JP2963287B2 - 半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置

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JP2963287B2
JP2963287B2 JP27963492A JP27963492A JP2963287B2 JP 2963287 B2 JP2963287 B2 JP 2963287B2 JP 27963492 A JP27963492 A JP 27963492A JP 27963492 A JP27963492 A JP 27963492A JP 2963287 B2 JP2963287 B2 JP 2963287B2
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和之 湯田
幸博 荒谷
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体集積回路装置
に関し、特に信号と直流電圧との双方が伝送される複数
の伝送路の直流電圧の極性を検出する極性検出回路を
有する半導体集積回路装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5はホームバス等の伝送路及び伝送路
に接続された機器を示すブロック図である。図5におい
て、50a〜50dは直流電圧を受けて動作する各種機
能を備えた機器、51,52は機器50a〜50dに接
続し、機器50a〜50dに直流電圧を供給するととも
に各機器50a〜50d間の信号をその直流電圧に重畳
して伝達する伝送路、53は抵抗54,55を介して伝
送路51,52に接続され、機器50a〜50dに電源
電圧を供給する直流電源、56〜58は伝送路51,5
2を伝達する信号波形の歪を抑えるために付加された抵
抗及びコンデンサである。図に示す伝送路51,52の
間には機器50a〜50dの出力する信号と共に直流電
圧が印加されている。しかし、伝送路51,52に印加
される直流電圧の極性は伝送路51,52の外観からは
見分けられない場合が多く、例えば伝送路51の方が伝
送路52より常に高いとは限っておらず、直流電源53
から直流電圧の供給がなされていない場合もある。その
ため、機器50a〜50dはそれぞれ伝送路51,52
に印加された直流電圧の極性を検出するための回路を備
えているのが一般的である。
【0003】図6は図5の点線で囲まれた部分を詳細に
示した図である。機器50aは直流電圧を入力するため
の電源端子65とコンデンサ63,64を介して信号を
入出力するための信号入出力端子66とを備えており、
例えばドライバ/レシーバ回路61が信号入出力端子6
6に接続され、データの送受信を行う。また、電源端子
65には極性検出回路60が接続され、電源端子65か
ら直流電圧を取り込み、その極性を極性検出回路60で
検出して機器50aは直流電圧を使用することが可能に
なる。なお、機器50aが伝送路51,52より電源を
取る場合は、ブリッジ回路を通して接続された電源回路
が必要であるが、ここでは図示していない。
【0004】次に、図7に図6で示した極性検出回路の
一例として回路図を示す。図7において、51,52は
伝送路、60は極性検出回路、75は一方端を伝送路5
2に接続し、極性検出回路60に流れる電流を制限する
ための電流制限抵抗、72,73は電流制限抵抗75の
他方端と伝送路51との間に接続された保護用ダイオー
ドである。69は電流制限抵抗75の他方端にアノード
を接続したダイオード、67はダイオード69のカソー
ドに発光ダイオードのアノードを接続し、伝送路51に
発光ダイオードのカソードを接続し、フォトトランジス
タのエミッタを接地したフォトカプラー、74aはフォ
トカプラー67のフォトトランジスタのコレクタに一方
端を接続し、電源に他方端を接続したプルアップ抵抗で
ある。伝送路51が伝送路52に対して電圧が低くな
り、ダイオード69とフォトカプラー67の発光ダイオ
ードのしきい値電圧の和以上にその絶対値が大きくなっ
た場合、伝送路52からダイオード69、フォトカプラ
ー67及び電流制限抵抗75を通して伝送路51へ電流
が流れる。その結果、極性検出信号出力端76より出力
される出力信号PO1は“H”レベルから“L”レベル
へと変化する。また、70は電流制限抵抗75の他方端
にカソードを接続したダイオード、68はダイオード7
0のアノードに発光ダイオードのカソードを接続し、伝
送路51に発光ダイオードのアノードを接続し、フォト
トランジスタのエミッタを接地したフォトカプラー、7
4bはフォトカプラー68のフォトトランジスタのコレ
クタに一方端を接続し、電源に他方端を接続したプルア
ップ抵抗である。伝送路51が伝送路52に対して電圧
が高くなり、ダイオード70とフォトカプラー68の発
光ダイオードのしきい値電圧の和以上にその電圧の絶対
値が大きくなった場合、伝送路51からダイオード7
0、フォトカプラー68及び電流制限抵抗75を通して
伝送路52へ電流が流れる。その結果、極性検出信号出
力端77より出力される出力信号PO2は“H”レベル
から“L”レベルへと変化する。伝送路51,52の間
の電圧極性は極性検出回路60より出力される出力信号
PO1,PO2によって判断される。また、極性検出回
路60はフォトカプラー67,68によって伝送路5
1,52と出力端76,77より先の回路とは絶縁され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の極性検出回路装
置は以上のように構成されており、フォトカプラー等の
個別部品にて構成されているため、部品点数が多くなる
という問題点があった。
【0006】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、極性検出回路を半導体集積回路
装置化することを目的とする。
【0007】また、入力回路入力信号の電圧が不感帯以
上あるいは以下の電圧となったときのみ、伝送路間の極
性を検出でき、さらに不感帯の範囲を任意に設定できる
ようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る半導体
集積回路装置は、第1及び第2の電位の直流電圧と該直
流電圧に重畳された信号とを供給するための第1及び第
2の伝送路に接続されて、前記直流電圧に関する検出を
行うための半導体集積回路装置であって、半導体基板上
に形成され、前記第1及び第2の伝送路の前記第1及び
第2の電位に応じた電位をそれぞれ入力する第1及び第
2の入力端を有し、前記第1の入力端の電位が第1の所
定電位を超えるかまたは該第1の所定電位より低い第2
の所定電位を下回るかを検出し、その検出結果を第1の
信号として出力するとともに前記第2の入力端の電位が
前記第1の所定電位を超えるかまたは前記第2の所定電
位を下回るかを検出し、その検出結果を第2の信号とし
出力する入力回路と、前記半導体基板上に形成され、
前記第1及び第2の信号を入力する第1及び第2の信号
入力端と、出力端とを有し、前記第1の信号によって前
記第1の伝送路が前記第1の所定電位を超えていること
が示されかつ、前記第2の信号によって前記第2の伝送
路が前記第2の所定電位を下回っていることが示されて
いるときには前記第1の伝送路の電位が前記第2の伝送
路よりも高いと判定してその検出結果を前記出力端から
出力し、前記第2の信号によって前記第2の伝送路が前
記第1の所定電位を超えていることが示されかつ、前記
第1の信号によって前記第1の伝送路が前記第2の所定
電位を下回っていることが示されているときには前記第
2の伝送路の電位が前記第1の伝送路よりも高いと判定
してその検出結果を前記出力端から出力し、前記第1及
び第2の信号によって前記第1および第2の伝送路がと
もに前記第1の所定電位と前記第2の所定電位との間に
あることが示されているときには前記判定を行わずに、
判定が行われなかったことを示す信号を前記出力端から
出力する出力回路とを備えて構成される。
【0009】第2の発明に係る半導体集積回路装置は、
第1の発明の半導体集積回路装置において、前記入力回
路は、前記半導体基板上に形成され、前記第1の所定電
位よりも高い電位を供給する第1の電源に接続された一
方電流電極、前記第1の入力端に接続された他方電流電
極および当該第1の入力端に接続された制御電極を有
し、前記第2の所定電位に設定されたしきい値電位を有
する第1のトランジスタと、前記半導体基板上に形成さ
れ、前記第2の所定電位よりも低い電位を供給する第2
の電源に接続された一方電流電極、前記第1の入力端に
接続された他方電流電極および当該第1の入力端に接続
された制御電極を有し、前記第1の所定電位に設定され
たしきい値電位を有する第2のトランジスタと、前記半
導体基板上に形成され、前記第1の電源に接続された一
方電流電極、前記第2の入力端に接続された他方電流電
極および当該第2の入力端に接続された制御電極を有
し、前記第2の所定電位に設定されたしきい値電位を有
する第3のトランジスタと、前記半導体基板上に形成さ
れ、前記第2の電源に接続された一方電流電極、前記第
2の入力端に接続された他方電流電極および当該第2の
入力端に接続された制御電極を有し、前記第1の所定電
に設定されたしきい値電位を有する第4のトランジス
タとを備えて構成される。
【0010】第3の発明に係る半導体集積回路装置は、
第2の発明の半導体集積回路装置において、前記入力回
路は、前記第1の電源と前記第1のトランジスタの間
に、前記第1の電源と前記第3のトランジスタの間に、
前記第2の電源と前記第2のトランジスタの間に、およ
び前記第2の電源と前記第4のトランジスタと間にそれ
ぞれ順方向に向けて接続されたダイオード手段をさらに
備えて構成される。
【0011】
【作用】第1の発明における入力回路は、第1または第
2の出力端の電位が第1の所定電位と第2の所定電位の
間にある状態が第1および第2の伝送路の電位の高低の
判定に影響を与えないように構成され、つまり第1の所
定電位と第2の所定電位の間を不感帯としている。
【0012】第2の発明における入力回路は第1または
第2の電源の電位を変えることによって第1〜第4のト
ランジスタがオンオフする電位、つまり第1または第2
の所定電位を変更して、不感帯の範囲を任意に設定す
る。
【0013】第3の発明におけるダイオード手段が一定
のしきい値電圧を有することから、接続するダイオード
手段の個数を変えて不感帯の範囲を調整する。
【0014】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1はこの発明の一実施例による極性検出機能を
有する半導体集積回路装置の構成を示すブロック図であ
る。図1において、1は接地、2は電源、3は半導体集
積回路装置、8,9は半導体集積回路装置3に設けられ
た検出入力端子、4,5はそれぞれ一方端を伝送路5
1,52に接続し他方端を検出入力端子8,9に接続し
た入力抵抗、6は検出入力端子8,9、接地1及び電源
2に接続された入力回路、7は入力回路6の出力信号を
入力してそれに応じた出力信号を出力する出力回路、
0,41は入力回路6の出力、10,11は出力回路7
から出力される極性検出出力であり、その他図7と同一
符号が付されたものは図7の同一符号部分と同一もしく
は相当する部分を示す。
【0015】次に動作について説明する。伝送路51お
よび伝送路52の電圧は、それぞれ入力抵抗4、入力抵
抗5を介して検出入力端子8及び検出入力端子9から半
導体集積回路装置3へと入力される。入力抵抗4,5
は、半導体集積回路装置3に大電流が流れ込まない、あ
るいは伝送路51,52に大電流を吸い込まないよう電
流を制御するための抵抗である。入力回路6は検出入力
端子8と検出入力端子9の電圧が電源電位あるいは接地
電位を用いて入力回路6内で設定された不感帯の上限値
以上あるいは下限値以下の電圧になった場合、入力回路
6が出力回路7に対して第1および第2の信号(出力4
0,41)でもって検出結果を出力し、出力回路7は極
性検出出力10,11を出力するように動作する。ここ
で不感帯とは、伝送路51,52の間に電位差が生じて
いるにもかかわらず、半導体集積回路装置3がその電位
差に対して反応しない伝送路51,52の電位の範囲を
いう。
【0016】例えば伝送路51が検出入力端子8におい
て入力回路6で設定された不感帯の上限値以上の電圧
で、伝送路52が検出入力端子9において不感帯の下限
以下の電圧となった場合(検出入力端子8と検出入力
端子9の電位差は不感帯の電位差以上)、入力回路6は
出力回路7に対して出力信号を出力し、極性検出結果と
して極性検出出力10,11が例えば“H”レベルおよ
び“L”レベルを出力する。
【0017】次に図1に示した入力回路6と出力回路7
とで構成される半導体集積回路装置3の極性検出回路部
分を図2に基づいて説明する。図2は極性検出回路の入
力回路と出力回路の構成の一例を示す回路図である。図
2において、12は図1に示した検出入力端子8に接続
される入力回路の入力端、13は図1に示した検出入力
端子9に接続される入力回路6の入力端、40a,40
b,41a,41bは入力回路6の出力、50a,50
bは出力回路7の第1の信号入力端、51a,51bは
出力回路7の第2の信号入力端、14,15は出力回路
7の出力端である。また、Q1〜Q25はNPNまたは
PNPトランジスタ、R1〜R5は抵抗、D1〜D5は
定電流源である。
【0018】入力端12にPNPトランジスタQ1とN
PNトランジスタQ4のコレクタ電極及びベース電極が
接続されている。PNPトランジスタQ1のエミッタ電
極はノードAに接続されている。NPNトランジスタQ
4のエミッタ電極は接地されている。PNPトランジス
タQ1のベース電極にはPNPトランジスタQ2,Q3
のベース電極が接続され、PNPトランジスタQ2,Q
3のエミッタ電極はノードAに接続され、PNPトラン
ジスタQ2,Q3はそれぞれPNPトランジスタQ1と
ともにカレントミラー回路を構成している。NPNトラ
ンジスタQ4のベース電極にはNPNトランジスタQ
5,Q6のベース電極が接続され、NPNトランジスタ
Q5,Q6のエミッタ電極は接地され、NPNトランジ
スタQ5のコレクタ電極はPNPトランジスタQ2のコ
レクタ電極と接続され、NPNトランジスタQ6のコレ
クタ電極はPNPトランジスタQ3のコレクタ電極と接
続され、NPNトランジスタQ5,Q6はそれぞれNP
NトランジスタQ4とともにカレントミラー回路を構成
している。
【0019】入力端13にPNPトランジスタQ7とN
PNトランジスタQ10のコレクタ電極及びベース電極
が接続されている。PNPトランジスタQ7のエミッタ
電極はノードAに接続されている。NPNトランジスタ
Q10のエミッタ電極は接地されている。PNPトラン
ジスタQ7のベース電極にはPNPトランジスタQ8,
Q9のベース電極が接続され、PNPトランジスタQ
8,Q9のエミッタ電極はノードAに接続され、PNP
トランジスタQ8,Q9はそれぞれPNPトランジスタ
Q7とともにカレントミラー回路を構成している。NP
NトランジスタQ10のベース電極にはNPNトランジ
スタQ11,Q12のベース電極が接続され、NPNト
ランジスタQ11,Q12のエミッタ電極は接地され、
NPNトランジスタQ11のコレクタ電極はPNPトラ
ンジスタQ8のコレクタ電極と接続され、NPNトラン
ジスタQ12のコレクタ電極はPNPトランジスタQ9
のコレクタ電極と接続され、NPNトランジスタQ1
1,Q12はそれぞれNPNトランジスタQ10ととも
にカレントミラー回路を構成している。そして、第1の
信号として、トランジスタQ2,Q5のコレクタ電極か
ら入力回路6の出力40aが出ており、トランジスタQ
3,Q6のコレクタ電極から入力回路6の出力40bが
出ている。また、第2の信号として、トランジスタQ
8,Q11のコレクタ電極から入力回路6の出力41a
が出ており、トランジスタQ9,Q12のコレクタ電極
から入力回路6の出力41bが出ている。
【0020】ノードAと電源2との間には直列にNPN
トランジスタQ13が接続され、NPNトランジスタQ
13のベース電極と電源2との間には、定電流源D1が
接続されている。また、NPNトランジスタQ13のベ
ース電極は、直列に接続された抵抗R1とPNPトラン
ジスタQ14とNPNトランジスタQ15とを介して接
地される。ノードAの電位はNPNトランジスタQ13
のベース電位を抵抗R1とPNPトランジスタQ14と
NPNトランジスタQ15とで調整することにより設
できる。
【0021】NPNトランジスタQ16は、エミッタ電
極を接地し、コレクタ電極及びベース電極をPNPトラ
ンジスタQ2及びNPNトランジスタQ5のコレクタ電
極に接続している。NPNトランジスタQ17は、エミ
ッタ電極を接地し、コレクタ電極をPNPトランジスタ
Q9及びNPNトランジスタQ12のコレクタ電極に接
続し、ベース電極をNPNトランジスタQ16のベース
電極に接続している。これらNPNトランジスタQ1
6,Q17はカレントミラー回路を構成している。抵抗
R2はNPNトランジスタQ17のコレクタ電極に一方
端を接続し、他方端を接地している。NPNトランジス
タQ18は抵抗R2の一方端にベース電極を接続し、エ
ミッタ電極を接地している。定電流源D2は一方端を電
源2に接続し、他方端をNPNトランジスタQ18のコ
レクタ電極に接続している。NPNトランジスタQ19
はNPNトランジスタQ18のコレクタ電極にベース電
極を接続し、エミッタ電極を接地している。定電流源D
3は一方端を電源2に接続し、他方端をNPNトランジ
スタQ19のコレクタ電極に接続している。NPNトラ
ンジスタQ20はNPNトランジスタQ19のコレクタ
電極にベース電極を接続し、エミッタ電極を接地してい
る。抵抗R3は一方端を電源2に接続し、他方端をNP
NトランジスタQ20のコレクタ電極に接続している。
そして、NPNトランジスタQ20のコレクタ電極に出
力端14が接続している。
【0022】NPNトランジスタQ21は、エミッタ電
極を接地し、コレクタ電極及びベース電極をPNPトラ
ンジスタQ8及びNPNトランジスタQ11のコレクタ
電極に接続している。NPNトランジスタQ22は、エ
ミッタ電極を接地し、コレクタ電極をPNPトランジス
タQ3及びNPNトランジスタQ6のコレクタ電極に接
続し、ベース電極をNPNトランジスタQ21のベース
電極に接続している。これらNPNトランジスタQ2
1,Q22はカレントミラー回路を構成している。抵抗
R4はNPNトランジスタQ22のコレクタ電極に一方
端を接続し他方端を接地している。NPNトランジスタ
Q23は抵抗R4の一方端にベース電極を接続し、エミ
ッタ電極を接地している。定電流源D4は一方端を電源
2に接続し、他方端をNPNトランジスタQ23のコレ
クタ電極に接続している。NPNトランジスタQ24は
NPNトランジスタQ23のコレクタ電極にベース電極
を接続し、エミッタ電極を接地している。定電流源D5
は一方端を電源2に接続し、他方端をNPNトランジス
タQ24のコレクタ電極に接続している。NPNトラン
ジスタQ25はNPNトランジスタQ24のコレクタ電
極にベース電極を接続し、エミッタ電極を接地してい
る。抵抗R5は一方端を電源2に接続し、他方端をNP
NトランジスタQ25のコレクタ電極に接続している。
そして、NPNトランジスタQ25のコレクタ電極に出
力端15が接続している。
【0023】次に動作について説明する。入力回路6は
入力端12の電位が第1の所定電位を超えるかまたは第
1の所定電位より低い第2の所定電位を下回るかを検出
し、また入力端13の電位が第1の所定電位を超えるか
または第2の所定電位を下回るかを検出し、その検出結
果を出力回路7に対して出力する。出力回路7は入力回
路6の出力40a,40b,41a,41bを第1およ
び第2の信号入力端子50a,50b,51a、51b
から入力し、極性検出結果として出力端14,15より
“H”レベルまたは“L”レベルを出力する。具体的に
分かり易く説明するために図中のノードAの電位を1
V、接地電位を0Vとして説明する。ノードAの電位が
1Vとすると、通常カレントミラーを形成する入力回路
用PNPトランジスタQ1,Q7は入力端12,13
0.3V以下の時にONする。逆にカレントミラーを形
成する入力回路用NPNトランジスタQ4,Q10は、
通常入力端12,13が0.7V以上の時にONする。
従って、入力端12,13の電位が0.3V〜0.7V
の間ではPNPトランジスタQ1,Q7及びNPNトラ
ンジスタQ4,Q10はOFF状態となり、NPNトラ
ンジスタQ16,Q17,Q21,Q22のコレクタ電
極へ対しての電流の供給あるいは吸い込みが起こらな
い。これにより0.3〜0.7Vでは動作しない不感帯
を生ずる。すなわち、トランジスタQ2〜Q6がOFF
状態になることによって、入力回路6の第1の信号とし
て出力回路7の第1の信号入力端50a,50bに電流
を流さないという状態が現れる。また、トランジスタQ
7〜Q12がOFF状態になることによって、入力回路
6の第2の信号として出力回路7の第2の信号入力端5
1a,51bに電流を流さないという状態が現れる。
【0024】入力端12が0.3V、入力端13が0.
7Vの場合を考える。入力端12側は入力回路用PNP
トランジスタQ1がON状態になるため、入力回路6で
はPNPトランジスタQ2,Q3がONして出力回路7
のNPNトランジスタQ16,Q22のコレクタ電極に
電流を供給する。すなわち、トランジスタQ2,Q3が
ON状態となり、入力回路6の第1の信号としてトラン
ジスタQ2,Q3からトランジスタQ16,Q22へ電
流が流れるという電流供給状態が現れる。
【0025】一方、入力端13側は入力回路用NPNト
ランジスタQ10がON状態になるため、入力回路6の
NPNトランジスタQ11,Q12がONして出力回路
7のNPNトランジスタQ17,Q21のコレクタ電極
から電流を吸い込もうとする。すなわち、トランジスタ
Q11,Q12がON状態となり、入力回路6の第2の
信号としてトランジスタQ17,Q21からトランジス
タQ11,Q12へ電流が流れるという電流吸い込み状
態が現れる。この2つの作用によって出力回路7では、
出力端15側のカレントミラー回路はOFF状態にな
り、NPNトランジスタQ23のベース電極に電流が供
給されてNPNトランジスタQ25がONするため、出
力端15は“L”レベルとなる。逆に出力端14側のカ
レントミラー回路はON状態となり、NPNトランジス
タQ18のベース電極に電流が供給されずNPNトラン
ジスタQ18がオフし従ってNPNトランジスタQ20
がOFFするため出力端14は“H”レベルとなる。
【0026】逆に入力端12が0.7V、入力端13が
0.3Vの場合、出力回路7の第1の信号入力端50
a,50bでは入力回路6へ向かって電流が流れるとい
う電流吸い込み状態(第1の信号)を受け、出力回路7
の第2の信号入力端51a,51bでは出力回路7へ向
かって電流が流れるという電流供給状態(第2の信号)
を受けるので、出力端14は“L”レベル、出力端15
は“H”レベルとなる。
【0027】なお、上述の場合入力端12,13の電位
の一方のみが不感帯にある場合でも出力端14,15の
信号の状態は変化しない。
【0028】なお、この入力回路6において、入力端1
2、入力端13がともに0.7V以上であったり、とも
に0.3V以下となるようなことはない。また負電圧が
かかることもない。
【0029】また、上記実施例では、NPNトランジス
タQ13等によりノードAの電位を1Vに設定したが、
接地電位側にもNPNトランジスタQ13,Q15と抵
抗R1とPNPトランジスタQ14と定電流源D1と同
様の回路を設けてNPNトランジスタQ5,Q10のエ
ミッタ側の電位を調節して不感帯の範囲を変えることも
できる。
【0030】次に半導体集積回路の極性検出回路の他の
態様を図3に基づいて説明する。図3は図2で示した極
性検出回路の入力回路に不感帯調整部を追加した例を示
す回路図である。
【0031】図3において、Q26〜Q28及びQ32
〜Q33は不感帯調整用PNPトランジスタ、Q29〜
Q31及びQ35〜Q37は不感帯調整用NPNトラン
ジスタ、25〜28は不感帯調整部、29は第1の出力
回路入力、30は第2の出力回路入力、31は第3の出
力回路入力、32は第4の出力回路入力である。なお、
不感帯調整用PNPトランジスタQ26〜Q28及びQ
32〜Q33はそれぞれm個、不感帯調整用NPNトラ
ンジスタQ29〜Q31及びQ35〜Q37はそれぞれ
n個直列に接続されたものである。
【0032】不感帯の設定法について述べる。ノードA
の電圧を3Vとする。入力回路用PNPトランジスタの
電圧範囲が、〔3−0.7(入力回路用PNPトランジ
スタ1コ分)−0.7×m(不感帯調整用PNPトラン
ジスタmコ分)〕>0(mは整数)の範囲であればPN
PトランジスタQ1,Q7がON状態となる。すなわ
ち、PNPトランジスタQ1,Q7がON状態となる電
圧は、m=0の時2.3V、m=1の時1.6V、m=
2の時0.9V、m=3の時0.2Vとなる。
【0033】同様に入力回路用NPNトランジスタの電
圧範囲が、〔0.7(入力回路用NPNトランジスタ1
コ分)+0.7×n(不感帯調整用NPNトランジスタ
nコ分)〕<3(mは整数)の範囲であれば、NPNト
ランジスタQ4,Q10がON状態となる。すなわち、
NPNトランジスタQ4,Q10がON状態となる電圧
は、n=0の時0.7V、n=1の時1.4V、n=2
の時2.1V、n=3の時2.8Vとなる。これらの組
み合わせによって不感帯の範囲を任意に選ぶことが可能
である。但し、入力回路用PNPトランジスタQ1,Q
7の動作電圧>入力回路用NPNトランジスタQ4,Q
10の動作電圧を満たさなければならない。その他の入
力回路、出力回路の動作については、図2に示した半導
体集積回路装置と同様の動作をする。
【0034】なお、上記実施例では不感帯調整部にトラ
ンジスタQ26〜Q37を用いたが、ダイオードを用い
てもよく上記実施例と同様の効果を奏する。
【0035】また、図4に示すように図1に示した入力
抵抗3,4を半導体集積回路装置3内に設けてもよく、
上記実施例と同様の効果を奏する。
【0036】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明の半導
体集積回路装置によれば、集積化された入力回路と出力
回路によって第1の所定電位を上限とし第2の所定電位
を下限とする不感帯を有する極性検出を行うことがで
き、従来のようにフォトカプラーを用なくても極性検出
が可能となり、部品点数を削減することができるという
効果がある。
【0037】請求項2記載の発明の半導体集積回路装置
によれば、第1および第2の電源の少なくとも一方を用
いて不感帯の上限と下限を容易に設定することができる
という効果がある。
【0038】請求項3記載の発明の半導体集積回路装置
によれば、ダイオードの接続の有無と接続する数とを調
整することによってさらに容易に不感帯の範囲を任意に
設定することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による半導体集積回路装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示した入力回路及び出力回路の構成の一
例を示す回路図である。
【図3】図1に示した入力回路の他の態様を示す回路図
である。
【図4】この発明の他の実施例による半導体集積回路装
置の構成を示すブロック図である。
【図5】従来の伝送路と機器接続を示すブロック図であ
る。
【図6】図5の機器の構成の一部を示すブロック図であ
る。
【図7】従来の半導体集積回路装置の構成を示す回路図
である。
【符号の説明】
1 接地 2 電源 3 半導体集積回路装置 4,5 入力抵抗 6 入力回路 7 出力回路 8,9 検出入力端子 10,11 極性検出出力 25〜28 不感帯調整部 51,52 伝送路

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1及び第2の電位の直流電圧と該直流
    電圧に重畳された信号とを供給するための第1及び第2
    の伝送路に接続されて、前記直流電圧に関する検出を行
    うための半導体集積回路装置であって、 半導体基板上に形成され、前記第1及び第2の伝送路の
    前記第1及び第2の電位に応じた電位をそれぞれ入力す
    る第1及び第2の入力端を有し、前記第1の入力端の電
    位が第1の所定電位を超えるかまたは該第1の所定電位
    より低い第2の所定電位を下回るかを検出し、その検出
    結果を第1の信号として出力するとともに前記第2の入
    力端の電位が前記第1の所定電位を超えるかまたは前記
    第2の所定電位を下回るかを検出し、その検出結果を
    2の信号として出力する入力回路と、 前記半導体基板上に形成され、前記第1及び第2の信号
    を入力する第1及び第2の信号入力端と、出力端とを有
    し、前記第1の信号によって前記第1の伝送路が前記第
    1の所定電位を超えていることが示されかつ、前記第2
    の信号によって前記第2の伝送路が前記第2の所定電位
    を下回っていることが示されているときには前記第1の
    伝送路の電位が前記第2の伝送路よりも高いと判定して
    その検出結果を前記出力端から出力し、前記第2の信号
    によって前記第2の伝送路が前記第1の所定電位を超え
    ていることが示されかつ、前記第1の信号によって前記
    第1の伝送路が前記第2の所定電位を下回っていること
    が示されているときには前記第2の伝送路の電位が前記
    第1の伝送路よりも高いと判定してその検出結果を前記
    出力端から出力し、前記第1及び第2の信号によって前
    記第1および第2の伝送路がともに前記第1の所定電位
    と前記第2の所定電位との間にあることが示されている
    ときには前記判定を行わずに、判定が行われなかったこ
    とを示す信号を前記出力端から出力する出力回路と、 を備える半導体集積回路装置。
  2. 【請求項2】 前記入力回路は、 前記半導体基板上に形成され、前記第1の所定電位より
    も高い電位を供給する第1の電源に接続された一方電流
    電極、前記第1の入力端に接続された他方電流電極およ
    び当該第1の入力端に接続された制御電極を有し、前記
    第2の所定電位に設定されたしきい値電位を有する第1
    のトランジスタと、 前記半導体基板上に形成され、前記第2の所定電位より
    も低い電位を供給する第2の電源に接続された一方電流
    電極、前記第1の入力端に接続された他方電流電極およ
    び当該第1の入力端に接続された制御電極を有し、前記
    第1の所定電位に設定されたしきい値電位を有する第2
    のトランジスタと、 前記半導体基板上に形成され、前記第1の電源に接続さ
    れた一方電流電極、前記第2の入力端に接続された他方
    電流電極および当該第2の入力端に接続された制御電極
    を有し、前記第2の所定電位に設定されたしきい値電位
    を有する第3のトランジスタと、 前記半導体基板上に形成され、前記第2の電源に接続さ
    れた一方電流電極、前記第2の入力端に接続された他方
    電流電極および当該第2の入力端に接続された制御電極
    を有し、前記第1の所定電位に設定されたしきい値電位
    を有する第4のトランジスタとを備える、請求項1記載
    の半導体集積回路装置。
  3. 【請求項3】 前記入力回路は、 前記第1の電源と前記第1のトランジスタの間に、前記
    第1の電源と前記第3のトランジスタの間に、前記第2
    の電源と前記第2のトランジスタの間に、および前記第
    2の電源と前記第4のトランジスタと間にそれぞれ順方
    向に向けて接続されたダイオード手段をさらに備える、
    請求項2記載の半導体集積回路装置。
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