JP2967561B2 - 空調システムの液体燃料漏れ検知装置 - Google Patents

空調システムの液体燃料漏れ検知装置

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JP2967561B2
JP2967561B2 JP5059042A JP5904293A JP2967561B2 JP 2967561 B2 JP2967561 B2 JP 2967561B2 JP 5059042 A JP5059042 A JP 5059042A JP 5904293 A JP5904293 A JP 5904293A JP 2967561 B2 JP2967561 B2 JP 2967561B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の暖房用あるいは
冷暖房用の空調端末機を使用した空調システムの液体燃
料漏れ検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば学校や病院などで使用され
るこの種の空調システムは、大量の灯油を地下の貯蔵タ
ンクに貯蔵しておき、この貯蔵タンクから電磁ポンプに
より灯油を例えば屋上などに設置された中継タンクに一
旦蓄えた後、その中継タンクから各階毎に設置された戸
別タンクに灯油を供給し、この各個別タンクから各階に
設置される複数の暖房用の空調端末機に灯油を供給する
ようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような空調システ
ムにおいては各空調端末機への灯油供給路において油漏
れ事故が発生しても、それを検出することができなかっ
た。
【0004】このような問題点に対して、実願平1−5
9043号(実開平3−5056号)のマイクロフィル
ムには、複数の暖房機における燃焼状態を分析して、予
想される燃料使用合計量を設定し、この燃料使用合計量
と燃料流量計からの信号により算出された実際の燃料供
給量との比較により、燃料リークすなわち燃料漏れの有
無を検知して開閉弁を閉塞制御する暖房機の集中制御装
置が開示されている。
【0005】しかし、上記の構成では、燃料流量計によ
り読み込んだ1回の燃料供給量毎に、燃料リークの検出
を判断するようになっているため、燃料供給路内にエア
ーが混入するなどして特殊現象が単発的に発生すると、
これが燃料リークとして誤って検出される虞れがある。
【0006】そこで本発明は、空調端末機への液体燃料
の供給が停止されている状態でも空調端末機への液体燃
料の供給が行われている状態でも、燃料供給路において
燃料漏れ事故が発生するとそれを確実に検知して燃料供
給路を閉塞できるとともに、特殊現象が単発的に発生し
ても、燃料漏れと誤検知されることのない空調システム
の液体燃料漏れ検知装置を提供しようとするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の空調シ
ステムの液体燃料漏れ検知装置は、燃料供給源からの液
体を燃料とする複数の空調端末機と、この各空調端末機
からの燃焼信号に基づき空調端末機における燃焼状態を
分析する分析手段と、この分析手段からの信号を演算処
理して前記空調端末機への液体燃料の供給量を設定する
演算手段と、前記燃料供給源から前記空調端末機への燃
料供給路に設置され液体燃料の供給量を信号変換して出
力する流量計と、前記燃料供給路に設置された電磁弁
と、前記流量計からの信号により算出された実際の供給
量と前記演算手段により設定された供給量との比較によ
り液体燃料の漏れの有無を検知して前記電磁弁を閉塞制
御する液体燃料漏れ検知手段とからなり、前記液体燃料
漏れ検知手段は所定時間内における複数回の検知動作を
一単位とし、この一単位内における各回の実際の供給量
に基づいて前記電磁弁を閉塞制御するように構成される
ものである。
【0008】請求項2に記載の空調システムの液体燃料
漏れ検知装置は、前記液体燃料漏れ検知手段が前記電磁
弁の開放時または前記空調端末機の燃焼開始時などの工
程移行直後に一定時間その検知動作を停止する動作停止
手段を備えたものである。
【0009】請求項に記載の空調システムの液体燃料
漏れ検知装置は、前記各空調端末機の燃焼状態を切り換
える燃料調節器として電磁ポンプを設け、この電磁ポン
プからの振動数を燃焼信号として前記分析手段に出力す
るとともに、前記流量計がパルス信号を出力するように
構成するものである。
【0010】請求項に記載の空調システムの液体燃料
漏れ検知装置は、前記流量計の両端間に循環路を設け、
この循環路の途中に電動ポンプを設けたものである。
【0011】
【作用】請求項1の構成により、空調端末機からの燃焼
信号に基づいて、分析手段が各空調端末機の燃焼状態を
分析することで、この刻々と変化する空調端末機の燃焼
状態を基準として液体燃料の漏れを検知することができ
る。また、液体燃料漏れ検知手段は実際の供給量が複数
回演算手段により設定された供給量以上に達した時にの
み電磁弁を閉塞制御するため、燃料供給路内にエアーが
混入するなどして特殊現象が単発的に発生しても、燃料
漏れと誤検知されない。
【0012】また、請求項2の構成により、液体燃料漏
れ検知手段は工程移行直後に一定時間その検出動作を停
止するため、電磁弁の開放時または空調端末機の燃焼開
始時などにおいて、燃料供給路内に一時的な液体燃料の
流れ込みが生じても、燃料漏れと誤検知されない。
【0013】また、請求項の構成により、各空調端末
機の燃焼状態を示す燃焼信号と、流量計からの実際の液
体燃料の供給量を示す信号が、いずれも同一のパルス信
号として供給される。
【0014】また、請求項の構成により、少なくとも
電動ポンプが流量計に対してこの流量計の最小検知量以
上の流れを発生させることで、微小の漏れにより燃料供
給路における流量が僅かに増加しても、流量計によりそ
の漏れ量をパルス信号数の変化として検知できる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例につき、図1乃至図
3を参照して説明する。装置の全体構成を示す図1にお
いて、1は大量の液体燃料、例えば灯油を貯蔵した燃料
供給源としての地下タンクであり、この地下タンク1に
蓄えられた灯油が、電動ポンプ2より配管3を介して、
例えば屋上に設置された中継タンク4に供給されるよう
になっている。そして、この中継タンク4の灯油が満杯
になると、配管5を介して前記地下タンク1に灯油が戻
されるようになっている。前記中継タンク4には油量検
出器6が設けられ、この油量検出器6が中継タンク4の
満杯状態を検出すると、信号S1をオイルポンプ制御盤
7に供給する。オイルポンプ制御盤7は信号S1を受信
すると前記電動ポンプ2を停止させるとともに、中央監
視盤8に設けられた給油表示器9に給油完了を知らせる
ようになっている。また、5aは地下タンク1および後
述する戸別タンク12,13に連結する通気管であり、この
通気管5aの一端を屋上にて解放することによって、地
下タンク1および戸別タンク12,13内を常時大気圧に保
つようにしている。
【0016】前記中継タンク4に蓄えられた灯油は、緊
急遮断弁10を設けた配管11を介して各階毎に設けられた
戸別タンク12,13に供給される。この戸別タンク12の灯
油は、途中に流量計14および電磁弁15を設けた燃料供給
路としての配管16を介して、複数の空調端末機17a,17
b…に供給するようになっている。同様に、戸別タンク
13の灯油は、途中に流量計18および電磁弁19を設けた灯
油供給路としての配管20を介して、複数の空調端末機21
a,21b…に供給するようになっている。各流量計14,
18の両端には循環路としてのバイパス管22,23が設けら
れ、このバイパス管22,23の途中に、各流量計14,18の
最小検知能力以上の吐出能力を有する電動ポンプ24,25
がそれぞれ設けられる。また、各空調端末機17a,17b
…および各空調端末機21a,21b…には、配管16,20か
ら燃焼装置(図示せず)へ送り出す灯油の量を調節する
燃料調節器としての電磁ポンプ26a,26b…および電磁
ポンプ27a,27b…が設けられている。空調端末機17
a,17b,21a,21b…は、室内温度の変化に対応して
電磁ポンプ26a,26b,27a,27b…に供給する駆動信
号の振動数を変え、これによって、燃焼状態を強燃焼〜
弱燃焼に切換えて、室内温度を一定に保つような制御を
行う。そして、この電磁ポンプ26a,26b,27a,27b
…の発振パルス信号が、空調端末機17a,17b,21a,
21b…の稼働状況および燃焼状態を示す燃焼信号として
中央監視盤8に出力される。なお、これらの空調端末機
17a,17b,21a,21b…としては、暖房用の空調端末
機や冷暖房用の空調端末機がある。
【0017】前記中央監視盤8には給油表示器9の他、
演算手段28および通信手段29とともに、この演算手段28
と通信手段29との間に分析手段としての強弱分析手段30
が設けられる。通信手段29は各空調端末機17a,17b…
および各空調端末機21a,21b…と通信を行い、どの空
調端末機が動作しているかなどの各種情報を検知すると
ともに、図示しない表示部を介して実際の稼働状況を表
示する。また、強弱分析手段30は、前記空調端末機17
a,17b…および空調端末機21a,21b…からの燃焼信
号に基づきこれらがそれぞれどのような燃焼状態である
かを分析し、その分析結果を演算手段28に出力する。演
算手段28はこの強弱分析手段30から出力される信号を演
算処理して、各空調端末機17a,17b…の燃焼状態から
合計の灯油供給量を算出し、そのデータD1を液体燃料
漏れ検知手段としての演算部31に供給するとともに、各
空調端末機21a,21b…の燃焼状態から合計の灯油供給
量を算出し、そのデータD2を液体燃料漏れ検知手段と
しての演算部32に供給する。また、中央監視盤8にはタ
イマー手段33が設けられ、このタイマー手段33により予
め設定された時刻に、各空調端末機17a,17b,21a,
21b…をオン/オフ制御できるようになっている。
【0018】前記流量計14は流量検出手段として例えば
ロータリーエンコーダを備え、配管16を通過する灯油の
供給量をパルス信号に変換して演算部31に出力する。演
算部31は流量計14からのパルス信号数をカウントして配
管16に流れている実際の灯油の供給量を算出し、その供
給量とデータD1によって与えられた灯油の設定供給量
とを比較して、実際の灯油の供給量があるレベル以上多
い場合には油漏れが発生していると判断し、前記電磁弁
15に信号S2を供給して閉塞させるようにしている。さ
らに、演算部31はその内部に動作停止手段を備え、電磁
弁15の開放時または各空調端末機17a,17b…の燃焼開
始時などの工程移行直後において、一定時間油漏れの検
知動作を強制的に停止するようになっている。
【0019】また、流量計18も流量検出手段として例え
ばロータリーエンコーダを備え、配管20を通過する灯油
の供給量をパルス信号に変換して演算部32に出力する。
演算部32は流量計18からのパルス信号数をカウントして
配管20に流れている実際の灯油の供給量を算出し、その
供給量とデータD2によって与えられた灯油の設定供給
量とを比較して、実際の灯油の供給量があるレベル以上
多い場合には油漏れが発生していると判断し、前記電磁
弁19に信号S3を供給して閉塞させるようにしている。
さらに、演算部32はその内部に動作停止手段を備え、電
磁弁19の開放時または各空調端末機21a,21b…の燃焼
開始時などの工程移行直後において、一定時間油漏れの
検知動作を強制的に停止するようになっている。なお、
各流量計14,18は、例えば10cc/1パルスの精度を
有する場合、1000ccの流量があれば100パルス
を発生することになる。
【0020】次に、上記構成につき、その作用を図2お
よび図3に示すタイムチャートを参照して説明する。先
ず、中央制御盤8のタイマー手段33を操作することによ
り、例えば、各空調端末機17a,17b,21a,21b…の
運転開始時刻を7時、運転終了時刻を15時に設定す
る。この時刻設定により、6時30分になると電磁弁1
5,19は自動的に開放され、戸別タンク12,13の灯油が
流量計14,18および電磁弁15,19を介して配管16,20に
流れ込み、各空調端末機17a,17b,21a,21b…に灯
油が供給される。その後、油漏れなどの異常が検知され
ない限り、タイマー手段33によって7時に各空調端末機
17a,17b,21a,21b…の運転が開始する。各空調端
末機17a,17b,21a,21b…は15時まで電磁ポンプ
26a,26b,27a,27b…に供給する駆動信号の振動数
を変えて燃焼状態を切り換えながら、室内温度を一定に
保つように定常燃焼動作を実行する。そして、各空調端
末機17a,17b,21a,21b…の運転が停止した後、1
5時9分になると電磁弁15,19を閉塞し、一日の全動作
を終了する。
【0021】ところで、流量計14,18の両端に接続され
た電動ポンプ24,25は、各電磁弁15,19の動作状態にか
かわらず常に作動しており、バイパス管22,23を介して
各流量計14,18の吐出口側の灯油を流入口側に送り出す
ことで、流量計14,18に最小検知油量以上の流れを常時
発生させている。したがって、微小の油漏れが発生し
て、配管16,20を流れる油量が僅かに増加しても、その
漏れ量は流量計14,18の最小検知油量を確実に越えるこ
とになり、各流量計14,18はこれをパルス信号数の変化
として検知することが可能となる。
【0022】一方、中央監視盤8においては、通信手段
29が各空調端末機17a,17b…と通信を行ってどの空調
端末機17a,17b…が動作しているかを検知するととも
に、強弱分析手段30により各空調端末機17a,17b…が
強燃焼状態であるか、弱燃焼状態であるかをそれぞれ分
析する。そして、演算手段28は前記各空調端末機17a,
17b…の燃焼状態から合計の灯油供給量を算出し、その
データD1を演算部31に供給する。また、通信手段29が
各空調端末機21a,21b…と通信を行ってどの空調端末
機21a,21b…が動作しているかを検知するとともに、
強弱分析手段30により各空調端末機21a,21b…が強燃
焼状態であるか、弱燃焼状態であるかをそれぞれ分析す
る。そして、演算手段28は前記各空調端末機21a,21b
…の燃焼状態から合計の灯油供給量を算出し、そのデー
タD2を演算部32に供給する。
【0023】演算部31は前記流量計14からのパルス信号
数をカウントして、配管16を流れる実際の灯油の供給量
を算出する。そして、この算出された供給量とデータD
1によって与えられた刻々と変化する灯油の設定供給量
とを比較して、実際の灯油の供給量があるレベル以上多
い場合には油漏れが発生していると判断し、前記電磁弁
19に信号S2を供給して閉塞させる。また、演算部32は
前記流量計18からのパルス信号数をカウントして、配管
20を流れる実際の灯油の供給量を算出する。そして、こ
の算出された供給量とデータD2によって与えられた刻
々と変化する灯油の設定供給量とを比較して、実際の灯
油の供給量があるレベル以上多い場合には油漏れが発生
していると判断し、前記電磁弁19に信号S3を供給して
閉塞させる。
【0024】この各演算部31,32は、図3に示す遮断モ
ードに示すように、流量計14,18からの実際の供給量と
データD1,D2の基づく設定供給量との比較を、T=
1分毎に行っている。そして、単発的に発生するエアー
混入などの特殊現象が、誤って油漏れとして検知される
ことを防ぐために、連続する3分間一単位Aの比較結果
を油漏れ検知の基準として判断する。すなわち、演算部
31,32は、一単位A内における3回の実際の供給量がい
ずれも設定された供給量以上に達した場合に、油漏れが
発生しているものと判断して、前記電磁弁15あるいは電
磁弁19を閉塞制御する。この油漏れ検知において、各単
位Aの検知開始時間はT=1分毎に移動する、つまり、
同一時間Tにおけるデータの比較結果は、合計で3単位
Aの油漏れ検知の判断基準として用いられることにな
る。
【0025】また、図3に示すように、演算部31,32の
動作停止手段によって、電磁弁15,19の開放時または空
調端末機17a,17b,21a,21b…の燃焼開始後、各流
量計14,18からのパルス信号数を所定時間T1カウント
しないことで、油漏れの検知動作を停止する。この時間
T1は例えば15秒に設定され、工程移行直後に発生す
る配管16,20内の灯油の一時的な流れ込みによって、演
算部31,32が誤って油漏れとして検知することを防止す
る。
【0026】さらに、前記通信手段29には、各空調端末
機17a,17b,21a,21b…内の電磁ポンプ26a,26
b,27a,27b…からの発振パルス信号が燃焼信号とし
て供給されるため、演算手段28から各演算部31,32への
データD1,D2も同様のパルス信号が出力される。し
たがって、流量計14,18および演算手段28からはいずれ
もパルス信号が出力されることになり、各演算部31,32
はその内部に複雑な信号変換手段を設けることなく、双
方の信号を直接かつ容易に比較して、油漏れの検知を精
度良く行うことが可能となる。
【0027】また、例えば学校などにおいて、休日や夜
間のように、空調端末機17a,17b,21a,21b…の動
作が全く停止されている状態では、データD1,D2に
よって与えられた灯油の供給量はゼロとなる。しかし、
このときの流量計14,18からのパルス信号数によって算
出された灯油の供給量があるレベル以上になっていれ
ば、やはり油漏れが発生していると判断し、電磁弁15,
19を閉塞させる。例えば、各空調端末機17a,17b,21
a,21b…が全く動作されていない状態で、20cc以
上の流量が検出されたとき油漏れ発生を検知するとすれ
ば、流量計14,18から2パルスの信号が発生すれば演算
部31,32は油漏れを検知して電磁弁15,19を閉塞させる
ことになる。
【0028】以上のように上記実施例によれば、配管1
6,20において油漏れが発生したときには、それを直ち
に検出して電磁弁14,18を閉塞できるので、油漏れを極
力防止できることになる。また、各空調端末機17a,17
b,21a,21b…が全く動作されていない状態でも、配
管16,20において油漏れが発生したときには、それを直
ちに検出して電磁弁14,18を閉塞できるので、油漏れを
極力防止できる。
【0029】さらに、油漏れを判断するための灯油の設
定供給量を、各空調端末機17a,17b,21a,21b…の
実際の燃焼状態とは関係なく、例えば常に強燃焼時にお
ける灯油の供給量を基準として設定した場合、空調端末
機17a,17b,21a,21b…が弱燃焼状態で稼働してい
る状況で油漏れが発生しても、その漏れ量が強燃焼時に
おける供給量と弱燃焼時における供給量との差と同等
か、あるいはそれ以下の場合には、油漏れを検知するこ
とができないという懸念を生じる。しかしながら、本実
施例では、各空調端末機17a,17b,21a,21b…から
の燃焼信号により、強弱分析手段30が刻々と変化する各
空調端末機17a,17b,21a,21b…の燃焼状態を分析
することで、演算手段28は燃焼状態に応じたデータD
1,D2を合計の灯油供給量として各演算部31,32に出
力することが可能となる。したがって、仮に空調端末機
17a,17b,21a,21b…が弱燃焼状態で稼働している
状況であっても、演算部31,32は演算手段28からの燃焼
状態に応じたデータD1,D2を基準として、油漏れを
確実に検知することができる。
【0030】また、配管16,20内の油は空調システムの
運転停止時と起動時との温度差に応じてその体積が変化
するため、起動時に電磁弁15,19を開放すると、体積変
化分に相当する油が配管16,20に流れ込む。さらに、開
閉弁を備えた空調端末機17a,17b,21a,21b…の場
合には、空調端末機17a,17b,21a,21b…の燃焼動
作を開始する際に、開閉弁の閉塞時と開放時との温度差
に応じて、体積変化分に相当する油が配管16,20に流れ
込み、こうした油の一時的な流れ込みが誤って油漏れと
判断される虞れがある。しかし、演算部31,32の動作停
止手段によって、電磁弁15,19の開放時または空調端末
機17a,17b,21a,21b…の燃焼開始後、油漏れの検
知動作を所定時間T1停止させることによって、工程移
行直後に配管16,20内で灯油の一時的な流れ込みが発生
しても、演算部31,32がこれを油漏れと誤検知すること
を確実に防止することができる。
【0031】また、配管16,20内においては、様々な事
情によりエアーの混入が避けられない状況にあり、この
エアーが配管16,20から吐出する際に流量が変化して、
油漏れと誤判断される場合があるが、本実施例では、各
演算部31,32が流量計14,18からの実際の供給量とデー
タD1,D2の基づく設定供給量との比較をT=1分毎
に行い、かつ、連続する3分間一単位Aの比較結果を油
漏れ検知の基準として判断することで、単発的に発生す
るエアー混入などの特殊現象を油漏れと誤検知すること
を確実に防止することができる。
【0032】さらに、各空調端末機17a,17b,21a,
21b…および流量計14,18からは同一のパルス信号が演
算部31,32に供給されるため、演算部31,32は双方の信
号を容易に比較することが可能となり、演算部31,32に
おける構造の簡素化および精度向上を図ることができ
る。
【0033】また、こうした空調システムにおける燃料
漏れ検知機能は、流量計14,18の検知能力に左右される
ため、単に配管16,20の途中に流量14,18を設けても、
この流量計14,18の最小検知能力以下の微小の漏れを検
知することは不可能であり、配管16,20の接目などから
発生するスローリークから、配管16,20の破損に至るま
での様々な種類の漏れを適確に検知することは極めて難
かしい。しかし、本実施例では、流量計14,18の両端に
接続された電動ポンプ24,25が、この流量計14,18に対
して最小検知油量以上の流れを発生させることで、流量
計14,18はその最小検知能力以下の漏れをも確実に検知
することが可能となる。
【0034】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲において種々の変形実
施が可能である。例えば、本発明における液体燃料漏れ
検知装置は、学校や病院のみならず、各種施設に適用で
きる。
【0035】
【発明の効果】請求項1に記載の空調システムの液体燃
料漏れ検知装置は、燃料供給源からの液体を燃料とする
複数の空調端末機と、この各空調端末機からの燃焼信号
に基づき空調端末機における燃焼状態を分析する分析手
段と、この分析手段からの信号を演算処理して前記空調
端末機への液体燃料の供給量を設定する演算手段と、前
記燃料供給源から前記空調端末機への燃料供給路に設置
され液体燃料の供給量を信号変換して出力する流量計
と、前記燃料供給路に設置された電磁弁と、前記流量計
からの信号により算出された実際の供給量と前記演算手
段により設定された供給量との比較により液体燃料の漏
れの有無を検知して前記電磁弁を閉塞制御する液体燃料
漏れ検知手段とからなり、前記液体燃料漏れ検知手段は
所定時間内における複数回の検知動作を一単位とし、こ
の一単位内における各回の実際の供給量に基づいて前記
電磁弁を閉塞制御するように構成されるものであり、空
調端末機への液体燃料の供給が停止されている状態でも
空調端末機への液体燃料の供給が行われている状態で
も、空調端末機の実際の燃焼状態に左右されることな
く、燃料供給路において燃料漏れ事故が発生するとそれ
を確実に検知して燃料供給路を閉塞できる。また、燃料
供給路内にエアーが混入するなどして特殊現象が単発的
に発生しても、燃料漏れと誤検知されることを防止でき
る。
【0036】また、請求項2に記載の空調システムの液
体燃料漏れ検知装置は、前記液体燃料漏れ検知手段が前
記電磁弁の開放時または前記空調端末機の燃焼開始時な
どの工程移行直後に一定時間その検知動作を停止する動
作停止手段を備えたものであり、燃料供給路内に一時的
な液体燃料の流れ込みが生じても、燃料漏れと誤検知さ
れることを防止できる。
【0037】また、請求項に記載の空調システムの液
体燃料漏れ検知装置は、前記各空調端末機の燃焼状態を
切り換える燃料調節器として電磁ポンプを設け、この電
磁ポンプからの振動数を燃焼信号として前記分析手段に
出力するとともに、前記流量計がパルス信号を出力する
ように構成したものであり、各空調端末機および流量計
から同一のパルス信号を供給することで、双方の信号の
比較を容易にして、液体燃料漏れ検知手段における構造
の簡素化および精度向上を図ることができる。
【0038】また、請求項に記載の空調システムの液
体燃料漏れ検知装置は、前記流量計の両端間に循環路を
設け、この循環路の途中に電動ポンプを設けたものであ
り、流量計の最小検知能力以下の漏れをも確実に検知す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック構成図であ
る。
【図2】同上一連の動作状態を示すタイムチャートであ
る。
【図3】同上電磁弁または空調端末機の動作開始時にお
けるタイムチャートである。
【符号の説明】
1 地下タンク(燃料供給源) 14,18 流量計 15,19 電磁弁 16,20 配管(燃料供給路) 17a,17b,21a,21b 空調端末機 22,23 バイパス管(循環路) 24,25 電動ポンプ 26a,26b,27a,27b 電磁ポンプ 28 演算手段 30 強弱分析手段(分析手段) 31,32 演算部(液体燃料漏れ検知手段)(動作停止手
段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小竹 数博 北海道札幌市中央区北1条西2丁目1番 地 札幌市役所内 (72)発明者 中村 誠 北海道札幌市中央区北1条西2丁目1番 地 札幌市役所内 (72)発明者 武田 正夫 北海道札幌市中央区北1条西2丁目1番 地 札幌市役所内 (72)発明者 渡辺 俊晴 新潟県加茂市大字後須田2570番地1 東 芝ホームテクノ株式会社内 (72)発明者 馬場 英洋 新潟県加茂市大字後須田2570番地1 東 芝ホームテクノ株式会社内 (72)発明者 鈴木 栄治 新潟県加茂市大字後須田2570番地1 東 芝ホームテクノ株式会社内 (56)参考文献 実開 平3−5056(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F23N 5/24 102 F23K 5/06 F23K 5/16

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料供給源からの液体を燃料とする複数
    の空調端末機と、この各空調端末機からの燃焼信号に基
    づき空調端末機における燃焼状態を分析する分析手段
    と、この分析手段からの信号を演算処理して前記空調端
    末機への液体燃料の供給量を設定する演算手段と、前記
    燃料供給源から前記空調端末機への燃料供給路に設置さ
    れ液体燃料の供給量を信号変換して出力する流量計と、
    前記燃料供給路に設置された電磁弁と、前記流量計から
    の信号により算出された実際の供給量と前記演算手段に
    より設定された供給量との比較により液体燃料の漏れの
    有無を検知して前記電磁弁を閉塞制御する液体燃料漏れ
    検知手段とからなり、前記液体燃料漏れ検知手段は所定
    時間内における複数回の検知動作を一単位とし、この一
    単位内における各回の実際の供給量に基づいて前記電磁
    弁を閉塞制御するように構成されることを特徴とする空
    調システムの液体燃料漏れ検知装置。
  2. 【請求項2】 前記液体燃料漏れ検知手段が前記電磁弁
    の開放時または前記空調端末機の燃焼開始時などの工程
    移行直後に一定時間その検知動作を停止する動作停止手
    段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の空調シス
    テムの液体燃料漏れ検知装置。
  3. 【請求項3】 前記各空調端末機の燃焼状態を切り換え
    る燃料調節器として電磁ポンプを設け、この電磁ポンプ
    からの振動数を燃焼信号として前記分析手段に出力する
    とともに、前記流量計がパルス信号を出力するように構
    成することを特徴とする請求項1に記載の空調システム
    の液体燃料漏れ検知装置。
  4. 【請求項4】 前記流量計の両端間に循環路を設け、こ
    の循環路の途中に電動ポンプを設けたことを特徴とする
    請求項1に記載の空調システムの液体燃料漏れ検知装
    置。
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