JP2965855B2 - 複列型シールド掘進機 - Google Patents
複列型シールド掘進機Info
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- JP2965855B2 JP2965855B2 JP6160048A JP16004894A JP2965855B2 JP 2965855 B2 JP2965855 B2 JP 2965855B2 JP 6160048 A JP6160048 A JP 6160048A JP 16004894 A JP16004894 A JP 16004894A JP 2965855 B2 JP2965855 B2 JP 2965855B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は複列断面形トンネルを
掘削するシールド掘進機に関し、特に断面縦長の複列断
面形トンネルにしてトンネルの分岐、結合が簡単にでき
るシールド掘進機に関する。
掘削するシールド掘進機に関し、特に断面縦長の複列断
面形トンネルにしてトンネルの分岐、結合が簡単にでき
るシールド掘進機に関する。
【０００２】
【従来の技術】地下トンネルの掘削にシールド掘進機を
利用する機会が増大しており、広幅のトンネルを一台の
掘進機で掘削するシールド掘進機として各種の複断面シ
ールド掘進機、いわゆる複列型シールド掘進機も実機と
して採用され、また、その具体化が計画されている。
利用する機会が増大しており、広幅のトンネルを一台の
掘進機で掘削するシールド掘進機として各種の複断面シ
ールド掘進機、いわゆる複列型シールド掘進機も実機と
して採用され、また、その具体化が計画されている。
【０００３】従来よりこの種の複列型シールド掘進機で
は、２つの円筒の一部をラップさせて横に並べて連結し
た横長円形、または横倒ダルマ形をなす共通のシールド
外殻を有し、このシールド外殻前端部に、２つの回転カ
ッターを一部ラップさせて２つの回転カッターを同一平
面上に配装したもの（例えば、特開昭６２−９９５９７
号）や、２つの回転カッターを掘進機前後方向に位置を
ずらして配装したもの（例えば、特公平３−７８９１７
号）などが提案されている。
は、２つの円筒の一部をラップさせて横に並べて連結し
た横長円形、または横倒ダルマ形をなす共通のシールド
外殻を有し、このシールド外殻前端部に、２つの回転カ
ッターを一部ラップさせて２つの回転カッターを同一平
面上に配装したもの（例えば、特開昭６２−９９５９７
号）や、２つの回転カッターを掘進機前後方向に位置を
ずらして配装したもの（例えば、特公平３−７８９１７
号）などが提案されている。
【０００４】また、縦長円形、または直立ダルマ形をな
す共通のシールド外殻前端部に、２つの回転カッターを
相互に干渉しないように上下二段に配装したもの（例え
ば、特開昭６０−１４１９９３号）も提案されている。
す共通のシールド外殻前端部に、２つの回転カッターを
相互に干渉しないように上下二段に配装したもの（例え
ば、特開昭６０−１４１９９３号）も提案されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】上記するように、２つ
の回転カッターを装備した複列型シールド掘進機で、２
つの回転カッターを同一平面上に配装した構成のもの
は、両方の回転カッター相互の干渉を防ぐ関係から、２
つの回転カッターの面板構成が、回転軸周りに放射状に
延びるカッタースポークの両側に多数のカッタービット
を取着したスポーク形式のものか、正面視において軸部
から外向けに拡がりを見せる扇形形式のものとなり、２
つの回転カッターを同期回転させる運転を必要とし、泥
水タイプには適用できない。また、２つの回転カッター
を掘進機前後方向に位置をずらして配装した構成のもの
は、回転カッターの面板構成として円盤形式のものが採
用できて必ずしも２つの回転カッターを同一条件の下に
運転する必要はなく、泥水タイプにも適用可能である
が、２つの回転カッター（面板）を前後にずらすことが
必須条件となる。
の回転カッターを装備した複列型シールド掘進機で、２
つの回転カッターを同一平面上に配装した構成のもの
は、両方の回転カッター相互の干渉を防ぐ関係から、２
つの回転カッターの面板構成が、回転軸周りに放射状に
延びるカッタースポークの両側に多数のカッタービット
を取着したスポーク形式のものか、正面視において軸部
から外向けに拡がりを見せる扇形形式のものとなり、２
つの回転カッターを同期回転させる運転を必要とし、泥
水タイプには適用できない。また、２つの回転カッター
を掘進機前後方向に位置をずらして配装した構成のもの
は、回転カッターの面板構成として円盤形式のものが採
用できて必ずしも２つの回転カッターを同一条件の下に
運転する必要はなく、泥水タイプにも適用可能である
が、２つの回転カッター（面板）を前後にずらすことが
必須条件となる。
【０００６】いずれにしても、従来の複列型シールド掘
進機においては、複数（２つ）の回転カッターの回転中
心がシールド外殻を形成する円弧中心にあって隣接する
回転カッターの一部をラップさせる完全円形動作により
掘削が行われる構成のために、複列断面形トンネルの途
中から各回転カッターを個々に使用して分岐トンネルを
掘削したり、複数のトンネルを結合したりする場合に、
回転カッターがラップする範囲（重複部）がオーバーカ
ットされることになる。
進機においては、複数（２つ）の回転カッターの回転中
心がシールド外殻を形成する円弧中心にあって隣接する
回転カッターの一部をラップさせる完全円形動作により
掘削が行われる構成のために、複列断面形トンネルの途
中から各回転カッターを個々に使用して分岐トンネルを
掘削したり、複数のトンネルを結合したりする場合に、
回転カッターがラップする範囲（重複部）がオーバーカ
ットされることになる。
【０００７】この発明は上述の点に鑑みなされたもの
で、回転カッターによる無駄な掘削動作を伴うことな
く、トンネルの分岐や結合を可能にし、空間利用効率の
高いトンネルを掘削できる複列型シールド掘進機を提供
することを目的とする。
で、回転カッターによる無駄な掘削動作を伴うことな
く、トンネルの分岐や結合を可能にし、空間利用効率の
高いトンネルを掘削できる複列型シールド掘進機を提供
することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めのこの発明の第１の構成は、複数の円筒の円弧を連続
させた複列断面形をなすシールド外殻と、該シールド外
殻前端部に配装され、回転中心をシールド外殻の各円弧
中心を結ぶ線上でシールド外殻の円弧中心より偏心さ
せ、かつ、シールド外殻の対向する括れ部を結ぶ接合線
に外周を接して同一平面上に配置され、円形掘削を行う
複数の回転カッターと、該回転カッターに配装され、回
転カッター外周部から出退動して先端がシールド外殻の
円弧線をなぞり、回転カッターによる掘削部の拡大掘削
を行う拡大掘削カッターを備え、シールド外殻の括れ部
を結ぶ接合線で各回転カッターが分けられてトンネルの
分岐、結合ができることを特徴とする複列型シールド掘
進機である。
めのこの発明の第１の構成は、複数の円筒の円弧を連続
させた複列断面形をなすシールド外殻と、該シールド外
殻前端部に配装され、回転中心をシールド外殻の各円弧
中心を結ぶ線上でシールド外殻の円弧中心より偏心さ
せ、かつ、シールド外殻の対向する括れ部を結ぶ接合線
に外周を接して同一平面上に配置され、円形掘削を行う
複数の回転カッターと、該回転カッターに配装され、回
転カッター外周部から出退動して先端がシールド外殻の
円弧線をなぞり、回転カッターによる掘削部の拡大掘削
を行う拡大掘削カッターを備え、シールド外殻の括れ部
を結ぶ接合線で各回転カッターが分けられてトンネルの
分岐、結合ができることを特徴とする複列型シールド掘
進機である。
【０００９】第２の構成は、第１の構成における拡大掘
削カッターを回転カッター周方向に等配的に配し、該拡
大掘削カッターを回転カッター径方向に出退自在に支持
したことを特徴とする複列型シールド掘進機である。
削カッターを回転カッター周方向に等配的に配し、該拡
大掘削カッターを回転カッター径方向に出退自在に支持
したことを特徴とする複列型シールド掘進機である。
【００１０】第３の構成は、第１の構成におけるシール
ド外殻の各円弧中心を結ぶ線を垂直にしてシールド外殻
を位置付けたことを特徴とする複列型シールド掘進機で
ある。
ド外殻の各円弧中心を結ぶ線を垂直にしてシールド外殻
を位置付けたことを特徴とする複列型シールド掘進機で
ある。
【００１１】第４の構成は、第１の構成におけるシール
ド外殻の円弧中心より回転中心を偏心させた２つの回転
カッターの間に、回転中心をシールド外殻の円弧中心に
合致させた中間回転カッターを配装したことを特徴とす
る複列型シールド掘進機である。
ド外殻の円弧中心より回転中心を偏心させた２つの回転
カッターの間に、回転中心をシールド外殻の円弧中心に
合致させた中間回転カッターを配装したことを特徴とす
る複列型シールド掘進機である。
【００１２】
【作用】第１の構成において、回転カッターは、複列断
面形のシールド外殻の括れ部接合線に外周を接する範囲
で円形掘削を行う。他方、拡大掘削カッターは回転カッ
ター外周部から出退動して、その先端がシールド外殻の
円弧線からシールド外殻の括れ部接合線をなぞるように
して回転カッターによる掘削部の拡大掘削を行い複列断
面形トンネルを掘削する。複列断面形トンネルからトン
ネルを分岐するときは、複列断面形をなす共通のシール
ド外殻をその括れ部接合線で分けるようにして掘削を継
続していくと円形の一部を直線的にカットした直線部付
き分岐トンネルがオーバーカットを軽減して掘削され
る。
面形のシールド外殻の括れ部接合線に外周を接する範囲
で円形掘削を行う。他方、拡大掘削カッターは回転カッ
ター外周部から出退動して、その先端がシールド外殻の
円弧線からシールド外殻の括れ部接合線をなぞるように
して回転カッターによる掘削部の拡大掘削を行い複列断
面形トンネルを掘削する。複列断面形トンネルからトン
ネルを分岐するときは、複列断面形をなす共通のシール
ド外殻をその括れ部接合線で分けるようにして掘削を継
続していくと円形の一部を直線的にカットした直線部付
き分岐トンネルがオーバーカットを軽減して掘削され
る。
【００１３】第２の構成においては、拡大掘削カッター
は回転カッターに支持され、回転カッター径方向に直線
的に出退動して掘削を行うので、その突出長さに関係な
く常に信頼性の高い掘削を実現する。
は回転カッターに支持され、回転カッター径方向に直線
的に出退動して掘削を行うので、その突出長さに関係な
く常に信頼性の高い掘削を実現する。
【００１４】第３の構成においては、シールド外殻の各
円弧中心を結ぶ線を垂直にしてシールド外殻を位置付け
て断面縦長トンネルを掘削するので、地下におけるトン
ネルの占有横幅を軽減できて地下の有効利用が図られ
る。
円弧中心を結ぶ線を垂直にしてシールド外殻を位置付け
て断面縦長トンネルを掘削するので、地下におけるトン
ネルの占有横幅を軽減できて地下の有効利用が図られ
る。
【００１５】第４の構成においては、掘削される複列断
面形トンネルが、中間回転カッターによる円形トンネル
両側に、円形の一部を直線的にカットした直線部付きト
ンネルを結合した形になるので、トンネルの分岐や結合
が簡単にできる。また、直線部付き分岐トンネルはその
掘削に無駄がなく空間利用効率の高いトンネルとして利
用できる。
面形トンネルが、中間回転カッターによる円形トンネル
両側に、円形の一部を直線的にカットした直線部付きト
ンネルを結合した形になるので、トンネルの分岐や結合
が簡単にできる。また、直線部付き分岐トンネルはその
掘削に無駄がなく空間利用効率の高いトンネルとして利
用できる。
【００１６】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。
明する。
【００１７】図１はこの発明に係る複列型シールド掘進
機の正面図である。
機の正面図である。
【００１８】シールド外殻1 は複数の円筒の一部をラッ
プさせて縦に並べて連結してなる複数の円弧を連続させ
た複列断面形をなすもので、実施例のシールド外殻1
は、２つの円弧を連続させたダルマ形にしている。この
シールド外殻1 の前端部には、回転中心O2をシールド外
殻1 の各円弧中心O1を結ぶ線上でシールド外殻1 の円弧
中心O1より偏心ｌさせ、かつ、シールド外殻1 の対向す
る括れ部1aを結ぶ接合線a に外周を接して円形掘削を行
う２つの回転カッター2 を同一平面に配装している。こ
の回転カッター2 は円盤形式の面板に多数のカッタービ
ット（図示せず）を取着したものである。
プさせて縦に並べて連結してなる複数の円弧を連続させ
た複列断面形をなすもので、実施例のシールド外殻1
は、２つの円弧を連続させたダルマ形にしている。この
シールド外殻1 の前端部には、回転中心O2をシールド外
殻1 の各円弧中心O1を結ぶ線上でシールド外殻1 の円弧
中心O1より偏心ｌさせ、かつ、シールド外殻1 の対向す
る括れ部1aを結ぶ接合線a に外周を接して円形掘削を行
う２つの回転カッター2 を同一平面に配装している。こ
の回転カッター2 は円盤形式の面板に多数のカッタービ
ット（図示せず）を取着したものである。
【００１９】なお、図示はしていないが、回転カッター
2 の後方にあってシールド外殻1 内には、回転カッター
2 を回転させるカッター駆動機構、回転カッター2 後部
にカッターチャンバを仕切るバルクヘッド、バルクヘッ
ドを貫通して先端をカッターチャンバーに開口させた排
土機構、掘進用シールドジャッキ、その他の従来技術と
同様のシールド掘進機としての設備を備えている。
2 の後方にあってシールド外殻1 内には、回転カッター
2 を回転させるカッター駆動機構、回転カッター2 後部
にカッターチャンバを仕切るバルクヘッド、バルクヘッ
ドを貫通して先端をカッターチャンバーに開口させた排
土機構、掘進用シールドジャッキ、その他の従来技術と
同様のシールド掘進機としての設備を備えている。
【００２０】回転カッター2 に対して拡大掘削カッター
3 を配装している。この拡大掘削カッター3 は回転カッ
ター2 外周部から出退して回転カッター2 による掘削部
の拡大掘削を行うもので、回転カッター2 周方向に等配
的に配せられ、回転カッター2 の径方向に出退動自在に
支持され、回転カッター2 後部においてカッター駆動機
構 (図示せず) に連結されている。
3 を配装している。この拡大掘削カッター3 は回転カッ
ター2 外周部から出退して回転カッター2 による掘削部
の拡大掘削を行うもので、回転カッター2 周方向に等配
的に配せられ、回転カッター2 の径方向に出退動自在に
支持され、回転カッター2 後部においてカッター駆動機
構 (図示せず) に連結されている。
【００２１】上記した実施例のシールド掘進機の作動態
様を説明する。
様を説明する。
【００２２】複列断面形トンネルを掘削する上で、シー
ルド外殻1 は、シールド外殻1 の各円弧中心を結ぶ線を
垂直に位置付ける。２つの回転カッター2 は図２に示す
ようにシールド外殻1 の括れ部接合線a に外周を接する
円形掘削H1を行う。回転カッター2 に配装された拡大掘
削カッター3 は回転カッター2 外周部からコンピュータ
制御により出退動してシールド外殻1 の円弧からシール
ド外殻1 の括れ部接合線a で囲まれる範囲内で回転カッ
ター2 による円形掘削部の拡大掘削H2を行う。
ルド外殻1 は、シールド外殻1 の各円弧中心を結ぶ線を
垂直に位置付ける。２つの回転カッター2 は図２に示す
ようにシールド外殻1 の括れ部接合線a に外周を接する
円形掘削H1を行う。回転カッター2 に配装された拡大掘
削カッター3 は回転カッター2 外周部からコンピュータ
制御により出退動してシールド外殻1 の円弧からシール
ド外殻1 の括れ部接合線a で囲まれる範囲内で回転カッ
ター2 による円形掘削部の拡大掘削H2を行う。
【００２３】こうして図３に示すような複列断面形トン
ネルA が掘削される。
ネルA が掘削される。
【００２４】複列断面形トンネルA からトンネルを分岐
するときは、複列断面形をなす共通のシールド外殻1 の
括れ部接合線a でカッターを分けるようにして掘削を継
続していく。こうして図４に示すように円形上部または
下部に直線部（水平部分）を有する直線部付きの分岐ト
ンネルB が掘削される。なお、回転カッター2 に円形シ
ールド外殻を含むトンネル掘削機構を組み合わせると、
拡大掘削カッター3 を使用せずに回転カッター2 だけを
使用して一般的な円形の分岐トンネルを掘削することも
可能である。
するときは、複列断面形をなす共通のシールド外殻1 の
括れ部接合線a でカッターを分けるようにして掘削を継
続していく。こうして図４に示すように円形上部または
下部に直線部（水平部分）を有する直線部付きの分岐ト
ンネルB が掘削される。なお、回転カッター2 に円形シ
ールド外殻を含むトンネル掘削機構を組み合わせると、
拡大掘削カッター3 を使用せずに回転カッター2 だけを
使用して一般的な円形の分岐トンネルを掘削することも
可能である。
【００２５】図５は他の実施例を示す複列型シールド掘
進機の概略正面図である。
進機の概略正面図である。
【００２６】この図５に示す実施例のものは、シールド
外殻1 の円弧中心O1より回転中心O2を偏心ｌさせた２つ
の回転カッター2 の間に、回転中心O4をシールド外殻1
の円弧中心O1に合致させた中間回転カッター4 を配装し
た３連形式のものである。
外殻1 の円弧中心O1より回転中心O2を偏心ｌさせた２つ
の回転カッター2 の間に、回転中心O4をシールド外殻1
の円弧中心O1に合致させた中間回転カッター4 を配装し
た３連形式のものである。
【００２７】この掘進機によれば、図６に示すように中
間回転カッター4 は円形掘削H3を行い、その両側で外周
を接する形で２つの回転カッター2 による円形掘削H1が
行われるとともに、２つの回転カッター2 に配装された
拡大掘削カッターが回転カッター2 から出退動して回転
カッター2 による円形掘削部の拡大掘削H4を行う。こう
して掘削される複列断面形トンネルとしては、一般的な
円形トッネル両側に、円形の一部をカットした一部カッ
ト円形トンネルを結合した形になる。従って、トンネル
を分岐するにしても、一部カット円形トンネルのカット
部分は簡単に直線状にできるので、１つの円形トンネル
から２つの直線部付きトンネルを分岐できる他、１つの
直線部付きトンネルだけを分岐させることもできる。
間回転カッター4 は円形掘削H3を行い、その両側で外周
を接する形で２つの回転カッター2 による円形掘削H1が
行われるとともに、２つの回転カッター2 に配装された
拡大掘削カッターが回転カッター2 から出退動して回転
カッター2 による円形掘削部の拡大掘削H4を行う。こう
して掘削される複列断面形トンネルとしては、一般的な
円形トッネル両側に、円形の一部をカットした一部カッ
ト円形トンネルを結合した形になる。従って、トンネル
を分岐するにしても、一部カット円形トンネルのカット
部分は簡単に直線状にできるので、１つの円形トンネル
から２つの直線部付きトンネルを分岐できる他、１つの
直線部付きトンネルだけを分岐させることもできる。
【００２８】なお、上記実施例では複列断面形トンネル
からトンネルを分岐させる場合について説明したが、複
数のトンネルを結合するには、上記の逆順で本願発明を
適用できる。
からトンネルを分岐させる場合について説明したが、複
数のトンネルを結合するには、上記の逆順で本願発明を
適用できる。
【００２９】
【発明の効果】以上説明したように構成したこの発明に
よれば、複数の回転カッターにより円形掘削を行うとと
もに、この円形掘削部の一部を拡大掘削カッターにより
拡幅する形で掘削して複列断面形トンネルを掘削するか
ら、複数のカッターを同一平面上に配置してもカッター
相互の干渉がなく、無駄な掘削動作を伴うことなく複列
断面形トンネルを効率よく掘削することができる。ま
た、オーバーカットを軽減してトンネルの分岐や結合が
簡単にできるから、空間利用効率の高い分岐トンネルが
掘削できる。さらに、断面縦長の複列断面形トンネルを
掘削するので、地下におけるトンネルの占有横幅を軽減
できて地下の有効利用が図られる。
よれば、複数の回転カッターにより円形掘削を行うとと
もに、この円形掘削部の一部を拡大掘削カッターにより
拡幅する形で掘削して複列断面形トンネルを掘削するか
ら、複数のカッターを同一平面上に配置してもカッター
相互の干渉がなく、無駄な掘削動作を伴うことなく複列
断面形トンネルを効率よく掘削することができる。ま
た、オーバーカットを軽減してトンネルの分岐や結合が
簡単にできるから、空間利用効率の高い分岐トンネルが
掘削できる。さらに、断面縦長の複列断面形トンネルを
掘削するので、地下におけるトンネルの占有横幅を軽減
できて地下の有効利用が図られる。
【図１】この発明の実施例を示す複列型シールド掘進機
の正面図である。
の正面図である。
【図２】複列断面形トンネルを掘削する要領説明図であ
る。
る。
【図３】複列断面形トンネルの概略断面図である。
【図４】分岐トンネルの概略断面図である。
【図５】他の実施例を示す複列型シールド掘進機の概略
正面図である。
正面図である。
【図６】複列断面形トンネルを掘削する要領説明図であ
る。
る。
1 …シールド外殻 1a…シールド外殻の括れ部 2 …回転カッター O2…回転カッターの回転中心 3 …拡大掘削カッター a …シールド外殻の括れ部接合線 O1…シールド外殻の円弧中心 ｌ…偏心量
フロントページの続き (72)発明者 野口 隆 兵庫県神戸市中央区東川崎町１丁目１番 ３号 川崎重工業株式会社 神戸本社内 (72)発明者 吉村 宗男 東京都港区元赤坂一丁目２番７号 鹿島 建設株式会社内 (72)発明者 高崎 敏雄 大阪府大阪市西区阿波座一丁目３番15号 鹿島建設株式会社 大阪支店内 (72)発明者 氷澤 幸彦 大阪府大阪市西区阿波座一丁目３番15号 鹿島建設株式会社 大阪支店内 (72)発明者 颯田 敏和 東京都港区元赤坂一丁目２番７号 鹿島 建設株式会内 (72)発明者 上木 泰裕 東京都港区元赤坂一丁目２番７号 鹿島 建設株式会内 (56)参考文献 特開 平５−321587（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−210597（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−304198（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) E21D 9/06 301 E21D 9/08
Claims (4)
- 【請求項１】 複数の円筒の円弧を連続させた複列断面
形をなすシールド外殻と、該シールド外殻前端部に配装
され、回転中心をシールド外殻の各円弧中心を結ぶ線上
でシールド外殻の円弧中心より偏心させ、かつ、シール
ド外殻の対向する括れ部を結ぶ接合線に外周を接して同
一平面上に配置され、円形掘削を行う複数の回転カッタ
ーと、該回転カッターに配装され、回転カッター外周部
から出退動して先端がシールド外殻の円弧線をなぞり、
回転カッターによる掘削部の拡大掘削を行う拡大掘削カ
ッターを備え、シールド外殻の括れ部を結ぶ接合線で各
回転カッターが分けられてトンネルの分岐、結合ができ
ることを特徴とする複列型シールド掘進機。 - 【請求項２】 拡大掘削カッターを回転カッター周方向
に等配的に配し、該拡大掘削カッターを回転カッター径
方向に出退自在に支持したことを特徴とする請求項１に
記載の複列型シールド掘進機。 - 【請求項３】 シールド外殻の各円弧中心を結ぶ線を垂
直にしてシールド外殻を位置付けたことを特徴とする請
求項１に記載の複列型シールド掘進機。 - 【請求項４】 シールド外殻の円弧中心から回転中心を
偏心させた２つの回転カッターの間に、回転中心をシー
ルド外殻の円弧中心に合致させた中間回転カッターを配
装したことを特徴とする請求項１に記載の複列型シール
ド掘進機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6160048A JP2965855B2 (ja) | 1994-07-12 | 1994-07-12 | 複列型シールド掘進機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6160048A JP2965855B2 (ja) | 1994-07-12 | 1994-07-12 | 複列型シールド掘進機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0828178A JPH0828178A (ja) | 1996-01-30 |
| JP2965855B2 true JP2965855B2 (ja) | 1999-10-18 |
Family
ID=15706799
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6160048A Expired - Fee Related JP2965855B2 (ja) | 1994-07-12 | 1994-07-12 | 複列型シールド掘進機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2965855B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105114093A (zh) * | 2015-08-09 | 2015-12-02 | 张永忠 | 双拱门顶管设备 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH05321587A (ja) * | 1991-04-16 | 1993-12-07 | Yoshiji Matsumoto | 多円形断面シールド機 |
-
1994
- 1994-07-12 JP JP6160048A patent/JP2965855B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0828178A (ja) | 1996-01-30 |
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