JP2961902B2 - 研磨材含有洗剤組成物 - Google Patents

研磨材含有洗剤組成物

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JP2961902B2
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陽子 春澤
光彦 内田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、研磨材含有洗剤組成物
に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷工場、自動車整備工場等の各種工場
では、手などに付着したグリス、エンジンオイル、ター
ル等の油や印刷インキ等の塗料を落とす為に、各種界面
活性剤を主成分とする洗剤が用いられている。又、界面
活性効果だけで落とす事のできない汚れを落とす為に、
研磨材(スクラブ材)を含有した洗剤が用いられてい
る。この研磨材含有洗剤では、研磨材が汚れを削り落と
す事により、研磨材を含有しない洗剤と比べ、良い洗浄
性を持つ事が知られている。
【0003】ここに、従来の研磨材としては、パーライ
ト、アルミナ、シリカ等無機質材料の粉末が良く用いら
れている。
【0004】ところが、上記の如き無機質研磨材は、非
水溶性であり、水道水中では、いつまでも粒子状態を保
ち続ける為、排水管に流れこんだ際に管中に堆積し、配
水管を詰まらせ、排水処理を困難にする原因になってい
る。
【0005】この問題の解決策として、研磨材に生物学
的攻撃を受けやすい合成樹脂、即ち生物分解性プラスチ
ックを用いる事が考えられている。このような物質とし
ては、ポリエチレンにデンプンを約10%加えた化合物
等が知られており、この化合物は微生物によりデンプン
が分解され、樹脂が細かく分裂するので、処理を軽減で
きると考えられる。
【0006】しかしながら、最近この種の生物分解性プ
ラスチックでは、分解が不完全でポリエチレン等の生物
学的攻撃を受けない部分が分解されないでそのまま残る
という批判が出されており、現在米国の材料試験協会で
評価試験が行なわれているところである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、従来の生
物分解性プラスチックを研磨材として含有する洗剤で
は、研磨材の分解が不完全で、デンプン分解後に細かく
分裂された粒子が残り、これが配管目詰りの原因となっ
たり、下水処理場に移行して、処理を一層困難にしてい
るという問題があった。
【0008】即ち、細かく分裂されたプラスチックが下
水処理場に流入されると、ケーキ化するのが困難で取り
残し量が多くなる。
【0009】そこで、本発明は、下水処理において多く
の研磨材については取り除くことができ、取り残された
研磨材を完全に生物分解することにより無公害化できる
研磨材含有洗剤組成物を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の研磨材含有洗剤組成物は、各種界面活性剤、溶剤、
水等から成る洗剤に、3−ヒドロキシ酪酸と、3−ヒド
ロキシ吉草酸の直鎖のポリエステルの粒子に代表される
完全分解型生物分解性プラスチックからなる研磨材を適
宜粒径調整して含有せしめたことを特徴とする。
【0011】
【0012】
【作用】本発明の研磨材含有洗剤組成物は、研磨材その
ものが適宜粒径調整された完全分解型生物分解性プラス
チックで構成されるので、下水処理において比較的粒径
の大きなほとんどの研磨材はケーキ化して取り除くこと
ができ、取り残された稀かの微粒子については下水中で
完全に生物分解し無公害化することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0014】まず、本発明の研磨材成分である完全分解
型生物分解性プラスチックとしては、例えば3−ヒドロ
キシ酪酸と、3−ヒドロキシ吉草酸の直鎖のポリエステ
ルが挙げられる。
【0015】この研磨材の粒径は、600μm以下、さ
らには約200〜約350μmが好ましい。粒径が60
0μm以上では、皮膚の洗浄に用いる場合、ざらつき感
が大きくなると同時に分解されにくくなる。又、この研
磨材の硬さは、どの程度であっても良い洗浄効果が得ら
れるが、デュロメータ硬さ約40〜約60がより好まし
い。
【0016】組成物内への研磨材の配合量は、全組成物
の約10重量%以下さらには約3〜約6重量%が好まし
い。10重量%以上では、皮膚にふれた場合ざらつき感
が大きくなる。
【0017】研磨剤以外の組成物としては、界面活性剤
と溶剤及び水が含まれる。界面活性剤は約15〜50重
量%、さらには約20〜35重量%が好ましく、界面活
性剤の一例としては、非イオン界面活性剤であるポリオ
キシエチレンアルキルフェニルエーテル、陰イオン界面
活性剤としてのラウリル硫酸ナトリウム、陽イオン界面
活性剤としてのアルキルベンジルメチルアンモニウムク
ロライド等が挙げられる。
【0018】溶剤は塗料の汚れを落とすのに用いられ、
0〜30重量%さらには10〜20重量%が好ましい。
これに使用される溶剤としては、水溶性のポリアルキレ
ングリコールエーテル系溶剤を用いることができる。
又、水は約20〜80重量%の範囲で配合される。
【0019】その他、所望される場合には、組成物の有
益な性質を悪化しない限り、通常の補助剤、希釈剤、及
びその他の添加剤、例えば香料、塗料、変色防止剤、殺
菌剤及びこれらの類似物等を含有させることができる。
又、アルカリ源及びpH緩衝剤、例えばアルカリ金属の
炭酸塩及び重炭酸塩、モノエタノールアミントリエタノ
ールアミン及びアルカリ金属の水産化物等も利用でき
る。
【0020】次に、具体的な配合例を説明する。
【0021】まず、次記表1に示すような4種の配合
A,B,C,Dを行った。
【0022】
【表1】
【0023】表1において、ディベイシックエスターズ
(DBE)は、塗料や油汚れを落とすためのシェル化学
製の溶剤である。リポノックスNC−70は、ライオン
(株)製の非イオン界面活性剤である。アンヒトール2
4Bは、花王石鹸(株)製の両性界面活性剤である。エ
マール10は、花王石鹸(株)製の陰イオン製界面活性
剤である。サニゾールB−50は、花王石鹸(株)製の
陽イオン製界面活性剤である。生物分解性プラスチック
は3−ヒドロキシ吉草酸と3−ヒドロキシ酪酸の直鎖の
ポリエステルであり、平均粒径200μm、デュロメー
タ硬さ40〜60で、自然界で完全に分解される無公害
の樹脂である。
【0024】これら配合A,B,C,Dにより得られる
洗剤組成物は、クリーム状で、よく汚れが落ちると共に
ざらつき感が少なく、いずれも洗浄効果、洗浄感覚共に
良好で、研磨材含有洗剤として広く利用できるものであ
る。また、上記配合の洗剤組成物を適宜容器に入れて保
存すると、長期保存が可能である。容器封入後、これに
多量の殺菌類を入れない限り、即座に変質するようなも
のではない。
【0025】一方、上記の各洗剤配合物A,B,C,D
を一般の下水道の水で300〜1000倍に希釈し、常
温で1ケ月保存すると、プラスチックのフィラーは完全
に分解される。即ち、上記洗剤組成物は使用後下水道に
流されると、平均粒径200μmのプラスチックフィラ
ーが飛散するが、このフィラーは、その比重が1.0よ
り小であるので浮遊し、沈澱することがないので排水管
を目詰りさせることはない。そこで、本例のフィラーの
多くはケーキ化されて除去することができ、除去できな
い細かな粒子については、その粒径に応じ、数日〜1週
間位で完全に分解され、無公害となる。
【0026】このように、本例では、下水中において、
粒径200μmに対し1週間〜1ケ月位、それ以下の粒
径に対してはより短い期間に完全に生物分解するよう生
物分解性プラスチックを選択したので、下水処理場にお
いてケーキ除去量を最大として、生物分解による汚染を
防止しつつ、かつ稀かの取り残し分についてのみ完全分
解し無公害とすることができる。
【0027】
【発明の効果】以上の通り、本発明は特許請求の範囲に
記載の通り、完全分解型生物分解性プラスチックを研磨
材として使用することを特徴とする研磨材含有洗剤組成
物であるので、排水管を目詰りさせることがなく、下水
処理場において容易に取り除くことができ、下水処理場
において取り残した微粒子に関して自然分解させること
ができ、無公害の洗剤と成し得るものである。
【0028】また、フィラーの微粒子取り残しの問題が
なくなるので、研磨材粒径の制約がなくなり、研磨材粒
径を適切に選択することにより、より洗浄効果の良好
な、またより洗浄感覚の良好な洗剤を提供できるもので
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C11D 3/14 C09K 3/14 550 C11D 3/37 WPI/L(QUESTEL)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各種界面活性材、溶剤、水等から成る洗
    剤に、3−ヒドロキシ酪酸と、3−ヒドロキシ吉草酸の
    直鎖のポリエステルの粒子からなる研磨材を適宜粒径調
    整して含有せしめたことを特徴とする研磨材含有洗剤組
    成物。
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