JP2961758B2 - 位置決め制御におけるむだ時間の検出方法 - Google Patents

位置決め制御におけるむだ時間の検出方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ソフトウエアによる位置決め制御におい
て、むだ時間がプログラムの1サイクルの実行時間より
十分長い場合におけるむだ時間の検出方法に関する。
〔従来の技術〕 位置決め制御系においては、目標位置に対して実際の
位置信号をフィードバックし、その位置偏差が0になる
ように制御を行う。この場合、制御入力あるいは出力に
大きなむだ時間が含まれると、出力には制御入力の修正
に必要な情報が含まれず、制御系に種々の悪影響を与え
る。高精度な制御を行うときには、スミス法などの方法
でむだ時間の補償をする必要があるが、このとき、制御
系のむだ時間を検出することが必要となる。
従来、位置決め系のむだ時間の検出はオフライン的に
行っており、ステップ電流指令を与え、電流が0から立
ち上がる時点から速度が0から変動する直前までの時間
をむだ時間としていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、このような従来の方法では、電流アンプの
ゼロクロス付近の非線型性、摺動部の非線形摩擦などの
影響が大きくなり、むだ時間検出の正確さを損なうこと
がある。例えば、位置決め開始前にステップ電流指令を
出力してから物体が動くまでの時間は、静止摩擦が大き
い場合は電流がある程度大きくないと物体が動かないた
め、測定条件の設定が難しい。また、オフラインで検出
するため、実システムにおいて動作中の電流アンプ、温
度変化、負荷変動、摺動部の状況変化によってむだ時間
が変動した場合、従来方法では全く対応できない。
そこで本発明の目的は、むだ時間の検出をオンライン
で、すなわち位置決め制御時に行って、正確なむだ時間
の補償を行うことにある。
〔課題を解決するための手段〕
この目的を達成するため、本発明の位置決め制御にお
けるむだ時間の検出方法は、位置偏差X1に関する位相面
上に任意の電流出力切換線Sl=0を設定し、位置決め開
始時に位置決め軌跡が初めてSl・X1<0となった時点
で、電流指令Uをむだ時間が存在しないときに条件Sl
<0を満たす出力に切り換え、その時点から実軌跡
がSl<0を満たすまでのプログラムのサイクル数
に基づいて制御系のむだ時間を検出することを特徴とす
る。
〔作用〕
本発明においては、位置決め軌跡を位相面で監視し、
位置決め軌跡が位相面上に設定した切換線Sl=0を横切
った瞬間に、電流指令をむだ時間が存在しない場合に条
件Sl<0を十分満足する値に切り換え、実システ
ムの軌跡がSl<0を満足するまでのプログラムの
サイクル数をカウントし、むだ時間を検出するものであ
る。
これにより、むだ時間をオンラインで検出でき、しか
もモータなどの摺動部は系の特性を現すものとして十分
に動作しており、電流も微小である必要はないため、む
だ時間は非線形要素に余り左右されることなく、正確に
検出することができる。
〔実施例〕
以下、本発明をモータの位置決めに適用した場合につ
いての実施例に基づいて具体的に説明する。
第1図は本発明に係る位置偏差の位相面を示してい
る。
第1図において、xrは位置指令、xlは位置、X1=xr
xl、X2である。
切換線はSl=kPX1+X2=0(kPは比例ゲイン)で定義
している。
第1図において、位置決め開始後、位相面軌跡はxr
りSl=0に向けて動いていく((a)の部分)。Sl=0
を軌跡が通過した直後、P1点で出力電流指令をSl
<0になるように切り換える。むだ時間のない系では軌
跡は通常Sl=0に向かって動く(第1図(b))。しか
し、むだ時間LがあるとLの間だけ軌跡は以前のまま動
く(第1図(c))。そして、時間L後に切り換えた電
流の効果で、軌跡はP2点から(d)のように変化する。
P1点〜P2点までの時間、系は切り換えた電流に反応しな
いのであるから、これがむだ時間Lとなる。
そこで本発明では、位置決め軌跡がSl・Xl>0にある
条件では電流指令Uを通常指令、例えば比例制御ではU
=kJSlとし、位置決め軌跡がSl・Xl<0になったとき、
電流指令を、Sl<0を十分に満たす一定値USとす
る。
この時点のSlをSl(0)とし、この時点からのプログ
ラムサイクル数k回後に|Sl(k)|<|Sl(k−1)|
となったとする。
むだ時間td=0であれば、 |Sl(1)|<|Sl(0)| ……(1) である。プログラムの一周期(サンプリングタイム)を
tSとしたとき、(2)式が成立すれば、むだ時間td
(3)式で算出できる。
|Sl(k)|<|Sl(k−1)| ……(2) (k−1)tS<td<ktS ……(3) Sl<0のとき、出力Uはある一定値を出すだけ
であるので、プログラム実行時間は短くなり、通常、 tS≪td ……(4) とでき、 td=(k−1)tS ……(5) となる。(4)式が成立しないほどtdが小さければ、む
だ時間tdは通常無視できる。
第2図に検出方法のフローチャートを示す。同図にお
いて、位置決めが開始されると、まずステップ100でカ
ウンタの値Cを0にリセットする。ついで、ステップ11
0では位置X1と速度X2をA/D変換器(図示せず)より入力
する。このX1とX2に基づいて、ステップ120ではSl・X1
>0であるか否かの判断を行い、YESであればステップ1
30により、通常の線形制御(例えば比例制御)を行う。
NOであれば、ステップ140でカウンタのカウント値に1
を加算し、次のステップ150で前述した電流指令USを出
力する。次にステップ160では位置X1と速度X2をA/D変換
器より入力する。ステップ170では前記(2)式の判断
を行い、YESの場合はステップ180で前記(5)式の演算
を行って後工程の制御、例えばスミス法での制御に移
る。ステップ170の判断の結果がNOの場合は、ステップ1
40に戻ってカウンタのカウント値Cに1を加算する。こ
の加算は、第1図において、P1点から加算を開始し、P2
点に至るまでカウントすることを意味する。サンプリン
グタイムをtSとすると、(C−1)tSがむだ時間にな
る。
〔発明の効果〕
以上に説明したように、本発明によれば、むだ時間を
オンラインで検出できるため、負荷の変動や摺動部の状
況など、実際の系に則した値が得られる。また、モータ
などの摺動部は系の特性を表すものとして十分に動作し
ており、電流も微小である必要はないため、非線形要素
に余り左右されることなく、むだ時間を正確に検出する
ことができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は位置決め軌跡を示す図、第2図はむだ時間検出
方法のフローチャートである
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G04F 10/00 G05D 3/12 305

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】位置偏差X1に関する位相面上に任意の電流
    出力切換線Sl=0を設定し、位置決め開始時に位置決め
    軌跡が初めてSl・X1<0となった時点で、電流指令Uを
    むだ時間が存在しないときに条件Sl<0を満たす
    出力に切り換え、その時点から実軌跡がSl<0を
    満たすまでのプログラムのサイクル数に基づいて制御系
    のむだ時間を検出することを特徴とする位置決め制御に
    おけるむだ時間の検出方法。
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