JP2972611B2 - オートチェンジャ型磁気テープ装置 - Google Patents

オートチェンジャ型磁気テープ装置

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JP2972611B2 JP8315138A JP31513896A JP2972611B2 JP 2972611 B2 JP2972611 B2 JP 2972611B2 JP 8315138 A JP8315138 A JP 8315138A JP 31513896 A JP31513896 A JP 31513896A JP 2972611 B2 JP2972611 B2 JP 2972611B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カートリッジ型磁
気テープ媒体を格納するマガジンを用いるオートチェン
ジャ型磁気テープ装置に関し、特にカートリッジ型磁気
テープ媒体の落下防止機構有するオートチェンジャ型磁
気テープ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のオートチェンジャ型磁気テープ装
置は、カートリッジ型磁気テープ媒体(以下、CTRG
という)の一枚のみの使用を行う場合、装置内にCTR
Gの格納マガジン(以下、マガジンという)を走行させ
るための空間(マガジン走行路)が空けてあり、オペレ
ータはこのマガジン走行路にCTRGを落下させないよ
うに注意しながら挿入/排出を行っている。そして、万
一オペレータの挿入/排出ミスによってCTRGをマガ
ジン走行路に落下させた場合、オペレータは何らかの手
段を用いて装置内に落下したCTRGを取り出してい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のオート
チェンジャ型磁気テープ装置では、装置内に落下したC
TRGを取り出す際に、装置の電源をOFFせずにCT
RGを取り出すことが大いに考えられ、その際に何らか
の事象による装置の誤動作が発生すると、重大な事故を
生じる危険性が考えられる。
【0004】また、装置の底面からドライブまでの高さ
があるので、もしも、CTRGが落下すると、その際に
CTRGが走行路側面のセンサやフラグ類や電子基盤等
に接触して破損させる恐れがあるばかりでなく、落下場
所によっては装置が破損するという危険性がある。
【0005】本発明の目的は、マガジンロード機構内に
CTRG落下防止機構を付加したことにより、安全性・
信頼性・操作性の向上をはかったオートチェンジャ型磁
気テープ装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、カートリッジ
型磁気テープ媒体を用いるオートチェンジャ型磁気テー
プ装置であって、前記カートリッジ型磁気テープ媒体を
収納するマガジンの走行路に、この走行路を遮断もしく
は開放するシャッタ機構を備え、前記カートリッジ型磁
気テープ媒体の落下を防止するようにしたことを特徴と
する。
【0007】また、本発明は、カートリッジ型磁気テー
プ媒体を用いるオートチェンジャ型磁気テープ装置であ
って、前記カートリッジ型磁気テープ媒体へのデータの
リード・ライトを行う磁気テープドライブと、前記カー
トリッジ型磁気テープ媒体を格納する格納マガジンと、
この格納マガジンを走行させ目標とするカートリッジ型
磁気テープ媒体を前記磁気テープドライブの挿入口まで
移動させるマガジンロード機構と、前記カートリッジ型
磁気テープ媒体を前記格納マガジンから前記磁気テープ
ドライブの挿入口まで、もしくは前記磁気テープドライ
ブの挿入口から前記格納マガジンまで搬送する媒体フィ
ード機構とを有するオートチェンジャ型磁気テープ装置
において、前記格納マガジンの走行路を遮断するシャッ
タとして用いる帯状部材と、この帯状部材を巻取る巻取
り手段と、前記シャッタの開閉を確認する2つのセンサ
とを備えることを特徴とする。
【0008】そして、前記巻取り手段が、前記帯状部材
を巻き取る2つの巻き取りロールと、これらの巻き取り
ロールのいずれか1つを駆動する駆動モータからなるこ
とを特徴とし、前記帯状部材は、中央部に前記走行路と
略同等面積の穴と、これと同程度の穴に布またはそれに
準じる織物を張設した箇所とを有する発条性の板ばねか
らなることを特徴とし、前記2つのセンサは、前記帯状
部材の両端部の設けた切り込み部を検出することを特徴
とする。
【0009】さらに、前記発条性の板ばねを、発条性の
ないベルトに代えるとともに、前記駆動モータを前記2
つの巻き取りロールにそれぞれ設けてもよい。これによ
り、装置誤動作によるオペレータの安全性向上と、CT
RG破損や装置故障などの信頼性向上と、CTRGの1
つのみリード・ライト時の操作性向上をはかる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して説明する。
【0011】図1は、本発明のオートチェンジャ型磁気
テープ装置のマガジンロード部をオペレータ側の右斜め
上方から見た斜視図である。図1を参照すると、本発明
は、オートチェンジャ型磁気テープ装置のマガジンロー
ド部にCTRG落下防止機構を設けたものであって、こ
のCTRG落下防止機構は、マガジン(図示せず)の走
行路を遮断するシャッタ布1と、このシャッタ布1を取
り付けた発条性を有するばね状ベルト2と、ばね状ベル
ト2をドライブ側へ巻き取るドライブ側ロール3と、ば
ね状ベルト2をオペレータ側へ巻き取るオペレータ側ロ
ール4と、オペレータ側ロールを駆動させる駆動モータ
5と、シャッタを開閉させるシャッタオープンセンサ
6,シャッタクローズセンサ7と、緊急時にオペレータ
側ロールを駆動するドライバねじ穴8と、磁気テープド
ライブのCTRG挿入口10と、マガジンを取り出すた
めのマガジン駆動用ギア11とを備えている。
【0012】図2は、図1のばね状ベルト2の構成を示
す図である。図中、左側がオペレータ側であって、左側
のばね状ベルト2の中央には、マガジン走行路と同等面
積の空間(穴)が空けてある。マガジンの使用時にはこ
の穴とマガジン走行路を合わせることでマガジンの走行
を可能にさせる。また、上下両隅の切り込みがセンサ検
出用切り込み9であり、さらに、前記穴と同程度の穴に
はシャッタ布1が貼られている。そして、このシャッタ
布1を用いてマガジン走行路を防ぐことで、CTRGを
走行路に落とさないようにしている。
【0013】また、このばね状ベルト2は、ドライブ側
ロール3にぜんまい状に巻き付くように付勢されてい
る。従って、ばね状ベルト2を巻き取るための駆動モー
タ5は、オペレータ側ロール4側のみに設けられてお
り、逆にドライブ側ロール3にばね状ベルト2を巻き取
る際には、ばね状ベルト2の付勢力を利用するように構
成されている。
【0014】図3は、マガジンロード機構にCTRGを
投入したマガジンを使用してCTRGのリード・ライト
を実施するときのマガジンロード機構の状態を示す断面
図である。図3を参照すると、マガジン12にはCTR
G13が複数個格納されるようになっている。また、こ
のとき、シャッタ布の先頭14はドライブ側ロール3の
側にあり、丁度マガジン12の走行路にばね状ベルト2
に設けれられた穴(図示せず)が合致するように位置決
めされる。
【0015】ここで、マガジンを用いたCTRGのリー
ド・ライトを実施するには、以下の(1) 〜(4) 項の動作
を経て実現する。 (1) マガジン12にCTRG13を規定数格納し、マガ
ジンロード機構に投入する。投入後マガジンセットセン
サ(マガジン内にCTRGがセットされていることを確
認するセンサ、図示せず)は検出状態となる。 (2) マガジン12の位置決めを行うため、オペレータパ
ネルのマガジンセットスイッチ(図示せず)を押下す
る。 (3) マガジンセートスイッチの押下およびマガジンセッ
トセンサの検出により、マガジン走行路を遮断していた
シャッタ布1をオープンする。そして、駆動モータ5を
オープン側に駆動するとともに、ばね状ベルト2の付勢
力とを利用して、ばね状ベルト2とともにシャッタ布1
をドライブ側ロール3に巻き取る。そして、巻き取り動
作の終了をシャッタオープンセンサ6の検出により確認
し、駆動モータ5の動作を停止する。 (4) マガジン駆動ギア11を駆動してマガジン13の位
置決めを実施する。
【0016】続いて、マガジン12を取り出すときは、
以下の(5) 〜(6) 項の動作を経て実現する。 (5) マガジン12を取り出すために、オペレータパネル
上のマガジンイジェクトスイッチ(図示せず)を押下
し、オペレータがマガジン12を取り出せる位置まで上
昇させる。 (6) オペレータがマガジン12を取り出したとき、マガ
ジンセットセンサが非検出となるので、マガジン走行路
を遮断するためにシャッタ布1をクローズする。まず、
駆動モータ5をクローズ側に駆動し、ばね状ベルト2と
ともにシャッタ布1をドライブ側ロール3よりオペレー
タ側ロール4に巻き取る。そして、巻き取り動作の終了
をシャッタクローズセンサ7の検出により確認し、駆動
モータ5の動作を停止する。
【0017】図4は、CTRG1枚のみ使用でのリード
・ライトを実施するときのマガジンロード機構の状態を
示す側面図である。
【0018】図4を参照すると、CTRG1つのみ使用
でのリード・ライトを実施する場合は、マガジン12が
ない状態でシャッタ布の先頭14がオペレータ側ロール
4の側にあり、シャッタ布1がマガジン走行路を遮断
し、シャッタクローズセンサ7が検出状態であって、シ
ャッタオープンセンサ6が非検出のときに行う。
【0019】そして、駆動モータ5が故障しシャッタ布
1の開閉動作ができなくても、オペレータがドライバね
ジ穴8をオープン側/クローズ側に回せば、ばね状ベル
ト2の張力を利用してシャッタ布1とばね状ベルト2を
動かせるため、シャッタ布1をオープンさせたいとき
は、ドライバねジ穴8をオープン側に回せば、図2に示
す状態となる。
【0020】また、シャッタ布1をクローズさせたいと
きは、ドライバねジ穴8をクローズ側に回せば、図4に
示す状態となるので、マガジン12を用いたCTRG1
3のリード・ライトや、CTRG1つのみのリード・ラ
イトが可能となる。
【0021】なお、本実施例では、ばね状ベルト2は、
常にドライブ側ロール3に巻き取られるようになってい
るが、駆動モータ5の位置をオペレータ側ロール4から
ドライブ側ロール3に変更するとともに、ばね状ベルト
2をオペレータ側ロール4に巻き取られるようにしても
よく、さらに、ばね状ベルト2を発条性のないベルトに
代え、かつ駆動モータ5をオペレータ側ロール4および
ドライブ側ロール3の双方に設けても同様の効果を得る
ことができる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のオートチ
ェンジャ型磁気テープ装置は、装置内にシャッタを設け
たことにより、シャッタより下にCTRGが落下するの
を防止し、CTRG自体の破損や装置破損を防ぐことが
できる。
【0023】また、オペレータが落下したCTRGを取
る必要がなくなるので、オペレータに対する安全が向上
する。さらに、シャッタはマガジン有無で自動的に開閉
するので、CTRG1つのみの処理ではCTRGが装置
内に落下することなく、リード・ライトの操作が向上す
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示すCTRG落下防止
機構を備えたマガジンロード機構の構成図である。
【図2】図1のばね状ベルトの構成を示す図である。
【図3】マガジンロード機構にCTRGを投入したマガ
ジンを使用してCTRGのリード・ライトを実施すると
きのマガジンロード機構の状態を示す断面図である。
【図4】CTRG1枚のみ使用でのリード・ライトを実
施するときのマガジンロード機構の状態を示す側面図で
ある。
【符号の説明】
1 シャッタ布 2 ばね状ベルト 3 ドライブ側ロール 4 オペレータ側ロール 5 駆動モータ 6 シャッタオープンセンサ 7 シャッタクローズセンサ 8 ドライバねジ穴 9 センサ検出用切り込み 10 CTRG挿入口 11 マガジン駆動ギア 12 マガジン 13 CTRG(カートリッジ型磁気テープ) 14 シャッタ布の先頭

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カートリッジ型磁気テープ媒体を用いる
    オートチェンジャ型磁気テープ装置であって、前記カー
    トリッジ型磁気テープ媒体を収納するマガジンの走行路
    に、この走行路を遮断もしくは開放するシャッタ機構を
    備え、前記カートリッジ型磁気テープ媒体の落下を防止
    するようにしたことを特徴とするオートチェンジャ型磁
    気テープ装置。
  2. 【請求項2】 カートリッジ型磁気テープ媒体を用いる
    オートチェンジャ型磁気テープ装置であって、前記カー
    トリッジ型磁気テープ媒体へのデータのリード・ライト
    を行う磁気テープドライブと、前記カートリッジ型磁気
    テープ媒体を格納する格納マガジンと、この格納マガジ
    ンを走行させ目標とするカートリッジ型磁気テープ媒体
    を前記磁気テープドライブの挿入口まで移動させるマガ
    ジンロード機構と、前記カートリッジ型磁気テープ媒体
    を前記格納マガジンから前記磁気テープドライブの挿入
    口まで、もしくは前記磁気テープドライブの挿入口から
    前記格納マガジンまで搬送する媒体フィード機構とを有
    するオートチェンジャ型磁気テープ装置において、 前記格納マガジンの走行路を遮断するシャッタとして用
    いる帯状部材と、この帯状部材を巻取る巻取り手段と、
    前記シャッタの開閉を確認する2つのセンサとを備える
    ことを特徴とするオートチェンジャ型磁気テープ装置。
  3. 【請求項3】 前記2つのセンサは、前記帯状部材の両
    端部の設けた切り込み部を検出することを特徴とする請
    求項2記載のオートチェンジャ型磁気テープ装置。
  4. 【請求項4】 前記巻取り手段が、前記帯状部材を巻き
    取る2つの巻き取りロールと、これらの巻き取りロール
    のいずれか1つを駆動する駆動モータからなることを特
    徴とする請求項2または3記載のオートチェンジャ型磁
    気テープ装置。
  5. 【請求項5】 前記帯状部材は、中央部に前記走行路と
    略同等面積の穴と、これと同程度の穴に布またはそれに
    準じる織物を張設した箇所とを有する発条性の板ばねか
    らなることを特徴とする請求項2から4のいずれか1項
    記載のオートチェンジャ型磁気テープ装置。
  6. 【請求項6】 前記発条性の板ばねを、発条性のないベ
    ルトに代え、かつ前記駆動モータを前記2つの巻き取り
    ロールにそれぞれ備えることを特徴とする請求項4また
    は5記載のオートチェンジャ型磁気テープ装置。
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