JP2972105B2 - 熱可塑性樹脂の射出成形方法 - Google Patents

熱可塑性樹脂の射出成形方法

Info

Publication number
JP2972105B2
JP2972105B2 JP6339458A JP33945894A JP2972105B2 JP 2972105 B2 JP2972105 B2 JP 2972105B2 JP 6339458 A JP6339458 A JP 6339458A JP 33945894 A JP33945894 A JP 33945894A JP 2972105 B2 JP2972105 B2 JP 2972105B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
resin
injection
weight
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6339458A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08183055A (ja
Inventor
弘直 藤木
重揮 首藤
隆文 坂本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority to JP6339458A priority Critical patent/JP2972105B2/ja
Publication of JPH08183055A publication Critical patent/JPH08183055A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2972105B2 publication Critical patent/JP2972105B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29KINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
    • B29K2083/00Use of polymers having silicon, with or without sulfur, nitrogen, oxygen, or carbon only, in the main chain, as moulding material
    • B29K2083/005LSR, i.e. liquid silicone rubbers, or derivatives thereof

Landscapes

  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱可塑性樹脂を用いて
試作品を作製する場合、或いは少量の成形品を作製する
場合に好適な熱可塑性樹脂の射出成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、CADデータに基づくレーザーの
パターン照射で光硬化性樹脂を硬化させて立体形状を作
製する、所謂光造形システムにより射出成形用型を作製
する方法が知られている(特開平5−131504号公
報等)。そして、この方法における光硬化性樹脂として
は、エポキシアクリル系光硬化性樹脂、ウレタンアクリ
ル系光硬化性樹脂、アクリル系光硬化性樹脂が用いられ
ていた。しかし、これらの樹脂を用いて作製した成形用
型では、熱可塑性樹脂成形品との離型性が悪く、さらに
は、成形品の表面精度がでにくく、表面光沢が悪いとい
う欠点がある。
【0003】従来、シリコーンゴム製の型を射出成形金
型の入れ子として使用することが開示されている(特開
昭52−5863号公報)。しかし、この射出成形方法
では、得るべき製品のマスターモデルを予め作製し、そ
のマスターモデルに硬化性シリコーン組成物を注形して
射出成形用型を作製するため、非常に作業時間がかかる
という欠点がある。また、射出成形用型を構成するシリ
コーンゴムの硬度が高い場合には、マスターモデルの転
写性が悪かったり、アンダーカット成形品を射出成形す
る場合には、成形不良が生じるという欠点があり、さら
には、射出圧力が高過ぎると射出成形用型が破損すると
いう欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、熱可
塑性樹脂の射出成形において、作業が簡便であるシリコ
ーンゴム成形型を作製し、成形品と成形型の離型性に優
れ、成形品の表面精度、表面光沢が著しく良い成形品を
作成できる射出成形方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a) 光造形法
により、3次元CADで設計した射出成形用型の形状及
び大きさのCADデータに基づき、光を液状光硬化性シ
リコーンゴム組成物にパターン照射し、JIS K 6
301に規定する硬度(試験機:A型)が35〜70の
シリコーンゴムからなる前記射出成形用型を形成する工
程、及び(b) 形成した射出成形用型を入れ子として、剛
性を有する母型に配置し、熱可塑性樹脂を該射出成形用
型のキャビテイ内に、射出圧力300kg/cm2 以下
で射出する工程を含む熱可塑性樹脂の射出成形方法であ
る。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。シリコーンゴムからなる射出成形用型を得る工程 (光造形法及びシステム)本発明に用いる射出成形用型
は、光造形法を用い、3次元CADで設計した射出成形
用型の形状及び大きさのCADデータに基づき、光を液
状光硬化性シリコーンゴム組成物にパターン照射して作
製される。
【0007】本発明に用いる光造形法には、例えば、図
1に示すように、光源1、光シャッター2、ミラー3、
レンズ4等の光学系;CADデータ5、演算処理装置6
等の制御系;液状光硬化性樹脂7、光硬化性樹脂容器
8、基板9、基板支持部10、三次元NCテーブル11
等の樹脂槽系を含む機構などからなる、光造形システム
を用いることができる。
【0008】このような光造形システムは、(i) 主に前
記CADデータ5、演算処理装置6等の制御系におい
て、射出成形用型の形状及び大きさに関する3次元CA
Dデータを、該射出成形用型を複数の平行断面で分割し
た複数スライスのデータに変換する工程、(ii)前記複数
スライスのうち、一端のスライスのデータに基づいて、
例えば、基板9上に展開した液状光硬化性樹脂7層に、
光源1からの光を光シャッター2、ミラー3、及びレン
ズ4を介し選択的に照射し、該基板9上に、該一端のス
ライスの形状に対応する形状で該組成物の硬化物層を形
成する工程、(iii) 前記硬化物層上に、新たに液状光硬
化性樹脂7層を展開した後、前記スライスに隣接するス
ライスのデータに基づいて、該組成物層上に前記と同様
にして光を選択的に照射し、該硬化物層上に、該隣接す
るスライスの形状に対応する形状で該組成物の硬化物層
を形成する工程、及び(iv)前記(iii) の工程を、最後の
スライスまで繰り返して硬化物層を順に積層し、前記基
板9上に硬化樹脂からなる前記射出成形用型を形成する
工程を実行することができる。
【0009】また、前記光造形システムにおいて、基板
9上に液状光硬化性樹脂7層を展開し、或いは前記硬化
物層上に、液状光硬化性樹脂7層を展開するには、例え
ば、演算処理装置6からの信号Aにより、三次元NCテ
ーブル11で光硬化性樹脂容器8を押上げ、基板9を相
対的に光硬化性樹脂容器8の底方向に移行させる方法、
或いは演算処理装置6からの信号Bにより、液状光硬化
性樹脂注入用電磁弁(図示しない)を開き、光硬化性樹
脂容器8内の液状光硬化性樹脂7の液面を上げる方法等
を採用することができる。
【0010】また、前記スライスのデータに基づいて、
光を液状光硬化性樹脂7層に選択的に照射するには、例
えば、演算処理装置6からの信号Cにより、光シャッタ
ー2を開閉し、信号Dにより、ミラー3の角度を変位さ
せる駆動装置(図示しない)でミラー角度を変える方法
を採用することができる。
【0011】前記光としては、後述する液状光硬化性シ
リコーンゴム組成物を硬化させることができる広義の光
であればよく、例えば、電子線、X線、紫外線又は波長
が280〜650nmの光等が挙げられる。また、この
ような光を照射する光源としては、例えば、He−Cd
レーザー、アルゴンイオンレーザー、窒素イオンレーザ
ー、多重周波数のNd−YAGレーザー等が挙げられ
る。
【0012】このような光造形システムの具体例として
は、例えば、ソリッドクリエーションシステム(D−M
EC社製)、SOUP(C−MET社製)、SLA(日
本3Dシステムズ社製)、SOLIFORM(Du P
ont社製)等が挙げられる。
【0013】(液状光硬化性シリコーンゴム組成物)本
発明は、このような光造形システムを用いて液状光硬化
性シリコーンゴム組成物を硬化させ、JIS K 63
01に規定する硬度(試験機:A型)が35〜70のシ
リコーンゴムからなる前記射出成形用型を形成する。な
お、この硬度が低過ぎると、射出成形時に樹脂圧力で、
射出成形用型が著しい変形を引き起こし、精度の良い成
形品が得られない。また、硬度が高過ぎると、アンダー
カット成形品の成形性が悪化する。
【0014】本発明に用いる液状光硬化性シリコーン組
成物としては、光硬化後に、前記硬度範囲になるもので
あれば特に制限はなく、例えば、以下の組成物〜等
を挙げることができる。 (A)1分子中に少なくとも2個の水酸基を有するオル
ガノポリシロキサン 100重量部; (B) 一般式
【0015】
【化1】
【0016】(式中、Rは、独立に、メチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチ
ル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ネオペンチル
基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、デシル基な
どのアルキル基;ビニル基、アリル基等のアルケニル
基;フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基な
どのアリール基;シクロペンチル基、シクロヘプチル
基、シクロヘキシル基などのシクロアルキル基;ベンジ
ル基、フェニルエチル基、メチルベンジル基などのアラ
ルキル基、又はこれらの基の炭素原子に結合した水素原
子の一部又は全部をハロゲン原子、シアノ基、アルコキ
シ基などで置換した、例えば、クロロメチル基、クロロ
プロピル基、ブロモエチル基、トリフルオロプロピル
基、シアノエチル基、メトキシエチル基、エトキシエチ
ル基などの基であり、好適にはビニル基などの脂肪族不
飽和基を含有しない炭素数1〜10、特に1〜8の非置
換又は置換1価飽和炭化水素基であり、aは0又は1、
bは2又は3、cは0、1又は2でa+b+c=4であ
る)
【0017】で表されるイソプロペニルオキシ基並びに
アルコキシ基などの加水分解性官能基を3個又は4個含
有するオルガノイソプロペニルオキシシランなどの有機
珪素化合物又はその部分加水分解縮合物0.5〜30重
量部、好ましくは2〜15重量部;
【0018】(C) メルカプト基が B) 成分のプロペニル
オキシ基1個に対し0.1〜20個、好ましくは0.5
〜5個となる量の、1分子中に少なくとも2個のメルカ
プト基を有するメルカプト基含有オルガノポリシロキサ
ン; (D) 硬化触媒 0.01〜10重量部、好ましくは0.
1〜5重量部;及び (E) 増感剤 0.01〜10重量部、好ましくは、0.
1〜5重量部からなる光硬化性シリコーン組成物。 この組成物の(A) 成分は、例えば、一般式
【0019】
【化2】
【0020】(式中、R1 、及びR2 はそれぞれ前記R
として例示したものと同様の非置換又は置換の1価炭化
水素基であり、例えばメチル基、エチル基、プロピル基
などのアルキル基;ビニル基、アリル基、プロペニル
基、イソプロペニル基、ブテニル基、ヘニセニル基など
のアルケニル基;フェニル基、トリル基などのアリール
基;シクロヘキシル基などのシクロアルキル基;ベンジ
ル基などのアラルキル基、又はこれらの基の炭素原子に
結合した水素原子の一部又は全部をハロゲン原子、シア
ノ基などで置換した基から選択される、好ましくは脂肪
族不飽和結合を含有しない炭素数1〜8の同種又は異種
の非置換又は置換の1価炭化水素基が挙げられ、nは5
以上の整数である)で表され、25℃における粘度が、
25〜500,000cStの範囲、好ましくは1,0
00〜100,000cStである。そして、このよう
な(A) 成分は、分子鎖両端末がジオルガノヒドロキシシ
リル基で封鎖され、基本的に主鎖部分がジオルガノシロ
キサン単位の繰り返しから成る、通常直鎖状のジオルガ
ノポリシロキサンであるのが一般的である。また、(A)
成分は、ジオルガノシロキサン単位からなる環状構造、
三官能シロキサン単位及び/又はSiO2 単位を含有す
る分岐状構造あるいは三次元網状の樹脂状(ワニス状)
のものでもよい。前記(A) 成分の具体例としては、例え
ば、
【0021】
【化3】
【0022】(但し、前記式中、g,h,i,j及びk
はそれぞれ前記粘度範囲を満足する正の整数であるが、
gは5〜4000が好ましく、さらに好ましくは、10
0〜1000であり、hは5〜2000が好ましく、さ
らに好ましくは、100〜800であり、iは3〜50
0が好ましく、さらに好ましくは、100〜200であ
り、jは3〜500が好ましく、さらに好ましくは、1
00〜200であり、kは5〜1000が好ましく、さ
らに好ましくは、10〜500である)等が挙げられ
る。前記(B) 成分の具体例としては、例えば、
【0023】
【化4】
【0024】等で示される加水分解性基含有オルガノシ
ラン化合物並びにこれらの部分加水分解縮合物(即ち、
分子中に該加水分解性基を3個以上残存して縮合された
オルガノシロキサン化合物)などを挙げることができ
る。
【0025】前記(C) 成分は、光照射したときに前記
(B) 成分中のプロペニルオキシ基と架橋し、組成物を生
ゴム状の粘度までに上昇させるものであり、通常、分子
中にエチレン基、プロピレン基等のアルキレン基を介し
てケイ素原子に結合したメルカプト基を、分子中に少な
くとも2個、好ましくは3個以上含有する直鎖状、環状
又は分岐状のオルガノポリシロキサンである。このよう
なオルガノポリシロキサンは、該メルカプト基がアルキ
レン基を介して分子鎖末端のケイ素原子あるいは分子鎖
途中のケイ素原子のいずれに結合したものであってもよ
い。又、分子中のケイ素原子に結合した他の置換基とし
ては前記したR1 、R2 と同様の非置換又は置換の一価
炭化水素基及びメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基
等のアルコキシ基等であればよいが、好適には、メチル
基、メトキシ基、フェニル基である。この(C) 成分のメ
ルカプト基含有オルガノポリシロキサンは25℃におけ
る粘度が通常0.5〜1000cP、好ましくは1〜1
00cP程度のものであり、例えば、次式
【0026】
【化5】
【0027】(式中、Lは3以上で前記粘度範囲を満足
する整数であり、m、n、pは0又は1以上の整数であ
り、qは2以上の整数であり、それぞれ前記粘度範囲を
満足する整数であるが、Lは3〜40が好ましく、さら
に好ましくは3〜20であり、m+n+pは0〜300
が好ましく、さらに好ましくは2〜100であり、m+
n+qは2〜300が好ましく、さらに好ましくは2〜
100である)で示されるもの等が挙げられ、これらは
単独で、或いは2種以上を組み合わせて使用してもよ
い。
【0028】前記(D) 成分の硬化触媒は、湿分存在下で
前記(A) 成分と(B) 成分との縮合硬化反応を促進させる
ためのものであり、例えば、鉛−2−エチルオクテー
ト、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジラウレー
ト、ブチル錫トリ−2−エチルヘキソエート等の4価の
錫のカルボン酸塩、鉄−2−エチルヘキソエート、コバ
ルト−2−エチルヘキソエート、マンガン−2−エチル
ヘキソエート、亜鉛−2−エチルヘキソエート、ナフテ
ン酸チタン、ナフテン酸亜鉛、ナフテン酸コバルト、ス
テアリン酸亜鉛などの鉛、錫、鉄、コバルト、マンガ
ン、亜鉛、チタンなどの金属の有機カルボン酸金属塩;
テトラブチルチタネート、テトラ−2−エチルヘキシル
チタネート、トリエタノールアミンチタネート、テトラ
(イソプロペニルオキシ)チタネートなどの有機チタン
酸エステル;オルガノシロキシチタン、−カルボニルチ
タンなどの有機チタン化合物;アルコキシアルミニウム
化合物、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−
(トリメトキシシリルプロピル)エチレンジアミンなど
のアミノアルキル基置換アルコキシシラン、ヘキシルア
ミン、燐酸ドデシルアミンなどのアミン化合物及びその
塩;ベンジルトリエチルアンモニウムアセテートなどの
第4級アンモニウム塩、酢酸カリウム、酢酸ナトリウ
ム、蓚酸リチウムなどのアルカリ金属塩の低級脂肪酸、
ジメチルヒドロキシアミン、ジエチルヒドロキシアミン
などのジアルキルヒドロキシアミン;テトラメチルグア
ニジン、次式
【0029】
【化6】
【0030】(但し、前記Meはメチル基である、以下
同様。)等で示されるグアニジル化合物及びグアニジル
基含有シランもしくはシロキサンなどが挙げられ、中で
もグアニジン化合物、グアニジル基含有シラン及びシロ
キサン化合物は硬化反応を良好に進行させると共に、接
着性向上機能を合わせ持っているので好ましい。前記触
媒は単独で、或いは2種以上を組み合わせて使用しても
よい。
【0031】前記(E) 成分の光増感剤は、前記(B) 成分
中のプロペニルオキシ基と(C) 成分中のメルカプト基と
の紫外線照射下における反応を促進させるためのもの
で、例えば、アセトフェノン、プロピオフェノン、ベン
ゾフェノン、キサントール、フルオレイン、ベンズアル
デヒド、アンスラキノン、トリフェニルアミン、カルバ
ゾール、3−メチルアセトフェノン、4−メチルアセト
フェノン、3−ペンチルアセトフェノン、4−メトキシ
アセトフェノン、3−ブロモアセトフェノン、4─アリ
ルアセトフェノン、p−ジアセチルベンゼン、3−メト
キシベンゾフェノン、4−メチルベンゾフェノン、4─
クロロベンゾフェノン、4,4’−ジメトキシベンゾフ
ェノン、4−クロロ−4’−ベンジルベンゾフェノン、
2,2−ジエトキシアセトフェノン、3−クロロキサン
トーン、3,9−ジクロロキサントーン、3−クロロ−
8−ノニルキサントーン、ベンゾイン、ベンゾインメチ
ルエーテル、ベンゾインブチルエーテル、ビス(4−ジ
メチルアミノフェノール)ケトン、ベンジルメトキシケ
タール、2−クロロチオキサントーン等が挙げられる。 (F)1分子中に少なくとも2個のビニル基を有するオ
ルガノシロキサン 100重量部;
【0032】(C) メルカプト基が前記(F) 成分のビニル
基1個に対し0.1〜20個、好ましくは、0.5〜5
個となる量の、1分子中に少なくとも2個のメルカプト
基を有するメルカプト基含有オルガノシロキサン;及び (E) 増感剤 0.01〜10重量部、好ましくは、0.
1〜5重量部からなる光硬化性シリコーン組成物。 前記(F) 成分のビニル基含有ポリシロキサンとしては、
例えば、一般式
【0033】
【化7】
【0034】(式中、R1 、R2 、R3 、及びR4 はそ
れぞれ前記Rとして例示したものと同様の非置換又は置
換の1価炭化水素基であり、例えばメチル基、エチル
基、プロピル基などのアルキル基;ビニル基、アリル
基、プロペニル基、イソプロペニル基、ブテニル基、ヘ
キセニル基などのアルケニル基;フェニル基、トリル基
などのアリール基;ベンジル基等のアラルキル基;シク
ロヘキシル基などのシクロアルキル基;又はこれらの基
の炭素原子に結合した水素原子の一部又は全部をハロゲ
ン原子、シアノ基などで置換した基から選択される同種
又は異種の非置換又は置換の炭化水素基であり、dは
1、2又は3、e、fは0、1又は2、d+e+f=3
であり、nは5以上の整数であり、Viはビニル基であ
る)で表される基を分子中に少なくとも2以上含むポリ
シロキサンであり、25℃における粘度が、25〜50
0,000cStの範囲、好ましくは1,000〜10
0,000cStである。そして、このような(F) 成分
は、分子鎖両端末がビニルジオルガノシリル基で封鎖さ
れ、基本的に主鎖部分がジオルガノシロキサン単位の繰
り返しから成る、通常直鎖状のジオルガノポリシロキサ
ンであるのが一般的である。また、(F) 成分は、ジオル
ガノキサン単位からなる環状構造、三官能シロキサン単
位及び/又はSiO2 単位を含有する分岐状構造あるい
は三次元網状の樹脂状(ワニス状)のものでよい。前記
(F) 成分の具体例としては、例えば、
【0035】
【化8】
【0036】(但し、前記式中、t,s,u及びvはそ
れぞれ前記粘度範囲を満足する正の整数である。)等が
挙げられる。前記(C) 成分、及び(E) 成分は、前記の
組成物の(C) 成分、及び(E) 成分と同様のものを用いる
ことができる。 (A) 1分子中に少なくとも2個の水酸基を有するオル
ガノポリシロキサン 100重量部; (G) 下記一般式
【0037】
【化9】
【0038】(式中、R3 は水素原子又はメチル基であ
り、R4 は、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、
テトラメチレン基、ヘキサメチレン基、メチルエチレン
基等のアルキレン基;フェニレン基等のアリーレン基、
あるいはこれらの基を組合せてなる基などであり、好ま
しくは、炭素数1〜10、さらに好ましくは、炭素数2
〜6の2価の炭化水素基であり、R5 及びR6 はそれぞ
れ前記したRとして例示したものと同様の、炭素数1〜
8の同種又は異種の非置換若しくは置換の1価炭化水素
基、好ましくは、メチル基、エチル基、プロピル基など
のアルキル基;ビニル基、アリル基、プロペニル基、イ
ソプロペニル基、ブテニル基、ヘキセニル基などのアル
ケニル基;フェニル基、トリル基などのアリール基;シ
クロヘキシル基などのシクロアルキル基;ベンジル基な
どのアラルキル基;又はこれらの基の炭素原子に結合し
た水素原子の一部又は全部をハロゲン原子、シアノ基な
どで置換した基から選択される同種又は異種の非置換又
は置換の炭化水素基であり、dは0、1又は2の整数で
ある)で示されるアルコキシ基等の加水分解性官能基を
有する(メタ)アクリル官能性シラン0.1〜30重量
部、好ましくは0.5〜15重量部;
【0039】(H) 下記一般式 SnX2
【0040】〔式中、Xはそれぞれ同種又は異種のハロ
ゲン原子(塩素、臭素、ヨウ素等)、基−OR7 (但
し、R7 は水素原子又は前記したRと同様の非置換又は
置換の一価炭化水素基、好ましくは、メチル基、エチル
基、プロピル基などのアルキル基;ビニル基、アリル基
などのアルケニル基;フェニル基、トリル基などのアリ
ール基;シクロヘキシル基などのシクロアルキル基;又
はこれらの基の炭素原子に結合した水素原子の一部又は
全部をハロゲン原子、シアノ基などで置換した基から選
択される同種又は異種の非置換又は置換の炭化水素基で
ある)、又は基−OCOR7 (但し、R7 は前記と同義
である)〕で示される二価の錫系化合物0.01〜10
重量部、好ましくは0.1〜5重量部; (I) 下記一般式(4)
【0041】
【化10】
【0042】(式中、R9 及びR10はそれぞれメチル基
又はエチル基であり、R11、R12、及びR13はそれぞれ
水素原子あるいは前記したRで例示したものと同様の、
通常炭素数1〜10の同種又は異種の非置換若しくは置
換の1価炭化水素基、好ましくは、メチル基、エチル
基、プロピル基などのアルキル基;ビニル基、アリル基
などのアルケニル基;フェニル基、トリル基などのアリ
ール基;シクロヘキシル基などのシクロアルキル基;又
はこれらの基の炭素原子に結合した水素原子の一部又は
全部をハロゲン原子、シアノ基などで置換した基から選
択される同種又は異種の非置換又は置換の炭化水素基で
あり、eは0、1又は2の整数である)で示されるアル
コキシ−α−シリルエステル0.1〜30重量部、好ま
しくは0.5〜15重量部; (D) 硬化触媒 0.01〜10重量部、好ましくは0.
1〜5重量部;及び (E) 増感剤 0.01〜10重量部、好ましくは、0.
1〜10重量部からなる光硬化性シリコーン組成物。
【0043】この組成物の(A) 成分は、前記の組成物
の(A) 成分と同様のものを用いることができる。
【0044】前記 (G)成分の具体例としては、例えば、
【0045】
【化11】 等が挙げられる。
【0046】前記(H) 成分の2価の錫化合物の具体例と
しては、例えば、SnCl2 ,SnBr2 ,Sn
2 ,Sn(OCOCH3 2 ,Sn(CO2 2 ,S
n(OCOC7 152 ,Sn(OMe)2 ,Sn(O
COC15312 等が挙げられる。前記(I) 成分のアル
コキシ−α−シリルエステルの具体例としては、例え
ば、
【0047】
【化12】 (但し、前記Meはメチル基であり、Etはエチル基で
あり、n Buはn−ブチル基である)等が挙げられる。
【0048】前記(D) 成分、及び(E) 成分としては、前
記の組成物の(D) 成分、及び(E)成分と同様のものを
用いることができる。
【0049】本発明に用いる液状光硬化性シリコーンゴ
ム組成物には、該組成物を硬化して得られるシリコーン
ゴムに適度の機械的性質を与える目的で充填材を添加し
てもよい。充填材としては、例えば、煙霧質シリカ、焼
成シリカ、沈澱シリカ、煙霧質酸化チタン、カーボンブ
ラック、炭酸カルシウム、けい藻土、けい酸カルシウム
及びこれらをオルガノクロロシラン類、ポリオルガノシ
ロキサン、ヘキサメチルジシラザンなどで疎水化処理し
たもの等が挙げられる。充填材の配合量は、組成物のベ
ースポリマー、例えば、前記(A) 成分や、(F) 成分10
0重量部に対し、300重量部以下、例えば10〜20
0重量部程度が好ましい。また、本発明に用いる液状光
硬化性シリコーンゴム組成物には、該組成物を硬化して
得られるシリコーンゴムに熱伝導性を付与する目的で、
例えば、石英粉末、アルミナ、マグネシア、カーボンブ
ラック、グラファイト、金属粉等の熱伝導性向上材を添
加してもよい。前記金属粉としては、例えば、鉄、銅、
アルミ、銀、金、ニッケル等の繊維状物、フレーク状
物、又は粉状物が挙げられ、中でもアルミ粉が好まし
い。アルミ粉の粒径は、200μm以下が好ましい。こ
の粒径が大き過ぎると型の表面精度が悪くなる場合があ
る。
【0050】前記熱伝導性向上材を添加することによ
り、シリコーンゴムの強度、及び熱伝導性が向上するた
め、これから得られた射出成形用型を入れ子として用い
る場合、母型の厚みを薄肉化することができ、溶融熱可
塑性樹脂の徐冷効果があがり、射出成形用型自体の耐久
性を向上させることもできる。
【0051】前記熱伝導性向上材の配合量は、液状光硬
化性シリコーンゴム組成物100重量部に対して、25
〜1000重量部が好ましく、配合量が少な過ぎると、
強度や、熱伝導性の向上が不十分になり、多過ぎると該
組成物の粘性が上昇するため、成形用型を容易に作製す
ることができなくなる場合がある。
【0052】本発明の成形方法に用いる射出成形用型
は、このような液状光硬化性シリコーンゴム組成物を用
いた前記光造形システムにより作製されるが、射出成形
用型を3次元CADで設計するに際し、射出成形用型の
キャビテイ面と母型に当接する面との最小距離が、30
mm程度以下の射出成形用型が好ましい。このような3
0mm程度以下の射出成形用型を用いて、熱可塑性樹脂
を射出成形することにより、射出成形用型の放熱性が向
上し、また成形圧による型の変形が生じることもなく、
精度の高い成形品を得ることができる。
【0053】熱可塑性樹脂の射出成形 本発明の成形方法では、例えば、図2に示すように、前
記のようにして得られた射出成形用型(12、13)を
入れ子として、剛性を有する母型(14、15)に配置
した後、このように配置した成形型を可動側取付け板1
6、固定側取付け板17、及びロケートリング18で固
定し、スプール9を介して、射出成形用型(12、1
3)のキャビテイ19内に、熱可塑性樹脂を射出圧力3
00Kg/cm2 以下で射出する。
【0054】剛性を有する母型(14、15)は、金属
製のものや、樹脂製のものでもよいが、好ましいのは、
熱伝導率が、3×10-3cal/cm・sec・℃以上
の金属製、熱硬化性樹脂製、又は光硬化性樹脂製の母型
である。この熱伝導率が小さ過ぎると、樹脂の冷却時間
が長くなるため成形サイクルに長時間を要し経済的に不
利となる場合がある。
【0055】金属製の母型としては、例えば、機械構造
用炭素鋼、機械構造用合金鋼、合金工具鋼、ステンレス
鋼、アルミ合金等からなる母型が挙げられる。熱硬化性
樹脂の母型としては、例えば、エポキシ樹脂等の熱硬化
性樹脂に、アルミ等の金属粉を混合したものが好まし
い。
【0056】光硬化樹脂製の母型は、前記光造形システ
ムにより容易に作製することができる。また、母型を熱
硬化性樹脂を用いて作製する場合には、エポキシ樹脂等
の熱硬化性樹脂に、アルミ等の金属粉を混合したものが
好ましい。
【0057】前記母型に用いる光硬化性樹脂組成物とし
ては、例えば、エポキシアクリレート、ウレタンアクリ
レート、ポリエステルアクリレート、ポリエーテルアク
リレート等の光重合性オリゴマー;単官能アクリレー
ト、多官能アクリレート等の光重合性モノマー;ベンゾ
フェノン系、アセトフェノン系、チオキサントン系、パ
ーオキンド系の光重合開始剤;アミン系、キノン系の光
重合開始助剤などを配合したものを挙げることができ、
また、これらの光硬化性樹脂組成物には、その他添加剤
として熱重合禁止剤、可塑剤、非反応ポリマーを含んで
いてもよい。また、母型に熱伝導性を付与する目的で、
この光硬化性樹脂組成物に、前記熱伝導性向上材と同様
のものを添加することができる。
【0058】本発明の成形方法においては、前記射出圧
力が、大き過ぎると射出成形用型が破損する場合があ
る。また、樹脂射出率は100cm3 /sec以下が好
ましい。なお、樹脂射出率が大き過ぎると、溶融樹脂の
射出成形用型に対する抵抗が大きくなり、樹脂注入が困
難になる場合がある。また、本発明の成形方法を、複雑
な樹脂成形品の製造に適用する場合には、キャビテイ1
9内を汎用の真空ポンプを用いて、減圧した後、溶融樹
脂をキャビテイ19内に射出するのが好ましい。この場
合、型内の真空度(大気圧からの減圧度)を300mm
Hg以上にするのが好ましい。なお、300mmHgよ
り小さい減圧度の場合には、型内の温度コントロールに
時間を費やし、作業効率が悪くなる場合がある。
【0059】本発明の成形方法に用いる熱可塑性樹脂の
射出成形機は、公知のものでよく、例えば、油圧駆動式
や電気式のものが挙げられる。また、射出圧力が低圧か
ら高圧まで切替え可能な射出成形機は特に好ましい。
【0060】本発明に適用できる熱可塑性樹脂は、射出
成形可能なものであれば特に制限はなく、例えば、ポリ
エチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ABS(アクリル
ニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体)樹脂、ポリ
塩化ビニル樹脂等の汎用樹脂;ポリカーボネイト樹脂、
ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアセタール樹
脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂、ポリイミド樹脂、
ポリアリレート樹脂等のスーパーエンジニアリングプラ
スチックス;液晶樹脂;熱可塑性エラストマーなどが挙
げられる。中でも好ましいのは、射出成形用型の膨張係
数及び熱時の強度、そして、シリコーンゴムに対する化
学的な影響を考慮すると、ポリエチレン樹脂、ポリプロ
ピレン樹脂、ABS樹脂である。
【0061】
【実施例】以下に、実施例と比較例を示し、本発明をさ
らに具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限
されるものではない。なお、粘度は25℃における測定
値を示す。
【0062】実施例1 両末端がヒドロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキ
サン(粘度:5000cP)100重量部、煙霧状シリ
カ10重量部、メタクリルオキシプロピルトリメトキシ
シラン1.7重量部、錫ジオクトエート0.1重量部、
2−トリメトキシシリルプロピオン酸2−エチルヘキシ
ル3重量部、ジエトキシアセトフェノン2重量部、及び
ジブチル錫ジラウレート0.5重量部を配合した液状光
硬化性シリコーン組成物を調製した。
【0063】この組成物を用い、図1に示す光造形シス
テムにより、図3に示すようなシリコーンゴムからなる
射出成形用型(12、13)を作製した。なお、光造形
システムの光は、レーザー光(紫外線)であり、スライ
ス層の厚は、50μmに設定して積層し、射出成形用型
(12、13)を作製した。
【0064】得られた射出成形用型(12、13)を構
成するシリコーンゴムの硬度を、JIS K 6301
に準拠して測定したところ(試験機:A型):40であ
った。また、射出成形用型(12、13)のキャビテイ
部と該ゴム型を支える剛性を有する母型(14、15)
との間隔(図2においてT,T’で示す)は30mmで
あった。なお、図2に示すように射出成形用型(12、
13)を配置した母型(14、15)は、機械構造用炭
素鋼S45C製であり、熱伝導率は、0.5cal/c
m・sec・℃であった。
【0065】次に、熱可塑性樹脂用射出成形機に、AB
S樹脂を投入し、240℃で可塑化した後、前記射出成
形用型(12、13)のキャビティー19内に射出し
た。射出条件は、射出時間10秒、冷却時間40秒、射
出圧力300kg/cm2 、型締圧力35t、成形用型
温度60℃であった。得られた成形品は、容易に成形型
から剥離し、光沢があり寸法精度の高いものであった。
また、同様に連続成形を行い成形品を作製したが、全て
の成形品において光沢があり、寸法精度も高いものであ
った。
【0066】比較例1 実施例1において、射出圧力を300Kg/cm2
ら、500Kg/cm2に上げたほかは、実施例1と同
様にして溶融樹脂をキャビティー19内に射出したが、
射出成形用型(12、13)が破損した。
【0067】比較例2 両末端がヒドロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキ
サン(粘度:5000cP)100重量部、煙霧状シリ
カ40部、メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラ
ン1.7重量部、錫ジオクトエート0.1重量部、2−
トリメトキシシリルプロピオン酸2−エチルヘキシル3
重量部、ジエトキシアセトフェノン2重量部、及びジブ
チル錫ジラウレート0.5重量部を配合した液状光硬化
性シリコーン組成物を調製した。
【0068】次に、この組成物を用いたほかは、実施例
1と同様にして射出成形用型(12、13)を作製し
た。得られた射出成形用型(12、13)を構成するシ
リコーンゴムの硬度を実施例1と同様にして測定した結
果、75であった。この射出成形用型(12、13)を
用いた他は実施例1と同様にしてABS樹脂の成形品を
得たが、マスターモデルの転写性良好でないため、成形
品は、寸法精度の点で品質が劣り、良品を得る事ができ
なかった。
【0069】実施例2 両末端がトリビニルシリル基で封鎖されたポリジメチル
シロキサン(粘度:1500cP)100重量部、煙霧
状シリカ20重量部、下記式
【0070】
【化13】 (式中、nは、この化合物の25℃における粘度が35
cPとなる整数である)で表されるメルカプト基含有オ
ルガノポリシロキサン5重量部、及び2,2−ジエトキ
シアセトフェノン1重量部を配合した液状光硬化性シリ
コーン組成物を調製した。次に、この組成物を用いたほ
かは、実施例1と同様にして射出成形用型(12、1
3)を作製した。得られた射出成形用型(12、13)
を構成するシリコーンゴムの硬度を実施例1と同様にし
て測定した結果、60であった。
【0071】そして、下記光硬化性樹脂を用い、図1に
示す光造形システムにより、図2に示すようなシリコー
ンゴムからなる母型(14、15)を作製した。
【0072】 母型用光硬化性樹脂 ビスフェノールAビス(2−ヒドロキシプロピル)ジアクリリレート 30重量部 トリメチロールプロパントリアクリレート 20重量部 オクチルフェノールポリエーテルアルコール 1重量部 PMMAポリマー粒子(Du Pont製、RCP 1674)10重量部 窒化ホウ素粉末 30重量部 2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン 2重量部 なお、光造形システムの光は、レーザー光(紫外線)で
あり、スライス層の厚は、50μmに設定して積層し、
母型(14、15)を作製した。この母型の熱伝導率
は、1×10-3cal/cm・sec・℃であった。次
に熱可塑性樹脂用射出成形機に、PP(ポリプロピレ
ン)樹脂を投入し、240℃で可塑化した後、該成形型
に射出した。射出条件は、射出時間10秒、冷却時間4
0秒、樹脂溶融圧力250Kg/cm2 、型締圧力10
ton、成形型温度50℃であった。得られた成形品
は、容易に成形型から剥離し、光沢があり寸法精度の高
いものであった。また、同様に連続成形を行い成形品を
作製したが、全ての成形品において光沢があり、寸法精
度も高いものであった。
【0073】
【発明の効果】本発明によると、熱可塑性樹脂の射出成
形において、成形品と成形型の離型性に優れ、成形品の
表面精度、表面光沢が著しく良い成形品を作成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に用いる光造形システムを例示する概
念図である。
【図2】 本発明に用いる射出成形用型、及び母型の配
置を例示する断面図である。
【図3】 実施例に用いた射出成形用型を示す概念図で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29K 101:12 105:24 B29L 31:28 (72)発明者 坂本 隆文 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社 シリコーン電 子材料技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭62−11614(JP,A) 特開 平1−184107(JP,A) 特開 平4−147812(JP,A) 特開 平5−131505(JP,A) 特開 平5−301255(JP,A) 特開 平5−318489(JP,A) 特開 平6−15409(JP,A) 実開 昭61−15120(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 45/00 B29C 33/40 B29C 45/26 B29C 67/00 B29C 35/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a) 光造形法により、3次元CADで設
    計した射出成形用型の形状及び大きさのCADデータに
    基づき、光を液状光硬化性シリコーンゴム組成物にパタ
    ーン照射し、JIS K 6301に規定する硬度(試
    験機:A型)が35〜70のシリコーンゴムからなる前
    記射出成形用型を形成する工程、及び(b) 形成した射出
    成形用型を入れ子として、剛性を有する母型に配置し、
    熱可塑性樹脂を該射出成形用型のキャビテイ内に、射出
    圧力300kg/cm2 以下で射出する工程を含む熱可
    塑性樹脂の射出成形方法。
  2. 【請求項2】 前記(b) 工程に用いる射出成形用型のキ
    ャビテイ面と母型に当接する面との最小距離が、30m
    m以下である請求項1に記載の射出成形方法。
  3. 【請求項3】 前記母型が、金属、熱硬化性樹脂、又は
    光硬化性樹脂で形成され、該母型の熱伝導率が、3×1
    -3cal/cm・sec・℃以上である請求項1又は
    2に記載の射出成形方法。
JP6339458A 1994-12-28 1994-12-28 熱可塑性樹脂の射出成形方法 Expired - Fee Related JP2972105B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6339458A JP2972105B2 (ja) 1994-12-28 1994-12-28 熱可塑性樹脂の射出成形方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6339458A JP2972105B2 (ja) 1994-12-28 1994-12-28 熱可塑性樹脂の射出成形方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08183055A JPH08183055A (ja) 1996-07-16
JP2972105B2 true JP2972105B2 (ja) 1999-11-08

Family

ID=18327665

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6339458A Expired - Fee Related JP2972105B2 (ja) 1994-12-28 1994-12-28 熱可塑性樹脂の射出成形方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2972105B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3417230B2 (ja) * 1996-09-25 2003-06-16 信越化学工業株式会社 型取り母型用光硬化性液状シリコーンゴム組成物
JP2006154633A (ja) * 2004-12-01 2006-06-15 Shiseido Co Ltd 肌形状模型製造方法、肌形状模型および原型
JP2010099861A (ja) * 2008-10-21 2010-05-06 Techno Polymer Co Ltd 樹脂成形用のゴム型、樹脂成形装置及び樹脂成形方法
CN106804110B (zh) * 2014-09-17 2020-11-27 美国陶氏有机硅公司 使用可光固化的有机硅组合物的3d印刷方法
WO2019053258A1 (en) * 2017-09-15 2019-03-21 Eth Zurich INK FOR 3D SILICONE PRINTING
EP3749717A1 (en) * 2018-02-05 2020-12-16 3M Innovative Properties Company Radiation-curable composition containing mercapto-functional polyorganosiloxanes for additive-manufacturing technology
JP7255233B2 (ja) * 2019-02-25 2023-04-11 三菱ケミカル株式会社 成形型
FR3096606A1 (fr) * 2019-05-29 2020-12-04 Elkem Silicones France Sas Méthode de fabrication additive pour produire un article en élastomère silicone

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08183055A (ja) 1996-07-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3417230B2 (ja) 型取り母型用光硬化性液状シリコーンゴム組成物
KR100357785B1 (ko) 복제제품의주조방법
JP6727290B2 (ja) 熱硬化性シリコーン組成物を用いて3dプリンティングする方法
KR102512586B1 (ko) 열가소성 실리콘 조성물을 이용하는 3d 인쇄 방법
US10155884B2 (en) 3D printing method utilizing a photocurable silicone composition
JP2972105B2 (ja) 熱可塑性樹脂の射出成形方法
EP0579208B1 (en) Vulcanizable organopolysiloxane composition
JP2906969B2 (ja) 樹脂成形方法
JP2502714B2 (ja) 室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物
JP2012074644A (ja) マイクロコンタクトプリント用版材及びその製造方法
CN1188778A (zh) 具有延长的使用寿命的硅氧烷模塑组合物
JPH0977978A (ja) 硬化性シリコーンエラストマー組成物及びその製造方法
JPH06114845A (ja) シリコーンゴム型
JP4788863B2 (ja) 光学的立体造形用樹脂組成物及び光学的立体造形方法
US20230271386A1 (en) Method of forming a three-dimensional (3d) pattern or article
JP2698624B2 (ja) シリコーンゴム成形体の製造方法
JP2630169B2 (ja) シリコーンゴム組成物及びその硬化物
JPH0976303A (ja) 熱可塑性樹脂の射出成形方法
EP1223190B1 (en) Room temperature curable organopolysiloxane composition for molding
JP2004161882A (ja) タイヤ用モールド型取りゴム配合組成物
JP2003183503A (ja) 型取り用オルガノポリシロキサン組成物
JP2005068383A (ja) 有機樹脂とシリコーンゴムの一体化成形体の金型成型用シリコーンゴム組成物
JP2527224B2 (ja) 付加反応型室温硬化性液状シリコ―ンゴム組成物
GB2403723A (en) Silicone room temperature vulcanizing (RTV) mould making composition with improved mould release characteristics
JPH0218453A (ja) 型取材料およびそれを用いた成形型の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees