JP2963944B2 - 電流検出用シャント抵抗器 - Google Patents

電流検出用シャント抵抗器

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JP2963944B2
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雅也 市野
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は電流検出用シャント抵抗器に関し、特に電流
検出機能を備えた制御用回路構成(以下、モジュールと
略記する)に内蔵される高周波電流検出用シャント抵抗
器に関する。
[従来の技術] モータの制御用やスイッチング・レギュレータの電力
制御用等にパワーMOS FETが多く用いれている。これら
の用途には、パワーMOS FETの高速スイッチング特性を
活かして、大電力・大電流を高周波でオン、オフさせて
いる。
しかしながら、何等かの障害で負荷が急激に重くなっ
たり、スイッチング・レギュレータの出力の短絡された
状態においては、過大な電流が流れてパワーMOS FETの
ドレイン電流が定格値を越えてしまう。その結果、素子
破壊に結びつく。
そこで、一定値以上にドレイン電流が流れないよう
に、電流制限をかける必要がある。かかる目的で、過電
流保護回路ないしカレント・リミッタ回路が設けられて
いる。
ところで、上記回路において、過電流動作を行なわせ
るには、何等かの手段によって回路電流を検出しなけれ
ばならない。この電流検出方法として例えば第8図に示
すような回路を用いている。すなわち、MOS FETのソー
スに直列に低抵抗Rを接続し、その時の低抵抗Rの両端
に生ずる検出電圧eSを得て、eS=ID・Rにより電流ID
把握するようにしている。
上記のような電流検出回路、特に高周波電流の検出回
路を含む実際の制御モジュールには第5図以下に示すシ
ャント抵抗器が搭載されている。
第5図はこのシャント抵抗器の外観図、第6図はその
平面図、第7図は上記のシャント抵抗器を内蔵したモー
タ制御用MOSモジュールの外観図である。
第5図において、シャント抵抗器1は、図示のように
リードフレーム2,2と接合され、また、上部に立ち上が
る山形部3が形成されている。このシャント抵抗器の材
料は、例えばマンガニンである。また、上記山形部2の
頂部両端に切欠部4a,4bが形成されている。一方、山形
部3の裾野にあたる開口端には一対のケルビン端子K1,K
2を有する。また、第5図および第6図に符号で示した
各部の寸法の一例を示せば下記の通りである。
t=0.5mm,W1=4.5mm,W2=7.0mm,h=6.7mm,l1=7.0m
m,l2=0.15mm、シャント抵抗器の抵抗値Rは、R=0.00
2Ωである。
上記のようなシャント抵抗器1が、例えば第7図に示
したようなモータ制御用MOSモジュール5に、高周波電
流検出用として内蔵されている。
シャント抵抗器1は、前述したように動作する。すな
わち、第5図で電流Iが矢印の方向に流れた場合、その
電流値Iがオームの法則E=IRよりシャント抵抗器1の
両端のケルビン端子K1,K2間に生ずる電圧値Eとして検
出される。上記したシャント抵抗器1では、R=0.002
Ωであるので、検出電圧Vは、V=0.002・Iとなる。
ところで、上記シャント抵抗器1に流す電流は、例え
ば、高周波電流で最大75A流すように設計されている。
この場合に、僅かなインダクタンスでも電流検出の際に
スパイク電圧の発生という悪影響を及ぼし、その結果、
正確な検出が不可能となる。この点を考慮して従来では
第5図に示したような山形形状に形成し、その山形部3
の登りと下り形状によりインダクダンスを相殺するよう
にしている。したがって、上記山形形状を有するシャン
ト抵抗器1におけるインダクタンスは、ケルビン端子
K1,K2の長さl2によるものみとなり、きわめて小さくな
るように配慮されている。
また、シャント抵抗器1の頂部には切欠部4a,4bが設
けられており、W1=4.5mmであり、他の部分の幅W2より
狭く形成されている。これはモータ制御用MOSモジュー
ル5を実際に動作させた場合に、シャント抵抗器5から
発生する熱を効率良く放熱するためである。
[発明が解決しようとする課題] 上記のように構成されたシャント抵抗器1では、次の
ような解決すべき課題がある。
山形形状の採用によりインダクタンスは、ケルビン端
子K1,K2の長さl2によるものみとなり、きわめて小さく
なるように配慮されているが、未だ零ではない。したが
って、無誘導化のためにはインダクタンスをさらに小さ
くする必要がある。
従来のシャント抵抗器は、その形成材料としてマンガ
ニンを使用しているので、熱伝導が悪い。また、シャン
ト抵抗器1には大電流を流すので、これが大量の熱とな
って発生する。上記した従来例では、電力(W)=I2R
=752×0.002=11.25ワットもの熱となる。したがっ
て、放熱についてもさらに放熱効果の良い形態を考える
必要がある。
[発明の目的] 本発明は上記のような課題を解決するためになされた
もので、インダクタンスを限りなく零に近づけていわゆ
る無誘導化を図るとともに、放熱効果の良好なシャント
抵抗器を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明のシャント抵抗器は、シャント抵抗器を流れる
電流路を少なくとも2つに分岐し、該分岐された電流路
の入口側と出口側間のそれぞれの抵抗値を同一となるよ
うにし、かつ、前記分岐された各電流路の中央部からそ
れぞれ電圧検出端子を導出し、前記異なる電流路におけ
る1/2経路までの抵抗値の差違を利用して電位差を検出
するようにしたことを特徴とするものである。また、シ
ャント抵抗器の底面が取付面に面接触するように板材に
より平坦な形状に形成したものである。
[作用] 本発明のシャント抵抗器においては、分岐された電流
路の1/2の位置までの抵抗値の差違に基づく電位差を検
出するようにしたので、回路に生じるインダクダンスが
相殺され、結果的に無誘導化が実現できる。また、シャ
ント抵抗器を板材で形成し、底面を平坦としたので、放
熱板等に密着して取り付けることができ、放熱効果を向
上させることができる。
[実施例] 以下に本発明の実施例を第1図ないし第4図を参照し
て説明する。
第1図は、本発明の実施例を示すシャント抵抗器の外
観図である。
図において、リードフレーム2,2の間に本発明のシャ
ント抵抗器10を挿入・固着させる。このシャント抵抗器
10はマンガニン板で形成され、幅Wの半分、すなわちW/
2の位置で長手方向に沿って切り込み11が入れられ、2
つ割りの抵抗片12A,12Bを有する。また、これら抵抗片1
2A,12Bの長さlの半分、すなわちl/2の位置からそれぞ
れケルビン端子K1,K2が取り出されている。
各抵抗片12A,12Bには、複数の貫通孔13が一定の配置
で設けられる。この貫通孔13の数、大きさ、ピッチによ
りl/2の位置を境にしてそれぞれ2種類、全体として4
分割の抵抗を作り出す。
このようにして得られたシャント抵抗器10の等価回路
を第2図に示す。図において、R1,R2は各部の抵抗、L
は各抵抗部からケルビン端子K1,K2までの距離により生
じるインダクタンスである。
そこで、電流Iが第1図の矢印AL方向に流れるとする
と、抵抗片12A,12Bが2つに分割されているので、電流
Iも分岐して流れることになる。この場合、抵抗片12A,
12Bは、それぞれ直列抵抗として、端子(a)−(b)
間では、ともに同じ抵抗値R1+R2を有する。すなわち、
電流Iは、抵抗片12A,12BにI/2づつ分岐して流れること
になる。かかる場合にケルビン端子K1,K2には、上流側
の各抵抗値R1,R2の相違から電位差が生じる。この電位
差をVKとすれば、VKは次式によって表わされる。
VK=I/2・(R2−R1) ・・・・・(1) ただし上記(1)式において、R2>R1とする。
インダクタンスに関しては、従来の形状では前述の通
り、ケルビン端子K1,K2間長さによりわずかながら存在
することになるが、本発明の場合には、第2図の等価回
路からも分かるように、互いに相殺されてケルビン端子
K1,K2間にはインダクタンスが存在しないことになる。
すなわち、第2図においてR2>R1としたとき、端子
(a)−K1間と、端子(a)−K2間との電位差VKは、 (L・di/dt+I/2・R2)−(L・di /dt+I/2・R1)= I/2・(R2−R1) ・・・・・・・・・(2) となる。
上記(2)式より明らかなように、インダクタンス分
が相殺されて無誘導化が実現できる。
また、シャント抵抗器10は、従来の形状のように山形
に形成せず、板状に形成し、裏面が平坦であるため、放
熱板等に密着して取り付けることができるので、放熱効
果が格段に向上する。
第3図は本発明の変形例を示すシャント抵抗器の外観
図である。
この変形例では抵抗R1部分を、抵抗R2部分に比較して
その厚さを薄く形成して、貫通孔の代替としている。ま
た、第4図では独立的に形成された抵抗片R1,R2を図示
のように組み合わせて、リードフレーム2,2に接合し、
中央部に間隙14が形成されるようにしたものである。い
ずれの変形例においても先の実施例と同様な効果が得ら
れる。
[発明の効果] 本発明は上記のように、シャント抵抗器の形状的配慮
によりケルビン端子間のインタクタンスが相殺され、無
誘導化に寄与するところ大である。また、従来のように
山形でその底面がない構造と異なり、板状のシャント抵
抗器としてあるため、その底面が放熱板等に密着させる
ことができるため、放熱効果が良好になるなどの優れた
効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るシャント抵抗器の外観図、第2図
は、その等価回路図、第3図は上記本発明の変形例を示
す外観図、第4図は同じく上記本発明の変形例を示す平
面図、第5図は従来のシャント抵抗器を示す外観図、第
6図はその平面図、第7図はシャント抵抗器が内蔵され
るモータ制御用MOSモジュールの外観図、第8図はMOS
FETの電流検出回路図である。 10……シャント抵抗器、 11……切り込み、 12a,12b……抵抗片、 13……貫通孔。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シャント抵抗器を流れる電流路を少なくと
    も2つに分岐し、該分岐された電流路の入口側と出口側
    間のそれぞれの抵抗値を同一となるようにし、かつ、前
    記分岐された各電流路の中央部からそれぞれ電圧検出端
    子を導出し、前記異なる電流路における1/2経路までの
    抵抗値の差違を利用して電位差を検出するようにしたこ
    とを特徴とする電流検出用シャント抵抗器。
  2. 【請求項2】シャント抵抗器の底面が取付面に面接触す
    るように平坦な形状としたことを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載のシャント抵抗器。
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EP2649461A1 (de) * 2010-12-08 2013-10-16 Robert Bosch GmbH Elektronikbauteil mit shunt zur strommessung

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