JP2975928B1 - ホーニング砥石切込み装置およびホーニング装置 - Google Patents

ホーニング砥石切込み装置およびホーニング装置

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JP2975928B1 JP16414098A JP16414098A JP2975928B1 JP 2975928 B1 JP2975928 B1 JP 2975928B1 JP 16414098 A JP16414098 A JP 16414098A JP 16414098 A JP16414098 A JP 16414098A JP 2975928 B1 JP2975928 B1 JP 2975928B1
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Abstract

【要約】 【課題】 自動ホーニング装置において、小型かつ簡素
な装置構成に適したホーニング砥石切込み装置を提供す
る。 【解決手段】 ホーニングツール1のコーンロッド13
を拡張動作させる切込み軸41と、これを切込み駆動す
るロータリシリンダ43と、コーンロッド13の拡張動
作原点位置を補正する定寸補正部6とを備える。定寸補
正部6は、回転主軸2の先端部に設けられた手動操作式
で、コーンロッド13と切込み軸41の接続部を構成す
る調整ねじ機構71と、これを螺進退操作する操作リン
グ72を備える。操作リング72を回転操作して、調整
ねじ機構71を螺進退動作させ、コーンロッド13と切
込み軸41の軸方向相対的位置を調整する。定寸補正部
6を手動操作式とすることで、装置構成がハード・ソフ
ト両面で簡易なものとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ホーニング砥石
切込み装置およびホーニング装置に関し、さらに詳細に
は、比較的切込み量の少ない特に小径工作物の内径面を
ホーニング加工するホーニング装置に適したホーニング
砥石の切込み技術に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、高圧プランジャーポンプのよう
な円筒状部品の円筒内径面等、工作物内径面を機械的に
精密に仕上げる加工法の一つとしてホーニング加工があ
る。一般的なホーニング盤によるホーニング加工は、ホ
ーニングツールの砥石(ホーニング砥石)と工作物(以
下ワークと称する)を相対的に浮動の状態に置くととも
に、ホーニング砥石に回転運動と往復運動(オシレーシ
ョン)を与えて、このホーニング砥石の拡張切込みによ
りワーク内径面に精密仕上げを施す。
【0003】この場合、特に多量生産品としてのワーク
内径面を加工対象とするホーニング盤にあっては、ホー
ニング砥石の上記各運動を行う駆動装置が、NC装置等
の自動制御装置により相互に同期して自動制御される構
成とされているのが一般的であり、また現在は、この多
量生産品を加工対象とする自動ホーニング盤が主流とな
っている。
【0004】この種の自動ホーニング盤においては、上
記ホーニング砥石の拡張切込みを行うホーニング砥石切
込み装置も、ホーニング砥石の回転運動およびオシレー
ションと同期して自動制御される構成とされており、そ
の一部を構成するホーニング砥石の磨耗を補償する砥石
磨耗補正装置も自動制御されるのが一般的である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の自動ホーニング盤にあっては、各構成装置がハー
ド的に複雑かつ大型化するとともに、その制御構成であ
るソフト面も複雑にならざるを得ず、必然的に装置コス
トの上昇を招いている。
【0006】一方、ワークによっては、ワーク自体が多
量生産品でない場合や、被加工面にそれほど高い加工精
度を要求されない場合もあり、このようなワークのホー
ニング加工には、従来の自動ホーニング盤は複雑かつ大
型で、しかも高価であり、採用が困難であった。
【0007】本発明はかかる従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであって、その目的とするところは、自動ホー
ニング装置において、小型かつ簡素な装置構成に適した
ホーニング砥石の切込み技術の提供にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のホーニング砥石切込み装置は、ワークの内
径面にホーニング加工を行うホーニング装置に装着され
て、ホーニングツールのホーニング砥石に所定の切込み
動作を与えるものであって、上記ホーニングツールの砥
石拡張用コーンロッドを拡張動作させる切込み軸と、こ
の切込み軸を切込み駆動する駆動源と、上記コーンロッ
ドの拡張動作原点位置を補正する砥石磨耗補正手段とを
備えてなり、この砥石磨耗補正手段は、ホーニングツー
ルを先端に備える回転主軸の先端部分に設けられた手動
操作式のもので、上記コーンロッドと切込み軸との接続
部を構成する調整ねじ機構と、この調整ねじ機構を螺進
退操作する回転操作部とを備え、上記調整ねじ機構は、
上記コーンロッドまたは切込み軸の一方に取り付けられ
た雌ねじ部と他方に取り付けられた雄ねじ部とを備え、
これら両雌雄ねじ部が相対的に螺進退可能に螺合接続さ
れるとともに、両雌雄ねじ部の一方が、上記回転操作部
に駆動連結されるとともに、上記両雌雄ねじ部は、それ
ぞれ上記コーンロッドまたは切込み軸に対して相対回転
可能にかつ軸方向に一体的に接続されてなり、上記回転
操作部を回転操作することにより、上記両雌雄ねじ部
は、相対的に回転して螺進退動作するとともに、回転操
作部の回転操作停止時に、相対的な回転が停止され、上
記コーンロッドと切込み軸の軸方向相対的位置が調整さ
れる構成とされていることを特徴とする。
【0009】また、本発明のホーニング装置は、上記ホ
ーニング砥石切込み装置を備えるものであって、ワーク
の内径面の軸線まわりに回転可能に軸支されてなる回転
主軸と、この回転主軸を軸線まわりに回転駆動する主軸
回転手段と、上記回転主軸を軸線方向に往復駆動する主
軸往復手段と、上記回転主軸先端に着脱可能に装着さ
れ、上記ワーク内径面に沿った砥石面を有するホーニン
グ砥石を備えるホーニングツールとを備えてなることを
特徴とする。
【0010】本発明のホーニング砥石切込み装置におい
ては、ホーニングツールのホーニング砥石が経時的に磨
耗した場合、砥石磨耗補正手段の回転操作部を手動で回
転操作することにより、ホーニングツールの砥石拡張用
コーンロッドと切込み軸の軸方向相対的位置を調整し
て、コーンロッドの拡張動作原点位置を補正する。
【0011】このように、ホーニング砥石切込み装置の
砥石磨耗補正手段がホーニングツールを先端に備える回
転主軸の先端部分に設けられた手動操作式とされること
により、ホーニング砥石切込み装置自体の構成がハード
的にもソフト的にも簡易なものとなり、さらには、この
ホーニング砥石切込み装置を備える自動ホーニング装置
の小型・簡素化を促進する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。
【0013】本発明に係るホーニング装置を図1に示
し、このホーニング装置は、具体的にはワークWの円筒
内径面Waを仕上げ加工する立形のもので、ホーニング
ツール1を先端に備える回転主軸2、主軸回転駆動部
3、主軸往復駆動部4、砥石切込み拡張部5、定寸補正
部6、ストローク振動発生部7および制御部8を主要部
として構成されている。ワークWは、その円筒内径面W
aの軸線が上下方向へ向いた状態で、図示しないワーク
保持治具に水平方向へ浮動状態(前後左右方向へ揺動可
能な状態)で取外し交換可能に支持される。以下、各構
成部分毎に具体的に説明する。
【0014】I.ホーニングツール1 ホーニングツール(いわゆるホーニングマンドレルない
しホーニングヘッド)1は、回転主軸2の先端つまり下
端に着脱交換可能に装着されるものである。このホーニ
ングツール1は、図2および図7に示すように、ツール
本体11の先端内部に、径方向へ拡縮可能に配された複
数のホーニング砥石12,12,…と、これを拡張動作
させるコーンロッド13とを備えてなる。14は、ホー
ニングツール1を回転主軸2の下端取付部2aに固定す
る取付アダプタを示している。
【0015】各ホーニング砥石12は、ワークWの円筒
内径面Waに対応したプロフィールの砥石面を有する。
コーンロッド13は、上記ツール本体11内において上
下方向へ移動可能に設けられており、その先端部13a
が各ホーニング砥石12の取付台12aを押圧する先細
テーパ形状の拡張コーンとされるとともに、その上部で
ある基部ロッド13bが、後述する定寸補正部6の調整
ねじ機構71に連結されている。また、図示しないが、
ホーニング砥石12,12,…は、復帰ばねにより常時
縮閉方向へ弾発的に付勢されている。
【0016】しかして、ホーニングツール1のホーニン
グ砥石12,12,…は、コーンロッド13の下動に伴
って拡開動作される一方、コーンロッド13の上動に伴
って上記復帰ばねにより縮閉動作されることとなる。
【0017】II.回転主軸2 回転主軸2は、上記ホーニングツール1を下端取付部2
aに備え、装置本体9に、軸受15〜20等を介してワ
ークWの円筒内径面Waの軸線まわりに回転可能に軸支
されてなるとともに、主軸回転駆動部3に駆動連結され
ている。この回転主軸2の具体的な支持構造および連結
構造については後述する。
【0018】III.主軸回転駆動部3 主軸回転駆動部3は、上記回転主軸2を回転駆動する主
軸回転手段として機能するもので、図3および図4に示
すように、主軸駆動体21と回転駆動モータ22を主要
部として構成されている。
【0019】主軸駆動体21は、上記装置本体9に軸受
16,17により、回転可能に軸支されるとともに、上
記回転主軸2および回転駆動モータ22に駆動連結され
ている。
【0020】具体的には、この主軸駆動体21は、回転
主軸2の外周部において回転主軸2と同軸状に配置され
るとともに、キーまたはスプライン等の回転伝達部25
を介して回転主軸2の連結部2bに駆動連結されてい
る。図示の実施形態においては、回転伝達部25として
ボールスプラインが用いられており、このボールスプラ
イン25により、回転主軸2は、主軸駆動体21に対し
て一体回転可能でかつ軸方向へ相対的に移動可能とされ
ている。
【0021】また、主軸駆動体21の上端部に伝動プー
リ26が取り付けられるとともに、上記回転駆動モータ
22の駆動軸22aに駆動プーリ27が取り付けられ、
これら両プーリ26,27が伝動ベルト28を介して互
いに駆動連結されている。回転駆動モータ22は電動モ
ータからなり、装置本体9に下向き状態で設けられると
ともに、その駆動軸22aが主軸駆動体21および回転
主軸2と平行に配されている。
【0022】しかして、回転駆動モータ22の回転駆動
により、一連の回転伝達手段26〜28、21、25を
介して、回転主軸2つまりその先端のホーニングツール
1が回転駆動される。
【0023】IV.主軸往復駆動部4 主軸往復駆動部4は、上記回転主軸2を軸線方向へ往復
駆動する主軸往復手段として機能するもので、図4に示
すように、上記装置本体9と往復シリンダ31を主要部
として構成されている。
【0024】装置本体9は、上述したように回転主軸2
を回転可能に軸支するとともに、固定的に設けられた上
下スライド基台32に対して上下方向へ昇降可能に設け
られている。具体的には、上下スライド基台32に、リ
ニアガイド33が上下方向へ延びて設けられ、このリニ
アガイド33上に、装置本体9が、リニアスライド3
4,34を介して昇降可能に設けられている。
【0025】往復シリンダ31は、上下スライド基台3
2に垂直下向きに設けられ、そのピストンロッド31a
が、上記リニアガイド33と平行になるように配置され
るとともに、上記装置本体9に接続されている。往復シ
リンダ31は、図示の実施形態においては、圧油を圧力
媒体とする油圧シリンダの形態とされている。
【0026】しかして、往復シリンダ31の突出退入動
作により、装置本体9が上下方向へ昇降動作して、これ
により、回転主軸2つまりホーニングツール1のワーク
Wの内径面Waに対する上下方向(軸線方向)の位置決
め動作と、加工時のオシレーションが行われる。
【0027】V.砥石切込み拡張部5 砥石切込み拡張部5は、ホーニングツール1のコーンロ
ッド13を介してホーニング砥石12,12,…に所定
の切込み動作を与えるもので、図3、図5および図6に
示すように、切込み軸41、切込み駆動機構42および
切込み駆動源(駆動源)43を備えてなる。
【0028】切込み軸41は、上記ホーニングツール1
の砥石拡張用コーンロッド13を拡張動作させるもの
で、上記回転主軸2内に、その軸方向(上下方向)へ移
動可能に挿通して設けられている。具体的には、回転主
軸2は、その軸心に沿って設けられた挿通孔44を備え
る中空軸の形態とされ、この挿通孔44内に、上記切込
み軸41が回転主軸2に対して相対的に回転可能でかつ
軸方向へ移動可能に挿通支持されている。
【0029】上記切込み軸41は、その先端(下端)の
接続軸部41a(図7参照)が後述する定寸補正部6の
調整ねじ機構71を介して上記コーンロッド13に駆動
連結されるとともに、その基端(上端)41bが切込み
駆動機構42を介して上記切込み駆動源43に駆動連結
されている。
【0030】切込み駆動機構42は、切込み軸41を上
下方向(軸方向)へ移動させるもので、具体的には送り
ねじ機構の形態とされており、切込み雌ねじ45と切込
雄ねじ46を備えてなる。
【0031】切込み雌ねじ45は、雌ねじ保持台51に
固定保持されるとともに、この雌ねじ保持台51が、切
込部取付台52を介して、装置本体9の頂部に取付け固
定されている。この切込み雌ねじ45は、その上部内径
部に雌ねじが形成されるとともに、その下端部が、軸受
15,15を介して上記回転主軸2の上端部分を回転可
能に支持している。
【0032】切込み雄ねじ46は、上記切込み雌ねじ4
5に軸方向(上下方向)へ螺進退可能に螺合されるとと
もに、その軸心部に上記切込み軸41の上端部41bが
締付ボルト・ナット47によって一体的に連結されてい
る。
【0033】切込み駆動源43は、上記送りねじ機構4
2を螺進退動作する回転駆動源であって、具体的には、
圧力流体により回転駆動するロータリシリンダの形態と
され、図示の実施形態においては、圧力流体として圧油
が用いられた油圧式ロータリシリンダが用いられてい
る。
【0034】ロータリシリンダ43は、回転主軸2の基
端部つまり上端部側において、切込部取付台52上に支
持固定されたシリンダ支持台55に支持されている。こ
のロータリシリンダ43は、上記シリンダ支持台55に
垂直下向きに設けられるとともに、その駆動軸43aが
上記回転主軸2と同軸状に配置されている。
【0035】ロータリシリンダ43の駆動軸43aに
は、連結フランジ48が一体形成され、この連結フラン
ジ48に取付け固定された連結ピン56が、上記切込み
雄ねじ46の連結フランジ46aの係合溝46bに、回
転方向に一体的にかつ上下方向へ相対的に移動可能に係
合されて、ロータリシリンダ43と切込み駆動機構42
が駆動連結されている。
【0036】ロータリシリンダ43の具体的構造は、図
6に示すように、シリンダ本体43b内に形成されたシ
リンダ空間60内に、回転子61が所定の角度範囲内に
おいて回転可能に配されてなり、この回転子61に上記
駆動軸43aが一体的に取付け固定されている。この回
転子61とシリンダ本体43bには、それぞれ隔壁部6
2a,62bが一体的に設けられており、これら両隔壁
部62a,62bにより、上記シリンダ空間60が二つ
シリンダ室60a,60bに密閉区画されるとともに、
回転子61の回転範囲が規定されている。これら両シリ
ンダ室60a,60bは、切換弁63を介して、図示し
ないポンプおよび油タンク等からなる油圧供給源に連通
されている。
【0037】そして、上記油圧供給源からの圧力油は、
切換弁63を介して、シリンダ室60aまたは60bへ
供給され、回転子61が時計方向または反時計方向へ所
定の角度範囲内、つまり上記回転子61の隔壁部62a
がシリンダ本体43bの隔壁部62bの両側壁に当接す
る角度範囲内で往復回転され、回転子61と一体回転す
る駆動軸43aを介して、切込み駆動機構42の切込み
雄ねじ46も回転する。これにより、この切込み雌ねじ
45に対して切込み雄ねじ46が螺進退する結果、切込
み軸41が上下方向へ移動して、コーンロッド13を上
下方向へ移動させる。
【0038】図示の実施形態においては、図6において
左側のシリンダ室60aへ圧力油が供給されると、回転
子61さらには駆動軸43aが時計方向へ回転して、切
込み駆動機構42により、ホーニングツール1の砥石拡
張用コーンロッド13が拡張動作し、一方、シリンダ室
60bへ圧力油が供給されると、回転子61さらには駆
動軸43aが反時計方向へ回転して、切込み駆動機構4
2により、コーンロッド13が縮閉動作する。
【0039】これに関連して、ロータリシリンダ43の
上側には、上記回転子61つまり駆動軸43aの回転角
度位置を検出するセンサ部64が設けられている。この
センサ部64は、上記駆動軸43a側に設けられた複数
のドグ65a,65b,…と、これらドグ65a,65
b,…を検出する複数のセンサ66a,66b,…とか
らなる。
【0040】具体的には、ロータリシリンダ43の上側
において、上記回転子61および駆動軸43aに、ドグ
取付板67が同軸状にかつ一体的に取付けられている。
ドグ取付板67の所定位置には、上記複数のドグ65
a,65b,…がそれぞれ配置固定されている。これら
ドグ65a,65b,…の配置構成は、例えば、ホーニ
ング工程における各加工の開始タイミングをとる原点、
つまり荒ホーニング加工の開始原点、仕上げホーニング
加工の開始原点に対応した回転方向位置、およびホーニ
ング工程の最終端つまり切込み最終端に対応した回転方
向位置にそれぞれ配置される。また、これらドグ65
a,65b,…に対応して、上記複数のセンサ66a,
66b,…が対向して配置されている。これらセンサ6
6a,66b,…としては、光学式センサや電磁式セン
サなどが好適に用いられ、上記荒ホーニング加工の開始
原点を検出する荒ホーニングセンサ、上記仕上げホーニ
ング加工の開始原点を検出する仕上げホーニングセン
サ、および上記切込み最終端を検出する切込み最終セン
サ等が含まれる。
【0041】そして、これらセンサ66a,66b,…
の検出信号は制御部8へ送られて、駆動軸43aの回転
量が算出され、これに基づいて、砥石切込み拡張部5の
切込み動作が制御される。
【0042】VI.定寸補正部 定寸補正部6は、砥石切込み拡張部5に対してホーニン
グ砥石12,12,…の磨耗分の補正を行う砥石磨耗補
正手段として機能するものであり、回転主軸2の先端部
分に設けられた手動操作式とされている。
【0043】この定寸補正部6は、具体的には図7〜図
9に示すように、調節ねじ機構71とこれを螺進退操作
する回転操作部72を主要部として備え、この回転操作
部72を回転操作することにより、調整ねじ機構71が
螺進退動作して、上記コーンロッド13と切込み軸41
の軸方向相対的位置が調整される構成とされている。
【0044】調節ねじ機構71は、上記コーンロッド1
3の拡張動作原点位置を補正するもので、回転主軸2の
挿通孔44の先端大径部44a内において、上記切込み
軸41とコーンロッド13との接続部を構成している。
【0045】この調整ねじ機構71は、上記切込み軸4
1に取り付けられた雌ねじ部75と上記コーンロッド1
3に取り付けられた雄ねじ部76とを備え、これら両雌
雄ねじ部75,76が相対的に螺進退可能に螺合接続さ
れている。
【0046】具体的には、上記雌ねじ部75は、その下
端部内径部75aが雌ねじとされた円筒状のもので、回
転主軸2の挿通孔44の先端大径部44a内に回転方向
および軸方向へ摺動可能に収納されるとともに、その上
端部75bが、スラスト軸受81a,81aおよびラジ
アル軸受81bを介して、切込み軸41下端の接続軸部
41aに同軸状に接続されている。これにより、雌ねじ
部75は、切込み軸41に対して、相対回転可能でかつ
軸方向へ一体的に接続されるとともに、回転主軸2に対
して、相対的に回転可能でかつ軸方向へ移動可能とされ
ている。
【0047】一方、上記雄ねじ部76は、その上端部の
外径部76aが雄ねじとされた棒状のもので、回転主軸
2の下端取付部を構成する蓋部材2aの挿通孔82内
に、キー嵌合83により回り止めされつつ軸方向へ摺動
可能に収納されるとともに、雄ねじ76aが上記雌ねじ
部75の雌ねじ75aに螺進退可能にかつ同軸状に螺合
接続されている。上記蓋部材2aは、回転主軸2の先端
に取付け固定されるとともに、前述したように、この蓋
部材2aに、取付アダプタ14を介して、ホーニングツ
ール1が取り付けられている。
【0048】上記雄ねじ部76の下端部には、接続空間
76bが下端開口状に形成されており、この接続空間7
6bに、上記コーンロッド13の基部ロッド13bが挿
入されるとともに、基部ロッド13bの基端が上記接続
空間76bの底面に当接されている。また、基部ロッド
13bの掛止ワッシャ84とツール本体11との間に圧
縮スプリング85が介装されて、基部ロッド13bは上
記雄ねじ部76に常時弾発的に当接係合されている。こ
れにより、雄ねじ部76は、回転主軸2に対して、一体
回転可能でかつ軸方向へ相対的に移動可能とされるとと
もに、コーンロッド13に対して、相対回転可能にかつ
軸方向に一体的に接続されている。
【0049】また、上記雌ねじ部75は、伝動歯車機構
90を介して、上記回転操作部72に駆動連結されてい
る。伝動歯車機構90は、伝動歯車91と伝動ピニオン
92を備えてなる。
【0050】伝動歯車91は、上記雌ねじ部75と同軸
状に配された円筒状のもので、上記雄ねじ部76の外周
において、回転主軸2の挿通孔44の先端大径部44a
内に回転可能に回転支持されるとともに、その先端外周
面に外歯91aが形成されている。この伝動歯車91と
雌ねじ部75との連結は、図7に示すように、伝動歯車
91の上端縁に複数の係合突起86a,86a,…が設
けられるとともに、上記雌ねじ部75の下端縁に複数の
係合凹部86b,86b,…が設けられ、これら86
a,86b,…が相互に回転方向へ一体的にかつ軸方向
へ相対的に移動可能なように係合されてなる。
【0051】伝動ピニオン92は、上記伝動歯車91と
回転操作部72との間に配されており、そのピニオン軸
92aを介して、回転主軸2に回転可能に軸支されると
ともに、回転操作部72の内歯72aと伝動歯車91の
外歯91aにそれぞれ噛合されている。
【0052】回転操作部72は、具体的には操作リング
の形態とされ、上記回転主軸2の先端部外周に回転可能
に装着されるとともに、上記伝動歯車機構90を介して
上記調整ねじ機構71に駆動連結されている。
【0053】この操作リング72に対応して、回転主軸
2には、操作リング72の回転方向位置を指示する指示
手段としてのセットリング93と、操作リング72の位
置決め手段としての位置決め機構94が設けられてい
る。
【0054】セットリング93は、回転主軸2の外周部
に取付け固定されるとともに、このセットリング93に
は、図8に示すように、操作リング72の指示目盛95
aに対応して、操作リング72の回転方向位置を指示す
る指示部95bが形成されている。なお、これら指示目
盛95aと指示部95bは、図示の場合と逆の構成、つ
まり、セットリング93の外周面に指示目盛95aが形
成されるとともに、操作リング72に指示部95bが形
成されてもよい。
【0055】また、位置決め機構94は、具体的には、
弾発スプリング94aと係合鋼球94bとからなる位置
決めプランジャの形態とされ、係合鋼球94bが上記操
作リング72の内歯72aのいずれか一つの歯間谷部に
弾発的に係合して、操作リング72の回転動作を弾発的
に位置決め固定する構成とされている。
【0056】しかして、操作リング72を回転操作し
て、その指示目盛95aのいずれかの位置をセットリン
グ93の指示部95bに合わせることにより、この回転
量に応じた分だけ、コーンロッド13が切込み軸41に
対して上下動して、ホーニング砥石12,12,…の拡
張動作原点が微調整される。
【0057】すなわち、操作リング72を回転させる
と、この回転が伝動歯車機構90の伝動ピニオン92お
よび伝動歯車91を介して、雌ねじ部75に伝達され、
この雌ねじ部75の回転により、雄ねじ部76が雌ねじ
部75に対して上下方向へ微量移動する結果、コーンロ
ッド13と切込み軸41の軸方向相対的位置が微調整さ
れて、コーンロッド13つまりホーニング砥石12,1
2,…の拡張動作原点が微調整される。
【0058】なお、位置決め機構94の作用により、操
作リング72は回転主軸2に対して常時弾発固定されて
いることから、上記両雌雄ねじ部75,76は、上記操
作リング72の回転操作時には、相対的に回転して螺進
退動作する一方、操作リング72の回転操作停止時に
は、相対的な回転が停止されており、回転主軸2の回転
動作等によって、操作リング72による調整が狂うこと
はない。
【0059】VII.ストローク振動発生部 ストローク振動発生部7は、回転主軸2の往復運動に微
小な往復振動を重畳的に付与するもので、図4に示すよ
うに、遊星歯車機構100とカム機構101を主要部と
して備えてなる。
【0060】遊星歯車機構100は、回転主軸2に一体
的に固定された太陽歯車105と、キャリア106に回
転可能に軸支された複数の遊星歯車(図示の場合は1つ
のみ示されている)107と、装置本体9に固定的に設
けられた内歯車108とからなり、上記キャリア106
が、回転主軸2に軸受18,19を介して回転可能に軸
支されるとともに、遊星歯車107が上記太陽歯車10
5と内歯車108にそれぞれ噛合されている。
【0061】そして、回転主軸2と一体の太陽歯車10
5が回転すると、これと噛合する遊星歯車107が内歯
車108上を転動しながら、太陽歯車105の外周を遊
星運動つまり公転運動して、これにより、キャリア10
6が回転主軸2に対して所定の減速比をもって同方向へ
回転される。
【0062】カム機構101は、上記キャリア106上
に水平回転可能に軸支されたカムローラ111と、装置
本体9に固定的に設けられたフェイスカム112とを備
え、このフェイスカム112のカム面上を上記カムロー
ラ111が転動走行するようにされている。この目的の
ため、回転主軸2の掛止ワッシャ115と固定側である
回転伝動部25の掛止ワッシャ116との間に圧縮スプ
リング117が介装されて、回転主軸2さらにはキャリ
ア106に支持されたカムローラ111は、上記フェイ
スカム112のカム面上に弾発的な転接状態で常時当接
係合されている。
【0063】上記フェイスカム112のカム面は、上記
カムローラ111の転動軌跡に対応した平面円環状とさ
れ、その断面形状は、回転主軸2の軸心方向に所定の高
低差を持ちかつなめらかな曲線をもって連続する谷部と
山部とからなる凹凸断面とされている。これら谷部と山
部の形状寸法や配設間隔等は、目的に応じてカムローラ
111の配設数等を考慮して適宜設定される。
【0064】そして、回転主軸2より遅い速度でキャリ
ア106が回転すると、キャリア106上のカムローラ
111がフェイスカム112のカム面上を転動し、その
カム突起118を通過する際に、キャリア106さらに
回転主軸2が上下動し、この上下動が、主軸往復駆動部
4による所定のオシレーション(ストローク運動)に重
畳されて、ホーニングツール1は、微振動を伴ったオシ
レーションを行うことになる。
【0065】VIII. 制御部:制御部8は、前述した各構
成部の駆動源を相互に連動して自動制御するものであ
り、具体的には、マイクロコンピュータで構成されたN
C装置である。この制御部8は、予めまたは適宜入力設
定された制御プログラムにしたがって、以下のようなホ
ーニングツール1によるホーニング加工を制御する。
【0066】すなわち、ワークWの内径面Waをホーニ
ング加工するに際しては、まず、主軸往復駆動部4の往
復シリンダ31が突出動作して、装置本体9が降下し、
ワークWの内径面Waに対するホーニングツール1の上
下方向の位置決めが行われ、この後、ホーニングツール
1に、基本動作として、主軸回転駆動部3による回転運
動と主軸往復駆動部4による往復運動が与えられなが
ら、さらにこれら基本動作に、ストローク振動発生部7
による微小な往復振動が重畳的に付加されて、ワークW
の内径面Waがホーニング加工される。
【0067】具体的には、駆動モータ22の回転駆動に
より、一連の回転伝達手段26〜28、21、25を介
して、回転主軸2の先端のホーニングツール1が所定の
回転速度をもって回転駆動されるとともに、往復シリン
ダ31の突出退入動作により、装置本体9を介して、ホ
ーニングツール1が所定の加工ストロークをもってオシ
レーション(往復運動)して、ホーニング加工における
基本動作が行われる。
【0068】さらに、この基本動作に連動して、つまり
駆動モータ22の駆動により、回転主軸2を介してスト
ローク振動発生部7が、ホーニングツール1の基本オシ
レーションに、所定の微小ストローク幅(フェイスカム
112のカム突起118の突出高さに相当)の軸方向の
微振動が重畳的に与えられる。
【0069】そして、これらの加工運動において、砥石
切込み拡張部5により、ホーニングツール1のホーニン
グ砥石12,12,…が一定量の切込み動作(拡張動
作)をしながら、ワークWの内径面Waに対して、荒ホ
ーニング加工工程および仕上げホーニング加工工程と順
次連続してホーニング加工を施す。
【0070】一連のホーニング加工が完了すると、砥石
切込み拡張部5により、ホーニング砥石12,12,…
が縮閉された後、主軸往復駆動部4により、ホーニング
ツール1は再び上昇して、初期位置(加工待機位置)へ
復帰される。
【0071】ところで、ホーニングツール1のホーニン
グ砥石12,12,…が経時的に磨耗すると、砥石切込
み拡張部5によるホーニング砥石12,12,…の拡張
動作原点がずれることになるが、この場合は、前述した
要領で、定寸補正部6の操作リング72を手動で回転操
作することにより、ホーニングツール1のコーンロッド
13と切込み軸41の軸方向相対的位置を微調整して、
砥石磨耗分を補正し、常時正確な拡張動作原点を確保す
る。
【0072】しかして、このように、砥石切込み拡張部
5がホーニングツール1を先端に備える回転主軸2の先
端部分に設けられた手動操作式とされることにより、砥
石切込み拡張部5自体の構成がハード的にもソフト的に
も簡易なものとなり、さらには、ホーニング装置全体の
小型・簡素化を促進することもできる。
【0073】なお、上述した実施形態はあくまでも本発
明の好適な実施態様を示すものであって、本発明にこれ
に限定されることなく、その範囲内において種々設計変
更可能である。例えば、以下のような改変が可能であ
る。
【0074】(1) 砥石切込み拡張部5の具体的構成は、
図示の実施形態に限定されず、他の同様な機能を有する
構成も採用可能である。
【0075】一例として、図示の実施形態においては、
砥石切込み拡張部5は、切込み軸41の下方への移動に
より、コーンロッド13の拡張コーン13aがホーニン
グ砥石12,12,…を拡張させる構成とされている
が、これと逆に、拡張コーン13aのテーパ形状および
ホーニング砥石12,12,…の砥石台12aの形状を
図示と天地逆転した構造として、切込み軸41の上方へ
の移動により、拡張コーン13aがホーニング砥石1
2,12,…を拡張させる構成としてもよい。
【0076】また、図示の実施形態においては、ホーニ
ング砥石12,12,…に要求される切込み量(拡張
量)が非常に小さいワークWを加工対象とするため、そ
の切込み駆動源として回転量の小さいロータリシリンダ
43が用いられてるが、ホーニング砥石12,12,…
に要求される切込み量がさらに大きいワークWを加工対
象とする場合には、より回転量の大きいステッピングモ
ータ等を用いてもよい。
【0077】さらに、切込み駆動機構42の送り機構
は、図示の実施形態における送りねじ機構45,46に
代えて、ボールねじを採用することも可能である。
【0078】(2) 定寸補正部6の具体的構成も、図示の
実施形態に限定されず、他の同様な機能を有する構成も
採用可能である。
【0079】一例として、図示の実施形態の調整ねじ機
構71は、雌ねじ部75が切込み軸41に取り付けられ
るとともに、雄ねじ部76がコーンロッド13に取り付
けられる構成とされているが、これと逆の構成でもよ
い。
【0080】また、雌ねじ部75と回転操作部72を駆
動連結する伝動歯車機構90は、図示の実施形態の構成
に限定されず、ウォーム歯車機構やかさ歯車機構を用い
て伝動歯車91を回転させるなど、同様な機能を有する
限り適宜設計変更可能である。
【0081】(3) ホーニング砥石切込み装置を構成する
上記砥石切込み拡張部5および定寸補正部6以外の他の
装置構成部位の具体的構成も、図示の実施形態に限定さ
れず、他の同様な機能を有する構成を採用可能である。
【0082】一例として、図示の実施形態においては、
主軸回転駆動部3とストローク振動発生部7の駆動源と
して駆動モータ22を共用する構成とされているが、そ
れぞれ別個独立した駆動源を採用することも可能であ
る。
【0083】また、主軸往復駆動部4の駆動源として
は、図示の実施形態のような往復シリンダ31に限ら
ず、ボールねじ等を用いた往復移動手段などを採用する
ことも可能である。
【0084】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
ホーニングツールの砥石拡張用コーンロッドを拡張動作
させる切込み軸と、この切込み軸を切込み駆動する駆動
源と、上記コーンロッドの拡張動作原点位置を補正する
砥石磨耗補正手段とを備えてなり、この砥石磨耗補正手
段は、ホーニングツールを先端に備える回転主軸の先端
部分に設けられた手動操作式のもので、上記コーンロッ
ドと切込み軸との接続部を構成する調整ねじ機構と、こ
の調整ねじ機構を螺進退操作する回転操作部とを備え、
この回転操作部を回転操作することにより、上記調整ね
じ機構が螺進退動作して、上記コーンロッドと切込み軸
の軸方向相対的位置が調整される構成とされているか
ら、小型かつ簡素な装置構成に適したホーニング砥石切
込み装置を提供することができる。
【0085】すなわち、ホーニング砥石切込み装置の砥
石磨耗補正手段がホーニングツールを先端に備える回転
主軸の先端部分に設けられた手動操作式とすることによ
り、ホーニング砥石切込み装置自体の構成がハード的に
もソフト的にも簡易なものとなる。
【0086】このような構成のホーニング砥石切込み装
置は、特に、多量生産品でないワークや、被加工面にそ
れほど高い加工精度を要求されないワークを加工対象と
する自動ホーニング盤に組み込まれることにより、小型
かつ簡素な構成を備える安価な自動ホーニング装置を提
供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るホーニング装置の全体構成を示す
正面断面図である。
【図2】同ホーニング装置のホーニングツールおよび定
寸補正部の部位を示す正面断面図である。
【図3】同ホーニング装置の主軸回転駆動部および砥石
切込み拡張部の部位を示す正面断面図である。
【図4】同ホーニング装置の主軸回転駆動部、主軸往復
駆動部およびストローク振動発生部の部位を示す正面断
面図である。
【図5】同ホーニング装置の砥石切込み拡張部の部位を
拡大して示す正面断面図である。
【図6】同砥石切込み拡張部のロータリシリンダを図5
のVI-VI 線に沿って示す拡大正面断面図である。
【図7】同ホーニング装置のホーニングツールおよび定
寸補正部の部位を拡大して示す正面断面図である。
【図8】同定寸補正部の外観を拡大して示す正面図であ
る。
【図9】同定寸補正部の内部構造を示す図7のIX-IX 線
に沿った拡大断面図である。
【符号の説明】
W ワーク Wa ワークの内径面 1 ホーニングツール 2 回転主軸 3 主軸回転駆動部(主軸回転駆動部) 4 主軸往復駆動部(主軸往復手段) 5 砥石切込み拡張部 6 定寸補正部(砥石磨耗補正手段) 8 制御部 9 装置本体 12 ホーニング砥石 13 コーンロッド 13a コーンロッドの拡張コーン 13b コーンロッドの基部ロッド 41 切込み軸 42 切込み駆動機構(送りねじ機構) 43 ロータリシリンダ(切込み駆動源) 45 切込み雌ねじ 46 切込み雄ねじ 64 センサ部 71 調整ねじ機構 72 操作リング(回転操作部) 75 調整ねじ機構の雌ねじ部 76 調整ねじ機構の雄ねじ部 90 伝動歯車機構 91 伝動歯車 92 伝動ピニオン 93 セットリング 94 位置決め機構 95a 指示目盛 95b 指示部

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工作物の内径面にホーニング加工を行う
    ホーニング装置に装着されて、ホーニングツールのホー
    ニング砥石に所定の切込み動作を与えるものであって、 前記ホーニングツールの砥石拡張用コーンロッドを拡張
    動作させる切込み軸と、この切込み軸を切込み駆動する
    駆動源と、前記コーンロッドの拡張動作原点位置を補正
    する砥石磨耗補正手段とを備えてなり、 この砥石磨耗補正手段は、ホーニングツールを先端に備
    える回転主軸の先端部分に設けられた手動操作式のもの
    で、前記コーンロッドと切込み軸との接続部を構成する
    調整ねじ機構と、この調整ねじ機構を螺進退操作する回
    転操作部とを備え、前記調整ねじ機構は、前記コーンロッドまたは切込み軸
    の一方に取り付けられた雌ねじ部と他方に取り付けられ
    た雄ねじ部とを備え、これら両雌雄ねじ部が相対的に螺
    進退可能に螺合接続されるとともに、両雌雄ねじ部の一
    方が、前記回転操作部に駆動連結されるとともに、 前記両雌雄ねじ部は、それぞれ前記コーンロッドまたは
    切込み軸に対して相対回転可能にかつ軸方向に一体的に
    接続されてなり、 前記回転操作部を回転操作することにより、前記両雌雄
    ねじ部は、相対的に回転して螺進退動作するとともに、
    回転操作部の回転操作停止時に、相対的な回転が停止さ
    れ、前記コーンロッドと切込み軸の軸方向相対的位置が
    調整される構成とされている ことを特徴とするホーニン
    グ砥石切込み装置。
  2. 【請求項2】 前記両雌雄ねじ部は、その一方が前記回
    転主軸に対して一体回転可能でかつ軸方向へ相対的に移
    動可能とされるとともに、その他方が前記回転主軸に対
    して相対的に回転可能でかつ軸方向へ移動可能とされ、 前記回転主軸に対して相対的に回転可能な前記両雌雄ね
    じ部の他方が、前記回転操作部に駆動連結されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載のホーニング砥石切込み
    装置。
  3. 【請求項3】 前記両雌雄ねじ部の他方と前記回転操作
    部は、伝動歯車機構を介して駆動連結されていることを
    特徴とする請求項2に記載のホーニング砥石切込み装
    置。
  4. 【請求項4】 前記回転操作部は、前記回転主軸の先端
    部外周に回転可能に装着された操作リングの形態とさ
    れ、 前記回転主軸に、前記操作リングの回転方向位置を指示
    する指示手段が設けられるとともに、操作リングの回転
    動作を弾発的に位置決め固定する位置決め手段が設けら
    れていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一
    つに記載のホーニング砥石切込み装置。
  5. 【請求項5】 前記回転主軸の軸心に沿って設けられた
    挿通孔内に、前記切込み軸が、回転主軸に対して相対的
    に回転可能でかつ軸方向へ移動可能に挿通支持され、 この切込み軸は、その先端が前記砥石磨耗補正手段の調
    整ねじ機構を介して前記コーンロッドに駆動連結される
    とともに、その基端が送りねじ機構を介して前記駆動源
    に駆動連結されてなり、 前記駆動源は、前記送りねじ機構を螺進退動作する回転
    駆動源の形態とされ、前記回転主軸の基端部に設けられ
    るとともに、その駆動軸が回転主軸と同軸状に配置され
    る構成とされていることを特徴とする請求項1から4
    いずれか一つに記載のホーニング砥石切込み装置。
  6. 【請求項6】 前記回転駆動源は圧力流体により回転駆
    動するロータリシリンダであることを特徴とする請求項
    に記載のホーニング砥石切込み装置。
  7. 【請求項7】 工作物とホーニング砥石に相対的な回転
    運動と往復運動を与えることにより、工作物の内径面に
    ホーニング加工を行うホーニング装置であって、 工作物の内径面の軸線まわりに回転可能に軸支されてな
    る回転主軸と、 この回転主軸を軸線まわりに回転駆動する主軸回転手段
    と、 前記回転主軸を軸線方向に往復駆動する主軸往復手段
    と、 前記回転主軸先端に着脱可能に装着され、前記工作物内
    径面に沿った砥石面を有するホーニング砥石を備えるホ
    ーニングツールと、 このホーニングツールのホーニング砥石に所定の切込み
    動作を与える請求項1から6のいずれか一つに記載のホ
    ーニング砥石切込み装置とを備えてなることを特徴とす
    るホーニング装置。
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