JP2963040B2 - ゴルフボールの再生方法 - Google Patents
ゴルフボールの再生方法Info
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- JP2963040B2 JP2963040B2 JP32821195A JP32821195A JP2963040B2 JP 2963040 B2 JP2963040 B2 JP 2963040B2 JP 32821195 A JP32821195 A JP 32821195A JP 32821195 A JP32821195 A JP 32821195A JP 2963040 B2 JP2963040 B2 JP 2963040B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフボールの再
生方法に関し、さらに詳しくは、ウレタン樹脂塗料の塗
装により外観不良が発生したゴルフボールの再生方法に
関する。
生方法に関し、さらに詳しくは、ウレタン樹脂塗料の塗
装により外観不良が発生したゴルフボールの再生方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】ゴルフボールの塗装仕上げには、ウレタ
ン樹脂塗料を塗装する場合が多く、また、カバーとの密
着性を向上させるために、エポキシ樹脂塗料を下塗りと
して塗装し、その上にウレタン樹脂塗料を塗装すること
が行われている。これは、主として、ウレタン樹脂塗料
がゴルフボールに美しい外観を付与するのに好都合であ
ることと、ウレタン樹脂塗料層(ウレタン樹脂塗膜)が
耐摩耗性に優れているという理由によるものである。
ン樹脂塗料を塗装する場合が多く、また、カバーとの密
着性を向上させるために、エポキシ樹脂塗料を下塗りと
して塗装し、その上にウレタン樹脂塗料を塗装すること
が行われている。これは、主として、ウレタン樹脂塗料
がゴルフボールに美しい外観を付与するのに好都合であ
ることと、ウレタン樹脂塗料層(ウレタン樹脂塗膜)が
耐摩耗性に優れているという理由によるものである。
【0003】しかし、上記のようなウレタン樹脂塗料の
塗装工程でのハンドリングミスや塗装ミス、あるいはマ
ーキング不良などによって、ゴルフボールに飛行性能と
は無関係な外観上の不良品が発生することがあり、これ
がゴルフボールの生産収率を低下させる原因の一つにな
っている。
塗装工程でのハンドリングミスや塗装ミス、あるいはマ
ーキング不良などによって、ゴルフボールに飛行性能と
は無関係な外観上の不良品が発生することがあり、これ
がゴルフボールの生産収率を低下させる原因の一つにな
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
なウレタン樹脂塗料の塗装により発生した外観不良のゴ
ルフボールの表面からウレタン樹脂塗料層を下塗り塗料
層としてのエポキシ樹脂塗料層を汚染することなく剥離
して、ゴルフボールを再生する方法を提供することを目
的とする。
なウレタン樹脂塗料の塗装により発生した外観不良のゴ
ルフボールの表面からウレタン樹脂塗料層を下塗り塗料
層としてのエポキシ樹脂塗料層を汚染することなく剥離
して、ゴルフボールを再生する方法を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、下塗り塗料層
としてエポキシ樹脂塗料層を有するウレタン樹脂塗料の
塗装済みゴルフボールを、メタノール(メチルアルコー
ル)と苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)との混合液中の
苛性ソーダの濃度を5重量%から飽和濃度に調整したメ
タノールと苛性ソーダとの混合液に、5〜30℃で10
〜25分間浸漬して、ウレタン樹脂塗料層をゴルフボー
ル表面から剥離した後、ウレタン樹脂塗料を再塗装する
ことによって、上記目的を達成したものである。
としてエポキシ樹脂塗料層を有するウレタン樹脂塗料の
塗装済みゴルフボールを、メタノール(メチルアルコー
ル)と苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)との混合液中の
苛性ソーダの濃度を5重量%から飽和濃度に調整したメ
タノールと苛性ソーダとの混合液に、5〜30℃で10
〜25分間浸漬して、ウレタン樹脂塗料層をゴルフボー
ル表面から剥離した後、ウレタン樹脂塗料を再塗装する
ことによって、上記目的を達成したものである。
【0006】すなわち、ウレタン樹脂塗料の塗装により
外観不良が発生したゴルフボールを上記メタノールと苛
性ソーダとの混合液に浸漬すると、ウレタン樹脂塗料の
ウレタン結合が切断されるとともに、メタノールにより
そのウレタン樹脂塗料層(塗膜)が膨潤して、ゴルフボ
ール表面から剥離する。そして、そのウレタン樹脂塗料
層の剥離後、ウレタン樹脂塗料を再塗装することによっ
て、外観不良が発生したゴルフボールを再生することが
できる。
外観不良が発生したゴルフボールを上記メタノールと苛
性ソーダとの混合液に浸漬すると、ウレタン樹脂塗料の
ウレタン結合が切断されるとともに、メタノールにより
そのウレタン樹脂塗料層(塗膜)が膨潤して、ゴルフボ
ール表面から剥離する。そして、そのウレタン樹脂塗料
層の剥離後、ウレタン樹脂塗料を再塗装することによっ
て、外観不良が発生したゴルフボールを再生することが
できる。
【0007】本発明においては、メタノールと苛性ソー
ダとの混合液中の苛性ソーダの濃度を5重量%から飽和
濃度とするが、これは苛性ソーダの濃度が5重量%より
低い場合は、ウレタン樹脂塗料のウレタン結合を切断し
てウレタン樹脂塗料層をゴルフボール表面から剥離する
作用が充分に発揮できないからである。メタノールと苛
性ソーダとの混合液中の苛性ソーダの飽和濃度は、温度
によって異なるが、例えば、28℃で約20重量%であ
る。
ダとの混合液中の苛性ソーダの濃度を5重量%から飽和
濃度とするが、これは苛性ソーダの濃度が5重量%より
低い場合は、ウレタン樹脂塗料のウレタン結合を切断し
てウレタン樹脂塗料層をゴルフボール表面から剥離する
作用が充分に発揮できないからである。メタノールと苛
性ソーダとの混合液中の苛性ソーダの飽和濃度は、温度
によって異なるが、例えば、28℃で約20重量%であ
る。
【0008】また、本発明においては、対象とするゴル
フボールが、カバーとの密着性を高めるために、エポキ
シ樹脂塗料を下塗りとして塗装し、その上にウレタン樹
脂塗料を塗装しているので、上記メタノールと苛性ソー
ダとの混合液への浸漬時間は10〜25分間であること
が必要である。すなわち、上記ゴルフボールを上記メタ
ノールと苛性ソーダとの混合液に10分〜25分間浸漬
すると、ウレタン樹脂塗料層のみが剥離し、エポキシ樹
脂塗料層はゴルフボールのカバー表面に残る。しかし、
浸漬時間が10分より短い場合はウレタン樹脂塗料層の
剥離が充分でなく、浸漬時間が25分より長くなるとエ
ポキシ樹脂塗料層が損傷を受けるおそれがある。
フボールが、カバーとの密着性を高めるために、エポキ
シ樹脂塗料を下塗りとして塗装し、その上にウレタン樹
脂塗料を塗装しているので、上記メタノールと苛性ソー
ダとの混合液への浸漬時間は10〜25分間であること
が必要である。すなわち、上記ゴルフボールを上記メタ
ノールと苛性ソーダとの混合液に10分〜25分間浸漬
すると、ウレタン樹脂塗料層のみが剥離し、エポキシ樹
脂塗料層はゴルフボールのカバー表面に残る。しかし、
浸漬時間が10分より短い場合はウレタン樹脂塗料層の
剥離が充分でなく、浸漬時間が25分より長くなるとエ
ポキシ樹脂塗料層が損傷を受けるおそれがある。
【0009】上記のように、下塗り塗料層としてエポキ
シ樹脂塗料層を有し、その上にウレタン樹脂塗料を塗装
したゴルフボールの表面から、上記方法によってウレタ
ン樹脂塗料層を剥離すると、それに伴ってゴルフボール
に印刷したマークなどのインクの顔料や染料がエポキシ
樹脂塗料層を汚染する場合がある。そこで、そのような
エポキシ樹脂塗料層を下塗り塗料層として有するゴルフ
ボールの表面からウレタン樹脂塗料層を剥離するにあた
っては、上記メタノールと苛性ソーダとの混合液の温度
を5〜30℃、好ましくは10〜27℃に調整して、1
0〜25分間浸漬することにより、顔料や染料によるエ
ポキシ樹脂塗料層への汚染を防止することができる。す
なわち、上記浸漬時のメタノールと苛性ソーダとの混合
液の温度が5℃より低い場合はウレタン樹脂塗料層の剥
離が充分にできず、メタノールと苛性ソーダとの混合液
の温度が30℃より高い場合はマークなどの顔料や染料
によるエポキシ樹脂塗料層の汚染が生じる。
シ樹脂塗料層を有し、その上にウレタン樹脂塗料を塗装
したゴルフボールの表面から、上記方法によってウレタ
ン樹脂塗料層を剥離すると、それに伴ってゴルフボール
に印刷したマークなどのインクの顔料や染料がエポキシ
樹脂塗料層を汚染する場合がある。そこで、そのような
エポキシ樹脂塗料層を下塗り塗料層として有するゴルフ
ボールの表面からウレタン樹脂塗料層を剥離するにあた
っては、上記メタノールと苛性ソーダとの混合液の温度
を5〜30℃、好ましくは10〜27℃に調整して、1
0〜25分間浸漬することにより、顔料や染料によるエ
ポキシ樹脂塗料層への汚染を防止することができる。す
なわち、上記浸漬時のメタノールと苛性ソーダとの混合
液の温度が5℃より低い場合はウレタン樹脂塗料層の剥
離が充分にできず、メタノールと苛性ソーダとの混合液
の温度が30℃より高い場合はマークなどの顔料や染料
によるエポキシ樹脂塗料層の汚染が生じる。
【0010】ここで、本発明が対象とするゴルフボール
のうち代表的なものを図面を参照しつつ説明する。
のうち代表的なものを図面を参照しつつ説明する。
【0011】図1は下塗り塗料層としてエポキシ樹脂塗
料層を有し、その上にウレタン樹脂塗料を塗装して塗装
仕上げをしたゴルフボールを模式的に示す断面図であ
り、図中、1はコア、2はカバー、3はウレタン樹脂塗
料層で、4は下塗り塗料層としてのエポキシ樹脂塗料層
である。
料層を有し、その上にウレタン樹脂塗料を塗装して塗装
仕上げをしたゴルフボールを模式的に示す断面図であ
り、図中、1はコア、2はカバー、3はウレタン樹脂塗
料層で、4は下塗り塗料層としてのエポキシ樹脂塗料層
である。
【0012】これらのゴルフボールにおいて、コア1や
カバー2は従来と同様のものを用いることができ、コア
1はソリッドコアであってもよいし、また糸巻きコアで
あってもよい。また、カバー2もバラタ系カバーであっ
てもよいし、アイオノマー樹脂などを主材とする樹脂系
カバーであってもよい。
カバー2は従来と同様のものを用いることができ、コア
1はソリッドコアであってもよいし、また糸巻きコアで
あってもよい。また、カバー2もバラタ系カバーであっ
てもよいし、アイオノマー樹脂などを主材とする樹脂系
カバーであってもよい。
【0013】ウレタン樹脂塗料層3やエポキシ樹脂塗料
層4は、非常に薄いものであるが、図1においては、そ
れらを実際より厚く図示し、図面上でそれらが容易に視
認できるようにしている。また、実際のゴルフボールに
おいては、表面にディンプルを設ける場合が多いが、こ
の図1では、その図示を省略している。また、図1に示
したゴルフボールは、コア1の周囲をカバー2で被覆し
たゴルフボールであるが、本発明が対象とするゴルフボ
ールは、そのようなカバーを持たないワンピースゴルフ
ボールであってもよいし、またコア1が2層以上の多層
構造のものであってもよいし、カバー2が内層カバーと
外層カバーとからなる2層構造あるいはそれ以上の多層
構造のものであってもよく、さらには、コア1とカバー
2との間に中間層を設けたものでもよい。
層4は、非常に薄いものであるが、図1においては、そ
れらを実際より厚く図示し、図面上でそれらが容易に視
認できるようにしている。また、実際のゴルフボールに
おいては、表面にディンプルを設ける場合が多いが、こ
の図1では、その図示を省略している。また、図1に示
したゴルフボールは、コア1の周囲をカバー2で被覆し
たゴルフボールであるが、本発明が対象とするゴルフボ
ールは、そのようなカバーを持たないワンピースゴルフ
ボールであってもよいし、またコア1が2層以上の多層
構造のものであってもよいし、カバー2が内層カバーと
外層カバーとからなる2層構造あるいはそれ以上の多層
構造のものであってもよく、さらには、コア1とカバー
2との間に中間層を設けたものでもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】つぎに、実施例を挙げて本発明を
より具体的に説明する。ただし、本発明はそれらの実施
例のみに限定されるものではない。なお、以下の実施例
において、濃度を示す%は重量%によるものである。
より具体的に説明する。ただし、本発明はそれらの実施
例のみに限定されるものではない。なお、以下の実施例
において、濃度を示す%は重量%によるものである。
【0015】実施例1 アイオノマー樹脂系カバーで、下塗り塗料としてエポキ
シ樹脂塗料〔神東塗料(株)製、ポリン720(商品
名)〕を塗装し、さらにその上に後に詳しく説明するウ
レタン樹脂塗料を塗装して仕上げをしたゴルフボールの
ウレタン樹脂塗料層の剥離を表1〜3に記載の条件下で
行った。使用したウレタン樹脂塗料は、ネオペンチルア
ルコール30%、トリエチレングリコール14%、トリ
ス2−ヒドロキシエチルイソシアヌレート5%、アジピ
ン酸47%およびテトラヒドロフタル酸4%からなる混
合物を200〜250℃で4〜5時間加熱してエステル
化させることにより合成したポリエステル樹脂〔酸価=
6、水酸基価=120、分子 量(GPC)Mw=480
0、Mn=2000〕をメチルイソブチルケトン/キシ
レン=50/50の混合溶剤に溶解し、不揮発分80%
の基剤樹脂ワニスを調製し、この基剤樹脂ワニス100
重量部に対して、バーノックDN−950〔商品名、大
日本インキ化学工業(株)製、ヘキサメチレンジイソシ
アネートのトリメチロールプロパンアダクタ体であっ
て、NCO含有率12.0%、不揮発分75%〕82重
量部、ジブチル錫ジラウレート0.005重量部および
シンナー〔トルエン30重量部、酢酸エチル40重量部
およびメチルイソブチルケトン40重量部の混合物〕2
22重量部を加えて混合し、さらに上記シンナーで不揮
発分35%に調整したものである。
シ樹脂塗料〔神東塗料(株)製、ポリン720(商品
名)〕を塗装し、さらにその上に後に詳しく説明するウ
レタン樹脂塗料を塗装して仕上げをしたゴルフボールの
ウレタン樹脂塗料層の剥離を表1〜3に記載の条件下で
行った。使用したウレタン樹脂塗料は、ネオペンチルア
ルコール30%、トリエチレングリコール14%、トリ
ス2−ヒドロキシエチルイソシアヌレート5%、アジピ
ン酸47%およびテトラヒドロフタル酸4%からなる混
合物を200〜250℃で4〜5時間加熱してエステル
化させることにより合成したポリエステル樹脂〔酸価=
6、水酸基価=120、分子 量(GPC)Mw=480
0、Mn=2000〕をメチルイソブチルケトン/キシ
レン=50/50の混合溶剤に溶解し、不揮発分80%
の基剤樹脂ワニスを調製し、この基剤樹脂ワニス100
重量部に対して、バーノックDN−950〔商品名、大
日本インキ化学工業(株)製、ヘキサメチレンジイソシ
アネートのトリメチロールプロパンアダクタ体であっ
て、NCO含有率12.0%、不揮発分75%〕82重
量部、ジブチル錫ジラウレート0.005重量部および
シンナー〔トルエン30重量部、酢酸エチル40重量部
およびメチルイソブチルケトン40重量部の混合物〕2
22重量部を加えて混合し、さらに上記シンナーで不揮
発分35%に調整したものである。
【0016】試験に供したゴルフボールは、ウレタン樹
脂塗料層の平均厚みが約30μmのほぼ均一な厚みのも
のであり、塗装済み外観不良ゴルフボールではないが、
これは試験に供するゴルフボールをできるかぎり均一化
して、正確な試験結果を得るためであり、この試験によ
って得られた結果は、もちろん、塗装済み外観不良ゴル
フボールのウレタン樹脂塗料層の剥離に適用できるもの
であると考えられる。
脂塗料層の平均厚みが約30μmのほぼ均一な厚みのも
のであり、塗装済み外観不良ゴルフボールではないが、
これは試験に供するゴルフボールをできるかぎり均一化
して、正確な試験結果を得るためであり、この試験によ
って得られた結果は、もちろん、塗装済み外観不良ゴル
フボールのウレタン樹脂塗料層の剥離に適用できるもの
であると考えられる。
【0017】得られたゴルフボールの評価結果を表1〜
3に示すが、その評価は、剥離性と、ボールの耐ダメー
ジ性、耐汚染性、総合評価で行った。上記剥離性、ボー
ルの耐ダメージ性、耐汚染性、総合評価の評価方法や評
価基準は次の通りである。なお、表中の浸漬温度とは、
ゴルフボールを浸漬する際のメタノールと苛性ソーダと
の混合液の温度であり、苛性ソーダ濃度とは、ゴルフボ
ールを浸漬するメタノールと苛性ソーダとの混合液中の
苛性ソーダの濃度である。
3に示すが、その評価は、剥離性と、ボールの耐ダメー
ジ性、耐汚染性、総合評価で行った。上記剥離性、ボー
ルの耐ダメージ性、耐汚染性、総合評価の評価方法や評
価基準は次の通りである。なお、表中の浸漬温度とは、
ゴルフボールを浸漬する際のメタノールと苛性ソーダと
の混合液の温度であり、苛性ソーダ濃度とは、ゴルフボ
ールを浸漬するメタノールと苛性ソーダとの混合液中の
苛性ソーダの濃度である。
【0018】剥離性: メタノールと苛性ソーダとの混合液に浸漬した全ゴルフ
ボール数に対してウレタン樹脂塗料層が完全に剥離した
ゴルフボール数の割合であり、百分率(%)で示す。な
お、試験に供したゴルフボール数はそれぞれ100個ず
つである。
ボール数に対してウレタン樹脂塗料層が完全に剥離した
ゴルフボール数の割合であり、百分率(%)で示す。な
お、試験に供したゴルフボール数はそれぞれ100個ず
つである。
【0019】ボールの耐ダメージ性 ボール表面のウレタン樹脂塗料層を剥離した後、ウレタ
ン樹脂塗料を再塗装し、そのボールのウレタン樹脂塗料
層の密着性を評価し、その結果を判定したものである。
なお、密着性の評価方法は次の通りである。
ン樹脂塗料を再塗装し、そのボールのウレタン樹脂塗料
層の密着性を評価し、その結果を判定したものである。
なお、密着性の評価方法は次の通りである。
【0020】密着性: ウレタン樹脂塗料を再塗装した後、ボールを水中に24
時間浸漬し、その浸漬後のボールを45m/secの速
度で鉄板へ20回打ちつけ、塗料の剥離状態を肉眼で観
察し、下記の評価基準で評価する。
時間浸漬し、その浸漬後のボールを45m/secの速
度で鉄板へ20回打ちつけ、塗料の剥離状態を肉眼で観
察し、下記の評価基準で評価する。
【0021】評価基準: ◎ : 塗料の剥離がまったくない。 ○ : 100個のボールに対して1〜2個の割合で塗料の剥離がある。 △ : 100個のボールに対して3〜10個の割合で塗料の剥離がある。 × : 100個のボールに対して10個以上の割合で塗料の剥離がある。
【0022】耐汚染性:ウレタン樹脂塗料層を剥離した
後、マーク位置の汚染状態を肉眼で観察し、下記の評価
基準で評価する。
後、マーク位置の汚染状態を肉眼で観察し、下記の評価
基準で評価する。
【0023】評価基準: ◎ : 汚染がまったくない。 ○ : 少し汚染があるが、ウレタン樹脂塗料を再塗装した時にその汚染が 見えなくなる。 △ : ウレタン樹脂塗料を再塗装した時に下の汚染が少し見える。 × : ウレタン樹脂塗料を再塗装した時に下の汚染がはっきり見える。
【0024】総合評価: ◎ : 上記2種類の評価が◎と○以上 ○ : 上記2種類の評価が○と○以上 △ : 上記2種類の評価が○と△以上 × : 上記2種類の評価が△と△以下
【0025】なお、上記の総合評価は、ウレタン樹脂塗
料層の剥離ができた場合を前提とした評価方法であり、
ウレタン樹脂塗料層の剥離ができなかった場合には、有
用性がまったくないので、上記総合評価の対象からはず
している。
料層の剥離ができた場合を前提とした評価方法であり、
ウレタン樹脂塗料層の剥離ができなかった場合には、有
用性がまったくないので、上記総合評価の対象からはず
している。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】
【表3】
【0029】表1〜3に示すように、メタノールと苛性
ソーダとの混合液への浸漬を特定範囲内の温度と浸漬時
間で行った場合は、下塗り塗料層のエポキシ樹脂塗料層
への汚染やボールのダメージを引き起こすことなく、ウ
レタン樹脂塗料層を剥離させることができた。
ソーダとの混合液への浸漬を特定範囲内の温度と浸漬時
間で行った場合は、下塗り塗料層のエポキシ樹脂塗料層
への汚染やボールのダメージを引き起こすことなく、ウ
レタン樹脂塗料層を剥離させることができた。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、ウレ
タン樹脂塗料の塗装により発生した外観不良のゴルフボ
ールの表面からウレタン樹脂塗料層を下塗り塗料層のエ
ポキシ樹脂塗料層への汚染やボールのダメージを引き起
こすことなく剥離し、その後、ウレタン樹脂塗料を再塗
装することによって、外観不良のゴルフボールを再生さ
せることができるようになった。
タン樹脂塗料の塗装により発生した外観不良のゴルフボ
ールの表面からウレタン樹脂塗料層を下塗り塗料層のエ
ポキシ樹脂塗料層への汚染やボールのダメージを引き起
こすことなく剥離し、その後、ウレタン樹脂塗料を再塗
装することによって、外観不良のゴルフボールを再生さ
せることができるようになった。
【図1】本発明に係るゴルフボールの一例を模式的に示
す断面図である。
す断面図である。
1 コア 2 カバー 3 ウレタン樹脂塗料層 4 エポキシ樹脂塗料層
Claims (1)
- 【請求項1】 苛性ソーダの濃度が5重量%から飽和濃
度のメタノールと苛性ソーダとの混合液に、下塗り塗料
層としてエポキシ樹脂塗料層を有するウレタン樹脂塗料
の塗装済みゴルフボールを5〜30℃で10〜25分間
浸漬して、ゴルフボール表面のウレタン樹脂塗料層を剥
離した後、ウレタン樹脂塗料を再塗装することを特徴と
するゴルフボールの再生方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32821195A JP2963040B2 (ja) | 1995-11-21 | 1995-11-21 | ゴルフボールの再生方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32821195A JP2963040B2 (ja) | 1995-11-21 | 1995-11-21 | ゴルフボールの再生方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09140833A JPH09140833A (ja) | 1997-06-03 |
JP2963040B2 true JP2963040B2 (ja) | 1999-10-12 |
Family
ID=18207699
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32821195A Expired - Fee Related JP2963040B2 (ja) | 1995-11-21 | 1995-11-21 | ゴルフボールの再生方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2963040B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100760162B1 (ko) * | 2007-07-13 | 2007-10-04 | 최강숙 | 중고 골프공의 재생방법 |
US8906508B2 (en) | 2012-05-30 | 2014-12-09 | Nike, Inc. | Method of toughening thermoplastic polyurethane and articles comprising toughened thermoplastic polyurethane |
-
1995
- 1995-11-21 JP JP32821195A patent/JP2963040B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09140833A (ja) | 1997-06-03 |
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