JP2966698B2 - 軸封装置のシールユニット - Google Patents

軸封装置のシールユニット

Info

Publication number
JP2966698B2
JP2966698B2 JP5194621A JP19462193A JP2966698B2 JP 2966698 B2 JP2966698 B2 JP 2966698B2 JP 5194621 A JP5194621 A JP 5194621A JP 19462193 A JP19462193 A JP 19462193A JP 2966698 B2 JP2966698 B2 JP 2966698B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seal
shaft
thrust
collar
radial
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP5194621A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0742848A (ja
Inventor
進 石橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP5194621A priority Critical patent/JP2966698B2/ja
Publication of JPH0742848A publication Critical patent/JPH0742848A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2966698B2 publication Critical patent/JP2966698B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
  • Sealing Of Bearings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水中モータ等の貫通軸
に適用されるメンテナンス容易な軸封装置のシールユニ
ットに関する。
【0002】
【従来の技術】図9に、従来の水中モータの貫通軸部の
軸封装置を示す。水中モータのハウジング1内の回転軸
2は、軸受3を介してハウジング1内に支持され、図示
していない回転子によって回転し、軸端部2′は被駆動
体に接続される。回転軸2がハウジング1を貫通する貫
通部には、シールユニット4が設けられ、雰囲気の水、
スラリー等の流体Fがハウジング1内に入らないように
なっている。シールユニット4は、ゴム製等のダストシ
ール5とメインシール6を備え、押え板7によってハ
ウジング1に取付けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記の従来のダストシ
ール、メインシール、および押え板により構成さ
れるシールユニットには、下記の問題点がある。 (1)シール面を回転軸の外周Sで構成しているため
に、シール面の摩耗等によるシール性低下時にはシー
5,6と共に回転軸2取換える必要がある。 (2)シール5,6と回転軸を取換える時及び組立て
る時には、メインシール、ダストシール等を個々に
ハウジングおよびシールユニット4内に組立ててい
くために、取換え時間がかかり、かつ、取付ミスもあ
る。 (3)ゴム製等のダストシール5は砂礫を含む流体を直
接シールするために、砂礫による破損等がありシール寿
命に欠ける。 (4)各シール5,6は潤滑剤が介在せず、摺動による
摩耗が著しくなりシール寿命に欠ける。
【0004】本発明は、従来の水中モータ等の貫通軸に
適用される軸封装置の以上の問題点を解決することがで
きる軸封装置シールユニットを提供しようとするもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の軸封装置のシー
ルユニットは、スラスト支持板とラジアルシール面と
ラストシール面を有し、回転軸に嵌合され固着される
軸スリーブと、潤滑剤を封入する空間を形成して内周面
に装着され前記ラジアルシール面に摺接させるラジアル
リップシールと前記スラストシール面と対向させて配設
され、前記ラジアルリップシールの端部を押圧して装着
位置を保持すると共に端面のシールカラーを形成するス
ラストカラーとを有し、前記軸スリーブの外周面に摺動
自在に配設されるシールケーシングとからなり、前記ス
ラストカラーを前記シールケーシングに締結するととも
に、前記スラスト支持板を前記スラストカラーに締結す
ことにより、前記軸スリーブと前記シールケーシング
とを1体化して前記回転軸の軸封位置に挿入し、前記軸
スリーブを前記回転軸へ装着した後、前記スラスト支持
板と前記スラストカラーとの締結を解除することによ
り、1体化されている前記シールケーシングと前記軸ス
リーブとを分離させるようにしたことを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明では、軸スリーブをスラスト支持板と
ラストシールカラーを介してシールケーシングに固定す
ることによってシールユニットが外部で組立てられる。
この組み立てられたシールユニットの軸スリーブを回転
軸に嵌合することによって、シールユニットが容易に回
転軸に取付けられ、取付時間が短縮され、また、取付け
ミスを未然に防ぐことができ、かつ、潤滑剤の漏れチェ
ックも外部で行うことができる。
【0007】また、軸スリーブのラジアルシール面に接
触するシールケーシングの複数のラジアルリップシール
間には予め潤滑剤が充填されているために、シール面
に充分な潤滑が行われ、摩擦抵抗を軽減して寿命が向上
する。
【0008】
【実施例】本発明の一実施例を、図1ないし図8によっ
て説明する。
【0009】回転軸に嵌合されて摺動部材になる軸スリ
ーブ11は、その端部にスラスト支持板12を備え、軸
スリーブ11の外面のラジアルシール面S1 とスラスト
支持板12の側面のスラストシール面S2 を有する。ス
ラストシール面S2 には、ポンプ作用を行う羽根13が
設けられている。
【0010】一方、シールケーシング8には、ゴム製の
ラジアルリップシール18,19が内装され、その端部
にはスラスト支持板12に対て配設され、ラジアル
リップシール18,19を装着位置に保持すると共に
面のシールカラーを形成するスラストカラー15がボル
トで取付けられている。ラジアルリップシール18,1
9の間にはスペーサリング20が介装されて部屋21
が形成されており、この部屋21は通穴22aを介して
シールケーシング18の外面に設けられたピストン22
により外部の流体圧Pを受けるようになっている。
【0011】本実施例では、軸スリーブ11をシールケ
ーシング8内に挿入し、シールケーシング8にボルトで
取付けられたスラストカラー15に軸スリーブ11のス
ラスト支持板12を、同支持板12に設けた穴16に挿
入されたボルト17によってスラストカラー15に取付
けて、軸スリーブ11とシールケーシング8を一体化し
て固定する。この際、スラストカラー15とスラスト支
持板12との間には、スペーサ14が介装されて非接触
隙間δが保持されると共に、ラジアルリップシール1
8,19先端部は、軸スリーブ11のラジアルシール面
1 に接触する。その上でラジアルリップシール18,
19の間の部屋21に潤滑グリースGを充填して漏れチ
ェックを行い、シールユニットHが組立てられる。
【0012】以上の工程は、図4ないし図6に示されて
おり、組立てられたシールユニットHは、図1及び図6
に示されている。
【0013】このようにして組立てられたシールユニッ
トHの軸スリーブ11には、図7に示すように回転軸2
が挿入され、図2及び図8に示すように、ボルト9によ
ってハウジング1にシールユニットHが取付けられると
共に、軸スリーブ11を貫通しスラスト支持板12から
突出する回転軸2に刻設されたねじ溝にナット10が取
付けられて、シールユニットHの装着がなされた後、軸
スリーブ11とシールケーシング8とを1体化している
ボルト17が穴16から抜き出すことにより、シールケ
ーシング8にボルトで取り付けられているスラストカラ
ー15とスラスト支持板12とが分離され、回転軸2と
共に回動する軸スリーブ11と軸スリーブ11のラジア
ルシール面S 1 、スラストシール面S 2 をシールするシ
ールケーシング8とを分離することにより、回転軸2の
シールを必要とする位置への軸スリーブ11とシールケ
ーシング8とからなるシールユニットHの装着が完了す
る。
【0014】以上のように、本実施例は、シールユニッ
トHを外部で組立て、これを回転軸2に装着し、かつ、
回転軸2から取外すことが容易にできるために、交換時
間を短縮することができると共に取付けミスを未然に
防ぐことができ、かつ、外部でシールユニットHの漏れ
のチェックを行うことができる。
【0015】また、スラスト支持板12のスラストシー
ル面S2 には、ポンプ作用を行う羽根13が設けられて
いるので、流体中の砂礫の除去と一次シール作用が行わ
れ、ラジアルリップシール18,19への負担を軽減し
てその寿命を向上させることができる。
【0016】更に、ラジアルリップシール18,19間
には潤滑グリースGが予め充填されており、かつ、この
潤滑グリースGにはピストン22を介して流体圧が作用
するために、ラジアルシール面S1 との潤滑性が向上す
ると共にラジアルシール面 1 における摩擦を減少させ
て摩擦抵抗を軽減してラジアルリップシール18,19
の寿命の向上を図ることができる。また、シール面は回
転軸2の外周Sに構成されず、シールユニットHの軸ス
リーブ11外周面に設けたラジアルシール面S 1 にされ
ているため、シール面の摩耗等が生じるようなことがあ
る場合においても、回転軸2の外周面に摩耗が生じるよ
うなことはなく、シールユニットHの交換のみでシール
性が保持でき、回転軸2の交換が不要になり、回転軸2
の寿命を向上させることができる。
【0017】なお、本実施例のスラスト支持板12のス
ラストシール面S2 には、ポンプ作用を行う羽根13が
設けているが、これをポンプ作用を行う溝等に変えるこ
とができる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、シール
ユニットを外部で予めユニットとして組立て、これを回
転軸に装着するようにしているために、シールユニット
の取付け、交換を短時間に行い、潤滑剤の補給と漏れチ
ェックを容易に行うことができ、信頼性の向上とメンテ
ナンス向上を図ることができる。
【0019】また、シールケーシングのラジアルリップ
シール間には潤滑剤が充填されているために、シール面
に充分な潤滑が行われ、摩擦抵抗を軽減して寿命の向上
を図ることができるとともに、シール面の摩耗による回
転軸の取換える必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の断面図である。
【図2】同実施例の回転軸への装着状態を示す断面図で
ある。
【図3】図2のA−A矢視断面図である。
【図4】同実施例の組立工程の説明図である。
【図5】同実施例の組立工程の説明図である。
【図6】同実施例の組立工程の説明図である。
【図7】同実施例の回転軸への装着工程の説明図であ
る。
【図8】同実施例の回転軸への装着工程の説明図であ
る。
【図9】従来の水中モータの貫通軸部の軸封装置の断面
図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 2 回転軸 8 シールケーシング 9 ボルト 11 軸スリーブ 12 スラスト支持板 13 羽根 14 スペーサ 15 スラストカラー 16 穴 17 ボルト 18,19 ラジアルリップシール 20 スペーサリング 21 部屋 22 ピストン G 潤滑グリース H シールユニット S1 ラジアルシール面 S2 スラストシール面 P 流体圧 δ 非接触隙間

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スラスト支持板とラジアルシール面と
    ラストシール面を有し、回転軸に嵌合され固着される
    軸スリーブと、潤滑剤を封入する空間を形成して内周面
    に装着され前記ラジアルシール面に摺接させるラジアル
    リップシールと前記スラストシール面と対向させて配設
    され、前記ラジアルリップシールの端部を押圧して装着
    位置を保持すると共に端面のシールカラーを形成するス
    ラストカラーとを有し、前記軸スリーブの外周面に摺動
    自在に配設されるシールケーシングとからなり、前記ス
    ラストカラーを前記シールケーシングに締結するととも
    に、前記スラスト支持板を前記スラストカラーに締結す
    ることにより、前記軸スリーブと前記シールケーシング
    とを1体化して前記回転軸の軸封位置に挿入し、前記軸
    スリーブを前記回転軸へ装着した後、前記スラスト支持
    板と前記スラストカラーとの締結を解除することによ
    り、1体化されている前記シールケーシングと前記軸ス
    リーブとを分離させるようにしたことを特徴とする軸封
    装置のシールユニット。
JP5194621A 1993-08-05 1993-08-05 軸封装置のシールユニット Expired - Lifetime JP2966698B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5194621A JP2966698B2 (ja) 1993-08-05 1993-08-05 軸封装置のシールユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5194621A JP2966698B2 (ja) 1993-08-05 1993-08-05 軸封装置のシールユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0742848A JPH0742848A (ja) 1995-02-10
JP2966698B2 true JP2966698B2 (ja) 1999-10-25

Family

ID=16327578

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5194621A Expired - Lifetime JP2966698B2 (ja) 1993-08-05 1993-08-05 軸封装置のシールユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2966698B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5430539B2 (ja) * 2010-11-08 2014-03-05 三菱電機株式会社 鉄道車両用歯車装置
US9709172B2 (en) 2013-12-02 2017-07-18 Farrel Corporation Rotor shaft seal assembly
DE102015003048B4 (de) 2015-01-26 2021-10-28 Sew-Eurodrive Gmbh & Co Kg Dichtungsanordnung für Getriebe und Getriebe mit einer solchen Dichtungsanordnung

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0742848A (ja) 1995-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0756598Y2 (ja) 歯車減速機付電動機
US4451049A (en) Face seal
US5975538A (en) Radial lip shaft seal
US4538820A (en) Shaft seal
AU694688B2 (en) Bearing housing seal
WO2019069886A1 (ja) 両回転スクロール型圧縮機
JP4824552B2 (ja) 静的および動的な排出機の耐圧シャフトシール
CN103168189A (zh) 泵密封装置
JPS6128799B2 (ja)
JP2966698B2 (ja) 軸封装置のシールユニット
CN104632898A (zh) 一种轴承密封装置
JPS5927450B2 (ja) 自在継手
US4892417A (en) Elastomeric mount for thrust bearing shoe
CA1244073A (en) Thrust bearing and seal assembly
US4397470A (en) Oil slinger and method of mounting
JPH0921397A (ja) ウォータポンプ用軸受シール装置
JPH0921396A (ja) ウォータポンプ用軸受シール装置
CN204805343U (zh) 一种轴承密封装置
US1902960A (en) Packing gland
JP2014524539A (ja) 軸受潤滑剤の保持のために、シールリング及びベローズを使用するポンプシャフトシール
CN112065970A (zh) 使用润滑油润滑的角磨机齿轮箱的密封结构及角磨机
US2336474A (en) Sealing device for journals
SU1095002A1 (ru) Магнитожидкостное уплотнение вала
CN217003013U (zh) 减速器的密封结构、减速器和交通工具
JP2821989B2 (ja) 軸封装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19990713