決され
る。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例を示す断
面図であって、図において軸筒(1)の前部には口金
(2)がねじ着されているが、該口金は圧入その他適宜
の方法で軸筒に連結させることができ、所望により軸筒
と一体的に形成することもできる。該口金(2)の先端
には、該先端と協同して芯(3)を把持するよう先チャ
ック(4)が設けられている。
【0009】上記口金(2)の開口は、芯を把持してい
ない上記先チャック(4)を挿通できる内径を有し、口
金全体を金属材料やプラスチック材料で一体的に形成し
てもよいが、好ましくは図に示すように先端部に耐摩耗
性、潤滑性等を有するプラスチック材料等で成形した別
体の先リング(5)を遊嵌してある。該先リング(5)
は、図3に示すように上記内径の開口を有する略筒状体
に形成され、口金(2)の先端面(6)と内方段部
(7)間の突縁部が遊嵌する外周溝(8)を、段部
(9)と外周突起(10)間に形成してあり、かつ該リング
(5)を口金(2)に取り付ける際、上記外周突起(10)
部分が内方に弾性変形することができるように軸方向に
切欠(11)が形成されている。上記先リング(5)の外形
寸法は、口金(2)に取り付けた状態において、芯を把
持した先チャック(4)と共に回動するように該先チャ
ックの回動を許容する寸法に形成され、これにより該先
リング(5)は口金(2)の先端に遊嵌し、回転可能で
ある。
【0010】上記先チャック(4)は、外周に頭部(12)
を有する略筒状に形成され、スリット(13)を有し自開力
は有しないが頭部(12)を圧着した際に内面の把持部(14)
で芯(3)を把持する。該先チャック(4)は、種々に
構成することができるが、図に示す実施例においては、
好ましくは図4,図5に示すように、内面に係合突起(1
5)と係合溝(16)をそれぞれ形成した同形状の2つの先チ
ャック要素(17),(17)を組み合せることにより形成され
ている。
【0011】図1に示す実施では、芯の把持部は1個所
であるが、図6,図7に示すように先チャックの後部に
も小径の芯保持部(18)を形成し、把持部(14)と保持部(1
8)の2個所で把持するようにしてもよい。該保持部(18)
の周囲には周溝(19)を形成してあり、該保持部(18)で芯
を常に軽く保持することにより、短くなった芯は上記把
持部(14)で把持すると共に後続芯を該保持部(18)で保持
することができ、該芯の自由な移動を阻止し、確実に後
続芯を送ることができる。
【0012】上記先チャック(4)は、上記口金内に軸
方向に移動可能に設けられた内筒(20)の前部に着脱可能
に連結されている。図においては、上記先チャック
(4)に、前端に垂直の段部を有し後方に向かって傾斜
する球状突出面を有する係止突起(21)を形成し、かつ該
係止突起(21)部分が内方へ弾性変形することができるよ
う軸方向に切欠(22)を形成し、一方上記内筒(20)に係止
窓(23)を形成してある。そして、上記先チャック(4)
の係止突起(21)が上記係止窓(23)に係合するまで先チャ
ック(4)を内筒(20)に差し込めば、係止窓(23)の縁部
に係止突起(21)の段部が当って軸方向に抜け止めされ、
先チャック(4)は内筒(20)に連結される。この際、該
内筒(20)の前端(24)は、先チャック(4)の肩部(25)に
当って、位置決めされている。上記先チャックと内筒の
係合を外す場合は、先チャックを回転すれば、内筒の係
止窓(23)から先チャックの係止突起(21)が周方向に抜け
出るので、容易に取り外すことができる。
【0013】上記内筒(20)内には、先チャックの後方に
位置し芯タンク(26)を前進動させることにより上記先チ
ャック(4)へ芯(3)を歩進供給するようにした後チ
ャック(27)が設けられている。該後チャック(27)は、公
知のように該チャックを開閉するチャックリング(28)が
頭部(29)に嵌着され、後部に圧入固着したチャックガイ
ド(30)と内筒(20)の内段部(31)間に設けた内ばね(32)に
より後方に付勢され、前進した際に上記チャックリング
(28)が上記先チャック(4)の後端(33)に当り、後チャ
ック(27)の頭部(29)が先チャック(4)の後部に形成し
たチャック開き孔(34)内に入り込んで前進動することに
より、芯を歩進供給する。なお、上記チャックリング(2
8)を先チャック(4)の後端(33)に当てる代わりに内筒
(20)内の適宜位置に段部(図示略)を形成してチャック
リングを当接させるようにしてもよい。
【0014】上記チャックガイド(30)は、前部が上記後
チャック(27)の後部に連結され、後端が上記内筒(20)の
後方に突出し、上記口金(2)の後部に形成した連結筒
(35)内に摺動可能に嵌合しており、上記後チャックの芯
把持完了と同時に先チャックの芯把持を行うよう上記先
チャック(4)、内筒(20)及びチャックガイド(30)を後
方に付勢する付勢手段が設けられている。
【0015】上記付勢手段として、図においては上記内
筒(20)の外周に外ばね(36)を介装し、該外ばね(36)を口
金(2)の内段部(37)とチャックガイド(30)間に設けて
あるが、内筒(20)の前端と先リング(5)間等にばね
(図示略)を設けるようにしてもよい。
【0016】上記芯タンク(26)の前部には押具(38)が圧
入固着されている。該押具(38)は、後方への移動量が規
制された範囲内で軸方向に移動するよう上記口金(2)
の連結筒(35)内に摺動可能に嵌合しており、芯タンク(2
6)を前進させた際、上記後チャック(27)に固着したチャ
ックガイド(30)の後端(39)に当接して該後チャック(27)
を前進動するよう段部(40)を有し、かつ前部に上記チャ
ックガイド(30)の内径部(41)に嵌合する筒状部(42)を有
し、上記後チャック(27)に分離可能に接続されている。
【0017】上記押具(38)の筒状部(42)の外周には、上
記チャックガイド(30)の内径部(41)に弱い嵌合状態で遊
嵌するよう突起(43)が形成されており、この嵌合力をさ
らに弱めるよう該筒状部(41)には図8,図9(C)に示
すように切欠(44)が形成されている。
【0018】上記押具(38)と連結筒(35)には、該押具の
回動を阻止し、かつ規制された範囲内で軸方向への押具
の移動を許容するよう押具制御手段が形成されている。
該押具制御手段は、図においては、上記連結筒(35)に形
成した軸方向に延びる受溝(45)と該受溝(45)に係合する
よう該押具(38)に形成した係止突起(46)を有している。
該押具(38)は、係止突起(46)が受溝(45)の後端(47)に当
るまで該溝(45)内で軸方向に移動可能であり、周方向へ
は、図2に示すように受溝(45)の幅(L)内でわずかに
回転可能である。この受溝(45)の幅(L)は、上記押具
(38)の筒状部(42)を挿入できるよう上記突起(43)を含む
該筒状部(42)の外径よりも大きく、かつ微少量回転して
も芯のねじ切れを生じない程度とする。なお、上記押具
制御手段としては、上記受溝と係止突起をそれぞれ上記
実施例とは逆に押具と連結筒側に設けたり、連結筒と押
具の嵌合面を異型断面に形成して回り止めしたり、スト
ッパ−を設けたり適宜に構成することができる。
【0019】上記芯タンク(26)の後部には、消ゴム受台
(48)が着脱可能に嵌着され、該消ゴム受台(48)の支持筒
(49)の内側及び外側にはそれぞれ消ゴム(50)及びカバ−
(51)が着脱自在に設けられている。
【0020】上記の構成により、先チャック(4)に芯
が送られていない状態では、押具(38)の係止突起(46)が
受溝(45)の後端(47)に当接する位置で芯タンク(26)の後
退が阻止されているが、上記芯タンク(26)をノックして
前進させると上記押具(38)、チャックガイド(30)を介し
て後チャック(27)が前進動し、芯(3)を先チャック
(4)に送り込み、このノック操作を繰り返すことによ
り先チャック(4)から芯(3)を突出させることがで
きる。筆記によって芯(3)が短かくなっても、該芯は
先チャック(4)で確実に把持されているから、無駄な
く使用することができる。
【0021】この際、上記使用中や口金を外したときな
ど、上記芯タンクに芯送り操作方向以外の回転方向、後
方向等へ回転力や引張力等が作用しても、上記口金
(2)の連結筒(35)の受溝(45)と押具(38)の係止突起(4
6)等による押具制御手段によって芯タンクの移動を制限
していること及び押具(38)と後チャック(27)を独立して
設け分離可能に接続して回転力や引張力が伝達されない
ようにしていることにより、芯のねじ切れや芯のかみ切
りを防止することができる。また、上記口金(2)の先
端に回転可能に先リング(5)を遊嵌しているから、上
記口金を回転させても先チャック(4)が従動回転しな
いようにでき、芯のねじ切れを防止できる。
【0022】上記シャ−プペンシルを組み立てるには、
先ず口金(2)の先端に前方から先リング(5)を挿入
し、該先端に先リング(5)を遊嵌する(図9(A))。
一方、上記内筒(20)の前方からチャックリング(28)を嵌
着した後チャック(27)を挿入し、後方から内ばね(32)を
挿入し、かつチャックガイド(30)を上記後チャック(27)
の後部に圧入固着する。上記先チャック(4)は、2つ
のチャック要素(17),(17)の係合突起(15)と係合溝(16)
を組み合せた状態で上記内筒(20)の前方から挿入し、内
筒(20)の係止窓(23)に先チャック(4)の係止突起(21)
を係合させて取り付ける。これにより、先チャック
(4)は内筒(20)に装着され、互いの平行性が生じる
(図9(B))。押具(38)は芯タンク(26)の前方から圧入
固着する(図9(C))。
【0023】上記のようにして図9(A)〜(B)に示
すように各部に組み立てた後、口金(2)の連結筒(35)
の後方から外ばね(36)を挿入し、先チャック(4)を装
着した上記内筒(20)をその後方から上記口金内に挿入す
る。次に、その後方から適宜の押し治具(図示略)を挿
入し、上記チャックガイド(30)を前方に押し、口金
(2)に形成した内段部(52)に内筒(20)の前端(24)が当
接する前進位置まで上記外ばね(36)に抗して内筒(20)を
移動させる。このとき、後チャック(27)は拡開し、該先
チャック(4)のチャック開き孔(34)内に後チャック(2
7)の頭部(29)が入り込む。さらにチャックガイド(30)を
押し込むと、後チャックの頭部はチャック開き孔(34)内
で前進し、チャックガイド(30)の段部(53)が内筒(20)の
後端(54)に当接する位置で前進は終了する(図8)。
【0024】上記先チャック、内筒、後チャック、チャ
ックガイドは、後記するように押具等を連結筒に取り付
ける間、前進位置に保持される。この保持のためには、
指先や適宜の挟着具(図示略)で、上記口金(2)の先
端から突出している先チャック(4)を挟着するように
してもよいが、図においては上記連結筒(35)に棒状のピ
ン、鉛筆芯その他適宜の支持具(55)を挿通するための支
持具差込用孔(56),(57)を形成し、該差込用孔(56),(5
7)に該連結筒(35)を横切るように上記支持具(55)を貫通
させ、該支持具(55)に上記チャックガイド(30)の後端(3
9)を当接して前進位置に維持してある。なお、上記支持
具差込用孔(56),(57)間の間隔(内寸法)は、上記チャ
ックガイド(30)の内径部(41)よりも広い間隔で、かつ図
示を省いた上記押し治具や上記押具(38)の筒状部(42)等
が容易に挿通する間隔としてあるので、押し治具や押具
の筒状部(42)の挿入や抜き取りは自由に行うことができ
る。
【0025】上記のようにチャックガイド(30)等を前進
位置に保持した状態で、芯タンク(26)に固着した押具(3
8)を連結筒(35)に着脱する。この装着は、口金(2)の
連結筒(35)の後方より押具(38)を傾けて筒状部(42)の先
端を上記連結筒(35)の受溝(45)の一方内に入り込ませ、
係止突起(46)の一方を連結筒(35)内に挿入すると共に他
方の係止突起(46)を上記受溝(45)に対向する他方の受溝
(45)内に差し込み(図8、鎖線)、徐々に前進させつつ
矢印方向に回転させることにより上記筒状部(42)をチャ
ックガイド(30)の内径部(41)内に挿入させて行う。そし
て、最後に上記支持具(55)を差込用孔(56),(57)から抜
き取り、その後軸筒(1)に口金(2)を連結すればよ
い。なお、組み立てた状態から、図9に示すように分解
するには、芯タンク(26)を前進させ、押具(38)の段部(4
0)でチャックガイド(30)を図8に示す前進位置まで移動
させ、その状態で支持具(55)を差込用孔(56),(57)に挿
通し、以下上述と逆の手順で押具(38)を連結筒(35)から
外せばよい。
【0026】上記シャ−プペンシルの芯出し動作は、下
記のように行われる。先ず、カバ−(51)をノックする
と、芯タンク(26)が前進して押具(38)の段部(40)がチャ
ックガイド(30)の後端(39)に当接し、先チャック(4)
を取付けた内筒(20)が外ばね(36)を圧縮させながら、内
筒(20)の前端(24)が口金(2)の段部(52)に当接するま
で前進する。このとき、先チャック(4)は芯の把持は
行えないが、該先チャック(4)には自開力がないため
芯を軽く保持しており、一方後チャック(27)は芯(3)
を把持している。さらに、芯タンク(26)が前進すると、
内ばね(32)に抗して押具(38)、チャックガイド(30)及び
後チャック(27)が前進し、チャックリング(28)の前端が
先チャック(4)の後端(33)に当接するまで芯を送り、
その後後チャック(27)は拡開し、芯を開放する。上記ノ
ック操作は、チャックガイド(30)の段部(53)が内筒(20)
の後端(54)に当接して終了する。
【0027】上記ノック操作を解除すると、先ず後チャ
ック(27)が芯を把持し、次に先チャック(4)が芯を把
持して最初の状態に戻る。上記各操作において、上記内
ばね(32)と外ばね(36)の強弱関係は考慮しなくてもよ
い。
【0028】極めて短い芯や芯粉を除去する際は、図9
(B)に示すように分解して口金(2)から内筒(20)部
分を取り出し、上述したように先チャック(4)を回転
して係止突起(21)を内筒(20)の係止窓(23)からずらし、
軸方向に引張れば、先チャック(4)を内筒(20)から外
すことができ、極短芯や芯粉を該内筒内から除去するこ
とができる。
【0029】
【発明の効果】本発明は上記のように構成され、芯の先
部を把持する先チャックと、該先チャックに芯を歩進供
給するための後チャックと、該後チャックをノック操作
で作動させるための芯タンクを有する先端チャック式シ
ャ−プペンシルにおいて、芯タンクと後チャック間で回
転力や引張力が伝達されないよう該芯タンクと後チャッ
クを独立して設けたから、使用時や部品を外すとき等に
生起しがちな芯のねじ切れやかみ切れを防止することが
でき、極短芯や芯粉の発生その他不用意な芯づまりが生
じても容易に分解して除去することが可能であり、上記
先チャック、先リング、内筒、チャックガイド、押具等
を合成樹脂材料で作れば、経済的に得ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】先リングの拡大断面図。
【図4】先チャックの平面図。
【図5】図4のB−B線断面図。
【図6】先チャックの他の実施例を示すチャック要素の
断面図。
【図7】図6に示すチャック要素の側面図。
【図8】組み立て状態の説明図。
【図9】分解状態を示し、(A)は口金部、(B)は内
筒部、(C)は押具部の各平面図。
【符号の説明】
1 軸筒 2 口金 3 芯 4 先チャック 5 先リング 17 チャック要素 20 内筒 26 芯タンク 27 後チャック 30 チャックガイド 35 連結筒 38 押具 45 受溝 46 係止突起 55 支持具

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸筒の前部に形成した口金の先端と協同
    して芯を把持する先チャックと該先チャックの後方に設
    けられ芯タンクを前進動させることにより上記先チャッ
    クへ芯を歩進供給するようにした後チャックを有する先
    端チャック式シャ−プペンシルにおいて、上記芯タンク
    の前部に押具を形成し、該押具を後方への移動量が規制
    された範囲内で軸方向に移動するよう上記口金に係合
    し、上記芯タンクを前進させた際、上記押具が上記後チ
    ャックに当接して該後チャックを前進動するよう該押具
    と後チャックを独立して形成し分離可能に接続したこと
    を特徴とする先端チャック式シャ−プペンシル。
  2. 【請求項2】 上記口金の先端には、上記先チャックの
    回動を許容するよう回動可能に先リングが設けられてい
    る請求項1に記載の先端チャック式シャ−プペンシル。
  3. 【請求項3】 上記後チャックは、口金内に軸方向に移
    動可能に形成した内筒内に設けられ、上記先チャックは
    該内筒の前部に着脱可能に連結され、上記後チャックの
    後部にはチャックガイドが設けられ、上記押具の前部に
    は該チャックガイドの後端に当接する段部が形成されて
    いる請求項1または2に記載の先端チャック式シャ−プ
    ペンシル。
  4. 【請求項4】 上記口金は後部に連結筒を有し、上記押
    具は該口金の連結筒内に摺動可能に嵌合し、該連結筒と
    押具には該押具の回動を阻止しかつ規制された範囲で軸
    方向への移動を許容するよう押具制御手段が形成されて
    いる請求項3に記載の先端チャック式シャ−プペンシ
    ル。
  5. 【請求項5】 上記押具制御手段は、連結筒に形成した
    受溝と該受溝に係合するよう押具に形成した係止突起を
    含む請求項4に記載の先端チャック式シャ−プペンシ
    ル。
  6. 【請求項6】 上記先チャックは、軸方向に分割された
    同形状の2つの先チャック要素を組み合せることにより
    形成される請求項1に記載の先端チャック式シャ−プペ
    ンシル。
  7. 【請求項7】 上記チャックガイドは上記押具の前方で
    上記連結筒内に嵌合し、該連結筒には上記先チャック、
    内筒、後チャック及びチャックガイドを前進位置に保持
    するための支持具差込用孔が形成されている請求項4に
    記載の先端チャック式シャ−プペンシル。
  8. 【請求項8】 軸筒の前部に設けた口金の先端に回転可
    能に取り付けた先リングと、該先リングと協同して芯を
    把持するよう上記口金に挿入された先チャックと、上記
    口金内に軸方向に移動可能に収納され前部に上記先チャ
    ックの後部を着脱可能に連結した内筒と、該内筒内に後
    方に付勢された状態で設けられ芯を上記先チャックへ歩
    進供給するための後チャックと、該後チャックの後部に
    連結され後端が上記内筒の後方に位置するチャックガイ
    ドと、上記先チャック、内筒及びチャックガイドを後方
    に付勢する付勢手段と、芯タンクの前端に形成され前部
    が上記チャックガイドに遊嵌しかつ該チャックガイドの
    後端に当接する段部を有し上記チャックガイドに分離可
    能に接続された押具と、該押具の回転方向及び軸方向の
    移動量を規制するよう上記押具と該押具が嵌合する口金
    の連結筒に形成した係止突起及び該係止突起が係合する
    受溝を具備する先端チャック式シャ−プペンシル。
  9. 【請求項9】 上記連結筒には上記付勢手段に抗して上
    記先チャック、内筒、後チャック及びチャックガイドを
    前進位置に保持するための支持具差込用孔が形成されて
    いる請求項8に記載の先端チャック式シャ−プペンシ
    ル。
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