JP2967201B2 - 電解コンデンサ - Google Patents
電解コンデンサInfo
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- Electric Double-Layer Capacitors Or The Like (AREA)
Description
この発明は、安全性を向上させた乾式電解コンデンサ
に関する。
に関する。
アルミニウムなどの表面に絶縁性酸化皮膜が形成され
得る、いわゆる弁金属を陽極に用い、多孔質セパレータ
を介して集電用の陰極を配置するとともに、前記多孔質
セパレータに電解液を保持させた乾式電解コンデンサ
(以下単に電解コンデンサという)は、単位体積あたり
の静電容量値が大きく、大容量のコンデンサが得られる
ことから、各種の電子機器の電源部の平滑回路などに数
多く用いられている。 電解コンデンサは、陽極の弁金属表面を陽極酸化処理
等によって酸化して、絶縁性の酸化物薄膜を形成し、こ
れを誘電体層として用いている。 そして多孔質セパレータによって保持された導電性を
有する電解液は、真の陰極として誘電体層に接触すると
ともに、集電のための陰極にも電気的に接触してコンデ
ンサ素子を形成している。 ところで電解コンデンサは、電解液の蒸散防止や吸湿
等を防ぐためにコンデンサ素子を外装容器内に密閉して
用いられる。また電解コンデンサの誘電体層は前記した
ように極めて薄い皮膜のため、製造時ならびに使用時に
おいて熱、水分、機械的衝撃などによって皮膜が劣化損
傷を受ける。 電解液は、陰極としての機能のみでなくこのような劣
化損傷を受けた部位の誘電体層を電解酸化して修復させ
る機能を併せ持っている。電解酸化反応は微量の水分の
存在下で酸化反応が進行し、この時水素ガスが発生す
る。このためにコンデンサ素子を収納している密閉容器
内の圧力は高くなる。 またこの修復反応とは別に、電解コンデンサは有極性
であることから、使用時に極性を間違えて接続したり、
交流電圧を印加したり、さらには誘電体酸化皮膜の絶縁
耐圧を越える電圧が印加されるなどの異常な使用状態に
置かれると、誘電体皮膜が破壊され急激に電流が増加
し、発熱とガス発生が起こり、電解コンデンサを短時間
で破壊させる。 このときの内部圧力の上昇によって、密閉容器が爆発
的に破損するのを防ぐために、電解コンデンサは、密閉
容器の一部に脆弱部分を設け、この部分が内部圧力によ
って開放されて内部の高圧ガスを外部に放散させる防爆
装置が備えられている。
得る、いわゆる弁金属を陽極に用い、多孔質セパレータ
を介して集電用の陰極を配置するとともに、前記多孔質
セパレータに電解液を保持させた乾式電解コンデンサ
(以下単に電解コンデンサという)は、単位体積あたり
の静電容量値が大きく、大容量のコンデンサが得られる
ことから、各種の電子機器の電源部の平滑回路などに数
多く用いられている。 電解コンデンサは、陽極の弁金属表面を陽極酸化処理
等によって酸化して、絶縁性の酸化物薄膜を形成し、こ
れを誘電体層として用いている。 そして多孔質セパレータによって保持された導電性を
有する電解液は、真の陰極として誘電体層に接触すると
ともに、集電のための陰極にも電気的に接触してコンデ
ンサ素子を形成している。 ところで電解コンデンサは、電解液の蒸散防止や吸湿
等を防ぐためにコンデンサ素子を外装容器内に密閉して
用いられる。また電解コンデンサの誘電体層は前記した
ように極めて薄い皮膜のため、製造時ならびに使用時に
おいて熱、水分、機械的衝撃などによって皮膜が劣化損
傷を受ける。 電解液は、陰極としての機能のみでなくこのような劣
化損傷を受けた部位の誘電体層を電解酸化して修復させ
る機能を併せ持っている。電解酸化反応は微量の水分の
存在下で酸化反応が進行し、この時水素ガスが発生す
る。このためにコンデンサ素子を収納している密閉容器
内の圧力は高くなる。 またこの修復反応とは別に、電解コンデンサは有極性
であることから、使用時に極性を間違えて接続したり、
交流電圧を印加したり、さらには誘電体酸化皮膜の絶縁
耐圧を越える電圧が印加されるなどの異常な使用状態に
置かれると、誘電体皮膜が破壊され急激に電流が増加
し、発熱とガス発生が起こり、電解コンデンサを短時間
で破壊させる。 このときの内部圧力の上昇によって、密閉容器が爆発
的に破損するのを防ぐために、電解コンデンサは、密閉
容器の一部に脆弱部分を設け、この部分が内部圧力によ
って開放されて内部の高圧ガスを外部に放散させる防爆
装置が備えられている。
電解コンデンサの防爆装置は、上述したように、急激
な内部圧力の上昇に対して密閉容器の爆発的な破壊を防
止できるが、防爆装置が動作すると加熱された内部の電
解液や素子材料の一部が外部に飛散し火災を発生させた
り、飛散した電解液が回路基板に付着して短絡などの二
次的な事故を発生する原因となる。また防爆装置の動作
の際、光、炎、音などを発生させて機器の使用者を驚か
せるなどの不都合がある。 そこでこの発明は、異常時の安全動作を改良して、電
解コンデンサの異常時に短絡、火災その他外部へ波及す
る事故が起きる前に速やかに動作して、外部への影響や
二次的な事故を誘因することのない安全装置を備えた電
解コンデンサを得ることを目的としている。
な内部圧力の上昇に対して密閉容器の爆発的な破壊を防
止できるが、防爆装置が動作すると加熱された内部の電
解液や素子材料の一部が外部に飛散し火災を発生させた
り、飛散した電解液が回路基板に付着して短絡などの二
次的な事故を発生する原因となる。また防爆装置の動作
の際、光、炎、音などを発生させて機器の使用者を驚か
せるなどの不都合がある。 そこでこの発明は、異常時の安全動作を改良して、電
解コンデンサの異常時に短絡、火災その他外部へ波及す
る事故が起きる前に速やかに動作して、外部への影響や
二次的な事故を誘因することのない安全装置を備えた電
解コンデンサを得ることを目的としている。
この発明の電解コンデンサは、表面に誘電体酸化皮膜
を有する陽極と、この陽極に対峙して配置された陰極
と、これら陽極、陰極間に電解質を保持して放置された
多孔質セパレータとからなる素子を有する電解コンデン
サについてなされたもので、電解コンデンサ素子の電極
間に配置された多孔質セパレータの外表面を、熱可塑性
樹脂で選択的に被覆したことを特徴としている。 電解コンデンサのセパレータは、陽極および陰極電極
の間に介在し、電解液を保持し、かつ電解液のイオン電
導を維持するために、多孔質の薄膜状をなしており、素
材は、紙、繊維、合成樹脂フィルムなどからなるが、大
半のセパレータは電解液保持の特性、供給体制、経済的
観点等からマニラ麻繊維あるいはクラフト繊維を主たる
原料とした紙が用いられている。 この発明において用いるセパレータは、その表面が熱
可塑性樹脂によって選択的に被覆されている。選択的な
被覆は、セパレータ表面へ末硬化の熱可塑性樹脂をスク
リーン印刷などの手段によって、網目状のあるいは点状
に印刷して固化させれば良い。 選択的な被覆手段については、上述したもの以外に、
吹き付け、織布あるいは不織布状の多孔質状の熱可塑性
樹脂をセパレータ表面に融着させても良い。 熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレ
ンなどを用いることができる。
を有する陽極と、この陽極に対峙して配置された陰極
と、これら陽極、陰極間に電解質を保持して放置された
多孔質セパレータとからなる素子を有する電解コンデン
サについてなされたもので、電解コンデンサ素子の電極
間に配置された多孔質セパレータの外表面を、熱可塑性
樹脂で選択的に被覆したことを特徴としている。 電解コンデンサのセパレータは、陽極および陰極電極
の間に介在し、電解液を保持し、かつ電解液のイオン電
導を維持するために、多孔質の薄膜状をなしており、素
材は、紙、繊維、合成樹脂フィルムなどからなるが、大
半のセパレータは電解液保持の特性、供給体制、経済的
観点等からマニラ麻繊維あるいはクラフト繊維を主たる
原料とした紙が用いられている。 この発明において用いるセパレータは、その表面が熱
可塑性樹脂によって選択的に被覆されている。選択的な
被覆は、セパレータ表面へ末硬化の熱可塑性樹脂をスク
リーン印刷などの手段によって、網目状のあるいは点状
に印刷して固化させれば良い。 選択的な被覆手段については、上述したもの以外に、
吹き付け、織布あるいは不織布状の多孔質状の熱可塑性
樹脂をセパレータ表面に融着させても良い。 熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレ
ンなどを用いることができる。
この発明によれば、電解コンデンサが極性の逆接続、
過電圧印加、酸化皮膜の損傷等の原因によって、多量の
電流がコンデンサ素子内部に流れ、コンデンサ素子が発
熱することによって、セパレータ表面に選択的に被覆さ
れた熱可塑性樹脂が軟化して、選択的に被覆された面以
外のセパレータの表面に拡大してゆき、セパレータ表面
の大半を熱可塑性樹脂が覆うことによって、電極部と電
解液との電気的接続を遮断あるいは抵抗値を上げること
で、異常電流を制限する。 第3図は熱可塑性樹脂が、セパレータ表面を被い、電
極部と電解液との遮断ないしは抵抗値を著しく上昇させ
る状態を説明した断面図で、同図(a)は、異常動作前
の状態を表しており、陽極箔2および陰極箔3の間に配
置されたセパレータ4の陽極側の表面に選択的に熱可塑
性樹脂6が被覆されている。セパレータ4に保持された
電解液は、熱可塑性樹脂6が被覆されていない部位を通
じて陽極箔2と接触して真の陰極として機能する。 通常の電解コンデンサの使用温度は、高い方が85℃な
いし105℃程度であり、コンデンサ素子の中心部の温度
もリップル電流等による発熱を加味しても、150℃を越
えることは殆どない。ところが、電解コンデンサに何ら
かの異常が発生して電流が急激に増加すると、コンデン
サ素子の内部温度は、200℃あるいはそれ以上になって
しまう。 第3図(b)は、このような状態になった時の状態を
表したもので、セパレータ4の表面に形成された熱可塑
性樹脂6は、発熱により軟化してセパレータ4の繊維間
に毛細現象によって吸収されるとともに、セパレータ4
の表面のより広い部分を覆うように拡大してゆく。この
ため、陽極電極2と電解液とが接触する部位が狭められ
て電流が制限されることになり、この結果発熱が抑制さ
れることになる。
過電圧印加、酸化皮膜の損傷等の原因によって、多量の
電流がコンデンサ素子内部に流れ、コンデンサ素子が発
熱することによって、セパレータ表面に選択的に被覆さ
れた熱可塑性樹脂が軟化して、選択的に被覆された面以
外のセパレータの表面に拡大してゆき、セパレータ表面
の大半を熱可塑性樹脂が覆うことによって、電極部と電
解液との電気的接続を遮断あるいは抵抗値を上げること
で、異常電流を制限する。 第3図は熱可塑性樹脂が、セパレータ表面を被い、電
極部と電解液との遮断ないしは抵抗値を著しく上昇させ
る状態を説明した断面図で、同図(a)は、異常動作前
の状態を表しており、陽極箔2および陰極箔3の間に配
置されたセパレータ4の陽極側の表面に選択的に熱可塑
性樹脂6が被覆されている。セパレータ4に保持された
電解液は、熱可塑性樹脂6が被覆されていない部位を通
じて陽極箔2と接触して真の陰極として機能する。 通常の電解コンデンサの使用温度は、高い方が85℃な
いし105℃程度であり、コンデンサ素子の中心部の温度
もリップル電流等による発熱を加味しても、150℃を越
えることは殆どない。ところが、電解コンデンサに何ら
かの異常が発生して電流が急激に増加すると、コンデン
サ素子の内部温度は、200℃あるいはそれ以上になって
しまう。 第3図(b)は、このような状態になった時の状態を
表したもので、セパレータ4の表面に形成された熱可塑
性樹脂6は、発熱により軟化してセパレータ4の繊維間
に毛細現象によって吸収されるとともに、セパレータ4
の表面のより広い部分を覆うように拡大してゆく。この
ため、陽極電極2と電解液とが接触する部位が狭められ
て電流が制限されることになり、この結果発熱が抑制さ
れることになる。
以下実施例に基づいてこの発明の説明する。第1図は
この発明の電解コンデンサの素子を示す部分分解図であ
る。 図に示すように、表面に誘電体酸化皮膜層が形勢され
帯状に切断された陽極箔2と、同様に帯状に切断された
陰極箔3とを、電極箔2、3の間にこれら電極箔2、3
より若干の広幅の帯状のセパレータ4を介して巻回し
て、円筒状のコンデンサ素子1を形成する。陽極箔2お
よび陰極箔3には、所定の位置に外部との電気的接続を
得るためのリード5が各々接続されている。 セパレータ4は、マニラ麻繊維あるいはクラフト繊維
を漉いた抄紙からなり、第2図の斜視図に示すように、
表面に選択的に網目状に熱可塑性樹脂6からなる被覆層
が形成されている。 このコンデンサ素子1は、後は常法によって電解液に
含浸され、筒状の金属ケースに収納し、ケース開口部を
封口部材で密閉して電解コンデンサが完成する。なおコ
ンデンサ素子1に取りつけられリード5は、通常封口部
材を貫通して外部に導出され、外部回路と電気的接続が
なされるようになっている。 第4図は、この発明の他の実施例のセパレータを表し
たもので、同図のものは、セパレータ4の表面に、溶解
した霧状の熱可塑性樹脂を吹き付けて、円形の熱可塑性
樹脂7を点在させたものである。また第5図のものはさ
らに他の実施例を表したもので、セパレータ4の表面
に、ノズルから熱可塑性樹脂8を一定間隔で細線状に塗
着したものである。 なおこれらの実施例のセパレータ4は、いずれもセパ
レータ4の一面にのみ熱可塑性樹脂6、7、8の選択的
を被覆層を設けているが、被覆層はセパレータ4の他の
面すなわち陰極箔3と対面する側に設けても良いし、さ
らには両面に設けても良い。 何れの実施例の電解コンデンサにおいても、上記のよ
うなセパレータを用いる以外は、従前の材料、製造方法
を用いて製造することができる。
この発明の電解コンデンサの素子を示す部分分解図であ
る。 図に示すように、表面に誘電体酸化皮膜層が形勢され
帯状に切断された陽極箔2と、同様に帯状に切断された
陰極箔3とを、電極箔2、3の間にこれら電極箔2、3
より若干の広幅の帯状のセパレータ4を介して巻回し
て、円筒状のコンデンサ素子1を形成する。陽極箔2お
よび陰極箔3には、所定の位置に外部との電気的接続を
得るためのリード5が各々接続されている。 セパレータ4は、マニラ麻繊維あるいはクラフト繊維
を漉いた抄紙からなり、第2図の斜視図に示すように、
表面に選択的に網目状に熱可塑性樹脂6からなる被覆層
が形成されている。 このコンデンサ素子1は、後は常法によって電解液に
含浸され、筒状の金属ケースに収納し、ケース開口部を
封口部材で密閉して電解コンデンサが完成する。なおコ
ンデンサ素子1に取りつけられリード5は、通常封口部
材を貫通して外部に導出され、外部回路と電気的接続が
なされるようになっている。 第4図は、この発明の他の実施例のセパレータを表し
たもので、同図のものは、セパレータ4の表面に、溶解
した霧状の熱可塑性樹脂を吹き付けて、円形の熱可塑性
樹脂7を点在させたものである。また第5図のものはさ
らに他の実施例を表したもので、セパレータ4の表面
に、ノズルから熱可塑性樹脂8を一定間隔で細線状に塗
着したものである。 なおこれらの実施例のセパレータ4は、いずれもセパ
レータ4の一面にのみ熱可塑性樹脂6、7、8の選択的
を被覆層を設けているが、被覆層はセパレータ4の他の
面すなわち陰極箔3と対面する側に設けても良いし、さ
らには両面に設けても良い。 何れの実施例の電解コンデンサにおいても、上記のよ
うなセパレータを用いる以外は、従前の材料、製造方法
を用いて製造することができる。
以上述べたように、この発明の電解コンデンサは、許
容電圧を越える電圧が印加されたり、誤使用やコンデン
サ素子の劣化によって、電流が急激に増加して発熱によ
る不都合が起きると、セパレータ部分の抵抗値が増大し
て電流を制限をする。 このため発熱や内部圧力の上昇が防止できるので、電
解コンデンサが発煙や発火に至る前に事故を防止でき、
電解コンデンサの安全性が向上する。
容電圧を越える電圧が印加されたり、誤使用やコンデン
サ素子の劣化によって、電流が急激に増加して発熱によ
る不都合が起きると、セパレータ部分の抵抗値が増大し
て電流を制限をする。 このため発熱や内部圧力の上昇が防止できるので、電
解コンデンサが発煙や発火に至る前に事故を防止でき、
電解コンデンサの安全性が向上する。
第1図はこの発明の電解コンデンサの素子構造を表した
部分分解図、第2図はこの発明のセパレータの実施例を
表す斜視図、第3図はこの発明のセパレータの動作状態
を説明する断面図、第4図、第5図はこの発明のセパレ
ータの他の実施例を表した斜視図である。 1……コンデンサ素子、2……陽極箔 3……陰極箔、4……セパレータ 5……リード、6,7,8……熱可塑性樹脂
部分分解図、第2図はこの発明のセパレータの実施例を
表す斜視図、第3図はこの発明のセパレータの動作状態
を説明する断面図、第4図、第5図はこの発明のセパレ
ータの他の実施例を表した斜視図である。 1……コンデンサ素子、2……陽極箔 3……陰極箔、4……セパレータ 5……リード、6,7,8……熱可塑性樹脂
Claims (1)
- 【請求項1】表面に誘電体酸化皮膜を有する陽極と、こ
の陽極に対峙して配置された陰極と、これら陽極、陰極
間に電解質を保持して配置された多孔質セパレータとか
らなる素子を有する電解コンデンサにおいて、 前記電極間に配置された多孔質セパレータの外表面を、
熱可塑性樹脂で選択的に被覆したこと、 を特徴とする電解コンデンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1344219A JP2967201B2 (ja) | 1989-12-28 | 1989-12-28 | 電解コンデンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1344219A JP2967201B2 (ja) | 1989-12-28 | 1989-12-28 | 電解コンデンサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03203216A JPH03203216A (ja) | 1991-09-04 |
JP2967201B2 true JP2967201B2 (ja) | 1999-10-25 |
Family
ID=18367557
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1344219A Expired - Fee Related JP2967201B2 (ja) | 1989-12-28 | 1989-12-28 | 電解コンデンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2967201B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6314680B2 (ja) * | 2014-06-18 | 2018-04-25 | 日本ケミコン株式会社 | コンデンサ及びコンデンサの製造方法 |
-
1989
- 1989-12-28 JP JP1344219A patent/JP2967201B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03203216A (ja) | 1991-09-04 |
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