JP2967534B2 - マンホール鉄蓋の路面高低差調整装置及び調整方法 - Google Patents

マンホール鉄蓋の路面高低差調整装置及び調整方法

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JP2967534B2
JP2967534B2 JP8284975A JP28497596A JP2967534B2 JP 2967534 B2 JP2967534 B2 JP 2967534B2 JP 8284975 A JP8284975 A JP 8284975A JP 28497596 A JP28497596 A JP 28497596A JP 2967534 B2 JP2967534 B2 JP 2967534B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明はマンホールピットの
スラブ上面に設置したマンホール鉄蓋の上面を道路面の
舗装改修に際して道路面と面一に調節するマンホール鉄
蓋の路面高低調整装置及び調整方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】マンホール鉄蓋は、ケーブルなどの地下
埋設物の作業口として、ケーブル布設にあわせて、道路
面に一定間隔で設置されているものである。このケーブ
ルなどの地下埋設物は、道路の地下空間に構築されるも
のであることから、マンホール鉄蓋は、道路の路面とし
ての力学的強度と、その表面形状は道路面と平滑で、面
一にされていることが交通の支障とならない構造として
要求される。このことから、いったん設置したマンホー
ル鉄蓋を道路面の修正及び改修によって高低差が生じた
場合、道路と面一に調節することは、道路に埋設されて
いるマンホール鉄蓋を掘り起こすことから道路の全面修
復という大工事となり、手間のかかる困難な土木工事と
なる。多くの既存のマンホール鉄蓋は、道路工事後、マ
ンホール鉄蓋の土台に嵩上げ工事を施し高低差の調節を
行っている。
【0003】然しながら、近年都市の地上空間の過密に
伴い、災害時の安全性の見地から電話線、送電ケーブ
ル、ガスパイプ等の公共物は道路面の地下に設置される
ようになつたが、一方、地上の交通機関の目覚ましい発
達に伴い道路の設備が常時行われている。これにともな
い道路面のマンホール鉄蓋は道路に埋設されているた
め、簡単な道路工事では高低差調節工事を行うことがで
きない。このため、マンホール鉄蓋と道路面の部分に高
低差が生じた状態となり、これが交通の障害、並びにマ
ンホール鉄蓋の破損の原因にもなっている。
【0004】このような状況から、マンホールの地上へ
の作業口に設置される蓋体の高さを調節する高低調節装
置として、例えば、特開昭55-52430号や特開平2-282525
号などが提案されている。
【0005】特開昭55-52430号のマンホール鉄蓋は、固
定外筒に昇降調整自在に内筒を嵌合し、内筒上端開口部
にマンホール鉄蓋を着脱自在に嵌合せしめたものであ
る。しかし、このマンホール鉄蓋の高低調節装置は、内
筒を外筒に嵌合させた構造であるから、交通量の激しい
道路にあっては、固定外筒と内筒が縦ネジで固定されて
いることから、上からの重量による振動が固定外筒と内
筒に激しく伝わり、固定外筒と内筒の嵌着部の損傷が生
じ易く、取換えを頻繁に行う必要がある。また、固定外
筒と内筒を固定する縦ネジの調整の仕方が、図面に示す
実施の状況では不明瞭である。
【0006】また、特開平2-282525号は、マンホール鉄
蓋上部の作業口に形成された蓋枠受部上端面に、複数本
の植込ボルトを植設し、この植込ボルトに螺合する調整
ナットに上記蓋体を取付けるための蓋枠を載置するフラ
ンジを形成し、調整ナットを挿着する蓋枠の取付孔径
を、調整ナットのねじ外径に対し所定間隙が形成される
ように設定し、調整ナットの回転により蓋枠を上下動可
能に取付け高低差の調節を行うものである。
【0007】しかし、このマンホール鉄蓋も、高さを、
植込ボルトと調整ナットで調節して固定後、調節部分に
コンクリートモルタルを充填して高低差を固定するた
め、固定式と同じようにコンクリートモルタルの養生が
必要であり、また、高低差を調整するには、蓋枠を外し
コンクリートモルタルを一旦破壊しなければならず、し
かもコンクリートモルタルの打ち込みは、養生しなけれ
ばならず、高低差調節工事に手間と時間を要し、工事が
繁雑となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来の問題点を解消したもので、マンホールの地上への
作業口に設置されるマンホール鉄蓋を、道路面の舗装改
修などによって生じる道路面との高低差も、道路面と面
一に調整する作業も、簡易・安全で、かつ短時間で可能
なマンホール鉄蓋の路面高低差調整装置及び調整方法を
提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のマンホール鉄蓋
の路面高低差調整装置は、角型マンホールの開口部上面
を閉止する角型の蓋体と、該蓋体をその上縁内周面で支
持し、角筒状で内側に円形の中底板を一体に有する内枠
体と、該内枠体を内周面に沿って昇降させる内枠体と相
似形に形成されている外枠体と、該外枠体をマンホール
スラブ上で支持し、該マンホールスラブ上に設置される
底板と、前記内枠体に突設された舌部と前記底板間に挿
入されて前記内枠体の高低差に対応して前記内枠体の高
さを支持し、該舌部に穿設された孔に対応する孔が形設
され、該孔にピンを差し込むことによって固定されるス
ペーサーと、該スペーサー間の四隅に位置し、前記内枠
体を路面の高低差に合わせて前記中底板を昇降させるジ
ャッキの両側に前記中底板を固定する固定ネジとを配置
した昇降部材と、前記外枠体に挿着された前記内枠体を
前記内枠体から放射方向に複数のボルトで押圧して外枠
体に緊締して揺動を防止する緊締部材とを備えたことを
特徴とする。
【0010】本発明のマンホール鉄蓋の路面高低差調整
方法は、請求項1記載のマンホール鉄蓋の路面高低差調
整装置であって、前記マンホールスラブ上の前記底板に
設置された前記外枠体の内側に前記内枠体を昇降自在に
嵌着し、内枠体の四隅に設置した前記昇降部材のジャッ
キを上方から駆動させて上下昇降させ、位置決めした
後、該ジャッキ両側のボルトで固定してマンホール鉄蓋
の上面を道路面に整合させ、前記内枠体を昇降させるこ
とによって生じた外枠体と内枠体の格差に応じた前記ス
ペーサーを前記内枠体の前記舌部に装着し、該孔にピン
を差し込んで固定すると同時に、前記内枠体の内面から
放射状に複数のボルトで前記内枠体を前記外枠体に緊締
して揺動を防止することを特徴とする。
【0011】本発明のマンホール鉄蓋の路面高低差調整
装置及び調整方法によれば、マンホールスラブ上に据え
付けられた外枠体に内枠体を嵌着させ、ジャッキで昇降
させて内枠体を路面と面一にして固定し、スペーサーを
装填して道路面と面一に調節することができる。
【0012】また、内枠体を昇降部材のナットの回転で
昇降するので、高低差の調整が簡易に行える。また、固
定ネジのナットを締め付けて内枠体の浮上が防止され
る。さらに、内枠体を緊締部材で外枠体に固定ることに
よって内枠体の揺れが防止される。
【0013】スペーサーは、多種類のものが準備され、
あらゆる高低差に対応できる。また、スペーサーは、上
部と側部から止められ、二重に支持されるので、解脱す
ることがない。
【0014】
【発明の実施の態様】以下図面を参照して本発明を詳細
に説明する。図1は本発明に係わるのマンホール鉄蓋の
路面高低差調整装置の一実施例を示す切欠き状態の斜視
図、図2はマンホール鉄蓋を解脱した状態の平面説明
図、図3は図2のA−A線に沿った断面図、図4は図2
のB−B線に沿った断面図、図5は内枠体の裏面説明
図、図6は図2のC−C線に沿った断面図、図7は蓋体
を解脱した状態の平面説明図、図8はスペーサー止め具
の説明図、図9〜図11はスペーサーの一例を示す説明
図、図12は補助枠体の一例を示す断面説明図を示す。
【0015】これらの図において、本発明のマンホール
鉄蓋の路面高低差調整装置は、角型マンホールの開口部
上面を閉止する角型の蓋体1と、蓋体1をその上縁内周
面21で支持し、角筒状で内側に中底板22を一体に有
する内枠体2と、この内枠体2を内周面31に沿って昇
降させる内枠体2と相似形の外枠体3と、この外枠体3
をマンホールスラブ10上で支持し、スラブ10上に設
置される底板4と、内枠体2の高低差に対応して中底板
22の下部に生じた空隙に装着され、高さを支持するス
ペーサー5と、内枠体2を高低差に合わせて昇降させる
ジャッキ71と固定ネジ72、72からなる昇降部材7
と、内枠体2を外枠体3に緊締して揺れを防止する緊締
部材8を主な構成とするものである。
【0016】蓋体1は、図1〜4に示すように、角筒状
の内枠体2の上周縁部23の内周面21に載置され、上
周縁部23と面一となるように装着され、マンホールの
開口部上面を閉止する。この蓋体1は、マンホールの開
口部、すなわち作業口を閉止し、道路面と面一になるも
のである。したがって、蓋体1の表面は、平坦に鋳造さ
れ、その表面には通常、滑り止め用の模様が一面に施さ
れている。
【0017】内枠体2は、図1〜5に示すように、蓋体
1をその上端内周面21で支持する角筒状の内側に中底
板22を一体に形設したものである。この中底板22の
内側には蓋体1の裾部11を支持する蓋受部材24が複
数個配置され、蓋体1を保持する。このように蓋体1は
上周縁部23と面一になるように保持される。中底板2
2の中央部にはマンホールと連通する作業口25が開設
され、作業口25の周囲には水切り用の立上り縁部26
が一体成形で配設されている。そして、中底板22の四
隅部には、内枠体2を昇降させる昇降部材7を挿通させ
る穴27、27、27が一組で穿設されている。このよ
うに構成される内枠体2は、相似形の外枠体3の内側面
31で昇降できるように嵌着され、昇降して道路面との
高低差を調節する。また、中底板22の四隅には、蓋体
1の脚体12を保持する防振ゴム36が配置され、蓋体
1の脚体12を押圧して振動を吸収する。防振ゴム36
は内枠体2の中底板22の四隅で、脚体12を外方向に
押圧するように設置されている。
【0018】また、内枠体2の中底板22の下部は、図
5に示すように、内枠体2を外枠体3に締付ける複数の
締付けネジからなる緊締部材8が適宜間隔で配置されて
いる。緊締部材8は内枠体2の内側から放射方向に外枠
体3を押圧するように複数のボルトで構成される。この
緊締部材8、8の間には、内枠体2の壁面の強度を維持
する突状81と、スペーサー5の孔51に対応する孔8
3を穿設した舌片82が一体に形設されている。舌片8
2の下部に装着されたスペーサー5を、孔83にピンを
挿着し、これをスペーサー5の孔51まで通し、スペー
サー5を上部から固定する。
【0019】内枠体2を嵌着させる外枠体3は、図1〜
4に示すように、内枠体2と相似形で、内側面31で内
枠体2を保持する。このように外枠体3は、内枠体2の
外周に位置し、内枠体2を内側面31に沿って昇降させ
る。この内枠体2と外枠体3の間は、緊締部材8、8…
…で放射状に締め付けて揺れを防止する。外枠体3はマ
ンホールのスラブ10上に装着されている底板4に、ネ
ジ45などの固定手段で取付けられる。したがって高低
差の調節と共に、外枠体3又は外枠体3ごと全体の取替
えも可能である。実施例では、外枠体3は、底板4にネ
ジ45などの固定手段で装着されているが、これに限定
されず、例えば、図12に示すように、外枠体3と底板
4は一体に形成されていてもよい。さらに、内枠体2と
外枠体3の間の間隙には塵などの異物が混入しないよう
に、高低差調整後にパッキン34を装填すると好適であ
る。
【0020】内枠体2の高低の調整は、4ケ所に設置し
た昇降部材7で行う。昇降部材7は、底板4の四隅に設
置され、中底板22を上下動自在に昇降させるジャッキ
71と、高さが調節された中底板22を保持する固定ネ
ジ72、72で構成される。固定ネジ72、72は、内
枠体2の浮上を防止する一対の固定部材である。
【0021】ジャッキ71には、固定ナット78が固着
され、その基端部はジャッキ支持金具73に装着されて
いる。ジャッキ71の下部は、ジャッキ支持金具73に
装入して回転を吸収できるように備え付けられる。ジャ
ッキ支持金具73は、底板4に形設された溝44に挿入
されて備え付けられる。ジャッキ71の先端は、中底板
22の穴27を挿通している。ジャッキ71は固定ナッ
ト78をスパナなどの作業工具で回転させると、ナット
78で支持されている中底板22が昇降する。ナット7
8の回転を調節して、内枠体2の高低差を解消させる。
この場合、ジャッキ71の先端からボルトを挿入して、
中底板22を固定する。
【0022】また、固定ネジ72、72は、底板4にジ
ャッキ71を中心にして両側に、固定ネジ支持金具7
4、74で固定されている。この固定ネジ72、72
は、先端が中底板22の穴27を挿通して、ジャッキ7
1で中底板22を昇降させて高低差を調節したのち、中
底板22の上部からナットを装着して内枠体2の浮上を
防止する。
【0023】内枠体2を昇降させて中底板22の下部に
生じた空隙には、スペーサー5が装着される。スペーサ
ー5は、底板4上に設置され、底板4に軸支された止め
具6で固定・解除される。スペーサー5は、矩形状をな
し、高低差に適合するように何種類かの厚さのものが用
意されている。矩形状のスペーサー5には、内枠体2の
舌片82の孔83と連通する孔51が穿設されている。
孔83にピンを挿着してスペーサー5の孔51に装入さ
せ、スペーサー5を固定する。スペーサー5は昇降部材
7の間に配置される。
【0024】このようにスペーサー5は、底板4上で、
昇降した内枠体2の中底板22下部に生じた間隙幅に合
わして挿着される。すなわち、例えば内枠体2が外枠体
3に沿って上昇すると、内枠体2の中底板22と底板4
に空隙が生じる。この空隙に間隙幅に適合する調整スペ
ーサー5を選択して装填する。調整スペーサー5は底板
4上で、内枠体2の中底板22下部に位置し内枠体2の
高低差に合わせて多種類のものが取換え自在に構成され
ている。
【0025】この調整スペーサー5の種類は、図9〜1
1に示すように、角型内枠体2の中底板22の下部に配
置するので、矩形状のものが好適である。調整スペーサ
ー5は、高低差に対応できるように複数種類の幅、形の
ものが用意されている。例えば、高さΗ=0.6cm、
0.9cm、2cm、3cm、4cm、5cm、6cm、7cm、8c
m、9cm、10cm、12cm、13cm、14cm、15cm、
16cm、17cm、18cm、19cm、20cmのものを用意
し、間隙幅に合わせて適宜選択して設置する。調整スペ
ーサー5の設置は、調整スペーサー5の単品でも良い
し、2個以上の積重ねであってもよい。この場合、積重
ねは2個とするのが好適で、3個以上の積み重ねは危険
防止のため出来るだけ避けるのが良い。
【0026】このスペーサー5は、内枠体2の舌82か
らのピン83で固定されるとともにスペーサー止具6で
固定されている。スペーサー5の固定・解除を行うスペ
ーサー止め具6は、底板4に軸支され、抜き差し可能に
形成されている。スペーサー止め具6は、図8に示すよ
うに、スペーサー止めピン61と、このスペーサー止め
ピン61で軸支され回動自在の止めバー62で構成され
ている。このスペーサー止具6は、止めバー62の下部
に突起63が突出され、底板4に穿設されている穴42
に嵌着して止めバー62を固定する。スペーサー止めピ
ン61は軸が長尺に造られ、常時自重で軸下端がフリー
な状態にある。止めバー62を上方に引き上げるとフリ
ーな分だけ上昇し、突起63が穴42より離脱する。す
なわち、スペーサー5を配置して、止めバー62の突起
63を穴42に差込んだときに、スペーサー5が固定さ
れる。また、止めバー62を引き上げたときに、突起6
3の嵌着が解除されスペーサー5の固定が解除され、ス
ペーサー5を取出すことができる。
【0027】このスペーサー5は、厚みが薄い場合は、
内枠体2の舌82からのピン83とスペーサー止め具6
とで二重に固定される。しかし、スペーサー5の厚みが
大きい場合、あるいは複数枚重ねた場合は、ピン83は
上部のスペーサー5のみ固定する。
【0028】マンホール鉄蓋の道路への設置は、スラブ
10上に底板4を設置し、これに外枠体3を取り付け、
内枠体2を嵌着し、内枠体2の表面位置が道路面とー致
するように据付を行う。この状態で、四ケ所に設置され
ているジヤッキ71のボルト75を回して中底板22の
高さを固定する。この状態で、内枠体2の内側から緊締
部材8で内枠体2を外枠体3に締付けて、内枠体2の揺
れを防止する。内枠体2と外枠体3の間の間隙に調整ス
ペーサー5を装填し、スペーサー止め具6で調整スペー
サー5を固定して、マンホール鉄蓋表面の位置が道路面
とー致するように据付を行うことができる。
【0029】以上の構成において、本発明に係わるマン
ホール鉄蓋の高低差調整方法について説明する。
【0030】道路面とマンホール鉄蓋との間に格差が生
じた場合、道路面に設置されているマンホール鉄蓋の周
囲を、約10cmの間隔を於いてアスファルトカッターで
深さ10cm〜15cmに直線切りを行う。
【0031】ついで、マンホール鉄蓋との間のアスファ
ルトをブレーカーで掘削除去するとコンクリートの外枠
体3の表面が露出する。ここまでのアスファルトを除去
し、マンホール鉄蓋の内枠体2と外枠体3との間の充填
物を除去する。
【0032】マンホール鉄蓋の蓋体1を内枠体2から開
脱してマンホール鉄蓋の開口部から内部に入り、緊締部
材8のボルトを緩める。ついで、昇降部材7の12本の
ナット75、77、77を緩めて、内枠体2を上下動自
在にする。この状態で、内枠体2のジヤッキ71のナッ
ト76を回転させてジヤッキアップあるいは下降操作を
行い、できるだけ水平状態を保ちつつ内枠体2の高さを
調節して道路面と面一にする。この際、内枠体2を若干
高めまで揚げたとき、ピン83を取外し、スペーサー5
の上方の固定を解除し、さらにスペーサー止め具6のバ
ー62を持上げて旧いスペーサー5を抜き取る。
【0033】この状態で、四ケ所の高さ調整スペーサー
5を、新しい高さに適合するように新しい調整スペーサ
ー5を装着する。舌片82にピン83を挿着してスペー
サー5の孔51に装入する。
【0034】四隅の昇降部材7のジャッキ71のナット
75を回転させてできるだけ水平状態を保ちつつ中底板
22の高さを調整する。ついで、ジャッキ71の両側の
固定ネジ72のボルト77を締めて内枠体2を固定す
る。8本の緊締部材8のナットを締めて、内枠体2の横
揺れを防止する。この様にして、道路面との高低差を調
整する。最後に、外枠体3と内枠体2の隙間に砂止めパ
ッキン34を配設する。最後に外枠体3の周囲にアスフ
ァルトを充填し、マンホール鉄蓋の蓋体1を内枠体2に
装着して道路面と面一に調節する。このように本発明
は、道路の舗装補修などによって生じた道路面との高低
差を短期間で、効率よく解消させることができる。
【0035】第12図は本発明の他の実施例を示すもの
である。この実施例は、道路面との高低差が大きいとき
は、外枠体3と内枠体2に補助内枠体28を挿着した
り、或は補助外枠体29を装着して大きい高低差に対応
することができる。例えば、図12に示すように、内枠
体2の下部に内枠体2と同一形の補助内枠体28を継ぎ
足す。並びに外枠体3の上部にも外枠体3と同一形の補
助外枠体29を装着することができる。補助内枠体2
8、補助外枠体29としては、相似形としても良いし、
或は部分的に配置しても良いが、断面コ字状のものが強
度があり好適である。
【0036】
【発明の効果】本発明のマンホール鉄蓋の路面高低差調
整装置によれば、マンホールスラブ上に据え付けられた
外枠体に内枠体を嵌着させ、ジャッキで昇降させて内枠
体を路面と面一にして固定し、スペーサーを装填して道
路面と面一に調節するので、調整作業が簡易にして安全
である。
【0037】また、内枠体を昇降部材のナットで昇降す
ることによって、高低差の調整が簡易に行える。又、固
定ネジのナットで内枠体の浮上が防止される。さらに、
内枠体を緊締部材で外枠体に固定ることによって内枠体
の揺れが防止される。
【0038】スペーサーは、多種類のものが用意され、
あらゆる高低差に対応できる。また、スペーサーは、上
部と側部から止められ、二重に支持されるので、解脱す
ることがない。
【0039】このように、マンホール鉄蓋を道路面の舗
装改修の際に生じる段差に合わせてマンホール鉄蓋を任
意範囲で簡易かつ安全に調節させることができ、マンホ
ール鉄蓋全体の交換工事が必要となくなった。したがっ
て、道路面の修正及び改修などによって高低差を生じて
も、道路面との高低に合わせてマンホール鉄蓋を道路と
面一に調整することのでき、交通の障害とならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるのマンホール鉄蓋の路面高低差
調整装置の一実施例を示す切欠き状態の斜視図、
【図2】マンホール鉄蓋蓋を解脱した状態の平面説明
図、
【図3】図2のA−A線に沿った断面図、
【図4】図2のB−B線に沿った断面図、
【図5】内枠体の裏面説明図、
【図6】図2のC−C線に沿った断面図、
【図7】蓋体を解脱した状態の平面説明図、
【図8】スペーサー止め具の説明図、
【図9】スペーサーの一例を示す説明図、
【図10】スペーサーの一例を示す説明図、
【図11】スペーサーの一例を示す説明図、
【図12】補助枠体の一例を示す断面説明図
【符号の説明】
1………マンホール鉄蓋蓋 2………内枠体 3………外枠体 4………底板 5………スペーサー 6………スペーサー止め具 7………支持部材 8………揺れ防止部材
フロントページの続き (72)発明者 今中 利信 東京都台東区元浅草3−18−10 アイレ ック技建株式会社内 (72)発明者 阿部 智徳 東京都台東区元浅草3−18−10 アイレ ック技建株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−177106(JP,A) 特開 平9−268585(JP,A) 特開 平9−302693(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02D 29/12 E02D 29/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】角型マンホールの開口部上面を閉止する角
    型の蓋体と、 該蓋体をその上縁内周面で支持し、角筒状で内側に円形
    の中底板を一体に有する内枠体と、 該内枠体を内周面に沿って昇降させる内枠体と相似形に
    形成されている外枠体と、 該外枠体をマンホールスラブ上で支持し、該マンホール
    スラブ上に設置される底板と、 前記内枠体に突設された舌部と前記底板間に挿入されて
    前記内枠体の高低差に対応して前記内枠体の高さを支持
    し、該舌部に穿設された孔に対応する孔が形設され、該
    孔にピンを差し込むことによって固定されるスペーサー
    と、 該スペーサー間の四隅に位置し、前記内枠体を路面の高
    低差に合わせて前記中底板を昇降させるジャッキの両側
    に前記中底板を固定する固定ネジとを配置した昇降部材
    と、 前記外枠体に挿着された前記内枠体を前記内枠体から放
    射方向に複数のボルトで押圧して外枠体に緊締して揺動
    を防止する緊締部材と を備えたことを特徴とするマンホ
    ール鉄蓋の路面高低差調整装置。
  2. 【請求項2】前記スペーサーが、前記底板に軸支された
    止め具で固定・解除されることを特徴とする請求項1記
    載のマンホール鉄蓋の路面高低差調整装置。
  3. 【請求項3】 角型マンホールの開口部上面を閉止する
    角型の蓋体と、該蓋体をその上縁内周面で支持し、角筒
    状で内側に円形の中底板を一体に有する内枠体と、該内
    枠体を内周面に沿って昇降させる内枠体と相似形に形成
    されている外枠体と、該外枠体をマンホールスラブ上で
    支持し、該マンホールスラブ上に設置される底板と、前
    記内枠体に突設された舌部と前記底板間に挿入されて前
    記内枠体の高低差に対応して前記内枠体の高さを支持
    し、該舌部に穿設された孔に対応 する孔が形設され、該
    孔にピンを差し込むことによって固定されるスペーサー
    と、該スペーサー間の四隅に位置し、前記内枠体を路面
    の高低差に合わせて前記中底板を昇降させるジャッキの
    両側に前記中底板を固定する固定ネジとを配置した昇降
    部材と、前記外枠体に挿着された前記内枠体を前記内枠
    体から放射方向に複数のボルトで押圧して外枠体に緊締
    して揺動を防止する緊締部材とを備え、 前記マンホールスラブ上の前記底板に設置された前記外
    枠体の内側に前記内枠体を昇降自在に嵌着し、内枠体の
    四隅に設置した前記昇降部材のジャッキを上方から駆動
    させて上下昇降させ、位置決めした後、該ジャッキ両側
    のボルトで固定してマンホール鉄蓋の上面を道路面に整
    合させ、前記内枠体を昇降させることによって生じた外
    枠体と内枠体の格差に応じた前記スペーサーを前記内枠
    体の前記舌部に装着し、該孔にピンを差し込んで固定す
    ると同時に、前記内枠体の内面から放射状に複数のボル
    トで前記内枠体を前記外枠体に緊締して揺動を防止する
    ことを特徴とするマンホール鉄蓋の路面高低差調整方
    法。 【0001】
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KR102532488B1 (ko) * 2021-08-17 2023-05-12 김해기 개량된 시공 높이 조절구조를 갖는 맨홀 구조체

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