JP2967112B2 - 有機薄膜の製造方法 - Google Patents

有機薄膜の製造方法

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JP2967112B2
JP2967112B2 JP8255603A JP25560396A JP2967112B2 JP 2967112 B2 JP2967112 B2 JP 2967112B2 JP 8255603 A JP8255603 A JP 8255603A JP 25560396 A JP25560396 A JP 25560396A JP 2967112 B2 JP2967112 B2 JP 2967112B2
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洋志 徳本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、III −V族化合物
半導体基板上に2次元的に規則正しく配列した有機累積
膜を製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】有機単分子膜あるいは有機累積膜として
は、従来より、ラングミュアー・ブロジェット(Langmui
r Blodgett) 膜(以下、LB膜と呼ぶ。)とセルフアセ
ンブル膜(Self-Assembled Monolaiyer) が知られている
(Abraham Ulman : An Intorduction to Ultrathin Orga
nic Films From Langmuir-Blodgett to Self-Assembly,
Academic Press 1991)。
【0003】LB膜は、親水性の原子団と疎水性の原子
団を併せ持つ、両親媒性分子を水面上に単分子膜として
展開し(L膜)、それを固体基板に移し取って幾層にも
累積したもので、この手法を開発した Langmuir と Blo
dgett の名前を冠してLB膜と称している。一方、セル
フアセンブル膜は、分子の末端の官能基が基板構成原子
と選択的に化学吸着することにより得られる膜である。
従って、その吸着機構の性質上、単分子膜のみが自己組
織化された状態で形成されることから、セルフアセンブ
ル膜(Self-Assembled Monolayer)と呼ばれている。
【0004】また、出来たセルフアセンブル膜の外側の
末端基の種類を選ぶことにより、累積膜も形成すること
が可能である。これら分子膜は、分子同士のファン・デ
ル・ワールス力により二次元的な分子集合体を形成して
おり、これらの方法を用いて分子のパッキングを規則的
な配列、即ち、二次元結晶を創製することができる。そ
して、この特徴を生かして種々の電子デバイス、光デバ
イス等を構築することができる。
【0005】上記LB膜は、膜と基板の疎水性・親水性
の違いを利用して、水面上に展開した膜を基板上に移し
取るので、膜自体の結晶性は、膜を展開しそれを圧縮し
た時点で決まる。そのため、膜の結晶性は、基板の種類
に依存せず、あらゆる基板に膜を形成することができ
る。しかしながら、LB膜の性質上、基板と単分子膜間
の相互作用は極めて弱く、複雑なデバイスを構築する上
で、耐酸アルカリ性、耐久性等に弱いという欠点を有し
ている。
【0006】一方、セルフアセンブル膜は、LB膜の上
記の欠点は無いが、分子の官能基と基板との化学吸着を
利用するので、その組み合わせに制約があり、これま
で、酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化銀、雲母、金、
銅、GaAs等の基板上で、単分子膜が実現されてい
る。GaAs基板上に限れば、GaAs基板を塩酸処理
でAs終端化した後、窒素雰囲気中でSH基を含む有機
分子の溶融液を表面に塗布し、約100℃で5時間保持
する方法でのみセルフアセンブル膜が得られているのが
現状である。
【0007】しかしながら、上記のセルフアセンブル膜
では、GaAs上のAs終端面を用いるので、その表面
はアモルファス化しており、得られたセルフアセンブル
膜の二次元結晶化率が極めて悪いこと、即ち、膜質がL
B膜に比べさほど良くないという欠点を有していた。こ
の膜質の良否は、その単分子膜に特徴的な機能性を発現
する量子効率に直接関係するので、デバイス作製上大き
な影響を与えることになる。さらに、この様にセルフア
センブル膜はLB膜に比べ多くの利点を備えながら、 I
II−V族化合物半導体上のセルフアセンブル膜の多層膜
の例は、今までに極めて少なく、シリコン酸化膜上や金
基板上に限られていたというのが現状である。セルフア
センブル膜の多くの利点を引き継いだ状態でかつ多層膜
を形成することは、より複雑な単分子膜では実現できな
い特性を発現でき、また多層膜化することで機能性の増
幅作用が期待されるので、極めて重要な技術である。
【0008】これまで得られているセルフアセンブル多
層膜は、基板が単結晶のシリコンを用いているにもかか
わらず、非晶質なシリコン酸化膜上に形成するため、得
られた多層膜においてそのラテラルな方向の構造の秩序
性が損なわれていたり、それゆえ2次元的なドメイン構
造を有し、ピンホールの多い膜しか得られていないのが
現状であった。
【0009】また、それを解決するための手段として、
金の単結晶上を用いたり、雲母劈開面上にEB蒸着法で
作製した薄膜単結晶金基板を用いることで、表面を原子
レベルで平坦で、かつ原子が規則正しく配列した構造
(√3×23構造)を有する基板を用意して、その基板
上に多層膜を形成する試みがなされた。しかしながら、
この場合においては、表面構造が原子のパッキング密度
が高いバルクとは異なる再配列構造(√3×23構造)
を示し、かつ Herringboneという長周期構造を持つた
め、その上にセルフアセンブル単分子膜及び多層膜を形
成する際に表面の過剰の金原子が生まれ、窪み(depres
sion)が形成され、かつ数10nmの大きさのドメイン
構造を持った膜しか得られなかった。それ故、これらの
有機膜の絶縁特性やI−V特性は悪いという問題があっ
た。得られた有機膜の性能を改善するためには、原子レ
ベルで平坦でかつ緻密でピンホールのない2次元的な秩
序性を持った有機超格子多層膜を得ることが必要であ
り、そのような有機膜あるいはその製造方法が求められ
ていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の技術的課題
は、 III−V族化合物半導体基板上に膜作製用分子を選
択的に化学吸着させることにより、欠陥の少ない良質で
かつ強固な有機単分子膜を作製し、さらにその単分子膜
上に化学吸着を利用して異なる種類の有機分子を累積す
ることにより、膜厚の制御を分子長単位で可能にし、原
子レベルで平坦、緻密で、ラテラル方向に配列秩序を持
ち、ピンホールのない極めて良質な有機薄膜の製造方法
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の有機薄膜の製造方法は、基本的には、劈開し
た III−V族化合物半導体基板を、末端基にSH基誘導
体をもつ両親媒性有機分子を含む溶液または融液に浸漬
して、劈開面上に有機分子を化学吸着させることによ
り、第1の有機単分子膜を形成し、これを金属イオンを
含む溶液中に浸漬して単分子膜表面に金属イオンを吸着
させ、あるいは化学処理により表面官能基をOH基に変
成せしめた後、その金属イオンあるいはOH基に選択的
に化学吸着する官能基を持つ有機分子を含む溶液中に浸
漬することにより、上記第1の有機単分子膜上にさらに
有機単分子膜を累積することを特徴とするものである。
上記方法においては、第1の有機単分子膜上にさらに有
機単分子膜を累積形成する工程を繰り返すことにより、
膜厚を有機分子長単位で制御しながら、有機膜間の結合
力の強い、しかも膜の面内方向が規則正しく配列した累
積膜を形成することができる。
【0012】このような本発明の方法によれば、 III−
V族化合物半導体基板の劈開面を用い、末端にSH基を
有する分子との選択的な化学吸着現象を利用するので、
良質でかつ基板に強固に接着された、ラテラル方向及び
垂直方向の両方向に規則正しく配列した単分子膜並びに
累積多層膜が形成される。従って、膜の持つ機能性を最
大限に発現させることが出来、かつ耐酸アルカリ性、耐
久性、信頼性を有し、絶縁特性、I−V特性の良好な膜
を作製することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に係る有機薄膜の製造方法
において、劈開した III−V族化合物半導体基板上に第
1の有機単分子膜を形成するに際しては、上述したよう
に、まず、末端基にSH基誘導体をもつ両親媒性有機分
子を希釈した有機溶媒、あるいは上記SH基を含む有機
分子の原液もしくは溶融状態の液体中に、 III−V族化
合物半導体基板の劈開により得られた清浄表面を露出さ
せることにより、劈開面上に有機分子を化学吸着させ、
その分子の単分子膜を形成する。この両親媒性有機分子
を含む溶液または融液に対する劈開面の露出は、半導体
基板を不活性ガス等の制御された雰囲気中で劈開し、ま
たは大気中で劈開して素早く両親媒性有機分子を含む溶
液または両親媒性有機分子の原液を融解した融液に浸漬
し、あるいは、上記基板を両親媒性有機分子を含む溶液
または融液中で劈開することにより行うのが好ましい。
なお、その他の制御された雰囲気中で劈開後、同様な溶
液等に浸漬することができる。
【0014】さらに具体的に説明すると、上記第1の有
機単分子膜を形成する両親媒性有機分子としては、他端
にCOOH基やPO32 基を有する有機分子を用いる
ことができ、これによって形成した第1の有機単分子膜
上にさらに有機単分子膜を累積するに際しては、上記基
板を金属イオンを含む溶液中に浸漬した後、一端にSH
基を有し他端にCOOH基を有する両親媒性分子を含む
溶液、あるいは両端にPO32 基を有する両親媒性分
子を含む溶液に浸漬し、有機単分子膜を累積させる。さ
らに多層に累積させるには、この工程を繰り返せばよ
い。
【0015】また、上記劈開した III−V族化合物半導
体基板を、一端にSH基誘導体を持ち他端にCOOCH
3 基またはCH2 =CH基を持つ両親媒性有機分子を含
む溶液に浸漬して、劈開面上に有機分子を化学吸着させ
ることにより、第1の有機単分子膜を形成することがで
き、この場合には、さらに有機単分子膜を累積させるに
際し、その基板を有機溶媒に溶かし込んだLiAlH4
溶液及び希塩酸で処理し、あるいは、有機溶媒に溶かし
込んだB26 溶液及び水酸化ナトリウムと過酸化水素
の混合溶液で処理することにより、表面官能基をOH基
に変成せしめた後、一端にCOOCH3 基またはCH2
=CH基を有し他端にSiCl3 基を有する両親媒性分
子を含む溶液に浸漬し、第1の有機単分子膜上にさらに
有機単分子膜を累積させる。
【0016】末端基にSH基誘導体をもつ両親媒性有機
分子として、15−メルカプトヘキサデシルカルボン酸
(SH (CH2)15COOH)を使って有機薄膜を形成す
る場合に、例えば、純エタノールで10mMに希釈した
15−メルカプトヘキサデシルカルボン酸溶液中で III
−V族化合物半導体基板を劈開してそのまま浸漬すると
きは、一般的にその浸漬時間は1時間〜10日間とする
ことができるが、2時間〜3日間とするのが好ましく、
4時間〜1日間とするのがより好ましい。加熱により溶
融状態とした15−メルカプトヘキサデシルカルボン酸
中で III−V族化合物半導体基板を劈開する場合には、
その劈開後に、基板を数十分〜10日程度そのままの状
態に保持させるが、その保持時間は、2時間〜3日程度
が好ましく、さらに約4〜5時間程度が一層好ましい。
なお、ここでは、15−メルカプトヘキサデシルカルボ
ン酸を用いて単分子膜を得る場合について述べている
が、他のSH基を有する分子の膜を形成する場合につい
ても、一般的に上述したところを適用することができ
る。
【0017】上記第1の単分子膜を形成した後、有機多
層膜を III−V族化合物半導体劈開面上に作製した該セ
ルフアセンブル膜上に累積するに際し、例えば、純エタ
ノールで1mMに希釈した銅アセテート( (CH3 CO
O)2Cu)溶液に III−V族化合物半導体基板を浸漬す
る場合、一般的にその浸漬時間は1秒〜10分とするこ
とができるが、10秒〜5分間とするのが好ましく、3
0秒〜1分間とするのがより好ましい。基板を取り出し
て純エタノールで超音波洗浄したのち、第2層目の有機
分子膜を累積するに際し、例えば純エタノールで10m
Mに希釈した15−メルカプトヘキサデシルカルボン酸
溶液にCuイオンで処理したセルフアセンブル膜GaA
s基板を浸漬する場合、一般的にその浸漬時間は30分
〜10日間とすることができるが、40分〜1日間とす
るのが好ましく、1〜4時間とするのがより好ましい。
【0018】第2層目以降も同様な条件で、基板を銅ア
セテート溶液と15−メルカプトヘキサデシルカルボン
酸溶液に交互に浸漬することにより、所定の厚さの累積
膜を得ることができる。なお、ここでは、15−メルカ
プトヘキサデシルカルボン酸を用いて多層膜を累積する
場合について述べているが、他の有機分子累積膜を形成
する場合についても、一般的に上述したところを適用す
ることができる。また、上記の例では、いずれも溶液濃
度を10mMに限定した場合について述べたが、上記の
ような有機分子膜を得るためには、濃度に応じて浸漬時
間を調節する必要がある。
【0019】上記有機薄膜の製造において、両親媒性有
機分子を含む溶液の希釈溶液は、予め真空脱気により溶
媒中に溶け込んでいる酸素ガスを取り除き、あるいは、
両親媒性有機分子を溶かし込む溶媒に予め酸化マグネシ
ウム等の乾燥剤を投入して水分を除去した後、その乾燥
剤を除去しておくことが望ましい。また、有機分子をそ
のまま用いる場合は、予めクロマトグラフィー等を用い
て再抽出することにより純度を高めることが好ましく、
それが常温で固体状態を取っている場合には、その温度
を融点程度に上昇させることが必要であり、溶融する場
合は窒素などの不活性ガス雰囲気中で行うことがより好
ましい。
【0020】以下に、本発明の実施例と共に、さらに具
体的な好ましい実施の形態を例示する。 [実施の形態1]図1は、本発明に基づいて有機多層薄
膜を製造する実施の形態の一例を説明するためのもので
ある。同図において、第1槽1は、エタノール溶媒10
mM15−メルカプトヘキサデシルカルボン酸(SH
(CH2)15COOH)溶液を満たした容器であり、有機
薄膜の製造に際しては、まず、GaAs基板4をこの第
1槽の溶液中で劈開する。基板4の劈開は、例えば、基
板4の表面の2ケ所にマークを付しておき、そのマーク
を結ぶラインに沿ってカッターで切断するなどの手段に
より行われる。15−メルカプトヘキサデシルカルボン
酸としては、粉体状のものを用いてもよいし、液状のも
のを用いてもよい。15−メルカプトヘキサデシルカル
ボン酸を化学吸着するときの溶液の温度は、室温でもよ
いし、加熱されたものでもよい。溶媒は、エタノール溶
液以外の有機溶媒を用いてもよいし、純水であってもよ
いが、有機溶媒が好ましい。そして、劈開した面に酸化
物が成長してセルフアセンブル膜の形成を妨げるのを避
けるために、溶液を脱気や脱水することが望ましい。
【0021】GaAs基板4は、前記第1槽1の溶液中
で劈開後、そのまま該溶液中に数時間(例えば4時間)
浸漬した後に溶液中から取り出し、第2槽2に満たした
純エタノールで洗浄して、表面に付着した過剰な15−
メルカプトヘキサデシルカルボン酸分子を除去する。次
に、この基板を、第3槽3に入ったエタノール希釈1m
M銅アセテート( (CH3 COO)2Cu)溶液に10分
程度浸漬する。銅アセテートとしては、粉体状のものを
用いてもよいし、液状のものを用いてもよい。銅アセテ
ートを化学吸着するときの溶液の温度は、室温でもよい
し、加熱されたものでもよい。溶媒は、エタノール溶液
以外の有機溶媒を用いてもよいし、純水であってもよい
が、有機溶媒が好ましい。そして、基板界面の酸化によ
るセルフアセンブル膜の脱離を避けるために、溶液を脱
気や脱水することが望ましい。次に、上記GaAs基板
4を第3槽3の溶液中から取り出し、第2槽の純エタノ
ール中に移して超音波洗浄し、銅クラスター等の表面に
付着した過剰なCuイオンを除去する。
【0022】次に、GaAs基板4を再び第1槽1の1
5−メルカプトヘキサデシルカルボン酸溶液に戻し、約
2時間浸漬し、表面がCuイオンで覆われたGaAs基
板4の上に、さらに15−メルカプトヘキサデシルカル
ボン酸分子の1層を均一に吸着させる。その後、このG
aAs基板4に対し、第2槽→第3槽→第2槽→第1槽
とサイクリックに上述の工程を繰り返すことにより、1
5−メルカプトヘキサデシルカルボン酸分子を1層ずつ
累積することができる。図2は、上記の工程により積層
した1層から5層までの各表面の光電子分光法によるG
a,As,Cu,O,C,Sの表面組成の変化を表した
グラフである。繰り返し回数を増やすに従い、Cu,
S,は一定であるが、C,Oが増加するのに対して、G
a,Asが減少し、15−メルカプトヘキサデシルカル
ボン酸分子が1層ずつ積層していく様子が分かる。ま
た、得られた5層累積膜を原子間力顕微鏡で観察したと
ころ、緻密でかつピンホールのない原子レベルで平坦な
ものであることが分かった。なお、本実施の形態では、
GaAs基板を使う場合について説明したが、他の III
−V族化合物半導体基板、GaP,GaSb,InP,
InAs,InSb等の基板でも、同様な方法を適用す
ることによって、劈開面上に緻密でピンホールのない極
めて均一な多層膜を積層することができる。
【0023】[実施の形態2]図3は、本発明に基づい
て有機多層薄膜を製造する実施の形態の他の一例を説明
するためのものである。同図において、第1槽11は、
エタノール溶媒1mM15−メルカプトヘキサデシルフ
ォスフォン酸(PO32(CH2)15SH)溶液を満たし
た容器であり、有機薄膜の製造に際しては、まず、Ga
Sb基板15をこの第1槽11の溶液中で劈開する。基
板15の劈開は、実施の形態1の場合と同様にして行う
ことができる。上記15−メルカプトヘキサデシルフォ
スフォン酸としては、粉体状のものを用いてもよいし、
液状のものを用いてもよい。15−メルカプトヘキサデ
シルフォスフォン酸を化学吸着するときの溶液の温度
は、室温でもよいし加熱されたものでもよい。溶媒は、
エタノール溶液以外の有機溶媒を用いてもよいし、純水
であってもよいが、有機溶媒が好ましい。そして、劈開
した面に酸化物が成長してセルフアセンブル膜の形成を
妨げるのを避けるために、溶液を脱気や脱水することが
望ましい。
【0024】GaSb基板15は、前記第1槽11の溶
液中で劈開後、そのまま該溶液中に数時間(例えば5時
間)浸漬した後に溶液中から取り出し、第2槽12に満
たした純エタノールで洗浄して、表面に付着した過剰な
15−メルカプトヘキサデシルフォスフォン酸分子を除
去する(以上、ステップ1)。次に、基板15を第3槽
13に入ったエタノール希釈1mMジルコニウムアセテ
ート( (CH3 COO)4Zr)溶液に10分程度浸漬す
る。ジルコニウムアセテートとしては、粉体状のものを
用いてもよいし、液状のものを用いてもよい。ジルコニ
ウムアセテートを化学吸着するときの溶液の温度は、室
温でもよいし、加熱されたものでもよい。溶媒は、エタ
ノール溶液以外の有機溶媒を用いてもよいし、純水であ
ってもよいが、有機溶媒が好ましい。そして、基板界面
の酸化によるセルフアセンブル膜の脱離を避けるため
に、溶液を脱気や脱水することが望ましい。次に、上記
GaSb基板15を第3槽13の溶液中から取り出し、
第2槽の純エタノール中に移して超音波洗浄し、表面に
付着した過剰なZrイオンを除去する。
【0025】次に、GaSb基板15を第4槽14に入
れられたエタノール溶媒1mMオクタデシルビスフォス
フォン酸(PO32(CH2)18PO32 )溶液に投入
して、約4時間浸漬し、表面がZrイオンで覆われたG
aSb基板15のセルフアセンブル膜の上に、さらにオ
クタデシルビスフォスフォン酸分子の1層を吸着させる
(以上、ステップ2)。この後、第2槽12における洗
浄を経て上記ステップ2(第3槽13への浸漬以降)の
工程を繰り返すことにより、オクタデシルビルフォスフ
ォン酸分子を1層ずつ累積することができる。上記の工
程を5回繰り返し、エリプソメトリーによってその膜厚
を測定したところ、約14nmとなり、確かに1層のメ
ルカプトヘキサデシルフォスフォン酸とオクタデシルビ
スフォスフォン酸が4層形成されていることが確かめら
れた。なお、本実施の形態では、GaSb基板を使った
場合について説明したが、他のIII−V族化合物半導体
基板、GaP,GaAs InP,InAs,InSb
等の基板でも、同様な方法を適用することによって、劈
開面上に多層膜を積層することができる。
【0026】[実施の形態3]図4は、本発明に基づい
て有機多層薄膜を製造する実施の形態の他の一例を説明
するためのものである。同図において、第1槽21は、
メルカプトヘキサデシルアセテート(CH3 COO (C
2)15SH)溶液を満たした容器であり、有機薄膜の製
造に際しては、まず、InSb基板27をこの第1槽2
1の溶液中で劈開する。基板27の劈開は、実施の形態
1の場合と同様にして行うことができる。メルカプトヘ
キサデシルアセテートとしては、粉体状のものを用いて
もよいし、液状のものを用いてもよい。メルカプトヘキ
サデシルアセテートを化学吸着するときの溶液の温度
は、室温でもよいし、加熱されたものでもよい。溶媒
は、エタノール溶液以外の有機溶媒を用いてもよいし、
純水であってもよいが、有機溶媒が好ましい。そして、
劈開した面に酸化物が成長してセルフアセンブル膜の形
成を妨げるのを避けるために、溶液を脱気や脱水するこ
とが望ましい。
【0027】InSb基板27は、第1槽21の溶液中
に数時間浸漬した後に該溶液中から取り出し、第2槽2
2の純エタノールで洗浄して、表面に付着した過剰なメ
ルカプトヘキサデシルアセテート分子を除去する(以
上、ステップ1)。次に、この基板27を、第3槽23
に入ったテトラヒドロフランに溶かし込んだ1MのLi
AlH4 溶液に10分程度浸漬後、さらに第4槽24に
入った20%希塩酸溶液に浸漬することにより、表面に
露出しているCOOCH3 基をOH基に変成する。CO
OCH3 基をOH基に変成するときの溶液の温度は、室
温でもよいし、加熱されていてもよい。溶媒は、テトラ
ヒドロフラン溶液以外の有機溶媒を用いてもよいし、純
水であってもよい。そして、基板界面の酸化によるセル
フアセンブル膜の脱離を避けるために、溶液を脱気や脱
水することが望ましい。その後、上記InSb基板27
を溶液中から取り出し、第5槽25の純水で洗浄する。
【0028】次に、InSb基板27を第6槽26に入
れたヘキサデカン:四塩化炭素=4:1の混合比の溶媒
に溶かし込んだ1mM23−トリクロロシルトリデカノ
エイト(CH3 COO (CH2)22SiCl3 )溶液に投
入して、約4時間浸漬し、表面がOH基で覆われたセル
フアセンブル膜が形成されているInSb基板27の上
に、さらに23−トリクロロシルトリデカノエイトの1
層を吸着させる(以上、ステップ2)。この後、第2槽
22における洗浄を経て上記ステップ2の工程を繰り返
すことにより、23−トリクロロシルトリデカノエイト
を1層ずつ累積することができる。上記の工程を10回
繰り返し、エリプソメトリーによってその膜厚を測定し
たところ、約36nmとなり、確かに1層のメルカプト
ヘキサデシルアセテートと23−トリクロロシルトリデ
カノエイトが9層形成されていることが確かめられた。
なお、本実施の形態では、InSb基板を使った場合に
ついて説明したが、他の III−V族化合物半導体基板、
GaP,GaAs,GaSb,InP,InAs等の基
板でも、同様な方法を適用することによって、劈開面上
に多層膜を積層することができる。
【0029】[実施の形態4]図5は、本発明に基づい
て有機多層薄膜を製造する実施の形態のさらに他の一例
を説明するためのものである。同図において、第1槽3
1は、エタノール溶媒1mM15−メルカプトヘキサデ
セン(CH2 =CH(CH2)14SH)溶液を満たした容
器であり、有機薄膜の製造に際しては、まず、InAs
基板37をこの第1槽31の溶液中で劈開する。基板3
7の劈開は、実施の形態1の場合と同様にして行うこと
ができる。15−メルカプトヘキサデセンを化学吸着す
るときの溶液の温度は、室温でもよいし、加熱されたも
のでもよい。溶媒は、エタノール溶液以外の有機溶媒を
用いてもよいし、純水であってもよいが、有機溶媒が好
ましい。そして、劈開した面に酸化物が成長してセルフ
アセンブル膜の形成を妨げるのを避けるために、溶液を
脱気や脱水することが望ましい。
【0030】InAs基板37は、前記第1槽31の溶
液中に数時間浸漬した後に該溶液中から取り出し、第2
槽32の純エタノールで洗浄して、表面に付着した過剰
な15−メルカプトヘキサデセン分子を除去する(以
上、ステップ1)。次に、この基板37を、第3槽33
に入ったテトラヒドロフランに溶かし込んだ1MのB2
6 溶液に1分程度浸漬後、さらに第4槽34に入った
過酸化水素30%の0.1M水酸化ナトリウム混合溶液
に浸漬することにより、表面に露出しているCH2 =C
H基をOH基に変成する。CH2 =CH基をOH基に変
成するときの溶液の温度は、室温でもよいし、加熱され
ていてもよい。溶媒は、テトラヒドロフラン溶液以外の
有機溶媒を用いてもよいし、純水であってもよいが、有
機溶媒が好ましい。そして、基板界面の酸化によるセル
フアセンブル膜の脱離を避けるために、溶液を脱気や脱
水することが望ましい。上記InAs基板37を前記溶
液中に浸漬した後には、それを溶液中から取り出し、第
5槽35の純水で洗浄する。
【0031】次に、InAs基板37を第6槽36に入
ったヘキサデカン:四塩化炭素=4:1の混合比の溶媒
に溶かし込んだ1mM15−ヘキサデセニルトリクロロ
シラン(CH2 =CH (CH2)14SiCl3 )溶液に投
入して、約5時間浸漬し、表面がOH基で覆われたセル
フアセンブル膜が形成されたInAs基板37の上に、
さらに15−ヘキサデセニルトリクロロシランを1層吸
着させる(以上、ステップ2)。この後、第2槽32に
おける洗浄を経て上記ステップ2の工程を繰り返すこと
により、15−ヘキサデセニルトリクロロシランを1層
ずつ累積することができる。上記の工程を20回繰り返
し、エリプソメトリーによってその膜厚を測定したとこ
ろ、約45nmとなり、確かに1層の15−メルカプト
ヘキサデセンと15−ヘキサデセニルトリクロロシラン
の19層が形成されていることが確かめられた。なお、
本実施の形態では、InAs基板を使った場合について
説明したが、他の III−V族化合物半導体基板、Ga
P,GaAs,GaSb,InP,InSb等の基板で
も、同様な方法を適用することによって、劈開面上に多
層膜を積層することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1として説明した有機積層
薄膜の製造方法の概略説明図である。
【図2】本発明の実施例において得られた有機積層薄膜
の光電子分光法による表面組成変化を示すグラフであ
る。
【図3】本発明の実施の形態2として説明した有機積層
薄膜の製造方法の概略説明図である。
【図4】本発明の実施の形態3として説明した有機積層
薄膜の製造方法の概略説明図である。
【図5】本発明の実施の形態4として説明した有機積層
薄膜の製造方法の概略説明図である。
【符号の説明】 4,15,27,37 III−V族化合物半導体基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大野 公隆 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 ラリー エイ.ナガハラ 茨城県つくば市東1−1−4 工業技術 院 産業技術融合領域研究所内 (72)発明者 徳本 洋志 茨城県つくば市東1−1−4 工業技術 院 産業技術融合領域研究所内 (56)参考文献 特開 平9−237926(JP,A) 特開 平4−273477(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 51/00 C30B 33/00 H01L 21/20

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】劈開した III−V族化合物半導体基板を、
    末端基にSH基誘導体をもつ両親媒性有機分子を含む溶
    液または融液に浸漬して、劈開面上に有機分子を化学吸
    着させることにより、第1の有機単分子膜を形成し、こ
    れを金属イオンを含む溶液中に浸漬した後、一端にSH
    基を有し他端にCOOH基を有する両親媒性分子を含む
    溶液に浸漬し、上記第1の有機単分子膜上にさらに有機
    単分子膜を累積することを特徴とする有機薄膜の製造方
    法。
  2. 【請求項2】劈開した III−V族化合物半導体基板を、
    末端基にSH基誘導体をもつ両親媒性有機分子を含む溶
    液または融液に浸漬して、劈開面上に有機分子を化学吸
    着させることにより、第1の有機単分子膜を形成し、こ
    れを金属イオンを含む溶液中に浸漬した後、両端にPO
    32 基を有する両親媒性分子を含む溶液に浸漬し、上
    記第1の有機単分子膜上にさらに有機単分子膜を累積す
    ることを特徴とする有機薄膜の製造方法。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の方法において、
    第1の有機単分子膜を形成する両親媒性有機分子とし
    て、他端にCOOH基を有する有機分子を用いることを
    特徴とする有機薄膜の製造方法。
  4. 【請求項4】請求項1または2に記載の方法において、
    第1の有機単分子膜を形成する両親媒性有機分子とし
    て、他端にPO32 基を有する有機分子を用いること
    を特徴とする有機薄膜の製造方法。
  5. 【請求項5】劈開した III−V族化合物半導体基板を、
    一端にSH基誘導体を持ち他端にCOOCH3 基を持つ
    両親媒性有機分子を含む溶液に浸漬して、劈開面上に有
    機分子を化学吸着させることにより、第1の有機単分子
    膜を形成し、これを有機溶媒に溶かし込んだLiAlH
    4 溶液及び希塩酸で処理した後、一端にCOOCH3
    を有し他端にSiCl3 基を有する両親媒性分子を含む
    溶液に浸漬し、上記第1の有機単分子膜上にさらに有機
    単分子膜を累積することを特徴とする有機薄膜の製造方
    法。
  6. 【請求項6】劈開した III−V族化合物半導体基板を、
    一端にSH基誘導体を持ち他端にCH2 =CH基を持つ
    両親媒性有機分子を含む溶液に浸漬して、劈開面上に有
    機分子を化学吸着させることにより、第1の有機単分子
    膜を形成し、これを有機溶媒に溶かし込んだB26
    液及び水酸化ナトリウムと過酸化水素の混合溶液で処理
    した後、一端にCH2 =CH基を有し他端にSiCl3
    基を有する両親媒性分子を含む溶液に浸漬し、上記第1
    の有機単分子膜上にさらに有機単分子膜を累積すること
    を特徴とする有機薄膜の製造方法。
  7. 【請求項7】請求項1ないし6のいずれかに記載の方法
    において、III −V族化合物半導体基板を、不活性ガス
    雰囲気中または大気中で劈開して直ちに両親媒性有機分
    子を含む溶液または両親媒性有機分子の原液を融解した
    融液に浸漬することを特徴とする有機薄膜の製造方法。
  8. 【請求項8】請求項1ないし6のいずれかに記載の方法
    において、III −V族化合物半導体基板を、両親媒性有
    機分子を含む溶液中または両親媒性有機分子の原液を融
    解した融液中で劈開することを特徴とする有機薄膜の製
    造方法。
  9. 【請求項9】請求項1ないし8のいずれかに記載の方法
    において、両親媒性有機分子を含む溶液を真空脱気して
    おくことを特徴とする有機薄膜の製造方法。
  10. 【請求項10】請求項1ないし8のいずれかに記載の方
    法において、両親媒性有機分子を溶かし込む溶媒に乾燥
    剤を投入して水分を除去した後、その乾燥剤を除去して
    おくことを特徴とする有機薄膜の製造方法。
  11. 【請求項11】請求項1ないし10のいずれかに記載の
    方法において、第1の有機単分子膜上にさらに有機単分
    子膜を累積形成する工程を繰り返すことにより、有機膜
    を順次累積することを特徴とする有機薄膜の製造方法。
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