JP2965976B2 - 液晶表示装置及びその製造方法 - Google Patents

液晶表示装置及びその製造方法

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JP2965976B2
JP2965976B2 JP23535798A JP23535798A JP2965976B2 JP 2965976 B2 JP2965976 B2 JP 2965976B2 JP 23535798 A JP23535798 A JP 23535798A JP 23535798 A JP23535798 A JP 23535798A JP 2965976 B2 JP2965976 B2 JP 2965976B2
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哲哉 西野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、液晶表示装置等
の表示装置及びその製造方法に係り、特に液晶表示装置
を構成するガラス基板を切り出すためのカッティング方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、液晶表示装置は、以下のように
して製造される。
【0003】すなわち、それぞれ電極を有する2枚のガ
ラス基板のいずれか一方の全面にスペーサを設ける。こ
のスペーサは、2枚の基板を貼り合わせた際に両基板の
間の間隔を一定に保つために利用される。このスペーサ
は、例えばフォトリソグラフィプロセスにより基板上の
所定位置に固定的に形成される。スペーサは、後の工程
で塗布されるシール材によって囲まれる領域すなわち表
示エリア内に均一に配置されるとともに、シール材の外
側の周辺エリアに表示エリアより疎な密度で均一に配置
される。そして、一方のガラス基板上にシール材を塗布
した後に、2枚の基板を貼り合わせ、シール材を硬化さ
せる。そして、2枚のガラス基板を所望の大きさにカッ
ティングし、両基板間に液晶材料を封入することによっ
て液晶表示装置を形成する。
【0004】ガラス基板のカッティングに際しては、ダ
イシング法やピエゾ法等があるが、その中でもスクライ
ブ法が最も広く一般的に使用されている。スクライブ法
では、以下のようにしてガラス基板をカッティングす
る。
【0005】すなわち、鋭利なダイヤモンド等の硬質部
材によって形成されたスクライバにより、ガラス基板の
表面に所定のカットラインをスクライブして、カットラ
インに沿ったクラックを形成する。このクラックを形成
した面の裏側から、衝撃を加えてクラックを進行させ
て、ガラス基板をカットする。
【0006】液晶表示装置のガラス基板をカッティング
する際には、基板表面にカットラインをスクライブし
て、カットラインに沿ったクラックすなわちスクライブ
ラインを形成する。そして、ブレイクバーと称するゴム
製の棒状部材により、ガラス基板の裏側からスクライブ
ラインに沿って均一に衝撃を加えることにより、ガラス
基板をスクライブラインに沿ってブレイクする。これに
より、ガラス基板を所望の大きさにカッティングする。
【0007】液晶表示装置の製造工程において、スペー
サを介して貼り合わされた第1ガラス基板及び第2ガラ
ス基板は、以下のようにしてカッティングされる。な
お、スペーサは、第2ガラス基板上の所定位置に固定的
に形成されている。
【0008】すなわち、第1ガラス基板の表面にスクラ
イブラインを形成する。そして、対向配置された第2ガ
ラス基板の表面側からブレイクバーによりスクライブラ
インに沿って均一に衝撃を加えることにより、第1ガラ
ス基板をカッティングする。
【0009】この時、2枚のガラス基板の間には、スペ
ーサしか存在せず、ブレイクバーによって加えられた衝
撃は、スペーサを介して第2ガラス基板から第1基板へ
伝わる。このため、スペーサに衝撃が集中し、スクライ
ブによって形成されたクラックは、加えられた衝撃によ
ってスペーサに向かって進行する傾向にある。つまり、
カッティング後におけるガラス基板のカット面の形状
と、スペーサの位置関係とは、非常に密接に関係してい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】周辺エリアには、スペ
ーサがスクライブラインから離れた位置に比較的疎な密
度で配置されているため、クラックがスペーサに向かっ
て進行することがある。これにより、ガラス基板のカッ
ト面が基板の主面に対して略垂直とならずに、鋭利な断
面形状が形成される。このため、上述したようなスペー
サの配置構造は、カット不良を発生しやすく、歩留まり
を低下させる問題が発生する。また、このようなカット
不良は、その後の製造工程においてガラス欠けを生じや
すい。この欠けたガラスがガラス破片となって、両ガラ
ス基板の間や、偏光板とガラス基板との間などに入り込
むいわゆるゴミ噛み不良を引き起こし、歩留まりを低下
させる原因となる。
【0011】また、ブレイクバーがガラス基板に衝撃を
加える位置、すなわちブレイク位置は、一般的にスクラ
イブラインに対して1mm程度ずれる可能性が高い。ブ
レイクバーがスクライブラインに対してずれた状態でガ
ラス基板に衝撃を加えた場合には、その衝撃は、スクラ
イブラインから外れた位置に配置されたスペーサを介し
て伝えられることがある。このため、カット不良が発生
することが多く、後の製造工程でガラス欠けやガラス破
片が発生して、歩留まりが低下する。
【0012】さらに、液晶表示装置において、アレイ基
板は、周辺エリアに複数の駆動回路を配置していること
が多く、特に、スクライブライン周辺部に、配線パター
ンが多く配置されている。このような配線パターン上に
スペーサを配置した場合、そのスペーサの高さは、ガラ
ス基板上に配置されたスペーサより、配線パターンの膜
厚の分だけ高くなる。このため、ブレイクバーによって
加えられた衝撃は、すべてのスペーサに均一に伝わら
ず、配線パターン上のスペーサに集中する。これによ
り、カット不良が発生する虞があるとともに、加えられ
た衝撃により、配線パターンを破壊してしまう虞があ
り、歩留まりを低下させる要因となる。
【0013】上述したように、スクライブラインから離
れた位置に比較的疎な密度でスペーサを配置した構造で
は、ガラス基板をカッティングする際に、スペーサの配
置位置、スクライブラインに対するブレイク位置の変
動、および、スペーサと配線パターンとの相対位置など
の影響により、カット不良が発生しやすく、後の工程
で、ガラス欠けやガラス破片が発生しやすく、歩留まり
を低下させる問題が生ずる。
【0014】この発明の目的は、上述した問題点に鑑み
なされたものであって、カット不良の発生を防止し、ガ
ラス欠けやガラス破片の発生による歩留まりの低下を防
止できる液晶表示装置及び液晶表示装置の製造方法を提
供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために、請求項1によれば、第1基板及び第2
基板を対向配置し、前記第1基板と前記第2基板との間
に液晶材料を封入するための所定領域を囲むシール材に
より、前記2枚の基板を貼り合せ、前記シール材によっ
て囲まれた所定領域の外側の領域にて、前記2枚の基板
のうちの少なくとも一方をカットラインに沿って所定サ
イズにカットする液晶表示装置の製造方法において、前
記カットライン上に、前記2枚の基板間の間隙を保持す
るスペーサを配置することを特徴とする液晶表示装置の
製造方法が提供される。
【0016】請求項8によれば、画素パターンを有する
第1エリア及びこの第1エリアの周辺であって配線パッ
ドを有する第2エリアを形成した第1基板と、前記第1
エリアに対応して電極を有する第3エリア及び前記第2
エリアに対応する第4エリアを形成した第2基板とを対
向配置し、前記第1エリアと第2エリアとを区画するシ
ール材により、前記2枚の基板を貼り合せ、前記第2エ
リアに形成された第1カットラインに沿って前記第1基
板を所定サイズにカットするとともに、前記第4エリア
に形成された第2カットラインに沿って前記第2基板を
所定サイズにカットする液晶表示装置の製造方法におい
て、前記第2基板は、前記2枚の基板間の間隙を保持す
る第3及び第4エリアに形成されたスペーサを有し、前
記スペーサは、前記第1カットライン上にコンタクトし
ているとともに、前記第1及び第2基板に平行な平面内
において、前記第1カットラインより前記シール材に近
接した前記第2カットライン上に形成されていないこと
を特徴とする液晶表示装置の製造方法が提供される。
【0017】請求項12によれば、画素電極及びこの画
素電極を駆動するスイッチング素子を含む第1エリア
と、この第1エリアの周辺に位置するとともに前記スイ
ッチング素子に接続された配線パッドを含む第2エリア
とを有する第1基板と、前記第1基板に対向配置される
とともに前記第1エリアに対向する位置に電極を有する
第2基板と、前記第1基板と第2基板との間に密封され
た液晶材料と、を備えた液晶表示装置において、スペー
サは、前記第1基板と第2基板との間を一定間隙に保つ
ように、且つ、前記第1基板及び第2基板に棒状部材を
ヒットさせた時に所定のカットライン上に応力が集中す
るように前記第1基板又は第2基板上に形成され、所定
サイズにカットされた前記第2基板の外周縁には、前記
スペーサの一部分が配置されていることを特徴とする液
晶表示装置が提供される。
【0018】請求項13によれば、第1基板及び第2基
板を対向配置し、前記第1基板と前記第2基板との間に
液晶材料を封入するための所定領域を囲むシール材によ
り、前記2枚の基板を貼り合せ、前記シール材によって
囲まれた所定領域の外側の領域にて、前記2枚の基板の
うちの少なくとも一方をカットラインに沿って所定サイ
ズにカットする液晶表示装置の製造方法において、前記
カット工程では、棒状部材をヒットすることによって、
カットラインに沿って応力を与えることにより前記基板
をカットし、前記2枚の基板間の間隙を保持する保持体
は、前記カット工程で与えられる応力をカットライン上
に集中するように配置されていることを特徴とする液晶
表示装置の製造方法が提供される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明に
係る液晶表示装置及びこの液晶表示装置の製造方法の実
施の形態について詳細に説明する。
【0020】この発明の一実施の形態に係る液晶表示装
置は、例えば対角14インチの表示エリアを備えたアク
ティブマトリクス型液晶表示装置であって、図1に示す
ような液晶表示パネル10を備えている。
【0021】液晶表示パネル10は、図1に示すよう
に、第1基板としてのアレイ基板100と、このアレイ
基板100に対向配置された第2基板としての対向基板
200と、アレイ基板100と対向基板200との間に
配置された液晶材料とを備えている。液晶表示パネル1
0は、画像を表示する表示エリア102、及び駆動回路
を接続するための配線パッドを有する周辺エリア104
X、104Yを備えている。表示エリア102は、アレ
イ基板100と対向基板200とを貼り合わせるシール
材106によって囲まれた領域内に形成され、周辺エリ
ア104X、104Yは、シール材106の外側の領域
に形成されている。アレイ基板100は、表示エリアと
しての第1エリア、及び周辺エリアとしての第2エリア
を有している。また、対向基板200は、アレイ基板1
00に対向して配置された際に、第1エリアに対応して
設けられた第3エリア、及び第2エリアに対応して設け
られた第4エリアを有している。
【0022】アレイ基板100の表示エリア102(第
1エリア)は、図2及び図3に示すように、絶縁性基
板、例えば厚さが0.7mmのガラス基板101上に互
いに直交するように配設された1024×3本の信号線
103、及び768本の走査線111を備えている。走
査線111は、アルミニウムやモリブデン−タングステ
ンなどの低抵抗材料によって形成されているとともに、
ガラス基板101上に直接配設されている。信号線10
3は、アルミニウムなどの低抵抗材料によって形成され
ているとともに、ガラス基板101上に形成された酸化
シリコンと窒化シリコンとの多層膜によって形成された
ゲート絶縁膜113上に配設されている。
【0023】また、アレイ基板100は、各信号線10
3と各走査線111との各交点部の近傍に配設されたス
イッチング素子としての薄膜トランジスタすなわちTF
T121を備えている。さらに、アレイ基板100は、
このTFT121を介して信号線103に接続された画
素電極151を備えている。画素電極151は、透過性
の導電性部材、例えばITOによって形成されている。
【0024】TFT121は、図2及び図3に示すよう
に、走査線111から延出した部分をゲート電極112
としている。アモルファスシリコン膜すなわちa−S
i:H膜によって形成された半導体膜115は、ゲート
絶縁膜113を介してゲート電極112上に配置されて
いる。窒化シリコンによって形成されたチャネル保護膜
117は、半導体膜115上に積層されている。
【0025】TFT121のソース電極131は、n+
型アモルファスシリコン膜すなわちn+a−Si:H膜
によって形成された低抵抗半導体膜119を介して、半
導体膜115と画素電極151とを電気的に接続する。
TFT121のドレイン電極132は、信号線103と
一体に形成されている。このドレイン電極132は、低
抵抗半導体膜119を介して、半導体膜115と信号線
103とを電気的に接続する。TFT121のチャネル
保護膜117、ソース電極131、及びドレイン電極1
32は、窒化シリコン膜等の絶縁膜からなる保護膜17
1によって覆われている。
【0026】また、アレイ基板100の表面は、対向基
板200との間に介在される液晶組成物300を配向さ
せるための配向膜141によって覆われている。
【0027】アレイ基板100に対向基板200が対向
配置された際に、対向基板200の表示エリア102
(第3エリア)は、透明な絶縁性基板、例えば厚さが
0.7mmのガラス基板201上に、遮光膜202を備
えている。この遮光膜202は、アレイ基板100上の
配線パターンに対向する領域を遮光する。この遮光膜2
02は、アレイ基板100のTFT121と信号線10
3との隙間、画素電極151と信号線103との隙間、
画素電極151と走査線111との隙間などの領域にそ
れぞれ対向する。この遮光膜202は、例えばクロム膜
や、樹脂層によって形成されている。
【0028】また、対向基板200は、アレイ基板10
0側から対向基板200側に透過する光ビームを着色す
るために、アレイ基板100の画素電極151に対向す
る領域に、カラーフィルタ203R、203G、203
Bを備えている。すなわち、対向基板200は、各画素
毎に、赤(R)、緑(G)、青(B)の3原色にそれぞ
れ着色されたカラーフィルタ203R、203G、20
3Bを備えている。
【0029】さらに、対向基板200は、これらのカラ
ーフィルタ203R、203G、203Bの表面の全面
を覆うように、ITOによって形成された対向電極20
4を備えている。
【0030】また、対向基板200の表面は、アレイ基
板100との間に介在される液晶組成物300を配向さ
せるための配向膜205によって覆われている。
【0031】この液晶表示パネル10の表裏面、すなわ
ちガラス基板101及びガラス基板201の外面には、
互いに偏光方向が直交する偏光板(図示しない)が配設
される。
【0032】この液晶表示パネル10では、アレイ基板
100と対向基板200との間の間隙を一定に保持する
ためのスペーサ210は、図3に示したように、対向基
板200に設けられている。このスペーサは、遮光膜2
02と、カラーフィルタ203G、203B、203R
とを積層することによって形成されている。このスペー
サ210は、図2及び図3に示したように、アレイ基板
100と対向基板200とを対向配置した際に、アレイ
基板100における走査線111上に、ゲート絶縁膜1
13を介して配置される。
【0033】このスペーサ210は、以下のようにして
形成される。
【0034】すなわち、対向基板200に、感光性の黒
色樹脂をスピンナーコーティングした後に乾燥する。そ
の後、この感光性樹脂を、所定のパターン形状すなわち
アレイ基板100の配線パターンに対応した形状のフォ
トマスクを介して露光し、現像する。そして、焼成処理
することにより、配線パターンに対応した領域を遮光す
る遮光膜202を形成する。
【0035】続いて、緑色の顔料を分散させた紫外線硬
化型アクリル樹脂を対向基板200上の全面にスピンナ
ーコーティングした後に乾燥する。その後、緑色の画素
領域、及び黒色の遮光膜202上における走査線111
に対向する領域に、それぞれ対応した形状のフォトマス
クを介して露光し、現像する。そして、焼成処理するこ
とにより、緑色カラーフィルタ203Gを形成する。
【0036】続いて、青の画素領域、及び走査線111
に対向する領域に積層された緑色カラーフィルタ203
G上に、緑色カラーフィルタ203Gと同様に、青色カ
ラーフィルタ203Bを形成する。
【0037】続いて、赤の画素領域、及び走査線111
に対向する領域に積層された青色カラーフィルタ203
B上に、緑色カラーフィルタ203Gと同様に、赤色カ
ラーフィルタ203Rを形成する。
【0038】このようにして、液晶表示パネル10の表
示エリア102内では、遮光膜202及びカラーフィル
タ203(G、B、R)を形成するフォトリソグラフィ
工程を利用して、走査線111に対向する部分に、黒色
の遮光膜202、及びカラーフィルタ203G、203
B、203Rを順に積層し、柱状のスペーサ210を形
成している。このスペーサ210の遮光膜202及び緑
色カラーフィルタ203Gは、図3に示したように、走
査線111に平行に積層されている。青色カラーフィル
タ203Bは、走査線111の配線方向に所定の幅で、
且つ所定の間隔で緑色カラーフィルタ203G上に積層
されている。赤色カラーフィルタ203Rは、青色カラ
ーフィルタ203Bより狭い幅で、且つ所定の間隔で青
色カラーフィルタ203B上に積層されている。
【0039】なお、この実施の形態では、走査線111
に対向する位置にスペーサ210を形成したが、他の配
線、例えば信号線103に対向する位置に形成しても良
い。また、この実施の形態では、スペーサ210を配置
する間隔は、約50μmであるが、液晶表示装置の表示
エリア102のサイズ、スペーサ210のサイズなどに
応じて最適化される。
【0040】一方、スクライブ前の液晶表示パネル10
の周辺エリア104X、104Yに対応する対向基板上
の第4エリア、すなわちアレイ基板100の第2エリア
に対向する第4エリアでは、図4に示すように、黒色の
遮光膜202、及び赤、緑、青のそれぞれのカラーフィ
ルタ203(R、G、B)を積層することにより、スペ
ーサ210が形成されている。なお、図4では、走査線
111の配線方向に対して直交する方向からスペーサ2
10を見た断面図が示されている。図4に示したよう
に、スペーサ210は、積層された上の層ほど幅が小さ
くなるように形成されている。これにより、遮光膜20
2及びカラーフィルタ203(R、G、B)を積層する
際の位置ずれを許容することができる。
【0041】この周辺エリア104X、104Yに設け
られたスペーサ210は、表示エリア103における対
向基板201の遮光膜形成工程、及びカラーフィルタ形
成工程を利用して形成される。したがって、周辺エリア
104X、104Yにスペーサ210を形成するための
別の製造工程を必要とすることなく、対向基板形成時に
同時に形成することが可能である。
【0042】この液晶表示パネル10では、図1に示し
たように、液晶表示装置の外形寸法、特に額縁サイズを
小さく構成するために、詳細に図示しないが、表示エリ
ア102内に配線された信号線103は、アレイ基板1
00の周辺エリア104Xの第1端辺100X側にのみ
引き出されている。周辺エリア104Xは、これらの信
号線103と、これらの信号線103に所定の信号を供
給する駆動回路とを電気的に接続する配線パッドを有し
ている。これらの配線パッドは、第1端辺100X側で
信号線103に映像データを供給する駆動回路、すなわ
ちX−TAB401−1、401−2、401−3、4
01−4に異方性導電接着剤を介して接続されている。
この周辺エリア104Xの幅、すなわちシール材106
の外端から第1端辺100Xまでの幅は、約3.2mm
である。
【0043】また、表示エリア102内に配線された走
査線111は、アレイ基板100の周辺エリア104Y
の第1端辺100Xに直交する第2端辺100Y側にの
み引き出されている。周辺エリア104Yは、これらの
走査線111と、これらの走査線111に所定の信号を
供給する駆動回路とを電気的に接続する配線パッドを有
している。これらの配線パッドは、第2端辺100Y側
で走査線111に走査パルスを供給する駆動回路、すな
わちY−TAB411−1、411−2に異方性導電接
着剤を介して接続されている。この周辺エリア104Y
の幅、すなわちシール材106の外端から第2端辺10
0Yまでの幅は、約3.5mmである。
【0044】そして、X−TAB401−1、401−
2、401−3、401−4は、液晶表示パネル10の
裏面側に折り曲げられ、液晶表示パネル10の裏面に配
置された各X−TAB401−1、401−2、401
−3、401−4を制御するX制御回路基板421に異
方性導電接着剤を介して接続される。
【0045】また、Y−TAB411−1、411−2
は、液晶表示パネル10の側方に配置され、各Y−TA
B411−1、411−2を制御するY制御回路基板4
31に異方性導電接着剤を介して接続される。
【0046】なお、各X−TAB401−1、401−
2、401−3、401−4とX制御回路基板421、
あるいは、各Y−TAB411−1、411−2とY制
御回路基板431との電気的な接続は、半田付けによる
ものであっても構わない。
【0047】なお、図4に示したスペーサ210は、対
向基板がアレイ基板に対向配置された際にアレイ基板上
の周辺エリア104X、104Yに形成された各種配線
上を避けるような位置に配置されている。
【0048】図5には、2つの液晶表示パネル10が切
り出されるアレイ基板用マザーガラスと対向基板用マザ
ーガラスとがシール材によって貼り合わされたセルCを
示す平面図である。アレイ基板用マザーガラス100
M、及び、対向基板用マザーガラス200Mは、略同一
の外形寸法を有している。
【0049】アレイ基板用マザーガラス100M、及
び、対向基板用マザーガラス200Mから、所定サイズ
の液晶表示パネル10をカッティングするために、これ
らのマザーガラスの表面にカットラインをスクライブし
て、カットラインに沿ったクラック、すなわちスクライ
ブラインを形成する。
【0050】アレイ基板用マザーガラス100Mに対し
ては、信号線の配線方向に平行な第1及び第2スクライ
ブラインASL−1及びASL−2と、走査線の配線方
向に平行な第3乃至第6スクライブラインASL−3〜
ASL−6とを形成する。対向基板用マザーガラス20
0Mに対しては、信号線の配線方向に平行な第1及び第
2スクライブラインCSL−1及びCSL−2と、走査
線の配線方向に平行な第3乃至第6スクライブラインC
SL−3〜CSL−6とを形成する。
【0051】そして、対向基板用マザーガラス200M
側からアレイ基板用マザーガラス100Mに形成された
スクライブラインに沿って衝撃が加えられ、クラックを
進行させてアレイ基板用マザーガラス100Mをカッテ
ィングする。そして、アレイ基板用マザーガラス100
M側から対向基板用マザーガラス200Mに形成された
スクライブラインに沿って衝撃が加えられ、クラックを
進行させて対向基板用マザーガラス200Mをカッティ
ングする。
【0052】図6には、これらのマザーガラスを第1ス
クライブラインASL−1に沿ったC−D線で切断した
断面が示されている。すなわち、アレイ基板用マザーガ
ラス100Mの第1スクライブラインASL−1上に、
約50μmの等間隔で遮光膜202及びカラーフィルタ
203(R、G、B)を積層することによって形成され
たスペーサ210がコンタクトしている。
【0053】同様に、アレイ基板用マザーガラス100
Mに形成された他のスクライブライン、すなわち第2乃
至第6スクライブラインASL−2〜ASL−6上にお
いても、対向基板用マザーガラス200Mに所定のピッ
チで形成されたスペーサ210がコンタクトしている。
しかし、必ずしもアレイ基板用マザーガラスに形成され
るすべてのスクライブライン上にスペーサがコンタクト
されなくても良い。すなわち、マザーガラスから液晶表
示パネル10を切り出した際に、少なくとも周辺エリア
104X、104Yを規定する縁に相当するスクライブ
ラインASL−1、ASL−3、ASL−5上に、スペ
ーサ210がコンタクトするように配置されていればよ
い。
【0054】このスペーサ210は、上述したように、
スクライブライン上に沿って、対向基板用マザーガラス
200M上に一直線上に配置された遮光膜202、遮光
膜202上に一直線上に積層された緑色カラーフィルタ
203G、緑色カラーフィルタ203G上に島状に積層
された青色カラーフィルタ203B、および、青色カラ
ーフィルタ203B上に島状に積層された赤色カラーフ
ィルタ203Rによって形成されている。
【0055】図7(A)には、これらのマザーガラスを
第2スクライブラインASL−2に沿ったE−F線で切
断した断面が示されている。すなわち、アレイ基板用マ
ザーガラス100Mの第2スクライブラインASL−2
上も、図6に示した場合と同様に、約50μmピッチで
スペーサ210がコンタクトしている。第2スクライブ
ラインASL−2上における、シール材106によって
規定された注入口108付近には、スペーサ210は、
配置されていない。このため、アレイ基板用マザーガラ
ス100Mの第2スクライブラインASL−2に沿って
アレイ基板を切り出し、対向基板用マザーガラス200
Mの第2スクライブラインCSL−2に沿って対向基板
を切り出した後に、注入口108付近にスペーサの断片
が残るといった不具合が無くなる。したがって、注入口
108から液晶材料を注入する際に、残ったスペーサの
断片が液晶材料に混入するといった不具合の発生を防止
できる。
【0056】また、注入口108は、第2スクライブラ
インASL−2に沿って約10mmの幅を有している。
このため、注入口108において、アレイ基板用マザー
ガラス100Mと対向基板用マザーガラス200Mとの
間の間隔を確保するために、図7(B)に示すように、
第2スクライブラインASL−2に平行に所定の間隔を
おいてスペーサ210が配置されている。このスペーサ
210は、スクライブライン上に残るスペーサ断片とは
異なり、対向基板用マザーガラス200Mに確実に固定
されている。このため、注入口108から液晶材料を注
入する際に、スペーサ210が液晶材料に混入する可能
性は極めて低い。
【0057】一方、図7(B)には、アレイ基板用マザ
ーガラス100Mに形成された第2、第4、及び第6ス
クライブラインASL−2、ASL−4、ASL−6上
に、スペーサ210を配置しない場合の、第2スクライ
ブラインASL−2における注入口108付近を拡大し
た拡大図が示されている。図7(B)に示すように、ア
レイ基板用マザーガラス100Mの第2スクライブライ
ンASL−2上は、スペーサ210が配置されていな
い。勿論、第2スクライブラインASL−2上における
注入口108付近にも、スペーサ210は、配置されて
いない。このため、注入口108付近にスペーサの断片
が残るといった不具合が無くなる。したがって、注入口
108から液晶材料を注入する際に、残ったスペーサの
断片が液晶材料に混入するといった不具合の発生を防止
できる。
【0058】また、注入口108には、上述した場合と
同様に、第2スクライブラインASL−2に平行に所定
の間隔をおいてスペーサ210が配置されている。この
ため、注入口108から液晶材料を注入する際に、スペ
ーサ210が液晶材料に混入する可能性は極めて低い。
【0059】図8には、これらのマザーガラスを第1及
び第2スクライブラインASL−1及びASL−2に直
交するG−H線で切断した断面が示されている。なお、
図8では、スペーサ210の構造を簡略して図示してい
る。また、ここでは、アレイ基板用マザーガラス100
Mの少なくとも第1及び第2スクライブラインASL−
1,ASL−2上にスペーサ210がコンタクトされて
いるものとする。
【0060】例えば、図8に示したような周辺エリア1
04Yは、アレイ基板用マザーガラス100Mの第1ス
クライブラインASL−1上にコンタクトされたスペー
サ210を有している。
【0061】第1スクライブラインASL−1から、シ
ール材106までの間隔D1は、3mm以上である。ま
た、第1スクライブラインASLからシール材106ま
での間の領域のうち、すくなくとも第1スクライブライ
ンASL−1から3mm以内の領域には、スペーサ21
0は、設けられていない。第1スクライブラインASL
−1からこれの最も近くに配置されたスペーサ210ま
での間隔D2は、3mm以上である。
【0062】なお、スクライブラインから3mm以内の
領域に、スペーサを配置してもよいが、この領域内に
は、スクライブライン上より、疎の配置密度でスペーサ
を配置することが望ましい。これは、後述するように、
スクライブラインに沿って衝撃を加えた際に、よりスク
ライブライン上に沿ってその衝撃を集中して伝えるよう
にするためである。
【0063】また、図8に示すように、表示エリア10
2内には、同様のスペーサ210が所定の間隔をおいて
配置されている。表示エリア102内のスペーサは、1
0個/mm2 程度の配置密度で全体に均一に配置されて
いる。
【0064】一方、第2スクライブラインASL−2上
には、スペーサ210がコンタクトされている。このス
ペーサ210は、シール材106に近接した位置に配置
されている。
【0065】図9には、第1スクライブラインの周辺の
拡大図が示されている。
【0066】第1スクライブラインASL−1を中心と
した所定の幅D3、例えば1mm幅の範囲内の領域を切
り出し領域とする。すなわち、この切り出し領域は、ス
ペーサ210がコンタクトされるスクライブライン上、
および、スクライブライン近傍の領域を含む。図9に示
すように、切り出し領域内に配置されたスペーサ210
は、第1スクライブラインASL−1に沿って直線状に
略等間隔に設けられている。また、この例では、第1ス
クライブラインASL−1から3mm以内の領域に、ス
ペーサが配置されていない。切り出し領域内に配置され
たスペーサ210は、一辺が20乃至50μmの幅Wを
有している。
【0067】次に、この液晶表示装置の製造方法につい
て説明する。
【0068】すなわち、アレイ基板用マザーガラス10
0M及び対向基板用マザーガラス200Mを用意する。
アレイ基板用マザーガラス100Mは、図3に示したよ
うに、透明ガラス基板101上の行方向に沿って平行な
複数本の走査線111と、列方向に沿って平行な複数本
の信号線103と、画素数分の画素電極151と、画素
数分のTFT121とを備えている。対向基板用マザー
ガラス200Mは、図3に示したように、透明ガラス基
板201上に遮光膜202と、カラーフィルタ203
(R、G、B)と、対向電極204と、遮光膜及びカラ
ーフィルタを積層することにより表示エリア102及び
周辺エリア104(X、Y)にそれぞれ所定の配置密度
で形成されたスペーサ210とを備えている。
【0069】続いて、アレイ基板用マザーガラス100
M及び対向基板用マザーガラス200Mを洗浄した後、
各マザーガラスの表示エリア102内にポリイミド膜を
塗布し、焼成する。その後、これらのポリイミド膜を所
定の向きにラビング処理することにより、配向膜14
1、205を形成する。
【0070】続いて、再度洗浄した後、図5に示したよ
うに、アレイ基板用マザーガラス100Mまたは対向基
板用マザーガラス200Mにシール材106を塗布し、
2枚のマザーガラスを貼り合せてセルを形成する。この
時、後の工程でアレイ基板用マザーガラス100Mに形
成されるスクライブライン上に、対向基板用マザーガラ
ス200Mに形成されたスペーサ210がコンタクトす
るように、貼り合せる。そして、シール材106を硬化
させる。このシール材106を塗布する際に、シール材
106により、後の工程で液晶材料を注入するための注
入口108を形成する。
【0071】続いて、アレイ基板用マザーガラス100
M及び対向基板用マザーガラス200Mを所望のサイズ
にカッティングする。このカッティング工程について
は、後に詳細に説明する。
【0072】続いて、マザーガラスから切り出された液
晶表示パネル10の2枚の基板間に、注入口から液晶材
料を注入し、封止材により液晶材料を封入する。
【0073】続いて、アレイ基板100の表面及び対向
基板200の表面に偏光板を取り付ける。
【0074】続いて、図1に示したように、アレイ基板
100の周辺エリア104(X、Y)に形成された配線
パッドに駆動回路401−1〜401−4、411−1
〜411−2を取り付ける。
【0075】そして、液晶表示パネル10の背面、すな
わちアレイ基板100側にバックライトを取り付けて液
晶表示装置を完成させる。
【0076】次に、液晶表示装置の製造工程におけるカ
ッティング工程について詳細に説明する。なお、ここで
は、アレイ基板用マザーガラス100Mのすべてのスク
ライブライン上に注入口108部分を除いてスペーサ2
10がコンタクトされているものとする。
【0077】図10(A)乃至図10(F)は、図5に
示したマザーガラスを切り出すカッティング工程を説明
するための図である。ここでは、図5に示したG−H線
に沿って切断した断面図を用いて説明する。
【0078】図10(A)に示すように、まず、アレイ
基板用マザーガラス100M及び対向基板用マザーガラ
ス200Mをシール材106によって貼り合せたセルC
を用意する。
【0079】続いて、図10(B)に示すように、アレ
イ基板用マザーガラス100Mの表面にスクライブライ
ンを形成する。すなわち、図5に示すように、信号線の
配線方向に平行な第1及び第2スクライブラインASL
−1及びASL−2と、走査線の配線方向に平行な第3
乃至第6スクライブラインASL−3〜ASL−6とを
形成する。図10(B)には、第1及び第2スクライブ
ラインASL−1及びASL−2が示されている。そし
て、セルCを、アレイ基板用マザーガラス100Mを下
に向けてステージ上に載置する。
【0080】続いて、図10(C)に示すように、セル
Cの対向基板用マザーガラス200M側から、スクライ
ブラインに沿って、均一な衝撃を加える。この均一な衝
撃は、ブレイクバーと称する一方向に延出されたゴム製
の棒状部材をスクライブラインに沿って打ち当てること
によって加えられる。
【0081】この衝撃は、スクライブライン上にコンタ
クトされたスペーサ210、すなわち対向基板用マザー
ガラス200Mに設けられたスペーサ210を介して、
アレイ基板用マザーガラス100M側に伝えられる。こ
の衝撃により、スクライブラインを形成していたクラッ
クをスペーサ200側に進行させる。
【0082】同様に、すべてのスクライブラインに沿っ
て衝撃を加え、クラックを進行させる。
【0083】続いて、図10(D)に示すように、対向
基板用マザーガラス200Mの表面にスクライブライン
を形成する。すなわち、図5に示したように、信号線の
配線方向に平行な第1及び第2スクライブラインCSL
−1及びCSL−2と、走査線の配線方向に平行な第3
乃至第6スクライブラインCSL−3〜CSL−6とを
形成する。図10(D)には、第1及び第2スクライブ
ラインCSL−1及びCSL−2が示されている。そし
て、セルCを、対向基板用マザーガラス200Mを下に
向けてステージ上に載置する。
【0084】続いて、図10(E)に示すように、セル
Cのアレイ基板用マザーガラス100M側から、スクラ
イブラインに沿って、均一な衝撃を加える。第1スクラ
イブラインCSL−1に沿って加えられた衝撃は、第1
スクライブラインCSL−1に近接して配置されたシー
ル材106を介して対向基板用マザーガラス200M側
に伝えられる。また、第2スクライブラインCSL−2
に沿って加えられた衝撃は、第2スクライブラインCS
L−2上にコンタクトされたスペーサ210を介して、
対向基板用マザーガラス200M側に伝えられる。これ
らの衝撃により、スクライブラインを形成していたクラ
ックを進行させる。
【0085】同様に、すべてのスクライブラインに沿っ
て衝撃を加え、クラックを進行させる。
【0086】このようにして、アレイ基板用マザーガラ
ス100M及び対向基板用マザーガラス200Mに形成
されたすべてのスクライブラインのクラックを進行させ
ることにより、図10(F)に示したような液晶表示パ
ネル10を切り出す。
【0087】この時、図10(F)に示したように、シ
ール材106の外側の領域に、スペーサ210の一部が
残ることがあるが、図7(B)を用いて説明したよう
に、注入口108にスペーサ210が配置されていない
ため、残ったスペーサ210の一部が液晶表示装置自体
に悪影響を及ぼすおそれはない。
【0088】なお、マザーガラスから液晶表示パネル1
0を切り出す順序は、上述した例に限定されるものでは
ない。
【0089】上述したように、例えばアレイ基板100
をカッティングする場合、対向基板用マザーガラス20
0M側から加えられた衝撃は、スクライブライン上に等
間隔に、且つスクライブライン周辺から離れた領域より
高い配置密度でコンタクトされたスペーサ210を介し
てアレイ基板用マザーガラス100Mに伝えられる。こ
のため、スクライブラインを形成しているクラックは、
基板の主面に対して略垂直に進行し、カット不良の発生
を防止できる。
【0090】したがって、その後の液晶注入工程や偏光
板貼り工程等で、ガラス欠けやガラス破片による不良の
発生が抑制され、歩留まりを向上させることができる。
【0091】次に、上述したような液晶表示装置の製造
方法において、液晶表示パネルをカッティングする際に
発生するカット不良について、スペーサの配置位置を変
えた場合と比較した。
【0092】すなわち、実験条件Aは、スクライブライ
ンから外側、すなわちシール材から遠ざかる側に0.3
mmシフトした位置に、スクライブラインに平行にほぼ
等間隔にスペーサが配置されたセルをカッティングする
場合である。実験条件Bは、スクライブラインSLから
内側、すなわちシール材に近接する側に0.3mmシフ
トした位置に、スクライブラインに平行にほぼ等間隔に
スペーサが配置されたセルをカッティングする場合であ
る。実験条件Cは、図9に示したように、スクライブラ
イン上に沿った切り出し領域に略等間隔に且つ直線的に
スペーサを配置したセルをカッティングする場合であ
る。
【0093】実験条件A、B、及びCは、ともに実験回
数が6回であり、スクライブラインに対してブレイクバ
ーがヒットする位置のバラツキは、スクライブライン上
を基準にして、±1mmである。
【0094】ここで、−(マイナス)は、スクライブラ
インに対してシール材側にずれた場合を示し、+(プラ
ス)は、スクライブラインに対してシール材から外側に
ずれた場合を示している。
【0095】これら3つの実験条件のそれぞれの実験結
果は、図11に示されている。ここで、セルをカッティ
ングした際に、カット不良が発生した場合、クラックが
スクライブラインからガラス面に対して斜めに進行し
て、ガラス基板のカット断面がガラス基板の主面に対し
て垂直とならず、鋭利な断面形状が形成される。カット
不良を定量化するために、スクライブラインの位置か
ら、カット断面における最もスクライブラインから離れ
た部分までの長さをカット不良量とする。カット不良量
が−(マイナス)の場合は、スクライブラインに対して
シール材側に向かって断面形状が形成された場合を示
し、+(プラス)の場合は、スクライブラインに対して
シール材から外側に向かって断面形状が形成された場合
を示している。
【0096】図11に示すように、実験条件Aにおける
カット不良量の平均値は、+0.1mmであり、標準偏
差をσとすると3σ値は、0.34である。つまり、実
験条件Aでは、−0.24mm乃至+0.44mmのバ
ラツキをもってカット不良が発生する可能性がある。
【0097】実験条件Bにおけるカット不良量の平均値
は、−0.11mmであり、3σ値は、0.44であ
る。つまり、実験条件Bでは、−0.55mm乃至+
0.33mmのバラツキをもってカット不良が発生する
可能性がある。
【0098】実験条件Cにおけるカット不良量の平均値
は、0.01mmであり、3σ値は、0.04である。
つまり、実験条件Cでは、−0.03mm乃至+0.0
5mmのバラツキをもってカット不良が発生する可能性
があるが、上述の実験条件A及びBと比較すると、カッ
ト不良量が極めて小さく、またバラツキも小さい。
【0099】この実験結果から分かるように、スクライ
ブライン上にスペーサを均一に配置することにより、カ
ット不良の発生を抑制できる。また、たとえカット不良
が発生したとしても、カット不良量は、後工程に影響を
及ぼさない程度の極微量である。したがって、カット不
良の発生を抑制することが可能となり、歩留まりを向上
できる。
【0100】次に、実験条件Cにおいて使用した液晶表
示パネル、すなわち図9に示したようなスクライブライ
ン上に等間隔に且つ直線的にスペーサを配置した液晶表
示パネルを切り出す際の、ブレイクバーのヒット位置の
バラツキに対するカット不良量の大きさを測定した。す
なわち、スクライブライン上からブレイクバーをヒット
した場合、スクライブラインに対して±1.0mmずれ
た位置をヒットした場合、スクライブラインに対して±
1.5mmずれた位置をヒットした場合、スクライブラ
インに対して±2.0mmずれた位置をヒットした場合
のそれぞれの場合について、複数回の実験を繰り返し実
行し、それぞれのカット不良量を測定した。これらの測
定結果は、図12に示されている。
【0101】図12に示すように、この液晶表示パネル
では、スクライブラインに対して最大2mmずれた位置
を、ブレイクバーでヒットしたとしてもカット不良量
は、概ね100μm未満に抑えることができる。
【0102】このように、ガラス基板をカッティングす
る場合、スクライブライン周辺の切り出し領域に、スペ
ーサを直線的に等間隔に配置することにより、スクライ
ブラインを形成しているクラックが基板の主面に対して
略垂直に進行し、カット不良の発生を防止することがで
きる。また、ブレイクバーのヒット位置のバラツキに対
しても大きなカット不良を発生することがなく、ガラス
欠けやガラス破片による不良の発生が抑制され、歩留ま
りを向上させることができる。
【0103】上述した実施の形態では、図9に示したよ
うに、スペーサをスクライブラインの直下に配置した
が、スクライブラインの直下にスペーサが配置できない
場合には、スクライブラインを対称軸として、スクライ
ブラインの両サイドに対称に、且つ共に等しい配置密度
でスペーサを配置しても良い。この場合、ブレイクの衝
撃は、スクライブラインの両サイドに配置されたスペー
サを介して、スクライブラインに沿って均等に伝えられ
るため、スクライブラインの直下に直線的に配置した例
の場合と同一の効果が得られ、カット不良の発生を防止
できる。
【0104】次に、この発明の他の実施の形態について
説明する。
【0105】この実施の形態では、セルCの周辺エリア
104には、スペーサ210は、図13に示すように、
表示エリア102内のスペーサ210より配置密度が密
になるように配置されている。特に、図14に示すよう
に、アレイ基板用マザーガラス100Mに形成されたス
クライブライン上及びこのスクライブラインから3mm
以内の領域は、スペーサ210が密に且つ均一に配置さ
れている。この領域におけるスペーサ210の配置密度
は、例えば12個/mm2 乃至100個/mm2 以上、
好ましくは、15個/mm2 以上である。一方、液晶表
示パネル10の表示エリア102内では、スペーサ21
0は、10個/mm2 程度の配置密度で均一に配置され
ている。
【0106】上述したような構造のセルにおいて、例え
ばアレイ基板用マザーガラス100Mをカッティングす
る場合、対向基板用マザーガラス200M側から加えら
れた衝撃は、スクライブライン周辺に均一に且つ密に配
置されたスペーサ210を介してアレイ基板用マザーガ
ラス100Mに伝えられる。このため、スクライブライ
ンを形成しているクラックは、基板の主面に対して略垂
直に進行し、カット不良の発生を防止できる。
【0107】したがって、その後の液晶注入工程や偏光
板貼り工程等で、ガラス欠けやガラス破片による不良の
発生が抑制され、歩留まりを向上させることができる。
【0108】次に、上述したような液晶表示装置の製造
方法において、液晶表示パネルをカッティングする際に
発生するカット不良について、スペーサの配置位置を変
えた場合と比較した。
【0109】すなわち、実験条件A及びBは、上述した
例と同一である。実験条件Dは、図14に示したよう
に、スクライブラインの周辺に15個/mm2 の配置密
度でスペーサを分散配置したセルをカッティングする場
合である。
【0110】実験条件Dは、実験回数が54回であり、
スクライブラインに対してブレイクバーがヒットする位
置のバラツキは、±1mmである。
【0111】実験条件Dの実験結果を上述した実験条件
A及びBの実験結果とともに、図15に示す。
【0112】図15に示すように、実験条件Dにおける
カット不良量の平均値は、0.04mmであり、3σ値
は、0.09である。つまり、実験条件Dでは、−0.
05mm乃至+0.13mmのバラツキをもってカット
不良が発生する可能性があるが、上述した実験条件A及
びBと比較すると、カット不良量が極めて小さく、また
バラツキも小さい。
【0113】この実験結果から分かるように、スクライ
ブラインの周辺部にスペーサを均一に分散配置すること
により、カット不良の発生を抑制できる。また、たとえ
カット不良が発生したとしても、カット不良量は、後工
程に影響を及ぼさない程度の極微量である。したがっ
て、カット不良の発生を抑制することが可能となり、歩
留まりを向上できる。
【0114】このように、ガラス基板をカッティングす
る場合、スクライブライン周辺に、スペーサを12個/
mm2 以上、好ましくは15個/mm2 以上の密度で均
一に配置することにより、スクライブを形成しているク
ラックが基板の主面に対して略垂直に進行し、カット不
良の発生を防止することができる。また、ブレイクバー
のヒット位置のバラツキに対しても大きなカット不良を
発生することがなく、ガラス欠けやガラス破片による不
良の発生が抑制され、歩留まりを向上させることができ
る。
【0115】次に、この発明のさらに他の実施の形態に
ついて説明する。
【0116】上述した実施の形態では、図9及び図14
に示したように、スペーサをスクライブラインの直上に
配置したが、図16に示したように、スクライブライン
SLを対称軸として、スクライブラインSLから左右
0.5mm以内すなわちスクライブラインを中心とした
幅1mm以内の切り出し領域に直線状にスペーサ210
を配置してもよい。この場合も上述した例と同様に、ス
クライブラインSLから左右3.0mm以内の領域に
は、切り出し領域以外はスペーサ210を配置していな
い。そして、切り出し領域には、スクライブラインSL
に沿って平行にスペーサ210が等間隔に配置されてい
る。
【0117】切り出し領域に配置されるスペーサ210
は、特に2列である必要はなく、所定の切り出し領域内
に、スクライブラインSLを中心にスペーサ210が対
称に配置されていれば、2以上の複数列であってもよ
い。
【0118】その後は、上述した実施の形態と同様の工
程を経て液晶表示装置を製造する。
【0119】この実施の形態においては、直線的に配置
された1列のスペーサ210がスクライブラインSLに
対称に配置され、切り出し領域内に2列のスペーサが配
置されている。このため、ブレイクの衝撃がスクライブ
ラインSLに沿って均等に且つ集中して伝えられるた
め、スクライブラインSLの直下に直線状に配置した上
述した例の場合と同一の効果が得られ、カット不良の発
生が皆無となる。
【0120】したがって、その後の液晶注入工程や偏光
板貼り工程等で、ガラス欠けやガラス破片による不良の
発生が抑制され、歩留まりを向上させることができる。
【0121】なお、図16に示した実施の形態は、特
に、スクライブラインSLの直下にスペーサ210を配
置できない場合に非常に有効的である。
【0122】次に、この発明のさらに他の実施の形態に
ついて説明する。
【0123】この実施の形態では、図17に示したよう
に、第1領域に相当するスクライブラインSLを中心と
した1mm以内の切り出し領域に、スクライブラインS
Lの左右に交互に保持体であるスペーサ210が配置さ
れている。この場合も上述した例と同様に、第1領域の
外側であってスクライブラインSLの左右3mm以内の
第2領域に相当する領域には、切り出し領域を除いてス
ペーサ210を配置していない。
【0124】その後は、上述した実施の形態と同様の工
程を経て液晶表示装置を製造する。
【0125】この実施の形態においても、切り出し領域
内に直線的に配置された2列のスペーサ210がスクラ
イブラインSLを中心に左右に配置されている。棒状部
材であるブレイクバーを、少なくとも第1領域に相当す
る領域を含む基板表面の領域にヒットさせることによっ
て、ブレイクの衝撃がスクライブラインSLに沿って均
等に且つ集中して伝えられるため、スクライブラインS
Lの直下に直線状に配置した図7に示したような構造の
実施の形態と同一の効果が得られ、カット不良の発生が
皆無となる。
【0126】また、図16及び図17に示したように、
スペーサが配置されていない第2領域の外側に相当する
第3領域にスペーサを配置する場合においては、第2領
域における第1領域側に近接した領域でブレイクバーを
ヒットさせれば良い。
【0127】したがって、その後の液晶注入工程や偏光
板貼り工程等で、ガラス欠けやガラス破片による不良の
発生がなくなり、歩留まりを向上させることができる。
【0128】なお、図17に示した実施の形態は、特
に、スクライブラインSLの直下にスペーサ210を配
置できない場合に非常に有効的である。
【0129】この発明は、上述した実施の形態に限定さ
れず、種々に変形可能であり、例えば、スペーサをカラ
ーフィルタなどを積層することにより形成しなくてもよ
い。すなわち、単層の樹脂を使用して、一工程でスペー
サを形成してもよい。また、スクライブラインの周辺部
に配置するスペーサと、その他の部分のスペーサとは、
配置方法、材質、大きさ、形状などが必ずしも同一であ
る必要はなく、同時の製造工程でスペーサを配置する必
要もない。
【0130】上述した実施の形態では、スペーサは、ス
クライブラインに対して島状に形成されていたが、スク
ライブラインに合わせて直線状に形成してもよく、島状
に形成した場合よりもスクライブ精度が向上する。
【0131】また、上述した実施の形態では、スイッチ
ング素子として薄膜トランジスタを液晶表示装置に適用
した場合を説明したが、他の駆動方式の液晶表示装置に
も適用することができる。例えば、薄膜ダイオードすな
わちTFDを用いて駆動する液晶表示装置や、基板自体
にスイッチング素子を持たない単純マトリクス型の液晶
表示装置にも適用することができる。
【0132】さらに、上述した実施の形態では、スペー
サは、遮光膜及びカラーフィルタを積層することによっ
て形成したが、単層の透明樹脂などで形成しても良い。
また、スペーサは、プラスティックビーズを一方の基板
に固定することによって形成しても良い。また、上述し
た実施の形態では、対向基板側にスペーサを配置した
が、アレイ基板側に配置しても良い。
【0133】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、カット不良の発生を抑制し、ガラス欠けやガラス破
片の発生による歩留まりの低下を防止できる液晶表示装
置及び液晶表示装置の製造方法を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の液晶表示装置に適用される
液晶表示パネルの一例を概略的に示す斜視図である。
【図2】図2は、図1に示した液晶表示パネルの表示エ
リアにおけるアレイ基板の構造を概略的に示す平面図で
ある。
【図3】図3は、図2に示したアレイ基板をA−B線で
切断した際の断面を概略的に示す断面図である。
【図4】図4は、図1に示した液晶表示パネルの周辺エ
リアの構造を概略的に示す断面図である。
【図5】図5は、液晶表示パネルを切り出すアレイ基板
用マザーガラスと対向基板用マザーガラスとがシール材
によって貼り合わされたセルを示す平面図である。
【図6】図6は、図5に示したセルをC−D線で切断し
た際の断面を概略的に示す断面図である。
【図7】図7の(A)は、図5に示したセルをE−F線
で切断した際の断面を概略的に示す断面図であり、図7
の(B)は、図5に示したセルの第2スクライブライン
上における注入口付近を拡大した平面図である。
【図8】図8は、図5に示したセルをG−H線で切断し
た際の断面を概略的に示す断面図である。
【図9】図9は、図5に示したセルのアレイ基板用マザ
ーガラスに形成された第1スクライブライン周辺の構造
の示す拡大図である。
【図10】図10の(A)乃至(F)は、図5に示した
セルから液晶表示パネルを切り出すための工程を説明す
る断面図である。
【図11】図11は、スペーサの配置位置を変えてカッ
ティングした際のカット不良量を測定した測定結果を示
す図である。
【図12】図12は、ブレイクバーのヒット位置を変え
てカッティングした際のカット不良量を測定した測定結
果を示す図である。
【図13】図13は、この発明の他の実施の形態を説明
するためのセルの断面図である。
【図14】図14は、図13に示したセルのアレイ基板
用マザーガラスに形成された第1スクライブライン周辺
の構造を示す拡大図である。
【図15】図15は、図13に示したセルにおいて、ス
ペーサの配置位置を変えてカッティングした際のカット
不良量を測定した測定結果を示す図である。
【図16】図16は、この発明の他の実施の形態を説明
するためのスクライブライン周辺の拡大図である。
【図17】図17は、この発明の他の実施の形態を説明
するためのスクライブライン周辺の拡大図である。
【符号の説明】
10…液晶表示パネル 100…アレイ基板 102…表示エリア 104(X、Y)…周辺エリア 106…シール材 108…注入口 121…TFT 151…画素電極 200…対向基板 202…遮光膜 203(R、G、B)…カラーフィルタ 204…対向電極 210…スペーサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−166928(JP,A) 特開 昭60−87314(JP,A) 特開 昭60−221727(JP,A) 特開 平10−206812(JP,A) 特開 平9−292616(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02F 1/1339 500 G02F 1/13 101 G02F 1/1333 500

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1基板及び第2基板を対向配置し、 前記第1基板と前記第2基板との間に液晶材料を封入す
    るための所定領域を囲むシール材により、前記2枚の基
    板を貼り合せ、 前記シール材によって囲まれた所定領域の外側の領域に
    て、前記2枚の基板のうちの少なくとも一方をカットラ
    インに沿って所定サイズにカットする液晶表示装置の製
    造方法において、 前記カットライン上に、前記2枚の基板間の間隙を保持
    するスペーサを配置することを特徴とする液晶表示装置
    の製造方法。
  2. 【請求項2】前記カットラインから0.5mmより大き
    く離れた領域であって、且つ、前記カットラインから3
    mm以内の領域内を除いて、スペーサを配置することを
    特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置の製造方法。
  3. 【請求項3】前記カットラインから3mm以内の領域に
    少なくとも12個/mm2 の密度でスペーサを配置する
    ことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置の製造
    方法。
  4. 【請求項4】前記カットラインから3mm以内の領域に
    15個/mm2 の密度でスペーサを配置することを特徴
    とする請求項3に記載の液晶表示装置の製造方法。
  5. 【請求項5】前記シール材によって囲まれた前記所定領
    域の前記2枚の基板間の間隙を保持するために、前記所
    定領域内の所定位置に、前記スペーサと同一工程で形成
    されたスペーサを配置することを特徴とする請求項1に
    記載の液晶表示装置の製造方法。
  6. 【請求項6】前記所定領域は、複数の色成分を表示する
    ために、各色成分に対応した複数の画素領域を含み、こ
    れらの画素領域毎に、各色成分のカラーフィルタを前記
    第2基板に配置し、同時に、カットライン上及び前記所
    定領域内の所定位置に、これらの複数色成分のカラーフ
    ィルタを積層してスペーサを形成することを特徴とする
    請求項5に記載の液晶表示装置製造方法。
  7. 【請求項7】前記シール材は、液晶材料を前記所定領域
    内に注入するための注入口を確保するように設けられ、
    この注入口を含むカットライン上を除いてスペーサを配
    置することを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置
    の製造方法。
  8. 【請求項8】画素パターンを有する第1エリア及びこの
    第1エリアの周辺であって配線パッドを有する第2エリ
    アを形成した第1基板と、前記第1エリアに対応して電
    極を有する第3エリア及び前記第2エリアに対応する第
    4エリアを形成した第2基板とを対向配置し、 前記第1エリアと第2エリアとを区画するシール材によ
    り、前記2枚の基板を貼り合せ、 前記第2エリアに形成された第1カットラインに沿って
    前記第1基板を所定サイズにカットするとともに、前記
    第4エリアに形成された第2カットラインに沿って前記
    第2基板を所定サイズにカットする液晶表示装置の製造
    方法において、 前記第2基板は、前記2枚の基板間の間隙を保持する第
    3及び第4エリアに形成されたスペーサを有し、 前記スペーサは、前記第1カットライン上にコンタクト
    しているとともに、前記第1及び第2基板に平行な平面
    内において前記第1カットラインより前記シール材に近
    接した前記第2カットライン上に形成されていないこと
    を特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  9. 【請求項9】前記第1カットラインから0.5mmより
    大きく離れた領域であって、且つ、前記カットラインか
    ら3mm以内の領域内を除いて、スペーサをコンタクト
    することを特徴とする請求項8に記載の液晶表示装置の
    製造方法。
  10. 【請求項10】前記第1カットラインから0.5mmよ
    り大きく離れた領域であって、且つ、前記カットライン
    から3mm以内の領域内に、前記第2カットラインが位
    置することを特徴とする請求項9に記載の液晶表示装置
    の製造方法。
  11. 【請求項11】前記第1エリアは、複数の色成分を表示
    する表示エリアであって、各色成分に対応した複数の画
    素領域を含み、これらの画素領域毎に、各色成分のカラ
    ーフィルタを前記第2基板に配置し、同時に、前記第1
    カットライン上及び前記表示エリア内の所定位置に、こ
    れらの複数色成分のカラーフィルタを積層してスペーサ
    を形成することを特徴とする請求項8に記載の液晶表示
    装置製造方法。
  12. 【請求項12】画素電極及びこの画素電極を駆動するス
    イッチング素子を含む第1エリアと、この第1エリアの
    周辺に位置するとともに前記スイッチング素子に接続さ
    れた配線パッドを含む第2エリアとを有する第1基板
    と、 前記第1基板に対向配置されるとともに前記第1エリア
    に対向する位置に電極を有する第2基板と、 前記第1基板と第2基板との間に密封された液晶材料
    と、を備えた液晶表示装置において、スペーサは、前記第1基板と第2基板との間を一定間隙
    に保つように、且つ、前記第1基板及び第2基板に棒状
    部材をヒットさせた時に所定のカットライン上に応力が
    集中するように前記第1基板又は第2基板上に形成さ
    れ、所定サイズにカットされた前記第2基板の外周縁に
    は、前記スペーサの一部分が配置されている ことを特徴
    とする液晶表示装置。
  13. 【請求項13】第1基板及び第2基板を対向配置し、 前記第1基板と前記第2基板との間に液晶材料を封入す
    るための所定領域を囲むシール材により、前記2枚の基
    板を貼り合せ、 前記シール材によって囲まれた所定領域の外側の領域に
    て、前記2枚の基板のうちの少なくとも一方をカットラ
    インに沿って所定サイズにカットする液晶表示装置の製
    造方法において、 前記カット工程では、棒状部材をヒットすることによっ
    て、カットラインに沿って応力を与えることにより前記
    基板をカットし、 前記2枚の基板間の間隙を保持する保持体は、前記カッ
    ト工程で与えられる応力をカットライン上に集中するよ
    うに配置されていることを特徴とする液晶表示装置の製
    造方法。
  14. 【請求項14】前記2枚の基板間には、前記カットライ
    ン周辺に保持体を備えた第1領域と、前記第1領域の周
    辺に前記保持体が配置されない第2領域とが設けられ、 前記カット工程において、前記第1領域上または前記第
    1領域及び第2領域上に相当する基板表面の領域に棒状
    部材をヒットすることによって、前記カットラインに沿
    って前記応力を前記基板に与えることを特徴とする請求
    項13に記載の液晶表示装置の製造方法。
  15. 【請求項15】前記2枚の基板間には、前記カットライ
    ン周辺に保持体を備えた第1領域と、前記第1領域の周
    辺に前記保持体が配置されない第2領域と、前記第2領
    域の周辺に保持体を備えた第3領域とが設けられ、 前記カット工程において、前記第2領域における第1領
    域側に近接した領域に相当する基板表面の領域に棒状部
    材をヒットすることによって、前記カットラインに沿っ
    て前記応力を前記基板に与えることを特徴とする請求項
    13に記載の液晶表示装置の製造方法。
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