JP2963741B2 - 硬化性樹脂組成物及び制振材料 - Google Patents
硬化性樹脂組成物及び制振材料Info
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は硬化性エポキシ樹脂組成物、及びそれを用い
た制振材料に関するものである。
た制振材料に関するものである。
(従来の技術) 近年、振動、騒音による都市環境、住宅環境の悪化が
問題となっている。このため振動、騒音の発生源に対す
る対策が強く望まれ、吸音ないし制振性を有する素材の
開発が進められている。
問題となっている。このため振動、騒音の発生源に対す
る対策が強く望まれ、吸音ないし制振性を有する素材の
開発が進められている。
かかる素材の一つとして硬化性エポキシ樹脂組成物の
硬化物と各種フィラーとの複合材料あるいは金属板との
複合材料からなる制振材料が提案されている。代表的な
硬化性エポキシ樹脂組成物として、エポキシ樹脂とアミ
ン硬化剤とからなるものがある。しかしながら、これか
ら得られる硬化物は、その最大損失係数(最大tanδ)
が小さいか又は大きくてもそのときの温度が100℃以上
とかなり高温であり、上述の振動、騒音防止用としては
不充分な制振性のものである。さらには大きい損失係数
(tanδ)例えば10-1以上を示す温度範囲が狭いという
欠点も有する。
硬化物と各種フィラーとの複合材料あるいは金属板との
複合材料からなる制振材料が提案されている。代表的な
硬化性エポキシ樹脂組成物として、エポキシ樹脂とアミ
ン硬化剤とからなるものがある。しかしながら、これか
ら得られる硬化物は、その最大損失係数(最大tanδ)
が小さいか又は大きくてもそのときの温度が100℃以上
とかなり高温であり、上述の振動、騒音防止用としては
不充分な制振性のものである。さらには大きい損失係数
(tanδ)例えば10-1以上を示す温度範囲が狭いという
欠点も有する。
(発明が解決しようとする課題) 本発明の目的は、かかる課題を克服し、従来技術に比
べてかなり低い温度で大きい最大損失係数(最大tan
δ)を示し、また広い温度範囲にわたって大きい損失係
数(tanδ)を示しうる硬化物を与えることができる硬
化性エポキシ樹脂組成物、及びこの硬化性エポキシ樹脂
組成物を用いた制振材料を提供することにある。
べてかなり低い温度で大きい最大損失係数(最大tan
δ)を示し、また広い温度範囲にわたって大きい損失係
数(tanδ)を示しうる硬化物を与えることができる硬
化性エポキシ樹脂組成物、及びこの硬化性エポキシ樹脂
組成物を用いた制振材料を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明は、a)エポキシ樹脂、b)(メタ)アクリレ
ート、c)芳香族モノアミン及びd)活性水素を有する
アミノ基を2個以上有するポリアミンを含有する硬化性
エポキシ樹脂組成物、並びに当該硬化性エポキシ樹脂組
成物の硬化物とフィラーをからなる制振材料に関するも
のである。
ート、c)芳香族モノアミン及びd)活性水素を有する
アミノ基を2個以上有するポリアミンを含有する硬化性
エポキシ樹脂組成物、並びに当該硬化性エポキシ樹脂組
成物の硬化物とフィラーをからなる制振材料に関するも
のである。
本発明の硬化性エポキシ樹脂組成物は低粘度であっ
て、硬化させると比較的低温で大きい最大損失係数(最
大tanδ)を示しまた広い温度範囲にわたって損失係数
(tanδ)が大きい優れた制振性、更に優れた耐水性を
も有する硬化物を与えるものである。
て、硬化させると比較的低温で大きい最大損失係数(最
大tanδ)を示しまた広い温度範囲にわたって損失係数
(tanδ)が大きい優れた制振性、更に優れた耐水性を
も有する硬化物を与えるものである。
本発明に用いられるエポキシ樹脂は一分子内に2個以
上のエポキシ基を有するものであれば特に限定されるも
のではない。具体的にはビスフェノールA型、ビスフェ
ノールAD型、ビスフェノールF型、ビスフェノールS
型、水添ビスフェノールA型、グリコール変性ビスフェ
ノール型、レゾール型、レゾールシノール型、フェノー
ルノボラック型、クレゾールノボラック型、ブロム化ビ
スフェノールA型、ブロム化フェノールノボラック型な
どのエポキシ樹脂、ジエチレングリコール、プロピレン
グリコール、グリセリン、ネオペンチルグリコール、ト
リメチロールプロパン、ジトリメチロールプロパン、ペ
ンタエリスリトール、ジペンタエリスリトールの多価ア
ルコール型のエポキシ樹脂、ビニルシクロヘキセンジエ
ポキシなどの脂環式エポキシ樹脂、ウレタン変性エポキ
シ樹脂があげられ、これらを1種又は2種以上使用する
ことができる。
上のエポキシ基を有するものであれば特に限定されるも
のではない。具体的にはビスフェノールA型、ビスフェ
ノールAD型、ビスフェノールF型、ビスフェノールS
型、水添ビスフェノールA型、グリコール変性ビスフェ
ノール型、レゾール型、レゾールシノール型、フェノー
ルノボラック型、クレゾールノボラック型、ブロム化ビ
スフェノールA型、ブロム化フェノールノボラック型な
どのエポキシ樹脂、ジエチレングリコール、プロピレン
グリコール、グリセリン、ネオペンチルグリコール、ト
リメチロールプロパン、ジトリメチロールプロパン、ペ
ンタエリスリトール、ジペンタエリスリトールの多価ア
ルコール型のエポキシ樹脂、ビニルシクロヘキセンジエ
ポキシなどの脂環式エポキシ樹脂、ウレタン変性エポキ
シ樹脂があげられ、これらを1種又は2種以上使用する
ことができる。
(メタ)アクリレートとしては、エチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アク
リレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、
ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ヘキサン
グリコールジ(メタ)アクリレートなどのグリコール型
ジ(メタ)アクリレートのような2官能(メタ)アクリ
レート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレ
ート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレー
ト、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレー
ト、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレ
ート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレ
ート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレ
ート等の多官能(メタ)アクリレートがあげられ、これ
らの1種又は2種以上を使用することができる。上記以
外の(メタ)アクリレートでもアミンとマイケル付加反
応をするものであれば使用することができる。
ジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アク
リレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、
ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ヘキサン
グリコールジ(メタ)アクリレートなどのグリコール型
ジ(メタ)アクリレートのような2官能(メタ)アクリ
レート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレ
ート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレー
ト、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレー
ト、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレ
ート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレ
ート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレ
ート等の多官能(メタ)アクリレートがあげられ、これ
らの1種又は2種以上を使用することができる。上記以
外の(メタ)アクリレートでもアミンとマイケル付加反
応をするものであれば使用することができる。
(メタ)アクリレートの配合量は通常エポキシ樹脂10
0重量部に対して10〜50重量部である。
0重量部に対して10〜50重量部である。
芳香族モノアミンとしては、一般式[I]: (式中、R1は水素原子、アルキル基、メトキシ基又はハ
ロゲン原子を示す。R2は水素原子又はアルキル基を示
す。R3は水素原子又はアルキル基を示す。)で表される
化合物があげられ、これらの1種又は2種以上を使用す
ることができる。式中のR1、R2及びR3で表されるアルキ
ル基としては通常炭素数1〜9のものである。一般式
[I]で表される化合物の具体例は、アニリン、o−ア
ニシジン、p−アニシジン、o−トルイジン、m−トル
イジン、p−トルイジン、o−クロルアニリン、p−ク
ロルアニリン、p−n−オクチルアニリン、2,6−キシ
リジン、2,4,6−トリメリルアニリンなどである。
ロゲン原子を示す。R2は水素原子又はアルキル基を示
す。R3は水素原子又はアルキル基を示す。)で表される
化合物があげられ、これらの1種又は2種以上を使用す
ることができる。式中のR1、R2及びR3で表されるアルキ
ル基としては通常炭素数1〜9のものである。一般式
[I]で表される化合物の具体例は、アニリン、o−ア
ニシジン、p−アニシジン、o−トルイジン、m−トル
イジン、p−トルイジン、o−クロルアニリン、p−ク
ロルアニリン、p−n−オクチルアニリン、2,6−キシ
リジン、2,4,6−トリメリルアニリンなどである。
次に、ポリアミンとしては、エチレンジアミン、テト
ラエチレンジアミン、1,2−ジアミノプロパン、1,3−ジ
アミノプロパン、1,4−ジアミノブタン、ジエチレント
リアミン、トリエチレンテトラミン、イミノビスプロピ
ルアミン、メチルイミノビスプロピルアミン、2,2′,4
−トリメチルヘキサメチレンジアミン、ヘキサメチレン
ジアミン、エチルアミノエチルアミン、メチルアミノプ
ロピルアミン、ビス(3−アミノプロピル)エーテル、
1,2−ビス(3−アミノプロポキシ)エタンなどの脂肪
族ポリアミン類、1,3−ジピペリジルプロパン、1,4−ビ
スアミノプロピルピペラジン、イソホロンジアミン、エ
ポメート(油化シェル製脂環式ポリアミン)などの脂環
式ポリアミン類、m−キシリレンジアミン、p−キシリ
レンジアミン、フェニレンジアミン、ジアミノジフェニ
ルメタン、ジアミノジフェニルエーテルなどの芳香族ポ
リアミンなどがあげられ、これらの1種又は2種以上を
使用することができる。
ラエチレンジアミン、1,2−ジアミノプロパン、1,3−ジ
アミノプロパン、1,4−ジアミノブタン、ジエチレント
リアミン、トリエチレンテトラミン、イミノビスプロピ
ルアミン、メチルイミノビスプロピルアミン、2,2′,4
−トリメチルヘキサメチレンジアミン、ヘキサメチレン
ジアミン、エチルアミノエチルアミン、メチルアミノプ
ロピルアミン、ビス(3−アミノプロピル)エーテル、
1,2−ビス(3−アミノプロポキシ)エタンなどの脂肪
族ポリアミン類、1,3−ジピペリジルプロパン、1,4−ビ
スアミノプロピルピペラジン、イソホロンジアミン、エ
ポメート(油化シェル製脂環式ポリアミン)などの脂環
式ポリアミン類、m−キシリレンジアミン、p−キシリ
レンジアミン、フェニレンジアミン、ジアミノジフェニ
ルメタン、ジアミノジフェニルエーテルなどの芳香族ポ
リアミンなどがあげられ、これらの1種又は2種以上を
使用することができる。
芳香族モノアミンとポリアミンとの配合比は、ポリア
ミン100重量部に対して芳香族モノアミン10〜50重量部
好ましくは25〜40重量部である。また芳香族モノアミン
とポリアミンは、両者の活性水素当量の合計量がエポキ
シ樹脂のエポキシ当量と(メタ)アクリレートの(メ
タ)アクリロイル基当量との合計1当量に対して0.6〜
1.3当量好ましくは0.7〜1.2当量の範囲になるように使
用される。
ミン100重量部に対して芳香族モノアミン10〜50重量部
好ましくは25〜40重量部である。また芳香族モノアミン
とポリアミンは、両者の活性水素当量の合計量がエポキ
シ樹脂のエポキシ当量と(メタ)アクリレートの(メ
タ)アクリロイル基当量との合計1当量に対して0.6〜
1.3当量好ましくは0.7〜1.2当量の範囲になるように使
用される。
本発明の硬化性樹脂組成物の製造方法としては特に限
定するものでない。本発明の硬化性樹脂組成物は、通
常、エポキシ樹脂の少なくとも1種と(メタ)アクリレ
ートの少なくとも1種を制限されない順序で混合した中
に、芳香族モノアミンの少なくとも1種とポリアミンの
少なくとも1種との混合液を加えて得られる。このよう
にして得られた硬化性樹脂組成物を所望の型に注型し室
温硬化又は加熱硬化すれば硬化物が得られる。
定するものでない。本発明の硬化性樹脂組成物は、通
常、エポキシ樹脂の少なくとも1種と(メタ)アクリレ
ートの少なくとも1種を制限されない順序で混合した中
に、芳香族モノアミンの少なくとも1種とポリアミンの
少なくとも1種との混合液を加えて得られる。このよう
にして得られた硬化性樹脂組成物を所望の型に注型し室
温硬化又は加熱硬化すれば硬化物が得られる。
本発明の硬化性樹脂組成物は、常温での粘度を適宜調
節でき、注型、含浸などの作業性が非常に良好であり、
室温硬化によっても加熱硬化によっても優れた制振性能
を有する硬化物を与えることが可能である。
節でき、注型、含浸などの作業性が非常に良好であり、
室温硬化によっても加熱硬化によっても優れた制振性能
を有する硬化物を与えることが可能である。
次に、本発明の硬化性樹脂組成物の硬化物とフィラー
からなる制振用複合材料について説明する。
からなる制振用複合材料について説明する。
使用されるフィラーとしては繊維物及びこれ以外の各
種無機、有機充填剤があげられる。繊維物としては、ガ
ラス繊維、カーボン繊維、アルミナ繊維、アラミド繊
維、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、セルロース繊
維、パルプ等が例示でき、これらの1種または2種以上
が使用できる。繊維物以外のフィラーとしては、炭酸カ
ルシウム、炭酸マグネシウム、シリカ、水酸化アルミニ
ウム、水酸化マグネシウム、マイカ、モリブデン、アン
チモン、無機マイクロバルーン、有機マイクロバルーン
等の無機、有機充填剤が例示でき、これらの1種または
2種以上が使用でき、また繊維物との併用ができる。
種無機、有機充填剤があげられる。繊維物としては、ガ
ラス繊維、カーボン繊維、アルミナ繊維、アラミド繊
維、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、セルロース繊
維、パルプ等が例示でき、これらの1種または2種以上
が使用できる。繊維物以外のフィラーとしては、炭酸カ
ルシウム、炭酸マグネシウム、シリカ、水酸化アルミニ
ウム、水酸化マグネシウム、マイカ、モリブデン、アン
チモン、無機マイクロバルーン、有機マイクロバルーン
等の無機、有機充填剤が例示でき、これらの1種または
2種以上が使用でき、また繊維物との併用ができる。
フィラーの含有量は、通常制振材料の16〜48重量%好
ましくは24〜40重量%である。
ましくは24〜40重量%である。
繊維物は、その形状に関わりなく繊維状の形態をとっ
ていれば、いかなる形状のものでも使用できる。例えば
組紐状、クロス状、マット状、ペーパー状、チップ状、
粉末状のものが使用できる。
ていれば、いかなる形状のものでも使用できる。例えば
組紐状、クロス状、マット状、ペーパー状、チップ状、
粉末状のものが使用できる。
本発明の制振材料を製造する方法をフィラーとして繊
維物を用いた場合をあげて説明すると、先ず、硬化性エ
ポキシ樹脂組成物と繊維物とを配合して制振性複合材料
を製造し、次いで制振性複合材料を硬化させて制振材料
を得る。かかる制振性複合材料の製造方法としては一般
の積層方法、例えばハンドレイアップ法、プレス成型法
が採用できる。積層構成は使用する用途により所望の構
成が採用できる。例えば硬化性樹脂組成物とガラス繊維
のチョップストランドマットREW−450−G5(日本板硝子
製)を使用する場合、ハンドレイアップ法では1枚積層
し硬化すると約0.8mm、また4枚積層し硬化すると約3mm
の制振性に優れた複合積層材料が得られる。また制振材
料に剛性が要求される場合には、繊維物として例えばカ
ーボン繊維等のような剛性を有する繊維物とガラス繊維
との2種類を用いればよい。
維物を用いた場合をあげて説明すると、先ず、硬化性エ
ポキシ樹脂組成物と繊維物とを配合して制振性複合材料
を製造し、次いで制振性複合材料を硬化させて制振材料
を得る。かかる制振性複合材料の製造方法としては一般
の積層方法、例えばハンドレイアップ法、プレス成型法
が採用できる。積層構成は使用する用途により所望の構
成が採用できる。例えば硬化性樹脂組成物とガラス繊維
のチョップストランドマットREW−450−G5(日本板硝子
製)を使用する場合、ハンドレイアップ法では1枚積層
し硬化すると約0.8mm、また4枚積層し硬化すると約3mm
の制振性に優れた複合積層材料が得られる。また制振材
料に剛性が要求される場合には、繊維物として例えばカ
ーボン繊維等のような剛性を有する繊維物とガラス繊維
との2種類を用いればよい。
本発明の制振用複合材料から制振材料を製造する際の
硬化条件は、特に限定されるものでなく、室温硬化、加
熱硬化の何れによっても制振性に影響を与えることがな
く、通常、用途作業性等の面から設定されうる。
硬化条件は、特に限定されるものでなく、室温硬化、加
熱硬化の何れによっても制振性に影響を与えることがな
く、通常、用途作業性等の面から設定されうる。
本発明の制振材料は優れた制振性を有するので、産業
上有用な用途が期待できる。例えば自動車、船舶、航空
機材料、土木、建築材料、電機、電子部品材料、スポー
ツ用品材料などへの用途が考えられる。
上有用な用途が期待できる。例えば自動車、船舶、航空
機材料、土木、建築材料、電機、電子部品材料、スポー
ツ用品材料などへの用途が考えられる。
次に本発明を実施例により説明する。
実施例1〜15及び比較例1、2 表−1に示したエポキシ樹脂及びアクリレートを充分
撹拌混合した。この混合溶液に表−1に示した芳香族モ
ノアミン物とポリアミン化合物との混合溶液を硬化剤と
して添加し、室温で充分混合撹拌して硬化性エポキシ樹
脂組成物を得た。硬化性エポキシ樹脂組成物を型枠に注
入した後、表−1に示す硬化条件において硬化させた。
撹拌混合した。この混合溶液に表−1に示した芳香族モ
ノアミン物とポリアミン化合物との混合溶液を硬化剤と
して添加し、室温で充分混合撹拌して硬化性エポキシ樹
脂組成物を得た。硬化性エポキシ樹脂組成物を型枠に注
入した後、表−1に示す硬化条件において硬化させた。
このようにして得られた硬化物について共振周波数10
Hzでの最大損失係数(最大tanδ)、そのときの温度
(ガラス転移温度)及び耐水性を測定した。
Hzでの最大損失係数(最大tanδ)、そのときの温度
(ガラス転移温度)及び耐水性を測定した。
なお比較のためアクリレートを含まない樹脂組成物,
ならびに芳香族モノアミンを含まない樹脂組成物を調製
し最大損失係数(最大tanδ)及びそのときの温度(ガ
ラス転移温度)測定も併せて行った。
ならびに芳香族モノアミンを含まない樹脂組成物を調製
し最大損失係数(最大tanδ)及びそのときの温度(ガ
ラス転移温度)測定も併せて行った。
これらの測定結果を表−2に示す。
さらに、実施例1〜7、9及び11並びに比較例1及び
2の硬化物については、共振周波数10Hzでの各温度にお
ける損失係数(tanδ)を測定した。その結果を第1〜
3図に示す。
2の硬化物については、共振周波数10Hzでの各温度にお
ける損失係数(tanδ)を測定した。その結果を第1〜
3図に示す。
損失係数(tanδ)の測定方法 広域動的粘弾性測定装置(レオロジー社製)により測
定した。
定した。
耐水性の測定方法 JIS K−6911の方法により常温7日間硬化物を水に浸
漬し重量増加率を測定した。
漬し重量増加率を測定した。
実施例16 実施例9と同様にして硬化性エポキシ樹脂組成物を調
合した。この樹脂組成物とガラス繊維マットREW−450−
G5(日本板硝子製)4枚とを常温でハンドレイアップ法
で積層して400mm×250mm厚さ3mmの厚板に成形し,100℃
で8時間硬化を行った。この複合積層体を幅10mmに切り
出して試験片をつくり振動試験を行った。
合した。この樹脂組成物とガラス繊維マットREW−450−
G5(日本板硝子製)4枚とを常温でハンドレイアップ法
で積層して400mm×250mm厚さ3mmの厚板に成形し,100℃
で8時間硬化を行った。この複合積層体を幅10mmに切り
出して試験片をつくり振動試験を行った。
なお比較のため比較例1の樹脂組成物で同様に複合積
層体を作成し併せて振動試験を行った。
層体を作成し併せて振動試験を行った。
振動試験はBruel & Kjaer型の複素弾性率測定装置を
使用した。片持はりとした試験片の共振曲線を測定し,
共振ピークの半値幅から損失係数(d)を算出した。試
験結果を表−3に示す。
使用した。片持はりとした試験片の共振曲線を測定し,
共振ピークの半値幅から損失係数(d)を算出した。試
験結果を表−3に示す。
(発明の効果) 上述したように、本発明の硬化性エポキシ樹脂組成物
は硬化して制振性の優れた硬化物を形成ことができる。
は硬化して制振性の優れた硬化物を形成ことができる。
本発明の制振材料はかかる硬化性エポキシ樹脂組成物
を用いるものであるので、優れた制振性を有するもので
ある。
を用いるものであるので、優れた制振性を有するもので
ある。
第1〜3図は硬化物の損失係数(tanδ)と温度との関
係を示すグラフである。
係を示すグラフである。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−168428(JP,A) 特開 昭55−135131(JP,A) 特開 昭50−97698(JP,A) 特開 平3−759(JP,A) 特開 平2−86615(JP,A) 特開 昭63−186795(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08G 59/50 C08L 63/00 - 63/10 C08L 79/00 - 79/02
Claims (6)
- 【請求項1】a)エポキシ樹脂、b)(メタ)アクリレ
ート、c)芳香族モノアミン及びd)活性水素を有する
アミノ基を2個以上有するポリアミンを含有することを
特徴とする硬化性エポキシ樹脂組成物。 - 【請求項2】芳香族モノアミンが 一般式[I]: (式中、R1は水素原子、アルキル基、メトキシ基又はハ
ロゲン原子を示す。R2は水素原子又はアルキル基を示
す。R3は水素原子又はアルキル基を示す。)で表される
化合物である請求項1記載の硬化性エポキシ樹脂組成
物。 - 【請求項3】芳香族モノアミンとポリアミンとの配合比
が芳香族モノアミン20〜80重量部に対してポリアミン80
〜20重量部の範囲である請求項1記載の硬化性エポキシ
樹脂組成物。 - 【請求項4】芳香族モノアミンとポリアミンとの合計量
が、エポキシ樹脂のエポキシ当量と(メタ)アクリレー
トの(メタ)アクリロイル基当量との合計1当量に対し
て0.6〜1.3当量である請求項1記載の硬化性エポキシ樹
脂組成物。 - 【請求項5】請求項1記載の硬化性エポキシ樹脂組成物
の硬化物とフィラーからなる制振材料。 - 【請求項6】フィラーが繊維物である請求項5記載の制
振材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23030890A JP2963741B2 (ja) | 1990-08-30 | 1990-08-30 | 硬化性樹脂組成物及び制振材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23030890A JP2963741B2 (ja) | 1990-08-30 | 1990-08-30 | 硬化性樹脂組成物及び制振材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04110319A JPH04110319A (ja) | 1992-04-10 |
JP2963741B2 true JP2963741B2 (ja) | 1999-10-18 |
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ID=16905800
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23030890A Expired - Fee Related JP2963741B2 (ja) | 1990-08-30 | 1990-08-30 | 硬化性樹脂組成物及び制振材料 |
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---|---|
JP (1) | JP2963741B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH0573422U (ja) * | 1992-03-12 | 1993-10-08 | 株式会社富士通ゼネラル | 空気調和機 |
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