JP2967204B2 - 蛋白質吸着剤 - Google Patents
蛋白質吸着剤Info
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- JP2967204B2 JP2967204B2 JP13474690A JP13474690A JP2967204B2 JP 2967204 B2 JP2967204 B2 JP 2967204B2 JP 13474690 A JP13474690 A JP 13474690A JP 13474690 A JP13474690 A JP 13474690A JP 2967204 B2 JP2967204 B2 JP 2967204B2
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- sake
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- protein adsorbent
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- Distillation Of Fermentation Liquor, Processing Of Alcohols, Vinegar And Beer (AREA)
- Water Treatment By Sorption (AREA)
- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
- Alcoholic Beverages (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、水又は水系物質中に含まれる蛋白質を吸着
・除去するに適切な吸着剤に関するものであり、特に、
酒の清澄化剤として有用な蛋白質吸着剤に関するもので
ある。
・除去するに適切な吸着剤に関するものであり、特に、
酒の清澄化剤として有用な蛋白質吸着剤に関するもので
ある。
従来、清酒からその混濁の原因となる蛋白質を除去す
るために最も一般的に用いられている方法は、清酒に柿
渋とゼラチンとを投入して清酒中に沈降する沈澱物を除
去する方法である。
るために最も一般的に用いられている方法は、清酒に柿
渋とゼラチンとを投入して清酒中に沈降する沈澱物を除
去する方法である。
しかしながら、上記の所謂おり下げ剤を用いる方法
は、おりの沈降除去までに数十時間を有するという問題
がある。更に又この方法は、バッチ処理によらざるを得
ない為に清酒中への雑菌の混入が避け難く、加熱殺菌処
理をおこなわない生酒用原酒のおり下げに不向きであ
る。
は、おりの沈降除去までに数十時間を有するという問題
がある。更に又この方法は、バッチ処理によらざるを得
ない為に清酒中への雑菌の混入が避け難く、加熱殺菌処
理をおこなわない生酒用原酒のおり下げに不向きであ
る。
上記課題を解決するものとして、タンニンを水不溶性
で且つ親水性の重合体と共有結合させて不溶化し、これ
を清酒の清澄化に使用する提案もみられる(特公昭55−
7225号公報)。
で且つ親水性の重合体と共有結合させて不溶化し、これ
を清酒の清澄化に使用する提案もみられる(特公昭55−
7225号公報)。
しかしながら、上記の水不溶性固定化タンニンは、蛋
白質の吸着には無関係とみられる担体部分を多く含んで
おり、その結果、単位量当たりの吸着量が減少している
ことは明らかである。
白質の吸着には無関係とみられる担体部分を多く含んで
おり、その結果、単位量当たりの吸着量が減少している
ことは明らかである。
本発明者は前記の現況に鑑み、より効率的に、水又は
水系物質中に含まれている蛋白質を吸着することができ
る吸着剤を提供することを技術的課題とするものであ
る。
水系物質中に含まれている蛋白質を吸着することができ
る吸着剤を提供することを技術的課題とするものであ
る。
本発明者は、前記技術的課題を解決するために、研究
を重ねた結果、本発明に到達したものである。
を重ねた結果、本発明に到達したものである。
即ち、本発明は、液状柿渋にペルオキソ二硫酸塩を作
用させて得られる含水ゲル組成物からなる蛋白質吸着剤
に係るものである。
用させて得られる含水ゲル組成物からなる蛋白質吸着剤
に係るものである。
ここでペルオキソ二硫酸塩としては、具体的にはペル
オキソ二硫酸カリウム、ペルオキソ二硫酸アンモニウ
ム、ペルオキソ二硫酸ナトリウムを例示することができ
る。これらの内でも、とりわけペルオキソ二硫酸カリウ
ムが好ましい。
オキソ二硫酸カリウム、ペルオキソ二硫酸アンモニウ
ム、ペルオキソ二硫酸ナトリウムを例示することができ
る。これらの内でも、とりわけペルオキソ二硫酸カリウ
ムが好ましい。
本発明に係る蛋白質吸着剤を用い、例えば普通酒又は
生酒用の原酒中の蛋白質を吸着・除去するには、常用の
カラム法によれば良い。勿論、場合によってはバッチ法
も用いることができる。
生酒用の原酒中の蛋白質を吸着・除去するには、常用の
カラム法によれば良い。勿論、場合によってはバッチ法
も用いることができる。
また、本発明に係る蛋白質吸着剤は、液状柿渋にペル
オキソ二硫酸塩を作用させて得られる含水ゲル組成物と
活性炭とを混合したものとしても差し支えない。
オキソ二硫酸塩を作用させて得られる含水ゲル組成物と
活性炭とを混合したものとしても差し支えない。
後出の実施例に示されるように、従来のおり下げ剤や
柿渋・ゼラチン法は、生酒用原酒に対する蛋白質除去効
果よりも普通酒用原酒に対する蛋白質除去効果の方が高
い。しかし、本発明に係る蛋白質吸着剤の場合、むしろ
生酒用原酒に対する蛋白質除去効果の方が高いという、
極めて特徴的な作用を示す。
柿渋・ゼラチン法は、生酒用原酒に対する蛋白質除去効
果よりも普通酒用原酒に対する蛋白質除去効果の方が高
い。しかし、本発明に係る蛋白質吸着剤の場合、むしろ
生酒用原酒に対する蛋白質除去効果の方が高いという、
極めて特徴的な作用を示す。
本発明に係る蛋白質吸着剤は、市販の水不溶性固定化
タンニンに比較して単位量当たりに吸着できる蛋白質の
量も多く、簡単な製法で且つ安価に製造できる。
タンニンに比較して単位量当たりに吸着できる蛋白質の
量も多く、簡単な製法で且つ安価に製造できる。
実施例1 液状柿渋(ポリフェノール含有4.0%)250mlに、ペル
オキソ二硫酸カリウム7.5gを溶かし、数分間静置するこ
とにより、含水ゲル組成物を得た。得られたゲル組成物
を16時間放置し熟成させた後、適当な粒径にホモゲナイ
ズ、水洗し、蛋白質吸着剤とした。
オキソ二硫酸カリウム7.5gを溶かし、数分間静置するこ
とにより、含水ゲル組成物を得た。得られたゲル組成物
を16時間放置し熟成させた後、適当な粒径にホモゲナイ
ズ、水洗し、蛋白質吸着剤とした。
上記で得た蛋白質吸着剤を内径8mmのカラムにつめ(B
ed Volume 10ml)、生酒用原酒及び普通酒を、それぞれ
1500mlづつ流し(生酒用原酒の場合SV6.0乃至8.2、普通
酒用原酒の場合SV3.5乃至10.3)、流下液を50mlずつ分
取して、各フラクションの蛋白質除去率をバイオ−ラッ
ド(Bio−Rad)法により測定した。
ed Volume 10ml)、生酒用原酒及び普通酒を、それぞれ
1500mlづつ流し(生酒用原酒の場合SV6.0乃至8.2、普通
酒用原酒の場合SV3.5乃至10.3)、流下液を50mlずつ分
取して、各フラクションの蛋白質除去率をバイオ−ラッ
ド(Bio−Rad)法により測定した。
実施例2 実施例1の蛋白質吸着剤に代えて、これに同重量の活
性炭を混合した吸着剤を使用し、実施例1と同様の実験
をおこなった。
性炭を混合した吸着剤を使用し、実施例1と同様の実験
をおこなった。
比較例1 市販の水不溶性固定化タンニンについて実施例1と同
様の実験をおこなった。
様の実験をおこなった。
比較例2 原酒100mlに対し、標準量10%柿渋液0.6mlと1%ゼラ
チン液0.4ml及びその3倍量、5倍量を使用し、沈降時
間を16時間又は44時間としており下げをおこなった。
チン液0.4ml及びその3倍量、5倍量を使用し、沈降時
間を16時間又は44時間としており下げをおこなった。
以上の結果をまとめて次表に示す。
〔発明の効果〕 本発明にかかる蛋白質吸着剤は、市販の水不溶性固定
化タンニンに比較して単位量当たりに吸着できる蛋白質
の量が多い;簡単な製法で且つ安価に製造できる等の特
徴を有している。
化タンニンに比較して単位量当たりに吸着できる蛋白質
の量が多い;簡単な製法で且つ安価に製造できる等の特
徴を有している。
前出の実施例からも明らかな如く、本発明に係る蛋白
質吸着剤は、酒、特に、生酒用の原酒の清澄化剤として
有用なものである。
質吸着剤は、酒、特に、生酒用の原酒の清澄化剤として
有用なものである。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−7297(JP,A) 特開 平1−155947(JP,A) 特開 昭63−24880(JP,A) 特開 昭58−104634(JP,A) 特開 昭54−119097(JP,A) 特開 昭49−100294(JP,A) 特開 昭48−91290(JP,A) 特許2849926(JP,B2) 特公 昭55−7225(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B01J 20/00 - 20/34 C02F 1/28 C12G 3/02 119 C12H 1/00 - 1/22
Claims (1)
- 【請求項1】柿渋にペルオキソ二硫酸塩を作用させて得
られる含水ゲル組成物からなる蛋白質吸着剤
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13474690A JP2967204B2 (ja) | 1990-05-24 | 1990-05-24 | 蛋白質吸着剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13474690A JP2967204B2 (ja) | 1990-05-24 | 1990-05-24 | 蛋白質吸着剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0429742A JPH0429742A (ja) | 1992-01-31 |
JP2967204B2 true JP2967204B2 (ja) | 1999-10-25 |
Family
ID=15135615
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13474690A Expired - Fee Related JP2967204B2 (ja) | 1990-05-24 | 1990-05-24 | 蛋白質吸着剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2967204B2 (ja) |
-
1990
- 1990-05-24 JP JP13474690A patent/JP2967204B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0429742A (ja) | 1992-01-31 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |