JP2973074B2 - 養殖魚類に対する寄生虫症予防剤または予防方法 - Google Patents
養殖魚類に対する寄生虫症予防剤または予防方法Info
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Description
を有効成分とする養殖魚類外部寄生虫症予防剤または予
防方法に関する。
に問題となっているのは主に海水養殖魚類で、例えば、
ブリ、タイ、ヒラメ、フグおよび近年になり養殖量が増
加してきたカンパチ、ヒラマサ等に発生しており、中で
もブリ、カンパチに対する被害が大きい。外部寄生虫の
主なものとしては、通称はだむしと呼ばれる皮膚寄生虫
である例えば、ベネデニア・セリオラエ(Benede
nia seriolae)、ベネデニア・ホシナイ
(Benedenia hoshinai)、ベネデニ
ア・エピネフェリ(Benedenia epinep
heli)、ネオベニデニア・エスピー(Neoben
edenia sp.)、さらに通称えらむしと呼ばれ
る魚鰓寄生虫であるヘテラキシネ・ヘテロセルカ(He
teraxine heterocerca)、ゼウク
サプタ・ジャポニカ(Zeuxapta japoni
ca)およびビバギナ・タイ(Bivagina ta
i)が挙げられる。
なものではないが、大量に寄生するとストレス等による
食欲不振、成長阻害、体表等の損傷が著しく、商品価値
を損なうこと、また、細菌性疾病の流行の一時要因とな
ると考えられることから、大きな問題となっている。1
967年〜1968年頃にTBTO(トリブチルスズオ
キシド)有機錫系の漁網防汚剤の登場とともに姿を消し
ていた外部寄生虫による被害は、1986年頃から有機
錫化合物系漁網防汚剤の使用が中止されたとたんに、再
び大きな被害が発生し始めた。これら外部寄生虫症の防
除対策としては、基本的には繁殖能力のある成虫と、次
世代の卵の駆逐にあるとされており(養殖、1991−
5、P−66、緑書房)、成虫対策の手段としては、淡
水浴、薬浴、濃塩水浴の各方法が報告(魚の感染症、昭
和59年5月10日発刊、P−468〜469、47
2、江草周三著、恒星社厚生閣)されているが、小割生
簀内の海水は周囲の海水と絶えず交換しているため、莫
大な量の魚を一旦取り上げ止水中に収容する必要があ
り、養殖魚類に多くのストレスを与えるばかりではな
く、外部寄生虫に対する駆除効果や安全性の面で問題の
あるものが多い。
の開発も行われたが、養殖魚類に対する副作用の面で問
題があり、実用化されたものはない。
る対策としては、以前から淡水浴や濃塩水浴が行われ、
薬浴法では種々の薬剤の使用が試みられているものの、
駆虫効果あるいは魚や環境での安全性の面で問題のある
ものが多く、例えばアルカリ性過酸化物を用いた方法が
あるが、魚に対する影響が強いことで制約されている。
酸化水素剤による薬欲法が開発された(特開平1−31
7346号公報)。この薬剤は、海水に希釈して使用す
ることができ、生簀近くまで淡水を運搬する必要がない
便利性はある。しかし、一般的に行われてきた淡水浴と
同様に特設槽において過酸化水素浴(3分間薬浴)を行
わなければならず、魚におよぼすストレスの低下、薬剤
における体表への悪影響、さらには養殖業者にとっての
労力の減少はあまり認められていない。
により生簀網などに絡まり易く、その程度は網地に付着
生物が多いほど高くなり、結果的に小割内への孵化幼生
の流入、寄生を急増させる。有機錫化合物系漁網防汚剤
の使用が中止されたことから、有機窒素硫黄系や銅系な
どの新素材の開発が行われたが、寄生虫の卵対策として
の効果は認められず、現在のところ、生簀網からの付着
生物の除去を目的とし、養殖業者の多大な労力を費やし
てまでも生簀網を頻繁に取り替えること以外対策はな
く、魚にとっては多くの人為的ストレスを受けることと
なる。
生虫の防除対策として、古くから知られている淡水浴が
行われており、その方法としては、船舶や海上施設に大
量の淡水を準備し、生簀より養殖魚類を取り上げその淡
水中に3〜6分間浸漬処理することにより寄生虫を淡水
の浸透圧により失活させ、魚体より脱落あるいは死亡さ
せるものである。
要以上の労力がかかり、また、網等による養殖魚類の取
扱および淡水という生理的に異常条件下に養殖魚類を曝
すために、養殖魚類に対して多大なストレスを人為的に
かける欠点を持っている。また、魚体に寄生した寄生虫
ばかりでなく、寄生虫の卵対策も重要であることから、
この卵対策としては一定期間毎の網替えが必要であり、
養殖業者にとって多大な労力を必要とし、さらには養殖
魚類に大きなストレスを与えることとなる。外部寄生虫
による病害は、寄生数が少なければ大きな問題はない
が、寄生数が多く体表の損傷が目立つようになると問題
となってくる。また、成魚期には寄生虫に対する抵抗性
も高まり、養殖魚類自身が体に付着した寄生虫を落とす
ことから、それほど問題とはならないが、寄生虫に対す
る抵抗性も弱く、付着した寄生虫を落とすことができな
い稚魚期、幼魚期において特に問題となる。
く、通水性が良いことのほか、金網における鉄線表面が
平滑なため、卵の付着数が著しく少なく、外部寄生虫の
防除に顕著な効果をあげている。しかし、化繊網と比べ
耐用年数が短く、特に問題となる魚体サイズの小さい稚
魚期、幼魚期には、魚体サイズに合わせた目合の金網生
簀が必要となるが、潮の流れが悪化することや耐用年数
がさらに短くなること、化繊網に比べ非常に高い価格と
なることなどの問題が生じる。また稚魚期、幼魚期に発
病する細菌性疾病の対策において、養殖魚類を管理する
面から幼魚期後半から金網生簀を用いる場合が多く、従
って稚魚期、幼魚期の外部寄生虫症防除における金網生
簀の効果は激減するものであった。
策として、養殖魚類魚に与えるストレス等を極力低下さ
せ、また養殖業者らの労力を削減し、さらには経口投与
において有効的に予防効果作用を有する予防剤または予
防方法の開発が求められてきた。
る生理的役割の研究は全くされておらず、その必要性に
関してもほとんど報告がない。養殖魚類は飼料中の無機
質の他に環境水中に溶存する無機塩類を鰓、皮膚、腸管
を通して直接体内に吸収している。事実、清浄海水中に
は亜セレン酸イオンの形態でセレンとして0.2ppb
程度含まれており、また清浄環境で生育した魚類52種
の筋肉中のセレン含量は湿重量で平均1ppm弱である
という報告(水産学シリーズ(47)「魚類の物質代
謝」118〜119項、昭和58年10月15日発行、
恒星社厚生閣)がある。しかし、養魚用餌料に無機セレ
ンを0.1〜1ppm添加してなる養魚へのミネラル分
養魚用飼料が知られている(特開昭61―146155
号公報)が後述実施例に示す通り、無機セレンでは養殖
魚類外部寄生虫症の予防効果は全く認められないもので
あった。
殖魚類外部寄生虫症の予防に効果のある予防剤または予
防方法の開発を目指し、鋭意研究を行った結果、有機化
セレン含有菌体をそれら養殖魚類、特に好ましくはその
稚魚期から幼魚期に給与することにより、養殖魚類外部
寄生虫症の予防が経口投与においても可能であるという
新規な事実を確認して、本発明を完成するに至った。
有効成分とし、経口投与するようにしたことを特徴とす
る養殖魚類外部寄生虫症予防剤であり、また、養殖魚類
に有機化セレン含有菌体を経口投与により投与すること
を特徴とする養殖魚類外部寄生虫症予防方法である。ま
ず、本発明における有機化セレンとは、セレノメチオニ
ン、セレノシステイン等の有機化セレンが例示される。
また本発明における有機化セレン含有菌体とは、これら
の有機化セレンをポリペプタイドないし蛋白質の高分子
量の形で含有した有機化セレン含有菌体であればよい。
知の有機化セレン含有菌体が使用できる。例えば、セレ
ン化合物例えば二酸化セレンを含む培養液で微生物例え
ばカビ、酵母、細菌、放線菌等を培養し、有機化セレン
を多量に含有する微生物を得る製造方法(特開昭53−
148587号公報)、セレン化合物を含む培地で培養
して得たセレン含有サッカロマイセス属酵母菌体から分
子量10000以上の生理活性含セレン蛋白多糖体SE
PSを得る製造方法(特開昭57−174098号公
報)等が例示されるが、好適には酵母、細菌、カビ、単
細胞緑藻類等を用いて菌体をバイオロジカルスペ−ス以
上の菌体濃度となるように無機セレン、例えば二酸化セ
レンや亜セレン酸を含有した培地に分散せしめ、ポリペ
プチドないし蛋白質と結合した高分子量の有機化セレン
を蓄積せしめた菌体を得る製造方法(特開平4−408
88号公報)により得られる菌体が安価であり好まし
い。
例えば可食性の酵母、細菌、カビまたは単細胞緑藻、ま
たはそれらの菌体破壊物が挙げられる。好適には可食性
の酵母、例えばサッカロマイセス(Saccharom
yces)属、トルラスポラ(Torulasupor
a)属、トルロプシス(Torulopsis)属、ミ
コトルラ(Mycotorula)属、キャンディダ
(Candida)属、ハンセヌラ(Hansenul
a)属に属する酵母、特に好適にはサッカロマイセス属
に属する菌体が挙げられ、一般に乾燥菌体1g当たりセ
レン含量として、例えば100〜8000ppm、好ま
しくは500〜5000ppm、好適には1000〜3
000ppmの菌体を用いればよい。
造にあたっては、有機化セレン含有菌体を、そのままあ
るいは養殖魚類用無毒性担体、または適宜安定剤等を加
えて魚類用配合剤とすればよく、その形状としては粉
末、ドライペレットまたはモイストペレット等の適宜の
状態に調整すればよい。本発明の養殖魚類外部寄生虫症
予防剤を投与する場合は、魚類に対して単独で投与して
もよいが、養殖魚類用無毒性単体を含有する魚類用餌料
に混合して給与することが簡便であり好ましい。上記の
養殖魚類用無毒性担体としては、例えば、炭酸カルシウ
ム、リン酸カルシウム、硫酸カルシウム、小麦粉、デン
プン、デキストリン、飼料用酵母や飼料用原料の穀類、
そうこう類、粕類と混合して希釈したり、あるいはビタ
ミン、ミネラル等のプレミックス、またはこれらプレミ
ックスを配合した魚類用餌料に添加して使用してもよ
い。また生餌の場合、アルギン酸ナトリウム、グァーガ
ム等の添加剤を同時に使用してもよい。通常、生餌ある
いは配合飼料に添加して本発明が対象とする養殖魚類、
例えばブリ、カンパチ、ヒラマサ、タイ、ヒラメ、フグ
等の海水養殖魚類に給与する方法が好ましい。
予防剤において、魚の種類、大きさ等によっても異なる
が、有機化セレン含有菌体に由来するセレン投与量は、
通常1日における魚体重1Kg当たり0.001mg〜
50mg、好ましくは0.01mg〜10mgが例示さ
れる。この魚体重当たりのセレン投与量の算出は、生簀
内の養殖魚類によって直接摂取された量の換算であり、
また、例えば予防剤を魚類用餌料に混合して用いる場合
には、添加する有機化セレン含有菌体に由来するセレン
の濃度として、0.05〜50ppm程度、好ましくは
0.1〜10ppmであることが好ましい。
与時期としては、予防目的として、前述したベネデニア
・セリオラエ(Benedenia seriola
e)、ベネデニア・ホシナイ(Benedenia h
oshinai)、ベネデニア・エピネフェリ(Ben
edenia epinepheli)、ネオベネデニ
ア・エスー(Neobenedenia sp.)、ヘ
テラキシネ・ヘテロセルカ(Heteraxine h
eterocerca)、ゼウクサプタ・ジャポニカ
(Zeuxapta japonica)、ビバギナ・
タイ(Bivagina tai)等の外部寄生吸虫が
寄生する前から投与を開始し、最も被害状況が大きい養
殖前半、つまり、例えばブリ、カンパチやヒラマサの如
き大型の魚類については、天然海域において孵化後採取
して得た養殖魚類としての稚魚期から幼魚期(幼魚期魚
体重約600g〜800g程度)にかけ常時1日1〜3
回投与したほうが好ましく、また例えばフグやタイなど
の小型ないし中型の魚類においても、同様に、その稚魚
期から幼魚期にかけ常時1日1〜3回投与すればよい。
魚類に対しては、例えば淡水浴などの手段にて外部寄生
虫を駆除処理した後、本発明の有機化セレン含有菌体を
前記したと同様に用いることにより効果的に養殖魚類外
部寄生虫症に対して予防効果を発現し得るものである。
に説明するが、本発明はこれによって何等限定されるも
のではない。
ェ)の調整 pH5に調整したYPG培地(グルコース0.5%、リ
ン酸カリウム0.5%、硫酸マグネシウム0.2%)1
00mlを500ml容三角フラスコに分注し、121
℃で15分滅菌した後、サッカロマイセス・セレビシェ
FTY−3(旭化成工業株式会社製、商品名;45FC
イースト)を1白金耳植え付け、30℃で24時間振盪
培養し、種菌とした。
い、それぞれpH5に調整し120℃で30分加熱滅菌
した糖蜜培地(糖蜜10%(蔗糖として4%含有)、尿
素0.5%)、75%リン酸0.1%、硫酸亜鉛0.0
003%)20Lに対し、前記の種菌培養液500ml
(100ml×5本)を各々のジャーファーメンターに
植え付け、32℃、通気量30L/分、撹拌速度300
rpmで16時間培養した。
20Lの水を加えて菌体を懸濁し、遠心分離にて菌体を
洗浄した。この操作を3回繰り返した後、菌体濃度を
2.5×109 個/mlに調整してバイオロジカルスペ
ース以上の菌体濃度の状態とし、0.5%グルコースを
含む0.03Mリン酸緩衝液(pH5)5Lに懸濁し、
亜セレン酸0.4g(セレン濃度として48ppm)を
加えて通気量10L/分、撹拌速度200rpm、振盪
(反応)温度30℃で反応せしめた。18時間後、遠心
分離して集菌し、さらに20Lの水で3回洗浄し、湿菌
体3.5Kgを得た。その後、7Lの水を加えて撹拌、
分散した後、90℃で15分間加熱し、コチワ式スプレ
ードライヤーし、乾燥粉末1.1Kgを得た(水分4.
1%、菌体内有機化セレンにおけるセレン濃度1910
ppm)。
酸で酸化分解し、この分解液を2,3−ジアミノナフタ
レンによる蛍光光度法により測定した。
1N苛性ソーダでpH7に調整した後、ポジトロン破砕
機で菌体を破砕し、さらに95℃で10分加熱した後、
10000rpmで15分間遠心分離し、上清38ml
を得た(セレン濃度174ppm)。上清10mlを凍
結乾燥した後、2mlの水に溶解し、その内1mlを用
いてセファデックスG50の100mlカラム(2×3
2cm)による溶出パターンと有機化セレンと蛋白質と
の分布を調べ、図1(図中、実線は各溶出フラクション
における蛋白質の含量を波長280nmにて吸光度測定
した値、破線は各溶出フラクションにおけるセレンの含
量を上記参考例1と同様にして測定した値を意味する)
に示した。その結果85%以上のセレンが蛋白質を示す
高分子分画に存在した。
l0.5重量%を含む培地中に二酸化セレン5ppmを
添加したもの培地を1Lずつ作製した。それを2L容量
のミニ・ジャーファーメンターに移し、滅菌後あらかじ
め前培養を行っていたバチルス・スブチルス・IFO3
007をミニ・ジャーファーメンターに10ml植菌
し、30時間振とう培養を行った。培養終了後培養液か
ら遠心分離により菌体を集め、約1Lの水で2回洗浄し
た。さらに菌体に付着している夾雑物を完全に除くため
に約2Lの水で4回洗浄した。
を用意した。参考例1の有機化セレン含有サッカロマイ
セス・セレビシェ(セレン濃度;1910ppm/乾燥
菌体)(飼料1区)、参考例3の二酸化セレンおよびバ
チルス・サブチルス・IFO3007を用いた製造例に
したがって調整した有機化セレン含有バチルス・サブチ
ルス(セレン濃度;2100ppm/乾燥菌体)(飼料
2区)および無機セレンとして亜セレン酸ナトリウム
(対照区)をセレン濃度として0.3ppm(魚体重1
Kg当たり0.1mgのセレン投与量)となるようにイ
ワシ生餌に添加混合し調整した。
行い、ネオベネデニア・エスピー(Neobenede
nia sp.)およびゼウクサプタ・ジャポニカ(Z
euxapta japonica)の寄生がないこと
を確認したうえで、小割生簀にて、調整した各餌料を3
0日間給与した。なお対照区にはセレン含有菌体の無投
与区としての餌料を給与(無投与区)した。給与終了時
に各試験区より供試魚をランダムに20尾取り上げ、各
試験区供試魚の平均体重、成長率を求めた。
オベネデニア・エスピー(Neobenedenia
sp.)およびゼウクサプタ・ジャポニカ(Zeuxa
pta japonica)の平均寄生数を計測し表1
に示した。なお、使用したイワシ生餌中のセレン濃度は
0.48ppmであり、以下同一のものを使用した。
ネオベネデニア・エスピー(Neobenedenia
sp.)およびゼウクサプタ・ジャポニカ(Zeux
apta japonica)の平均寄生数が126
匹、21匹であるのに対し、飼料1区の有機化セレン含
有サッカロマイセス・セレビシェ給与区では16匹、5
匹であり、また飼料2区の有機化セレン含有バチルス・
サブチルス給与区では21匹、8匹であり、有機化セレ
ン投与により外部寄生虫の寄生数が極めて減少したもの
であり、当該外部寄生虫症の予防効果が認められ、外部
寄生虫予防剤として有効であることが示された。
長率も良好であった。一方、対照区である無機セレン
(亜セレン酸ナトリウム)給与区では、ネオベネデニア
・エスピー(Neobenedenia sp.)およ
びゼウクサプタ・ジャポニカ(Zeuxapta ja
ponica)の平均寄生数が135匹、20匹であ
り、外部寄生虫の寄生防止は認められず、成長率におい
ても低下していた。イワシ生餌中には0.48ppmの
セレンが含有されていたものの、何等外部寄生虫予防効
果も認められないものであり、以上のことから有機化セ
レン含有菌体のみが有効であると判断された。
ロマイセス・セレビシェの投与量体重約50gのカンパ
チ200尾を1群として合計4区を用意した。参考例1
の有機化セレン含有サッカロマイセス・セレビシェ(セ
レン濃度;1910ppm/乾燥菌体)をセレン濃度と
して0.1ppm、1.0ppm、10ppmとなるよ
うにイワシ生餌に添加混合し調整した。
ネオベネデニア・エスピー(Neobenedenia
sp.)およびゼウクサプタ・ジャポニカ(Zeux
apta japonica)の寄生がないことを確認
したうえで、小割生簀にて、調整した各餌料を30日間
給与した。なお有機化セレン含有菌体無添加のイワシ生
餌を対照区としてセレン添加濃度0ppmとして実施し
た。給与終了時に各試験区より供試魚をランダムに20
尾取り上げ、各試験区供試魚の平均体重、成長率を求め
た。
オベネデニア・エスピー(Neobenedenia
sp.)およびゼウクサプタ・ジャポニカ(Zeuxa
pta japonica)の平均寄生数を計測し表2
に示した。
と有機化セレン含有サッカロマイセス・セレビシェ(以
下有機化セレン含有酵母という。)給与により、ネオベ
ネデニア・エスピー(Neobenedenia s
p.)およびゼウクサプタ・ジャポニカ(Zeuxap
ta japonica)の寄生数低下が認められた。
また、有機化セレン含有菌体の投与により供試魚の成長
率も良好であった。このことから、魚類用餌料中の有機
化セレン含有菌体由来セレン濃度として0.05ppm
以上、好ましくは0.1ppm以上含有せしめればよ
く、毒性の発現しない最大量まで含有せしめることがで
き、経済的効果を考慮して好ましくは50ppm以下、
特に好ましくは10ppm以下である。
試験−1 体重約50gのハマチ5,000尾を1群として合計2
区を用意した。参考例1の有機化セレン含有酵母(セレ
ン濃度;1910ppm/乾燥菌体)をセレン濃度とし
て0.3ppmとなるようにイワシ生餌に添加混合し調
整した。あらかじめ供試魚に対して淡水浴を行い、ベネ
デニア・セリオラエ(Benedenia.serio
lae)およびヘテラキシネ・ヘテロセルカ(Hete
raxine.heterocerca)の寄生がない
ことを確認したうえで、小割生簀にて、調整した各餌料
を約2ヵ月間給与した。
添加の餌料を給与した。給与開始より1ヵ月毎に各試験
区より供試魚をランダムに50尾取り上げ、各試験区供
試魚の平均体重、成長率を求めた。さらに、供試魚1尾
当りに寄生しているベネデニア・セリオラエ(Bene
denia.seriolae)およびヘテラキシネ・
ヘテロセルカ(Heteraxine.heteroc
erca)の平均寄生数を計測し表3に示した。
ア・セリオラエ(Benedenia.seriola
e)およびヘテラキシネ・ヘテロセルカ(Hetera
xine.heterocerca)平均寄生数は、そ
れぞれ30日目で68匹、11匹、60日目で154
匹、24匹であるのに対して、有機化セレン含有酵母給
与区では、30日目で14匹、4匹、60日目で32
匹、9匹となり、ハマチに対して有機化セレン含有酵母
給与による外部寄生虫の寄生予防効果が示唆された。ま
た、試験期間中における供試魚については何等異常は認
められなかった。
試験−2 平均体重約50gのハマチ稚魚が10,000尾放養さ
れている生簀を2生簀用意した。実施例3と同様の試験
条件で、有機化セレン含有酵母給与試験を実施した。2
ヶ月間の試験期間中において、適宜な期間中に目測によ
り外部寄生虫が感染したことを判定し、その平均寄生数
が50匹以上である場合に、淡水浴あるいは過酸化水素
浴を実施して、平均寄生数を50匹以下となし、この2
ヶ月間における平均寄生数50匹以下を維持するための
淡水浴あるいは過酸化水素浴の実施回数を調査し表4に
示した。
生虫平均寄生数を50匹以下に維持するにあっては、淡
水浴3回、過酸化水素浴2回を必要としたのに対し、有
機化セレン含有酵母給与の場合では、淡水浴、過酸化水
素浴の実施回数が顕著に低下し、外部寄生虫の寄生予防
効果が示唆され、養殖業者の労力が削減された。
与試験−1 平均体重約60gのカンパチ稚魚が5,000尾放養さ
れている生簀を2生簀用意した。試験区には参考例1の
有機化セレン含有酵母(セレン濃度;1910ppm/
乾燥菌体)をイワシ生餌〔2%の割合でビタミンプレミ
ックス(三鷹製薬株式会社、商品名;ハマチヒット・
M)を混合〕に対してセレン濃度として1.0ppmと
なるように混合して給与した。対照区も同様の条件で有
機化セレン含有酵母無添加として給与した。
行い1ヵ月毎に各区よりランダムに50尾ずつ取り上
げ、供試魚1尾当りに寄生しているネオベネデニア・エ
スピー(Neobenedenia sp.)およびゼ
ウクサプタ・ジャポニカ(Zeuxapta japo
nica)の平均寄生数を調査し表5に示した。
デニア・エスピー(Neobenedenia s
p.)およびゼウクサプタ・ジャポニカ(Zeuxap
ta japonica)の平均寄生数は、それぞれ3
0日目で93匹、18匹、60日目で225匹、34匹
であるのに対して、有機化セレン含有酵母給与区では、
30日目で20匹、6匹、60日目で33匹、13匹と
なり、カンパチに対しても有機化セレン含有酵母給与に
よる外部寄生虫の寄生防止効果が示唆された。
試魚の体色は天然のカンパチ体色と同じ緑褐色を呈し、
体側に鮮明な黄色帯を備えていた。なお、試験期間中、
期間終了後において供試魚の異常は認められなかった。
与試験−2 平均体重約80gのカンパチ稚魚が10,000尾放養
されている生簀を2生簀用意した。試験区には有機化セ
レン含有酵母(セレン濃度;1910ppm/乾燥菌
体)をイワシ生餌〔2%の割合でビタミンプレミックス
(ビタミンプレミックス(三鷹製薬株式会社、商品名;
ハマチヒット・M)を混合〕に対してセレン濃度として
0.3ppmとなるように混合して給与した。対照区も
同様の条件で有機化セレン含有酵母無添加として給与し
た。
を行った。試験期間中において、適宜な期間中に目測に
より外部寄生虫が感染したことを判定し、その平均寄生
数が50匹以上である場合に、淡水浴あるいは過酸化水
素浴を実施して、平均寄生数を50匹以下となし、この
2ヶ月間における平均寄生数50匹以下を維持するため
の淡水浴あるいは過酸化水素浴の実施回数を調査し表6
に示した。
酵母給与により、淡水浴、過酸化水素浴の実施回数が顕
著に低下し、外部寄生虫の寄生予防効果が示唆された。
また、実施例5と同様に、有機化セレン含有酵母給与区
の供試魚の体色は天然のカンパチ体色と同色を呈した。
なお、試験期間中、期間終了後において供試魚の異常は
認められなかった。
たはその予防方法により、特に養殖魚類に対する外部寄
生虫症予防、詳しくはその寄生虫の感染予防を呈するも
ので、かつ養殖魚類の成長率を改善することができる。
菌体中の蛋白質分画における有機化セレンの分布図を示
す。
Claims (8)
- 【請求項1】 有機化セレン含有菌体を有効成分とし、
経口投与するようにしたことを特徴とする養殖魚類外部
寄生虫症予防剤。 - 【請求項2】 有機化セレン含有菌体が、可食性の酵
母、細菌、カビまたは単細胞緑藻である請求項1記載の
養殖魚類外部寄生虫症予防剤。 - 【請求項3】 養殖魚類が、海水養殖魚類である請求項
1記載の養殖魚類外部寄生虫症予防剤。 - 【請求項4】 寄生虫が、ベネデニア・セリオエラ(B
enedeniaseriolae)、ベネデニア・ホ
シナイ(Benedenia hoshinai)、ベ
ネデニア・エピネフェリ(Benedenia epi
nepheli)、ネオベニデニア・エスピー(Neo
benedenia sp.)、ヘテラキシネ・ヘテロ
セルカ(Heteraxine heterocerc
a)、ゼウクサプタ・ジャポニカ(Zeuxapta
japonica)またはビバギナ・タイ(Bivag
ina tai)である請求項1記載の養殖魚類外部寄
生虫症予防剤。 - 【請求項5】 養殖魚類に有機化セレン含有菌体を経口
投与により投与することを特徴とする養殖魚類外部寄生
虫症予防方法。 - 【請求項6】 有機化セレン含有菌体が、可食性の酵
母、細菌、カビまたは単細胞緑藻である請求項5記載の
養殖魚類外部寄生虫症予防方法。 - 【請求項7】 養殖魚類が、海水養殖魚類である請求項
5記載の養殖魚類外部寄生虫症予防方法。 - 【請求項8】 寄生虫が、ベネデニア・セリオエラ(B
enedeniaseriolae)、ベネデニア・ホ
シナイ(Benedenia hoshinai)、ネ
ネデニア・エピネフェリ(Benedenia epi
nepheli)、ネオベニデニア・エスピー(Neo
benedenia sp.)、ヘテラキシネ・ヘテロ
セルカ(Heteraxine heterocerc
a)、ゼウクサプタ・ジャポニカ(Zeuxapta
japonica)またはビバギナ・タイ(Bivag
ina tai)である請求項5記載の養殖魚類外部寄
生虫症予防方法。
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---|---|---|---|
JP6010917A JP2973074B2 (ja) | 1994-02-02 | 1994-02-02 | 養殖魚類に対する寄生虫症予防剤または予防方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP6010917A JP2973074B2 (ja) | 1994-02-02 | 1994-02-02 | 養殖魚類に対する寄生虫症予防剤または予防方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07213234A JPH07213234A (ja) | 1995-08-15 |
JP2973074B2 true JP2973074B2 (ja) | 1999-11-08 |
Family
ID=11763613
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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-
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- 1994-02-02 JP JP6010917A patent/JP2973074B2/ja not_active Expired - Lifetime
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