JP2967119B2 - 潤滑油製造方法 - Google Patents

潤滑油製造方法

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JP2967119B2
JP2967119B2 JP172392A JP172392A JP2967119B2 JP 2967119 B2 JP2967119 B2 JP 2967119B2 JP 172392 A JP172392 A JP 172392A JP 172392 A JP172392 A JP 172392A JP 2967119 B2 JP2967119 B2 JP 2967119B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、石油系の原料油から潤
滑油を製造する方法に関し、特に、原料油の切り替えを
迅速に行なうことのできる潤滑油製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】石油系の原料油から潤滑油を製造する場
合、一般には、フルフラール精製装置(FRU)と水素
化精製装置(HTU)とケトン脱ロウ装置(MEK)の
各プラントからなる潤滑油製造装置が用いられている。
このうちFRUは、抽出塔と抽出塔に備えられた加熱装
置と抽出塔内に設けられた回転接触板とを少なくとも有
し、フルフラール系溶剤によって原料油を精製するもの
である。HTUは、反応塔を少なくとも有し、触媒の存
在下で原料油を水素と反応させるものである。そしてM
EKは、複数台のフィルタを少なくとも有し、1次およ
び2次の2回もしくはそれ以上に分けて原料油にケトン
系溶剤(例えば、メチルエチルケトン、メチルイソブチ
ルケトン、ベンゾールケトンなど)を添加して原料油を
冷却し、フィルタによって析出物(主としてワックス)
を濾過除去するものである。そしてこれら各プラント
は、FRU、HTU、MEKの順で接続され、前段のプ
ラントの製品油が後段のプラントの原料油となるように
なっている。この場合、隣接するプラント間を結ぶ原料
線には中間タンクが設けられていないようにするのが通
常である。
【0003】この潤滑油製造装置における潤滑油の製造
過程を説明する。まずFRUにおいて、フルフラール系
溶剤を用いて原料油から非パラフィン成分(レジン質な
ど)を除去し、フルフラール系溶剤に溶解しない成分
が、粘度指数が改善された製品油となって、次のHTU
に送られる。なおフルフラール系溶剤は、溶剤回収系で
回収され、再循環して利用されるようになっている。次
いでHTUに送られたFRUの製品油は、高温、高圧下
で触媒上で水素と反応し、不純物成分(硫黄化合物な
ど)が除去され、さらに高度に精製されたあと、HTU
のストリッパで水素などのガス成分と分離される。HT
Uの精製油はMEKに送り込まれ、メチルエチルケトン
などのケトンと混合されてから所定の条件で冷却され、
結晶として析出するロウ分(ワックス成分)がフィルタ
で濾過除去される。このようにすることにより、低温に
おける性質や流動性などが改良され、最終製品である潤
滑油が得られることになる。
【0004】この潤滑油製造装置で使用される原料油
は、原油から減圧蒸留やプロパン脱れきなどの各工程を
経て製造され、潤滑油製造装置の前段に設けられた原料
タンクに貯えられてこの原料タンクから供給される。こ
の場合、原料となる原油の種類や製造しようとする潤滑
油の性状に応じて複数種類の原料油が用意され、この中
から原料油を切り替えて所望の潤滑油を製造するように
なっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した潤滑油製造装
置を初めとして一般のプロセスプラントでは、その制御
システムは定常状態のおける運転制御を目的としてい
る。したがって、上述の潤滑油製造装置の場合であれ
ば、制御システムは、原料油をその原料油に所定の運転
条件で処理して所望の規格の潤滑油を製造するため、そ
の条件に合致する制御条件を維持するように動作する。
例えば、原料油の加熱炉の出口温度が一定になるよう
に、あるいは抽出塔での溶剤流量が一定になるように、
フィードバック制御によって、それぞれ燃料の量あるい
は溶剤ポンプの運転条件を制御するなどのことが行なわ
れている。
【0006】ところで、潤滑油製造装置において原料油
の油種を切り替える場合、潤滑油製造装置は非定常状態
となる。潤滑油製造装置での管理目標は、最終製品であ
る潤滑油の粘度、粘度指数および流動点を一定の値に維
持することであるが、ここでいう非定常状態とは、原料
油の油種の変更(すなわち最終製品である潤滑油の特性
値の変更)に伴い、潤滑油の粘度などが遷移的に変化す
る状態のことである。非定常状態で得られる潤滑油は、
切り替え前の原料油に対応するものでも切り替え後の原
料油に対応するものでもないため、規格外品として扱わ
れることになる。したがって、上記の非定常状態の時間
を短くし、規格外品である潤滑油の発生量を少なくする
ことが、潤滑油製造装置の効率的な操業のために必要な
こととなる。
【0007】しかしながら潤滑油製造装置の従来の運転
方法では、定常状態を対象とした制御を行なっているた
め、必ずしも非定常状態の時間を短くすることができず
(典型的には原料油の切り替えのための一連の操作に約
10時間かかる)、規格外品の潤滑油が大量に発生し、
また、原料油切り替えの操作が煩雑であって操作者の負
担も大きくなるという問題点がある。
【0008】本発明の目的は、原料油の切り替えに要す
る時間を短くし、規格外品の発生量を減らし、非定常状
態においても操作者の負担を軽減できる潤滑油製造方法
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の潤滑油製造方法
は、潤滑油製造装置を運転しながらフルフラール精製装
置の原料油を第1の原料油から第2の原料油に切り替え
る場合に、以下の工程群、
【0010】(a)前記第2の原料油に切り替える前に
行なわれる工程群であって、各プラントに付属する留
出ドラムおよび張り込みドラムの液面を所定の割合で変
更する工程と、前記各プラントの原料油の張り込み量
を所定の速度で順次変更し、各プラントごとに一定の張
り込み量とする工程と、前記フルフラール精製装置に
おける原料油とフルフラール系溶剤との量比の制御を中
止する工程と、ケトン脱ロウ装置における原料油に対
するケトン系溶剤の添加の量比の制御を、1次および2
次の添加のそれぞれについて中止する工程とを有する第
1の工程群と、
【0011】(b)前記第1の工程群の実施後、所定の
時間が経過したら行なわれる工程群であって、前記フ
ルフラール精製装置の原料油を前記第1の原料油から前
記第2の原料油に切り替え、前記フルフラール精製装置
の回転接触板部分の温度を所定の速度で前記第2の原料
油に対応した温度に変更する工程と、水素化精製装置
の反応塔の温度を前記第2の原料油に対応した温度に所
定の速度で変更する工程と、前記フルフラール精製装
置の塔底留出油の循環量を前記第2の原料油に対応した
量に変更する工程と、前記ケトン脱ロウ装置における
各フィルタ間の負荷分配および運転条件の制御を開始す
る工程とを有する第2の工程群と、
【0012】(c)前記第2の工程群の実施後、前記回
転接触板部分の温度が所定の温度に達したら行なわれる
工程群であって、前記フルフラール精製装置における
原料油とフルフラール系溶剤との量比の制御を前記第2
の原料油に対応して開始する工程と、前記第2の原料
油に対応した条件で、前記フルフラール精製装置の加熱
装置の温度の制御を開始する工程と、前記フルフラー
ル精製装置の留出ドラムの液面の制御を開始する工程
と、前記ケトン脱ロウ装置の各フィルタのフィルタ面
のチェックを開始する工程とを有する第3の工程群と、
【0013】(d)前記第3の工程群の実施後、前記フ
ルフラール精製装置の留出油の粘度の変化の開始が検出
されたら行なわれる工程群であって、前記ケトン脱ロ
ウ装置における原料油に対するケトン系溶剤の添加の量
比の制御を、前記1次および2次の添加のそれぞれにつ
いて開始し、前記1次の添加の量比を前記第2の原料油
に対応したものとする工程と、前記水素化精製装置の
反応塔の温度を前記第2の原料油に対応した温度に変更
し始める工程とを有する第4の工程群と、
【0014】(e)前記第4の工程群の実施後、前記水
素化精製装置の留出油の粘度が変化し始めたことを検出
したら行なわれる工程群であって、ケトン脱ロウ装置
における原料油とケトン系溶剤の混合系の温度を前記第
2の原料油に対応した値に変更する工程と、前記ケト
ン脱ロウ装置のフィルタの濾過油の粘度変化の監視を開
始する工程とを有する第5の工程群と、
【0015】(f)前記第5の工程群の実施後、前記水
素化精製装置の留出油の粘度が前記第2の原料油に対応
する値に達したら行なわれる工程群であって、前記ケ
トン脱ロウ装置における原料油に対するケトン系溶剤の
添加の量比の制御に関し、前記2次の添加の量比を前記
第2の原料油に対応したものとする工程を有する第6の
工程群と、
【0016】(g)前記第6の工程群の実施後、前記ケ
トン脱ロウ装置の原料油の粘度が前記第2の原料油に対
応する値に達したら行なわれる工程群であって、前記
ケトン脱ロウ装置の原料油系の温度の調節を前記第2の
原料油に対応した通常の運転条件での値にあわせて開始
する工程と、前記ケトン脱ロウ装置のフィルタの濾過
油の粘度が前記第2の原料油に対応した値となったこと
確認して、前記第1の原料油から前記第2の原料油への
切り替えの一連の操作を終了させる工程とを有する第7
の工程群とを順次実施する。
【0017】
【作用】第1の原料油から第2の原料油に切り替える場
合、実際の原料油の切り替えを行なう前に各プラントの
張り込み量を調整し、各プラントごとに原料油の粘度が
変化し始めたことに対応して当該プラントの運転条件を
前記変化に追随させて変更するので、原料油の切り替え
のための一連の操作が行なわれているときであっても、
個々のプラントについては当該プラント自身が運転条件
の変更となっているとき以外は定常状態で運転されるこ
ととなる。したがって、原料油の切り替えに要する時間
を全体として減らすことができ、操作者の負担を軽減す
ることができ、規格外品の発生量が減少する。また、各
プラントの運転条件の変更が雁行的に行なわれるので運
転制御の追随性が向上し、そのため、原料油の切り替え
を行なっているときであっても規格を満たす潤滑油の製
造が継続することになり、規格外品の発生量をさらに減
らすことができる。
【0018】また、各工程群を開始するための条件が明
確になっているので、本発明の潤滑油製造方法の実行の
制御にコンピュータを用い、工程群を開始するための条
件が満たされた時に当該工程群を構成する各工程を実行
するようにコンピュータシーケンスプログラムを設定す
ることにより、原料油切り替えに要する操作者の操作量
がさらに減少し、また、操作者の個人差によらず一定し
た品質の潤滑油を製造できるようになる。
【0019】さらに、各工程群ごとに、当該工程群を構
成する各工程が、当該工程群の開始時点から所定の遅延
時間に合わせて実行されるようにすることができる。潤
滑油製造装置ごとに予め遅延時間を定めておけば、各工
程群内の工程が適切な順序で自動的に行なわれるように
なり、操作者の負担がより減少する。当然のことながら
この遅延時間は、各プラントの動的な運転制御特性、反
応塔、抽出塔や各ドラムの固有の容量、あるいはこれら
の塔やドラムの組合せによって適宜設定すべきものであ
る。また、前記のコンピュータシーケンスプログラムに
おいて、遅延時間を自由に設定できるようにしておけ
ば、機器の交換などを行なった場合におけるこのコンピ
ュータシーケンスプログラムの融通性が高まることとな
る。
【0020】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は、本発明の一実施例の潤滑油製造方
法が実施される潤滑油製造装置の構成例を示すプラント
工程図である。
【0021】この潤滑油製造装置は、上流側からフルフ
ラール精製装置(FRU)1、水素化精製装置(HT
U)2、ケトン脱ロウ装置(MEK)3が、順次直列に
接続されたものであり、これらFRU1、HTU2、M
EK3のそれぞれの構成は、従来の潤滑油製造装置の場
合と同様である。すなわちFRU1は、原料油をフルフ
ラール系溶剤で精製するための抽出塔11と、抽出塔1
1で精製された原料油を一時的に貯える留出ドラム12
と、抽出塔で精製された原料油からフルフラール系溶剤
15を分離するためのストリッパ15と、抽出塔11お
よびストリッパ15それぞれの溶剤出口から得られるフ
ルフラール系溶剤を回収して抽出塔11に再循環させる
フルフラール回収装置13とを備えている。抽出塔11
の内部には回転接触板(不図示)が設けられ、さらに抽
出塔11の下部には、塔底油が循環してこの塔底油を加
熱するための塔底油加熱装置14が取り付けられてい
る。原料油は、このFRU1においてフルフラール系溶
剤によって非パラフィン成分が除去され、粘度指数が改
善された製品油となってHTU2に送られる。
【0022】HTU2は、FRU1の製品油を原料油と
するものであり、この原料油を受け入れる張り込みドラ
ム21と、張り込みドラム21の後段に設けられ、水素
を添加された原料油を加熱するための加熱炉22と、触
媒が充填され、加熱炉23で加熱された原料油を水素と
反応させるための反応塔23と、反応塔23の出口側に
設けられた留出ドラム24と、留出ドラム24の後段に
設けられ、反応後の原料油からガス成分を除去するため
のストリッパ25とを有している。反応に使用される水
素ガスは、適宜の水素ガス発生プラント(不図示)で生
成され、張り込みドラム21と加熱炉22との間で原料
油に添加されるようになっている。このHTU2では、
FTU1からの原料油が、高温、高圧条件の反応塔23
内において、触媒の存在下で水素と反応し、不純物成分
(硫黄化合物など)を除去され、さらに高度に精製され
たあと、ストリッパ25で水素などのガス成分と分離さ
れることになる。
【0023】MEK3は、HTU2の製品油を原料油と
するものであり、この原料油をスチームで加熱するため
の熱交換器31と、ケトン系溶剤が添加された原料油を
液化プロパンの気化潜熱で冷却するための二重管式チラ
ー32と、二重管式チラー32の後段に置かれ後述する
回転フィルタ34へ供給する原料油を一時的に貯える前
置ドラム33と、並列に複数台設けられた回転フィルタ
34と、回転フィルタ34の受け側に設けられ回転フィ
ルタの濾過油を一時的に貯えるレシーバ35と、レシー
バ35から送られる濾過油からケトン系溶剤を回収し、
濾過油を潤滑油として最終的に精製するケトン回収装置
37とを備えている。さらに、回転フィルタ35の濾布
上に堆積したワックス成分が供給され、このワックス成
分からケトン系溶剤を回収し、ワックスとして精製する
ワックス精製装置36が設けられている。
【0024】ケトン系溶剤は、熱交換器31の入口側と
出口側の2箇所で原料油に加えられるようになってお
り、前者を1次、後者を2次の添加と言うことにする。
なおケトン系溶剤としては、一般にはメチルエチルケト
ンが使用されるが、この他、メチルイソブチルケトン、
ベンゾールケトンなどが使用可能である。ケトン系溶剤
は、ワックス精製装置36およびケトン回収装置37で
回収され、再循環されて使用される。このMEK3で
は、HTU2の精製油がケトン系溶剤と混合後、二重管
式チラー32で冷却され、精製油中に析出したロウ分
(ワックス成分)を回転フィルタ34で濾過除去され
る。その後、回転フィルタ34の濾過油からケトン系溶
剤が除去され、最終的な潤滑油が得られることになる。
【0025】ここで回転フィルタ34が複数台設けられ
ているが、原料油の種類ごとにワックス成分の生成状態
(生成量、結晶状態など)が異なるため、このワックス
成分の生成状態に応じて、複数台の回転フィルタ34の
うちの適宜の台数を運転するようになっている。この制
御をフィルタバランス制御という。また、回転フィルタ
34の濾布へのワックス成分の堆積状態を監視し、濾布
の目詰まりなどが発生しないようにする必要があり、こ
のための制御をフィルタチェック制御という。これらフ
ィルタバランス制御、フィルタチェック制御は、実際に
は、回転フィルタ34への張り込みドラムである前置ド
ラム33の液面の変化、あるいは回転フィルタ34の背
圧(シール圧)や真空度の変化に応じて行なわれる。
【0026】次に、上述の潤滑油製造装置において、実
際に本発明の潤滑油製造方法を実施した例について説明
する。なお、この潤滑油製造装置は図示しないコンピュ
ータによって全体が制御されるものである。FRU1の
処理能力は13500バーレル/日であり、HTU2の
処理能力は8200バーレル/日であり、MEK3は8
台の回転フィルタ34を有し、MEK3の処理能力は8
200バーレル/日である。ここではSAE10グレー
ド油(40℃での粘度が24.7cSt)を原料油とし
て操業しているときに、原料油をこのSAE10グレー
ド油からSAE30グレード油(40℃での粘度が3
2.5cSt)へと切り替える場合について説明する。
【0027】FRU1への原料線をSAE10のタンク
からSAE30のタンクに切り替える前に、第1の工程
群に属する工程である、FRU1の留出ドラム12の
レベル、HTU2の張り込みドラム21のレベルを高め
てそれぞれ60%にするために、それぞれ0.5%/
分、0.7%/分の速度でレベルを変え、さらにMEK
3の前置ドラム33のレベルを高める工程と、FRU
1の通油量(張り込み量)を現状の83kl/時間から
65kl/時間へ0.5kl/分の割合で減少させる工
程と、FRU1のフルフラール系溶剤と原料油との比
率の制御を中止する工程と、MEK3の1次および2
次の溶剤原料油比の制御を中止する工程とを行なうため
のコンピュータシーケンスプログラムをスタートさせ
る。このとき、FRU1の溶剤と原料油比の制御を中止
するのは、原料油が変動しつつあるときにこの制御を続
行したままであると、制御結果が発散気味になり、変動
が大きくなりすぎるからである。また、MEK3の1次
と2次の溶剤と原料油との量比の制御を中止するのも、
同様に過度の変動を避けるためであり、この場合は、安
全サイドに溶剤原料油比を固定する。
【0028】この第1の工程群での各工程は全てが同時
に進行するのではなく、それぞれの工程ごとに、第1の
工程群の開始時刻からの所定の遅延時間の経過後に、そ
の工程を開始するようになっている。すなわち、この開
始時刻にまず、FRU1の張り込み量を減少させる工程
とFRU1の溶剤原料油比の制御を中止する工程とが開
始される。そして、第1の工程群の開始時刻から8分後
にFRU1の留出ドラム12の液面を高める工程がスタ
ートし、同じく前記開始時刻から10分後に、MEK3
の1次の溶剤原料油比の制御が中止される。同じく前記
開始時刻から12分後には、MEK3の2次の溶剤原料
油比の制御が中止され、HTU2の張り込みドラム21
の液面を高めることが開始される。さらに、前記開始時
刻から20分後には、MEK3の前置ドラム33の液面
上昇も開始される。
【0029】このように第1の工程群の各工程を実施す
ることにより、第1の工程群の開始時刻から約30分後
には目的の条件に達する。そこで、第2の工程群に属す
る工程を開始する。ここでも、上述の第1の工程群と同
様に、各工程が、それぞれ第2の工程群の開始時刻から
所定の遅延時間の経過後に、コンピュータシーケンスプ
ログラムにより開始される。
【0030】第2の工程群では、その開始とともに、F
RU1の原料線をSAE10のタンクからSAE30の
タンクに切り替える工程が行なわれる。次に、第2の工
程群の開始時刻から5分後に、FRU1の塔底留出油の
循環量を高める160kl/時間から200kl/時間
に高める工程が開始され、第2の工程群の開始時刻から
10分後には、FRU1の抽出塔11の回転接触板(R
DC)部の温度を、上部は100℃から120℃へ1.
0℃/分の割合で、中段部は90℃から100℃へ、下
部は70℃から80℃へ、いずれも同じ速さで上昇させ
るシーケンスプログラムが開始される。そして、前記開
始時刻から20分後には、HTU2の反応塔23の温度
を335℃から300℃へ0.4℃/分の速度で下降さ
せるシーケンスプログラムが開始される。
【0031】上述のように、MEK3の回転フィルタ3
4は8台設けられており、SAE10グレード油が原料
油であるときにはこのうち7台が稼働し、冷却されて析
出したワックス成分を含んでスラリー状となった原料油
は、前置ドラム33で分配されて各回転フィルタ34に
供給されている。ここで、原料油をSAE30グレード
油に変え始めたので、フィルタバランス制御を開始す
る。このとき、回転フィルタは、濾布が+97mmH2
Oで与圧され、吸引側は−290mmHgの負圧となっ
ていた。このフィルタバランス制御では、ワックス成分
の析出状況が変わり始めたら、前置ドラム33の液面レ
ベルを監視し、吸引圧力が不足するようであれば吸引用
のコンプレッサ(不図示)の回転数を増加させ、さらに
能力不足であれば、濾過に参加する回転フィルタ34の
台数を増やすように、制御が行なわれるようになってい
る。
【0032】以上の第2の工程群の各工程が実施され、
第2の工程群の開始時刻から約30分が経過すると、F
RU1のRDC部の温度が所定の値に到達したことが、
塔頂留出油の量の変化から検出される。この変化が検出
されたら、”RDC部変化終了”のメッセージが図示し
ない操作盤に表示されるようになっている。このメッセ
ージを確認した操作者は、第3の工程群を表わす1連の
コンピュータシーケンスプログラムを起動する。もちろ
ん、操作者の介在なしに、このコンピュータシーケンス
プログラムが起動されるようにしてもよい。
【0033】第3の工程群が開始すると10分後に、ま
ず、FRU1の抽出塔11の塔底油加熱装置14の出口
温度を210℃から220℃へ0.3℃/分の速度で上
昇させる工程が開始され、これと同時に、FRU1の留
出ドラム12のレベルの監視し制御する工程が開始され
る。第3の工程群の開始時刻から15分後に、それまで
SAEグレード油に対応して1.3であったFRU1の
原料/溶剤比をSAE30グレード油に対応する1.6
に、0.5/時間の割合で変更する工程が開始される。
また、MEK3の回転フィルタ34の濾過前後の圧力差
を監視し、濾布面の状況をチェックする工程も開始され
る。このようにすることにより、前置ドラム33の液面
レベルが上昇すると、フィルタ回転数を増加させるメッ
セージが出力されて回転フィルタ34の回転数が上昇
し、さらに稼働中の回転フィルタ34の能力が不足する
と、台数を増加させるメッセージが出力され、最終的に
8台の回転フィルタ34が稼働した。
【0034】上述の第3の工程群の開始から約60分
後、FRU1の製品油の粘度変化が開始したことが検出
される。この粘度変化が検出されたら、第4の工程群を
開始し、この工程群に属する一連の工程を所定の遅延時
間に合わせて開始する。
【0035】すなわち、第4の工程群の開始時刻(FR
U1の製品油の粘度変化を検出したとき)から5分後
に、FRU1の塔頂留出油のストリッパ15の入口での
温度を180℃から190℃へ0.3℃/分で上昇させ
る工程が開始される。そして、第4の工程群の開始時刻
から20分後に、HTU2の反応塔23の出口油のスト
リッパ25への入口温度を170℃から190℃まで
0.3℃/分の速度で上昇させる工程が開始される。そ
して、第4の工程群の開始時刻から30分後に、MEK
3の1次の原料油/溶剤比を0.6から1.8へ0.4/
時間の割合で変更し始める。次いで、MEK3の2次の
原料油/溶剤比も変更し始める。
【0036】第4の工程群の開始時刻から約60分後
に、HTU2のストリッパ25の塔底からの製品油の粘
度変化が検出され、第5の工程群を開始する。第5の工
程群では、MEK3でのケトン系溶剤と原料油との混合
液の温度を60℃に上昇させる工程と、MEK3の回転
フィルタ34の濾過油の粘度の監視を開始する工程とが
開始される。
【0037】そののち、HTU2の製品油の粘度がSA
E30グレード油に対する基準値である6.0cPに達
したら、第6の工程群を開始し、MEK3の2次の溶剤
/原料比をSAE30グレード油に対する所定値に制御
する工程が開始される。
【0038】続いて、HTU2の製品油の粘度がSAE
30グレード油に対応する値に達したことが確認された
ら、第7の工程群が開始される。第7の工程群では、そ
の開始時刻から10分後に、MEK3の原料の冷却系統
である二重管式チラー32の出口温度をSAE30グレ
ード油に対応する−22℃に変える工程が開始される。
そののち、MEK3での濾過油の粘度がSAE30グレ
ード油に対応する値になったことを確認して、各ドラム
の液面レベルを通常状態に戻し、SAE10グレード油
からSAE30グレード油への原料油の切り替えのため
の一連の操作を終了させ、新規の定常状態に移行する。
【0039】図2は、時刻8:00から、上述の原料油
の切り替えのための一連の工程を行なった場合のFRU
1、HTU2、MEK3それぞれの製品油の粘度変化を
示したものである。この場合、8:00から第1の工程
群を実施し、8:30から第2の工程群を実施した。そ
の結果、9:00にはFRU1のRDC部の温度が所定
の温度に達して第3の工程群が開始され、10:00に
はFRU1の留出油の粘度が変化し始めて第4の工程群
が開始された。この段階ではHTU2の留出油の粘度の
変化は発生しておらず、それから約1時間後の11:0
0にHTU2の留出油の粘度が変化し始め、第5の工程
群が開始された。この段階で、FRU1の製品油の粘度
は、新原料油(SAE30グレード油)にほぼ完全に対
応したものとなっている。そして、12:00にはHT
U2の留出油が新原料油に対応する値に達して第6の工
程群が開始され、このときにMEK3の粘度が変化し始
めた。13:00にはMEK3の製品油の粘度が新原料
油に対応する値に達して第7の工程群が開始され、約5
時間で一連の動作を完了させることができた。すなわち
本実施例では、最初は原料油の変化に対応するFRU1
の運転制御が主として行なわれ、FRU1の原料油の変
化がほとんど完了してから、HTU2とMEK3の運転
制御が原料油の変化に対して追随して行なわれたことに
なる。
【0040】一方、この潤滑油製造装置について従来の
方法により原料油の切り替え動作を行なった場合、一連
の切り替え動作を全て実施するのに約10時間以上を必
要とした。すなわち本実施例では、従来の場合に比べ、
原料油の切り替えに要する時間を半分以下にでき、運転
制御の追随性の向上も相俟って、規格外品の発生量を半
分以下に抑えることができた。
【0041】以上、本発明の実施例について、原料油を
SAE10グレード油からSAE30グレード油に切り
替える場合を中心にして説明してきたが、本発明は、こ
れに限られるものではなく、任意の第1の原料油から任
意の第2の原料油に切り替える場合にも適用されるもの
である。その場合、原料油に合わせて温度や遅延時間、
昇温と降温の別などの各条件が適宜に変更されること
は、自明のことである。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、第1の原
料油から第2の原料油に切り替える場合、実際の原料油
の切り替えを行なう前に各プラントの張り込み量を調整
し、各プラントごとに原料油の粘度が変化し始めたこと
に対応して当該プラントの運転条件を前記変化に追随さ
せて変更することにより、原料油の切り替えに要する時
間を全体として減らすことができ、操作者の負担を軽減
することができ、規格外品の発生量が減少するという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の潤滑油製造方法が実施され
る潤滑油製造装置の構成例を示すプラント工程図であ
る。
【図2】粘度の時間変化を示す特性図である。
【符号の説明】
1 フルフラール精製装置 2 水素化精製装置 3 ケトン脱ロウ装置 11 抽出塔 12 留出ドラム 13 フルフラール回収装置 14 塔底油加熱装置 15 ストリッパ 21 張り込みドラム 22 加熱炉 23 反応塔 24 留出ドラム 25 ストリッパ 31 熱交換器 32 二重管式チラー 33 前置ドラム 34 回転フィルタ 35 レシーバ 36 ワックス精製装置 37 ケトン回収装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C10N 30:02 30:08 (56)参考文献 特開 昭60−120793(JP,A) 特開 昭61−97386(JP,A) 特開 昭47−11832(JP,A) 特開 昭53−16708(JP,A) 特開 平2−110191(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C10G 67/14 C10G 71/00 C10G 73/12 C10M 101/02 G06F 19/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)抽出塔と前記抽出塔に備えられた
    加熱装置と前記抽出塔内に設けられた回転接触板とを少
    なくとも有し、循環使用されるフルフラール系溶剤によ
    って原料油を精製するフルフラール精製装置、(b)反
    応塔を少なくとも有し、触媒の存在下で原料油を水素と
    反応させる水素化精製装置、(c)複数台のフィルタを
    少なくとも有し、1次および2次の2回もしくはそれ以
    上に分けて原料油にケトン系溶剤を添加して前記原料油
    を冷却し、前記フィルタによって析出物を濾過除去する
    ケトン精製装置、の各プラントが、前記フルフラール精
    製装置、前記水素化精製装置、前記ケトン脱ロウ装置の
    順で接続され、前段のプラントの製品油が後段のプラン
    トの原料油となり、かつ隣接する前記プラント間を結ぶ
    原料線には中間タンクが設けられていない潤滑油製造装
    置を用いた潤滑油製造方法において、 前記潤滑油製造装置を運転しながら前記フルフラール精
    製装置の原料油を第1の原料油から第2の原料油に切り
    替える場合に、以下の工程群、 (a)前記第2の原料油に切り替える前に行なわれる工
    程群であって、前記各プラントに付属する留出ドラム
    および張り込みドラムの液面を所定の割合で変更する工
    程と、前記各プラントの原料油の張り込み量を所定の
    速度で順次変更し、各プラントごとに一定の張り込み量
    とする工程と、前記フルフラール精製装置における原
    料油とフルフラール系溶剤との量比の制御を中止する工
    程と、前記ケトン脱ロウ装置における原料油に対する
    ケトン系溶剤の添加の量比の制御を、前記1次および2
    次の添加のそれぞれについて中止する工程とを有する第
    1の工程群と、 (b)前記第1の工程群の実施後、所定の時間が経過し
    たら行なわれる工程群であって、前記フルフラール精
    製装置の原料油を前記第1の原料油から前記第2の原料
    油に切り替え、前記フルフラール精製装置の回転接触板
    部分の温度を所定の速度で前記第2の原料油に対応した
    温度に変更する工程と、前記水素化精製装置の反応塔
    の温度を前記第2の原料油に対応した温度に所定の速度
    で変更する工程と、前記フルフラール精製装置の塔底
    留出油の循環量を前記第2の原料油に対応した量に変更
    する工程と、前記ケトン脱ロウ装置における各フィル
    タ間の負荷分配および運転条件の制御を開始する工程と
    を有する第2の工程群と、 (c)前記第2の工程群の実施後、前記回転接触板部分
    の温度が所定の温度に達したら行なわれる工程群であっ
    て、前記フルフラール精製装置における原料油とフル
    フラール系溶剤との量比の制御を前記第2の原料油に対
    応して開始する工程と、前記第2の原料油に対応した
    条件で、前記フルフラール精製装置の加熱装置の温度の
    制御を開始する工程と、前記フルフラール精製装置の
    留出ドラムの液面の制御を開始する工程と、前記ケト
    ン脱ロウ装置の各フィルタのフィルタ面のチェックを開
    始する工程とを有する第3の工程群と、 (d)前記第3の工程群の実施後、前記フルフラール精
    製装置の留出油の粘度の変化の開始が検出されたら行な
    われる工程群であって、前記ケトン脱ロウ装置におけ
    る原料油に対するケトン系溶剤の添加の量比の制御を、
    前記1次および2次の添加のそれぞれについて開始し、
    前記1次の添加の量比を前記第2の原料油に対応したも
    のとする工程と、前記水素化精製装置の反応塔の温度
    を前記第2の原料油に対応した温度に変更し始める工程
    とを有する第4の工程群と、 (e)前記第4の工程群の実施後、前記水素化精製装置
    の留出油の粘度が変化し始めたことを検出したら行なわ
    れる工程群であって、ケトン脱ロウ装置における原料
    油とケトン系溶剤の混合系の温度を前記第2の原料油に
    対応した値に変更する工程と、前記ケトン脱ロウ装置
    のフィルタの濾過油の粘度変化の監視を開始する工程と
    を有する第5の工程群と、 (f)前記第5の工程群の実施後、前記水素化精製装置
    の留出油の粘度が前記第2の原料油に対応する値に達し
    たら行なわれる工程群であって、前記ケトン脱ロウ装
    置における原料油に対するケトン系溶剤の添加の量比の
    制御に関し、前記2次の添加の量比を前記第2の原料油
    に対応したものとする工程を有する第6の工程群と、 (g)前記第6の工程群の実施後、前記ケトン脱ロウ装
    置の原料油の粘度が前記第2の原料油に対応する値に達
    したら行なわれる工程群であって、前記ケトン脱ロウ
    装置の原料油系の温度の調節を前記第2の原料油に対応
    した通常の運転条件での値にあわせて開始する工程と、
    前記ケトン脱ロウ装置のフィルタの濾過油の粘度が前
    記第2の原料油に対応した値となったこと確認して、前
    記第1の原料油から前記第2の原料油への切り替えの一
    連の操作を終了させる工程とを有する第7の工程群とを
    順次実施することを特徴とする潤滑油製造方法。
  2. 【請求項2】 第1ないし第7の工程群がコンピュータ
    シーケンスプログラムを実行することにより順次行なわ
    れる請求項1に記載の潤滑油製造方法。
  3. 【請求項3】 工程群を構成する各工程が、前記工程群
    ごとに当該工程群の開始時点から所定の遅延時間に合わ
    せて実行される、請求項1または2に記載の潤滑油製造
    方法。
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