JP2974642B2 - 爪のメークアップ除去用製品中への、有機相と組み合わせて使用されるエラストマー特性を有するオルガノポリシランの用途 - Google Patents

爪のメークアップ除去用製品中への、有機相と組み合わせて使用されるエラストマー特性を有するオルガノポリシランの用途

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JP2974642B2 JP9270216A JP27021697A JP2974642B2 JP 2974642 B2 JP2974642 B2 JP 2974642B2 JP 9270216 A JP9270216 A JP 9270216A JP 27021697 A JP27021697 A JP 27021697A JP 2974642 B2 JP2974642 B2 JP 2974642B2
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q3/00Manicure or pedicure preparations
    • A61Q3/04Nail coating removers

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特にネイルエナメ
ルリムーバーである、 爪のメークアップ除去用製品中
に、および/または、該組成物の調製用の有機相と組み
合わせて用いられる、エラストマー特性を有するオルガ
ノポリシロキサンの用途に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】クリ
ーム、ゲル、またはペースト等の増粘形態のネイルエナ
メルリムーバーが長年研究されている。このタイプのネ
イルエナメルリムーバーは消費者に高く評価されてお
り、製剤者にとっても、ほとんどの場合、以下のような
実用的な観点から評価されるものである。すなわち、大
きくロスすることなくリムーバー製品の収容がより容易
に制御され、処理局所部分(爪の表面)にリムーバー製
品が広がるのを制限し、必要な美容効果を得るのに十分
な量で使用可能である。有機溶液形態の従来のリムーバ
ーと比較すると、この増粘タイプのリムーバーは、爪に
より容易に適用可能であり、爪への製品の接触時間がよ
り長いため、メークアップ除去に関しては、より効果的
で、メークアップ除去に必要な量をより良好に制御して
適用することがてきるので、所望されているものであ
る。
【0003】クリーム、ゲル、またはペースト等の増粘
形態の従来技術によるネイルエナメルリムーバーは、増
粘剤および/またはゲル化剤、およびネイルエナメルに
一般的に使用されている爪をコーティングするためのポ
リマー、たとえばニトロセルロースを溶解または分解す
ることの可能な有機溶媒を含有するものである。
【0004】公開された日本特許出願、JP612336
07、JP61257912、JP02289507、JP0
3074317、およびJP04164012、および米
国特許第4804486号は、アルカリ性物質で中性化
したポリアクリル酸ポリマータイプのアニオンゲル化剤
および有機溶媒、たとえばプロピレン=カーボナート、
ジヒドロ−2−(3H)−フラノン、またはセルトンを
ベースとしたゲルまたはクリーム形態のネイルエナメル
リムーバーを開示している。
【0005】日本特許出願、JP61289019は、モ
ントモリロナイトナトリウムタイプのゲル化剤と、ニト
ロセルロースを溶解可能な、100℃よりも高い沸点を
有する親水性有機溶媒を含有する、ゲルまたはペースト
形態のリムーバーを開示している。
【0006】日本特許出願、JP62207206は、ジ
エチル=フタラート、ヒドロキシプロピルセルロースま
たはポリビニルピロリドンタイプのゲル化剤、および、
ベンジルアルコール、および/または、γ−ブチロラク
トンをベースとしたリムーバーゲルをその主題として開
示している。
【0007】また、国際特許出願、WO87/04921
は、溶媒としてアセトン、ゲル化剤としてヒドロキシプ
ロピルセルロース、およびポリオキシエチレン化脂肪ア
ミンタイプのネイルコンディショニング剤を含有するゲ
ル形態のリムーバーを開示している。
【0008】メークアップ除去後、これらの組成物はほ
とんどの場合、爪を乾燥させてしまい、爪の表面が脱脂
質化され、爪の輝きが失われて白くなる結果を招く。さ
らに、これらのネイルエナメルリムーバーは、適用後、
爪に対して、持続するナチュラルな柔軟性を付与するこ
とが十分にはできるものではない。
【0009】本出願人は驚くべきことに、以下に特定す
るような特別の溶解度条件を示し、ネイルエナメルを溶
解可能な、少なくとも1つの化粧品有機溶媒からなる有
機相と組み合わせて、エラストマー特性を有する少なく
とも部分的に架橋したオルガノポリシロキサンを使用す
ると、爪のメークアップ除去用の注目すべき薬剤が形成
可能であることを見い出した。
【0010】本出願人は、実際、上記の組み合わせか
ら、全ての上記欠点を示さず、メークアップ除去後も予
想し得ないことに持続した柔軟性と自然な艶を爪に付与
する、ゲル形態の爪のメークアップ除去用組成物が得ら
れることを見い出した。
【0011】
【課題を解決するための手段および発明の実施の形態】
本発明の主題は、25℃で以下の3つの条件: (1) dD ≦ 20 (J/cm3)1/2 (2) dP ≦ 10 (J/cm3)1/2 (3) dH ≦ 15 (J/cm3)1/2 を満たすハンセン平均溶解度パラメータ(Hansen's mea
n solubility parameters)dD、dP、およびdHを示す、
ネイルエナメルを溶解可能な化粧品有機溶媒の混合物ま
たは少なくとも1つの有機溶媒を含有する有機相と組み
合わせた、エラストマー特性を有する少なくとも部分的
に架橋したオルガノポリシロキサンの、爪のメークアッ
プ除去用組成物中への、および/または、該組成物の調
製用への用途である。
【0012】ここで、”エラストマー(elastomeri
c)”とは、粘弾性、特にスポンジまたは柔軟な球体の
粘稠度(consistency)を有する、変形可能で柔軟な材
料(material)を意味する。
【0013】”ネイルエナメルを溶解可能な化粧品有機
溶媒”とは、爪にフィルムを形成する可塑剤、ポリマ
ー、および/または樹脂を溶解可能な、種々の化粧品と
して許容される有機溶媒のことを意味する。該溶媒は、
特に、ニトロセルロースおよびネイルエナメルの他の成
分を溶解可能でなければならない。
【0014】ハンセンによる3次元溶解度空間(three-
dimensional solubility space)の定義は、文献:C. M.
Hansen:”The three dimensional solubility paramet
ers”,J. Paint Technol. 39,105(1967)
に記載されている。
【0015】−dDは、分子衝撃中に誘発された双極子形
成から起こるロンドン分散力(theLondon dispersion
forces)を特徴づける。 −dPは、永久双極子と誘発双極子との間のキーサム相互
作用力(the Keesominteraction forces)と永久双極
子間のデバイ相互作用力(the Debye interaction f
orces)を特徴づける。 −dHは、(水素結合、酸/塩基、ドナー/アクセプター
などのタイプの)特別な相互作用力を特徴づける。
【0016】パラメータ、dD、dP、およびdHは、(J/c
m31/2の単位でしめされる。
【0017】本発明によるエラストマー特性を有するオ
ルガノポリシロキサンは、一般的には、部分的にまたは
完全に架橋した、固形で、3次元構造のものである。こ
れらは、上記有機相中に含有されると、使用された有機
相の比率に応じて変形し、少量の有機相の存在下で使用
される場合のスポンジのような外観から、多量の有機相
の存在下の均一なゲルまで、変形する。
【0018】本発明の爪のメークアップ除去剤は、一般
的には、上記特定した条件に相当する有機相中に含有さ
れた、3次元構造のオルガノポリシロキサンエラストマ
ーからなるゲル形態である。
【0019】本発明の他の主題は、少なくとも(a)エ
ラストマー特性を有する少なくとも部分的に架橋したオ
ルガノポリシロキサンと、(b)25℃で以下の3つの
条件: (1) dD ≦ 20 (J/cm3)1/2 (2) dP ≦ 10 (J/cm3)1/2 (3) dH ≦ 15 (J/cm3)1/2 を満たすハンセン平均溶解度パラメータ(Hansen's mea
n solubility parameters)dD、dP、およびdHを示す、
ネイルエナメルを溶解可能な化粧品有機溶媒の混合物ま
たは少なくとも1つの有機溶媒を含有する有機相とから
なる、少なくとも1つのゲル相を、化粧品としてまたは
皮膚病学的に許容される媒体中に含有することを特徴と
する、爪のメークアップ除去用化粧品または皮膚病学的
組成物である。
【0020】本発明によるエラストマー特性を有するオ
ルガノポリシロキサンは、特許出願、EP−A−2958
86に記載された架橋ポリマーから選択可能である。
【0021】この出願によれば、これらのオルガノポリ
シロキサンは、少なくとも、 (a)1分子あたり少なくとも2つの低級アルケニル基
を有するオルガノポリシロキサン; (b)1分子あたりシリコーン原子に結合する少なくと
も2つの水素原子を有するオルガノポリシロキサン;お
よび (c)プラチナタイプの触媒 の付加および架橋反応によって製造される。
【0022】爪のメークアップ除去用薬剤をなす本発明
によるエラストマー特性を有するオルガノポリシロキサ
ンは、EP−A−383540、EP−A−545002、お
よび米国特許第5266321に記載されたものから選
択可能である。
【0023】該特許によれば、オルガノポリシロキサン
は特に、以下のものから選択される。 (i)R2SiOおよびRSiO1.5単位、および任意にR3SiO0.5
および/またはSiO2単位を含有するオルガノポリシロキ
サン(式中、R基は、各々独立に、H、メチル、エチル、
またはプロピルに代表されるアルキル、フェニルまたは
トリルに代表されるアリール、ビニルに代表される不飽
和脂肪族基を示し、R2SiO単位のRSiO1.5単位に対する比
率が1/1から30/1である)。 (ii)オルガノヒドロポリシロキサン(1)および不飽
和脂肪族基を含有するオルガノポリシロキサン(2)の
添加によって得られ、オルガノポリシロキサンが非環式
の場合には該(1)および(2)における水素または不
飽和脂肪族基の量が各々1から20モル%までの間であ
り、オルガノポリシロキサンが環式の場合には該(1)
および(2)における水素または不飽和脂肪族基の量が
各々1から50モル%までの間である、シリコーンオイ
ル中に不溶性で膨張可能なオルガノポリシロキサン。
【0024】本発明の組成物のオルガノポリシロキサン
は、たとえば、シンエツ社から”KSG6”の商品名で販
売されているもの、グラントインダストリー社から”Gr
ansil”の商品名(SR−CYC、SR DMF10、SR−DC55
6)で販売されているもの、または、すでに調製ずみの
ゲル形態で販売されているもの(シンエツ社からの商品
名”KSG15”、”KSG17”、”KSG16”、”KSG1
8”、および”KSG20”、ジェネラルエレクトリック
社からの商品名”Gransil SR 5CYC ゲル”、”Gran
sil SR DMF 10 ゲル”、”Gransil SR DC55
6 ゲル”、”SF1204”、および”JK 113”)
である。これらの商品の混合物も使用可能である。
【0025】本発明によれば、エラストマー特性を有す
るオルガノポリシロキサンが粉末形態である場合には、
オイルに組み入れる前、該オルガノポリシロキサンは、
せいぜい1μmの粒子径であり、0.5μmの粒子径まで
落しても良い。
【0026】本発明のエラストマー特性を有するオルガ
ノポリシロキサンを膨張可能な有機相は、ネイルエナメ
ルを溶解可能で、25℃で以下の3つの条件: (a)dDが、20以下、好ましくは10以上19(J/cm
31/2以下、(b)dPが、10以下、好ましくは7(J/
cm31/2以下、(c)dHが、15以下、好ましくは13
以下、より好ましくは8(J/cm31/2以下、を満たす
ハンセン平均溶解度パラメータdD、dP、およびdHを示
す、化粧品有機溶媒の混合物または少なくとも1つの溶
媒を含有するという事実によって特徴づけられる。
【0027】有機相は好ましくは、上記定義した溶解度
条件を満たす1または複数の化粧品有機溶媒を含有し、
以下のものから選択される。
【0028】−ケトン、たとえば、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン、ジイソブチルケトン、イ
ソホロン、アセトフェノン、またはシクロヘキサノン; −アルコール、たとえば、1,3−ジメチルブタノー
ル、ジアセトンアルコール、2−ブトキシエタノール、
またはシクロヘキサノール; −エステル、たとえば、エチル=アセタート、メチル=
アセタート、n−ブチル=アセタート、またはイソアミ
ル=アセタート; −エーテル、たとえば、ジエチルエーテル、ジメチルエ
ーテル、またはジクロロジエチルエーテル; −アルカン、たとえば、デカン、ヘプタン、ドデカン、
またはシクロヘキサン; −芳香族環式化合物、たとえば、トルエンおよびスチレ
ン; −アルデヒド、たとえば、ベンズアルデヒド、またはア
セトアルデヒド。
【0029】ネイルエナメルリムーバー用のこれらの溶
媒としては、好ましくは、せいぜい10の炭素原子を含
有するエステルおよびケトンが挙げられ、特に、メチル
エチルケトン、エチル=アセタート、メチル=アセター
ト、またはブチル=アセタートが挙げられる。
【0030】有機相はまた、上記ハンセン溶解度条件を
満たさない、ネイルエナメルリムーバー用有機溶媒も含
有可能である。良好なネイルエナメルリムーバーであ
る、アセトンがこれに当てはまる。また、メークアップ
除去を容易にし、爪に設けられたフィルムを柔軟にする
ことの可能な、ニトロセルロース用のいくつかの可塑
剤、たとえば、エタノールがこれに当てはまる。本発明
によれば、これらは、上記したような他の適当な溶媒と
混合して、全混合物として本発明の溶解度条件を満たす
ことができればよい。
【0031】有機相は好ましくは、組成物のゲル相中
に、30から90重量%の濃度で、より好ましくは50
から80重量%の濃度で存在する。
【0032】本発明による有機相はさらに油相を含有可
能であり、該油相は、本発明の有機溶媒を用いて該油相
の添加によって得られた混合物は、上記ハンセン溶解度
パラメータを満足するように選択されるものである。
【0033】該油相は、エラストマー特性を有するオル
ガノポリシロキサンと直接的に適合性があり、それ自体
で本発明による溶解度条件を満たすことの可能なオイル
を含有可能である。これらのオイルは、オルガノポリシ
ロキサンエラストマーを膨張させる役割を果たす。
【0034】これらの膨張性オイルとしては以下のもの
が挙げられる。 −鉱物または合成由来の直鎖または分岐炭化水素、たと
えば、流動ワセリン、イソヘキサデカン、イソドデカ
ン、スクアラン、および”パルレアム(parleam)”の
相等物; −脂肪アルコール、たとえば、2−オクチルドデカノー
ル; −脂肪酸エステル、たとえば、オクチルドデシル=ネオ
ペンタノアート; −(好ましくは25℃で100cStよりも低い粘度を有
する)低粘度のシリコーンオイル、たとえば、低重合度
の直鎖または分岐ポリシロキサン、たとえば、メチルポ
リシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、エチル
メチルポリシロキサン、エチルフェニルポリシロキサ
ン、ヒドロキシメチルポリシロキサン、アルキルポリジ
メチルシロキサン、および、環状ポリシロキサン、たと
えば、オクタメチルシクロペンタシロキサン、またはデ
カメチルシクロペンタシロキサン; −これらの混合物。
【0035】これらのオイルは好ましくは、前記膨張性
オイルとエラストマー特性を有するオルガノポリシロキ
サンから形成された混合物の全重量に対して、0から5
0重量%、より好ましくは0から40重量%の濃度で使
用される。
【0036】該添加油相は、極性オイル、たとえば、鉱
物または合成由来のオイル、たとえば水素化ポリイソブ
テン、植物油、たとえば液状トリグリセリド、たとえ
ば、ひまわり油、コーン油、ダイズ油、ひょうたん油、
グレープシード油、ごま油、ヘーゼルナッツ油、アプリ
コット油、マカデミア油またはひまし油、ダイナミット
ノーベル社から販売されている商品名ミグリオール81
0、812および818またはステアリナリーズデュボ
ア社から販売されているカプリル/カプリン酸のトリグ
リセリドを含有可能である。これらの極性オイルは好ま
しくは、油相の全重量に対して、0から30重量%存在
する。
【0037】さらなる油相が、ゲル相中に、ゲル相の全
重量に対して、好ましくは0から65重量%の濃度で、
より好ましくは0から50重量%の濃度で存在する。
【0038】エラストマー特性を有するオルガノポリシ
ロキサンが、ゲル相中に、好ましくは、その活性物質の
濃度として、5から70重量%の濃度で、より好ましく
は20から50重量%の濃度で存在する。
【0039】上記組み合わせの使用によって得られたゲ
ルは、それ自体で爪のメークアップの除去用組成物とし
て、または、爪のメークアップの除去用組成物を形成す
るものとして使用可能である。さらに、該ゲルは、爪か
らメークアップが良好に除去されること、および、所望
の粘度とテクスチャーの双方を得るのに有効な量で、ネ
イルエナメルリムーバー製剤中に組み入れることが可能
である。
【0040】上記メークアップ除去用薬剤を含有する本
発明による組成物は、好ましくは、半透明または不透明
であってもよいゲルの形態である。
【0041】該組成物は、さらに、通常の添加剤、たと
えば、染料、香料、防腐剤、サンスクリーン剤、水和剤
などを含有可能である。これらの添加剤は、組成物の全
重量に対して、好ましくは0から20重量%の範囲の量
で存在する。
【0042】本発明はまた、上記のエラストマー特性を
有するオルガノポリシロキサンと、上記の有機相とから
形成されたゲルを含有するまたは該ゲルからなる組成物
を、有効量、爪の表面に適用することを特徴とする、爪
のメークアップ除去方法に関する。
【0043】以下、本発明を実施例を挙げて詳細に説明
するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。
【0044】
【実施例】 実施例1:ネイルエナメルリムーバーゲル −40重量%のポリジメチルシロキサン6cStオイルと、60重量%のシンエ ツ社から”KSG 6”の商品名で販売されている部分的に架橋したポリジメチル オルガノシロキサンとの混合物 30重量% −酢酸エチル 50重量% −水素化イソパラフィン(”Parleam”) 9.5重量% −香料 0.5重量% −染料 0.0005重量% −ダウコーニング社から”Dow Corning 200−Fluid”の商品名で販売さ れているポリジメチルシロキサン 合計 100重量%
【0045】容易に延び、メークアップ除去してガーゼ
で洗浄した後、爪に持続する自然な柔軟性が付与される
ゲルが得られる。メークアップの除去された爪は、自然
な外観を有し、艶が保持され、白くならない。
【0046】 実施例2:ネイルエナメルリムーバーゲル −40重量%のポリジメチルシロキサン6cStオイルと、60重量%のシンエ ツ社から”KSG 6”の商品名で販売されている部分的に架橋したポリジメチル オルガノシロキサンとの混合物 30重量% −メチルエチルケトン −ジエチルエーテル −酢酸メチル 45.6重量% −香料 1重量% −染料 0.0005重量% −ダイナミットノーベル社から”Miglyol”の商品名で販売されているカプリ ル酸/カプリン酸のトリグリセリド 合計 100重量%
【0047】容易に延び、メークアップ除去してガーゼ
で洗浄した後、爪に持続する自然な柔軟性が付与される
ゲルが得られる。メークアップの除去された爪は、自然
な外観を有し、艶が保持され、白くならない。
【0048】 実施例3:ネイルエナメルリムーバーゲル −ダウコーニング−トーレシリコーン社から”Trefil E505C”の商品名で 販売されている部分的に架橋したジメチルポリシロキサン 25重量% −酢酸エチル 58重量% −アセトン 8重量% −グリセリン 3重量% −香料 1重量% −染料 0.0005重量% −水素化ポリイソブテン 合計 100重量%
【0049】容易に延び、メークアップ除去してガーゼ
で洗浄した後、爪に持続する自然な柔軟性が付与される
ゲルが得られる。メークアップの除去された爪は、自然
な外観を有し、艶が保持され、白くならない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61K 7/00 - 7/50

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも(a)エラストマー特性を有
    する少なくとも部分的に架橋したオルガノポリシロキサ
    ンと、(b)25℃で以下の3つの条件: (1) dD ≦ 20(J/cm31/2 (2) dP ≦ 10(J/cm31/2 (3) dH ≦ 15(J/cm31/2 を満たすハンセン平均溶解度パラメータdD、dP、および
    dHを示す、ネイルエナメルを溶解するための化粧品有機
    溶媒の混合物または少なくとも1つの有機溶媒を含有す
    る有機相とからなる、少なくとも1つのゲル相を、化粧
    品としてまたは皮膚病学的に許容される媒体中に含有す
    ることを特徴とする、爪のメークアップ除去用の化粧品
    または皮膚病学的組成物
  2. 【請求項2】 オルガノポリシロキサンが完全に架橋し
    ていることを特徴とする、請求項1に記載の組成物
  3. 【請求項3】 組成物が、ゲル形態のネイルエナメルリ
    ムーバーであることを特徴とする、請求項1または2に
    記載の組成物
  4. 【請求項4】 エラストマー特性を有するオルガノポリ
    シロキサンが、少なくとも、 (a)1分子あたり少なくとも2つの低級アルケニル基
    を有するオルガノポリシロキサン; (b)1分子あたりシリコーン原子に結合する少なくと
    も2つの水素原子を有するオルガノポリシロキサン;お
    よび (c)プラチナタイプの触媒 の付加および架橋反応によって製造されることを特徴と
    する、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の組成
  5. 【請求項5】 オルガノポリシロキサンが、 (i)R2SiOおよびRSiO1.5単位、および任意にR3SiO0.5
    および/またはSiO2単位を含有するオルガノポリシロキ
    サン(式中、R基は、各々独立に、H、メチル、エチル、
    またはプロピルに代表されるアルキル、フェニルまたは
    トリルに代表されるアリール、ビニルに代表される不飽
    和脂肪族基を示し、R2SiO単位のRSiO1.5単位に対する比
    率が1/1から30/1である)、 (ii)オルガノヒドロポリシロキサン(1)および不飽
    和脂肪族基を含有するオルガノポリシロキサン(2)の
    添加によって得られ、オルガノポリシロキサンが非環式
    の場合には該(1)および(2)における水素または不
    飽和脂肪族基の量が各々1から20モル%までの間であ
    り、オルガノポリシロキサンが環式の場合には該(1)
    および(2)における水素または不飽和脂肪族基の量が
    各々1から50モル%までの間である、シリコーンオイ
    ル中に不溶性で膨張可能なオルガノポリシロキサンから
    選択されることを特徴とする、請求項1ないし3のいず
    れか1項に記載の組成物
  6. 【請求項6】 ネイルエナメルを溶解するための有機溶
    媒またはその混合物が、25℃で以下の3つの条件: (1) 10 ≦ dD ≦ 19(J/cm31/2 (2) dP ≦ 7(J/cm31/2 (3) dH ≦ 13(J/cm31/2 を満たすハンセン平均溶解度パラメータdD、dP、および
    dHを示すことを特徴とする、請求項1ないし5のいずれ
    か1項に記載の組成物
  7. 【請求項7】 該有機相が、ケトン、アルコール、エス
    テル、エーテル、アルカン、芳香族環式化合物、アルデ
    ヒド、およびこれらの混合物からなる群から選択される
    少なくとも1つの化粧品有機溶媒を含有し、前記溶媒ま
    たは溶媒の混合物が、請求項1または6に記載の溶解度
    条件を満たすことを特徴とする、請求項1ないし6のい
    ずれか1項に記載の組成物
  8. 【請求項8】 有機相が油相をさらに含有し、有機溶媒
    を用いた該油相の添加によって得られた混合物が、請求
    項1または6に記載のハンセン溶解度パラメーターの条
    件を満たすことを特徴とする、請求項1ないし7のいず
    れか1項に記載の組成物
  9. 【請求項9】 該油相が、 −アルカン、 −脂肪アルコール、 −酸エステル、 −低重合度の直鎖または分岐ポリシロキサンおよび環状
    ポリシロキサンに代表される、低粘度のシリコーン油、
    および −これらの混合物 からなる群から選択される少なくとも1つのオイルを含
    有し、該オイルまたはオイル混合物が、請求項1または
    6に記載の溶解度条件を満たすことを特徴とする、請求
    項8に記載の組成物
  10. 【請求項10】 該低粘度のシリコーン油が、25℃で
    100cStよりも低い粘度を有することを特徴とする、
    請求項9に記載の組成物
  11. 【請求項11】 エラストマー特性を有するオルガノポ
    リシロキサンが、ゲル相中に、その活性物質の濃度とし
    て5から70重量%の濃度で存在することを特徴とす
    る、請求項1ないし9のいずれか1項に記載の組成物
  12. 【請求項12】 エラストマー特性を有するオルガノポ
    リシロキサンが、ゲル相中に、その活性物質の濃度とし
    て20から50重量%の濃度で存在することを特徴とす
    る、請求項11に記載の組成物
  13. 【請求項13】 エラストマー特性を有する少なくとも
    部分的に架橋したオルガノポリシロキサンと、有機相と
    から形成されたシリコーンゲルを含有するまたは該シリ
    コーンゲルからなる請求項1ないし12のいずれか1項
    に記載の組成物を、有効量、爪の表面に適用することを
    特徴とする、爪のメークアップ除去方法。
JP9270216A 1996-10-07 1997-10-02 爪のメークアップ除去用製品中への、有機相と組み合わせて使用されるエラストマー特性を有するオルガノポリシランの用途 Expired - Fee Related JP2974642B2 (ja)

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