JP2971650B2 - 耐高温性重合体の形成方法 - Google Patents

耐高温性重合体の形成方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2段階硬化方法による
高温抵抗性の重合体、特に接着剤、シーラント、ねじ山
締結組成物、ガスケット等に、用いられる重合体類の形
成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】米国特許第4,543,397号は化学
式17又は18、
【0003】
【化17】
【0004】
【化18】 (式中、RとRはHであり、又はRとRの一方
がHで他方がメチルである;RとRはH、低級アル
キル又はRがメチルでないならばアルコキシである;
は2価の炭化水素残基である;Gは、アミン、脂肪
族ヒドロシシル、脂肪族チオール又はカチオン重合を妨
害しない他の基を含まない多価有機又は無機基である;
又nは2又はそれ以上の整数である。
【0005】米国特許第4,543,397号に記載さ
れた種類の多官能性スチリロキシ単量体類は、一般に高
分子量である。それはそうでも、前記米国特許の実施例
10は、化学式19、
【0006】
【化19】 の4−アリロキシスチレンの調製を記載している。
【0007】この化合物はカチオン的に活性であるが、
それは色が紫/青色で、有機溶剤に僅か10%が不溶、
すなわち、架橋が起こっているとしてもほんの少しであ
る線状重合体を形成する。その現象は、恐らくアリル基
のラジカル重合開始に起因するであろう。というのはラ
ジカルが光カチオン性開始剤からもつくられるからであ
る。
【0008】1990年12月10日付の米国特許願第
07/625725号は、化学式20のスチリロキシ化
合物を記載している。
【0009】
【化20】 [式中、RとRがHであるか、RとRの一方が
Hで他方がメチルである;RとRはH、C〜C
のアルキル又はC〜Cのアルケニルである;あるい
はRとRの一方は−OR又はC〜Cのアルコ
キシで、RがメチルでないならばC〜Cのアルケ
ニルオキシであってもよく、それらは同じでも異なって
いてもよい;又Rは、化学式21及び22、
【0010】
【化21】
【0011】
【化22】 (ここに、R10はC〜Cのアルキルであり;又R
11、R12及びR13はH又はC〜Cのアルキル
で、同じでも異なっていてもよい。)よりなる群から選
択される。]最も好ましい化合物は、化学式23で表わ
される化合物類である。
【0012】
【化23】 (式中、Rは化学式24、25、26及び27、
【0013】
【化24】
【0014】
【化25】
【0015】
【化26】
【0016】
【化27】 よりなる群から選択される。)上記米国特許出願の化合
物類は、スチリル基に関しては、単官能性であるが、カ
チオン的に活性な置換基−OR又は−ORによって
二官能性である。それらは、光開始剤と相溶性であり、
又短時間、例えば10秒あるいはそれ以下の光照射で硬
化して極めて透明で機械的性質の良好な重合体フィルム
を与える。その特許出願は又、化学式20の化合物とア
リロキシスチレンを含有する混合スチリロキシ組成物を
記載している。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、特に
高温抵抗性の優れた重合体の製造方法を提供することに
ある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、次の工程
(a)と(b)を含む2−段硬化方法からなる耐高温性
重合体の形成方法を提供する。 (a)下記化学式28の少なくとも1種の化合物を含有
する重合性組成物(A)を硬化させること;
【0019】
【化28】 (式中、○は単一又は多重芳香環構造であり、各R
は、H又は任意に置換されていてもよいアルケニルで
あって同じでも異なっていてもよい;各Rは、任意に
置換されていてもよいアルケニルであって、同じでも異
なっていてもよい;各Rは、組成物の重合を妨害しな
い重合性又は非重合性基であって、同じでも異なってい
てもよい;n=1〜3;m=0〜3;1≦(m+n)≦
6;及び0≦S≦r−(m+n)(ここに、rは環構造
の置換し得る箇所の合計数である:)ただし、(I) 該重
合性組成物Aが化学式28の化合物と工程(a)の硬化
条件下で硬化又は重合し得るマトリクス単量体とを含有
し、その場合、(i) R及び/又はR少なくとも2つ
はαもしくはβの炭素原子が不飽和でなければならない
し、又(ii)R、R又はRの少なくとも1つは工程
(a)の硬化条件下で重合もしくは硬化することがで
き、且つRとRの少なくとも1つがα又はβ不飽和
炭素原子を有するとき;及び(II)該重合体Aが化学式2
8の化合物類の混合物を含有し、その場合、(i) 該化合
物類の少なくとも1つが、工程(a)の硬化条件下で重
合もしくは硬化し得るR、RあるいはR及びα又
はβ不飽和炭素原子をもつ少なくとも1個のR又はR
を有し、又(ii)他の化合物が、上記I(i) 又はII(i)
と同様な必要条件を有するとき;及び(III) 該重合性組
成物Aが只一の重合性成分として化学式28の化合物を
含有し、その場合、該化合物が工程(a)の硬化条件下
で重合又は硬化し得る少なくとも1個のR,R及び
/又はR並びにα又はβ不飽和炭素原子を有する少な
くとも1個のRもしくはRを有するとき;及びもし
工程(a)のための硬化条件がα又はβ不飽和を有する
とRの実質的重合をさせるようなものでないなら
ば、又、m=0又はαもしくはβ不飽和を有するR
の要求される数が、そのαもしくはβ不飽和を有す
るRの数より大きいとき、それぞれの−OR(R
はHでない)に対してオルソの置換位又はそのパラ位の
少なくとも1つ、あるいは縮合環構造の場合には、その
縮合環の少なくとも1箇所が置換されていないならば;
α炭素原子は酸素原子(Rの場合)又は環(Rの場
合)に最も近い炭素原子である; (b)次いで、その硬化組成物を酸の存在下に加熱して
高温耐性の架橋樹脂を形成させること:環構造○は、フ
ェニル、縮合芳香環構造及び化学式29、
【0020】
【化29】 (式中、Rは置換された又は、置換されていないアル
キレン基、−0−あるいは−S(O)−の2価結合手
を表わす。)好ましくは、環構造は、フェニル又は化学
式29に示されるようなブリッジされたビフェニル環構
造であって、フェニルがもっとも好ましい。
【0021】好ましくは、R及び/又はRは直鎖状
又は分枝鎖状のアルケニル部分であり、任意には、ハロ
ゲンで置換され、あるいは−O−又は−S−で中断され
たものである。更に好ましくは、R及び/又は2〜1
0個の炭素原子、特に3〜5個の炭素原子を有するアル
ケニルである。しかし、RがHのとき、−ORに対
してオルソ位又はパラ位の少なくとも1つ、好ましくは
オルソ位は、α又はβ不飽和をもつRで置換されてい
る。
【0022】更に詳しくは、R及び/又はRは、化
学式30及び31、
【0023】
【化30】
【0024】
【化31】 (式中、R10、R11、R12及びR13は、
11、R12又はR13の少なくとも1つがH以外で
あるならば、H又はC〜Cアルキルである。)より
なる群から選択される。
【0025】Rは、工程(a)の硬化又は重合条件下
で重合又は硬化し得る重合性部分である。その場合は他
の又は類似のRと、あるいはR及び/又はRのい
ずれか又は両方と反応する。後者に関して、その反応性
は工程(a)の硬化条件下ではほんの僅かであるべきで
ある。選択的に、該Rは、もしマトリクス単量体が存
在するならば、その反応性部分と共反応するであろう。
【0026】好ましいRは、次の化学式32又は基か
ら選択される重合性基である。
【0027】
【化32】 (ここに、RとRはHであるか、その一方がHで他
がメチルである。);ビニルエーテル基;アクリル基;
又はエポキシ基:選択的にRは、アミノ、脂肪族ヒド
ロキシル又は、脂肪族チオール置換のない、置換された
又は置換されていないアルキル基のような非重合性基で
あってもよい。
【0028】好ましい具体例においては、重合性組成物
は、上記化学式28の少なくとも1種の化合物を含有す
る。特に好ましい化合物類は次の化学式33のものであ
る。
【0029】
【化33】 (式中、RとRは上記定義のとおりである;R
は、H、低級アルキル又はRがメチルでないなら
ば、アルコキシである;ただし、R又はRの少なく
とも一方はHである。又Rは化学式34、35、3
6、37及び38、
【0030】
【化34】
【0031】
【化35】
【0032】
【化36】
【0033】
【化37】
【0034】
【化38】 よりなる群から選択される。
【0035】
【作用】本発明の実施に有用な好ましい種類の組成物
は、第1段の硬化工程において光硬化する光開始剤を更
に含有するものである。次いで、第2段は高められた温
度で、光開始剤によって発生した酸の存在下に遂行され
る。しかし、本発明の教示及び実施によれば、第1段は
選択的に他の硬化方法、例えば熱、レドックス、アニオ
ニック、アトモスフェリック、e−ビーム、X−線、γ
−線によって行なわれる。第2段の硬化工程を行なわせ
るのに必要な酸は、熱的に又は光化学的にあるいは他の
手段によって発生もしくは放出される。選択的には、そ
の酸は組成物中にはじめから存在させてもよいし、第2
段階のために、あとで破壊するマイクロカプセルに封入
することも任意である。
【0036】硬化工程の第2段階における熱処理の温度
と時間の条件は、当該技術分野の熟練者には容易にわか
ることであり、よけいな実験を必要としないであろう。
一般に、熱抵抗性の架橋樹脂形成のための典型的な条件
が採用される。好ましくは、約125℃以上の温度、最
も好ましくは約140〜150℃が必要であろう。熱処
理用の時間も変動し、通常少なくとも約半時間あるいは
それ以上、好ましくは約1時間もしくはそれ以上(約1
50℃の温度で)あろう。より低い温度での処理ではよ
り長い時間が、又より高い温度ではより短い時間で足
り、そのようなパラメーターは本発明の方法の範囲内で
ある。
【0037】本発明の方法により架橋樹脂が得られる正
確なメカニズム等はわからないが、そのような樹脂が、
第2段階の硬化工程の間に、フェノール樹脂タイプの架
橋方法で形成されると思われる。この架橋反応は、独占
的ではないとしても、主としてRとR部分のα及び
/又はβ不飽和によって行なわれるものと思われる。更
に、必要なα又はβ不飽和がR部分に存在する場合に
は、クライゼンタイプの転移が起こり、それによって−
OR部分の酸素−炭素結合が切れ、R基がオルソ位
又は、パラ位にあるいは、縮合環構造の場合には他の環
の置換し得る位置、好ましくはオルソ位に転移し酸素を
Hで置き換えるものと思われる。次に、この転移構造
は、フェノールタイプの架橋メカニズムが受けいれられ
る。次いで結局、最終的硬化材料の架橋密度は、化学式
28の化合物が重合性組成物中に存在する程度及びαも
しくはβ不飽和を有するRとRの数に依存し、又、
部分を有する構造の場合には、クライゼンタイプの
転移が起こる程度によるであろう。
【0038】上記したように、化学式28の出発材料中
のRがα又はβ不飽和を有し、−ORに対するオル
ソ位又はパラ位が置換されていない(すなわちH)とき
は、クライゼンタイプの転移が起こると思われる。かか
る転移は第1段階の間は僅かで第2段階では大いに起こ
る。得られる構造は、好ましくは、保護されなかったヒ
ドロキシ基に対してオルソ位結合しアルケニル基を有す
る置換されたフェノールの構造である。このメカニズム
は、R、R、R及びRがすべてHで、RがC
=CH−CH−である化学式29の単純な化合物
について、次の化学式39で説明される。
【0039】
【化39】 化学式39の右の構造は、環の6位(−OH基に対して
オルソ位)で求電子置換を受け易く、フェノール樹脂タ
イプの強い炭素−炭素架橋結合を形成することによっ
て、特に類似分子上の求電子的アリル基と反応するもの
と思われる。
【0040】この種のクライゼン転移は液状で起こるこ
とは知られているが、本発明者らはそのような転移が固
体状態で得られることはこれまで知らなかった。更に、
本出願人は、本発明の方法に含まれているメカニズムに
ついて本発明者らの信ずることを述べたが、それにしば
られるものではない。むしろ、前述の論議は何が起こる
かを理解するのを助けるものである。
【0041】本発明を実施するには、化学式28の化合
物を単独で、又化学式28の他の化合物と組み合わせ
て、及び/又は他の重合し得る単量体、例えばマトリク
ス単量体類と組み合わせて重合させることができる。本
発明のこれらの変形は以下に議論される。
【0042】重合性組成物が化学式28の1種の化合物
のみを含む場合には、4−プロペニルオキシスチレンと
β−ビニルエーテル、特に4−プロペニルオキシスチレ
ンの架橋特性を有する他の類似化合物を用いることが好
ましい。選択的に、重合性組成物は又、式28のスチリ
ロキシ単量体の混合物、特に単量体の少なくとも1種が
4−プロペニルオキシスチレン又はβ−ビニルエーテル
の架橋特性を有する類似化合物であるそれらを含有す
る。そのような好適な混合物の模範的なものは、4−プ
ロペニルオキシスチレンと4−アリロキシスチレンであ
る。
【0043】一般に、スチリロキシ単量体の割合は、本
発明の硬化方法のそれぞれの段階後の硬化生成物の望ま
しい特性によって採用される。上記単量体のただ1つが
β−ビニルエーテルの架橋特性を有する場合には、上記
単量体は通常、混合物の重量の約20〜95%、好まし
くは40〜90%を含有する。
【0044】本発明の方法に有用な化学式28の他の好
適な化合物は、環に2又は3個のアルケニルオキシ基を
有する化合物、好ましくは、例えば化学式40の化合物
の相互にメタ位にアルケニルオキシ基をもつものを包含
する。
【0045】
【化40】 (式中のRは上に定義されている通りである。)好ま
しい化合物は、レゾルシノールのジプロペニル誘導体、
すなわち1,3−ジプロペニルオキシベンゼンである。
【0046】本発明の他の特徴は、化学式28の化合物
を他の重合性単量体と共に用い得ることである。化学式
28の特定化合物と用いられる他の単量体との重合特性
によれば、その単量体は、第1段階の間に共重合、又は
同時に単独重合し、あるいはただ一方が第1段階で重合
し、第2段階ですべての単量体が完全に硬化してもよ
い。後者の更に普通の例は、化学式28の化合物が第1
段階の硬化条件下で重合しないものであり、このように
他の単量体はマトリクス単量体を包含する。簡潔と便宜
のために、他の単量体は用語が当業者に理解されている
ように、それが真のマトリクスであるかないかどうかと
は関係なく、以下にマトリクス単量体として記載され
る。
【0047】一般に、ある重合性単量体は、組成物全体
の重合又は硬化、特に化学式28の化合物の重合又は硬
化を妨害しない限りマトリクス単量体として用いられ
る。明らかに、好適なマトリクス単量体の選択は、化学
式28の化合物の特定の構造と同様に第1段階の硬化様
式によるであろう。好適なマトリクス単量体は、当該技
術の熟練者には容易に理解されよう。そのようなマトリ
クス単量体のいくつかは本発明の以下の文に論じられて
いる。
【0048】重合性組成物の構成により、第1段階の硬
化工程は又、第2段階の重合に比べて架橋度をほとんど
必要とせず、その第2段階架橋は、第1段階の硬化生成
物に強度と保全を与えるものと推定される。しかし、第
2段階の硬化条件(高められた温度)下では、硬化があ
るとすれば、その最終生成物は、化学式28の化合物の
とRのα又はβ不飽和による第2段階の硬化工程
の間に更に密に架橋するが、その架橋はこわれるものと
思われる。化学式28の化合物とマトリクス単量体が混
合物中に存在する割合は、もし化学式28の化合物が第
2段階における望ましい架橋を達成するのに充分な量存
在するならば、広い範囲内で変化させることができる。
一般に、マトリクス単量体に対する化学式28の化合物
のモル比は、約1:9〜20:1、好ましくは2:1〜
9:1である。前に述べたように重合性組成物の真の組
成は、硬化生成物の所望特に依存する。スチリロキシ単
量体のように、マトリクス単量体は大ていの硬化方式、
例えば、カチオニック(光カチオンを含む)、熱、レド
ックス、アニオニック、アトモスフェリック、エレクト
ロンビーム、X−線、γ−線又は他の適当な硬化方式に
よって重合する。どの場合でも適切な開始剤、促進剤及
び他の通常の補助剤が、当該技術の経験者には容易に理
解されるように、通常の量で組成物に含有される。
【0049】第1段階の硬化の好ましい方法は、カチオ
ン硬化、特に、光カチオン硬化である。このように他の
硬化方式のマトリクス単量体が用いられてもよいが、マ
トリクス単量体はカチオン的に重合し得ることが特に好
ましい。それに好適なカチオン重合性マトリクス単量体
は、光重合性ビニルエーテル単量体、とりわけポリアル
キレンオキサイドのジビニルエーテル類、例えば化学式
41、
【0050】
【化41】 [ただし、n=1〜6(好ましくはn=2)、又mは2
以上(好ましくはm=2〜10)である]である。好ま
しい化合物は、工業的に利用し得るトリエチレンオキサ
イドのジビニルエーテルである。
【0051】かかる第1段階硬化、第2段階熱架橋組成
物は、下記(A)〜(C)を含有する。
【0052】(A)前に定義した化学式28の化合物の
1又はそれ以上 (B)ポリアルキレンオキサイドのジビニルエーテル (C)光開始剤 他の好適なマトリクス単量体は、米国特許第4,54
3,397号に記載のスチリロキシ単量体類、特にスチ
リロキシ結合ポリエーテルを包含する。
【0053】化学式28の化合物が、フェノール性酸素
部分での分裂により、及び/又は転移によって、その第
1の硬化段階の間に組成物中に生ずる場合も、本発明の
範囲内に含まれる。例えば、特願平3−180380号
に記載されたカチオン重合性ジビニルエーテルは、化学
式42、
【0054】
【化42】 (式中、R21、R22、R24、R25、R26、R
28、R29及びR30は、それぞれ独立して、水素、
ハロゲン及びC〜Cアルキル基から選択される;R
23とR27は、個々にC〜Cアルキル基から選択
される;又R31とR32は、それぞれアリル又はメタ
アリルから選択され、光硬化でフェノール酸素原子であ
る程度分裂して化学式43の化合物を形成する。)
【0055】
【化43】 このオルソアルケニル化合物は、次いで化学式28の化
合物として作用する。分裂しなかったジビニルエーテル
の残部は、第2段階の硬化工程でマトリクス単量体とし
て作用するか、あるいは他のマトリクス単量体が加えら
れてもよい。
【0056】前に述べたように、硬化工程の第2段階に
必要な酸は、その状態で発生してもよいし、重合性組成
物に加えることもできる。いずれの場合においても、そ
の状態で発生する酸の場合には、この分野の熟練者によ
く知られているような通常の量が存在するであろう。そ
の酸は遊離酸の存在によって生ずる組成物の逆効果、例
えば組成物の不安定性のような潜在性を避けて、あるい
は最小にするように、その状態で発生することが特に好
ましい。そのような結果は、マイクロカプセルに封入さ
れた酸の場合に、酸のカプセルが早期に壊れた場合に起
こるであろう。従って、本発明の方法は、特に光重合性
組成物に好適であり、それにより、酸は光開始剤によっ
て発生するであろう。
【0057】一般に、光開始剤は、適当なUVカチオン
開始剤であってもよい。そのようなUVカチオン光開始
剤は、次の化学式44をもつハロゲン化錯塩を含有す
る。
【0058】
【化44】 (ここに、Aはイオドニウム、スルホニウム、ピリリウ
ム及びジアゾニウムカチオンよりなる群から選択される
カチオンである。Mは非金属である。又Xはハロゲン基
で、bは(e−f)に等しく、fはMの原子価に等しい
2〜7の整数であって、eはfより大きく8までの整数
である。)例は、ジ−p−トリルイオドニウムヘキサフ
ルオロホスフェート、ジフェニルイオドニウムヘキサフ
ルオロホスフェート、ジフェニルイオドニウム及び商業
的に利用し得るハロゲン化錯塩のスルホニウム塩である
UVE(又はGE)1014(G.E.社の商標)を包
含する。
【0059】
【実施例】本発明を、以下の実施例により説明するがそ
れらに限定されない。なお、本出願人が用いる“Aステ
ージ”又は“ステージA”の表現は、本発明の重合方法
の第1段階に向けられている。同様に本出願人の用いる
“Bステージ”又は“ステージB”という表現は、本発
明の重合方法の第2段(すなわち加熱及び酸処理)に向
けられている。 実施例1 前記米国特許願第07/625,725号の明細書に記
載されるように、メタノール性KOHを用いて4−アリ
ロキシスチレンをベース−接着異性化によって4−プロ
ペニルオキシスチレンを調製した。
【0060】G.E.社から販売されている潜在的酸光
開始剤GE1014 15μl/gmが配合された4−
プロペニルオキシスチレンで高度の耐熱性付与させるた
めの二重の硬化を受け得る組成物を形成した。Aステー
ジは、UV光100mw/cmで5〜10秒間カチオ
ン的に光開始重合を包含する。このステージは又、高エ
ネルギー帯域が遊離−OHに相当し、低エネルギー帯域
が、すでに単純なオルソ−アルケニルフェノールである
と知られているような分子内水素結合−piコンプレク
スに相当する赤外線スペクトルの3500cm−1領域
における特徴的−OH帯域の形成と分裂によって明らか
なように、芳香族C−2(オルソ)アルケニル置換基を
もつ発光フェノール残基の少量を形成する[Kalc,
J.らのJ.Phys.Chem.,71(12),4
045(1967)及びBaker,A.らのJ.A
m.Chem.Soc.,81,5358(195
8)]。
【0061】Aステージの重合の間に形成された光硬化
フィルムは透明で、無色又は僅かに着色していかのいず
れかである。次いで、この光硬化フィルムを雰囲気温度
から300℃まで毎分5℃の昇温速度で加熱するか、あ
るいはこの速度で140℃に加熱し、その温度に1時間
保つとき、重合体は構造的転移を受け、分解しないで強
い赤味がかった透明フィルムに変化した。この転移した
重合体は、約300℃のガラス転移点を有し(力学的機
械的熱分析−DMTAによる1Hz)、300℃でのそ
の室温モジュラス対数(logG′)の約98%を保有
する。転移した重合体は、更に非常に低いTanδ値、
代表的には0.10以下(DMTAによる1Hz)によ
って特徴づけられる。そのフィルムの25℃と300℃
の間の繰り返しリサイクルでのDMTAにおける実施ロ
スは何も注目されなかった。熱重量分析(TGA)で
は、転移した重合体は300℃で4重量%以下のロスし
か示さなかった。 実施例2 はじめの単量体としてプロペニルオキシスチレンに代え
てアリルオキシスチレンを用いて実施例1を繰り返すと
き、ステージAとBの二重の硬化後、転移物質がまた得
られた。転移は、logG′の7から約3〜5への大き
な低下が約60℃で起こるとき、都合よくDMTAに続
いて起こった。モジュラスは150℃より高い温度で再
び上昇しはじめた。300℃になった後は重合体は赤色
となり、DMTAによる再精査では初めのlogG′は
7PAの値を保持していることが示された。
【0062】誘電的熱分析実験によって観察された熱処
理は、単にアリロキシスチレンが250℃以下の温度で
はそれ自体転移しないことを示した。 実施例3 4−アリロキシスチレンと4−プロペニルオキシスチレ
ンの混合物を調製し、GC−MS技法で分析した。用い
た装置は、エレクトロインパクトマスセレクティブ検出
器をもつ、Hewlett−Packard58−90
GCシステムである。カラム頂部はキャリアとしてのヘ
リウムの15p.s.iであり、カラムのタイプはBP
10コーティングをもつ0.25mm径の25m毛細管
タイプであった。注入はAnalar(商標)グレード
のクロロメタンにより300℃でなされた。スチロキシ
混合物の全イオン流を追求して存在する3成分が認めら
れた。2成分は異性体であり、160単位の分子塊をも
っていた。沸点上昇の規則でこれらの2成分は、プロペ
ニルオキシスチレン及びアリルオキシスチレンであるこ
とが確認された。分析によって第3の成分の存在が認め
られたが、以下これをKとする。ガスクロマトグラムに
おけるKの濃度はサンプル注入温度に依存した。300
℃の注入温度でのGCの結果は22%のプロペニルオキ
シスチレン、63%のアリロキシスチレン及び15%の
Kのスチリロキシ混合物であることが表示された。溶剤
としてCDClを用い、又プロペニルオキシスチレン
とアリロキシスチレンのみを含むスチロキシ混合物を参
照試料としてTMSを用いて、温度でプロトンNMRを
行なった。
【0063】このスチロキシ混合物75%とGAF社か
らのDVE−3として知られた市販されているビニルエ
ーテル25%及びジェネラルエレクトリック社から販売
されている光開始剤GE1014の15μl/gmを含
有する光硬化組成物をステージAで100mw/cm
のUV光で5〜10秒間硬化させ、次いで、実施例1に
記載の加熱サイクル(ステージB)にかけるとき、良好
な高温耐性の赤色重合物質が得られた。構成物の熱重量
分析は、DVE−3単独からの硬化重合体の300℃で
のロスが30重量%であるのに比べて、その温度でのロ
スが約8重量%を示した。200℃に設定されたオーブ
ン中に16時間置いたのちの、ピン−ガラス引張試験で
は、転移重合体の120dN/cmのオーダの結合強
度を示した。DVE−3重合体単独の結合強度は、その
ような処理にかけるとき完全に分解するので測定できな
かった。熱にあてられた構成体(ステージB)の結合強
度は、室温で純粋に光硬化させた構成体(ステージA)
のそれよりもしばしば高かった。
【0064】25〜300℃の温度範囲及び1、10並
びに5KHzでの上述の光硬化構成体の誘電熱分析(D
ETA)は、2つのロス工程、名目的には周波数は独立
しているのだが、1つは85℃で他は210℃で観察さ
れた。これらはlogε′のピークが85℃と220℃
に相当した。熱的誘電調査が終ると、はじめ無色の重合
体は、約5cm全面にわたって深紅色となり転移が起
こったことを示した。先に調べた(すなわち、転移し
た)光硬化した組成物について25〜300℃のDET
Aを再実行すると、第1のロス工程は表われず、高温ロ
ス工程は265℃に移動し、又周波数には実質的に無関
係であった。
【0065】ステージAが省略され、前述の光硬化性組
成物が、DETAにおいて25〜300℃に、前と同様
の条件下に単に加熱されるならば、そのサンプルは約2
50℃までは液体の挙動を保有し、前と同じ挙動はしな
い。最後には、サンプルは熱的に重合して、強い周波数
依存DETA特性を示した。そのフィルムは300℃で
黄色味が表われた。
【0066】その混合物の力学的機械的熱分析は、既に
光硬化した組成物についてのステージBを賦課するため
の手段を提供し、同時にその機械的性質が調査される。
1Hz及び5℃/minの割合での25℃と300℃の
間の精査では、Tgは、Tanδ=0.88の約48℃
でDVE−3材料によって可塑化されたスチリロキシ
(転移していない)重合体であることが認められた。も
しDVE−3が存在しないならば、Tg値は、通常約7
0℃でTanδは1.0以上であろう。ステージBの処
理が行なわれると、機械的性質の変化は150℃以上が
記録され、ロス工程は約220℃で起こった。得られた
硬化組成物はこの処理後は深赤色であり、300℃にも
安定であった。熱的再精査では、前記の低温ロス工程
(DVE−3の存在又は不存在による48℃又は70
℃)は表われず、高温ロス工程は単に約220℃で保持
され、250℃以上の温度でのlogG′値は約6.5
PAで、ステージAのみの処理後、そのはじめの室温モ
ジュールに近い状態であった。 実施例4 プロペニルオキシスチレンにアリロキシスチレン又はビ
ニルエーテルDVE−3をカチオン光開始剤GE101
4の15μl/gmと共に配合し、光硬化させたのち熱
硬化させるとき、はじめ無色透明な光硬化組成物は、D
MTA及び/又はTGAによって説明されるように、耐
熱性を有する赤褐色の分解しない固体に変化した。プロ
ペニルオキシスチレンの混合物中の濃度をアリロキシス
チレンと共に増大させると、下表1に示されるようにT
gを増大させる。この場合、TGAは350℃で平均3
重量%のロスを与えた。
【0067】
【表1】 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― プロペニルオキシスチレン: 25:75 50:50 75:25 100:0 アリロキシスチレン ――――――――――――――――――――――――――――――――――― Tg(℃) 110 140 180 300 Tanδ @Tg 0.5 0.41 0.1 0.1 logG′300℃(PA) 6.0 5.6 6.75 6.8 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 混合物中のプロペニルオキスチレン含有量をGAFジビ
ニルエーテルDVE−3と共に増大させると、下表2に
示されるような高温重量ロスが低下することを示した。
【0068】
【表2】 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― プロペニルオキシスチレン:DVE-3 0:100 25:75 50:50 72:25 100:1 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 重量ロス@300℃% 30 15 11 8 3 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 実施例5 レゾルシノール型物質がアルケニルオキシ型システムで
誘導され、これまで高温抵抗特性が知られていなかった
カチオン的に光硬化し得るマトリクスに混合するとき、
ステージA(光硬化)、ステージB(熱的二次硬化)、
カチオン的光開始剤残基及び芳香族アルケニルオキシ系
から得られる重合系内転移により該マトリクスは超高温
性をもったオレンジ/赤色の重合体に変化した。かくし
て、GAF社からのDVE−3として知られた工業的に
利用できるジビニルエーテルを動力学的機械的熱分析で
調査するとき、そのはじめのlogG′値、約6.5P
Aは、約140℃にしっかり保持された。しかし、その
2〜3度高い温度内では、重合体は分解特性であるモジ
ュラスの激しい低下(数オーダの大きさ)及びTanδ
の急速な増加によって指摘されるように分解する。DV
E−3に50%量の1,3−ジプロペニルオキシベンゼ
ン(ジプロペニルレゾルシノール)と光触媒として光硬
化に用いるGE1014の15μl/gmを配合する
と、得られるフィルムの機械的性質は、器具内の熱調査
の間に、熱処理の結果として変化した。混合組成物のは
じめのlogG′値は7.25で前より高いが、これは
続くα−工程、特性を示す重合転移で約6に低下する。
値logG′=6は、約280℃まで保持され、その時
までにフィルムは又、赤色様物質に変色した。得られた
この物質のTgは300℃以上であった。
【0069】類似の挙動は、ジアリルレゾルシノールが
ジプロペニルレゾルシノールに代えて用いられた時に見
られた。アリルのような物質が用いられるとき、高温抵
抗性が得られることは一層ゆっくりであり、得られるフ
ィルムは第1熱サイクル(ステージB又は第1回目のD
MTA調査)で赤よりもっと黄色がかかってくる。アル
ケニルオキシレゾルシノール類と光硬化したDVE−3
におけるトリオキサンのような熱的に不安定なホルムア
ルデヒド源の混合物は、ステージBの熱処理によって着
色と耐熱性を示した。 実施例6 下に示される構造(化学式45)で、上記の特願平3−
180380号の光硬化性物質として前に記載したジビ
ニルエーテルを又耐高温性をもったオレンジ/赤色の重
合体を与えるべく転移させた。
【0070】
【化45】 この物質は、カチオン系光開始剤GE1014を配合
し、UV光を照射するとき光硬化して、クリア(透明)
な黄色の重合体フィルを得た。赤外線分光分析から明ら
かなように(実施例1参照)、光分解の間に、オルソー
アルケニルフェノー系物質が形成された。ステージB、
すなわち上記カチオン的に光硬化した組成物の加熱にお
いては、転移が起こって、約3400cm−1での赤外
スペクトルの更に強い−OH吸収をもった深いオレンジ
色の重合体が得られた。その重合体は、300℃で僅か
なロス(8%)を示した。動力学的機械的分析器におけ
る第1の調査では、55℃のはじめのTg(1Hz)を
もった物質は、100℃以上の温度でのモジュラスが逆
転する第2次硬化を示した。サンプルは、300℃で精
査され、第2回から第9回までの精査では、Tgがより
高い温度(94、108、134、135、136、1
47、165及び170)に変動し、300℃での平均
logG′値は、6.5PAであることを示した。上記
ジビニルエーテルは、スチリロキシ単量体類又は他のビ
ニルエーテル類と配合されて、上記のように光開始剤残
基の存在下に二重の硬化工程を受け、DMTA及び/又
はTGAで説明されるような良好な熱抵抗性を有する赤
/オレンジ色の物質を与える。結果を下記表3に示す。
【0071】
【表3】 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ビスフェノールAベースビニル エーテル:DVE−3 単量体 0:100 25:75 50:50 75:25 100:0 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 重量ロス @300℃(%) 30 18 14 9 8 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 実施例7 (a) 4−(2′−ヒドロキシエトキシ)ベンツアルデヒ
ドの調製 還流コンデンサ、機械的かき混ぜ器及び粉末供給口を備
えた5L(リットル)のガラス反応器に、366gの4
−ヒドロキシベンツアルデヒド、528gのエチレンカ
ーボネート及び1.5Lのメチルイソブチルケトン(M
IBK)を投入した。混合物をかきまぜ、アルデヒドと
カーボネートの溶液に414gの無水炭酸カリウムをゆ
っくり加えた。攪拌された混合物を4時間還流し、その
後フェノール系出発物質が完全に反応したことを分析で
確かめた。反応混合物を冷却し、3M水酸化ナトリウム
溶液1.5Lを加えた。有機層を分離し、水で洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥溶液をろ過し、溶
剤を減圧下に除去し、496gのオレンジ色の油を得
た。ゲル浸透クロマトグラフ分析(G.P.C.;10
スチロゲルカラム、10、500及び100オングス
トローム、CHCl溶離液;R.I.検出器)は、
少量の高分子量生成物と共に、溶離液24.9ml(約
80%)と23.7ml(約20%)に含有される2成
分から主としてなる油を示した。粗生成物の真空蒸留に
より、G.P.C.で示された4−(2′−ヒドロキシ
エトキシ)ベンツアルデヒド(式Ia)(0.4mba
rで170〜190℃)の330g(66%)を得た。
又、約5%の高分子生成物も含まれていた。蒸留生成物
の赤外線(NaClディスク)吸収スペクトルは、3,
580cm−1(−OH基);1675、2920cm
−1(AR−CHO基);1590cm−1(AR−H
基)及び1255cm−1(AR−O−C基)にピーク
を示し、次の化学式46であることが確認された。
【0072】
【化46】 (b) 4−(2′−ヒドロキシエトキシ)スチレンの調製 還流コンデンサ、窒素導入口、粉末供給口、滴下ろーと
及び機械的かき混ぜ器を備えた5Lガラス反応器に乾燥
したテトラヒドロフラン(1.5L)とナトリウムアミ
ド(90%のもの91g、2.1モル)を加えた。かき
混ぜられた懸濁液にメチルトリフェニルホスホニウムブ
ロマイド(750g、2.1モル)を加え、この混合物
を室温で3時間攪拌した。乾燥テトラヒドロフラン20
0ml中に4−(2′−ヒドロキシエトキシ)ベンツア
ルデヒド(前記(a)で調製された)290.5gを溶
かした溶液を1.5時間かけて滴下した。混合物をかき
混ぜながら3時間還流させ、その後t.i.c分析で出
発アルデヒドが完全になくなるのを確認した。混合物を
冷却し、水4Lを加えた。その混合物をジクロロメタン
で抽出(4×500ml)し、合計した抽出液を無水N
SOで乾燥した。その乾燥剤をろ別し、溶剤を減
圧下に留去し、粘性の半固体状残留物850gを得た。
残留物を、沸点40〜60℃の石油エーテルで抽出し
(5×500ml)、次いで石油エーテルとジエチルエ
ーテル混合溶剤(80/20)で、GPC及びt.i.
c分析により残留物がトリフェニルホスフィンオキサイ
ドのみからなることが確認されるまで抽出した。抽出液
を合わせ、溶剤を真空蒸留で減らし、約1Lになるまで
留去した。沈でんしたトリフェニルホスフィンオキサイ
ドをろ別し、ろ液中の残りの溶剤を減圧条件下に除去し
て油状物(413g)を得た。油状物を真空蒸留して、
冷却で固化する無色の油状物として4−(2′ヒドロキ
シエトキシ)スチレン(114.4g、40%、0.8
mbarで140〜160℃)を得た。G.P.C.分
析により単一成分(すなわち100%純度)であること
が示された。生成物の構造、化学式47が分光分析によ
って確認される。
【0073】
【化47】 ′HNMR(CDCl,60MHz)τ2.90,
m, 4H,AR−H,τ3.35,m,1H,AR−
CH=C;τ4.4,q,1H,AR−C=C−Ha′
(Jax=18Hz,Jab=2Hz);τ4.86,
q,1H,AR−C=C−Hb′(Jbx=11Hz,
Jba=2Hz);τ5.99,m,4H,−OCH
CH−O−;τ7.3,1H broad S,−O
H,I.R. (NaCl);3540cm−1−OH基,1620c
−1 AR−CH=CH;1590cm−1,Ar
−H;1245cm−1AR−O−C. (C) α、ω−ビストシルオキシポリ(オキシブチレン)
の調製 新しい精製されたp−トルエンスルホニルクロライド
(83.9g、0.44モル)のトルエン(200m
l)溶液を、乾燥ポリ(1,4−オキシフチレン)グリ
ロール(130g:平均分子量=650、QOケミカル
ス社から供給されるPolymeg650;0.2モ
ル)と乾燥した新鮮な蒸留トリメチルアミン(80.8
g、0.8モル)のトルエン(150ml)のかき混ぜ
ている溶液に乾燥窒素雰囲気下で1時間かけて滴加し
た。64時間後、反応混合物をろ過し、ろ別された固体
をトルエンで洗浄した。ろ液を更に24時間放置し再ろ
過した。溶剤をろ液から回転蒸発器で除去し淡黄色の油
状物(155.86g、81%)を得た。それはI.
R.分光分析及びHP液体クロマトグラフィによって、
主として化学式48に示される構造の求めるビス−トシ
レートエステルからなることが示された。
【0074】
【化48】 (d) スチリロキシ末端ポリ(1,4−オキシブチレン)
グリコールの調製 乾燥テトラヒドロフラン(THF)100ml中に、4
−(2′−ヒドロキシエトキシ)−スチレン18.86
g(0.1115モル)(上記実施例7(b)で得られ
た)を溶解した溶液をかき混ぜながら、その中に水酸化
ナトリウム2.76g(0.1115モル)を加えた。
水素ガスの発生が終了したのち、この反応混合物に実施
例7(c)のα、ω−ビストシルオキシポリ(オキシブ
チレン)生成物55.14g(0.0575モル)のT
HF(300ml)溶液とテトラブチルブロマイド9g
を加えた。室温で17時間かき混ぜたのち、反応混合物
をろ過し、ろ液から溶剤も減圧下に除去した。残留物を
ジクロロメタン200mlに溶解し、水50mlで洗い
無水の硫酸ナトリウムで乾燥した。溶剤を減圧で除去
し、残留物をTHF150mlに溶解した。この溶液に
沸点40〜60℃の石油エーテル450mlを加え、目
的とする粗生成物38.1g(80%)が油状沈でん物
として得られた。[それはそのままで低融点の固体に結
晶した。生成物の構造は、′H NMR及びIR分光分
析によって、次の化学式49を有することが確認され
た。
【0075】
【化49】 60MHz ′H NMR(CDCl): 2.6−3.2,m,8H,芳香族プロトン 3.3−3.7,m,2H,AR−CH=C 4.45,q,2H,Ar−C=C−H(Jax=1
8Hz,Jab=2Hz) 4.95,q,2H,Ar−C=C−H(Jax=1
1Hz,Jab=2Hz) 5.8−6.9,m,44H,C−CH−O 8.0−8.7m,36H,C−CH−C 赤外線スペクトル(NaClフィルム),1620cm
−1, C=C 芳香族ビニル基の伸縮振動 赤外スペクトル(NaClフィルム)、1620cm
−1、芳香族ビニル基のC=C緊張バイプレーション。
【0076】このように形成された末端にスチリロキシ
を有するポリエーテルを実施例3のスチリロキシ単量体
混合物を各種割合で光開始剤GE1014の15μl/
gmと共に配合して光カチオン硬化組成物を作製した。
上記のような2−段階硬化工程の後、DMTA分析(1
Hz、5℃/min)で決定されたような熱抵抗性は下
記表4のとおりであった。
【0077】
【表4】 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― スチリロキシ末端 スチリロキシ 効 果 ポリエーテル(%) 単量体(%) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 100 0 100℃で分解 75 25 180℃で分解 50 50 分解せず。第2硬化は、略150℃ でモジュラスの逆転が見られた。 サンプルは、300℃にサイクルし 得る。 25 75 分解せず。第2硬化は、略150℃ でモジュラスの逆転が見られた。 サンプルは300℃にサイクルし得 る。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【0078】
【発明の効果】以上の通り本発明によれば高温抵抗性に
優れ、かつ高温にさらされる部分における接着剤、シー
ラント、ガスケット等にきわめて有用な重合体を形成で
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 シアラン.バーナード.マックアードル アイルランド共和国.ダブリン.18.レ オパーズタウン.ロード.フォックスロ ック.マノア.17 (72)発明者 ジョセフ.ブルケ アイルランド共和国.ダブリン.6.ウ エスト.ハロルズ.クロス.キメージ. ロード.ロアー.104 (72)発明者 ジョン.ジー.ウッズ アメリカ合衆国.06032.コネチカット 州.ファーミングトン.ビーチウッド. ロード.5 (72)発明者 エドワード.ケー.ウエルチ.ザ.セカ ンド アメリカ合衆国.06010.コネチカット 州.ブルストル.レジェンシー.コー ト.14 (56)参考文献 特開 平6−48971(JP,A) 特開 平4−363306(JP,A) 特開 昭63−174945(JP,A) 特開 昭62−270539(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08F 16/32 C08F 116/12 C08F 216/12 C08F 290/06 C08F 299/02

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a) 化学式1: 【化1】 [式中、○は単環又は多重芳香環構造であり、各R
    は、H又は任意に置換されていてもよいアルケニルで
    あって、同じでも異なっていてもよい。各Rは、任意
    に置換されていてもよいアルケニルであって同じでも異
    なっていてもよく、各Rは重合性又は組成物の重合
    を妨害しない非重合性であって、同じでも異なってい
    てもよい。nは1〜3、mは0〜3で、1≦(m+n)
    ≦6であり、sは、0≦s≦r−(m+n)(ここに
    rは、環構造の置換し得る箇所の合計数である。)]で
    表わされる少なくとも1種の化合物を含有する重合性組
    成物(A)を硬化させる工程、ただし、 (I) 該重合性組成物(A)が、化学式1の化合物と工程
    (a)の硬化条件下に硬化又は重合し得るマトリクス単
    量体を含有する場合(i) R及び/又はRの少なく
    とも2つがαもしくはβ炭素原子に不飽和を有し、又は
    (ii)R、RもしくはRの少なくとも1つが工程
    (a)の硬化条件下で重合又は硬化することができ、且
    つRもしくはRの他の少なくとも1つがα又はβ炭
    素原子に不飽和を有し:また、 (II)該重合性組成物(A)が、化学式1の化合物類の混
    合物を含有する場合(i) 該化合物類の少なくとも1つ
    が、工程(a) の硬化条件下で重合又は硬化し得る少なく
    とも1個のR、R又はR及びα又はβ炭素原子
    不飽和をもつ少なくとも1個のR又はRを有し、又
    (ii)他の化合物が上記I(i) 又はII(i) と同様な必要条
    件を有し;更に (III) 該重合性組成物(A)が、ただ1つの重合性成分
    として化学式1の化合物を含有する場合、該化合物が工
    程(a) の硬化条件下で重合又は硬化し得る少なくとも1
    個のR、R及び/又はRとα又はβ炭素原子に不
    飽和を有する少なくとも1個のRとRを有すること
    が条件であり、また工程(a)に用いる硬化条件がα
    又はβ不飽和を有するR及びRの実質的な重合を起
    こさせるものでないという条件で、更に、m=0のとき
    又はαもしくはβ不飽和を有するRとRの要求され
    る数が、前記αもしくはβ不飽和を有するRの数より
    大きいとき、各−OR(RはHでない)に対するオ
    ルソ位又はそのパラ位の少なくとも1つ、又は縮合環構
    造の場合には、その縮合環上の少なくとも1箇所の置換
    位置が置換されておらず、α炭素原子は酸素原子(R
    の場合)に最も近い又は環(Rの場合)に最も近い炭
    素原子であることが条件である: (b) 次いで、その硬化した組成物を酸の存在下に加熱し
    て高温耐性の架橋樹脂を形成させる工程とからなる耐高
    温性重合体の形成方法。
  2. 【請求項2】 環構造○が、単環又は多重芳香環構造体
    及び化学式2、 【化2】 (式中、Rは置換され又は置換されていないアルキレ
    ン基、−0−又はSO−の2価結合を表わす。)から
    選択される請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 各R又はRが独立してH、C〜C
    10の直鎖状又は分枝鎖状アルケニル基又は酸素もしく
    は硫黄で中断された、あるいは、ハロゲン類で置換され
    たC〜C10の直鎖状又は分枝鎖状アルケニル基から
    選択される請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 重合性化合物が、化学式1の化合物及び
    (i) 工程(a)の硬化条件下に式1の化合物と共重合し
    得る単量体類、(ii)工程(a)の硬化条件下に式1の化
    合物と一緒に重合し得る単量体類、及び(iii) 工程
    (a)の硬化条件下で非重合性の単量体類より成る群か
    ら選択されるマトリクス単量体を含有して成る請求項1
    に記載の方法。
  5. 【請求項5】 重合性組成物が、化学式1の化合物とマ
    トリクス単量体を含有してなる請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 重合性組成物(A)が、化学式1の化合
    の混合物を含有してなる請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 式中のmが0である請求項1に記載の方
    法。
  8. 【請求項8】 式中のsが1で、Rが、R−CH=
    C(R)−(式中、RとRはHであるか、R
    の1つがHで、他はメチルである。);ビニルエー
    テル基;アクリル基;又はエポキシ基よりなる群から選
    択される重合性基である請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 R又はRが、化学式3及び化学式
    4、 【化3】 【化4】 (式中、R10、R11、R12及びR13は、H又は
    〜Cのアルキルであって、同じでも異なっていて
    もよく、R11、R12及びR13の少なくとも1つは
    H以外である。)よりなる群から選択される請求項1に
    記載の方法。
  10. 【請求項10】 重合性組成物が、化学式5、 【化5】 [式中、RとRがH、又はRとRの1つがHで
    他がメチルであり、RとRはH、低級アルキル又は
    がメチルでないならばアルコキシであり;又R
    の少なくとも一方がHであるならば、Rは化学式
    6、7、8、9及び10、 【化6】 【化7】 【化8】 【化9】 【化10】 よりなる群から選択される。]で表わされる化合物の1
    種又はそれ以上の化合物を更に含有する請求項1に記載
    の方法。
  11. 【請求項11】 工程(a)の硬化方法が、ラジカル、
    カチオニック、レドックス、及び/又はアニオニックメ
    カニズムにより、及び/又は熱、雰囲気条件、e−ビー
    ム、X線及び/又はγ線による請求項1に記載の方法。
  12. 【請求項12】 硬化工程が、段階的に行われ、その第
    1段階が光硬化によるものであり、組成物が光開始剤を
    含有する請求項11に記載の方法。
  13. 【請求項13】 重合性組成物が、(a)化学式1の化
    合物、(b)ポリアルキレンオキサイドのジビニルエー
    テル、及び(c)光開始剤を含有する請求項12に記載
    の方法。
  14. 【請求項14】 重合性組成物(A)が、化学式11 【化11】 (式中、Rは、化学式12、13、14、15及び1
    6、 【化12】 【化13】 【化14】 【化15】 【化16】 よりなる群から選択される。)で表わされる化合物を更
    に含有する請求項1に記載の方法。
  15. 【請求項15】 化学式1の化合物が、光硬化の間にフ
    ェノール性酸素で分裂することにより又は転移によって
    組成物中につくられる請求項12に記載の方法。
  16. 【請求項16】 工程(b)の酸が熱的に又は光化学的
    に生成又は放出される請求項1に記載の方法。
  17. 【請求項17】 硬化工程が段階的に行われ、その第2
    段階が、少なくとも125℃の温度で行なわれる請求項
    1に記載の方法。
  18. 【請求項18】 工程(a)の硬化した組成物が、工程
    (b)の硬化条件下で転移して高温抵抗性の硬化組成物
    を形成する請求項1に記載の方法。
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