JP2964783B2 - 電子機器用匡体 - Google Patents

電子機器用匡体

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JP2964783B2 JP18141192A JP18141192A JP2964783B2 JP 2964783 B2 JP2964783 B2 JP 2964783B2 JP 18141192 A JP18141192 A JP 18141192A JP 18141192 A JP18141192 A JP 18141192A JP 2964783 B2 JP2964783 B2 JP 2964783B2
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synthetic resin
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substrate
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賢伸 石塚
耕太 西井
孝 村谷
浩一 木村
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Fujitsu Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子機器用匡体の構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来,電子機器用匡体に用いられる材料
としてABS(アクリルニトリルブタジエンスチレン) やポ
リカーボネート等の合成樹脂がある。一般にこれらの合
成樹脂は機械的強度が高く, 低価格であるため匡体に広
く使用されているが, 強度を確保する関係から相応の肉
厚を持つ必要があり,そのために匡体の寸法が大きくな
った。
【0003】そこで, 匡体の強度の向上と軽量化を目的
として, 合成樹脂中にガラス繊維等の強化繊維を混入し
て強度を向上させたFRP(繊維強化プラスチック)が用い
られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来例のFRP では強度
に異方性を持つ上,薄肉成形性には優れていない。これ
に対して,近年パーソナルコンピュータや電話器の高機
能化,携帯化が進み,匡体の薄肉軽量化と高強度化が重
要な技術的課題となってきた。
【0005】本発明は高強度,薄肉軽量の電子機器用匡
体の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題の解決は, 1)金属板からなる基体と前記基体の少なくとも一面を
覆う合成樹脂部品とで構成され,凸状の機能付加部を備
えた前記合成樹脂部品が,合成樹脂のインモールド成形
で成形されている電子機器用匡体,あるいは2) 前記基体が,ステンレス鋼,アルミニウム,銅のい
ずれかからなり,前記合成樹脂が芳香族ポリアミド
,ポリブチレンテレフタレート樹脂,アクリルニトリ
ルブタジエンスチレン樹脂のいずれかである前記1)記
載の電子機器用匡体により達成される。
【0007】
【作用】本発明では,電子機器用匡体を高強度材料と合
成樹脂により構成している。すなわち高強度材料を基体
とした上で,この基体上に該基体の少なくとも一面を覆
う合成樹脂部品をボスリブのような状の機能付加部
と共に,合成樹脂のインモールド成形により一体成形し
ている。
【0008】成形方法としては,圧縮成形やトランスフ
ァ成形等の加圧成形や射出成形を用いることが望まし
い。本発明の電子機器用匡体は高強度材料からなる基体
と,合成樹脂部品からなるため,匡体の高強度化と,小
型軽量化を両立している。外的荷重や衝撃は基体により
支えられ,また基体に熱伝導性の良い材料を用いること
により,内部回路や装置の放熱性が良好になる。また,
基体に金属を用いると電磁遮蔽性も付加できる。一方,
ボスやリブ等の如き凸状の機能付加部は合成樹脂製のた
め容易に形成可能であり,さらに加圧成形や射出成形に
よるインモールド成形により,基と合成樹脂からなる
上記機能付加部の一体成形が可能であるため,匡体の生
産性がよい。
【0009】このため,放熱性,電磁遮蔽性にも優れた
高強度,肉薄軽量の小型電子機器用匡体が容易に得られ
るようになった。
【0010】
【実施例】図1(A) 〜(C) は本発明の実施例1の説明図
である。図1(A) において,基体1の片面を覆うように
合成樹脂部2を成形したものである。基体は板状のアル
ミニウム(Al)板を用い,合成樹脂部にはABS 樹脂を用い
た。
【0011】まず,Al板(300 mm× 300 mm × 0.5 mm)
をプレス加工により皿状に成形して基体1を形成する。
その後図2に示されるように該基体1を可動金型内に挿
入し型締めを行う。次いで合成樹脂を射出し,冷却後
型開きによって上記基体1と該基体1の外側に位置する
合成樹脂部品2が一体成形された匡体を得ることができ
る。
【0012】図1(B) は匡体にボスやリブ等の機
能付加部2′を設けたものである。製造方法は図 1(A)
の場合と同様にして行う。図 1(C) は, 図 1(A) の合成
樹脂部品2と, 図1(B) の機能付加部2′とを同時に成
形した例である。この場合の製造方法は基本的には前記
と同様であるが,このように基体の両面に合成樹脂部
2や機能付加部2′を設ける場合は, 基体に図3に
示すような貫通孔を設けるとよい。この貫通孔によ
り成形時の樹脂が基体の裏側に回り込んで上記合成樹脂
部品2や機能付加部2′を成形するため,金型は通常の
構造でよい。また,貫通孔の設置位置は基本的に機能
付加部2′の成形位置に一致させる。
【0013】また,基体の片面あるいは両面を樹脂が覆
うような場合は,適当な位置に適当な数だけ貫通孔を設
けなければ樹脂部品がショートショットとなってしま
う。合成樹脂がABS 樹脂, 匡体寸法が 320 mm× 320 m
m × 2.5 mm(基体肉厚 0.5 mm)の場合は, 貫通孔の配置
は,図4に示す配置例で基板全面を覆うことが可能であ
る。
【0014】以下に前記の図2〜4の説明を記載する。
図2(A) 〜(C) は実施例の成形工程を説明する断面図で
ある。図において,1は基体,3は可動型,4は固定型
である。
【0015】図2(A) は型締め前の状態, 図2(B) は型
締め後に合成樹脂部品2を成形した状態,図2(C) は型
開きの状態を示す。図 3(A),(B) は基体に貫通孔を設
ける場合の実施例の説明図である。
【0016】図3(A) は基体の平面図で貫通孔5が開口
されている。図3(B) は型締め後の成形工程を示す。図
4は貫通孔の配置例を示す基体の平面図である。
【0017】図5は本発明の実施例2の説明図である。
この実施例は薄肉匡体の成形性について検討したもので
あり,成形モデルとして図示の成形品を成形する。この
モデルは基体の匡体外面側に合成樹脂部品を被覆した状
態を想定しているため,匡体全体としての肉厚は,基体
合成樹脂部品の両者をいかに薄肉化できるかにかかっ
ている。
【0018】実施例に用いた樹脂は芳香族ポリアミド(P
A), ポリブチレンテレフタレート(PBT),ポリエチレンテ
レフタレート(PET), ABS( 高流動グレード) の4種類で
ある。
【0019】成形の結果は表1に示され, PET は肉厚が
1 mm が限界であったが, 他の3種類は比較的流動性が
良く,肉厚が 0.8 mm まで成形可能であった。
【表1】 次に, 基体の材料がステンレス鋼, アルミニウム, 銅,
FRP の場合, 強度計算上肉厚がそれぞれ0.4, 0.5, 0.3,
1.0 mm 必要である。したがって,匡体全体の厚さは
1.1〜1.8 mm となる。
【0020】前記の肉厚により各材料で基体を作成した
ところ,基体重量は表2のようになった。強度,肉厚,
重量のバランスからアルミニウムが基体の材料に適して
いるが,要求される匡体の性質により適宜選べばよい。
【0021】
【表2】 引張強さ ヤング率 比重 基体肉厚 基体重量 (kgf/mm2) (kgf/mm2) (g/mm2) (mm) (Kg) ステンレス鋼 50〜90 10000 7.3 0.4 2.2 アルミニウム 28〜50 7140 2.7 0.5 1.0 銅 20〜30 11000 9.0 0.3 2.0 FRP 20 2000 1.4 1.4 1.1 なお,樹脂部が装飾, 保護用として基体表面を覆わない
場合,すなわち,ボスやリブのみを基体上にアウトサー
トして成形した場合の匡体肉厚は 0.3〜1.0 mmとなる。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば,高強度,薄肉軽量の電
子機器用匡体が得られた。また,基体の材質を適当に変
えることにより,放熱性や電磁遮蔽性に優れた匡体を作
成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1の説明図
【図2】 実施例の成形工程を説明する断面図
【図3】 基体に貫通孔を設ける場合の実施例の説明図
【図4】 貫通孔の配置例を示す基体の平面図
【図5】 本発明の実施例2の説明図
【符号の説明】
1 基体 2 合成樹脂部品 3 可動型 4 固定型 5 貫通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 浩一 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−135816(JP,A) 実開 昭56−102178(JP,U) 実開 昭59−65595(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H05K 5/00 B29C 45/14 H05K 5/02 B29K 105:22 B29L 31:34

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板からなる基体と前記基体の少なく
    とも一面を覆う合成樹脂部品とで構成され, 凸状の機能付加部を備えた前記合成樹脂部品が,合成樹
    脂のインモールド成形で成形されている ことを特徴とす
    る電子機器用匡体。
  2. 【請求項2】 前記基体が,ステンレス鋼,アルミニウ
    ,銅のいずれかからなり, 前記合成樹脂が芳香族ポリアミド樹脂,ポリブチレン
    テレフタレート樹脂,アクリルニトリルブタジエンスチ
    レン樹脂のいずれかであることを特徴とする請求項1記
    載の電子機器用匡体。
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