JP2961571B2 - 自動車燃料輸送装置 - Google Patents
自動車燃料輸送装置Info
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Description
し、更に詳細には、サワー化した自動車燃料に耐性を有
するポリアミド樹脂によって作られた自動車燃料輸送装
置に関する。
のポリアミド樹詣は、耐油性の良いことから既に自動車
燃料チユープ等の燃料輸送用装置、部品に広く用いられ
ている。
ール等のガソリン系の燃料がサワー化することは広く知
られている。特に近年フュエルインジェクションシステ
ムの採用、エンジンルーム温度の上昇等により、燃料の
温度、圧力、流量が上昇したことから、燃料がサワー化
し易くなり大きな問題となっている。サワー化した燃料
は一般に過酸化物を含み、特にゴムを激しく侵すだけで
なく、有機化合物全般をも劣化させる。ポリアミド樹指
も例外ではなく、耐サワー燃料性の改善が望まれてい
た。
イロン12に燐化合物を添加するとサワー燃料に対する
耐性が大きく向上することを見い出し、本発明を完成し
たものである。
アミノ基濃度が1キログラム当り20ミリ当量以上であ
り、0.5%メタクレゾール溶液の相対粘度が1.6以
上であるナイロン11又はナイロン12の100重量部
に対し、燐化合物を燐の重量として0.003重量部以
上混合した樹脂組成物よりなる自動車燃料輸送装置であ
る。
12は、耐薬品性、物性の面からホモポリマーが最も好
ましいが、その物性を大きく損わない範囲内で少量の共
重合モノマー単位を含んだ共重合体であってもよい。
ミリ当量以下であると、驚くべきことに、燐化合物を加
えてもほとんど耐サワー燃料性が向上しない。末端アミ
ノ基濃度はナイロン11又はナイロン12をフェノール
/メタノール混合溶媒に溶解し、電位差を測定しながら
塩酸で滴定して求められる。0.5%メタクレゾール溶
液の相対粘度が1.6未満の比較的低分子量のポリアミ
ドは、末端アミノ基濃度を高め易いが、アミノ基濃度が
高くてもサワー燃料によって物性低下を起こし易い。
ルト燐酸、ポリ燐酸、亜燐酸あるいはそれらの塩又はエ
ステルが例示できる。燐化合物の量が燐の重量として、
ナイロン11又はナイロン12の100重量部に対し、
0.003重量部以下であると、耐サワー燃料性の向上
がわずかなものとなる。
洗顔料、補強剤を含んでいても良い。
っても良いが、最もサワー化され易い不飽和炭化水素を
多く含有するガソリンあるいはガソホールに用いると、
最も本発明のポリアミド樹脂の価値がある。自動車燃料
輸送用装置としては、燃料供給チューブ、戻りチュー
ブ、燃料ポンプ、燃料フィルター、各種コネクターが例
示できる。
る。 [実施例1] アミン末端濃度が54ミリ当量/kgで、0.5%メタ
クレゾール溶液の相対粘度が1.95のナイロン12の
100重量部と、オルト燐酸(H3 PO4 )0.5重量
部を、押出機により溶融混練してペレットを得、これを
厚み1mmのプレスシートにしたものを、耐サワーガソ
リン試験用試料とした。
た。ASTM 燃料B(トルエン/イソオクタン=30
/70容量比)85容量%とメタノール15容量%の混
合液に、t−ブチルヒドロパーオキサイドを過酸化物濃
度が200PON(mg当量/L)となるように添加
し、これを浸漬液とした。この浸漬液と厚み1mmのプ
レスシートから打ち抜いた引張試験片を耐圧ガラス容器
に入れ、80℃に保ち48時間毎に試験片を取出すと共
に、その度に浸漬液を新しいものに交換した。曲げるこ
とにより、試料片が脆性破壊に至るまでの浸漬日数で、
耐サワー燃料性を評価した。この試料片の脆性破壊に至
るまでの浸漬日数は12日であった。
クレゾール溶液の相対粘度が1.95のナイロン12の
100重量部と、メタ燐酸(HPO3 )0.5重量部
を、押出機により溶融混練してペレットを得、これを厚
み1mmのプレスシートにしたものを、耐サワーガソリ
ン試験用試料とした。実施例1と同様の耐サワーガソリ
ン試験を行った結果、脆性破壊に至るまでの浸漬日数は
12日であった。
クレゾール溶液の相対粘度が1.65のナイロン12の
100重量部と、ポリ燐酸(H6 P4 O13)0.5重量
部を、押出機により溶融混練してペレットを得、これを
厚み1mmのプレスシートにしたものを、耐サワーガソ
リン試験用試料とした。実施例1と同様の耐サワーガソ
リン試験を行った結果、脆性破壊に至るまでの浸漬日数
は12日であった。
クレゾール溶液の相対粘度が1.65のナイロン12の
100重量部と、フォスフォン酸エステルである3,5
−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ベンジルフォスフ
ォネート−ジエチルエステル0.5重量部を、押出機に
より溶融混練してペレットを得、これを厚み1mmのプ
レスシートにしたものを、耐サワーガソリン試験用試料
とした。実施例1と同様の耐サワーガソリン試験を行っ
た結果、脆性破壊に至るまでの浸漬日数は10日であっ
た。 [実施例5] アミン末端濃度が65ミリ当量/kgで、0.5%メタ
クレゾール溶液の相対粘度が1.95のナイロン11の
100重量部と、メタ燐酸ナトリウム0.3重量部を、
押出機により溶融混練してペレットを得、これを厚み1
mmのプレスシートにしたものを、耐サワーガソリン試
験用試料とした。実施例1と同様の耐サワーガソリン試
験を行った結果、脆性破壊に至るまでの浸漬日数は12
日であった。
クレゾール溶液の相対粘度が1.91のナイロン12の
100重量部と、オルト燐酸0.5重量部を、押出機に
より溶融混練してペレットを得、これを厚み1mmのプ
レスシートにしたものを、耐サワーガソリン試験用試料
とした。実施例1と同様の耐サワーガソリン試験を行っ
た結果、脆性破壊に至るまでの浸漬日数は6日であっ
た。
クレゾール溶液の相対粘度が1.91のナイロン12の
100重量部と、メタ燐酸0.5重量部を、押出機によ
り溶融混練してペレットを得、これを厚み1mmのプレ
スシートにしたものを、耐サワーガソリン試験用試料と
した。◎ 実施例1と同様の耐サワーガソリン試験を行
った結果、脆性破壊に至るまでの浸漬日数は6日であっ
た。
レゾール溶液の相対粘度が1.64のナイロン12の1
00重量部と、ポリ燐酸0.5重量部を、押出機により
溶融混練してペレットを得、これを厚み1mmのプレス
シートにしたものを、耐サワーガソリン試験用試料とし
た。実施例1と同様の耐サワーガソリン試験を行った結
果、脆性破壊に至るまでの浸漬日数は4日であった。
レゾール溶液の相対粘度が1.64のナイロン12の1
00重量部と、フォスフォン酸エステルである3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ベンジルフォスフォ
ネート−ジエチルエステル0.5重量部を、押出機によ
り溶融混練してペレットを得、これを厚み1mmのプレ
スシートにしたものを、耐サワーガソリン試験用試料と
した。実施例1と同様の耐サワーガソリン試験を行った
結果、脆性破壊に至るまでの浸漬日数は4日であった。
れ、しかも装置を形成する樹脂組成物の物性が全く損わ
れていないため、自動車燃料用装置として好ましく用い
られる。更に本発明の装置は容易に重合され、かつ容易
に本発明の装置は容易に重合され、かつ容易に混合でき
る樹詣組成物によって作られるため、経済的有利に作ら
れる。
Claims (1)
- 【請求項1】 末端アミノ基濃度が1キログラム当り2
0ミリ当量以上であり、0.5%メタクレゾール溶液の
相対粘度が1.6以上であるナイロン11又はナイロン
12の100重量部に対し、燐化合物を燐の重量として
0.003重量部以上混合した樹脂組成物よりなる自動
車燃料輸送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15629091A JP2961571B2 (ja) | 1991-04-05 | 1991-04-05 | 自動車燃料輸送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15629091A JP2961571B2 (ja) | 1991-04-05 | 1991-04-05 | 自動車燃料輸送装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04309562A JPH04309562A (ja) | 1992-11-02 |
JP2961571B2 true JP2961571B2 (ja) | 1999-10-12 |
Family
ID=15624581
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15629091A Expired - Fee Related JP2961571B2 (ja) | 1991-04-05 | 1991-04-05 | 自動車燃料輸送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2961571B2 (ja) |
-
1991
- 1991-04-05 JP JP15629091A patent/JP2961571B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04309562A (ja) | 1992-11-02 |
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