JP2970246B2 - 水冷式ブレーキ装置 - Google Patents
水冷式ブレーキ装置Info
- Publication number
- JP2970246B2 JP2970246B2 JP23847092A JP23847092A JP2970246B2 JP 2970246 B2 JP2970246 B2 JP 2970246B2 JP 23847092 A JP23847092 A JP 23847092A JP 23847092 A JP23847092 A JP 23847092A JP 2970246 B2 JP2970246 B2 JP 2970246B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- brake device
- cooled brake
- union
- hose
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水冷式ブレーキ装置に
関する。
関する。
【0002】
【従来の技術】水冷式ブレーキ装置の一つとして、ディ
スクブレーキのロータを挟んで配置される一対のパッド
裏板にそれぞれ設けたウォータジャケット内に冷却水を
循環供給するようにしたものがあり、その一例が特開平
2−159431号公報に示されている。
スクブレーキのロータを挟んで配置される一対のパッド
裏板にそれぞれ設けたウォータジャケット内に冷却水を
循環供給するようにしたものがあり、その一例が特開平
2−159431号公報に示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公報の水冷式ブレ
ーキ装置では、ディスクブレーキのロータを挟んで配置
される一対のパッド裏板に冷却水を循環供給するための
配管が設けられているため、制動終了後におけるパッド
裏板の戻りが悪くて引きずり(パッドライニングのロー
タへの摺接)を生じるおそれがある。本発明は、上記し
た問題に対処すべくなされたものであり、その目的は水
冷式ブレーキ装置の構成部材を有効に活用してディスク
ブレーキでの引きずりを防止することにある。
ーキ装置では、ディスクブレーキのロータを挟んで配置
される一対のパッド裏板に冷却水を循環供給するための
配管が設けられているため、制動終了後におけるパッド
裏板の戻りが悪くて引きずり(パッドライニングのロー
タへの摺接)を生じるおそれがある。本発明は、上記し
た問題に対処すべくなされたものであり、その目的は水
冷式ブレーキ装置の構成部材を有効に活用してディスク
ブレーキでの引きずりを防止することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、ディスクブレーキのロータ
を挟んで配置される一対のパッド裏板にそれぞれ設けた
ウォータジャケット内に冷却水を循環供給するようにし
た水冷式ブレーキ装置において、前記両ウォータジャケ
ットを接続する配管を弾性材料で形成し、かつ同配管を
前記両パッド裏板間の距離を拡大させる弾性構造とし
た。
ために、本発明においては、ディスクブレーキのロータ
を挟んで配置される一対のパッド裏板にそれぞれ設けた
ウォータジャケット内に冷却水を循環供給するようにし
た水冷式ブレーキ装置において、前記両ウォータジャケ
ットを接続する配管を弾性材料で形成し、かつ同配管を
前記両パッド裏板間の距離を拡大させる弾性構造とし
た。
【0005】
【発明の作用・効果】本発明による水冷式ブレーキ装置
においては、ディスクブレーキのロータを挟んで配置さ
れる一対のパッド裏板にそれぞれ設けたウォータジャケ
ットを接続する配管を弾性材料で形成し、かつ同配管を
両パッド裏板間の距離を拡大させる弾性構造としたの
で、制動終了後及び非制動時には両パッド裏板が配管に
より押し広げられて離間し、ロータから的確に離れて引
きずりは生じない。また、水冷式ブレーキ装置の構成部
材である配管を有効に活用して構成したものであるた
め、コンパクトかつ安価に実施することができる。
においては、ディスクブレーキのロータを挟んで配置さ
れる一対のパッド裏板にそれぞれ設けたウォータジャケ
ットを接続する配管を弾性材料で形成し、かつ同配管を
両パッド裏板間の距離を拡大させる弾性構造としたの
で、制動終了後及び非制動時には両パッド裏板が配管に
より押し広げられて離間し、ロータから的確に離れて引
きずりは生じない。また、水冷式ブレーキ装置の構成部
材である配管を有効に活用して構成したものであるた
め、コンパクトかつ安価に実施することができる。
【0006】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。図1は本発明による水冷式ブレーキ装置の要
部を概略的に示していて、この水冷式ブレーキ装置にお
いては、周知のようにディスクブレーキ10のキャリパ
11に一対のパッド12,13が一対のピン14,15
を介して図示左右方向へ移動可能に組付けられており、
両パッド12,13の裏板12a,13aにそれぞれ形
成したウォータジャケット12b,13b内には弾性を
有する耐熱性ゴムで形成されたホース21,22,2
3,24とユニオン25,26,27,28を通して冷
却水が循環供給されるようになつている。なお、ホース
21,24は図示を省略したラジエータで放熱するよう
にしたエンジン冷却用の冷却水循環供給回路に接続され
ていて、給水用ホース21を通して供給された冷却水の
一部はユニオン25からパッド裏板12aのウォータジ
ャケット12bに入りユニオン28から排水用ホース2
4に流れ、また残りの冷却水はホース22を通りユニオ
ン26からウォータジャケット13bに入りユニオン2
7とホース23を通りユニオン28から排水用ホース2
4に流れる。
説明する。図1は本発明による水冷式ブレーキ装置の要
部を概略的に示していて、この水冷式ブレーキ装置にお
いては、周知のようにディスクブレーキ10のキャリパ
11に一対のパッド12,13が一対のピン14,15
を介して図示左右方向へ移動可能に組付けられており、
両パッド12,13の裏板12a,13aにそれぞれ形
成したウォータジャケット12b,13b内には弾性を
有する耐熱性ゴムで形成されたホース21,22,2
3,24とユニオン25,26,27,28を通して冷
却水が循環供給されるようになつている。なお、ホース
21,24は図示を省略したラジエータで放熱するよう
にしたエンジン冷却用の冷却水循環供給回路に接続され
ていて、給水用ホース21を通して供給された冷却水の
一部はユニオン25からパッド裏板12aのウォータジ
ャケット12bに入りユニオン28から排水用ホース2
4に流れ、また残りの冷却水はホース22を通りユニオ
ン26からウォータジャケット13bに入りユニオン2
7とホース23を通りユニオン28から排水用ホース2
4に流れる。
【0007】しかして、本実施例においては、両ウォー
タジャケット12b,13bを接続する両ホース22,
23が弾性を有する耐熱性ゴムで形成され、かつ弓形に
湾曲した弾性構造、すなわち両パッド裏板12a,13
a間の距離を拡大させる弾性構造とされている。このた
め、制動終了後及び非制動時には両パッド裏板12a,
13aが両ホース22,23により押し広げられて離間
し、両パッド12,13のライニング12c,13cは
ロータ16から的確に離れて引きずりは生じない。な
お、制動時には、両パッド12,13がロータ16に向
けて押動されてライニング12c,13cにてロータ1
6を挟持するため、両パッド裏板12a,13aは近づ
き両ホース22,23は弾性変形して反発力を蓄える。
タジャケット12b,13bを接続する両ホース22,
23が弾性を有する耐熱性ゴムで形成され、かつ弓形に
湾曲した弾性構造、すなわち両パッド裏板12a,13
a間の距離を拡大させる弾性構造とされている。このた
め、制動終了後及び非制動時には両パッド裏板12a,
13aが両ホース22,23により押し広げられて離間
し、両パッド12,13のライニング12c,13cは
ロータ16から的確に離れて引きずりは生じない。な
お、制動時には、両パッド12,13がロータ16に向
けて押動されてライニング12c,13cにてロータ1
6を挟持するため、両パッド裏板12a,13aは近づ
き両ホース22,23は弾性変形して反発力を蓄える。
【0008】図2は両ウォータジャケット12b,13
bを接続する両ホース22,23を旋回させた状態で配
置した例であり、この場合には上記実施例に比して大き
な変形量が得られる。また、図3は両ウォータジャケッ
ト12b,13bを接続するホースを22a,22bと
23a,23bとした例であり、両ホース22a,22
bは僅かに弾性変形された状態でキャリパ11のボディ
に組付けられたユニオン31を介して給水用ホース21
に接続され、また両ホース23a,23bは僅かに弾性
変形された状態でキャリパ11のボディに組付けられた
ユニオン32を介して排水用ホース24に接続されてい
る。このため、図3の実施例においては、給水用ホース
21を通して供給された冷却水はユニオン31でホース
22a,22bに分流され、ホース22aとユニオン2
5を通してパッド裏板12aのウォータジャケット12
bに入りユニオン28とホース23aを通してユニオン
32に流れるとともに、ホース22bとユニオン26を
通してパッド裏板13aのウォータジャケット13bに
入りユニオン27とホース23bを通してユニオン32
に流れ、ユニオン32にて合流して排水用ホース24に
流れる。なお、図3の実施例では、両ホース21,24
がキャリパ11のボディに組付けられたユニオン31,
32に接続されているため、制動時及びその終了時に両
ホース21,24がパッド12と一体的に移動すること
はなく、パッド12がスムーズに移動する。
bを接続する両ホース22,23を旋回させた状態で配
置した例であり、この場合には上記実施例に比して大き
な変形量が得られる。また、図3は両ウォータジャケッ
ト12b,13bを接続するホースを22a,22bと
23a,23bとした例であり、両ホース22a,22
bは僅かに弾性変形された状態でキャリパ11のボディ
に組付けられたユニオン31を介して給水用ホース21
に接続され、また両ホース23a,23bは僅かに弾性
変形された状態でキャリパ11のボディに組付けられた
ユニオン32を介して排水用ホース24に接続されてい
る。このため、図3の実施例においては、給水用ホース
21を通して供給された冷却水はユニオン31でホース
22a,22bに分流され、ホース22aとユニオン2
5を通してパッド裏板12aのウォータジャケット12
bに入りユニオン28とホース23aを通してユニオン
32に流れるとともに、ホース22bとユニオン26を
通してパッド裏板13aのウォータジャケット13bに
入りユニオン27とホース23bを通してユニオン32
に流れ、ユニオン32にて合流して排水用ホース24に
流れる。なお、図3の実施例では、両ホース21,24
がキャリパ11のボディに組付けられたユニオン31,
32に接続されているため、制動時及びその終了時に両
ホース21,24がパッド12と一体的に移動すること
はなく、パッド12がスムーズに移動する。
【図1】 本発明による水冷式ブレーキ装置の一実施例
を示す要部構成図である。
を示す要部構成図である。
【図2】 本発明の変形例を示す要部拡大図である。
【図3】 本発明の他の変形例を示す要部拡大図であ
る。
る。
10…ディスクブレーキ、11…キャリパ、12,13
…パッド、12a,13a…パッド裏板、12b,13
b…ウォータジャケット、16…ロータ、22,23…
ホース(配管)。
…パッド、12a,13a…パッド裏板、12b,13
b…ウォータジャケット、16…ロータ、22,23…
ホース(配管)。
Claims (1)
- 【請求項1】 ディスクブレーキのロータを挟んで配置
される一対のパッド裏板にそれぞれ設けたウォータジャ
ケット内に冷却水を循環供給するようにした水冷式ブレ
ーキ装置において、前記両ウォータジャケットを接続す
る配管を弾性材料で形成し、かつ同配管を前記両パッド
裏板間の距離を拡大させる弾性構造としたことを特徴と
する水冷式ブレーキ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23847092A JP2970246B2 (ja) | 1992-09-07 | 1992-09-07 | 水冷式ブレーキ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23847092A JP2970246B2 (ja) | 1992-09-07 | 1992-09-07 | 水冷式ブレーキ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0681867A JPH0681867A (ja) | 1994-03-22 |
JP2970246B2 true JP2970246B2 (ja) | 1999-11-02 |
Family
ID=17030717
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23847092A Expired - Lifetime JP2970246B2 (ja) | 1992-09-07 | 1992-09-07 | 水冷式ブレーキ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2970246B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB9305795D0 (en) * | 1993-03-19 | 1993-05-05 | Automotive Products Plc | A brake disc |
US5515948A (en) * | 1995-05-03 | 1996-05-14 | Gilliland; Warren L. | Protected transfer porting in brake caliper unit with opposed pistons |
US6196358B1 (en) | 1998-07-08 | 2001-03-06 | Shimano Inc. | Detachable fluid cooling system for bicycle disc brake |
US6170617B1 (en) | 1998-07-08 | 2001-01-09 | Shimano Inc. | Method of cooling bicycle disc brake |
US6202802B1 (en) | 1998-07-06 | 2001-03-20 | Shimano Inc. | Fluid cooled disc brake for bicycle |
US6164421A (en) * | 1998-10-14 | 2000-12-26 | Shimano Inc. | Disc brake assembly |
FR2924775B1 (fr) * | 2007-12-05 | 2010-04-02 | Peugeot Citroen Automobiles Sa | Frein a disque comportant un refroidissement liquide. |
-
1992
- 1992-09-07 JP JP23847092A patent/JP2970246B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0681867A (ja) | 1994-03-22 |
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