JP2962705B1 - 基板の乾燥装置および乾燥方法 - Google Patents
基板の乾燥装置および乾燥方法Info
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Abstract
る。 【解決手段】 シンク11内に水槽12を設け、水槽1
2の側部にレベルセンサ14を設け、水槽12の下部に
純水供給ポート15を設け、水槽12の下部に排水ポー
ト16を設け、水槽12内に簀子状の支持板17を設
け、支持板17に4本の足18を取り付け、足18を水
槽12の底に載置し、支持板17に固定受台19を取り
付け、リフタ昇降装置(図示せず)により昇降されるリ
フタ20に連結板21を取り付け、連結板21に可動受
台22を取り付け、連結板21にナイフエッジ23を取
り付け、実線で示す位置から二点鎖線で示す位置に移動
可能なガス供給管25を設け、ガス供給管25にガス吹
出管26を取り付ける。
Description
半導体ウェハ、ガラス基板などの基板を乾燥する基板の
乾燥装置および乾燥方法に関するものである。
し、半導体ウェハの加工の微細化が進んでいるから、洗
浄によって得られた半導体ウェハの表面の清浄度が極め
て高いレベルで求められている。このため、半導体ウェ
ハをバッチ処理でウエット洗浄した後その半導体ウェハ
を乾燥するには、スピンドライ法とIPA蒸気乾燥法と
が主に用いられてきた。
たカセットを1000rpm程度の高速で回転させ、付
着水を遠心力で半導体ウェハの表面から振り切る方法で
あるが、機械的振動を避け難く、また半導体ウェハの表
面上を移動する水は周縁から水玉となって飛散するか
ら、飛散した水がチャンバーの壁に衝突して飛沫化し、
水が乾燥面に再付着するなど種々の難点があって、半導
体ウェハ表面の清浄度の到達レベルには一定の限界が見
られる。
ropyl alcohol、イソプロピル・アルコール)蒸気相中
に濡れた半導体ウェハをさらすことにより乾燥する方法
であり、高い清浄度レベルでの乾燥が可能であるが、I
PAの水分管理を適切に行なうことが不可欠であるか
ら、高いランニングコストを必要とする。また、何より
も心配されるのは可燃性のIPAを加熱して多量の蒸気
を発生させる必要があることで、そのため災害予防対策
を十分に整えて使用しなければならない。
れ、ランニングコストもかからず、安全性の心配も殆ど
ない半導体ウェハの乾燥技術が求められている。
として、純水中に浸漬した半導体ウェハを引き上げなが
ら、半導体ウェハと水面との交線に生ずるメニスカス
(meniscus)部にIPA蒸気を含む不活性ガスを吹き付
け、メニスカス部に表面張力の勾配を作って、水が半導
体ウェハに濡れないようにし、乾いた半導体ウェハ面を
得る原理が注目されている。この原理に基づく乾燥方式
には、半導体ウェハを引き上げて水面より露出させるウ
ェハ引上方式と、水面を降下させて半導体ウェハを露出
させる水面降下方式とがある。
収納しているカセットとともに引き上げると、カセット
のウェハ保持溝と半導体ウェハとの接触部に水が残って
完全な乾燥ができないから、水槽外の昇降機構によって
昇降される支持部材を設け、支持部材に半導体ウェハの
下端部を支持し、支持部材を上昇させてカセットのウェ
ハ保持溝部をガイドにして半導体ウェハのみを押し上
げ、半導体ウェハを水面上に露出させ、また水槽の上部
には乾燥した補助カセットを用意し、補助カセットのウ
ェハ保持溝と水中のカセットのウェハ保持溝とを合致さ
せて、押し上げられた乾燥半導体ウェハを補助カセット
に収納し、そのあと水中のカセットを引き上げて気中に
露出して乾燥させたのち、補助カセット中の半導体ウェ
ハを元のカセットに戻し入れる。
体ウェハがカセットのウェハ保持溝と摺動して発塵する
問題があり、しかも半導体ウェハの移し替えという繁雑
な操作を必要とする。
した半導体ウェハを水中に浸漬し、水を排水して水面を
降下させながら、水槽の上部に被せた蓋の内面に設けた
多数のガス吐出口からIPA蒸気を含む不活性ガスを吹
き出し、IPA蒸気を含む不活性ガスを降下水面に当て
て、半導体ウェハを乾燥させる。
ウェハを水面から完全に露出させた時点ではカセットの
ウェハ保持溝と半導体ウェハとの接触部に残る水は除去
されないから、IPA蒸気を含む不活性ガスから加熱し
た不活性ガスに切り替え、引きつづき加熱した不活性ガ
スを長時間吹き出して残留水分を乾燥させる必要があ
る。このため、半導体ウェハを完全乾燥させるには不活
性ガスと熱エネルギーとを多量に消費し、かつ長い処理
時間を要する欠点がある。
れた半導体ウェハを処理するスタンドアローン型の装置
を用いた方式である。
収納しない状態で搬送するカセットレス搬送型の自動洗
浄装置があり、カセットレス搬送型の自動洗浄装置で洗
浄から乾燥まで一貫して処理する場合には、乾燥装置の
構造として半導体ウェハを挟持した搬送チャックが容易
に水槽へ出し入れできるように水槽上部に補助カセット
や密閉用蓋などの邪魔になる構造物がなく、洗浄槽と同
様に上部が開口しているのが望ましい。また、カセット
レス搬送の場合、水槽内に半導体ウェハのみを直立に保
持する受台が用意されるが、安定に半導体ウェハを受け
渡しできるように、受台の支持部材の上面にV字状のウ
ェハ保持溝が刻設され、そのウェハ保持溝内に半導体ウ
ェハ端部を挿入して保持する。このような水槽に半導体
ウェハを導入するには、半導体ウェハを水面上に露出さ
せるのに水面降下方式が適している。
下方式でIPA蒸気を含む不活性ガスを吹き付けてメニ
スカスの半導体ウェハ面への濡れを抑制して乾燥させよ
うとすると、次の問題点が生ずることが判かった。
1のV字状のウェハ保持溝1a部と半導体ウェハ2の端
部とが接触している場所には明らかに水3が残り、処理
後に半導体ウェハ2を取り出すと、半導体ウェハ2の接
触端部に微小水滴が付着する。また、図7に示すよう
に、水面4が受台1のウェハ保持溝1aより下側まで下
がってくると、受台1の支持部材内側面と円弧をなす半
導体ウェハ2の下部端面と水面4との間で形成される三
角形の部分に水膜5ができ、水膜5が一定の大きさを越
えると水膜5が破れ、乾燥した半導体ウェハ2の下端部
に水滴として付着する。また、図8に示すように、半導
体ウェハ2の最下端部が水面4から離れる際にも、半導
体ウェハ2の端面と水面4との間に水膜6が形成され、
半導体ウェハ2の端面が水面4から一定距離以上離れた
とき、水膜6が破れて飛沫化し、半導体ウェハ2の端部
に微小水滴となって付着する。また、図9に示すよう
に、半導体ウェハ2が円形の場合、半導体ウェハ2の下
部が水面4から露出するときに、半導体ウェハ2の端面
と水面4との接触部がなす中心角θ1が46°以内のと
きには、半導体ウェハ2の平面上の水面移動速度すなわ
ち深さhの減少速度に比べて半導体ウェハ2の円弧をな
す端面上の水面移動速度すなわち円弧長さlの減少速度
は5倍以上にもなるから、中心角θ1が46°以内の領
域では、水面降下速度が一定限界値を越えて速くなる
と、半導体ウェハ2の端面にできるメニスカス部の移動
速度が所定値以上になり、メニスカス部の表面張力の勾
配が小さくなり、メニスカス部の水膜が水面移動に追従
できずに端面上に微小水滴となって取り残される。この
ことは、半導体ウェハ2の上部が水面から露出するとき
にも同様である。これらの現象によって、水面4を降下
させてIPA蒸気を含む不活性ガスをメニスカスに吹き
付けるだけの乾燥操作では、半導体ウェハ2の中央部の
乾燥はできるが、半導体ウェハ2の周縁部への微小水滴
の付着は避けられず、半導体ウェハ2の周縁部に水滴が
残存する。
れたもので、基板の周縁部に水滴が残存することがない
基板の乾燥装置、乾燥方法を提供することを目的とす
る。
め、本発明においては、水槽と、上記水槽に設けられた
純水供給ポートと、上記水槽に設けられた排水ポート
と、上記水槽の近傍部に設けられたガス吹出管とを有す
る基板の乾燥装置において、上記水槽内に固定受台を設
け、上記水槽内に連結板を設け、上記連結板を昇降する
連結板昇降手段を設け、上記連結板に可動受台を取り付
ける。
の最下端部に接近するナイフエッジを上記連結板に取り
付ける。
ガス吹出管昇降手段を設ける。
け、上記レベルセンサからの信号に応じて上記ガス吹出
管昇降手段を制御する昇降制御手段を設ける。
記水槽内に純水を供給し、上記純水を上記水槽から排水
するとともに上記純水から露出した上記基板に水溶性有
機溶剤の蒸気を含む不活性ガスを吹き付ける基板の乾燥
方法において、上記基板を固定受台の第1の基板保持部
で保持した状態で上記純水を上記水槽から排水し、上記
第1の基板保持部よりも上方にある第2の基板保持部を
有する可動受台の上記第2の基板保持部が上記純水から
露出したとき、上記可動受台を上昇させて上記基板を上
記可動受台で保持するとともに上記固定受台から上記基
板を離す。
基板を上記可動受台で保持したときに、上記基板の最下
端部にナイフエッジを接近させる。
もに上記水槽内に純水を供給し、上記純水を上記水槽か
ら排水するとともに上記純水から露出した上記基板に水
溶性有機溶剤の蒸気を含む不活性ガスを吹き付ける基板
の乾燥方法において、上記基板の上部および下部が上記
純水から露出するときの水面下降速度を上記基板の中央
部が上記純水から露出するときの水面下降速度よりも小
さくする。
の直径の1/10〜1/8の長さだけ上記純水から露出
するまでの水面下降速度および上記基板の最上端から上
記基板の直径の3/4〜4/5の長さだけ上記純水から
露出したのちの水面下降速度を0.1〜0.6mm/s
にし、上記基板の残りの部分が上記純水から露出すると
きの水面下降速度を1.0〜2.0mm/sにする。
水するときに、上記水溶性有機溶剤の蒸気を含む不活性
ガスを吹き出すガス吹出管を下降して、上記純水の水面
と上記ガス吹出管との距離をほぼ一定にする。
の乾燥装置を示す概略図、図2は図1に示した半導体ウ
ェハの乾燥装置の一部を示す図、図3は図1に示した半
導体ウェハの乾燥装置の一部を示す図である。図に示す
ように、排水手段(図示せず)を有するシンク11内に
石英からなる水槽12が設けられ、水槽12は幅が50
0mm、奥行きが400mm、高さが450mmであ
る。また、水槽12の上端に鋸歯状のエッジ13が設け
られ、水槽12の側部にレベルセンサ14が設けられ、
水槽12の下部に純水供給ポート15が設けられ、水槽
12の下部に排水ポート16が設けられ、排水ポート1
6に排水ポンプ(図示せず)が接続され、レベルセンサ
14からの信号に応じて排水ポンプの回転速度を制御し
て排水ポート16から排水される排水流量を制御する排
水流量制御手段(図示せず)が設けられている。また、
水槽12内に簀子状の支持板17が設けられ、支持板1
7に4本の足18が取り付けられ、足18は水槽12の
底に載置され、支持板17に固定受台19が取り付けら
れ、固定受台19に第1の基板保持部であるV字状のウ
ェハ保持溝19aが設けられている。また、シンク11
よりも図1紙面直角方向手前側に設けられたリフタ昇降
装置(図示せず)により昇降されるリフタ20に連結板
21が取り付けられ、連結板21に可動受台22が取り
付けられ、可動受台22に第2の基板保持部であるV字
状のウェハ保持溝22aが設けられ、連結板21に石英
からなるナイフエッジ23が取り付けられ、ナイフエッ
ジ23の頂部には半径が0.1mmの丸みが設けられ、
可動受台22は底面が支持板17の上面から13mm上
から25mm上までの距離を昇降可能である。そして、
リフタ昇降装置、リフタ20等によりに連結板21を昇
降する連結板昇降手段を構成している。また、シンク1
1よりも図1紙面直角方向後方側に設けられたカセット
レス搬送ロボットのチャック24に直径300mmの半
導体ウェハ2が保持され、チャック24のウェハ保持溝
(図示せず)、ウェハ保持溝19a、22aの図1紙面
直角方向の位置は一致している。また、実線で示す位置
から二点鎖線で示す位置に移動可能なガス供給管25が
設けられ、ガス供給管25にガス吹出管26がその中心
軸を中心に回転可能に取り付けられ、ガス吹出管26の
ガス吐出口27はウェハ保持溝19a、22aに保持さ
れる各半導体ウェハ2の中間に吐出ガスが流れる位置に
設けられ、ガス吹出管26を昇降するガス吹出管昇降手
段(図示せず)がシンク11よりも図1紙面直角方向手
前側に設けられ、レベルセンサ14からの信号に応じて
ガス吹出管昇降手段を制御する昇降制御手段が設けられ
ている。
の半径をR、垂直線と固定受台19、可動受台22の角
部とがなす中心角をそれぞれθ11〜θ14とすると、寸法
A〜Iは次式で表される。
12/2)}
θ14=57°とするのが望ましく、このときR=150
mmとすると、A=75mm、B=36mm、C=15
0mm、D=18.75mm、E=104.25mm、
F=13.5mm、G=252mm、H=48mm、I
=35.25mmとなる。また、R=150mmのとき
にはR1=144mmにするのが望ましい。さらに、図
3に示すように、固定受台19のウェハ保持溝19aの
ピッチをP、断面角をθ15としたとき、ウェハ保持溝1
9aの深さMは次式で表される。
ハ保持溝19aの底部に半径0.2mmの丸みを設ける
のが望ましい。
する。まず、厚さ36mm、長さ260mm、高さ91
mmのPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)材ブロ
ック2個を平面上に平行に並べ、PEEK材ブロックの
外側面間の距離を150mmとする。つぎに、上部から
半径150mmの円形カッタを回転させながら両PEE
K材ブロックの中心線上を動かし、PEEK材ブロック
の外側面の高さが90.7mmになるまで円弧状に切削
する。つぎに、半径が150mmで先端の頂角が60
°、先端の丸みの半径が0.2mmの山形になった円形
カッタで深さ6mmの25個のウェハ保持溝19aをピ
ッチP=10mmでPEEK材ブロックの円弧面状に刻
設する。つぎに、この2個のPEEK材ブロックすなわ
ち固定受台19を相互の位置を変えずに支持板17に取
り付ける。
する。まず、厚さ12.6mm、長さ276mm、高さ
113mmのPEEK材ブロック2個を平面上に平行に
並べ、PEEK材ブロックの外側面間の距離を251.
6mmとする。つぎに、上部から半径150mmの円形
カッタを回転させながら両PEEK材ブロックの中心線
上を動かし、PEEK材ブロックの外側面の高さが11
2mmになるまで円弧状に切削する。つぎに、半径が1
50mmで先端の頂角が60°、先端の丸みの半径が
0.2mmの山形になった円形カッタで深さ6mmの2
5個のウェハ保持溝22aをピッチ10mmでPEEK
材ブロックの円弧面状に刻設する。つぎに、この2個の
PEEK材ブロックすなわち可動受台22を相互の位置
を変えずに連結板21に取り付ける。
平でかつ可動受台22の底面からの高さが76.15±
0.1mmとなるようにナイフエッジ23を取り付け
る。
の乾燥装置を用いた乾燥方法すなわち本発明に係る半導
体ウェハの乾燥方法を説明する。まず、水槽12中に純
水供給ポート16から純水を供給して満水にしたのち、
少量の純水を溢流させて水面を清浄にし、純水の供給を
停止する。つぎに、半導体ウェハ2をチャック24に保
持して洗浄槽(図示せず)から水槽12に搬送し、半導
体ウェハ2を固定受台19に保持させる。つぎに、チャ
ック24を開いてチャック24を水槽12外に退避させ
る。つぎに、ガス吹出管26を水槽12上まで横方向に
移動させ、水面から30〜40mm上の位置から水溶性
有機溶剤の蒸気であるIPA蒸気を含む不活性ガスであ
る窒素ガスを水面に向かってガス吐出口27から数m/
sの吐出速度で吹き出す。つぎに、排水ポンプを作動さ
せて水槽12から排水ポート15を介して排水する。こ
のとき、初めは水面下降速度を0.5mm/sとし、水
面が半導体ウェハ2の頂点から35mm下に達したとき
水面下降速度を1.5mm/sとする。また、ガス吹出
管26を水面からの距離をほぼ30mmに保って下降す
る。さらに、図4(a)に示すように、可動受台22のウ
ェハ保持溝22aに半導体ウェハ2が接触しないように
する。そして、水面28が下降して、可動受台22のウ
ェハ保持溝22a部が気中に露出したとき、再び水面下
降速度を0.5mm/sとする。そして同時に、図4
(b)に示すように、リフタ20、可動受台22を上昇さ
せて、可動受台22の乾いたウェハ保持溝22a部で半
導体ウェハ2を保持し、さらに図4(c)に示すように、
可動受台22を12mm上昇させて、水中にある固定受
台19のウェハ保持溝19aから半導体ウェハ2の端面
を離す。このとき、ナイフエッジ23の先端は半導体ウ
ェハ2の最下端と接触しない程度たとえば0.1〜0.
3mmに接近している。また、この時点でガス吹出管2
6の下降を停止するが、ガス吐出口27からのガスの吹
出は継続する。そして、水面28が半導体ウェハ2の最
下端より下側まで下降したところで排水を停止するとと
もに、ガス吐出口27からのガスの吹出も停止する。つ
ぎに、ガス吹出管26を上昇させて水槽12外に戻した
のち、チャック24で半導体ウェハ2を保持して、半導
体ウェハ2をアンローダ部(図示せず)まで搬送する。
以上の処理操作を繰り返すことにより、半導体ウェハ2
を乾燥する。
いては、可動受台22のウェハ保持溝22a部が気中に
露出したとき、可動受台22の乾いたウェハ保持溝22
a部で半導体ウェハ2を保持し、さらに可動受台22を
上昇させて、水中にある固定受台19のウェハ保持溝1
9aから半導体ウェハ2の端面を離すから、固定受台1
9のウェハ保持溝19a部と半導体ウェハ2の端部との
間に水が残ることがなく、しかも可動受台22のウェハ
保持溝22a部を乾かしたのちに、ウェハ保持溝22a
部で半導体ウェハ2を保持し、さらに固定受台19のウ
ェハ保持溝19aから半導体ウェハ2の端面を離したの
ちに、水面28から固定受台19を露出させるから、可
動受台22、固定受台19と半導体ウェハ2の端面と水
面28との間に水膜が形成されることがないので、半導
体ウェハ2の周縁部に水滴が残存することがない。ま
た、連結板21にナイフエッジ23が取り付けられ、半
導体ウェハ2の最下端が水面28から露出するとき、ナ
イフエッジ23の先端は半導体ウェハ2の最下端と接触
しない程度に接近しているから、半導体ウェハ2の最下
端部が水面28から離れる際に、ナイフエッジ23によ
り半導体ウェハ2の端面と水面28との間に水膜が形成
されるのを防止することができるので、半導体ウェハ2
の周縁部に水滴が残存することがない。また、初めは水
面下降速度を0.5mm/sとし、水面が半導体ウェハ
2の頂点から35mm下に達したとき水面下降速度を
1.5mm/sとし、可動受台22のウェハ保持溝22
a部が気中に露出したとき、再び水面下降速度を0.5
mm/sとしているから、半導体ウェハ2の平面上の水
面移動速度に比べて半導体ウェハ2の端面上の水面移動
速度は3倍以下になるので、半導体ウェハ2の端面にで
きるメニスカス部の水膜が水面移動に十分に追従できる
ため、半導体ウェハ2の端面すなわち周縁部に水滴が残
存することがない。また、レベルセンサ14からの信号
に応じてガス吹出管26が下降し、水面28とガス吹出
管26との距離をほぼ一定すなわちほぼ30mmに保つ
から、メニスカス部にIPA蒸気を確実に供給すること
ができるので、IPAの消費量を少なくすることができ
る。
水面下降速度を0.5mm/sとし、水面が半導体ウェ
ハ2の頂点から35mm下に達したとき水面下降速度を
1.5mm/sとし、可動受台22のウェハ保持溝22
a部が気中に露出したとき、再び水面下降速度を0.5
mm/sとしたが、水面下降速度を一定にし、初めはI
PA蒸気の濃度を薄くし、水面が半導体ウェハ2の頂点
から35mm下に達したときIPA蒸気の濃度を濃く
し、可動受台22のウェハ保持溝22a部が気中に露出
したとき、再びIPA蒸気の濃度を薄くしてもよく、こ
の場合には乾燥時間を短くすることができる。また、上
述実施の形態においては、初めは水面下降速度を0.5
mm/sとし、水面が半導体ウェハ2の頂点から35m
m下に達したとき水面下降速度を1.5mm/sとし、
可動受台22のウェハ保持溝22a部が気中に露出した
とき、再び水面下降速度を0.5mm/sとしたが、円
形の基板の最上端から基板の直径の1/10〜1/8の
長さだけ純水から露出するまでの水面下降速度および基
板の最上端から基板の直径の3/4〜4/5の長さだけ
純水から露出したのちの水面下降速度を0.1〜0.6
mm/sにし、基板の残りの部分が純水から露出すると
きの水面下降速度を1.0〜2.0mm/sにしてもよ
い。また、上述実施の形態においては、レベルセンサ1
4からの信号に応じて排水ポンプの回転速度を制御して
排水ポート16から排水される排水流量を制御する排水
流量制御手段を設けたが、レベルセンサ14からの信号
に応じて排水ポート16に接続された流量調節バルブの
開閉度を制御して排水ポート16から排水される排水流
量を制御する排水流量制御手段を設けてもよい。
板を設け、連結板を昇降する連結板昇降手段を設け、連
結板に可動受台を取り付けたときには、乾いた可動受台
で基板を保持することができ、また水中にある固定受台
から基板を離すことができるから、固定受台と基板の端
部との間に水が残ることがなく、しかも可動受台、固定
受台と基板の端面と水面との間に水膜が形成されること
がないので、基板の周縁部に水滴が残存することがな
い。
部に接近するナイフエッジを連結板に取り付けたときに
は、基板の最下端部が水面から離れる際に、ナイフエッ
ジにより基板の端面と水面との間に水膜が形成されるの
を防止することができるから、基板の周縁部に水滴が残
存することがない。
降手段を設けたときには、メニスカス部に水溶性有機溶
剤の蒸気を確実に供給することができるから、水溶性有
機溶剤の消費量を少なくすることができる。
センサからの信号に応じてガス吹出管昇降手段を制御す
る昇降制御手段を設けたときには、純水の水面とガス吹
出管との距離をほぼ一定にすることができるから、メニ
スカス部に水溶性有機溶剤の蒸気を確実に供給すること
ができるので、水溶性有機溶剤の消費量を少なくするこ
とができる。
で保持した状態で純水を水槽から排水し、第1の基板保
持部よりも上方にある第2の基板保持部を有する可動受
台の第2の基板保持部が純水から露出したとき、可動受
台を上昇させて基板を可動受台で保持するとともに固定
受台から基板を離すときには、可動受台の乾いた第2の
基板保持部で基板を保持することができ、また水中にあ
る固定受台の第1の基板保持部から基板を離すことがで
きるから、固定受台と基板の端部との間に水が残ること
がなく、しかも可動受台、固定受台と基板の端面と水面
との間に水膜が形成されることがないので、基板の周縁
部に水滴が残存することがない。
動受台で保持したときに、基板の最下端部にナイフエッ
ジを接近させたときには、基板の最下端部が水面から離
れる際に、ナイフエッジにより基板の端面と水面との間
に水膜が形成されるのを防止することができるから、基
板の周縁部に水滴が残存することがない。
から露出するときの水面下降速度を基板の中央部が純水
から露出するときの水面下降速度よりも小さくしたとき
には、基板の端面にできるメニスカス部の水膜が水面移
動に十分に追従できるから、基板の周縁部に水滴が残存
することがない。
の1/10〜1/8の長さだけ純水から露出するまでの
水面下降速度および基板の最上端から基板の直径の3/
4〜4/5の長さだけ純水から露出したのちの水面下降
速度を0.1〜0.6mm/sにし、基板の残りの部分
が純水から露出するときの水面下降速度を1.0〜2.
0mm/sにしたときには、基板の周縁部に水滴が残存
するのを確実に防止することができる。
ス吹出管を下降して、純水の水面とガス吹出管との距離
をほぼ一定にしたときには、メニスカス部に水溶性有機
溶剤の蒸気を確実に供給することができるから、水溶性
有機溶剤の消費量を少なくすることができる。
略図である。
示す図である。
示す図である。
である。
図である。
図である。
図である。
図である。
図である。
Claims (9)
- 【請求項1】水槽と、上記水槽に設けられた純水供給ポ
ートと、上記水槽に設けられた排水ポートと、上記水槽
の近傍部に設けられたガス吹出管とを有する基板の乾燥
装置において、上記水槽内に固定受台を設け、上記水槽
内に連結板を設け、上記連結板を昇降する連結板昇降手
段を設け、上記連結板に可動受台を取り付けたことを特
徴とする基板の乾燥装置。 - 【請求項2】上記可動受台に保持された基板の最下端部
に接近するナイフエッジを上記連結板に取り付けたこと
を特徴とする請求項1に記載の基板の乾燥装置。 - 【請求項3】上記ガス吹出管を昇降するガス吹出管昇降
手段を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載
の基板の乾燥装置。 - 【請求項4】上記水槽にレベルセンサを設け、上記レベ
ルセンサからの信号に応じて上記ガス吹出管昇降手段を
制御する昇降制御手段を設けたことを特徴とする請求項
3に記載の基板の乾燥装置。 - 【請求項5】水槽内に基板を保持するとともに上記水槽
内に純水を供給し、上記純水を上記水槽から排水すると
ともに上記純水から露出した上記基板に水溶性有機溶剤
の蒸気を含む不活性ガスを吹き付ける基板の乾燥方法に
おいて、上記基板を固定受台の第1の基板保持部で保持
した状態で上記純水を上記水槽から排水し、上記第1の
基板保持部よりも上方にある第2の基板保持部を有する
可動受台の上記第2の基板保持部が上記純水から露出し
たとき、上記可動受台を上昇させて上記基板を上記可動
受台で保持するとともに上記固定受台から上記基板を離
すことを特徴とする基板の乾燥方法。 - 【請求項6】上記可動受台を上昇させて上記基板を上記
可動受台で保持したときに、上記基板の最下端部にナイ
フエッジを接近させることを特徴とする請求項5に記載
の基板の乾燥方法。 - 【請求項7】水槽内に円形の基板を保持するとともに上
記水槽内に純水を供給し、上記純水を上記水槽から排水
するとともに上記純水から露出した上記基板に水溶性有
機溶剤の蒸気を含む不活性ガスを吹き付ける基板の乾燥
方法において、上記基板の上部および下部が上記純水か
ら露出するときの水面下降速度を上記基板の中央部が上
記純水から露出するときの水面下降速度よりも小さくす
ることを特徴とする基板の乾燥方法。 - 【請求項8】上記基板の最上端から上記基板の直径の1
/10〜1/8の長さだけ上記純水から露出するまでの
水面下降速度および上記基板の最上端から上記基板の直
径の3/4〜4/5の長さだけ上記純水から露出したの
ちの水面下降速度を0.1〜0.6mm/sにし、上記
基板の残りの部分が上記純水から露出するときの水面下
降速度を1.0〜2.0mm/sにしたことを特徴とす
る請求項7に記載の基板の乾燥方法。 - 【請求項9】上記純水を上記水槽から排水するときに、
上記水溶性有機溶剤の蒸気を含む不活性ガスを吹き出す
ガス吹出管を下降して、上記純水の水面と上記ガス吹出
管との距離をほぼ一定にすることを特徴とする請求項5
〜8のいずれかに記載の基板の乾燥方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11644698A JP2962705B1 (ja) | 1998-04-27 | 1998-04-27 | 基板の乾燥装置および乾燥方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11644698A JP2962705B1 (ja) | 1998-04-27 | 1998-04-27 | 基板の乾燥装置および乾燥方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2962705B1 true JP2962705B1 (ja) | 1999-10-12 |
JPH11307504A JPH11307504A (ja) | 1999-11-05 |
Family
ID=14687326
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP11644698A Expired - Fee Related JP2962705B1 (ja) | 1998-04-27 | 1998-04-27 | 基板の乾燥装置および乾燥方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2962705B1 (ja) |
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MY140644A (en) * | 2001-04-17 | 2010-01-15 | Komag Inc | Method and apparatus for drying a substrate. |
JP3802446B2 (ja) | 2002-05-15 | 2006-07-26 | 東邦化成株式会社 | 基板乾燥方法およびその装置 |
JP2011165694A (ja) * | 2010-02-04 | 2011-08-25 | Sumco Corp | ウェーハの超音波洗浄方法および超音波洗浄装置 |
-
1998
- 1998-04-27 JP JP11644698A patent/JP2962705B1/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH11307504A (ja) | 1999-11-05 |
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