JP2964620B2 - コンバイン操作装置 - Google Patents

コンバイン操作装置

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JP2964620B2 JP2294648A JP29464890A JP2964620B2 JP 2964620 B2 JP2964620 B2 JP 2964620B2 JP 2294648 A JP2294648 A JP 2294648A JP 29464890 A JP29464890 A JP 29464890A JP 2964620 B2 JP2964620 B2 JP 2964620B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、コンバイン等の穀粒排出オーガに設けた
走行操作装置に関するものである。
(従来技術) 従来より、コンバイン収穫された穀粒を一時貯留する
穀粒タンクと、この穀粒タンク内の穀粒を外部へ排出す
る穀粒排出オーガを設けている。この穀粒排出オーガは
ラセン式移送装置であり、縦方向の軸心を有して回動自
在の揚穀筒の上端部に横軸心を有して回動自在に接続し
て構成している。
そしてこの穀粒排出オーガの横方向及び縦方向の回動
は油圧シリンダや電動モータ等を駆動源として機体の操
縦部から操作される。穀粒排出作業時には操縦部からの
操作によって穀粒排出オーガを所定の排出作業位置まで
移動させ、穀粒排出作業を行なう。また、作業者が操縦
部を離れ、前記の排出作業位置側にまわった状態で作業
を行なうことがある。
このような場合には、排出作業位置側から前記穀粒排
出オーガを回動操作できると、排出位置と穀粒排出オー
ガの排出口との位置合わせが容易である。これには、穀
粒排出オーガの先端部に該穀粒排出オーガの回動を操作
できるスイッチを設ければ良い。これは実開昭56−1292
40号公報及び実開昭61−74338号公報によって開示され
ている。また、リモコン等によってコンバインの走行状
態を遠隔操作する技術は周知である。
(発明が解決しようとする課題) 上述のように、穀粒排出オーガの先端部に該穀粒排出
オーガの回動を操作できるスイッチを設けたものにおい
ては、排出作業位置に対する位置合わせは、排出作業位
置側から前記穀粒排出オーガの回動によって行なうこと
ができる。しかし、この場合、前記位置合わせができる
範囲は穀粒排出オーガの上下左右回動範囲内に限られ、
これだけでは充分な位置合わせができない場合がある。
(課題を解決するための手段) この発明は上述の如き課題を解決するために次の様な
技術的手段を講ずる。
すなわち、走行装置1の前方に刈取装置2を昇降自在
に設け、前記走行装置1の上方には脱穀装置3、及び脱
穀処理後の穀粒を一時貯留する穀粒タンク4等を備えた
コンバインにおいて、前記穀粒タンク4内の穀粒を排出
する穀粒排出オーガ5を縦方向及び横方向へ移動可能に
構成すると共に、該穀粒排出オーガ5の先端部あるいは
その近傍には、前記走行装置1を任意に操作可能な操作
装置6を設けたことを特徴とするコンバイン操作装置の
構成としたものである。
(発明の作用及び効果) コンバインによって刈取作業を行ない、収穫された穀
粒は穀粒タンクに一時貯留される。そして、適時にこの
穀粒を運搬車の荷台又は穀粒袋等へ排出する。この排出
は穀粒タンクに設けた穀粒排出オーガによって行なわれ
る。
この排出作業を行なうには、まず穀粒排出オーガの穀
粒排出口を前記運搬車の荷台又は穀粒袋等の上方(排出
作業位置)へ移動させて位置合わせをする必要がある。
例えば、作業者が一人作業を行なう場合、作業者は、操
縦席付近に設けた操作装置等を操作して穀粒排出オーガ
を排出作業位置近傍まで回動させた後、操作席を離れて
排出作業位置側へまわる。
そして、必要に応じて、穀粒排出オーガ先端部あるい
はその近傍に設けた操作装置を操作してコンバインを前
進あるいは後進させて排出作業位置の位置合わせを行な
う。
このように作業者がいちいち操縦席に戻ってコンバイ
ンを前後進操作する必要がなく、排出作業位置近傍で位
置合わせの状態を監視しながら位置合わせ作業を行なう
ことができるので作業の効率化がはかれる。
また、前記穀粒排出オーガ先端部あるいはその近傍に
設けた操作装置によってコンバインの走行方向をも操作
できるように構成すれば、さらに排出作業位置の位置合
わせを容易に且つ正確に行なうことができ、作業の効率
化がはかれる。
(実施例) 以下、この発明の一実施例について説明する。
コンバインは、無限軌道帯式の走行装置1の前方に刈
取装置2を昇降自在に設け、前記走行装置1の上方に穀
粒タンク4、脱穀装置3を並設して構成する。7は穀粒
排出オーガ旋回操作レバー8、穀粒排出クラッチレバー
9、操作席等を有する操縦部である。
穀粒タンク4の後方には該穀粒タンク内底部の移送ラ
センから連続する揚穀筒10を縦方向を軸心に旋回用油圧
シリンダ11により回動自在に設ける。そして該揚穀筒10
の上端部に穀粒排出オーガ5を横方向を軸心に昇降用油
圧シリンダ12により回動自在に接続する。
また、前記旋回用油圧シリンダ11、昇降用油圧シリン
ダ12は前記操縦部7の穀粒排出オーガ旋回操作レバー8
の操作によって作動すめように構成する。尚、前記揚穀
筒10、穀粒排出オーガ5は共に移送ラセンを内装する。
また、前記穀粒タンク4は前記脱穀装置3から穀粒を投
入されるように構成する。
しかして前記操縦部7には主変速レバー13、及び操向
レバー14を設ける。また、前記走行装置1を駆動するミ
ッションケース15はHST(静油圧無段変速装置)16から
駆動力を入力するように構成する。該HST16は斜板角を
変更することによって前記ミッションケース15への入力
回転数を変更することができる。そして前記主変速レバ
ー13の傾動によってアーム17、ロッド18を介して斜板角
調節アーム19を回動させて斜板角を変更し、前記HST16
の出力回転数を変更して走行速度を変更する構成であ
る。
また、前記穀粒排出オーガ5の先端部には操作装置6
を設ける。該操作装置6は前記周変速レバー13を強制的
に前後傾動させる電動モータ20を正逆回転操作する前後
進スイッチ21、及び前記操作レバー14と同作用の操向ス
イッチ22を有する。
そして、前記前後進スイッチ21を操作すると、これと
同時に制御モータ23が回転し、アーム24、ロッド25を介
して速度規制板26を横方向回動させて前記主変速レバー
13の傾動域内に突出させる。該速度規制板26はフック形
状であり、該フック部によって前記主変速レバー13の前
後傾動範囲を手動操作時の前後傾動範囲より小さく規制
する。
これによって前後操作装置6による機体の前後進速度
は、作業者が操縦部7で手動により操作する前後進速度
より遅い速度範囲でのみ調節可能である。尚、前記前後
進スイッチ21は、一方のボタンを押している間徐々に前
進増速を続け、放すと自動的に減速して停止に至る。ま
た、他方のボタンを押している間徐々に後進増速を続
け、放すと自動的に減速して停止に至るよう構成する。
前記ミッションケース15の構成を説明する。
27は前記HST16から駆動される入力軸であり、これに
副変速ギヤ群28をスライドのみ可能に装備し、さらにギ
ヤ29を固着する。
30は前記ギヤ29と常時噛み合うギヤ31、及び刈取出力
プーリ32を有する逆転軸である。
33は前記副変速ギヤ群28と選択的に噛み合うギヤ群34
を固着する中間軸であり、該中間軸33には、前記ギヤ31
と常時噛み合いのカウンタギヤ35を回転自在に装着す
る。
36はサイドクラッチ軸であり、該サイドクラッチ軸36
に前記ギヤ群34の一つと常時噛み合いのセンターギヤ37
を回転自在に装備し、該センターギヤ37の両側にスライ
ド自在のサイドクラッチギヤ38,38を装備する。
さらに前記サイドクラッチ軸36における一方のサイド
クラッチギヤ38の外側方には前記カウンタギヤ35と常時
噛み合いの逆転ギヤ39を設ける。該逆転ギヤ39にはディ
スククラッチ装置40を固着する。
前記サイドクラッチギヤ38を前記センターギヤ37に係
合させると該サイドクラッチギヤ38は正転し、逆に前記
サイドクラッチギヤ38を前記ディスククラッチ装置40に
押しつけると、該サイドクラッチギヤ38は該ディスクク
ラッチ装置40と一体的に逆転する。
つまり、前記センタ−ギヤ37と前記ディスククラッチ
装置40とは常時逆転状態にあるのである。他方のディス
ククラッチ装置40はサイドクラッチ軸36に固着する。左
右のホイル軸41,41の一端には前記左右のサイドクラッ
チギヤ38,38と常時噛み合いのホイルギヤ42,42を固着
し、他端には前記走行装置1の無限軌道帯を駆動するホ
イルスプロケット43,43を固定する。
尚、前記サイドクラッチギヤ38,38のスライドは前記
操向レバー14、及び操向スイッチ22の操作によって行な
われる。以上の構成により、前記左右のホイルスプロケ
ット43,43を互いに逆転させ、スピンターンを可能とす
るものである。
前記走行装置1にはローリングシリンダ44、ピッチン
グシリンダ45による水平制御機構を設ける。前記ローリ
ングシリンダ44、ピッチングシリンダ45は機体の重量を
支持する構成である。
前記ローリングシリンダ44、ピッチングシリンダ45に
は各シリンダ中の保持圧力を検出するセンサを設ける。
これによって機体の重両変化、即ち前記穀粒タンク4内
の穀粒重量の変化を前記操縦部7に表示することができ
る。これは前記穀粒タンク4からの穀粒排出量を知るた
めに有効である。
【図面の簡単な説明】
図面は、この発明の実施例を示すものであり、第1図は
コンバインの平面図、第2図はコンバインの側面図、第
3図は操縦部の斜視図、第4図は要部の平面図、第5図
は要部の説明用斜視図、第6図はミッションの伝動系説
明図である。 符合の説明 1……走行装置、2……刈取装置、3……脱穀装置、4
……穀粒タンク、5……穀粒排出オーガ、6……操作装
置、7……操縦部、8……穀粒排出オーガ旋回操作レバ
ー、9……穀粒排出クラッチレバー、10……揚穀筒、11
……旋回用油圧シリンダ、12……昇降用油圧シリンダ、
13……主変速レバー、14……操向レバー、15……ミッシ
ョンケース、16……HST、17……アーム、18……ロッ
ド、19……斜板角調節アーム、20……電動モータ、21…
…前後進スイッチ、22……操向スイッチ、23……制御モ
ータ、24……アーム、25……ロッド、26……速度規制
板、27……入力軸、28……副変速ギヤ群、29……ギヤ、
30……逆転軸、31……ギヤ、32……刈取出力プーリ、33
……中間軸、34……ギヤ群、35……カウンタギヤ、36…
…サイドクラッチ軸、37……センターギヤ、38……サイ
ドクラッギヤ、39……逆転ギヤ、40……ディスククラッ
チ装置、41……ホイル軸、42……ホイルギヤ、43……ホ
イルスプロケット、44……ローリングシリンダ、45……
ピッチングシリンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01D 12/46 A01D 69/00 A01D 41/00 - 41/12 A01B 69/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行装置1の前方に刈取装置2を昇降自在
    に設け、前記走行装置1の上方には脱穀装置3、及び脱
    穀処理後の穀粒を一時貯留する穀粒タンク4等を備えた
    コンバインにおいて、前記穀粒タンク4内の穀粒を排出
    する穀粒排出オーガ5を縦方向及び横方向へ移動可能に
    構成すると共に、該穀粒排出オーガ5の先端部あるいは
    その近傍には、前記走行装置1を任意に操作可能な操作
    装置6を設けたことを特徴とするコンバイン操作装置。
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