JP2967806B2 - 貼着材及びその製造方法 - Google Patents
貼着材及びその製造方法Info
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- JP2967806B2 JP2967806B2 JP7207752A JP20775295A JP2967806B2 JP 2967806 B2 JP2967806 B2 JP 2967806B2 JP 7207752 A JP7207752 A JP 7207752A JP 20775295 A JP20775295 A JP 20775295A JP 2967806 B2 JP2967806 B2 JP 2967806B2
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- adhesive sheet
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、剥離シ−ト上に多
数箇の粘着シ−ト片を有し、その粘着シ−ト片を剥離の
うえ貼着して使用する貼着材に関するものである。
数箇の粘着シ−ト片を有し、その粘着シ−ト片を剥離の
うえ貼着して使用する貼着材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】穴の閉塞等のために使用される貼着材と
して、剥離シ−ト上に多数箇の粘着シ−ト片を有するも
のが知られており、穴を閉塞するには、粘着シ−ト片を
剥離シ−トから剥離のうえ穴を塞ぐようにして貼着して
いる。
して、剥離シ−ト上に多数箇の粘着シ−ト片を有するも
のが知られており、穴を閉塞するには、粘着シ−ト片を
剥離シ−トから剥離のうえ穴を塞ぐようにして貼着して
いる。
【0003】従来、この貼着材を製造するには、剥離シ
−トに粘着シ−トを貼り合わせ、トムソン刃等で粘着シ
−トに粘着シ−ト片の外郭形状の切れ目を入れ、次い
で、粘着シ−ト片以外の格子状につながった粘着シ−ト
カスを剥離除去している。
−トに粘着シ−トを貼り合わせ、トムソン刃等で粘着シ
−トに粘着シ−ト片の外郭形状の切れ目を入れ、次い
で、粘着シ−ト片以外の格子状につながった粘着シ−ト
カスを剥離除去している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この製
造方法では、粘着シ−トカスが発生し、粘着シ−トのシ
−ト基材に高価なものを使用する場合(例えば、粘着シ
−ト片の用途上、高度の耐熱性、耐薬品性、機械的強度
等が要求される場合)、粘着シ−トカスの材料費を無視
し得なくなり、経済的損失を否めない。かかる経済的損
失を軽減するためにカスの量を少なくすると、格子状カ
スの格子が細くなり、カスの剥離除去時にカスが途中で
切れてスム−ズな剥離が困難となり、製造作業能率の低
下が避けられない。
造方法では、粘着シ−トカスが発生し、粘着シ−トのシ
−ト基材に高価なものを使用する場合(例えば、粘着シ
−ト片の用途上、高度の耐熱性、耐薬品性、機械的強度
等が要求される場合)、粘着シ−トカスの材料費を無視
し得なくなり、経済的損失を否めない。かかる経済的損
失を軽減するためにカスの量を少なくすると、格子状カ
スの格子が細くなり、カスの剥離除去時にカスが途中で
切れてスム−ズな剥離が困難となり、製造作業能率の低
下が避けられない。
【0005】本発明の目的は、剥離シ−ト上に多数箇の
粘着シ−ト片を有し、この粘着シ−ト片が剥離のうえ穴
等に貼着して使用される貼着材を粘着シ−トカスの発生
を伴うことなく、しかもスム−ズに能率良く製造するこ
とにある。
粘着シ−ト片を有し、この粘着シ−ト片が剥離のうえ穴
等に貼着して使用される貼着材を粘着シ−トカスの発生
を伴うことなく、しかもスム−ズに能率良く製造するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る貼着材は、
剥離シ−ト上に角形粘着シ−ト片が粘着シ−ト片相互間
に格子状のギャップを隔てた配置で粘着され、その格子
状ギャツプが粘着シ−ト片の延伸に基づく収縮により形
成され、かつ粘着シ−ト片の延伸に基づく収縮で粘着シ
−ト片の粘着剤層が剪断ひずみを受けていることを特徴
とする構成である。本発明に係る貼着材の製造方法は、
延伸高分子材料シ−トの片面に粘着剤層を有する粘着シ
−トとその粘着剤層に貼り合わされた剥離シ−トとから
なる積層体の当該粘着シ−トを格子状の切れ目を入れて
多数の粘着シ−ト片に分断し、而るのち、粘着シ−ト片
を収縮させて粘着シ−ト片間にギャップを形成すること
を特徴とする構成であり、片面に粘着剤層を塗工した高
分子材料シ−トを延伸しながら剥離シ−トに貼り合わせ
て積層体を形成することができ、また、高分子材料シ−
トの延伸率は、通常0.5〜10%の範囲内とされる。
剥離シ−ト上に角形粘着シ−ト片が粘着シ−ト片相互間
に格子状のギャップを隔てた配置で粘着され、その格子
状ギャツプが粘着シ−ト片の延伸に基づく収縮により形
成され、かつ粘着シ−ト片の延伸に基づく収縮で粘着シ
−ト片の粘着剤層が剪断ひずみを受けていることを特徴
とする構成である。本発明に係る貼着材の製造方法は、
延伸高分子材料シ−トの片面に粘着剤層を有する粘着シ
−トとその粘着剤層に貼り合わされた剥離シ−トとから
なる積層体の当該粘着シ−トを格子状の切れ目を入れて
多数の粘着シ−ト片に分断し、而るのち、粘着シ−ト片
を収縮させて粘着シ−ト片間にギャップを形成すること
を特徴とする構成であり、片面に粘着剤層を塗工した高
分子材料シ−トを延伸しながら剥離シ−トに貼り合わせ
て積層体を形成することができ、また、高分子材料シ−
トの延伸率は、通常0.5〜10%の範囲内とされる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施例を説明する。図1の(イ)は本発明に係る貼着材
の実施例を示す平面図、図1の(ロ)は図1の(イ)に
おけるロ−ロ断面図である。図1の(イ)並びに図1の
(ロ)において、1は剥離シートであり、剥離処理した
シート、例えば、シリコン処理紙の他、材質自体が難粘
着性のシートを使用することもできる。20,…は粘着
シート片を示し、合成樹脂シート基材21と粘着剤層2
2とから成り、相互間に格子状のギャップ3を隔てた配
置で剥離シートに粘着されており、ギャップ3は粘着シ
ート片20自体の延伸に基づく収縮により形成されてい
る。而して、この粘着シート片20自体の収縮の結果、
粘着シート片20の粘着剤層は剪断ひずみを受けてい
る。
実施例を説明する。図1の(イ)は本発明に係る貼着材
の実施例を示す平面図、図1の(ロ)は図1の(イ)に
おけるロ−ロ断面図である。図1の(イ)並びに図1の
(ロ)において、1は剥離シートであり、剥離処理した
シート、例えば、シリコン処理紙の他、材質自体が難粘
着性のシートを使用することもできる。20,…は粘着
シート片を示し、合成樹脂シート基材21と粘着剤層2
2とから成り、相互間に格子状のギャップ3を隔てた配
置で剥離シートに粘着されており、ギャップ3は粘着シ
ート片20自体の延伸に基づく収縮により形成されてい
る。而して、この粘着シート片20自体の収縮の結果、
粘着シート片20の粘着剤層は剪断ひずみを受けてい
る。
【0008】上記粘着シ−ト片の高分子材料シ−ト基材
には、延伸加工できるものであれば、特に限定されるこ
となく、貼着材の用途に応じ適宜の材質を使用でき、例
えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレ−ト、
ポリプロピレン、ポリエチレン等のプラスチックやゴム
が使用される。この高分子材料シ−ト基材の厚みは、貼
着材の用途に応じ、0.02mm〜2mmとされる。
には、延伸加工できるものであれば、特に限定されるこ
となく、貼着材の用途に応じ適宜の材質を使用でき、例
えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレ−ト、
ポリプロピレン、ポリエチレン等のプラスチックやゴム
が使用される。この高分子材料シ−ト基材の厚みは、貼
着材の用途に応じ、0.02mm〜2mmとされる。
【0009】上記粘着剤の材質は、特に限定されること
なく、貼着材の用途に応じて適宜に選定され、汎用のア
クリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコン系粘着剤の
他、特定配合の粘着剤が使用される。この粘着剤層の厚
みは、通常20〜150μmである。
なく、貼着材の用途に応じて適宜に選定され、汎用のア
クリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコン系粘着剤の
他、特定配合の粘着剤が使用される。この粘着剤層の厚
みは、通常20〜150μmである。
【0010】周知の通り、延伸された高分子材料におい
ては、未延伸状態の分子鎖(ランダムにコイル化して互
いに絡み合った状態の分子鎖)が加熱引張りによって伸
ばされ、その伸ばされた状態が急冷によって凍結されて
いるか、またはセパレ−タに接着して拘束されているか
ら、元のランダムコイル状態に戻ろうとする内部エネル
ギ−を有している。従って、高分子材料を加熱して軟化
させると、その内部エネルギ−のために収縮して元のラ
ンダムコイル状態に回復する。また、加熱しなくても、
時間の経過と共にクリ−プと類似の現象により収縮して
いく。而して、本発明において、剥離シ−トに貼り合わ
されている延伸粘着シ−トに格子状の切れ目を入れ、そ
の後、加熱するか、常温で長時間放置すると、粘着シ−
ト片がその延伸に基づく内部エネルギ−のために、粘着
剤層の剪断粘着力に抗して収縮し、その結果、上記分断
により形成された粘着シ−ト片の間にギャップが発生す
る。従って、粘着シ−トカスの発生なく貼着材を製造で
きる。
ては、未延伸状態の分子鎖(ランダムにコイル化して互
いに絡み合った状態の分子鎖)が加熱引張りによって伸
ばされ、その伸ばされた状態が急冷によって凍結されて
いるか、またはセパレ−タに接着して拘束されているか
ら、元のランダムコイル状態に戻ろうとする内部エネル
ギ−を有している。従って、高分子材料を加熱して軟化
させると、その内部エネルギ−のために収縮して元のラ
ンダムコイル状態に回復する。また、加熱しなくても、
時間の経過と共にクリ−プと類似の現象により収縮して
いく。而して、本発明において、剥離シ−トに貼り合わ
されている延伸粘着シ−トに格子状の切れ目を入れ、そ
の後、加熱するか、常温で長時間放置すると、粘着シ−
ト片がその延伸に基づく内部エネルギ−のために、粘着
剤層の剪断粘着力に抗して収縮し、その結果、上記分断
により形成された粘着シ−ト片の間にギャップが発生す
る。従って、粘着シ−トカスの発生なく貼着材を製造で
きる。
【0011】本発明に係る製造方法により、上記貼着材
を製造するには、まず、図2の(イ)に示す、延伸合成
樹脂シ−ト基材21の片面に粘着剤層22を有する延伸
粘着シ−ト2とその粘着剤層22に貼り合わされた剥離
シ−ト1とからなる積層体を作成する。この積層体の作
成には、延伸加工した合成樹脂シ−ト基材の片面に粘
着剤層を設け、而るのち、その粘着剤層に剥離シ−トを
貼り合わせる方法、未延伸合成樹脂シ−ト基材の片面
に粘着剤を塗工し、この粘着剤塗シ−ト基材を加熱・引
張り状態ににしてそのその粘着剤塗工基材の粘着剤層に
剥離シ−トを貼り合わせ、而るのち、冷却して延伸状態
にする方法等を使用できる。このようにして積層体を作
成したのちは、ロ−ルカッタ−等により、図2の(ロ)
並びに図2の(ハ)〔図2の(ロ)におけるハ−ハ断面
図〕に示すように、延伸粘着シ−ト2に格子状の切れ目
31を入れ、延伸粘着シ−ト2を多数箇の延伸粘着シ−
ト片20,…に分断する。而るのちは、その延伸粘着シ
−ト片を加熱により熱収縮させるか、または常温放置に
より収縮させ、図1の(イ)並びに図1の(ロ)に示す
ように、粘着シ−ト片20,20間にギャップ3を発生
させ、これにて、貼着材の製造を実質上、終了する。
を製造するには、まず、図2の(イ)に示す、延伸合成
樹脂シ−ト基材21の片面に粘着剤層22を有する延伸
粘着シ−ト2とその粘着剤層22に貼り合わされた剥離
シ−ト1とからなる積層体を作成する。この積層体の作
成には、延伸加工した合成樹脂シ−ト基材の片面に粘
着剤層を設け、而るのち、その粘着剤層に剥離シ−トを
貼り合わせる方法、未延伸合成樹脂シ−ト基材の片面
に粘着剤を塗工し、この粘着剤塗シ−ト基材を加熱・引
張り状態ににしてそのその粘着剤塗工基材の粘着剤層に
剥離シ−トを貼り合わせ、而るのち、冷却して延伸状態
にする方法等を使用できる。このようにして積層体を作
成したのちは、ロ−ルカッタ−等により、図2の(ロ)
並びに図2の(ハ)〔図2の(ロ)におけるハ−ハ断面
図〕に示すように、延伸粘着シ−ト2に格子状の切れ目
31を入れ、延伸粘着シ−ト2を多数箇の延伸粘着シ−
ト片20,…に分断する。而るのちは、その延伸粘着シ
−ト片を加熱により熱収縮させるか、または常温放置に
より収縮させ、図1の(イ)並びに図1の(ロ)に示す
ように、粘着シ−ト片20,20間にギャップ3を発生
させ、これにて、貼着材の製造を実質上、終了する。
【0012】上記において、積層体の作成、延伸粘着シ
−ト2の多数片への分断、更には、延伸粘着シ−ト片2
0,…の収縮は、連続して行うことが好ましい。
−ト2の多数片への分断、更には、延伸粘着シ−ト片2
0,…の収縮は、連続して行うことが好ましい。
【0013】上記において、粘着シ−トの合成樹脂シ−
ト基材の延伸加工は、シ−ト長手方向のみの一軸延伸、
巾方向にも延伸する二軸延伸の何れにより行ってもよ
い。一軸延伸の場合、延伸粘着シ−ト片が粘着剤層の剪
断粘着力に抗してシ−ト長手方向に収縮し、その剪断粘
着力に対する長手方向引張り応力が粘着シ−ト片に作用
するから(剥離シ−トにおいては、粘着シ−ト片の収縮
にもかかわらず、縮まないように、テンションがかけら
れている)、該粘着シ−ト片の巾方向にポアソン比に基
づく圧縮歪が発生し、この圧縮歪のために粘着シ−ト片
の巾両端にも、図1の(イ)に示すように、ギャップ3
0が発生する。延伸が二軸延伸の場合、粘着シ−ト片の
巾両端にその巾方向収縮とポアソン比に基づく収縮とに
よって、かなり大きなギャップが発生される。
ト基材の延伸加工は、シ−ト長手方向のみの一軸延伸、
巾方向にも延伸する二軸延伸の何れにより行ってもよ
い。一軸延伸の場合、延伸粘着シ−ト片が粘着剤層の剪
断粘着力に抗してシ−ト長手方向に収縮し、その剪断粘
着力に対する長手方向引張り応力が粘着シ−ト片に作用
するから(剥離シ−トにおいては、粘着シ−ト片の収縮
にもかかわらず、縮まないように、テンションがかけら
れている)、該粘着シ−ト片の巾方向にポアソン比に基
づく圧縮歪が発生し、この圧縮歪のために粘着シ−ト片
の巾両端にも、図1の(イ)に示すように、ギャップ3
0が発生する。延伸が二軸延伸の場合、粘着シ−ト片の
巾両端にその巾方向収縮とポアソン比に基づく収縮とに
よって、かなり大きなギャップが発生される。
【0014】上記粘着シ−ト片の分断形状は、通常、四
角形や六角形等の角形とされる。粘着シ−ト片の形状が
角形の場合、上記収縮によって発生する引張り応力のあ
る程度の不均一化は避けられない。而して、上記合成樹
脂シ−ト基材の延伸率を余り大きくすると、収縮が大と
なり、かかる大なる歪のもとでは、上記応力の不均一
下、粘着シ−ト片の形状乱れが著しくなり、粘着シ−ト
片の寸法精度が悪くなるから、上記延伸率は、10%以
下、好ましくは5%以下とされる。他方、延伸率が低す
ぎると、粘着シ−ト片間を充分なギャップで隔てること
ができず、粘着シ−ト片を一箇づつ指先で剥離すること
が困難となり、貼着材使用上の作業性が低下するから、
上記延伸率の下限は0.5%以上とされる。
角形や六角形等の角形とされる。粘着シ−ト片の形状が
角形の場合、上記収縮によって発生する引張り応力のあ
る程度の不均一化は避けられない。而して、上記合成樹
脂シ−ト基材の延伸率を余り大きくすると、収縮が大と
なり、かかる大なる歪のもとでは、上記応力の不均一
下、粘着シ−ト片の形状乱れが著しくなり、粘着シ−ト
片の寸法精度が悪くなるから、上記延伸率は、10%以
下、好ましくは5%以下とされる。他方、延伸率が低す
ぎると、粘着シ−ト片間を充分なギャップで隔てること
ができず、粘着シ−ト片を一箇づつ指先で剥離すること
が困難となり、貼着材使用上の作業性が低下するから、
上記延伸率の下限は0.5%以上とされる。
【0015】上記において、粘着シ−トの分断形状を互
いに接する円形としても、粘着シ−トカスの発生を充分
に少なくでき、この分断した粘着シ−ト片の収縮によ
り、上記円形の接点を充分なギャップで隔離することが
可能であるが、円形粘着シ−ト片では、指先による剥離
が困難になるので、角形とすることが好ましい。しかし
ながら、角を余り多くすると、角での端末浮きの発生確
率が多くなるので、4〜六角形とすることが好ましく、
特に、六角形が方向性が少なく、貼着外観上、有利であ
る。
いに接する円形としても、粘着シ−トカスの発生を充分
に少なくでき、この分断した粘着シ−ト片の収縮によ
り、上記円形の接点を充分なギャップで隔離することが
可能であるが、円形粘着シ−ト片では、指先による剥離
が困難になるので、角形とすることが好ましい。しかし
ながら、角を余り多くすると、角での端末浮きの発生確
率が多くなるので、4〜六角形とすることが好ましく、
特に、六角形が方向性が少なく、貼着外観上、有利であ
る。
【0016】本発明に係る貼着材において、粘着シ−ト
片の収縮による粘着シ−ト片相互間のギャップは、上記
製造ラインでの加熱、保管中の常温放置の外、使用時で
の加熱によって発生させることも可能である。この場
合、剥離シ−トを粘着シ−ト片の熱収縮と共に収縮する
ことのないように(粘着シ−ト片の熱収縮時に作用する
応力(剪断粘着力)で剥離シ−トが縮まないように)、
剥離シ−トに所定の剛性が付与される。本発明に係る貼
着材の用途については、例えば、防水のための穴の閉
塞、風切り音の防止のための穴の閉塞等が挙げられる。
片の収縮による粘着シ−ト片相互間のギャップは、上記
製造ラインでの加熱、保管中の常温放置の外、使用時で
の加熱によって発生させることも可能である。この場
合、剥離シ−トを粘着シ−ト片の熱収縮と共に収縮する
ことのないように(粘着シ−ト片の熱収縮時に作用する
応力(剪断粘着力)で剥離シ−トが縮まないように)、
剥離シ−トに所定の剛性が付与される。本発明に係る貼
着材の用途については、例えば、防水のための穴の閉
塞、風切り音の防止のための穴の閉塞等が挙げられる。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、剥離シ−ト上に多数箇
の粘着シ−ト片を有し、その粘着シ−ト片を剥離のうえ
貼着して使用する貼着材を粘着シ−トカスの発生なく製
造でき、また、粘着シ−トカスの剥離除去供工程を必要
としないので、そのカスの剥離中での切断による製作作
業性の低下を排除できる。また、粘着シ−ト片が角の場
合の貼着材の製作に適し、指先による粘着シ−ト片の剥
離を容易に行い得る貼着材を得ることができる。従っ
て、本発明によれば、低廉で使用し易い貼着材を容易に
製造できる。
の粘着シ−ト片を有し、その粘着シ−ト片を剥離のうえ
貼着して使用する貼着材を粘着シ−トカスの発生なく製
造でき、また、粘着シ−トカスの剥離除去供工程を必要
としないので、そのカスの剥離中での切断による製作作
業性の低下を排除できる。また、粘着シ−ト片が角の場
合の貼着材の製作に適し、指先による粘着シ−ト片の剥
離を容易に行い得る貼着材を得ることができる。従っ
て、本発明によれば、低廉で使用し易い貼着材を容易に
製造できる。
【図1】図1の(イ)は、本発明に係る貼着材の実施例
を示す平面図、図1の(ロ)は、図1の(イ)における
ロ−ロ断面図である。
を示す平面図、図1の(ロ)は、図1の(イ)における
ロ−ロ断面図である。
【図2】本発明に係る貼着材の製造方法の実施例を示す
説明図であり、図2の(イ)は粘着シ−トに剥離シ−ト
を貼り合わせ段階を、図2の(ロ)は粘着シ−トに格子
状の切れ目を入れた段階を、図2の(ハ)は図2におけ
るハ−ハ断面図をそれぞれ示している。
説明図であり、図2の(イ)は粘着シ−トに剥離シ−ト
を貼り合わせ段階を、図2の(ロ)は粘着シ−トに格子
状の切れ目を入れた段階を、図2の(ハ)は図2におけ
るハ−ハ断面図をそれぞれ示している。
1 剥離シ−ト 2 粘着シ−ト 20 粘着シ−ト片 21 基材 22 粘着剤層 3 格子状ギャップ
Claims (4)
- 【請求項1】剥離シ−ト上に角形粘着シ−ト片が粘着シ
−ト片相互間に格子状のギャップを隔てた配置で粘着さ
れ、その格子状ギャツプが粘着シ−ト片の延伸に基づく
収縮により形成され、かつ粘着シ−ト片の延伸に基づく
収縮で粘着シ−ト片の粘着剤層が剪断ひずみを受けてい
ることを特徴とする貼着材。 - 【請求項2】延伸高分子材料シ−トの片面に粘着剤層を
有する粘着シ−トとその粘着剤層に貼り合わされた剥離
シ−トとからなる積層体の当該粘着シ−トを格子状の切
れ目を入れて多数の粘着シ−ト片に分断し、而るのち、
粘着シ−ト片を収縮させて粘着シ−ト片間にギャップを
形成することを特徴とする貼着材の製造方法。 - 【請求項3】片面に粘着剤層を塗工した高分子材料シ−
トを延伸しながら剥離シ−トに貼り合わせて積層体を形
成する請求項2記載の貼着材の製造方法。 - 【請求項4】高分子材料シ−トの延伸率が0.5〜10
%の範囲内である請求項2または3記載の貼着材の製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7207752A JP2967806B2 (ja) | 1994-12-19 | 1995-07-21 | 貼着材及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33451694 | 1994-12-19 | ||
JP6-334516 | 1994-12-19 | ||
JP7207752A JP2967806B2 (ja) | 1994-12-19 | 1995-07-21 | 貼着材及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08225776A JPH08225776A (ja) | 1996-09-03 |
JP2967806B2 true JP2967806B2 (ja) | 1999-10-25 |
Family
ID=26516448
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7207752A Expired - Fee Related JP2967806B2 (ja) | 1994-12-19 | 1995-07-21 | 貼着材及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2967806B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2320615B (en) * | 1996-12-19 | 2001-06-20 | Lintec Corp | Process for producing a chip and pressure sensitive adhesive sheet for said process |
WO2012161069A1 (ja) * | 2011-05-20 | 2012-11-29 | オリンパス株式会社 | 基板シートの製造方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6324108U (ja) * | 1986-07-29 | 1988-02-17 | ||
JPH0311034B2 (ja) * | 1983-09-06 | 1991-02-15 | Nippon Electric Co |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57154743U (ja) * | 1981-03-20 | 1982-09-29 | ||
JP3011034U (ja) * | 1994-11-10 | 1995-05-16 | 国産電機株式会社 | 減速機 |
-
1995
- 1995-07-21 JP JP7207752A patent/JP2967806B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0311034B2 (ja) * | 1983-09-06 | 1991-02-15 | Nippon Electric Co | |
JPS6324108U (ja) * | 1986-07-29 | 1988-02-17 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08225776A (ja) | 1996-09-03 |
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