JP2973198B2 - 溶融炉から排滓されるメタルの利用方法 - Google Patents

溶融炉から排滓されるメタルの利用方法

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JP2973198B2 JP10219736A JP21973698A JP2973198B2 JP 2973198 B2 JP2973198 B2 JP 2973198B2 JP 10219736 A JP10219736 A JP 10219736A JP 21973698 A JP21973698 A JP 21973698A JP 2973198 B2 JP2973198 B2 JP 2973198B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、都市ごみを溶融処
理する都市ごみ溶融炉や、鉄鉱石等を溶融処理する高炉
等の溶融炉から排滓されるメタルの利用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】廃棄物は、家庭より排出される生ごみ等
からなる一般廃棄物と、企業より排出される産業廃棄物
とに分類されている。そして大部分の一般廃棄物と燃焼
可能な産業廃棄物の一部は、焼却炉で燃焼減容され埋め
立て処理が行なわれている。一般廃棄物である家庭ごみ
には含有水が多く(40〜60%)、しかも季節変動や
形状の大小があり、プラスチック、セルロース等が含ま
れるため、発熱量と燃焼速度の変動が大きくなる。これ
らを安定的に、しかも効率良く燃焼させるための燃焼方
法にはストーカ式、流動床式、及び回転炉式があり、ま
た、減容効果に優れた溶融炉を用いる溶融ガス化燃焼式
が知られている。溶融ガス化燃焼式は、従来の高炉にお
ける製銑製造技術を応用したもので、生ごみ、石灰石、
コークスを溶融炉の炉頂より混合投入して、高温下でご
みをガス化し溶融させるために炉底より酸素富化ガスを
吹き込むコークスベッド式と、炉底より1000℃程度
の高温空気と燃料を吹き込むガス/油バーナ式とがあ
る。この2つの方式では、供給される都市ごみは、いず
れも上部より順次、乾燥、分解、燃焼が行われ、炉底よ
りメタルを含む排滓物(溶融スラグ)として最終的に排
出される。一方、発生したガスは二次燃焼炉で燃焼させ
て有効利用され、このような排滓物中の未燃成分はほぼ
ゼロ%になる。また、鉄鉱石を高炉等の溶融炉で処理す
る場合にも、同様にメタルを含む排滓物(溶融スラグ)
が発生する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、排滓物
中には鉄を主成分として不純物を含む有用なメタル分が
含まれているが、従来これらのメタル分を効率的に回収
する手段がないために、そのまま冷却して埋め立て処理
され、有用なメタル及び熱エネルギー等の資源を無駄に
するという問題があった。本発明はかかる事情に鑑みて
なされたもので、溶融炉から排滓される有用なメタル分
を効率的に取り出して各種の用途に活用することのでき
る溶融炉から排滓されるメタルの利用方法を提供するこ
とを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の溶融炉から排滓されるメタルの利用方法は、溶融
炉によって溶融処理されたメタルを含む排滓物を、水砕
して粒状物とし、該粒状物を磁力選別機を用いて磁着物
と非磁着物に分離し、次に、分離した前記磁着物を更に
破砕機に入れて破砕すると共にその角を取り除いて中実
で球状の粒状物とし、該粒状物を粒度調整し、遮音材の
原料として使用する。請求項2記載の溶融炉から排滓さ
れるメタルの利用方法は、溶融炉によって溶融処理され
たメタルを含む排滓物を、水砕して粒状物とし、該粒状
物を磁力選別機を用いて磁着物と非磁着物に分離し、次
に、分離した前記磁着物を更に破砕機に入れて破砕する
と共にその角を取り除いて中実で球状の粒状物とし、該
粒状物を粒度調整して、ブラスト材として使用する。請
求項3記載の溶融炉から排滓されるメタルの利用方法
は、溶融炉によって溶融処理されたメタルを含む排滓物
を、水砕して粒状物とし、該粒状物を磁力選別機を用い
て磁着物と非磁着物に分離し、次に、分離した前記磁着
物を更に破砕機に入れて破砕すると共にその角を取り除
いて中実で球状の粒状物とし、該粒状物を耐摩耗床材の
原料として使用する。請求項4記載の溶融炉から排滓さ
れるメタルの利用方法は、請求項1〜3のいずれか1項
に記載の溶融炉から排滓されるメタルの利用方法におい
て、前記破砕機は衝撃破砕機である。
【0005】請求項5記載の溶融炉から排滓されるメタ
ルの利用方法は、溶融炉によって溶融処理されたメタル
を含む排滓物を、水砕して粒状物とし、該粒状物を磁力
選別機を用いて磁着物と非磁着物に分離し、次に、分離
した前記磁着物を更にロッドミル、ボールミル、フレッ
トミル、ロールクラッシャーの1又は2以上に入れて破
砕すると共に角がついている粒状物とし、該粒状物を粒
度調整し、遮音材の原料として使用する。請求項6記載
の溶融炉から排滓されるメタルの利用方法は、溶融炉に
よって溶融処理されたメタルを含む排滓物を、水砕して
粒状物とし、該粒状物を磁力選別機を用いて磁着物と非
磁着物に分離し、次に、分離した前記磁着物を更にロッ
ドミル、ボールミル、フレットミル、ロールクラッシャ
ーの1又は2以上に入れて破砕すると共に角がついてい
る粒状物とし、該粒状物を粒度調整して、ブラスト材と
して使用する。
【0006】請求項7記載の溶融炉から排滓されるメタ
ルの利用方法は、溶融炉によって溶融処理されたメタル
を含む排滓物を、水砕して粒状物とし、該粒状物を磁力
選別機を用いて磁着物と非磁着物に分離し、次に、分離
した前記磁着物を更にロッドミル、ボールミル、フレッ
トミル、ロールクラッシャーの1又は2以上に入れて破
砕すると共に角がついている粒状物とし、該粒状物を耐
摩耗床材の原料として使用する。請求項8記載の溶融炉
から排滓されるメタルの利用方法は、請求項1〜7のい
ずれか1項に記載の溶融炉から排滓されるメタルの利用
方法において、前記溶融炉に投入される原料には都市ご
みを含む。なお、以上において、中実とは、内部に巣等
の小さな空洞がある場合も含む。
【0007】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。まず、本発明の第1の実施の形態に
係る溶融炉から排滓されるメタルの利用方法を図1及び
図3を用いて説明する。溶融炉の一例である都市ごみを
溶融処理する溶融ガス化炉10は図3に示すように、全
体が略円筒形状に形成された底付き反応容器であって、
原料となる都市ごみとコークス及び石灰石とが投入され
る反応容器(溶融ガス化炉10)上部の炉口部11と、
溶融ガス化炉10の略中央に位置し都市ごみが予熱乾燥
される予熱乾燥帯12の上部(上方)に設けられ発生す
る燃焼排ガスを排出するためのガス排出口13と、反応
容器(溶融ガス化炉10)の下部に形成される熱分解帯
14又は熱分解帯14の下部(下方)に設けられた酸素
富化ガス又は高温空気等を吹き込むための空気供給口1
5と、炉底部に形成される溶融帯16からメタル分を含
む排滓物の一例である溶融スラグを取り出すためのスラ
グ排出口17とを備えている。
【0008】図1に示す水砕装置20は、溶融状態のス
ラグに水を吹き付けたり、溶融スラグを水中に滴下させ
たりして、破砕(水砕)されたスラグを得る装置であ
り、例えば特開昭61−231108号公報に示される
ように溶融スラグ(製鋼スラグ)を回転体上に落下させ
て該溶融スラグに遠心力を付与して、回転体の周辺部か
ら放射状に飛散させて溶融スラグをメタルとスラグに分
離しながら粒状化し、処理された粒状物を冷却水に接触
させて急冷して固化させる方法を適用できる。
【0009】磁力選別機21には公知の湿式あるいは乾
式の選別機を使用することができ、これによって水砕さ
れた溶融スラグを鉄、ニッケル等のメタルからなる磁着
物と、シリカ、アルミナ、アルミニウム等の非磁着物と
に分離することができる。そして、分離された非磁着物
はそのまま埋め立て処理するか、道路舗装用の路盤材等
の原料として用いることが可能である。分離された磁着
物を破砕する破砕機21aは、例えば、特開平8−10
633号公報に示す回転型衝撃破砕機のように一方に原
料搬入部を、他方に原料排出部を有し、胴板内周には複
数の反撥板が隙間を有して鈍角傾斜状態で取付けられた
ドラム本体と、該ドラム本体の内側に隙間を有して配置
され、外周には複数の打撃板が外周に鈍角傾斜して均等
に取付けられ、前記打撃板取付け方向に高速回転するロ
ーターとを有する回転型衝撃破砕機、回転羽根、インペ
ラを有する衝撃破砕機、クラッシャ等の機械的破砕装置
であって、前記磁着物を破砕機21aに入れて破砕する
と共に、その角を取り除いて中実で球状の粒状物とする
ことができる。これによって、磁着物を保持する際の充
填密度(嵩比重)を大きくできると共に、機械的に弱く
なる角の部分が予め除去され磁着物全体としての強度を
向上できる。
【0010】前記粒状物を粒度調整する分級装置22に
は、所定間隔、例えば0.1mm、0.5mm、1.0
mm、2.0mm、5.0mmの網目状スクリーンが形
成された篩を振動させながら篩上に処理物を供給して分
別する振動篩い機、あるいは処理物を落下させたり、回
転させたりしながらこれに空気を吹き付けて、粒径の相
違により受ける風力の大きさが異なることを利用して分
別する風力分級機を適用することができる。これらの分
級装置22を用いることによって、所定粒度に調整され
たメタルからなる粒状物を得ることができる。なお、分
級装置22に供給する水砕され磁力選別された粒状物
は、分離効率を更に向上させるために、乾燥させたもの
を用いることが好ましい。
【0011】混合混練機23は、底付き円筒容器の中央
部に配置された攪拌羽根を回転させて、水砕され所定粒
度に分級された粒状物を該底付き円筒容器に投入してゴ
ム、プラスチック等の1種又は2種以上を添加し、必要
に応じて熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂等の結合材、及び
硬化促進剤を添加して熱間あるいは冷間で混合し、混練
を行う装置である。成形機24には、例えば金型内に混
合、混練物を装入して金型に嵌合する一組の押し型(ダ
イ)で混練物を押圧して成形するプレス機、あるいはオ
ーガマシンにより処理された混合、混練物に圧力を付与
して金型の供給口に供給し、金型の吐出口から所定の圧
力で押し出して、所定形状の成形体を得ることのできる
押出し成形機等を適用できる。
【0012】次に、前記説明した装置類を用いる本発明
の第1の実施の形態に係る溶融炉から排滓されるメタル
の利用方法について、さらに詳細に説明する。まず、図
3に示すように家庭から排出されるスチール缶等の金属
類を含む都市ごみ(一般廃棄物)を必要に応じて所定の
大きさに切断、破砕した後、これをコークス、石灰石と
共に、溶融ガス化炉10の炉口部11から装入する。一
方、炉底部に配置された空気供給口15から空気、酸素
富化ガス等を吹き込むことにより、前記都市ごみ中に含
まれるプラスチック、紙等の有機物成分等を燃焼、ガス
化すると共に、メタル分、酸化物等をコークスにより溶
融還元して、メタルを含む溶融スラグを生成させる。そ
して、溶融ガス化炉10から排出される高温の溶融スラ
グを、水砕装置20を用いて破砕して、この破砕物(粒
状物)を磁力選別機21にかけて、鉄、ニッケルなどの
メタル分の含まれる粒状物(磁着物)を採取する。
【0013】磁力選別された粒状物(磁着物)はさら
に、破砕機21aにかけて(破砕して)角を丸められた
中実の粒状物にした後、分級装置22で処理して分級後
の粒度が例えば、0〜1mmとなる部分を、後述する遮
音材(防音材)の添加成分として使用する。さらに、ゴ
ム(高分子樹脂)を加熱状態で混合混練機23に装入
し、粒度調整されたメタルからなる粒状物を少しずつ添
加しながら混練してメタルを均一分散させる。この際
に、常温で硬化する熱可塑性プラスチック、又は硬化
(促進)剤により硬化させるプラスチック等を添加して
おくこともできる。次に、この混練物を成形機24の成
形型に装入し、上下方向からプレスして硬化させ、所望
形状の遮音材を製造することができる。この遮音材の密
度は、前記ゴム及びメタルの配合割合及び成形条件によ
って調整することができる。
【0014】一般に建築用の仕切り壁等に使用される材
料の音響特性は、反射音のエネルギーと入射音のエネル
ギーとの比である反射率(γ)、反射音と入射音とのエ
ネルギー差と入射音のエネルギーとの比である吸音率
(α)、及び透過音のエネルギーと入射音のエネルギー
との比である透過率(τ)によって規定されている。遮
音とは、必要な静かさを確保するために騒音を遮ること
を意味し、この遮音の目的で用いられる遮音材は、音源
側の音圧レベルと透過後の音圧レベルとの差である透過
損失の大きいものが使用される。また、この遮音材は使
用される環境によって、必要とする透過損失が異なり、
例えば、住宅の外壁で用いられる仕切り壁の必要透過損
失は35〜45デシベル、学校音楽室の仕切り壁では4
0〜50デシベルである。さらに、遮音材の透過損失、
透過率は、材料特性及び音の周波数域によっても異な
り、一般に密度の高い材料ほど高周波域での透過率が高
くなる傾向にある。本発明においては、密度の比較的小
さいゴム、アスファルト、プラスチックの1種又は2種
以上に、粒度調整された密度の大きいメタルを混練し
て、この混練物を成形、硬化させて遮音材とすることに
より特定周波数域の音の透過損失を高めたり、音の周波
数によって変わる透過損失の分布を均一化させることに
より効果的に遮音効果を発揮させることも可能である。
【0015】続いて、本発明の第2の実施の形態に係る
溶融炉から排滓されるメタルの利用方法を図1を用いて
説明する。なお、本実施の形態における粒状物を得る破
砕機21aまでの製造工程は前記第1の実施の形態で示
した方法と同様であるのでこの部分の説明を省略する。
まず、分級装置22を用いてメタルを分級して粒度が
0.1〜2mmの粒状物を得る。そして、この粒状物を
圧搾空気を駆動源として用いるサンドブラストノズルか
ら鉄板表面に投射して塗装下地面を形成して、ブラスト
面の研磨、改質を行うことができる。なお、圧搾空気を
用いる方法の他に、高速回転する羽根に中実で球状の粒
状物からなるメタルを供給して、羽根の遠心力によって
跳ね飛ばされる磁着物をブラスト面に投射する方法を用
いてもよい。このようにして、都市ごみを溶融処理して
得られる溶融スラグ、あるいは高炉から排滓されるスラ
グ等から取り出される安価な粒状のメタルをブラスト材
として使用して、サンドブラストノズルによる塗装下地
処理等の作業を効果的に行うことができると共に、粒度
の下限を所定値に規定することにより、珪砂などをブラ
スト材として用いる場合に較べて作業時の粉塵を必要最
少限度に押さえることができ作業性を向上させることも
できる。
【0016】続いて、本発明の第3の実施の形態に係る
溶融炉から排滓されるメタルの利用方法を図1を参照し
ながら説明する。なお、本実施の形態における粒状物の
製造方法は前記第1及び第2の実施の形態で示した方法
と同様であるので、この説明を省略している。本実施の
形態においては粒度調整されたメタルからなる粒状物に
セメント、水を加えて混合、硬化させ、この硬化体を耐
磨耗床材として使用するものであり、以下に詳細を述べ
る。まず、分級装置22を用いて角が丸められて中実で
球状のメタルを分級して粒度が0.1〜2mmの粒状物
を得る。なお、本実施の形態においては、ここで粒度調
整を行っているが、必要に応じてこのような粒度調整を
省略して、より安価に耐摩耗床材の原料として粒状物を
使用することもできる。そして、この粒状物を所定割合
のセメント及び水の混合物に添加し、モルタルミキサ等
の混合混練機25で混合混練して、泥しょう状の組成物
を製造する。次に、この泥しょう状の組成物を型枠及び
型枠の振動装置等を有する鋳込成形機26に装入し、所
定の形状、例えば300×300×50mmとなるタイ
ル状に形成して、これを硬化させて耐摩耗床材として使
用することができる。このような床材には、従来使用さ
れる砂利等の骨材に較べて高耐摩耗性の鉄、ニッケル等
の磁着物が骨材として配合されているので、その耐摩耗
性を安価にかつ、簡単に高めることができる。なお、必
要な耐摩耗性の程度は配合される粒状物の割合、粒状物
の粒度、及び加えるセメントの種類、添加量によっても
変化するので、用途に合わせて適宜適正な割合に調整し
て用いるのがよい。例えば、道路の舗道面に敷く舗装用
タイルの場合には、粒状物の粒度は0.1〜5mm、配
合割合は5〜50wt%として、セメントにはポルトラ
ンドセメントを用いるのが好ましく、必要に応じて砂利
などを適当量添加してもよい。
【0017】次に本発明の第4の実施の形態に係る溶融
炉から排滓されるメタルの利用方法について図2を用い
て説明する。なお、本実施の形態における磁着物を得る
磁力選別機機21までの製造工程は前記第1の実施の形
態で示した方法と同様であるのでこの部分の説明を省略
する。磁力選別機21によって分離された磁着物は、破
砕機27の一例であるロッドミル、ボールミル、フレッ
トミル、ロールクラッシャーのいずれか1又は2以上の
手段によって破砕される。
【0018】ロッドミルは、回転する円筒内に円筒の内
径の長さよりやや短い鋼棒(ロッド)を粉砕体として使
用する回転ミルであり、ボールミルは前記ロッドの代わ
りに多数の鋼球を入れ、その間の運動で磁着物をすりつ
ぶす微粉砕機である。ここでいうボールミルの中には、
細型の円筒を使用したチューブミルも含まれている。フ
レットミルはエッジランナーミルともいい、1又は多数
の大きなロール又はランナーが一つの台又は盤の上に置
かれて回転し、その重みによって磁着物を粉砕する。そ
して、ロールクラッシャーは2連のロールの間に磁着物
を挟み粉砕するものである。これらの方法によって粉砕
された粒状物は、角を取り除く処理をしていないので球
状にはならず、角がついたままになっている。衝撃破砕
機を使用しないので、加工時間を大幅に短縮することが
できる。
【0019】粒状物の粒度調整をする分級装置28は、
例えば、所定間隔に設けられた網目状スクリーンが形成
された篩を振動させて選別を行う振動篩い機、あるいは
処理物を落下、回転させながら空気を吹き付けて、風力
を受ける大きさが異なることを利用して分別する風力分
別機を使用することができる。この場合、衝撃破砕機に
よって破砕した球状の粒状物とは、網目を通る大きさ
も、受ける風力の大きさも違う点に留意して調整するこ
とが必要である。なお、水砕され、磁力選別された粒状
物は、当然乾燥させたものを用いることができ、分離効
率を向上させることができる。
【0020】混合混練機29は、分級後の粒状物にゴ
ム、プラスチック等を添加し、攪拌する混練を行う装置
である。例えば、加熱したゴム(高分子樹脂)を混合混
練機29に挿入し、粒状物を少しずつ添加しながら混練
して粒状物を均一分散させる。粒状物の大きさは例えば
0〜1mmとするが、粒状物の形状の変化による遮音材
の透過率や透過損失の変化を確認して使用することが望
ましい。なお、遮音材の密度は、ゴムと粒状物の配合割
合によって調整でき、密度の変化によって遮音材の特性
を変化させることができる。
【0021】成形機30には、押し型により成形を行う
プレス機や、押し出し成形機等を使用できる。これによ
って所定形状の遮音材を製造できる。なお、遮音材の密
度は成形条件によっても調整可能である。以上の方法に
よって、遮音材を製造することができる。メタルからな
る粒状物は、従来、無駄に捨てられていた資源であるの
で、安価に製造できる。
【0022】本発明の第5の実施の形態に係る溶融炉か
ら排滓されるメタルの利用方法を図2を用いて説明す
る。なお、本実施の形態における粒状物の製造方法は前
記第4の実施の形態で示した方法と同様であるので、こ
の説明を省略している。分級装置28によって得た、例
えば粒度が0.1〜2mmの粒状物を用いてサンドブラ
ストを行う。0.1mm未満の粒状物を除くので、作業
時の粉塵を少なくし、作業後の粒状物の回収を早くする
ことができる。また、破砕加工前の排滓物に含まれてい
たメタルは、水砕により急冷されることで、焼き入れと
同様の効果が生じ硬度が増加している。メタルの硬度が
増加してビッカース硬度が700〜1000kgf/m
2 程度になるので、特に研掃材(ブラスト材)として
高い性能を示している。
【0023】本発明の第6の実施の形態に係る溶融炉か
ら排滓されるメタルの利用方法を図2を用いて説明す
る。なお、本実施の形態における粒状物の製造方法は前
記第4、第5の実施の形態で示した方法と同様であるの
で、この説明を省略している。本実施の形態において
は、粒度調整されたメタルからなる粒状物にセメント、
水を加えて硬化させ、この硬化体を耐摩耗床材として使
用するものである。まず、分級装置28を用いて粒度が
0.1〜2mmの粒状物を得るが、この工程を省略する
こともできる。これによって選別の時間を短縮でき、よ
り安価に耐摩耗床材の製造を行うことができる。そし
て、この粒状物を所定割合のセメント及び水の混合物に
添加し、モルタルミキサ等の混合混練機31で混合混練
し、泥しょう状の組成物を製造する。次に、この泥しょ
う状の組成物を型枠及び型枠の振動装置等を有する鋳込
成形機32に挿入し、所定の形状に成形し、硬化させて
耐摩耗床材として使用することができる。なお、必要な
耐摩耗性の程度によって、配合される粒状物の割合は変
化する。粒状物の形状が球状でないので、第3の実施の
形態における配合割合と同じにはならないが、これを参
考にして、適宜調整するとよい。
【0024】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではな
く、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用
範囲である。例えば、本実施の形態においては、コーク
スベッド式の溶融ガス化炉10を用いる場合について説
明したが、コークスの代わりにガス、油等の燃料を炉底
から供給するガス/油バーナ式のものを用いても差し支
えない。また、都市ごみを原料として溶融炉から取り出
されるスラグを用いる他に、高炉から排出される溶融ス
ラグを用いることもできる。さらに、都市ごみを処理す
る一般のストーカ式、流動床式、及び回転炉式等の連続
式焼却炉から取り出される灰を溶融炉を用いて溶融させ
て得られる溶融スラグを原料として、これを水砕し、磁
力選別して得られるメタルに磁力選別以降の処理を適用
することも可能である。
【0025】
【発明の効果】請求項1及びこれに従属する請求項4、
8記載の溶融炉から排滓されるメタルの利用方法におい
ては、溶融炉から排滓される排滓物から有用なメタルを
取り出して粒度調整し、これを遮音材の原料として使用
するので、適正な遮音特性を有する遮音材を安価に製造
できると共に、従来、無駄に捨てられていた資源のリサ
イクルを可能にする。請求項2及びこれに従属する請求
項4、8記載の溶融炉から排滓されるメタルの利用方法
においては、溶融炉の排滓物から回収された中実で球状
の粒状物をブラスト材として使用するので、ブラスト作
業における粉塵発生が少なく、ブラスト効果の大きいブ
ラスト材を安価に提供できると共に、資源の有効活用が
図られる。請求項3及びこれに従属する請求項4、8記
載の溶融炉から排滓されるメタルの利用方法において
は、排滓物から取り出され、粒度調整された粒状物にセ
メント、水等を加えて混合、硬化させ、この硬化体を耐
摩耗床材として使用するので、従来の砂利を骨材とする
コンクリートに較べて、耐摩耗性に優れた床材を経済的
に提供できると共に、資源を有効に活用できる。特に、
請求項4記載の溶融炉から排滓されるメタルの利用方法
においては、衝撃破砕機を用いてメタルの角を取り除く
ので、この後の分級による選別を精度よく行うことがで
きる。請求項5〜7及びこれらに従属する請求項8記載
の溶融炉から排滓されるメタルの利用方法においては、
粒状物に角がついているので、破砕にかかる時間を短縮
でき、より安価な遮音材、ブラスト材又は耐摩耗床材を
提供できる。また、ロッドミル、ボールミル、フレット
ミル、ロールクラッシャーの1又は2以上を使用してい
るので、前記破砕機の選定によって粒度の調整が簡便に
できる。請求項8記載の溶融炉から排滓されるメタルの
利用方法においては、溶融炉に投入される原料には都市
ごみを含むので、従来、利用用途がなく無駄に捨てられ
ていた都市ごみに含まれる有用なメタルを効率的に取り
出して、これを遮音材、ブラスト材又は耐摩耗床材の原
料として利用することができ、資源の有効活用が図られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1、第2及び第3の実施の形態に係
る溶融炉から排滓されるメタルの利用方法の説明図であ
る。
【図2】本発明の第4、第5及び第6の実施の形態に係
る溶融炉から排滓されるメタルの利用方法の説明図であ
る。
【図3】本発明の第1〜第6の実施の形態に係る溶融炉
から排滓されるメタルの利用方法に適用する溶融ガス化
炉の模式図である。
【符号の説明】
10 溶融ガス化炉(溶融炉) 11 炉口部 12 予熱乾燥帯 13 ガス排出
口 14 熱分解帯 15 空気供給
口 16 溶融帯 17 スラグ排
出口 20 水砕装置 21 磁力選別
機 21a 破砕機 22 分級装置 23 混合混練機 24 成形機 25 混合混練機 26 鋳込成形
機 27 破砕機 28 分級装置 29 混合混練機 30 成形機 31 混合混練機 32 鋳込成形
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F27C 15/00 - 15/02 B03C 1/00 B09B 5/00 C04B 5/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融炉によって溶融処理されたメタルを
    含む排滓物を、水砕して粒状物とし、該粒状物を磁力選
    別機を用いて磁着物と非磁着物に分離し、次に、分離し
    た前記磁着物を更に破砕機に入れて破砕すると共にその
    角を取り除いて中実で球状の粒状物とし、該粒状物を粒
    度調整し、遮音材の原料として使用することを特徴とす
    る溶融炉から排滓されるメタルの利用方法。
  2. 【請求項2】 溶融炉によって溶融処理されたメタルを
    含む排滓物を、水砕して粒状物とし、該粒状物を磁力選
    別機を用いて磁着物と非磁着物に分離し、次に、分離し
    た前記磁着物を更に破砕機に入れて破砕すると共にその
    角を取り除いて中実で球状の粒状物とし、該粒状物を粒
    度調整して、ブラスト材として使用することを特徴とす
    る溶融炉から排滓されるメタルの利用方法。
  3. 【請求項3】 溶融炉によって溶融処理されたメタルを
    含む排滓物を、水砕して粒状物とし、該粒状物を磁力選
    別機を用いて磁着物と非磁着物に分離し、次に、分離し
    た前記磁着物を更に破砕機に入れて破砕すると共にその
    角を取り除いて中実で球状の粒状物とし、該粒状物を耐
    摩耗床材の原料として使用することを特徴とする溶融炉
    から排滓されるメタルの利用方法。
  4. 【請求項4】 前記破砕機は衝撃破砕機である請求項1
    〜3のいずれか1項に記載の溶融炉から排滓されるメタ
    ルの利用方法。
  5. 【請求項5】 溶融炉によって溶融処理されたメタルを
    含む排滓物を、水砕して粒状物とし、該粒状物を磁力選
    別機を用いて磁着物と非磁着物に分離し、次に、分離し
    た前記磁着物を更にロッドミル、ボールミル、フレット
    ミル、ロールクラッシャーの1又は2以上に入れて破砕
    すると共に角がついている粒状物とし、該粒状物を粒度
    調整し、遮音材の原料として使用することを特徴とする
    溶融炉から排滓されるメタルの利用方法。
  6. 【請求項6】 溶融炉によって溶融処理されたメタルを
    含む排滓物を、水砕して粒状物とし、該粒状物を磁力選
    別機を用いて磁着物と非磁着物に分離し、次に、分離し
    た前記磁着物を更にロッドミル、ボールミル、フレット
    ミル、ロールクラッシャーの1又は2以上に入れて破砕
    すると共に角がついている粒状物とし、該粒状物を粒度
    調整して、ブラスト材として使用することを特徴とする
    溶融炉から排滓されるメタルの利用方法。
  7. 【請求項7】 溶融炉によって溶融処理されたメタルを
    含む排滓物を、水砕して粒状物とし、該粒状物を磁力選
    別機を用いて磁着物と非磁着物に分離し、次に、分離し
    た前記磁着物を更にロッドミル、ボールミル、フレット
    ミル、ロールクラッシャーの1又は2以上に入れて破砕
    すると共に角がついている粒状物とし、該粒状物を耐摩
    耗床材の原料として使用することを特徴とする溶融炉か
    ら排滓されるメタルの利用方法。
  8. 【請求項8】 前記溶融炉に投入される原料には都市ご
    みを含む請求項1〜7のいずれか1項に記載の溶融炉か
    ら排滓されるメタルの利用方法。
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