JP2968016B2 - 紫外線吸収性延伸フイルム - Google Patents

紫外線吸収性延伸フイルム

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JP2968016B2 JP2028663A JP2866390A JP2968016B2 JP 2968016 B2 JP2968016 B2 JP 2968016B2 JP 2028663 A JP2028663 A JP 2028663A JP 2866390 A JP2866390 A JP 2866390A JP 2968016 B2 JP2968016 B2 JP 2968016B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は紫外線防止能力に優れた紫外線吸収性延伸フ
ィルムに関する。
<従来の技術> 従来より紫外線吸収剤を添加してなる紫外線吸収性フ
ィルムは数多く散見されるが、これらは単膜が主で、こ
うした単膜物は延伸工程を経ることにより、その時の熱
の作用で表面から紫外線吸収剤が昇華してしまい十分な
る効果が得られない。かといって効果を発揮する程大量
に混合すると製膜性が低下したり、延伸時に昇華性物質
による汚れが発生したりする等の問題点も考慮される。
更に二層延伸フィルムで片側層にのみ紫外線吸収性フ
ィルムを採用する方式も散見されるが、片側層にのみ紫
外線吸収性フィルムを採用する場合、単膜のものより若
干の改良はみられてもやはり延伸工程による紫外線吸収
剤の揮散が問題となる。
<問題点を解決するための手段> 本発明者らはこれら従来の問題点を解決し、紫外線吸
収剤の少量の添加で最大の効率を生み、しかも製膜性能
に優れ、延伸時に汚れが発生しない紫外線吸収性延伸フ
ィルムを種々検討した結果ついに本発明に到達したもの
で、その特徴とするところは、ベンゾトリアゾール系紫
外線吸収剤を含む結晶性ポリプロピレンからなるコア層
の両面に紫外線吸収剤を含まないエチレン−プロピレン
ランダム共重合体及び/又はプロピレン−ブテンランダ
ム共重合体からなる表面層が積層された状態で少なくと
も1軸に延伸された構成を有する点にある。
次に問題点を解決するための手段を更に詳述するもの
とする。
本発明に係る紫外線吸収剤はコア層のみに添加するも
ので、その添加量は適宜でよいが、一般には樹脂全量に
対し0.05〜0.5重量%、好ましくは0.1〜0.5重量%であ
る。これが単膜延伸物の場合は一般には少なくとも0、
1〜2、0重量%程度必要であり、こうした点でも本発
明はその好ましい使用量を減ずることが可能である。勿
論こうした添加量は樹脂との相溶性、製膜性能、防止効
果、その他のファクターを考慮して決定すべきで、上記
数値は特に制限を受けるものでない。
紫外線吸収剤については特に制限はないが、例えば有
機系のものとしては、2.2′−ジヒドロキシ−4−メト
キシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−オクト
キシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系、P−t−ブ
チルフェニルサリシレート等のサリシレート系、2.4−
ジ−t−ブチルフェニル−3.5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシベンゾエート等のベンゾエート系、2−
(2′−ヒドロキシ−3′、5′−ジ−t−アミル−フ
ェニル)ベンゾトリアゾール等のベンゾトリアゾール
系、2.5−ビス−[5′−t−ブチルベンゾキサゾリル
−(2)]−チオフェン等のチオフェン系等を例示でき
るが、これらの中ではベンゾトリアゾール系紫外線吸収
剤が特に好ましい。ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤
は単品、又は2種類以上、或いは、ベンゾトリアゾール
系以外の紫外線吸収剤を併用しても良いことは勿論であ
る。
コア層に用いる素材は特に制限はないが、ポリプロピ
レン、ポリアミド等を例示でき、厚さについても任意に
設定すればよいが、通常では5〜70μ程度を例示でき
る。好ましい素材としては結晶性ポリプロピレンを例示
でき、この際メルトフロー比としては特に制限はない
が、0、5〜3、0g/10分(230℃)程度を例示できる。
表面層に用いる素材としては特に制限はないがエチレ
ン−プロピレン共重合体、ポリエチレン、ポリブテン、
変性ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、プ
ロピレン−ブテン共重合体、エチレン−ブテン共重合体
等オレフィン系重合体を例示でき、通常ではコア層に用
いる重合体より融点の低いものが望ましい。好ましい素
材としてはエチレン含有量1〜10モル%のエチレン−プ
ロピレンランダム共重合体および/またはプロピレン−
ブテンランダム共重合体をベースとし、更に必要ならば
前記に例示したオレフィン系等適宜の樹脂が、任意に配
合されているものをあげることができる。この際、前記
したエチレン−プロピレン共重合体はエチレン含有量2
〜7モル%でランダム性のものがより好ましく、そのメ
ルトフロー比についても特に制限はないが、3〜20g/10
分(230℃)程度のものを例示でき、また前記したプロ
ピレン−ブテンランダム共重合体はプロピレン含有量55
〜80モル%でランダム性のものがより好ましいものとし
て例示できる。表面層はその一方をエチレン含有量1〜
10モル%のエチレン−プロピレンランダム共重合体をベ
ースとし、他方をプロピレン−ブテンランダム共重合体
をベースとしてもよいし、またエチレン含有量1〜10モ
ル%のエチレン−プロピレンランダム共重合体ベース中
にプロピレン−ブテンランダム共重合体を含んでいても
よく、逆にプロピレン−ブテンランダム共重合体ベース
中にエチレン含有量1〜10モル%のエチレン−プロピレ
ンランダム共重合体を含んでいてもよく、適宜でよい。
更に、表面層はヒートシール層としての作用を奏するこ
とも考えられ、その厚さは特に制限はないが通常では1
〜10μ程度を例示できる。
コア層、表面層の積層法は特に制限はなく、例えば共
押出法や押出ラミネート法その後適宜の方法により積層
された後、少なくとも1軸に延伸する必要があり、好ま
しくはコア層は2軸に、表面層は少なくとも1軸に延伸
されるのが望ましい。
具体的な態様としてはコア層、表面層両面ともに積
層した後、縦横2軸延伸を行う構成コア層に表面層の
一方を積層した後、縦方向に延伸し、次いで表面層の他
方を積層して横延伸を行う構成、コア層を縦方向に延
伸し、次いで表面層を両表面に積層し、横方向に延伸す
る構成等例示できるが、これのみに限定されることな
く、本発明の趣旨に沿ってその他適宜の態様を取ること
も可能である。この際、前記、の態様ではコア層が
縦延伸の際にその片面もしくは両面が直接延伸工程に晒
されるが、こうした場合でも特に表面積が大きくなり、
紫外線吸収剤が揮散し易い横延伸時には両面に表面層を
有するので、単膜のものに比して格別の効果があり、本
発明の範囲であることにかわりはない。
本発明のフィルムは紫外線により劣化したり変質する
等の食品類、薬品類、化粧品等の包装用フィルム等に有
効であるが特に制限はなく、あらゆる分野への用途が可
能である。
以上は、本発明の好ましい実施態様を述べたまでで、
本発明はこれら記載事項に制限を受けないことは勿論で
ある。
次に本発明の実施例を述べる。
<参考例> 密度0、903g/cm3、メルトフロー比1.45g/10分(230
℃)結晶性ポリプロピレンに2−(3′−t−ブチル−
5′−メチル−2′−ヒドロキシフェニル)−5−クロ
ロベンゾトリアゾールを重合体量(樹脂量)に対して
0、3重量%及び2−(5′−メチル−2′−ヒドロキ
シフェニル)−ベンゾトリアゾールを同じく0、5重量
%の紫外線吸収剤を含み、かつ周知の帯電防止剤、滑
剤、ブロッキング防止剤を少量含む配合組成物を押出成
膜し、1040μの未延伸シートを得た。
このシートの片面にエチレン含有率4、7モル%、密
度0、895メルトフロー比9、0g/10分(230℃)のエチ
レン−プロピレンランダム共重合体を溶融押出ラミネー
トし1120μのシートを得、150℃のロール延伸機により
縦方向に4倍に延伸し、次いで前記と反対面に前記と同
じエチレン−プロピレンランダム共重合体を溶融押出ラ
ミネートし、300μの積層シートを得、しかる後170℃の
テンターで横方向に10倍に延伸して30μの紫外線吸収性
延伸フィルムを得た。
この際コア層の厚さは26μ、表面層の厚さは両方共2
μであった。
<比較例> 実施例と同じ方法で、コア層のみからなる厚さ26μを
2軸延伸フィルムを得た。
こうして得られたフィルムの延伸工程における紫外線
吸収剤の揮散率を第1表に掲示する。この結果からも明
らかなように、本発明の効果は明らかである。また実施
例のフイルムは延伸時の紫外線吸収剤の昇華現象による
汚れの発生が見られなかったが、比較例のフイルムは延
伸時に若干の汚れが見られた。
<発明の効果> 以上の通り本発明は延伸フィルムにもかかわらず紫外
線吸収剤の揮散率が少ないため、初期添加量を大巾に減
ずることができる等の格別なる効果を奏する。特に紫外
線吸収剤の使用量を減ずることにより製膜性が上り、延
伸時の紫外線吸収剤の昇華現象による汚れの発生等を防
ぐことができる等の利点もある。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤0.05〜
    0.5重量%(但し0.5重量%は除く)を含む結晶性ポリプ
    ロピレンからなるコア層の両面に、紫外線吸収剤を含ま
    ないエチレン−プロピレンランダム共重合体及び/又は
    プロピレン−ブテンランダム共重合体からなる表面層が
    積層され、少なくとも1軸に延伸された構成を有する紫
    外線吸収性延伸フィルム
  2. 【請求項2】コア層がベンゾトリアゾール系紫外線吸収
    剤を含むメルトフロー比0.5〜30g/10分の結晶性ポリプ
    ロピレンからなる2軸延伸フィルムであり、表面層がメ
    ルトフロー比0.3〜20g/10分(230℃)であり、且つ、エ
    チレン含有量1〜10モル%のエチレン−プロピレンラン
    ダム共重合体及び/又はプロピレン含有量55〜80モル%
    のプロピレン−ブテンランダム共重合体をベースとする
    少なくとも1軸に延伸されてなる易ヒートシール層であ
    る請求項(1)に記載の紫外線吸収性延伸フィルム。
  3. 【請求項3】少なくとも横方向に1軸延伸されてなる構
    成を有する請求項(1)、(2)に記載の紫外線吸収性
    延伸フィルム。
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