JP2963525B2 - 燃焼装置 - Google Patents
燃焼装置Info
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- JP2963525B2 JP2963525B2 JP2290918A JP29091890A JP2963525B2 JP 2963525 B2 JP2963525 B2 JP 2963525B2 JP 2290918 A JP2290918 A JP 2290918A JP 29091890 A JP29091890 A JP 29091890A JP 2963525 B2 JP2963525 B2 JP 2963525B2
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Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は燃焼装置に係り、特に点火トーチに排ガスの
混入されないフレッシュエアを供給するに好適な燃焼装
置に関する。
混入されないフレッシュエアを供給するに好適な燃焼装
置に関する。
（従来の技術） 環境保護に関する規制は、今後益々厳しくなることが
予想されるが窒素酸化物（NOX）、ばいじんの低減対策
なども大きな課題である。
予想されるが窒素酸化物（NOX）、ばいじんの低減対策
なども大きな課題である。
ボイラなど燃焼装置のNOX低減対策の現状としては排
ガス混合法と二段燃焼法が確立されている。前者は、排
ガスの一部を燃焼用空気中に混合させて酸素濃度を薄
め、燃焼温度を下げてNOXの発生を抑制する方法であ
る。また後者は、燃料を噴射しているバーナ付近からは
必要空気量の80〜90％しか供給せずに酸素不足状態で燃
焼させ、この部分の温度を抑制しNOXの発生を低減し、
次にバーナの後流部に設けられたオーバエアポート（以
下OAPと略記する）から不足分の空気を供給して完全燃
焼を図るものである。他に低NOXバーナ等の事例もある
がここでは割愛する。
ガス混合法と二段燃焼法が確立されている。前者は、排
ガスの一部を燃焼用空気中に混合させて酸素濃度を薄
め、燃焼温度を下げてNOXの発生を抑制する方法であ
る。また後者は、燃料を噴射しているバーナ付近からは
必要空気量の80〜90％しか供給せずに酸素不足状態で燃
焼させ、この部分の温度を抑制しNOXの発生を低減し、
次にバーナの後流部に設けられたオーバエアポート（以
下OAPと略記する）から不足分の空気を供給して完全燃
焼を図るものである。他に低NOXバーナ等の事例もある
がここでは割愛する。
第３図は従来技術の燃焼装置における点火トーチ用空
気供給の系統図を示す。押込ファン９からの空気は、予
めバーナ用燃焼空気２と二段燃焼用空気３とに分流しそ
れぞれ風箱14、13に入る。一方、ボイラ節炭器５の出口
燃焼排ガス12は排ガス再循環ファン１によってバーナ排
ガス再循環ライン６を経由して送られバーナ用燃焼空気
２に混合されている。またこの燃焼排ガス12は、火炉ホ
ッパ排ガス再循環ライン７を経て火炉50の炉底からも混
合され、再熱蒸気温度の制御を行なうように配慮されて
いる。二段燃焼用空気３には、排ガスは混合されずOAP
用風箱13へ導入される。
気供給の系統図を示す。押込ファン９からの空気は、予
めバーナ用燃焼空気２と二段燃焼用空気３とに分流しそ
れぞれ風箱14、13に入る。一方、ボイラ節炭器５の出口
燃焼排ガス12は排ガス再循環ファン１によってバーナ排
ガス再循環ライン６を経由して送られバーナ用燃焼空気
２に混合されている。またこの燃焼排ガス12は、火炉ホ
ッパ排ガス再循環ライン７を経て火炉50の炉底からも混
合され、再熱蒸気温度の制御を行なうように配慮されて
いる。二段燃焼用空気３には、排ガスは混合されずOAP
用風箱13へ導入される。
従来技術の点火トーチ用燃焼空気４は、点火トーチの
着火性向上のため、フレッシュエアが点火トーチ用燃焼
空気ファン８またはシールエアファン等の単独に設けた
専用ファンによって供給されている。
着火性向上のため、フレッシュエアが点火トーチ用燃焼
空気ファン８またはシールエアファン等の単独に設けた
専用ファンによって供給されている。
（発明が解決しようとする課題） 第３図の従来技術によれば、点火トーチ用燃焼空気の
送給専用に燃焼空気ファン８が必要であり、設備費用及
び運転経費などが嵩み、またファンの信頼性の点や、操
作端の増加、メンテナンス機器の増加など解決を望まれ
る問題点があった。
送給専用に燃焼空気ファン８が必要であり、設備費用及
び運転経費などが嵩み、またファンの信頼性の点や、操
作端の増加、メンテナンス機器の増加など解決を望まれ
る問題点があった。
本発明は上記の問題点に鑑み、敢えて点火トーチ専用
ファン８を設けることなく、点火トーチにフレッシュエ
アの供給が可能で、かつ低NOX燃焼に好適な点火トーチ
用空気供給装置を提供することを目的としている。
ファン８を設けることなく、点火トーチにフレッシュエ
アの供給が可能で、かつ低NOX燃焼に好適な点火トーチ
用空気供給装置を提供することを目的としている。
（課題を解決するための手段） 上記の目的は、OAPへの二段燃焼用空気ライン３また
はOAP用風箱13から点火トーチへ空気供給の専用配管を
設けることによって達成される。
はOAP用風箱13から点火トーチへ空気供給の専用配管を
設けることによって達成される。
（作用） 上記の構成により、OAPへの二段燃焼用空気ラインか
ら、若しくはOAP用風箱13内からの燃焼用空気ドラフト
は、火炉ドラフトと比較して一般的に50〜250mm（水
柱）程度高いので、風箱13から点火トーチへの空気供給
配管を設けることによって、押込ファン９を出たフレッ
シュエアを点火トーチ用燃焼空気として供給することが
可能である。さらに、火炉ドラフトが高くなるにつれ
て、OAP用の空気ドラフトも高くなる特徴を有するか
ら、前記空気供給の専用配管のサイズやルートを最適化
することによって、点火トーチの燃焼用空気源として専
用のファンを設ける必要がなくなる。
ら、若しくはOAP用風箱13内からの燃焼用空気ドラフト
は、火炉ドラフトと比較して一般的に50〜250mm（水
柱）程度高いので、風箱13から点火トーチへの空気供給
配管を設けることによって、押込ファン９を出たフレッ
シュエアを点火トーチ用燃焼空気として供給することが
可能である。さらに、火炉ドラフトが高くなるにつれ
て、OAP用の空気ドラフトも高くなる特徴を有するか
ら、前記空気供給の専用配管のサイズやルートを最適化
することによって、点火トーチの燃焼用空気源として専
用のファンを設ける必要がなくなる。
（実施例） 本発明の実施例の全体構成を第１図を用いて説明す
る。第１図はNOX低減対策として確立されている排ガス
混合法と二段燃焼法の空気ラインに本発明の燃焼装置を
適用した一実施例の空気系統を示す図である。
る。第１図はNOX低減対策として確立されている排ガス
混合法と二段燃焼法の空気ラインに本発明の燃焼装置を
適用した一実施例の空気系統を示す図である。
第１図において、押込ファン９からの燃焼用空気は、
空気予熱器10を経て供給管20と供給管21に分岐し、バー
ナ燃焼用空気２と二段燃焼用空気３として供給され、そ
れぞれバーナ用風箱14とOAP用風箱13に送られる二段燃
焼ラインを形成している。燃焼排ガス12は、排ガス再循
環ファン１によって循環し、バーナ排ガス再循環ライン
６によってバーナ燃焼空気２と混合され、また、火炉ホ
ッパ排ガス再循環ライン７を経由して火炉50の炉底へも
供給する排ガス混合ラインを形成する。OAPに供給され
る二段燃焼用空気３は、排ガスを混合せずにフレッシュ
エアのまま供給し、OAP用風箱13からの噴出速度や拡が
りによって火炉50内で燃焼ガスと混合される。
空気予熱器10を経て供給管20と供給管21に分岐し、バー
ナ燃焼用空気２と二段燃焼用空気３として供給され、そ
れぞれバーナ用風箱14とOAP用風箱13に送られる二段燃
焼ラインを形成している。燃焼排ガス12は、排ガス再循
環ファン１によって循環し、バーナ排ガス再循環ライン
６によってバーナ燃焼空気２と混合され、また、火炉ホ
ッパ排ガス再循環ライン７を経由して火炉50の炉底へも
供給する排ガス混合ラインを形成する。OAPに供給され
る二段燃焼用空気３は、排ガスを混合せずにフレッシュ
エアのまま供給し、OAP用風箱13からの噴出速度や拡が
りによって火炉50内で燃焼ガスと混合される。
本実施例の点火トーチ用の燃焼空気３の特徴は、 （ａ）点火トーチそのものの全体に占める入熱が少ない
からNOXに及ぼす影響が小さいこと、 （ｂ）排ガスを混合して着火性を向上させるバーナ用燃
焼空気２とは相違して、O2成分の高いフレッシュエアと
することが必要であること、 （ｃ）火炉50への燃料投入後は空気予熱器10によって加
熱された熱空気が二段燃焼用空気３へも供給されるた
め、点火トーチには好ましい空気条件となること等が挙
げられ、これらを考慮して、二段燃焼用空気３と火炉50
のドラフト差を活用して、バーナ風箱への供給管20、点
火トーチへの専用配管22を経て、第２図に示すように各
点火トーチ用燃焼空気配管16へ連結され、さらに風箱14
内で点火トーチ15と接続されている。点火トーチ用燃焼
空気配管16はOAP用風箱13から点火トーチ15と接続して
もよい。
からNOXに及ぼす影響が小さいこと、 （ｂ）排ガスを混合して着火性を向上させるバーナ用燃
焼空気２とは相違して、O2成分の高いフレッシュエアと
することが必要であること、 （ｃ）火炉50への燃料投入後は空気予熱器10によって加
熱された熱空気が二段燃焼用空気３へも供給されるた
め、点火トーチには好ましい空気条件となること等が挙
げられ、これらを考慮して、二段燃焼用空気３と火炉50
のドラフト差を活用して、バーナ風箱への供給管20、点
火トーチへの専用配管22を経て、第２図に示すように各
点火トーチ用燃焼空気配管16へ連結され、さらに風箱14
内で点火トーチ15と接続されている。点火トーチ用燃焼
空気配管16はOAP用風箱13から点火トーチ15と接続して
もよい。
請求項２記載の「点火トーチへ送給する熱空気温度を
風箱内雰囲気温度と概ね等しい温度に維持する手段」と
は、例えば点火トーチに空気を供給する専用送給配管を
バーナ用風箱14中に配設することにより、前記専用配管
を高温雰囲気中に保持する構成を意味するものである。
風箱内雰囲気温度と概ね等しい温度に維持する手段」と
は、例えば点火トーチに空気を供給する専用送給配管を
バーナ用風箱14中に配設することにより、前記専用配管
を高温雰囲気中に保持する構成を意味するものである。
上記の通り、空気予熱器10を経て点火トーチ15に300
℃を超える高温空気を供給できるから、点火トーチ15の
着火ミスが低減すると共に保焔性が向上し、従来、専用
ファンを始めとする他の機器類の使用に付随するトラブ
ルの発生がなくなりメンテナンスが容易になる。
℃を超える高温空気を供給できるから、点火トーチ15の
着火ミスが低減すると共に保焔性が向上し、従来、専用
ファンを始めとする他の機器類の使用に付随するトラブ
ルの発生がなくなりメンテナンスが容易になる。
（発明の効果） 本発明の実施により、点火トーチ燃焼空気のための専
用ファンを設ける必要がないので、設備費用及び運転経
費、保全経費などが大幅に削減され、また設備全般の信
頼性が向上するなどの顕著な効果を奏するものである。
用ファンを設ける必要がないので、設備費用及び運転経
費、保全経費などが大幅に削減され、また設備全般の信
頼性が向上するなどの顕著な効果を奏するものである。
第１図は本発明に係る燃焼装置の一実施例の空気系統を
示す図、第２図は本発明の点火トーチへの接続を示すバ
ーナ用風箱の断面図、第３図は従来技術の空気系統を示
す図である。 １……排ガス再循環ファン、２……バーナ用燃焼空気 ３……二段燃焼用空気 ４……点火トーチ用燃焼空気 ５……節炭器 ６……バーナ排ガス再循環ライン ７……火炉ホッパ排ガス再循環ライン ８……点火トーチ用燃焼空気ファン ９……押込ファン、10……空気予熱器 11……排ガス、12……燃焼排ガス 13……OAP用風箱、14……バーナ用風箱 15……点火トーチ 16……点火トーチ用燃焼空気配管 17……エアレジスタ、18……ガスバーナ 19……油バーナ 20……バーナ用風箱への供給管 21……OAP用風箱への供給管 22……点火トーチへの専用配管 50……火炉
示す図、第２図は本発明の点火トーチへの接続を示すバ
ーナ用風箱の断面図、第３図は従来技術の空気系統を示
す図である。 １……排ガス再循環ファン、２……バーナ用燃焼空気 ３……二段燃焼用空気 ４……点火トーチ用燃焼空気 ５……節炭器 ６……バーナ排ガス再循環ライン ７……火炉ホッパ排ガス再循環ライン ８……点火トーチ用燃焼空気ファン ９……押込ファン、10……空気予熱器 11……排ガス、12……燃焼排ガス 13……OAP用風箱、14……バーナ用風箱 15……点火トーチ 16……点火トーチ用燃焼空気配管 17……エアレジスタ、18……ガスバーナ 19……油バーナ 20……バーナ用風箱への供給管 21……OAP用風箱への供給管 22……点火トーチへの専用配管 50……火炉
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) F23C 11/00 318 F23C 11/00 322
Claims (2)
- 【請求項１】押し込みファンからのフレッシュエアを、
空気予熱器を経て、バーナ用風箱と二段燃焼用空気風箱
へ供給するそれぞれの空気供給ラインと、ボイラ出口の
燃焼排ガスを、排ガス再循環ファンにより、少なくとも
バーナ用燃焼空気に供給して混合する燃焼排ガス再循環
ラインを備える燃焼装置において、 前記燃焼排ガス再循環ラインからの燃焼排ガスを混合す
る位置よりも上流側の空気供給ラインから分岐させて、
点火トーチへフレッシュエアを供給する配管を設けたこ
とを特徴とする燃焼装置。 - 【請求項２】前記点火トーチへ供給する熱空気温度を風
箱内雰囲気温度と概ね等しい温度に維持する手段を有す
ることを特徴とする請求項１記載の燃焼装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2290918A JP2963525B2 (ja) | 1990-10-30 | 1990-10-30 | 燃焼装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2290918A JP2963525B2 (ja) | 1990-10-30 | 1990-10-30 | 燃焼装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04165204A JPH04165204A (ja) | 1992-06-11 |
| JP2963525B2 true JP2963525B2 (ja) | 1999-10-18 |
Family
ID=17762197
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2290918A Expired - Fee Related JP2963525B2 (ja) | 1990-10-30 | 1990-10-30 | 燃焼装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2963525B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001082704A (ja) * | 1999-09-09 | 2001-03-30 | Babcock Hitachi Kk | 固形廃棄物の燃焼装置と燃焼方法 |
| JP2004205161A (ja) | 2002-12-26 | 2004-07-22 | Hitachi Ltd | 固体燃料ボイラ及びボイラ燃焼方法 |
| WO2012068293A2 (en) * | 2010-11-16 | 2012-05-24 | Alstom Technology Ltd | Apparatus and method of controlling the thermal performance of an oxygen-fired boiler |
-
1990
- 1990-10-30 JP JP2290918A patent/JP2963525B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04165204A (ja) | 1992-06-11 |
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