JP2973236B2 - 浴中気泡噴流機のアタッチメント - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、集中浴と打たせ湯を兼
用する、浴中気泡噴流機のアタッチメントに関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】従来の浴中気泡噴流機のアタッチメント
について、図４および図５により説明する。図４および
図５は、それぞれ浴槽の中で使用する局部集中浴用アタ
ッチメントおよび浴槽の外でマッサージ用として使用す
る打たせ湯用のアタッチメントを示したものである。

【０００３】図４において、集中浴用アタッチメント１
は、浴中気泡噴流機(図示せず)の吐出口２に接続された
ホース３の先端に、直線状の噴射口１aが着脱自在に取
り付けられている。

【０００４】図５の打たせ湯用アタッチメント４は、先
端部に形成した複数の噴出孔４aの内側に水流で回転す
るこま式弁４bを設け、断続流を発生するものである。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
構成では、集中浴用および打たせ湯用の２種類のアタッ
チメント１および４が必要で、使い勝手が悪いばかりで
なく、２種類のアタッチメント１および４の収納場所が
必要になるという問題があった。

【０００６】また、打たせ湯用アタッチメント４は、こ
ま式弁４bで噴出口を開閉するため動力損失が大きく、
強力なマッサージ効果が得られないという問題もあっ
た。

【０００７】本発明は上記の問題を解決するもので、集
中浴用および打たせ湯用を兼用できる水頭損失の少ない
浴中気泡噴射機のアタッチメントを提供するものであ
る。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は、ホースの先端に装着する内パイプと、内
パイプの先端に伸縮自在に取り付けた外パイプとから構
成し、内パイプの先端に屈折部を形成するとともに、外
パイプを伸ばした時に現われる溜まりの前端部に、先端
に、内パイプの内径と略同じか若干小さい径のオリフィ
スを有する円錐状の流出縁を形成したものである。

【０００９】

【作用】上記の構成により、外パイプを縮めた集中浴時
は、内パイプの屈折部と外パイプの流出縁が直結される
ので、乱流が少なく、気泡噴流が勢いよく、噴射する。
また、外パイプを伸ばした打たせ湯時は、内パイプの屈
折部から流出された噴流が円錐面に衝突し、乱流とな
り、噴流に含まれた気泡も加わり、水玉となって噴射す
る。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の一実施例を、充電式電池電源
で運転する浴中気泡噴流機を例として、図１ないし図３
により説明する。図１は、本発明のアタッチメントを装
着した浴中気泡噴流機の外観を示す斜視図、図２および
図３は、それぞれ集中浴時および打たせ湯時を示すアタ
ッチメントの断面図である。

【００１１】図１において、浴中気泡噴流機は、充電式
電池、ポンプおよび発泡装置(共に図示せず)を収納した
本体５と、その前面に設けられた吐出口２(図示せず)に
着脱自在に装着された、先端に集中浴・打たせ湯兼用ア
タッチメント(以下兼用アタッチメント)６を装着したホ
ース３とから構成されている。ホース３の後端には、本
体５の吐出口に装着自在なソケット３aが取り付けられ
ている。

【００１２】図２において、ホース３の先端に装着され
た兼用アタッチメント６は、ホース３の外周に固定され
た内パイプ６aと、内パイプ６aの外側に所定寸法だけ摺
動自在に装着された外パイプ６bとから構成されてい
る。さらに、内パイプ６aの先端には、噴流の向きを変
える屈折部６cが設けてあり、これに接続する外パイプ
６bには、そのほぼ中央部に内パイプ６aの内径の1.3な
いし2.0倍の溜り６dがあり、その前方に円錐状の流出縁
６eが形成され、その先が内パイプの内径の0.8ないし1.
0倍に絞られたオリフィス６fとなっている。

【００１３】次に、以上のように構成された兼用アタッ
チメント６の動作を説明する。図２は、一般的には、浴
槽中で使用する集中浴時の状態を示し、外パイプ６bが
縮んだ状態となっており、内パイプ６aの先端と、外パ
イプ６bの流出縁６dが接触し、通路の断面積の変化が少
なくなるため乱流も少なく、勢いよく気泡噴流が吹き出
される。

【００１４】図３は、一般的には浴槽の外で使用する打
たせ湯の状態を示し、外パイプ６bが伸びた状態となっ
ており、内パイプ６aの屈折部６cから吹き出された噴流
が、外パイプ６cの流出縁６dに当って乱流となり、噴流
に含まれる気泡も加わって、水玉となり、外パイプ６b
の吹出し口から吹き出す。

【００１５】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
一つのアタッチメントで、集中浴と打たせ湯の両方が可
能となり、使い勝手のよい、水頭損失の少ない安価な浴
中気泡噴流機のアタッチメントが得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例のアタッチメントを装着した
浴中気泡噴流機の斜視図である。

【図２】同アタッチメントを集中浴用にした状態を示す
断面図である。

【図３】同アタッチメントを打たせ湯用状態を示す断面
図である。

【図４】従来の集中浴用アタッチメントをホースに装着
したものの断面図である。

【図５】従来の打たせ湯用アタッチメントをホースに装
着したものの断面図である。

【符号の説明】

３…ホース、 ５…本体、 ６…兼用アタッチメント、
６a…内パイプ、 ６b…外パイプ、 ６c…屈折部、
６e…流出縁、 ６f…オリフィス。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 浴中気泡噴流機につながるホースの先端
   に装着された内パイプと、該内パイプの先端外周に摺動
   自在いに嵌合し、伸縮可能な外パイプとから構成され、
   前記内パイプは、その先端に噴流の向きを変える屈折部
   を、また、前記外パイプは、その摺動部に、前記内パイ
   プの内径の1.3倍ないし2.0倍の内径の溜まりと、該溜ま
   りの前端に、前記内パイプの内径の0.8倍ないし1.0倍の
   内径のオリフィスを有する円錐状の流出縁をそれぞれ備
   えていることを特徴とする浴中気泡噴流機のアタッチメ
   ント。