JP2974802B2 - 水素化物二次電池 - Google Patents

水素化物二次電池

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JP2974802B2 JP3029643A JP2964391A JP2974802B2 JP 2974802 B2 JP2974802 B2 JP 2974802B2 JP 3029643 A JP3029643 A JP 3029643A JP 2964391 A JP2964391 A JP 2964391A JP 2974802 B2 JP2974802 B2 JP 2974802B2
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  • Secondary Cells (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水素化物二次電池に関す
る。さらに詳しくは、充放電サイクルに伴う電池の内圧
上昇を抑制し、安全性が高く、かつサイクル特性の優れ
た水素化物二次電池に関する。
【0002】
【従来の技術】水素吸蔵合金は多量の水素を吸蔵、放出
する能力を有していて、これを負極に用いた水素化物二
次電池は、アルカリ水溶液中においても電気化学的に水
素の吸蔵、放出を行うことが可能である。
【0003】この水素吸蔵合金を負極に用い、ニッケル
水酸化物を正極に用いた水素化物二次電池では、次に示
すような反応式で電池反応が進行する。反応式におい
て、充電反応は左から右方向の矢印で示し、放電反応は
右から左方向への矢印で示す。つまり、〔式1〕と〔式
3〕が充電反応で、〔式2〕と〔式4〕が放電反応であ
る。
【0004】 〔正極〕 〔式1〕 Ni(OH2 )+OH- → NiOOH+H2 O+e 〔式2〕 Ni(OH2 )+OH- ← NiOOH+H2 O+e
【0005】〔負極〕 〔式3〕 M+H2 O+e → M(H)+OH- 〔式4〕 M+H2 O+e ← M(H)+OH-
【0006】〔式3〕および〔式4〕中のMは水素吸蔵
合金を示している。充電反応において、負極の水素吸蔵
合金Mは、〔式3〕に示すように、アルカリ水溶液中の
水を電気分解して、水素を吸蔵し、M(H)で示す状態
になり、水酸基(OH- )を生じ、〔式1〕に示すよう
に、その水酸基が正極のNi(OH)2 と反応して、N
iOOHになり、水を生じる。
【0007】放電反応においては、この逆反応が生じ
る。つまり、充電は水素吸蔵合金の水素の吸蔵であり、
放電は水素吸蔵合金の水素の放出となる。
【0008】工業的に、アルカリ蓄電池の大半は筒形密
閉電池として生産され、正極と負極の容量は、負極が正
極より大きくなるように構成されている。
【0009】しかし、水素化物二次電池においては、正
極と負極の容量比率は明らかにされておらず、また、負
極の水素吸蔵合金の平衡水素圧力(PH2 )に関して
も、その利用範囲が明らかにされていない。
【0010】負極の容量を正極の容量より大きくするの
は、放電時の分極を減少させ、放電電圧を向上させ、過
充電時の正極からの酸素を負極表面上で消費させるため
である。この際の正極、負極の反応は、〔式5〕〜〔式
7〕のようになる。
【0011】〔正極〕 〔式5〕 4OH- → 2H2 O+O2 +4e-
【0012】 〔負極〕 〔式6〕 4MH+O2 → 4M+2H2 O+Q 〔式7〕 4M+4H2 O+4e → 4MH+4OH-
【0013】初期の充放電サイクルでは、〔式6〕が発
熱(Qで示す)を伴う反応であるため、負極表面の温度
が上昇し、平衡水素圧力の関係から水素が負極から逸散
し、電池内圧を上昇させる結果となる。
【0014】そして、さらに充放電サイクルを繰り返す
ことにより、負極表面は徐々に酸化され、また負極の水
素吸蔵合金が微粉化し、分極が増加し、過充電時の電池
内部は、酸素および水素により圧力上昇をきたす。終期
の充放電サイクルでは、負極の劣化がさらに進み、容量
が負極規制になり、過充電時に大量の水素が発生して、
漏液や内部抵抗増加を引き起こし、電池寿命を短くさせ
る結果となる。
【0015】この問題点を解決するために、負極に白金
などの貴金属触媒を添加し、酸素ガスのイオン化を促進
させる方法や酸素ガスの吸収層を設けるなどの方法が行
われている。しかし、白金などの触媒は、高価でコスト
を上げることになり、吸収層を電池内部または負極に設
置すると、活物質の充填量を減じ、体積効率を減少させ
ることになる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
水素化物二次電池におけるような充放電サイクルに伴う
内圧上昇や漏液、内部抵抗増加の発生などを解決し、安
全性が高く、かつサイクル特性の優れた水素化物二次電
池を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、負極の容量を
大きくし、負極/正極の容量比率を高くして、満充電時
の負極の水素吸蔵合金の平衡水素圧力(PH2 )が低く
なるような設計にすることによって、充放電サイクルに
伴う電池の内圧上昇を抑制して安全性が高く、かつサイ
クル特性の優れた水素化物二次電池を提供できるように
したものである。すなわち、本発明は、ニッケル酸化物
またはニッケル水酸化物を含む成形体からなる正極と、
TiNi 2 系、TiNiZr系および(Ti 2-x Zr x
4-y Ni) 1-z Cr z (x=0〜1.5、y=0.6
〜3.5、z≧0.2)系の水素吸蔵合金を含む成形体
からなる負極と、アルカリ水溶液からなる電解液を有す
る水素化物二次電池において、満充電時に、負極の水素
吸蔵合金の平衡水素圧力(PH 2 )が60℃で5気圧以
下となる負極/正極の容量比率を有することを特徴とす
る水素化物二次電池に関する。
【0018】上記のように、負極/正極の容量比率を高
くして、満充電時の負極の水素吸蔵合金の平衡水素圧力
(PH2 )が低くなるような設計にすることによって、
電池の内圧上昇を抑制し、サイクル特性を向上できるの
は次の理由によるものと考えられる。負極の水素吸蔵合
金の平衡電圧と平衡水素圧力(PH2 )との関係は〔式
8〕の通りである。
【0019】 〔式8〕 E=−0.932−0.029log PH2 (vs Hg/HgO、20℃、6mol KOH)
【0020】水の電気分解(H2 O+e→1/2H2
OH- )の電位は、−0.928Vであり、平衡水素圧
力(PH2 )=1気圧の時、ほぼ水の電気分解も生じる
ことになる。また、充放電サイクルを繰り返すことによ
り、水素吸蔵合金が微粉化し、過電圧が上昇し、負極表
面で水素が発生しやすくなる。
【0021】このため、正極より負極を過剰に充填し、
水素吸蔵合金の平衡水素圧力(PH2 )の低い範囲で使
用することにより、水の電気分解を抑制して、電池の内
圧を低減し、安全性やサイクル特性を向上させることが
できる。
【0022】具体的には、後記の実施例1において図5
に基づいて説明するように、負極/正極の容量比率を負
極の水素吸蔵合金の平衡水素圧力(PH2 )が60℃で
5気圧以下になるように設計することによって、電池の
内圧上昇を低減し、安全性やサイクル特性を向上させる
ことができる。
【0023】本発明において、負極に用いる水素吸蔵合
は、TiNi 2 系、TiNiZr系または(Ti2-x
Zrx 4-y Ni)1-z Crz (x=0〜1.5、y=
0.6〜3.5、z≧0.2)系の水素吸蔵合金であ
。水素吸蔵合金とは、可逆的に水素を吸蔵、放出でき
る合金をいい、通常、水素を完全に脱蔵(放出)した状
態で合成される。そして、この水素吸蔵合金を用いた負
極では、充電は水素の吸蔵であり、放電は水素の放出で
ある。
【0024】負極は、例えば、金網、パンチングメタ
ル、エキスパンドメタルなどの多孔性金属を基体とし、
これに上記の水素吸蔵合金の粉末を圧着して、焼結する
焼結式や、上記水素吸蔵合金の粉末を導電剤や結着剤な
どと共にペースト状にし、そのペーストを上記多孔性金
属からなる基体に添着し、乾燥後、プレスなどで圧着す
るペースト式などでシート状の成形体として作製され
る。
【0025】また、正極に用いるニッケル酸化物やニッ
ケル水酸化物としては、例えば、NiO、NiO2 、N
i(OH)2 などが挙げられる。
【0026】正極は、例えば、ニッケル焼結体を基体と
し、これにニッケル酸化物またはニッケル水酸化物を充
填する焼結式や、金網、パンチングメタル、エキスパン
ドメタル、金属発泡体などの多孔性金属を基体とし、こ
れにニッケル酸化物またはニッケル水酸化物を添着する
ペースト式などでシート状の成形体として作製される
が、本発明の実施にあたっては、例えば、焼結式やペー
スト式などで作製した公知のニッケル電極を使用するこ
ともできる。
【0027】電解液には、アルカリ水溶液、例えば、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウムなど
のアルカリ金属の水酸化物の水溶液が用いられる。
【0028】
【実施例】つぎに、実施例を挙げて本発明をより具体的
に説明する。
【0029】実施例1 市販品で純度99.9%以上のTi(チタン)、Zr
(ジルコニウム)、V(バナジウム)、Ni(ニッケ
ル)およびCr(クロム)をTi17Zr1623Ni37
7 の組成になるように秤量し、高周波溶解炉によって
加熱溶解し、上記組成の多相系合金を得た。この合金を
耐圧容器中で10-4torrまで真空吸引し、Ar(アル
ゴン)で3回パージを行った後、水素圧力14kg/cm2
で24時間保持し、水素を排気後、400℃で加熱し
て、水素を完全に脱蔵することにより、粒径20〜10
0μmの合金粉末を得た。
【0030】この水素吸蔵合金粉末をニッケル集電体に
ロールミルを用いて圧着し、Ar/H2 =99/1の雰
囲気中、875℃で12分間加熱して焼結した後、30
℃まで冷却し、100mm×40mmのシート状に切断して
負極とした。負極の容量は上記シート状成形体の厚みを
0.20mmから0.60mmに変えることにより、(a)
1000mAh、(b)1200mAh、(c)130
0mAh、(d)1400mAh、(e)1600mA
h、(f)1800mAh、(g)2000mAh、
(h)2500mAh、(i)3000mAh、(j)
3500mAhとした。
【0031】正極には、ペースト式で作製した公知のニ
ッケル電極(70mm×40mm)を用い、容量を1000
mAhとした。この正極と上記負極をセパレータを介し
て渦巻状に巻回して、渦巻状の電極体にし、その渦巻状
の電極体を電池ケースに入れ、ついで電解液を注入した
後、封口体で電池ケースを密封して、単3サイズの電池
を作製した。
【0032】渦巻状に巻回した状態の電極体を図1に示
す。図1において、1は正極であり、この正極1はペー
スト式で作製したニッケル電極からなる。2は負極であ
り、この負極2はTi17Zr1623Ni37Cr7 の組成
を持つ水素吸蔵合金を含む成形体からなる。ただし、こ
れらの正極1や負極2には集電体としての作用を兼ねて
基体が使用されているが、図1にそれらを図示すると繁
雑化するため、図1ではそれらを図示していない。
【0033】3はセパレータであり、このセパレータ3
はポリアミド不織布からなり、前記正極1と負極2はこ
のセパレータ3を介して渦巻状に巻回され、図示のよう
な渦巻状の電極体にされている。
【0034】上記電池において、封口体に設けた樹脂製
ベント(いわゆる安全弁装置)は約30気圧のガス圧によ
り作動するように設定されており、正極リード体は封口
体にスポット溶接し、負極の最外周部は電池ケースの内
側面に直接接触させて、渦巻状の電極体から電気を取り
出し得るようにした。
【0035】また、内圧測定のため、上記単3サイズの
電池を、封口体を取り外して、ステンレス鋼製の耐圧容
器に収納して内圧測定用セルを組み立てた。
【0036】この内圧測定用セルを図2に示す。図2に
示す内圧測定用セルについて説明すると、電極体4は耐
圧容器5内に収納され、負極リード体6は耐圧容器5の
内壁にスポット溶接され、正極リード体7は電極体4上
部のアクリル板部分8より取り出している。電解液は注
入口9より耐圧容器5に注入し、注入口9は電解液の注
入後、封止され、図2にはその状態が示されている。充
放電サイクル時の電池の内部圧力はゲージ(ブルトンゲ
ージ)10より読み取った。使用された電解液はいずれ
の場合も濃度30重量%の水酸化カリウム水溶液(ただ
し、17g/リットルの水酸化リチウムを添加してい
る)からなるものである。
【0037】各電池〔負極の容量が(a)1000mA
h〜(j)3500mAhで異なる電池〕とも、充電は
すべて150%以上行い、平衡電池内圧を測定し、ガス
クロマトグラフィーによりガス組成を調べた。
【0038】放電は、各電池とも、0.2CmAで電池
電圧0.9Vまで行った。サイクル試験は、各電池と
も、1CmAで1.5時間充電し、1CmAで0.9V
まで放電し、これを1サイクルとした。このサイクル試
験については単3サイズの実用電池で行ったが、他の試
験はすべて内圧測定用セルで行った。
【0039】図3に上記充電時の充電電流と平衡電池内
圧との関係を示す。図3中のa、b、c、d、e、f、
g、h、i、jは、それぞれ負極の容量が(a)100
0mAh、(b)1200mA、(c)1300mA
h、(d)1400mA、(e)1600mA、(f)
1800mA、(g)2000mA、(h)2500m
A、(i)3000mA、(j)3500mAの電池
(a)〜(j)の充電電流と平衡電池内圧との関係を示
している。
【0040】電池(b)は、従来のNi/Cd電池(ニ
ッケル−カドミウム電池)で採用されていた負極/正極
の容量比率(負極/正極=1.2)と同じ容量比率の電
池であるが、負極/正極の容量比率が電池(b)より大
きい電池(c)〜(j)〔負極/正極の容量比率が1.
3〜3.5の電池〕は、図3に示すように、どの充電電
流においても、電池(b)より平衡電池内圧が小さかっ
た。
【0041】図4に1CmAで150%充電した時の電
池内の水素圧力と負極容量との関係を示す。図4におい
ても、図中のa、b、c、d、eはそれぞれ電池
(a)、電池(b)、電池(c)、電池(d)、電池
(e)に対応している。
【0042】従来のNi/Cd電池と同じ容量比率(容
量比率とは負極/正極の容量比率のことであり、以下に
おいても、簡略化して、そのように示す)を持つ電池
(b)では、電池内の水素圧力が約10気圧で、電池内
に水素が存在していた。しかし、電池(b)より大きい
容量比率を持つ電池(c)〜(e)では水素圧力が4気
圧以下と低く、特に電池(d)〜(e)では水素圧力が
1気圧以下と低く、電池内の水素量が少なかった。さら
に容量比率が大きい電池(f)〜(j)では水素がまっ
たく発生しなかったので、図4には図示を省略した。
【0043】図5に各電池の負極に使用した水素吸蔵合
金のPCTカーブ〔PCT:圧力−組成−温度(ジーベ
ルツ装置で真空原点法により測定)〕を示す。
【0044】図5において、横軸は水素含有量であり、
縦軸は平衡水素圧力(PH2 )である。ただし、図5に
おいては、(PH2 )の表示を省略している。そして、
この図5においても、a〜jはそれぞれ電池(a)〜電
池(j)に対応する。
【0045】図5に示すように、電池(c)では、平衡
水素圧力(PH2 )は60℃で5気圧まで利用されるこ
とになる。
【0046】1CmAの過充電で電池の温度は約60℃
になることから、平衡水素圧力(PH2 )=5気圧(6
0℃)以下で負極を利用すると、電池内圧が低減でき
る。
【0047】図6に前記サイクル試験を実施した時の電
池(a)〜(j)のサイクル特性を示す。図6におい
て、横軸はサイクル数を示し、縦軸は放電容量を示す。
また、この図6においても、図中のa〜jは電池(a)
〜(j)に対応している。
【0048】図6に示すように、電池(b)〔この電池
(b)は容量比率が1.2であり、従来のNi/Cd電
池で採用されていた容量比率と同じ容量比率を持つ電池
である〕より容量比率が大きい電池(c)〜(j)(容
量比率が1.3〜3.5の電池)は、同じ放電容量で比
較した場合のサイクル数が電池(b)より多く、サイク
ル特性が優れていた。なお、電池(g)〜(j)(容量
比率が2.0〜3.5の電池)はほぼ同じサイクル特性
を示した。これは600サイクルを越えると正極の劣化
が著しく進むためであると考えられる。
【0049】以上の結果から、負極/正極の容量比率
は、1.3〜3.5で電池内圧の上昇を抑制し、安全性
が高く、サイクル特性が優れた水素化物二次電池が得ら
れる。しかし、経済性とサイクル特性との兼ね合いを考
えると、負極/正極の容量比率は1.3〜2.0が好ま
しい。
【0050】
【0051】
【0052】
【0053】
【0054】
【0055】上記実施例では、負極の水素吸蔵合金とし
てTi17Zr1623Ni37Cr 7 用いた場合を示した
が、負極に用いる水素吸蔵合金としては、これに限定さ
れず、上記のもの以外にも、TiNi 2 系、TiNiZ
r系または(Ti2-x Zrx4-y Ni)1-z Cr
z (x=0〜1.5、y=0.6〜3.5、z≧0.
2)系で、上記Ti 17 Zr 16 23 Ni 37 Cr 7 以外のも
を用いることができる。
【0056】また、実施例では、ペースト式正極と焼結
式負極を用いた場合について説明したが、電極の製造に
あたっては、各種製造方法を採用することができ、本発
明は実施例に例示の場合のみに限られるものではない。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、水素化
物二次電池において、負極/正極の容量比率を負極の水
素吸蔵合金の平衡水素圧力(PH2 )が60℃で5気圧
以下になるような設計にすることによって、内圧上昇を
抑制して、安全性を高め、サイクル特性を向上させるこ
とができた。
【0058】また、負極/正極の容量比率を1.3以上
にすることによっても、水素化物二次電池のサイクル特
性を向上させることができる。
【0059】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の水素化物二次電池の渦巻状の電極体の
概略平面図である。
【図2】電池の内圧測定用セルの概略斜視図である。
【図3】実施例1における電池(a)〜(j)の平衡電
池内圧と充電電流との関係を示す図である。
【図4】実施例1における電池(a)〜(j)の電池内
の水素圧力と負極容量との関係を示す図である。
【図5】実施例1における電池(a)〜(j)の負極の
水素吸蔵合金のPCTカーブを示す図である。
【図6】実施例1における電池(a)〜(j)のサイク
ル特性を示す図である。
【符号の説明】
1 正極 2 負極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−193466(JP,A) 特開 昭63−314777(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01M 10/24 - 10/30 H01M 10/34

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ニッケル酸化物またはニッケル水酸化物
    を含む成形体からなる正極(1) と、TiNi 2 系、Ti
    NiZr系または(Ti 2-x Zr x 4-y Ni) 1-z
    z (x=0〜1.5、y=0.6〜3.5、z≧0.
    2)系の水素吸蔵合金を含む成形体からなる負極(2)
    と、アルカリ水溶液からなる電解液を有する水素化物二
    次電池において、 満充電時に、負極(2) の水素吸蔵合金の平衡水素圧力
    (PH2 )が60℃で5気圧以下となる負極(2) /正極
    (1) の容量比率を有することを特徴とする水素化物二次
    電池。」
  2. 【請求項2】 負極(2) /正極(1) の容量比率が1.3
    〜3.5である請求項1記載の水素化物二次電池。
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