JP2973927B2 - 位置入力装置 - Google Patents

位置入力装置

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JP2973927B2
JP2973927B2 JP15168596A JP15168596A JP2973927B2 JP 2973927 B2 JP2973927 B2 JP 2973927B2 JP 15168596 A JP15168596 A JP 15168596A JP 15168596 A JP15168596 A JP 15168596A JP 2973927 B2 JP2973927 B2 JP 2973927B2
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    • G06F3/00Input arrangements for transferring data to be processed into a form capable of being handled by the computer; Output arrangements for transferring data from processing unit to output unit, e.g. interface arrangements
    • G06F3/01Input arrangements or combined input and output arrangements for interaction between user and computer
    • G06F3/03Arrangements for converting the position or the displacement of a member into a coded form
    • G06F3/033Pointing devices displaced or positioned by the user, e.g. mice, trackballs, pens or joysticks; Accessories therefor
    • G06F3/0346Pointing devices displaced or positioned by the user, e.g. mice, trackballs, pens or joysticks; Accessories therefor with detection of the device orientation or free movement in a 3D space, e.g. 3D mice, 6-DOF [six degrees of freedom] pointers using gyroscopes, accelerometers or tilt-sensors
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    • G06F3/01Input arrangements or combined input and output arrangements for interaction between user and computer
    • G06F3/011Arrangements for interaction with the human body, e.g. for user immersion in virtual reality

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、指の動きを直接利
用して、カーソル位置を制御するカーソル制御信号を発
生する位置入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のコンピュータシステムは、一般
に、カーソル位置をマウスの操作に従って制御するよう
にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】マウスを用いてカーソ
ル位置を制御する場合には、マウスを動かすためにかな
りのスペースが必要になるという問題がある。
【0004】ところで、近年、バーチャルリアリティの
分野では、データグローブ等の人の手の動きを直接利用
してコンピュータに情報を入力するということが行われ
るようになってきている。データグローブは、グローブ
に光ファイバを張りめぐらしておき、指が曲げられると
光ファイバを通過する光の強度が変化することを利用し
て指の動きを検出するものである。このようなデータグ
ローブを使用してカーソル位置を制御するようにすれ
ば、マウスを動かすためのスペースは不要になる。しか
し、カーソル位置の制御にデータグローブを利用した場
合には、使い勝手が悪いという問題がある。つまり、カ
ーソル操作を開始する場合には、その都度データグロー
ブを手にはめなければならず、また、データグローブを
はめた状態ではキーの打鍵等の細かな操作を行うことが
できないため、細かな操作を行う場合にはデータグロー
ブを手から外さなければならない。更に、データグロー
ブの大きさが手の大きさに合わない場合、カーソル位置
の制御を思うように行うことができないという問題もあ
る。
【0005】また、この他にも、複数の変位トランスジ
ューサをワイヤによって縦続接続したものを指に貼り付
け、変位トランスジューサの検出結果に基づいて指の角
度を検出するようにした装置(例えば、特開平4−14
3602号公報)や、利用者の手の皮膚表面に皮膚表面
電極を貼り付け、この皮膚表面電極で検出された筋肉信
号を利用してロボットハンドの指の制御を行うようにし
た装置(例えば、特開平2−298479号公報)も知
られている。
【0006】これらの装置を利用してカーソル位置を制
御するようにすれば、データグローブの場合と同様に、
マウスを動かすためのスペースは不要になる。しかし、
上記した技術を利用してカーソル位置の制御を行う場合
には、指の変位トランスジューサを貼り付けたり、手に
皮膚表面電極を貼り付けたりしなければならず、使い勝
手が悪いという問題がある。
【0007】そこで、本発明の目的は、マウスのように
それを操作するためのスペースを必要とせず、且つ指の
動きを直接利用してカーソル位置の制御を行うことがで
きる使い勝手の良い位置入力装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、複数の電極対と、指が挿入される空間を囲む
ように前記複数の電極対を支持する電極支持部と、前記
各電極対の容量を検出する容量検出部と、該容量検出部
で検出された前記各電極対の容量に基づいて、前記各電
極対によって囲まれた空間内に於いて移動するの位置
を検出する位置検出部と、該位置検出部の検出結果に基
づいてカーソルを移動させるカーソル制御信号を発生す
るカーソル制御信号発生部とを備えている。
【0009】上記した構成によれば、複数の電極対によ
って囲まれた、指が挿入される空間内で利用者が指を
かすと、各電極対の容量が変化する。容量検出部は、
位置によって変化する各電極対の容量を検出し、位置
検出部は、容量検出部の検出結果に基づいて指の位置を
検出し、カーソル制御信号発生部は、位置検出部で検出
された指の位置に応じたカーソル制御信号を発生する。
【0010】また、本発明は、クリック操作を必要とす
るアイコン等の選択等の操作も行えるようするため、前
記電極支持部が固定される握り部と、該握り部に設けら
れたクリックボタンと、該クリックボタンが押下される
ことによりクリック信号を発生するクリック信号発生部
とを備えている。
【0011】上記構成によれば、複数の電極対によって
囲まれている空間内に於いて指を動かしてカーソルをア
イコン等の上を移動させた後に、握り部に設けられたク
リックボタンを押下すると、クリック信号発生部からク
リック信号が出力され、カーソルによって指し示されて
いるアイコン等が選択される。
【0012】更に、本発明は、ファンクションキーと同
等の機能を持たせるようにするため、前記容量検出部が
検出した前記各電極対の容量の内の、特定の電極対の容
量が所定値以上になったとき、ファンクションキー信号
を発生するファンクションキー信号発生部を備えてい
る。
【0013】上記構成によれば、利用者が例えば特定の
電極対に指を触れる等の操作を行うと、上記した特定の
電極対の容量が所定値以上になり、ファンクションキー
信号発生部からファンクションキー信号が出力される。
【0014】また、本発明は、カーソルの急激な移動を
防ぐため、前記各電極対の表面に絶縁体層を備えてい
る。
【0015】上記構成によれば、指が電極対に直接触れ
ることがなくなる。
【0016】また、本発明は、複数の電極対を容易に所
定の空間を囲むように配置できるようにするため、フォ
トリソグラフィによって複数の電極対および該各電極対
と前記容量検出部とを接続するためのリード線が形成さ
れた絶縁体シートが筒状に成形されて、それら複数の電
極対が前記指が挿入される空間を囲むように前記電極支
持部に固定された構造を有する。
【0017】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
図面を参照して詳細に説明する。
【0018】先ず、本発明の原理について説明する。
【0019】図13(a)に示すように、間隔をあけて
設けられている2個の電極131,132に指130を
近づけた場合を考えてみる。電極131,132からは
容量検出回路に電極131,132を接続するためのリ
ード線133,134が延びている。
【0020】ここで、指130は、生理食塩水にほぼ等
しい導電率を持つ細胞組織を絶縁体と見做せる皮膚で覆
った構造をしており、生理食塩水の電気抵抗は空気に比
較して十分に小さいので、図13(b)に示すように、
導体136が絶縁体135で囲まれたものと近似でき
る。この状況を電気的な等価回路で表すと、図14
(a),(b)に示すものとなる。図14(a)は、空
間的に対応付けて描いた等価回路であり、最終的には図
14(b)に示す等価回路に変換できる。つまり、図1
3(a)に示す指130と2つの電極131,132
は、容量が直列に接続された可変容量を形成し、指13
0の位置によって容量が変化する。
【0021】図15は電極131,132からなる電極
対の容量と、電極131,132と指130との間の距
離との関係を示したグラフである。指130が遠方にあ
るときの容量は、電極131,132の端部面積によっ
て決まり、約0.1fF程度である。指130を1ミリ
メートルの距離まで近づけると、容量は約100fFま
で上昇する。このように、電極対の容量は、指と電極と
の間の距離にほぼ逆比例する。
【0022】従って、2つの電極対A,BをX軸方向に
互いに対向して配置し、別の2つの電極対C,DをY軸
方向に互いに対向して配置し、電極対A〜Dで囲まれる
空間内に於いて指を動かせば、各電極対A〜Dの容量は
指の位置によって変化する。ここで、指のX軸方向の位
置は電極対A,Bの容量比に対応したものとなり、Y軸
方向の位置は電極対C,Dの容量比に対応したものとな
る。従って、各電極対A〜Dの容量を測定し、電極対
A,Bの容量比、電極対C,Dの容量比を求めることに
より、指の位置を検出することができる。このような指
の位置の検出処理を所定時間毎に行い、前回の処理時に
求めた位置と今回の処理時に求めた位置との差に対応し
た距離だけカーソルを移動させるカーソル制御信号を発
生することにより、指の動きに応じてカーソルを移動さ
せることができる。
【0023】図1は本発明の一実施例の斜視図、図2は
その断面図、図3は電極支持部4の斜視図である。
【0024】位置入力装置1は、利用者が手で持つため
の握り部2と、電極対5−1〜5−4を空間3を囲むよ
うに支持する電極支持部4と、握り部2の側面に設けら
れたクリックボタン7と、位置入力装置1とコンピュー
タ(図示せず)とを接続する信号線8とから構成されて
いる。
【0025】電極支持部4の内壁面に形成された電極対
5−1〜5−4はそれぞれ2枚の電極から構成されるも
のであり、本実施例では、厚さ10ミクロン,縦横の長
さが1×2ミリメートルの電極を1ミリメートルの間隔
をおいて、指の挿入方向に沿って配置することにより構
成した。電極対5−1,5−3は、空間3に挿入される
指のX軸方向(上下方向)の位置を検出するための電極
対であり、握り部2の上面と電極支持部4の上内壁面に
互いに対向して配置される。また、電極対5−2,5−
4は、空間3に挿入される指のY軸方向(左右方向)の
位置を検出するための電極対であり、電極支持部4の左
内壁面,右内壁面に互いに対向して配置される。また、
電極対5−1〜5−4を構成する電極には、リード線6
が接続されており、このリード線6によって各電極対5
−1〜5−4は図4に示す処理部10と接続される。
【0026】尚、電極対5−1〜5−4を空間3を囲む
ように配置する方法としては例えば次のような方法をと
ることができる。図5に示すように、ポリイミド,ポリ
エステル等の高分子材料から構成される柔軟性を有する
絶縁体シート51上に導電性薄膜層を形成する。その
後、フォトリソグラフィにより、絶縁体シート51上に
電極対5−1〜5−4,リード線6を形成する。その
後、絶縁体シート51を電極支持部4の内面に貼り付け
る。
【0027】図6は、本発明で使用可能な電極対の形状
を示した図である。図6(a)に示すように、2つの矩
形状の電極を指が差し込まれる方向に沿って配置した形
状、或いは図6(b)に示すように2つの矩形状の電極
を指が差し込まれる方向に対して直交して配置した形状
をとることができる。更に、図6(c)〜(f)に示す
ように、1つの電極の周囲をもう1つの電極が取り囲む
ような形状をとることもできる。電極対を図6(c)〜
(f)のような形状にする場合は、外側の電極に切れ目
があっても構わない。また、2つの電極の面積が等しい
必要はない。電極の間隔は、初期容量に影響を与え、間
隔を狭めると初期容量が大きくなり、指が接近した際に
生じる大きな容量変化により非線形性を小さくすること
ができる。また、同心円タイプの電極対に於いて、外側
の電極が閉じている場合には、リード線を取り出すため
に、電極上に絶縁体層を設け、その上を通過させるよう
にすると良い。
【0028】握り部2は、形成容易なプラスチック等の
合成樹脂により構成されるものであり、本実施例では、
長さ,幅,厚みがそれぞれ10センチメートル,3セン
チメートル,1.5センチメートルのプラスチックから
構成される直方体を握り部2とした。握り部2の内部に
は、空間が設けられており、その空間に図4に示した処
理部10が収納される。尚、握り部2の形状は直方体に
限られるものではなく、握りやすい形状であれば、他の
形状であっても良い。
【0029】電極支持部4も握り部2と同様に形成容易
なプラスチック等の合成樹脂によって構成されるもので
あり、大量生産する場合には握り部2と一体成形する方
法をとることが望ましい。電極支持部4の内壁面と握り
部2の上面とによって囲まれる空間3の大きさは、その
空間3に指を差し込んだ際、指の回りに数ミリメートル
(本実施例では3ミリとした)程度の隙間ができるよう
な大きさにする。本実施例の場合は、電極支持部4の形
状をコの字状にしたが、図7に示す電極支持部71のよ
うにV字状にしても良いし、図8,図9に示す電極支持
部81,91のように半円状にしても良い。図7の電極
支持部71は3個の電極対72〜74を支持し、図8の
電極支持部81は4個の電極対82〜85を支持し、図
9の電極支持部91は12個の電極対92を支持してい
る。
【0030】握り部2内部の空間に設けられている処理
部10は、図4に示すように、各電極対5−1〜5−4
の容量を検出して検出結果に対応した電圧を出力する容
量検出器11−1〜11−4と、容量検出器11−1〜
11−4の出力をAD変換するAD変換器12−1〜1
2−4と、AD変換器12−1,12−3の出力に基づ
いて電極対5−1,5−3の容量比H13を算出する比
算出部13−1と、AD変換器12−2,12−4の出
力に基づいて電極対5−2,5−4の容量比H24を算
出する比算出部13−2と、比算出部13−1,13−
2が算出した容量比H13,H24に基づいて指の位置
を検出する位置検出部14と、位置検出部14の検出結
果に基づいてカーソルを移動させるカーソル制御信号を
発生するカーソル制御信号発生器15と、クリックボタ
ン7が押下されることによりクリック信号を発生するク
リック信号発生部17と、容量検出器11−1の出力電
圧が所定値以上になった時、ファンクションキー信号を
発生するファンクションキー信号発生部18と、カーソ
ル制御信号,クリック信号,ファンクションキー信号を
信号線8を介してコンピュータ(図示せず)へ送信する
送信部16とから構成されている。尚、本実施例では、
信号線8を介して有線により各制御信号をコンピュータ
へ送信するようにしたが、電波,赤外線,超音波等の無
線により各制御信号をコンピュータへ送信するようにし
ても良い。
【0031】図10は本実施例の動作を説明するための
図であり、以下各図を参照して本実施例の動作を説明す
る。
【0032】利用者は、位置入力装置1を用いてカーソ
ル位置を制御する場合、握り部2を握り、指(例えば人
指し指)を、空間3内に挿入する。その後、利用者は、
カーソルの表示された画面を見ながら、空間3内に挿入
した指をカーソルを移動させたい方向に動かす。
【0033】利用者が空間3内に於いて指を動かすと、
各電極対5−1〜5−4の容量が指の動きに伴って変化
する。容量検出器11−1〜11−4は、指の動きに伴
って変化する各電極対5−1〜5−4の容量に対応した
電圧を出力し、AD変換器12−1〜12−4は、容量
検出器11−1〜11−4の出力電圧をAD変換する。
【0034】比算出部13−1は、所定時間毎にAD変
換器12−1,12−3の出力を読み込んで両者の比を
求めることにより、上下方向(X軸方向)の指の位置を
求めるための電極対5−1,5−3の容量比H13を求
め、それを位置検出部14に加える。また、比算出部1
3−2は、所定時間毎にAD変換器12−2,12−4
の出力を読み込んで両者の比を求めることにより、左右
方向(Y軸方向)の指の位置を求めるための電極対5−
2,5−4の容量比H24を求め、それを位置検出部1
4に加える。
【0035】位置検出部14は、比算出部13−1,1
3−2からの容量比H13,H24に基づいて空間3内
に存在する指の位置を示すX,Y座標値を求め、それを
カーソル制御信号発生部15に加える。
【0036】カーソル制御信号発生部15は、指の位置
を示すX,Y座標値が加えられると、前回加えられた
X,Y座標値と今回加えられたX,Y座標値との差分を
求めることにより、指の単位時間当たりのX,Y軸方向
の移動量ΔLx,ΔLyを求める。その後、移動量ΔL
x,ΔLyに対応した距離だけカーソルを移動させるた
めのカーソル制御信号を発生する。
【0037】カーソル制御信号発生部15が発生したカ
ーソル制御信号は、送信部16,信号線8を介してコン
ピュータへ送られる。コンピュータは、カーソル制御信
号が送られてくると、内部処理プログラムのカーソル処
理ルーチンがカーソル制御信号に従ってカーソルを移動
させる。
【0038】次に、アイコン等を選択する場合の動作に
ついて説明する。
【0039】利用者はアイコン等を選択する場合、空間
3内で指を動かし、カーソルを選択したいアイコン上に
移動させる。その後、利用者は、握り部2の側面に設け
られているクリックボタン7を押下する。
【0040】クリックボタン7が押下されると、処理部
10内のクリック信号発生部17がクリック信号を発生
する。クリック信号発生部17から出力されたクリック
信号は送信部16,信号線8を介してコンピュータへ送
信され、コンピュータは、クリック処理ルーチンを実行
する。
【0041】次に、位置入力装置をファンクションキー
として利用する場合について説明する。
【0042】本実施例では、電極対5−1〜5−4の
内、電極対5−1を次頁の表示を指示するファンクショ
ンキーに対応させている。利用者は、次頁を表示したい
場合、指を下に動かし、指と電極対5−1とを接触させ
る。指と電極対5−1とが接触すると、電極対5−1の
容量が非常に大きくなり、それに伴って容量検出器11
−1の出力電圧も高くなり、予め定められている基準値
Thを超えてしまう。ファンクションキー信号発生部1
8は容量検出器11−1の出力電圧と基準値Thとを常
時比較しており、容量検出器11−1の出力電圧が基準
値Th以上となると、ファンクションキー信号を発生す
る。ファンクションキー信号発生部18から出力された
ファンクションキー信号は、送信部16,信号線8を介
してコンピュータへ送られ、コンピュータは、次頁の表
示を指示するファンクションキーが押下された時と同様
の処理を行い、次頁を画面上に表示する。
【0043】図11は本発明の他の実施例の断面図であ
る。本実施例は、電極支持部111によって支持された
4個の電極対113と指との絶縁を確実にするため、電
極支持部111の内壁面に絶縁体層114を備えてい
る。指が電極対113に直接触れた場合、大きな容量変
化が生じるので、カーソルが急に動き、カーソル制御が
非常に困難になる。この絶縁体層114は、それを防ぐ
ためのものである。この絶縁体層114は、指が電極対
113に直接触れることを防止するためのものであるの
で、中が詰まっている必要はなく、空洞であっても良
い。材質としては発泡スチロール等のような有機材料が
好ましい。また、絶縁体層114をスポンジ等の柔らか
な材質で形成し、指を支持する構造とすることもでき
る。このようにすると、指を楽に中立点に位置させるこ
とができると共に、電極対113への接触を防ぐことが
できる。尚、図11に於いて、112は握り部を示して
いる。
【0044】図12は本発明の更にその他の実施例の斜
視図である。本実施例は、電極支持部121の内壁面
に、指の上下左右の位置(X,Y軸方向の位置)を検出
するための電極対122〜125の他に、指の挿入長を
検出するための電極対126が設けられている。電極支
持部121に設けられている空間に、指を矢印方向から
挿入すると、電極対122と電極対126の容量比は、
指の挿入長に応じて変化する。従って、電極対122と
電極対126の容量を測定し、その比を求めることによ
り指の挿入長を求めることができる。そして、指の挿入
長を示す情報をコンピュータに送り、コンピュータに於
いて送られてきた挿入長を示す情報をバーチャルリアリ
ティ等の3次元画像表示に於いて利用される前後方向
(Z軸方向)の奥行きを示すパラメータに関連付けるこ
とにより、指を出し入れするだけで3次元画像を前後に
動かすことが可能になる。
【0045】尚、上述した説明に於いては、複数の電極
対によって囲まれる空間内に指を1本挿入し、カーソル
位置を制御するようにしたが、空間の大きさを大きくし
て2本以上の指を挿入できるようにし、その動きに基づ
いてカーソル位置を制御するようにしても良い。また、
上述した実施例では説明しなかったが、図7のように、
電極対の数が3個の場合は、電極対73,74の容量比
に基づいて指の左右方向の位置を検出し、電極対72,
73の容量比、或いは電極対72,74の容量比に基づ
いて指の上下方向の位置を検出することができる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、電極支
持部によって指が挿入される空間を囲むように支持され
た複数の電極対の容量を検出する容量検出部と、検出さ
れた各電極対の容量に基づいて上記空間内に於いて移動
する利用者の指の位置を検出する位置検出部と、位置検
出部の検出結果に基づいてカーソル制御信号を発生する
カーソル制御信号発生部とを備えているので、利用者
は、電極支持部を手に持ち、上記空間内に於いて指を
動させるだけでカーソル位置を制御することができる。
従って、本発明によれば、下記の効果がある。
【0047】・マウスのようにそれを操作するためのス
ペースを設ける必要がなくなる。 ・利用者は起立した状態でカーソル位置を制御すること
ができるので、コンピュータプレゼンテーションに於い
て非常に見栄えの良いプレゼンテーションを行うことが
できる。 ・データグローブ,変位トランスジューサ,皮膚表面電
極等を用いる場合に比較して着脱が容易になる。 ・電極対によって囲まれた空間内に於いて指を移動させ
るだけで良いので、利用者の手の大きさにかかわらず、
操作性良くカーソル位置を制御することができる。
【0048】また、本発明は、利用者によって握られる
握り部にクリックボタンを備えると共に、クリックボタ
ンが押下された時にクリック信号を発生するクリック信
号発生部を備えているので、アイコン等の選択を行うこ
とができる。
【0049】更に、本発明は、特定の電極対の容量が所
定値以上になった時、ファンクションキー信号を発生す
るファンクションキー信号発生部を備えているので、フ
ァンクションキーと同等の機能を持たせることができ
る。
【0050】また、本発明は、各電極対の表面に絶縁体
層が設けられており、指が直接電極対に触れることがな
いので、カーソルの急激な移動を防ぐことができる。
【0051】また、本発明は指の挿入方向に複数の電極
を設けたものであるので、指の挿入長をコンピュータへ
入力することもできる。従って、その情報をバーチャル
リアリティ等の3次元画像表示プログラムに位置制御情
報のパラメータとして渡すことにより、3次元空間の前
後方向の位置を指定することが可能になる。
【0052】また、本発明は、フォトリソグラフィによ
って複数の電極対が形成された絶縁体シートを筒状に成
形して、それら複数の電極対が、指が挿入される所定の
空間を囲むように電極支持部に固定された構造を有する
ものであるので、大量生産が容易で、コストの低減を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例の斜視図である。
【図2】図1に示した握り部2,電極支持部4の断面図
である。
【図3】図1に示した電極支持部4の内壁面を示す斜視
図である。
【図4】処理部10の構成例を示すブロック図である。
【図5】電極対の形成方法の一例を示す図である。
【図6】電極対の形状例を示す図である。
【図7】電極支持部の形状の一例を示す図である。
【図8】電極支持部の形状の他の例を示す図である。
【図9】電極支持部の形状の更にその他の例を示す図で
ある。
【図10】実施例の動作を説明するための流れ図であ
る。
【図11】本発明の他の実施例の断面図である。
【図12】本発明の更に他の実施例の斜視図である。
【図13】本発明の原理を説明するための図である。
【図14】指を電極対に近づけた時の等価回路を示す図
である。
【図15】電極対の容量と、電極対と指との間の距離と
の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1…位置入力装置 2…握り部 3…空間 4…電極支持部 5−1〜5−4…電極対 6…リード線 7…クリックボタン 8…信号線 10…処理部 11−1〜11−4…容量検出器 12−1〜12−4…AD変換器 13−1,13−2…比算出部 14…位置検出部 15…カーソル制御信号発生部 16…送信部 17…クリック信号発生部 18…ファンクションキー信号発生部 51…絶縁体シート 111…電極支持部 112…握り部 113…電極対 114…絶縁体層

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電極対と、指が挿入される 空間を囲むように前記複数の電極対を支
    持する電極支持部と、前記各電極対の容量を検出する容
    量検出部と、 該容量検出部で検出された前記各電極対の容量に基づい
    て、前記各電極対によって囲まれた空間内に於いて移動
    するの位置を検出する位置検出部と、 該位置検出部の検出結果に基づいてカーソルを移動させ
    るカーソル制御信号を発生するカーソル制御信号発生部
    とを備えたことを特徴とする位置入力装置。
  2. 【請求項2】 前記電極支持部が固定される握り部と、 該握り部に設けられたクリックボタンと、 該クリックボタンが押下されることによりクリック信号
    を発生するクリック信号発生部とを備えたことを特徴と
    する請求項1記載の位置入力装置。
  3. 【請求項3】 前記容量検出部が検出した前記各電極対
    の容量の内の、特定の電極対の容量が所定値以上になっ
    たとき、ファンクションキー信号を発生するファンクシ
    ョンキー信号発生部を備えたことを特徴とする請求項1
    記載の位置入力装置。
  4. 【請求項4】 前記各電極対の表面に絶縁体層を備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の位置入力装置。
  5. 【請求項5】 前記複数の電極対は、 第1,第2の電極対と、 該第1,第2の電極対を結ぶ直線と直交する直線上に配
    置された第3,第4の電極対とを含むことを特徴とする
    請求項1記載の位置入力装置。
  6. 【請求項6】 前記第1〜第4の電極対を含む平面に対
    して垂直方向に第5の電極対を備えたことを特徴とする
    請求項5記載の位置入力装置。
  7. 【請求項7】 フォトリソグラフィによって複数の電極
    対および該各電極対と前記容量検出部とを接続するため
    のリード線が形成された絶縁体シートが筒状に成形され
    て、それら複数の電極対が前記指が挿入される空間を囲
    むように前記電極支持部に固定された構造を有すること
    を特徴とする請求項1記載の位置入力装置。
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