JP2968831B2 - 合金型温度ヒューズ及びその製造方法 - Google Patents
合金型温度ヒューズ及びその製造方法Info
- Publication number
- JP2968831B2 JP2968831B2 JP26857290A JP26857290A JP2968831B2 JP 2968831 B2 JP2968831 B2 JP 2968831B2 JP 26857290 A JP26857290 A JP 26857290A JP 26857290 A JP26857290 A JP 26857290A JP 2968831 B2 JP2968831 B2 JP 2968831B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- melting point
- alloy
- low melting
- thermal fuse
- type thermal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Coating Apparatus (AREA)
- Fuses (AREA)
Description
製造方法に関するものである。
に、フラックスを塗布した低融点可溶合金片を使用して
いる。この合金型温度ヒューズにおいては、保護すべき
電気機器に取着して使用され、該電気機器が過電流によ
って発熱すると、その発生熱によって低融点可溶合金片
が溶断され、該溶断により機器への通電が遮断され、機
器の異常発熱が未然に防止される。
メカニズムは、低融点可溶合金片の溶融金属がフラック
スの作用(酸化防止、クリーニング作用、濡れ作用)の
もとで、その溶融金属の表面張力により球状化し、その
球状化の進行によって分断することにある。
を、常温硬化性樹脂の滴下塗布によって封止する場合、
常温硬化性樹脂の短いポットライフの不具合を軽減する
ために、常温硬化性樹脂液状を冷却して滴下塗布するこ
とが公知である(特開昭59−175525号公報)。
の低融点合金をヒューズエレメントとする合金型温度ヒ
ューズでも、ヒューズエレメントの損傷の畏れ無く安全
に製造できる。
をヒューズエレメントに使用すると、ヒューズエレメン
トが融点にまで加熱されて溶融しても、従来のロジン
(融点ほぼ100℃)からなるフラックス層では、フラッ
クス層の溶融が遅れ低融点可溶合金片片が溶融してもフ
ラックス層がまだ固相である状態が一時的に発生し、溶
融した低融点合金の分断が遅れて温度ヒューズの作動性
が低下される畏れがある。
エレメントとする合金型温度ヒューズにおいて、その極
めて低い融点での迅速な作動を保証し、またかかる合金
型温度ヒューズのケースとリード線との間の樹脂封止を
良好な作業性で、かつ安全に行い得るようにすることに
ある。
線間に低融点可溶合金片を接続し、該低融点可溶合金片
上にフラックスを塗布し、このフラックスを塗布した低
融点可溶合金片にケースを被せると共にケースの開口か
らリード線を引出し、該開口を常温硬化性樹脂よって封
止する温度ヒューズにおいて、低融点可溶合金片片に固
相線温度が95℃以下、液相線温度が95℃以下の低融点合
金を用い、フラックスにはロジンに他成分を添加して融
点を前記低融点合金の融点よりも低くしたフラックスを
用いたことを特徴とする構成である。
合金型温度ヒューズを製造する方法であり、ケース開口
の常温硬化性樹脂による封止を、常温硬化性樹脂液を周
囲温度以下の冷却状態で滴下塗布することにより行うこ
とを特徴とする構成である。
図、第2図は第1図におけるII−II断面図である。
線、2はリード線1,1の先端に溶接により橋設した低融
点可溶合金片、3は低融点可溶合金片2上に塗布したフ
ラックスである。4は一端を開口したケース(例えば、
プラスラック、セラミックス製)であり、低融点可溶合
金片2上に被せてある。5はケース開口41とリード線1,
1との間を封止した硬化性樹脂である。
下、液相線温度が95℃以下の極めて低融点の低融合金片
が用いられる。例えば、Bi:33部(重量部、以下同
じ),Pb:18部,Sn:9部,Cd:7部,In:33部からなる合金(固
相線温度:55℃,液相線温度:59℃)、Bi:50部,Pb:25
部,Sn:12.5部,Cd:12.5部,からなる合金(固相線温度:7
0℃,液相線温度:72℃)、Zn:0.8〜5部,Cd:10〜15
部,In:42〜50部,Sn:残部からなる合金(固相線温度:85
℃,液相線温度:ほぼ85℃)、Bi:50部,Pb:31部,Sn:1
9部からなる合金(固相線温度:95℃,液相線温度:95
℃)等を使用できる。
に他成分を添加してその融点を上記低融点合金の融点よ
りも低くしたものが使用され、例えば、炭素数12〜24の
直鎖飽和脂肪酸(ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチ
ン酸、ステアリン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセ
リン酸)の配合によって低融点可溶合金片よりも低融点
にしたロジン組成物を使用でき、その配合は、通常、ロ
ジン:90〜60部,炭素数12〜24の直鎖飽和脂肪酸:10〜40
部である。
おいて使用する樹脂液塗布装置を示し、ノズル61を備
え、エアー圧入管62を連結した常温硬化性樹脂浴槽6の
ノズル61を含めた全体を冷却ジャケット7で包み、冷却
ジャケット7を水冷又は空冷することにより槽6内の常
温硬化性樹脂液を室温以下に保ち、加圧エアーをエアー
圧入管62より圧力調整弁63で調圧しつつ槽6内に送入し
てノズル61から冷却樹脂液を吐出すものである。
ーズを製造するには、一対のリード線1,1間に低融点可
溶合金片2を溶接により接続し、該低融点可溶合金片2
上にフラックス3を塗布し、このフラックス3を塗布し
た低融点可溶合金片2に、一端開口のケース4を被せ
る。次いで、このカバー4の開口41にエアー圧入により
上記塗布装置のノズル61から室温以下の冷却状態の常温
硬化性樹脂液を滴下塗布する。
室温以下であり、周囲温度(室温)との差のために次第
に加温されて室温に接近していくが、塗布樹脂が室温以
下の温度にある時間中、樹脂の効果進行が緩慢であり、
充分な流動性を呈するので、その間、その流動状態の樹
脂液を表面張力によってケース開口に充分深く浸透させ
得る。
ーズ以外に、第4図に示すように、筒型ケースタイプの
合金型温度ヒューズの製造にも適用できる。第4図にお
いて、1はリード線を、4は筒状ケースを、5は封止樹
脂を、6は常温硬化性樹脂浴槽を、61はノズルを、62は
エァー圧入管を、63は圧力調整弁を、7は冷却ジャケッ
トをそれぞれ示している。
ーズエレメントに固相線温度が95℃以下、液相線温度が
95℃以下の低融点合金を使用する場合、フラックス層と
して従来のロジンを用いると、ヒューズエレメントが融
点にまで加熱されても、一時的にフラックス層が固相の
ままに保持され溶融合金の分断が遅延されて温度ヒュー
ズの作動性が損なわれることを勘案し、ロジンに他成分
を添加して融点を前記低融点合金の融点よりも低くした
フラックスを使用しているから、ヒューズエレメントの
低融点可溶合金片が極めて低融点であるにもかかわら
ず、温度ヒューズをヒューズエレメントの融点で迅速に
作動させることができる。
よれば、上記極めて低融点のヒューズエレメントを損傷
の畏れなく安全に保持してケースとリード線との間の樹
脂封止を行い得るから、当該合金型温度ヒューズを良好
に製造できる。
第2図は第1図におけるII−II断面図、第3図は本発明
に係る合金型温度ヒューズの製造方法において使用する
滴下塗布装置の一例を示す図面、第4図は同じく別例を
示す図面である。
Claims (2)
- 【請求項1】一対のリード線間に低融点可溶合金片を接
続し、該低融点可溶合金片上にフラックスを塗布し、こ
のフラックスを塗布した低融点可溶合金片にケースを被
せると共にケースの開口からリード線を引出し、該開口
を常温硬化性樹脂よって封止する温度ヒューズにおい
て、低融点可溶合金片片に固相線温度が95℃以下、液相
線温度が95℃以下の低融点合金を用い、フラックスには
ロジンに他成分を添加して融点を前記低融点合金の融点
よりも低くしたフラックスを用いたことを特徴とする合
金型温度ヒューズ。 - 【請求項2】請求項1記載の合金型温度ヒューズを製造
する方法であり、ケース開口の常温硬化性樹脂による封
止を、常温硬化性樹脂液を周囲温度以下の冷却状態で滴
下塗布することにより行うことを特徴とする合金型温度
ヒューズの製造方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1-129819 | 1989-11-06 | ||
JP12981989 | 1989-11-06 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03219521A JPH03219521A (ja) | 1991-09-26 |
JP2968831B2 true JP2968831B2 (ja) | 1999-11-02 |
Family
ID=15019007
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26857290A Expired - Fee Related JP2968831B2 (ja) | 1989-11-06 | 1990-10-06 | 合金型温度ヒューズ及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2968831B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8477468B2 (en) * | 2011-11-04 | 2013-07-02 | Mersen Usa Newburyport-Ma, Llc | Circuit protection device |
-
1990
- 1990-10-06 JP JP26857290A patent/JP2968831B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03219521A (ja) | 1991-09-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US3046651A (en) | Soldering technique | |
US7172726B2 (en) | Lead-free solder | |
US6819215B2 (en) | Alloy type thermal fuse and fuse element thereof | |
US6774761B2 (en) | Alloy type thermal fuse and fuse element thereof | |
JP3736819B2 (ja) | 無鉛はんだ合金 | |
US7413110B2 (en) | Method for reducing stress between substrates of differing materials | |
JP4369008B2 (ja) | 合金型温度ヒュ−ズ | |
JP2819408B2 (ja) | 合金型温度ヒユーズ | |
JP2968831B2 (ja) | 合金型温度ヒューズ及びその製造方法 | |
JP3995058B2 (ja) | 合金型温度ヒュ−ズ | |
JP4912447B2 (ja) | 合金型温度ヒューズ | |
JP4463713B2 (ja) | 合金型温度ヒューズの実装方法 | |
JP2007207558A (ja) | 可溶合金型温度ヒューズおよび回路保護素子 | |
JP4818641B2 (ja) | ヒューズ素子 | |
JP2004043894A (ja) | 合金型温度ヒューズ及び温度ヒューズエレメント用線材 | |
JP2007313548A (ja) | クリーム半田 | |
JP4692822B2 (ja) | 温度ヒューズ用合金 | |
JP2001195963A (ja) | 合金型温度ヒュ−ズ | |
JPS586793A (ja) | ろう材 | |
US7160504B2 (en) | Alloy type thermal fuse and fuse element thereof | |
JP4435439B2 (ja) | ヒュ−ズ素子及びヒュ−ズ内蔵電気部品の実装方法 | |
JP4222055B2 (ja) | 温度ヒューズ用合金 | |
JP2001036233A (ja) | Pbフリーはんだを用いた実装構造体 | |
JP2004213928A (ja) | 温度ヒューズ用合金 | |
JP2004256888A (ja) | 温度ヒューズ用合金 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 9 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080820 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080820 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090820 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100820 Year of fee payment: 11 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |